JP5306314B2 - 屋内送電システム - Google Patents

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Description

この発明は、停電時に屋内に対して電気を供給する屋内送電システムに関する。
自然のエネルギーとして、例えば太陽光を利用して電気を起こすソーラパネルの設置が一般の住宅にも普及している。ソーラパネルを利用した太陽光発電では、昼間の発電が主になる。昼間の電力使用量が少ない家庭では、家庭で使用される電力に比べて、太陽光発電による電力が多くなり、余剰電力が発生する。こうした余剰電力を電力会社が買い取る売電が、家庭での太陽光発電では一般的である。
一方で、燃料電池を利用した発電システムには、燃料電池で発生した余剰電力を蓄電し、温水器のヒータに通電するものがある(例えば、特許文献1参照。)。このシステムによれば、売電以外でも余剰電力が利用されている。
特開2009−266476号公報
ところで、落雷等の突発的な気象変化によって、停電が発生することがある。この場合には、停電した住宅に対して直ちに給電をすることが、電力会社側による最善の対応策である。しかし、電力会社側では、個別の住宅で発生した停電状況を把握することが困難である。このために、電力会社側は、電気の使用者である、住宅に住む顧客からの電話連絡により、停電発生を把握して停電に対応することになる。こうした場合に備えるために、停電時に余剰電力を家庭内で有効に利用する技術が望まれる。このためには、先に述べたように、
a.停電した住宅に対して余剰電力を利用した給電を直ちに開始する
b.電力会社側により個別住宅の停電を把握する
という課題に加えて、
c.停電復旧の作業が始まるまで、余剰電力を利用し続けるために給電を制御する
という課題がある。
この発明の目的は、前記の課題を解決し、停電時に余剰電力を有効に利用することを可能にする屋内送電システムを提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、住宅に設置され、各種情報を表示する表示装置と、前記住宅に設置され、電気を起こす発電装置と、前記住宅に設置され、前記発電装置の余剰電力を蓄電する蓄電装置と、前記住宅に設置され、商用の交流電力を分岐して該住宅の各回路に送り、分岐した各回路で使用される電気の使用状態を計る分電盤と、前記住宅に設置されると共に通信網に接続され、商用の交流電力を前記分電盤に加え、該分電盤が計った各回路の電気の使用状態を該通信網に送り、該商用の交流電力の停電を検出すると、前記蓄電装置を制御して直流電力を基にした交流電力を、前記住宅の所定回路に送ると共に停電情報を該通信網に送る電力量計と、前記通信網に接続され、該通信網から停電情報を受け取ると、該通信網から既に受け取った電気の各使用状態と、停電修理の開始時間とを基に、該開始時間までの前記蓄電装置による送電可否を、各回路の組み合わせ毎に調べて、送電可否情報を前記通信網に送る処理装置と、を備え、前記電力量計は、前記通信網から送電可否情報を受け取ると、該送電可否情報を前記表示装置に表示する、ことを特徴とする屋内送電システムである。
請求項1の発明では、住宅には、表示装置と発電装置と蓄電装置と分電盤と電力量計とが設置されている。電力量計は、通信網に接続され、商用の交流電力を分電盤に加える。また、電力量計は、分電盤が計った各回路の電気の使用状態を通信網に送る。さらに、電力量計は、商用の交流電力の停電を検出すると、蓄電装置を制御して直流電力を基にした交流電力を、住宅の所定回路に送ると共に停電情報を通信網に送る。一方、処理装置は、通信網から停電情報を受け取る。そして、処理装置は、通信網から既に受け取った電気の各使用状態と停電修理の開始時間とを基に、開始時間までの蓄電装置による送電可否を、各回路の組み合わせ毎に調べて、送電可否情報を通信網に送る。電力量計は、通信網から送電可否情報を受け取ると、送電可否情報を表示装置に表示する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の屋内送電システムにおいて、前記表示装置は、表示された項目の選択を可能にするテレビジョンであり、前記電力量計は、前記通信網から送電可否情報を受信すると、どの回路に電気を供給するかを選択可能に、前記テレビジョンに表示すると共に、該送電可否情報を該テレビジョンに表示する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の屋内送電システムにおいて、前記処理装置は、前記通信網から停電情報を受信すると、該停電情報を端末に出力することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の屋内送電システムにおいて、前記処理装置は、前記住宅の所定回路と、停電時に使用されていた使用回路とによる送電可否を、前記送電可否情報に含める、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、停電した住宅に対して、蓄電装置による余剰電力を利用した給電を、直ちに行うことができる。また、この発明によれば、処理装置を電力会社側に設置すると、停電情報を受信することにより、電力会社側による個別住宅の停電の把握を可能にする。さらに、この発明によれば、各回路の組み合わせ毎に送電可否を調べて、送電可否情報を通信網に送信するので、停電の故障修理の開始までの間、余剰電力を利用し続けるために、電気の使用者による給電の制御を可能にする。
