JPH07147728A - 系統連系型逆変換装置 - Google Patents

系統連系型逆変換装置

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JPH07147728A
JPH07147728A JP5295007A JP29500793A JPH07147728A JP H07147728 A JPH07147728 A JP H07147728A JP 5295007 A JP5295007 A JP 5295007A JP 29500793 A JP29500793 A JP 29500793A JP H07147728 A JPH07147728 A JP H07147728A
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inverter circuit
circuit
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signal
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光央 岡本
Keiji Morimoto
啓二 森本
Moriharu Yasuhira
守治 安平
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転の管理および故障診断が効率よく円滑に
行われる系統連系型逆変換装置を提供する。 【構成】 入力端子2Aに流入する直流とインバータ回
路5から出力される交流を検出して、インバータ回路5
の運転制御を行うシステム制御回路14と、電話回線で
接続されたシステム管理センター18から受けた情報を
システム制御回路14に伝達して、システム制御回路1
4が行うインバータ回路5の運転制御動作を制御でき、
かつ、システム制御回路14が検出した直流,交流の特
性値を表す信号およびインバータ回路5の運転状態を表
す信号をシステム制御回路14から受けて、この信号を
システム管理センター18に送信できる双方向通信回路
17とを備えた。 【効果】 外部のシステム管理センター18がインバー
タ回路5の動作状態を検知して制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、分散型太陽光発電装
置に代表される連系分散型電源装置の一部を構成し、遠
隔操作による故障診断機能を有する系統連系型逆変換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、国内においては一般に電力会
社が唯一の電力の供給者であり、例外的に、極く一部の
事業所に電力のピークカットのためにディーゼル発電設
備が設置されているに過ぎなかった。
【0003】しかし、昨今、環境およびエネルギーに対
する意識が高まる中で、連系型太陽光発電装置が実用化
されて普及しつつある。この連系型太陽光発電装置は、
環境に優しい太陽電池を利用することによって商用電力
を発生して、夏期の日中時における商用電力の消費量を
低減して電力需要の切迫を緩和することができる。
【0004】また、上記連系型太陽光発電装置が発電し
て、商用系統電源に逆潮流した電力を、電力会社が買い
上げる制度が発足し、今後、上記発電装置の構成機器が
低コスト化するにつれて、電力会社に電力を売る連系型
太陽光発電装置の台数が、飛躍的に増大することが見込
まれる。
【0005】従来、家庭用小型連系型太陽光発電装置と
しては、図4に示すように、太陽電池41と、逆変換装
置42と、連系保護装置43と、配電盤45とを備えた
ものがある。この太陽光発電装置40は、さらに、売電
用の電力量計47および買電用の電力量計46を備えて
いる。
【0006】この太陽光発電装置40は、逆変換装置4
2が、太陽電池41の直流出力を、商用系統電源の商用
電力と同等の品質の交流電力に変換すると共に、連系保
護装置43と配電盤45が、商用系統電源に対する保護
と協調を行う。また、上記太陽光発電装置40は、上記
売電用の電力量計47と買電用の電力量計46によっ
て、発電装置40から商用系統電源への電力と商用系統
電源から発電装置40への電力とを計測して積算するこ
とができる。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記家庭用
