JP5960231B2 - 電気遮断システム - Google Patents
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Description
本発明は、大きな地震が発生する可能性が高い時に、家屋へ電気の供給を自動的に遮断する電気遮断システムに関する。
従来より、規模が大きい地震が発生すると、電線が切れたり変電施設が故障したりする等によって電気の供給がストップする場合がある。この場合、電力会社は、復旧工事を行って順次送電を再開する。ここで、電力会社が送電を再開した際に、スイッチが入った状態の電化製品に通電されることに起因した火災、すなわち通電火災が発生するおそれがある。
このような通電火災の発生を防止するために、家屋の住民においては、避難場所に移動する前に、屋内メインブレーカを「切」にしてから避難することが望まれる。しかし、大きな地震が発生すると、家屋の住民は避難することを優先するあまり、屋内のメインブレーカを「切」にする操作する余裕がない。
そこで、従来、所定の震度以上の揺れを検知した場合に作動して、メインブレーカを「切」にする感震ブレーカの設置が推奨されている。
また、ひもの先におもりがついたものをブレーカーのスイッチに取り付け、地震が発生するとそのおもりが落下して、ブレーカが「切」になる仕掛けのものが提案されている。
更に、従来、特許文献1に記載されている技術のように、HEMSの中心となるホームゲートウェイが、停電などの非常時に、加入者宅の電力線を電力系統から分離するように制御するシステムについて提案されている。
また、ひもの先におもりがついたものをブレーカーのスイッチに取り付け、地震が発生するとそのおもりが落下して、ブレーカが「切」になる仕掛けのものが提案されている。
更に、従来、特許文献1に記載されている技術のように、HEMSの中心となるホームゲートウェイが、停電などの非常時に、加入者宅の電力線を電力系統から分離するように制御するシステムについて提案されている。
しかしながら、通電火災においては、出火元からのもらい火によって近隣が類焼することにより、火災が広がっていく場合が多い。このため個々の家屋において、所定の震度以上の地震が発生した場合にメインブレーカを「切」にするシステムを導入しても、地域のどこかで通電火災が発生すれば、そこからのもらい火によって類焼する可能性がある。したがって、地域全体でメインブレーカを「切」にするシステムを導入することが望ましい。しかし、上述した装置あるいはシステムを全世帯に取り付けることは難しい。
本発明は、このような問題点を解決し、地震が発生した場合における通電火災の発生を低減させることを容易に実現した電気遮断システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
(1) 電気使用量を計測し、電気使用量情報を電力会社側の管理サーバに送信するスマートメータと、前記管理サーバに接続される電力会社側のホスト端末と、前記スマートメータに送受信可能に接続されるコントローラと、を備え、前記ホスト端末は、緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信部と、当該緊急地震速報受信部が緊急地震速報を受信した場合に、当該緊急地震速報によって特定された地震が発生する可能性があるエリア内に属する顧客を、前記管理サーバの顧客データベースから検索、抽出する顧客抽出部と、当該顧客抽出部が抽出した顧客の家屋に設置された前記スマートメータを介して、前記コントローラに、電気を使用するか否かを決定させるためのガイダンスを表示させるガイダンス表示命令を送信するガイダンス表示命令送信部と、前記ガイダンス表示命令を送信してからの経過時間を計時するタイマ部と、当該タイマ部が予め設定した時間を計時した場合に、当該顧客抽出部が抽出した顧客の家屋に設置された前記スマートメータに、送電を遮断させる送電遮断命令を送信するスマートメータ遠隔操作部と、を備え、前記コントローラは、前記ガイダンス表示命令に基づいて、前記ガイダンスを表示させる表示部と、顧客の操作によって電気を使用する旨の操作信号を前記スマートメータに送信する入力部と、を備え、前記スマートメータは、前記入力部から受信した操作信号を前記ホスト端末に送信する通信部と、前記送電遮断命令を受信した場合に、送電を遮断する電源開閉部と、を備え、前記スマートメータ遠隔操作部は、前記タイマ部が予め設定した時間を計時する前に、前記入力部からの操作信号を受信した場合、前記操作信号を送信したスマートメータを、送電遮断命令の送信対象から除くことを特徴とする電気遮断システム。