請求項2の発明によれば、余剰電力を利用し続けるための給電制御と、給電する回路の選択であって電気の使用者による選択とを、テレビジョンの利用により可能にする。
請求項3の発明によれば、処理装置を電力会社側に設置することにより、電力会社により個別住宅の停電を把握することを可能にする。
請求項4の発明によれば、停電時に使用されていた使用回路と所定回路とにより電気を使用した場合に、停電修理の開始時間まで蓄電装置が電気を供給するかどうかを、電気の使用者に知らせることができる。
実施の形態1による屋内送電システムを示す構成図である。 顧客データの一例を示す図である。 残存容量データの一例を示す図である。 作業データの一例を示す図である。 電力使用データの一例を示す図である。 分電盤の一例を示す構成図である。 蓄電ユニットの一例を示す構成図である。 スマートメータの一例を示す構成図である。 選択処理の一例を示すフローチャートである。 緊急屋内送電処理の一例を示すフローチャートである。 表示情報の一例を示す図である。 修理完了処理の一例を示すフローチャートである。 送電可否処理を示すフローチャートである。
次に、この発明の各実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による屋内送電システムを図1に示す。図1の屋内送電システムは、基地サーバ装置10と、スマートメータ20と、分電盤30と、太陽光発電装置40と、蓄電ユニット50とを備えている。基地サーバ装置10は電力会社に設置され、スマートメータ20と分電盤30と太陽光発電装置40と蓄電ユニット50との各設備は、電気の需要家である顧客の住宅Aに設置されている。なお、図1以下の図では、図面の簡略化のために、売電のための構成を省略している。この実施の形態では、需要家側である住宅Aが停電した場合に、屋内の蓄電ユニット50を利用して住宅Aに対して緊急に送電(以下、「緊急屋内送電」という)を行うときに、電力会社は、緊急屋内送電を支援するための緊急屋内送電サービスを住宅Aに対して提供する。なお、この実施の形態では、信号の配線系統を図中の細線で示し、住宅Aでの電力の配線系統を太線で示して、2つを区別している。また、住宅Aは、多数の中の代表例を示している。
住宅Aには、各種の電気機器が設置されているが、図1では、テレビジョン(TV)201とエアコン202とを例示している。テレビジョン201は、地上デジタル放送に対応するものであり、地上デジタル波を受信して得られる映像信号により各種の画面を表示する。この実施の形態では、テレビジョン201は、スマートメータ20から送られて来る映像信号も表示可能である。特に、スマートメータ20からの映像信号による表示画面に、複数の選択可能な項目がある場合には、住宅Aに住む顧客である電気の使用者が、リモコン201Aを使用して、表示画面の項目を選び出す。そして、テレビジョン201は、選択された項目を表す選択信号を、スマートメータ20に送る。つまり、テレビジョン201は、表示画面の項目の選択機能を持つ。
電力会社の基地サーバ装置10は、緊急屋内送電サービスを提供するものであり、通信制御装置11と、基地サーバ12と、記憶装置13と、端末14とを備えている。
基地サーバ装置10の通信制御装置11は、通信網NWを経由したデータ通信を可能にする。つまり、通信制御装置11は、住宅Aから送信される電力使用量等に関するデータを受信すると、社内ネットワーク11Aを経て、受信したデータを基地サーバ12に送る。また、通信制御装置11は、基地サーバ12からのデータであって、住宅Aに対する緊急屋内送電サービスに関するデータを、通信網NWを経て住宅Aのスマートメータ20に送信する。
基地サーバ装置10の端末14は、電力会社の担当者によって操作される専用のコンピュータである。端末14は、例えば、基地サーバ12からのデータを基に、住宅Aの停電発生等を表示する。
基地サーバ装置10の記憶装置13は、緊急屋内送電サービスに必要とする各種データを記憶している。記憶装置13が記憶するデータに地図データがある。地図データは、住宅Aの場所などを表すために用いられる。
基地サーバ装置10が記憶するデータに顧客データがある。顧客データは、電力会社の顧客に関するデータであり、需要家である顧客が住む住宅に設置されている計器などを示す。この顧客データの一例を図2に示す。この顧客データには、顧客の氏名および住所、顧客宅に設置されている電力量計の計器番号、この電力量計がスマートメータである場合に電力量計のアドレスなどが記録されている。
基地サーバ装置10が記憶するデータに残存容量データがある。残存容量データは、住宅Aの顧客が蓄電ユニット50を設置している場合に、蓄電ユニット50の蓄電状態を表している。残存容量データの一例を図3に示す。この残存容量データには、顧客の氏名と顧客番号と共に電力量計の計器番号が記録され、顧客番号に対応して、蓄電ユニット50の残存容量が記録されている。この残存容量データは、基地サーバ12により更新されていく。