の連系型太陽光発電装置は、連系分散型電源として設置
されているから、各発電装置を各設置場所で運転管理す
ることは設置台数が増加するのに伴って困難になる。従
って、設置台数が増加すれば、上記連系型太陽光発電装
置を、連系分散型電源として集中的に管理することが不
可欠になる。
【0007】したがって、上記家庭用の連系太陽光発電
装置の運転管理は、基本的には各家庭で行うこともでき
るが、上記集中的な管理のためには、専門の装置管理者
もしくは電力会社が太陽光発電装置の運転管理を代行す
ることが現実的である。
【0008】ところが、上記従来例では、運転の集中管
理が難しく、逆変換装置42の故障診断などについて
は、各ユーザが自ら修理などの対応をしなければならな
いという欠点がある。
【0009】また、上記従来例は、太陽光発電装置40
が発電する電力量あるいは需要家内の消費電力量といっ
たシステム管理のために必要な基本データを知ることが
できない状態のままでシステムが運用される。
【0010】したがって、太陽光発電装置40のユーザ
が自ら上記基本データを必要とする場合には、別途、デ
ータ収集解析装置を設ける必要があった。
【0011】このように、従来例では、システム管理及
び故障に対するサービス対応をユーザに頼るので、保守
管理が非効率で非経済的であるという問題がある。そし
て、この問題は、上記連系型太陽光発電装置の設置地域
の拡大と設置台数の増大に伴って、飛躍的に増大する。
【0012】そこで、この発明の目的は、連系型太陽光
発電装置に代表される連系分散型電源装置を構成する系
統連系型逆変換装置を、電源装置の運転の管理および故
障診断が遠隔操作によって一括して集中的に処理される
ようにすることができ、電源装置の運転の管理および故
障診断が効率よく円滑に行われるようにすることができ
るようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の系統連系型逆変換装置は、入力端
子に直流電源が接続され、出力端子に商用系統電源と需
要家負荷が接続され、上記直流電源から入力された直流
電力を交流電力に変換して上記商用系統電源および上記
需要家負荷に交流電力を出力するインバータ回路を有す
る系統連系型逆変換装置において、上記入力端子に流入
する直流を検出し、かつ、上記インバータ回路から出力
される交流を検出し、この検出した直流の特性値と交流
の特性値に基づいて、上記インバータ回路の停止と起動
を含むインバータ回路の運転制御を行うシステム制御手
段と、外部の制御管理部に通信回線で接続され、上記制
御管理部から受けた情報を上記システム制御手段に伝達
して、上記システム制御手段が行うインバータ回路の運
転制御動作を制御でき、かつ、上記システム制御手段が
検出した上記直流特性値を表す信号,交流特性値を表す
信号及び上記インバータ回路の停止と起動を含むインバ
ータ回路の運転状態を表す信号とを上記システム制御手
段から受けて、この信号を上記外部の制御管理部に送信
できる双方向通信手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の系統連系型逆変換装置において、上記インバータ回路
が出力する交流電力値を検出して、上記インバータ回路
が所定の期間に出力した交流電力量を測定する電力量測
定手段を備え、上記双方向通信手段は、上記電力量測定
手段から上記交流電力量を表す信号を受けて、この信号
を上記外部の制御管理部に送信できるようになってお
り、上記システム制御手段は、上記電力量測定手段もし
くは上記外部の制御管理部から上記交流電力量を表す信
号を受け、かつ、上記外部の制御管理部から上記双方向
通信手段を介して交流電力に関するデータを受け、上記
交流電力量を表す信号と上記交流電力に関するデータと
を演算するようになっており、上記システム制御手段が
検出した上記直流特性値を表す信号,交流特性値を表す
信号および上記インバータ回路の停止と起動を含むイン
バータ回路の運転状態を表す信号とを上記システム制御
手段から受けて、この信号を表示でき、かつ、上記シス
テム制御手段が演算した交流電力に関する演算値を表す
信号を上記システム制御手段から受けて、上記交流電力
に関する演算値を表示する表示手段を備えることを特徴