(1)によれば、電力会社のホスト端末が、緊急地震速報を受信した場合に、緊急地震速報で特定された震度5弱以上の地震が発生する可能性がある地震予想エリアに属する顧客の家屋のスマートメータに対して送電遮断命令を送信する。これにより、仮に大きな地震が発生した場合に、地震予想エリアに属する顧客の家屋に対する送電が遮断されているため、通電火災の発生を防止し、大規模災害となることを防ぐことができる。
また、電力会社のホスト端末の主導で、地震予想エリアのスマートメータに送電遮断を実行させるものであり、スマートメータ自体は、送電を遮断するか否かの判断を行っておらず、ホスト端末とコントローラとの送受信を中継しているだけである。このため、既存のスマートメータにコントローラを接続することによって、容易に本発明の電気遮断システムを構成することが可能になる。
また、緊急地震速報が発表された後の予め設定した時間内であれば、顧客は、コントローラを操作することによって、ホスト端末に対して電気を使用する操作信号が送信され、送電状態を維持することができる。ここで、通常、緊急地震速報が発表されてから比較的早く揺れを感じるようになることから、規模が小さい地震であれば送電を遮断しないように指示することが可能になる。また、規模が大きい地震であれば、予め設定した時間後に自動的に顧客の家屋に対する送電が遮断されるため、顧客が避難する際にメインブレーカを「切」にすることを忘れたとしても、屋内の電気機器に対する送電を遮断することができる。
(2) (1)において、前記スマートメータ遠隔操作部は、送電遮断命令を送信したスマートメータから前記入力部の操作による操作信号を受信した場合に、前記スマートメータに対して送電開始命令を送信し、前記スマートメータは、前記送電開始命令を受信した場合に送電を再開することを特徴とする電気遮断システム。
(2)によれば、緊急地震速報が発表され、家屋に対する送電が遮断された後に家屋に対する送電を再開する場合、顧客によるコントローラの入力部の操作が再開の条件となっている。このため、コントローラを操作する前に、例えば、コンセントにプラグが差し込まれたままの電熱器、といった火災の発生原因となりうる電気機器の有無を確認する機会を与えることが可能になる。これにより、通電火災の発生をより確実に防止することができる。
(3) (2)において、前記コントローラは、停電時に前記ガイダンス表示命令を受信した場合に、停電復旧後に前記入力部を操作することを促すガイダンスを前記表示部に表示することを特徴とする電気遮断システム。
(3)によれば、コントローラの操作が送電再開の条件となっていることを、顧客に報知することが可能になる。
本発明によれば、地震が発生した場合における通電火災の発生を低減させることを実現した電気遮断システムを提供することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における電気遮断システム1の構成を示す説明図である。
電気遮断システム1は、電力会社側に設けられている管理サーバ10及びホスト端末12と、顧客の家屋に設けられているスマートメータ20及びコントローラ40と、ネットワーク50と、を含んで構成されている。
電気遮断システム1は、電力会社側に設けられている管理サーバ10及びホスト端末12と、顧客の家屋に設けられているスマートメータ20及びコントローラ40と、ネットワーク50と、を含んで構成されている。