基地サーバ装置10が記憶するデータに作業データがある。作業データは、配電系統などの保守・点検を行う作業責任者の、当日の作業予定を示す。作業データの一例を図4に示す。この作業データには、作業責任者の氏名、当日の各作業を行う時間、作業を行う場所、作業の内容が、作業時間、作業場所、作業内容として記録されている。
基地サーバ装置10が記憶するデータに電力使用データがある。電力使用データは、緊急屋内送電サービスを受ける顧客の住宅、この実施の形態では住宅Aに設置されている各分岐ブレーカ(後述のA分岐ブレーカ〜N分岐ブレーカ)から供給される電力の使用量を示す。電力使用データの一例を図5に示す。この電力使用データには、住宅Aの顧客の顧客番号および計器番号に対応して、各日毎の、分岐ブレーカ毎の電力使用量が負荷データとして記録されている。そして、電力使用データにおける当日の各負荷データは、基地サーバ12によって随時に更新されていく。
基地サーバ装置10の基地サーバ12は、緊急屋内送電サービスを提供するために、各種の処理を行う。この基地サーバ12については、住宅Aの各設備を説明した後で詳述する。
住宅Aでは、配電線101(図1)からの電気がスマートメータ20を経て、分電盤30で分岐される。分電盤30は、図6に示すように、メインブレーカ31と、電流センサ32〜32と、A分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33と、発電側ブレーカ34とを備えている。さらに、この実施の形態では、スマートメータ20に対しては、分電盤30、太陽光発電装置40の後述するパワーコンディショナ42、蓄電ユニット50およびテレビジョン201が接続されている。これにより、分電盤30、パワーコンディショナ42、蓄電ユニット50およびテレビジョン201とスマートメータ20との間でデータの送受信が可能である。
住宅Aに設置されているメインブレーカ31には、スマートメータ20から供給される電力により電流が流れ、メインブレーカ31は過電流を検出して遮断する。同様に、発電側ブレーカ34には、太陽光発電装置40から供給される電力により電流が流れ、発電側ブレーカ34は過電流を検出して遮断する。
分電盤30のA分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33は、分岐された電流を住宅Aの各部屋の回路に流す際に、各回路の配電線の漏電を検出して遮断する。各部屋の回路には電気機器接続用のコンセントが取り付けられている。各部屋の回路に流れる電流は、スマートメータ20や太陽光発電装置40からの供給電力によるものである。この実施の形態では、A分岐ブレーカ33を流れる電流は、回路のコンセントを経てテレビジョン201に供給され、N分岐ブレーカ33を流れる電流は、回路のコンセントを経てエアコン202に供給されている。また、A分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33は、スマートメータ20からの遮断信号によって、流れる電流を遮断する。つまり、各回路のA分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33は、監視制御ユニット24から入・切制御を受ける。
電流センサ32〜32は、分電盤30のA分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33に併設されている。電流センサ32〜32は、A分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33を流れる電流つまり各回路の電流をそれぞれ計測する。この実施の形態では、電流センサ32がテレビジョン201で使用される電流を計測し、電流センサ32がエアコン202で使用される電流を計測する。そして、電流センサ32〜32は、電流の計測結果をスマートメータ20にそれぞれ送る。
住宅Aに設置されている太陽光発電装置40(図1)は、ソーラパネル41とパワーコンディショナ42とを備えている。ソーラパネル41は、照射される太陽光を電気に変換して、太陽光発電を行う。パワーコンディショナ42は、ソーラパネル41または蓄電ユニット50からの直流電力を、商用の交流電力に変換する装置である。パワーコンディショナ42は、スマートメータ20からの制御によって直流電力の変換動作を行う。
蓄電ユニット50は、ソーラパネル41とパワーコンディショナ42とに接続されて用いられる。蓄電ユニット50の一例を図7に示す。図7の蓄電ユニット50は、監視部51とスイッチ部52A〜52Cと蓄電池53とを備えている。蓄電ユニット50は、蓄電池53の形状等により、例えば電気温水器に搭載されている。蓄電池53は、ソーラパネル41からの電気を充電し、また、充電した電気をパワーコンディショナ42に供給する。スイッチ部52A〜52Cは、監視部51の制御によって、蓄電池53に対するパワーコンディショナ42およびソーラパネル41の接続を切り替える。