としている。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の系統連系型逆変換装置において、上記インバー
タ回路を上記出力端子に接続する電路を伝わる交流の電
圧と周波数を検出して、上記交流の電圧もしくは周波数
が許容値から逸脱したときに、上記電路を遮断して、上
記インバータ回路を上記商用系統電源から切り離す連系
保護手段と、上記インバータ回路と上記出力端子との間
に接続され、上記インバータ回路から上記商用系統電源
と上記需要家負荷に交流電力を分配する配電手段とを備
え、上記インバータ回路と上記システム制御手段と上記
双方向通信手段と上記電力量測定手段と上記表示手段と
上記連系保護手段と上記配電手段とが一体化された構造
になっていることを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1に記載の発明の系統連系型逆変換装置
は、上記システム制御手段が、検出した直流の電圧およ
び交流の電圧と周波数に基づいて上記インバータ回路の
運転制御を行う。
【0017】また、上記システム制御手段が検出した直
流の電圧を表す信号および交流の電圧を表す信号と上記
交流の周波数を表す信号および上記インバータ回路の運
転状態を表す信号が、上記システム制御手段から上記双
方向通信手段に伝達される。そして、上記双方向通信手
段によって、上記システム制御手段からの上記各信号
が、外部の制御管理部に送信される。そして、上記各信
号を受信した外部の制御管理部は、上記信号に基づい
て、双方向通信手段に上記インバータ回路の運転を制御
するための情報を、上記双方向通信手段に送信する。
【0018】そして、上記外部の制御管理部から送信さ
れた情報を上記双方向通信手段が受信する。そして、上
記双方向通信手段は、上記受信した情報を上記システム
制御手段に伝達する。すると、上記システム制御手段
は、上記情報に基づいて上記インバータ回路の停止と起
動を含むインバータ回路の運転制御を行う。
【0019】したがって、請求項1の発明によれば、上
記外部の制御管理部が、システム制御手段と双方向通信
手段とを介して、インバータ回路の運転状態を感知で
き、上記外部の制御管理部は、上記感知した運転状態に
基づいて、システム制御手段と双方向通信手段とを介し
て、上記インバータ回路の運転状態を制御することがで
きる。
【0020】つまり、請求項1の発明によれば、外部の
制御管理部によって、インバータ回路の運転状態の監視
と制御を実行でき、インバータ回路を遠隔制御すること
ができる。従って、この発明によれば、電源装置の運転
の管理および故障診断が遠隔操作によって一括して集中
的に処理されるようにすることができ、電源装置の運転
の管理および故障診断が効率よく円滑に行われるように
することができる。
【0021】また、請求項2の発明によれば、上記電力
量測定手段が、上記インバータ回路が所定期間に出力し
た交流電力量を測定する。そして、上記双方向通信手段
は、上記電力量測定手段から上記交流電力量を表す信号
を受けて、この信号を上記外部の制御管理部に送信す
る。そして、上記システム制御手段は、上記電力量測定
手段もしくは上記外部の制御管理部から上記交流電力量
を表す信号を受け、かつ、上記外部の制御管理部から上
記双方向通信手段を介して交流電力に関するデータを受
け、上記交流電力量を表す信号と上記交流電力に関する
データとを演算する。この演算した値は、たとえば、上
記交流電力量の電力料金である。
【0022】そして、上記表示手段は、上記演算値を表
す信号を上記システム制御手段から受けて、上記交流電
力に関する演算値を表示する。
【0023】したがって、請求項2の発明によれば、発
電した交流電力のたとえば電力料金を表示手段で表示す
ることができる。
【0024】また、請求項2の発明によれば、上記表示
手段で、上記システム制御手段が検出した上記直流特性
値を表す信号,交流特性値を表す信号及び上記インバー
タ回路の停止と起動を含むインバータ回路の運転状態を
表す信号とを上記システム制御手段から受けて、この信
号を表示できる。つまり、請求項2の発明によれば、上
記インバータ回路を含む電源装置の運転状況をリアルタ
イムで表示することができる。
【0025】また、請求項3の発明は、連系保護手段
が、上記インバータ回路を上記出力端子に接続する電路