管理サーバ10は、各家庭のスマートメータ20から送信されてきた情報、例えば電気使用量の指示数を収集、分析して電力料金を算出したり、停電/復旧を監視したり、スマートメータ20を遠隔操作したりする等の機能を備えている。
ホスト端末12は、管理サーバ10やネットワーク50との間で送受信可能で有り、管理サーバ10やスマートメータ20に対して各種の命令信号や情報を送る。
スマートメータ20は、顧客の家屋における電気使用量をデジタル計測する電力量計であり、電気使用量を例えば30分毎に管理サーバ10に送信する機能を有する。
コントローラ40は、スマートメータ20に送受信可能に接続され、詳細については後述するが、ホスト端末12からスマートメータ20を介して送信されるガイダンス表示命令に基づいて、地震に関する各種のガイダンスを表示する機能を有する。
ネットワーク50は、スマートグリッドと称される情報通信が可能な電力網である。
ネットワーク50は、スマートグリッドと称される情報通信が可能な電力網である。
また図1に示すように、スマートメータ20は、電気使用量計数部22と、電源開閉部23と、通信部24と、情報記憶部25と、制御部26と、入出力部27と、を備えている。
電気使用量計数部22は、使用電力量に応じて指示数を増加させる計器である。電源開閉部23は、顧客の家屋に対する電気の供給及び遮断を切り替えるものである。
通信部24は、電気使用量計数部22が計測した使用電力量情報を、ネットワーク50を介して管理サーバ10に送信するとともに、管理サーバ10又はホスト端末12が送信した各種情報を、ネットワーク50を介して受信する。また、通信部24は、ホスト端末12とコントローラ40との間の通信を中継する。
情報記憶部25は、各種の情報やプログラムを記憶している。制御部26は、スマートメータ20全体の制御を行う。入出力部27は、コントローラ40や、他の外部機器と通信可能に接続するものである。
図2は、電力会社の管理サーバ10及びホスト端末12、並びにスマートメータ20の制御部26の詳細構成を示す説明図である。
まず、電力会社の管理サーバ10及びホスト端末12について説明する。
図2に示すように、ホスト端末12は、緊急地震速報受信部12aと、スマートメータ遠隔操作部12bと、地震予想エリア顧客抽出部12cと、ガイダンス表示命令送信部12dと、タイマ部12eと、を備えている。また、管理サーバ10は、顧客の住所や契約内容を記憶した顧客データベース10aを備えている。
まず、電力会社の管理サーバ10及びホスト端末12について説明する。
図2に示すように、ホスト端末12は、緊急地震速報受信部12aと、スマートメータ遠隔操作部12bと、地震予想エリア顧客抽出部12cと、ガイダンス表示命令送信部12dと、タイマ部12eと、を備えている。また、管理サーバ10は、顧客の住所や契約内容を記憶した顧客データベース10aを備えている。
緊急地震速報受信部12aは、気象庁100から提供される緊急地震速報を受信する。
スマートメータ遠隔操作部12bは、スマートメータ20を遠隔操作するための命令信号を生成してスマートメータ20に送信する。
スマートメータ遠隔操作部12bは、スマートメータ20を遠隔操作するための命令信号を生成してスマートメータ20に送信する。
地震予想エリア顧客抽出部12cは、緊急地震速報受信部12aが緊急地震速報を受信した場合に、緊急地震速報によって特定された地震が発生する可能性があるエリア(以下、地震予想エリアと称する)内に属する顧客を、管理サーバ10の顧客データベース10aから検索、抽出する。
ガイダンス表示命令送信部12dは、地震予想エリア顧客抽出部12cが抽出した顧客の家屋に設置されたスマートメータ20に、ガイダンス表示命令を送信する。
タイマ部12eは、ガイダンス表示命令送信部12dがガイダンス表示命令を送信してからの経過時間を計時する。
タイマ部12eは、ガイダンス表示命令送信部12dがガイダンス表示命令を送信してからの経過時間を計時する。