蓄電ユニット50の監視部51は、蓄電池53の電圧と電流とから、蓄電池53の残存容量を調べる。そして、監視部51は、調べた残存容量のデータをスマートメータ20に送る。
また、蓄電ユニット50の監視部51は、スマートメータ20からの指示により各種動作を行う。具体的には、監視部51は、スマートメータ20から蓄電開始指示を受け取ると、スイッチ部52A〜52Cをオンにして、ソーラパネル41を蓄電池53とパワーコンディショナ42とに接続する。これにより、ソーラパネル41の余剰電力を蓄電池53が充電することになる。余剰電力は、住宅Aで使用される電力に比べて、太陽光発電装置40の発電による電力が多くなることで発生する。例えば、住宅Aでテレビジョン201だけが使用されている場合、ソーラパネル41からの電流は、テレビジョン201に必要とする分だけ、スイッチ部52Bを経てパワーコンディショナ42に流れる。この結果、太陽光発電による余剰の電流は、スイッチ部52Cを経て蓄電池53に流れる。つまり、蓄電池53は太陽光発電の余剰電力で充電される。
蓄電ユニット50の監視部51は、スマートメータ20からの送電開始指示を受け取ると、スイッチ部52Aをオフにすると共にスイッチ部52B、52Cをオンにして、蓄電池53の直流電力をパワーコンディショナ42に供給する。さらに、監視部51は、スマートメータ20からの売電開始指示を受け取ると、スイッチ部52A、52Bをオンにすると共にスイッチ部52Cをオフにして、ソーラパネル41の直流電力をパワーコンディショナ42に供給する。
蓄電ユニット50の監視部51は、スマートメータ20からの送電停止指示、蓄電終了または売電終了の指示を受け取ると、スイッチ部52A〜52Cをオフにして、蓄電池53に対する接続を開放し、ソーラパネル41や蓄電池53からの直流電力の供給を停止する。
スマートメータ20(図1)は、配電線101から住宅Aに供給される電力量を計量する電力量計であり、かつ、通信機能を持つ電力量計である。つまり、スマートメータ20は、通信網NWを介在して、電力会社の基地サーバ装置10の通信制御装置11とデータの送受信が可能な状態にある。これにより、スマートメータ20は、住宅Aでの電力使用量などを基地サーバ装置10に送信し、基地サーバ装置10から各種のデータ等を受け取る。また、スマートメータ20は、分電盤30、パワーコンディショナ42、蓄電ユニット50およびテレビジョン201に接続され、これらとデータの送受信を行う。こうしたスマートメータ20の一例を図8に示す。図8のスマートメータ20は、通信ユニット21と、計量ユニット22と、電源ユニット23と、監視制御ユニット24とを備えている。
スマートメータ20の通信ユニット21は、通信網NWに接続されている。これにより、通信ユニット21は、監視制御ユニット24の制御によって、電力会社の基地サーバ装置10の通信制御装置11とデータの送受信が可能な状態にある。
スマートメータ20の計量ユニット22は、配電線101から住宅Aに供給される交流電力の使用量を計量する。計量ユニット22は、電力使用量の計量結果を監視制御ユニット24に送る。
スマートメータ20の電源ユニット23は、監視制御ユニット24からの入・切制御を受ける。通常、電源ユニット23は、入制御によって配電線101の電源を分電盤30に接続する。また、電源ユニット23は、切制御により、配電線101から計量ユニット22を経て、住宅Aに供給される交流電力を遮断する。具体的には、監視制御ユニット24が配電線101の電源の異常を感知した場合に、監視制御ユニット24の指示により、電源ユニット23は交流電力の供給を遮断する。
スマートメータ20の監視制御ユニット24は、電力会社の基地サーバ装置10と共に緊急屋内送電サービスのための各種の処理と制御を行う。また、監視制御ユニット24は、基地サーバ装置10から各種の指示等を受け取る。また、監視制御ユニット24は、分電盤30、パワーコンディショナ42、蓄電ユニット50およびテレビジョン201に通信線で接続され、これらとデータの送受信を行う。また、監視制御ユニット24は、停電時に優先して接続機器に電流を供給するために、入制御を行う回路(以下、「優先回路」という)の分岐ブレーカを、あらかじめ記憶している。この実施の形態では、テレビジョン201に電気を送る回路が優先回路であり、優先回路の分岐ブレーカがA分岐ブレーカ33である。さらに、監視制御ユニット24は、テレビジョン201に情報を表示するための映像信号を生成する機能を持つ。
まず、監視制御ユニット24は、A分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33による電流の計測結果を受け取ると、各電流の計測結果を、負荷データとする。そして、監視制御ユニット24は、データ送信処理により、通信ユニット21を制御して、負荷データを通信網NWに送信する。この負荷データは、通信網NWを経て、電力会社の基地サーバ装置10に送られる。また、監視制御ユニット24は、蓄電ユニット50の監視部51から残存容量のデータを受け取ると、データ送信処理により、この残存容量データを基地サーバ装置10に送信する。