を伝わる交流の電圧と周波数を検出して、上記交流の電
圧もしくは周波数が許容値から逸脱したときに、上記電
路を遮断して、上記インバータ回路を上記商用系統電源
から切り離す。
【0026】配電手段が、インバータ回路と出力端子と
の間に接続され、インバータ回路から商用系統電源と需
要家負荷に交流電力を分配する。
【0027】また、請求項3の発明は、インバータ回路
とシステム制御手段と双方向通信手段と電力量測定手段
と表示手段とが一体構造になっているだけでなく、連系
保護手段および配電手段をも一体化した構造になってい
る。したがって、この発明によれば、入力端子に直流電
源(たとえば太陽電池)を接続し、出力端子に商用系統電
源と需要家負荷を接続するだけで配線が完了するコンパ
クトで取り扱いやすい系統連系型逆変換装置が実現され
る。
【0028】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0029】図1に、この発明の系統連系型逆変換装置
の実施例である逆変換装置2を示す。この逆変換装置2
と太陽電池1とが連系型太陽光発電装置を構成してい
る。
【0030】上記連系型太陽光発電装置は、太陽電池1
が出力した直流出力を、逆変換装置2が商用系統電源4
の交流電力と同一品質の交流電力に変換して、この交流
電力を負荷3に供給するようになっている。また、上記
連系型太陽光発電装置は、商用系統電源4と連系してお
り、上記連系型太陽光発電装置が負荷3に出力する交流
電力が負荷3の消費電力を越えたときには、商用系統電
源4に電力を逆潮流させるようになっている。
【0031】逆変換装置2は、入力端子2Aに太陽電池
1が接続され、出力端子2Bに商用系統電源4が接続さ
れ、出力端子2C,2D…に負荷3が接続されている。
【0032】逆変換装置2は、インバータ回路5と、連
系保護回路6と、配電回路7を有している。
【0033】インバータ回路5は、太陽電池1からの直
流電力を交流電力に変換する回路である。また、連系保
護回路6は、インバータ回路5の出力側の電力線に接続
されており、インバータ回路5の出力側の電力線から検
出した電圧や周波数に基づいて、インバータ回路5の出
力側に接続された交流スイッチ9を開閉することができ
る。
【0034】また、配電回路7は、電力検出器10,1
1,12を有している。電力検出器10はインバータ回
路5が出力する交流電力を検出し、電力検出器11は負
荷3が消費する交流電力を検出し、電力検出器12はイ
ンバータ回路5から商用系統電源4に出力される交流電
力を検出する。上記電力検出器は、電流検出器と電圧検
出器および乗算器で構成してもよい。
【0035】上記逆変換装置2は、さらに、インバータ
制御回路13と電力量測定回路16とシステム制御回路
14と双方向通信回路17と表示回路15を有してい
る。
【0036】インバータ制御回路13はインバータ回路
5の入出力電力を制御して、インバータ回路5が太陽電
池1の最大出力点を追尾し、商用系統電源と同一の品質
の交流電力に交換するようにする回路である。
【0037】上記電力量測定回路16は、上記電力検出
器10,11,12が検出した交流電力を表す信号を受け
て、交流電力量を測定する回路である。
【0038】また、システム制御回路14は、上記電力
量測定回路16からの交流電力量を表す信号を受けるよ
うになっている。また、システム制御回路14は、イン
バータ回路5の入力側の入力端子2Aの電圧を検出でき
るようになっている。また、システム制御回路14は、
インバータ回路5から配電回路7への電力線の電圧や周
波数を検出できるようになっている。
【0039】システム制御回路14は、インバータ回路
5の入力側の直流スイッチ8のオンオフを制御でき、か
つ、インバータ制御回路13の動作を制御でき、かつ、
連系保護回路6の動作を制御できる。つまり、システム
制御回路14は、この連系型太陽光発電装置の起動,停
止および異常運転に対する保護を行う回路である。ま
た、このシステム制御回路14は演算機能とメモリ機能
とクロック機能を有している。
【0040】上記双方向通信回路17は、上記連系型太
陽光発電装置を設置した場所から離れた場所に在るシス
テム管理センター18と通信できるようになっている。
この双方向通信回路17は、システム管理センター18
からの指示を受けて、この指示内容を上記システム制御
回路14に伝達する。さらに、上記双方向通信回路17
は、システム制御回路14からの情報(たとえば、イン
バータ回路5の前後の電圧や電力量測定回路16で測定
した電力量)を上記システム管理センター18に伝達す
ることができる。
【0041】上記双方向通信回路17を、たとえば、図
2に示すように、クロック20とメモリー21とモデム
22とNCU(網制御装置)23とで構成して、電話回線
を介してシステム管理センター18と交信するようにし
てもよい。上記クロック20とメモリー21とモデム2
2とNCU(網制御装置)23とは、システム制御回路1
4に接続されている。
【0042】上記メモリー21は、通信に必要なプログ
ラムを記憶するROMと、上記システム制御回路14か
ら受けた上記連系型太陽光発電装置の動作情報および登
録番号であるIDコード,発呼時刻,発呼先の電話番号
などを記憶するRAMとで構成されている。また、モデ
ム22は、メモリー21やシステム制御回路14からの
デジタル信号(上記動作情報や通信に必要なコマンド)を
アナログ信号に変換してNCU23に出力すると共に電
話回線からのアナログ信号をデジタル信号に変換してシ
ステム制御回路14に出力する変復調装置である。NC
U23は、電話交換設備との間で信号のやりとりを行っ
て、双方向通信回路17とシステム管理センター18と
の間の信号の流れを制御する端末網制御装置である。
【0043】上記双方向通信回路17は、クロック20
が刻む時刻にしたがって、メモリ21のRAMに記憶さ
れている設定発呼時刻に発呼先(システム管理センター
18)に自己のIDコード及び上記連系型太陽光発電装
置の動作情報を、モデム22とNCU23を介して、シ
ステム管理センター18に送信するようになっている。
なお、上記クロック20とメモリー21については、シ
ステム制御回路14が内蔵するクロックとメモリーを流
用してもよい。
【0044】上記表示回路15は、上記システム制御回
路14および電力量測定回路16からの信号を受けて、
例えば、インバータ回路5の前後の電圧や電力量測定回
路16で測定した電力量を表示でき、さらには、これら
の情報に基づいた上記太陽光発電装置の運転状態,運転
実績,故障状態なども表示することができる。なお、上
記表示回路15は、表示スイッチ19がオンにされたと
きに、予め定められた特定のデータを瞬間的に表示でき
るようになっている。
【0045】また、上記実施例は、図3(A)に示すよう
に、配電回路7と連系保護回路6と表示回路15とが、
インバータ回路5および直流スイッチ8,交流スイッチ
9が構成する主回路およびインバータ制御回路13とシ
ステム制御回路14と電力量測定回路16と双方向通信
回路17とが構成する制御回路と一体構造になってい
る。なお、上記一体構造は、図3(B)に示す構造にして
もよい。
【0046】上記構成の連系型太陽光発電装置の逆変換
装置2は、システム制御回路14および連系保護回路6
が検出した電力経路の電圧や周波数及び、電力量測定回
路16からの電力量を表す信号に基づいて、システム制
御回路14が上記発電装置に異常が発生したと判断した
場合には、表示回路15に上記異常内容を表示させるこ
とができる。この表示は、LEDによる発光表示にする
ことができる。また、上記システム制御回路14は、上
記異常(故障,事故)が発生した時刻および上記異常の内
容を双方向通信回路17を経由して上記太陽光発電装置
から遠隔した場所にあるシステム管理センター18に伝
達することができる。
【0047】一方、システム管理センター18では、上
記異常情報を受け取ったときに、上記双方向通信回路1
7に、解列信号を送信する。この解列信号は、上記双方
向通信回路17からシステム制御回路14に伝達され
る。すると、上記システム制御回路14は、直流スイッ
チ8をオフにするとともに、連系保護回路6を制御して
交流スイッチ9をオフにさせる。これにより、上記逆変
換装置2は確実に停止する。
【0048】そして、上記逆変換装置2を、再び起動す
る場合には、システム管理センター18から再起動信号
を双方向通信回路17に送り、システム制御回路14に
より、交流スイッチ9をオフ状態に保持する一方、直流
スイッチ8をオンにする。こうして、逆変換装置2を自
己診断モードで運転する。この自己診断モードで、逆変