監視制御ユニット24は選択処理を行う。この選択処理の一例を図9に示す。監視制御ユニット24は、通常、この選択処理を行っている。つまり、監視制御ユニット24は、テレビジョン201に対して、選択画面の映像信号を生成して送る(ステップS1)。この選択画面は、ソーラパネル41が発電した直流電力であって余剰電力の売電を行うか、この余剰電力の蓄電を行うかの選択画面を表示するためのものである。
ステップS1が終了すると、監視制御ユニット24はテレビジョン201からの選択信号を待つ(ステップS2)。ステップS2で受け取った選択信号が売電を示すと(ステップS3)、監視制御ユニット24は、蓄電ユニット50に対して売電開始指示を送る(ステップS4)。この後、監視制御ユニット24は、テレビジョン201に対して売電を継続するか、売電を終了するかの選択画面を表示する映像信号を生成してテレビジョン201に送り(ステップS5)、選択信号を待つ(ステップS6)。この後、監視制御ユニット24は売電終了を示す選択信号を受け取ると(ステップS7)、蓄電ユニット50に対して売電終了指示を送る(ステップS8)。
一方、ステップS3で選択信号が蓄電を示すと、監視制御ユニット24は、蓄電ユニット50に対して蓄電開始指示を送る(ステップS9)。この後、監視制御ユニット24は、蓄電ユニット50から受け取ったデータから残存容量を調べる(ステップS10)。監視制御ユニット24は、残存容量が所定値以上になると(ステップS11)、蓄電ユニット50に対して、蓄電終了指示を送る(ステップS12)。ステップS12が終了するか、または、ステップS7で売電が継続の場合、監視制御ユニット24は選択処理を終了する。この後、監視制御ユニット24は定期的に選択処理を繰り返す。
このように、選択処理により、通常は太陽光発電装置40の余剰電力の売電を行うが、住宅Aに住む顧客が必要とする場合に、この余剰電力を蓄電ユニット50に蓄電することができる。
監視制御ユニット24は、配電線101から供給される商用の交流電源が停電すると、蓄電ユニット50を用いた緊急屋内送電を行う。このために、監視制御ユニット24は、内部に電圧センサ(図示を省略)を備えている。この電圧センサは、配電線101の交流電圧を検出する。監視制御ユニット24は、電圧センサが検出した交流電圧の検出結果を基に、交流電源側の異常を感知する。監視制御ユニット24は、交流電源の停電を感知すると、緊急屋内送電処理を行う。この緊急屋内送電処理の一例を図10に示す。監視制御ユニット24は、緊急屋内送電処理を開始すると、あらかじめ記憶している優先回路の分岐ブレーカに対して入制御を行うと共に電源ユニット23に対して切制御を行う(ステップS21)。この実施の形態では、A分岐ブレーカ33に対して入制御が行われる。電源ユニット23に対する切制御は、緊急屋内送電による住宅Aでの電流が、他の住宅に流れて影響を与えることを防ぐためである。
この後、監視制御ユニット24は、停電の発生を知らせる停電情報を、電力会社の基地サーバ装置10に送信すると共に蓄電ユニット50に対して送電開始指示を送る(ステップS22)。停電情報には、
A1.スマートメータ20の顧客番号および計器番号
A2.停電発生の日付や時刻のデータ
A3.優先回路に使用されている分岐ブレーカ
A4.停電の直前まで電流が流れていた回路(以下、「使用回路」という)の分岐ブレーカ
などが含まれる。なお、送電開始指示により、住宅Aでは蓄電ユニット50とパワーコンディショナ42とによる交流電力が、分電盤30を経てスマートメータ20に供給されるので、スマートメータ20は、動作を継続することができる。また、監視制御ユニット24は、A分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33に併設されている電流センサ32〜32からの計測結果を基に、使用回路の分岐ブレーカを判別する。
ステップS22が終了すると、監視制御ユニット24は、基地サーバ装置10から送信されるデータであって、送電開始指示に対する応答を待つ(ステップS23)。監視制御ユニット24は、基地サーバ装置10から、送電開始指示に対する応答である送電可否情報をステップS23で受信すると、送電可否の映像信号を生成してテレビジョン201に送る(ステップS24)。この映像信号は、送電可否情報と分岐ブレーカ配列情報とをテレビジョン201に表示するためのものである。送電可否情報は、優先回路や使用回路に対して緊急屋内送電を行った場合に、蓄電ユニット50が送電することが可能な時間を基に、送電の可否を表す情報である。また、分岐ブレーカ配列情報は、住宅Aの各部屋の回路に設けられているA分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33の配置の様子を表す。