換装置2の動作チェックを行う。
【0049】この自己診断モードでは、システム制御回
路14によって太陽電池1の出力電力を確認し、つぎに
直流スイッチ8のオンを確認し、つぎにインバータ回路
5の起動を確認する。なお、この各確認時に、各動作が
正常か否かをシステム制御回路14で判断し、この判断
の結果を表す動作確認信号を、双方向通信回路17を経
由してシステム管理センター18に伝達する。そして、
システム管理センター18は、上記動作確認信号がすべ
て正常であったときに、交流スイッチ9をオンにするた
めの信号を、双方向通信回路17に送信し、システム制
御回路14と連系保護回路6によって、交流スイッチ9
をオンにする。
【0050】この自己診断モードによって、上記システ
ム管理センター18は、上記システム制御回路14を遠
隔操作して、逆変換装置2の故障箇所を知ることができ
る。従って、故障修理を迅速にできる。また、上記シス
テム管理センター18は、上記システム制御回路14を
遠隔操作して上記逆変換装置2を故障から迅速に復旧さ
せることができる。
【0051】また、上記実施例は、インバータ回路5の
出力電力量と、需要家負荷3の消費電力量と、電力会社
への売電電力量を、電力量測定回路16で計測できる。
したがって、上記実施例は、たとえば1日間に積算した
電力量を、システム制御回路14および双方向通信回路
17を介してシステム管理センター18に送信すること
ができる。上記積算電力量は、上記太陽光発電装置の運
転管理データとして活用することができる。なお、上記
電力積算の期間は、1時間もしくは1ケ月にしてもよ
い。
【0052】また、上記実施例は、逆変換装置2の出力
電力および需要家負荷3の消費電力および電力会社への
売電電力をリアルタイムで表示回路15に表示すること
ができる。即ち、上記実施例によれば、発電装置の運転
状況が一目で確認できる。なお、上記表示回路15に、
上記3つの電力の値を同時に表示できるようにしてもよ
いし、切替スイッチで上記3つの電力値のうちの1つを
選択して表示できるようにしてもよい。また、上記シス
テム制御回路14によって、上記表示回路15に、太陽
電池1から逆変換装置2への入力電圧や入力電流あるい
は、逆変換装置2の出力周波数や出力電流や出力電流を
表示させるようにしてもよい。尚、上記表示装置15
は、液晶パネルや7セグメントLEDで構成することが
できる。
【0053】また、上記システム管理センター18か
ら、双方向通信回路17に電力料金データを送信し、こ
の電力料金データを上記システム制御回路14のメモリ
ーに格納しておけば、上記システム制御回路14は上記
電力料金データと上記電力量測定回路16が計測した電
力量に基づいて、上記発電装置の発電金額や電力会社へ
の売電金額を演算することができ、上記表示回路15に
上記発電金額や売電金額を表示することができる。な
お、システム管理センター18から双方向通信回路17
に電力料金データを送信することに替えて、上記電力料
金データをあらかじめシステム制御回路14のメモリー
にインプットしておいてもよい。また、上記金額表示
は、前日中の電力量の集計値に対応する金額であっても
よく、前月中の電力量の集計値に対応する金額であって
もよく、上記発電装置を設置したときからの電力量の集
計値に対応する金額であってもよい。また、これらの金
額の表示を、表示スイッチ19をオンにしたときにだけ
表示回路15に表示するようにして、上記発電装置のユ
ーザーからの要求があったときだけに、上記金額を表示
回路15に表示するようにしてもよい。
【0054】このように、売電金額を表示回路15に表
示できるようにすれば、ユーザーは売電によって貯金で
きる感覚を実感でき、節電や省エネルギーに対する意識
向上を図ることができる。
【0055】また、上記実施例の逆変換装置2は、配電
回路7と電力量測定回路16を内蔵しているから、配電
盤や電力量計を別体に設ける必要がない。したがって、
上記連系型太陽光発電装置のコンパクト化を図ることが
でき、かつ、配線が簡単になるから上記太陽光発電装置
を設置することも容易になる。
【0056】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の系統連系型逆変換装置は、入力端子に流入する直流
を検出し、かつ、上記インバータ回路から出力される交
流を検出し、この検出した直流の特性値と交流の特性値
に基づいて、上記インバータ回路の停止と起動を含むイ
ンバータ回路の運転制御を行うシステム制御手段と、外
部の制御管理部に通信回線で接続され、上記制御管理部
から受けた情報を上記システム制御手段に伝達して、上
記システム制御手段のインバータ回路の運転制御動作を
制御でき、かつ、上記システム制御手段が検出した上記
直流特性値を表す信号,交流特性値を表す信号及び上記
インバータ回路の停止と起動を含むインバータ回路の運
転状態を表す信号とを上記システム制御手段から受け
て、この信号を上記外部の制御管理部に送信できる双方
向通信手段とを備えたものである。
【0057】したがって、請求項1の発明によれば、上
記外部の制御管理部が、システム制御手段と双方向通信
手段とを介して、インバータ回路の運転状態を感知で
き、上記外部の制御管理部は、上記感知した運転状態に
基づいて、システム制御手段と双方向通信手段とを介し
て、上記インバータ回路の運転状態を制御することがで
きる。
【0058】つまり、請求項1の発明によれば、外部の
制御管理部によって、インバータ回路の運転状態の監視
と制御を実行でき、インバータ回路を遠隔制御すること
ができる。従って、この発明によれば、電源装置の運転
の管理および故障診断が遠隔操作によって一括して集中
的に処理されるようにすることができ、電源装置の運転
の管理および故障診断が効率よく円滑に行われるように
することができる。
【0059】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の系統連系型逆変換装置において、インバータ回
路が出力する交流電力値を検出して、上記インバータ回
路が所定の期間に出力した交流電力量を測定する電力量
測定手段を備え、上記双方向通信手段は、上記電力量測
定手段から上記交流電力量を表す信号を受けて、この信
号を上記外部の制御管理部に送信できるようになってお
り、上記システム制御手段は、上記電力量測定手段もし
くは上記外部の制御管理部から上記交流電力量を表す信
号を受け、かつ、上記外部の制御管理部から上記双方向
通信手段を介して交流電力に関するデータを受け、上記
交流電力量を表す信号と上記交流電力に関するデータと
を演算するようになっており、上記システム制御手段が
検出した上記直流特性値を表す信号,交流特性値を表す
信号および上記インバータ回路の停止と起動を含むイン
バータ回路の運転状態を表す信号とを上記システム制御
手段から受けて、この信号を表示でき、かつ、上記シス
テム制御手段が演算した交流電力に関する演算値を表す
信号を上記システム制御手段から受けて、上記交流電力
に関する演算値を表示する表示手段を備えたものであ
る。
【0060】したがって、請求項2の発明によれば、発
電した交流電力のたとえば電力料金を表示手段で表示す
ることができる。
【0061】また、請求項2の発明によれば、上記表示
手段で、上記システム制御手段が検出した上記直流特性
値を表す信号,交流特性値を表す信号及び上記インバー
タ回路の停止と起動を含むインバータ回路の運転状態を
表す信号とを上記システム制御手段から受けて、この信
号を表示できる。つまり、請求項2の発明によれば、上
記インバータ回路を含む電源装置の運転状況をリアルタ
イムで表示することができる。
【0062】また、請求項3の発明は、インバータ回路
とシステム制御手段と双方向通信手段と電力量測定手段
と表示手段とが一体構造になっているだけでなく、連系
保護手段および配電手段をも一体化した構造になってい
る。したがって、この発明によれば、入力端子に直流電
源(たとえば太陽電池)を接続し、出力端子に商用系統電
源と需要家負荷を接続するだけで配線が完了するコンパ
クトで取り扱いやすい系統連系型逆変換装置が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の系統連系型逆変換装置の実施例を
含む連系型太陽光発電装置のブロック図である。
【図2】 上記実施例のシステム制御回路と電話回線と
に接続した双方向通信回路のブロック図である。
【図3】 上記実施例の立体的構造を示す構造図であ
る。
【図4】 従来の系統連系型逆変換装置42を備えた連