例えば図11に示すように、ステップS25で生成される映像信号により、テレビジョン201が表す表示情報300に、分岐ブレーカ配列情報301が含まれる。なお、図11の表示情報300は、A分岐ブレーカ〜F分岐ブレーカを用いている場合を例としている。分岐ブレーカ配列情報301は、あらかじめ監視制御ユニット24に保存され、住宅の各回路で使用されているA分岐ブレーカ〜F分岐ブレーカを、住宅の各間取りの中で表したものである。つまり、分岐ブレーカ配列情報301では、A分岐ブレーカ〜F分岐ブレーカの配置が、住宅Aの顧客に理解されやすいように、視覚的に表されている。そして、分岐ブレーカ配列情報301では、A分岐ブレーカ〜F分岐ブレーカが、リモコン201Aを用いた、テレビジョン201の選択機能により、個別に選択可能である。また、テレビジョン201の表示情報300にはブレーカ情報302が含まれる。ブレーカ情報302は、優先回路のA分岐ブレーカと、使用回路の分岐ブレーカとを表している。また、表示情報300は送電可否情報303を含む。送電可否情報303は、ステップS23で基地サーバ装置10から受信したものである。さらに、表示情報300は残存容量情報304を含む。残存容量情報304は、蓄電ユニット50の監視部51から受け取った残存容量のデータを基に、残存容量を割合で表したものである。
ステップS24が終了すると、監視制御ユニット24は、テレビジョン201から送られて来る、分岐ブレーカの選択信号を待つ(ステップS25)。選択信号による選択指示がある場合には(ステップS26)、監視制御ユニット24は、選択指示された分岐ブレーカに対して入切制御を行うと共に該当しない分岐ブレーカに対して切制御を行う(ステップS27)。
ステップS27が終了するか、または、ステップS26で選択指示がない場合、監視制御ユニット24は、基地サーバ装置10からの送信される到着予定時間を受信する(ステップS28)。この後、監視制御ユニット24は、到着予定時間を表す映像信号を生成してテレビジョン201に送り(ステップS29)、緊急屋内送電処理を終了する。
このように、緊急屋内送電処理により、停電時には優先回路に対する入制御を行い、この後、テレビジョン201を見た顧客により、蓄電ユニット50による交流電力を供給する回路が選択される。つまり、優先回路に対する入制御の後で最終的に給電する回路は、顧客の生活スタイルに応じて変更が自由である。この場合、顧客がテレビジョン201に表示される送電可否情報を参照することになる。
監視制御ユニット24は、内部の電圧センサが配電線101の交流電圧を検出すると、つまり、停電の故障修理が完了すると、修理完了処理を行う。この修理完了処理の一例を図12に示す。監視制御ユニット24は、修理完了処理を開始すると、電源ユニット23に対して入制御を行う(ステップS41)。この後、監視制御ユニット24は、蓄電ユニット50に対して送電停止指示を送る(ステップS42)。ステップS42が終了すると、監視制御ユニット24は、停電の故障修理が完了したことを表す映像信号を生成してテレビジョン201に送る(ステップS43)。この後、監視制御ユニット24は、住宅AのA分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33に対して入制御を行い(ステップS44)、修理完了処理を終了する。
この修理完了処理により、復旧後に住宅Aでは、通常の電気の使用を自動的に可能にすることができる。
ところで、基地サーバ装置10(図1)の基地サーバ12は、先に述べたように、緊急屋内送電サービスを提供するために次ぎの各処理を行う。まず、基地サーバ12は、通信網NWと通信制御装置11を経て、住宅Aのスマートメータ20から負荷データを受信する。基地サーバ12は、負荷データを受信すると、記憶装置13に記憶されている電力使用データ(図5)を更新する。つまり、記憶装置13には、常に直近の負荷データが記憶されている。また、基地サーバ12は、蓄電ユニット50の残存容量のデータをスマートメータ20から受け取ると、このデータにより記憶装置13の残存容量データ(図3)を更新する。つまり、記憶装置13には、常に直近の残存容量のデータが記憶されている。
基地サーバ12は、スマートメータ20から停電情報を受信すると、停電情報に含まれる顧客番号を基に、次ぎの送電可否処理を行う。停電情報はスマートメータ20の緊急屋内送電処理で送られて来たものである。この送電可否処理の一例を図13に示す。基地サーバ12は、送電可否処理を開始すると、受信した停電情報に含まれる顧客番号により、該当する顧客のデータを記憶装置13から抽出する(ステップS61)。ステップS61で、基地サーバ12は、顧客データと電力使用データと残存容量データとを抽出する。この実施の形態では、基地サーバ12は、住宅Aの顧客の電力使用データと残存容量データとを抽出する。
ステップS61の後、基地サーバ12は、停電情報に含まれる優先回路の分岐ブレーカと使用回路の分岐ブレーカとに対して、蓄電ユニット50の直流電力を利用して住宅Aに送電した場合に、蓄電ユニット50の送電可能な時間(以下、「送電可能時間」という)を、電力使用データと残存容量のデータとを参照して算出する(ステップS62)。ステップS62で、基地サーバ12は、停電情報に含まれる優先回路の分岐ブレーカと使用回路の分岐ブレーカとの直近の電力使用量を、ステップS61で読み出した電力使用データから調べる。そして、基地サーバ12は、各分岐ブレーカの電力使用量と、ステップS61で読み出した残存容量データとから、優先回路の分岐ブレーカと使用回路の分岐ブレーカとの両方に給電をした場合の送電可能時間を算出する。
ステップS62が終了すると、基地サーバ12は、
B1.優先回路と残りの回路中の1回路に対する送電した場合の送電可能時間
B2.優先回路と残りの回路中の2回路に送電した場合の送電可能時間
B3.優先回路と残りの回路中の3回路に送電した場合の送電可能時間

B4.すべての回路に送電した場合の送電可能時間
のように、優先回路と残りの1回路以上とを組み合わせた場合の送電可能時間を算出する(ステップS63)。
ステップS63が終了すると、基地サーバ12は、停電修理のために、住宅Aに到着する予定の時間(「到着予定時間」という)を算出する(ステップS64)。ステップS64で、基地サーバ12は、先ず、記憶装置13の作業データを参照して、停電に対応可能な作業責任者を抽出する。この場合、基地サーバ12は、例えば電子メールの送受信により、停電に対応可能な責任者であって住宅Aから最短の作業現場にいる責任者を選び出す。この後、基地サーバ12は、停電に対応可能な作業責任者の作業場所と、ステップS61で抽出した顧客データの住所とを利用し、記憶装置13に記憶している地図データから、到着予定時間を算出する。
ステップS64が終了すると、基地サーバ12は、ステップS62、S63で算出した送電可能時間とステップS64で算出した到着予定時間とを対比して(ステップS65)、送電可能時間が次ぎの2つのどちらかに該当するかを調べる(ステップS66)。
C1.送電可能時間が到着予定時間に比べて長い
C2.送電可能時間が到着予定時間に比べて短い
そして、ステップS62、S63で調べた、優先回路を基にした各回路の組み合わせを表す情報に対して、上記C1が該当する場合には、「送電可」の情報を添付し(ステップS67)、また、上記C2が該当する場合には、「送電不可」の情報を添付する(ステップS68)。
この後、基地サーバ12は、ステップS67、S68で生成した、優先回路を基にした各回路の組み合わせを表す情報を送電可否情報とし、顧客データのアドレスを用い、通信制御装置11と通信網NWとを経て、送電可否情報をスマートメータ20に送信する(ステップS69)。これにより、送電可否情報は、通信網NWを経てスマートメータ20に送信される。この後、基地サーバ12は、ステップS64で算出した到着予定時間を通信制御装置11と通信網NWとを経てスマートメータ20に送信する(ステップS70)。ステップS69が終了すると、基地サーバ12は送電可否処理を終了する。
基地サーバ装置10は、受信した停電情報や、送電可否処理で生成した各情報を、端末14に表示する。これにより、電力会社の担当者は、住宅Aで停電が発生したことを知ることができる。
次にこの実施の形態による作用について説明する。通常、緊急屋内送電サービスを受ける住宅Aでは、スマートメータ20によるデータ送信処理により、住宅Aの各回路の負荷データと残存容量データとが通信網NWを経て基地サーバ装置10に送信される。この送信は所定時間毎に行われる。基地サーバ装置10は、受信した各データを記憶していく。また、住宅Aでは、スマートメータ20による選択処理により、通常は太陽光発電装置40の余剰電力の売電を行うが、住宅Aの顧客の選択により、余剰電力を蓄電ユニット50に蓄電することができる。
こうした状態のときに、住宅Aの配電線101で停電が発生すると、スマートメータ20は、この停電を感知し、緊急屋内送電処理を行う。スマートメータ20は、この処理を行うと、あらかじめ設定された優先回路のA分岐ブレーカ33に対して入制御を行い、蓄電ユニット50に対して送電開始指示を送る。これにより、住宅Aでは蓄電ユニット50の直流電力を使用した交流電力を優先回路に送電する。
また、スマートメータ20は、緊急屋内送電処理により、基地サーバ装置10に対して停電情報を送信する。これにより、基地サーバ装置10は、送電可否処理を行い、優先回路を基にした各回路の組み合わせによる送電可否を表す送電可否情報を生成して、スマートメータ20に送信する。また、基地サーバ装置10は、停電の故障修理のために作業者が住宅Aに到着するまでの到着予定時間をスマートメータ20に送信する。さらに、基地サーバ装置10は端末14に停電情報を表示する。これにより、電力会社の担当者は、住宅Aで停電が発生したことを知ることができる。
住宅Aのスマートメータ20は、送電可否情報を受信すると、緊急屋内送電処理により、受信した送電可否情報と、A分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33の配列情報とを表す映像信号を生成し、優先回路のコンセントに接続されているテレビジョン201に、この映像信号を送る。顧客がテレビジョン201を見ると、送電可否情報と分岐ブレーカの配列情報とが表示される。これを見た顧客は、必要に応じて、蓄電ユニット50の直流電力を使用した交流電力を送電する部屋の分岐ブレーカを選択する。これにより、テレビジョン201は、分岐ブレーカの選択を表す選択信号をスマートメータ20に送る。
スマートメータ20は、テレビジョン201から選択信号を受け取ると、緊急屋内送電処理により、該当する分岐ブレーカに対して入制御を行うと共に該当しない分岐ブレーカに対して切制御を行う。これにより、顧客は選択した部屋の電気を使用することができる。