系型太陽光発電装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…太陽電池、2…逆変換装置、3…需要家負荷、4…
商用系統電源、5…インバータ回路、6…連系保護回
路、7…配電回路、8…直流スイッチ、9…交流スイッ
チ、10,11,12…電力検出器、13…インバータ制
御回路、14…システム制御回路、15…表示回路、1
6…電力量測定回路、17…双方向通信回路、18…シ
ステム管理センター、20…クロック、21…メモリ
ー、22…モデム、23…網制御回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に直流電源が接続され、出力端
    子に商用系統電源と需要家負荷が接続され、上記直流電
    源から入力された直流電力を交流電力に変換して上記商
    用系統電源および上記需要家負荷に交流電力を出力する
    インバータ回路を有する系統連系型逆変換装置におい
    て、 上記入力端子に流入する直流を検出し、かつ、上記イン
    バータ回路から出力される交流を検出し、この検出した
    直流の特性値と交流の特性値に基づいて、上記インバー
    タ回路の停止と起動を含むインバータ回路の運転制御を
    行うシステム制御手段と、 外部の制御管理部に通信回線で接続され、上記制御管理
    部から受けた情報を上記システム制御手段に伝達して、
    上記システム制御手段が行うインバータ回路の運転制御
    動作を制御でき、かつ、上記システム制御手段が検出し
    た上記直流特性値を表す信号,交流特性値を表す信号及
    び上記インバータ回路の停止と起動を含むインバータ回
    路の運転状態を表す信号とを上記システム制御手段から
    受けて、この信号を上記外部の制御管理部に送信できる
    双方向通信手段とを備えたことを特徴とする系統連系型
    逆変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の系統連系型逆変換装置
    において、 上記インバータ回路が出力する交流電力値を検出して、
    上記インバータ回路が所定の期間に出力した交流電力量
    を測定する電力量測定手段を備え、 上記双方向通信手段は、上記電力量測定手段から上記交
    流電力量を表す信号を受けて、この信号を上記外部の制
    御管理部に送信できるようになっており、 上記システム制御手段は、上記電力量測定手段もしくは
    上記外部の制御管理部から上記交流電力量を表す信号を
    受け、かつ、上記外部の制御管理部から上記双方向通信
    手段を介して交流電力に関するデータを受け、上記交流
    電力量を表す信号と上記交流電力に関するデータとを演
    算するようになっており、 上記システム制御手段が検出した上記直流特性値を表す
    信号,交流特性値を表す信号および上記インバータ回路
    の停止と起動を含むインバータ回路の運転状態を表す信
    号とを上記システム制御手段から受けて、この信号を表
    示でき、かつ、上記システム制御手段が演算した交流電
    力に関する演算値を表す信号を上記システム制御手段か
    ら受けて、上記交流電力に関する演算値を表示する表示
    手段を備えることを特徴とする系統連系型逆変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の系統連系型逆変換装置
    において、 上記インバータ回路を上記出力端子に接続する電路を伝
    わる交流の電圧と周波数を検出して、上記交流の電圧も
    しくは周波数が許容値から逸脱したときに、上記電路を
    遮断して、上記インバータ回路を上記商用系統電源から
    切り離す連系保護手段と、 上記インバータ回路と上記出力端子との間に接続され、
    上記インバータ回路から上記商用系統電源と上記需要家
    負荷に交流電力を分配する配電手段とを備え、 上記インバータ回路と上記システム制御手段と上記双方
    向通信手段と上記電力量測定手段と上記表示手段と上記
    連系保護手段と上記配電手段とが一体化された構造にな
    っていることを特徴とする系統連系型逆変換装置。
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