この後、スマートメータ20は、基地サーバ装置10から受信した到着予定時間を表す映像信号を生成して、テレビジョン201に送る。テレビジョン201は、この映像信号により到着予定時間を表示する。テレビジョン201を見ている顧客は、選択した部屋で電気を使用しながら、停電回復を待つことができる。
この後、停電の故障修理が終了すると、スマートメータ20は、停電回復を感知して修理完了処理を行う。これにより、スマートメータ20は、停電の故障修理が完了したことを表す映像信号を生成して、テレビジョン201に送る。テレビジョン201は、この映像信号により、停電の故障修理が完了したことを示す。これにより、顧客は停電の故障修理が完了したことを知ることができる。
さらに、スマートメータ20は、修理完了処理により、A分岐ブレーカ33〜N分岐ブレーカ33に対して入制御を行うので、住宅Aでは通常の電気使用が自動的に可能になる。
以上説明したように、この実施の形態によれば、停電した住宅Aに対して余剰電力を利用した送電を直ちに行うことを可能にする。また、テレビジョン201が設置されている部屋の回路を優先回路にして、停電時にこの優先回路に対して蓄電ユニット50を利用した電気を送ることができる。また、住宅Aの顧客の生活スタイルに応じて、停電時に電気を必要とする部屋などを、顧客が自由に選択することができる。このとき、テレビジョン201には、送電可否情報が表示されるので、少なくとも停電の故障修理作業が始まるまで、余剰電力を利用し続けるために送電を制御することを、顧客の選択の際に可能にする。さらに、スマートメータ20は停電情報を電力会社に送信するので、電力会社側では住宅Aの個別停電を把握することが可能である。
(実施の形態2)
この実施の形態では、需要家側ではテレビジョン201の代わりにパーソナルコンピュータを用いる。さらに、このパーソナルコンピュータとスマートメータ20との間を家庭内LAN(Local Area Network)で接続する。これより、パーソナルコンピュータのような各種データ端末の使用を可能にする。
(実施の形態3)
先の実施の形態では、基地サーバ装置10の基地サーバ12が到着予定時間を送電可否処理で算出した。この実施の形態では、例えば作業データを利用して、停電の故障修理に要する平均的な作業時間を基地サーバ12があらかじめ算出する。この後、基地サーバ12は、到着予定時間に作業時間を加えて停電復旧時間を算出する。そして、この停電復旧時間を到着予定時間の代わりに用いる。
これにより、停電が復旧するまで、蓄電ユニット50による交流電力を利用し続けるための、分岐ブレーカの入切による給電の制御を、住宅A内で行うことを可能にする。
この発明は、太陽光発電に限らずガスや風などのエネルギーを利用し、家庭に設置される各種の発電方式にも利用可能である。
10 基地サーバ装置(処理装置)
20 スマートメータ(電力量計)
21 通信ユニット
22 計量ユニット
23 電源ユニット
24 監視制御ユニット
30 分電盤
40 太陽光発電装置
50 蓄電ユニット(蓄電装置)

Claims (4)

  1. 住宅に設置され、各種情報を表示する表示装置と、
    前記住宅に設置され、電気を起こす発電装置と、
    前記住宅に設置され、前記発電装置の余剰電力を蓄電する蓄電装置と、
    前記住宅に設置され、商用の交流電力を分岐して該住宅の各回路に送り、分岐した各回路で使用される電気の使用状態を計る分電盤と、
    前記住宅に設置されると共に通信網に接続され、商用の交流電力を前記分電盤に加え、該分電盤が計った各回路の電気の使用状態を該通信網に送り、該商用の交流電力の停電を検出すると、前記蓄電装置を制御して直流電力を基にした交流電力を、前記住宅の所定回路に送ると共に停電情報を該通信網に送る電力量計と、
    前記通信網に接続され、該通信網から停電情報を受け取ると、該通信網から既に受け取った電気の各使用状態と、停電修理の開始時間とを基に、該開始時間までの前記蓄電装置による送電可否を、各回路の組み合わせ毎に調べて、送電可否情報を前記通信網に送る処理装置と、
    を備え、前記電力量計は、前記通信網から送電可否情報を受け取ると、該送電可否情報を前記表示装置に表示する、
    ことを特徴とする屋内送電システム。
  2. 前記表示装置は、表示された項目の選択を可能にするテレビジョンであり、
    前記電力量計は、前記通信網から送電可否情報を受信すると、どの回路に電気を供給するかを選択可能に、前記テレビジョンに表示すると共に、該送電可否情報を該テレビジョンに表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の屋内送電システム。
  3. 前記処理装置は、前記通信網から停電情報を受信すると、該停電情報を端末に出力することを特徴とする請求項1または2に記載の屋内送電システム。
  4. 前記処理装置は、前記住宅の所定回路と、停電時に使用されていた使用回路とによる送電可否を、前記送電可否情報に含める、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の屋内送電システム。
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