スマートメータ遠隔操作部12bは、緊急地震速報受信部12aが緊急地震速報を受信した後、タイマ部12eが予め設定した時間(例えば、5分)を計時した場合に、地震予想エリア顧客抽出部12cが抽出した顧客の家屋に設置されたスマートメータ20に、送電を遮断させる送電遮断命令を送信する。但し、タイマ部12eが予め設定した時間を計時する前に、コントローラ40からスマートメータ20を介してホスト端末12に対して、送電を望む旨の送電要求信号を受信した場合には、スマートメータ遠隔操作部12bは、送電要求信号を送信したスマートメータ20を送電遮断命令の送信対象から除外する。
また、スマートメータ遠隔操作部12bは、送電遮断命令に基づいて送電を遮断しているスマートメータ20から送電要求信号を受信した場合に、この送電要求信号を送信したスマートメータ20に対して送電開始命令を送信する。
次に、スマートメータ20の制御部26について説明する。
制御部26は、通信制御部26aと、電源開閉制御部26bと、を備えている。
制御部26は、通信制御部26aと、電源開閉制御部26bと、を備えている。
通信制御部26aは、ネットワーク50に接続された各種の端末との間で情報の送受信を行うように、通信部24を制御する。
電源開閉制御部26bは、ホスト端末12から送信される送電遮断命令及び送電開始命令に基づいて、電源開閉部23を制御する。
図3は、コントローラ40の概要を示す説明図であり、コントローラ40は、画像表示可能なタッチパネル42と、緑色LED44と、スピーカ46と、を備えている。
タッチパネル42は、ガイダンスを表示するとともに、顧客によって操作入力を行うものである。
緑色LED44は、送電中であるか停電中であるかを報知するものであり、送電中の場合に点灯し、停電中の場合に消灯する。
スピーカ46は、ガイダンスの内容を音声出力するものである。
緑色LED44は、送電中であるか停電中であるかを報知するものであり、送電中の場合に点灯し、停電中の場合に消灯する。
スピーカ46は、ガイダンスの内容を音声出力するものである。
なお、図示していないが、コントローラ40は、スマートメータ20との間の送受信、タッチパネル42の画像表示、スピーカ46の音声出力、緑色LED44の点灯を制御する制御部や、ガイダンス内容を記憶する記憶部を備えている。
本実施形態においてタッチパネル42からは、緊急地震速報が発表されたため、5分後に電気を止める旨を報知する内容と、顧客における電気の使用する意思を確認するためのキャンセルボタン42a及び入ボタン42bが表示される。キャンセルボタン42a及び入ボタン42bは顧客によって操作され、電気を使用する場合には入ボタン42bを、電気を使用しない場合、言い換えれば自動的に送電を遮断することに同意する場合にはキャンセルボタン42aを押下する。入ボタン42bが押下されると、コントローラ40からスマートメータ20を介してホスト端末12に送電要求信号が送信される。キャンセルボタン42aが押下されると、コントローラ40からスマートメータ20を介してホスト端末12に送電遮断許可信号が送信される。
次に、本実施形態における電気遮断システム1の動作について説明する。
図4は、ホスト端末12で実行される地震速報監視処理を示すフローチャートである。
緊急地震速報受信部12aは、気象庁100から緊急地震速報が発表されたか否かを監視する(ステップS1、S2のNO)。
図4は、ホスト端末12で実行される地震速報監視処理を示すフローチャートである。
緊急地震速報受信部12aは、気象庁100から緊急地震速報が発表されたか否かを監視する(ステップS1、S2のNO)。
緊急地震速報受信部12aが、緊急地震速報が発表されたと判断した場合に(ステップS2のYES)、地震予想エリア顧客抽出部12cは、管理サーバ10の顧客データベース10aから、地震エリアの顧客を検索、抽出する(ステップS3)。
次に、ホスト端末12は、地震エリアの顧客の家屋に対する送電を遮断する電気遮断処理を実行する(ステップS4)。この電気遮断処理については、図5を用いて詳述する。
図5において、ガイダンス表示命令送信部12dは、ステップS3の処理で地震予想エリア顧客抽出部12cが抽出した顧客のスマートメータ20に、ガイダンス表示命令を送信する(ステップS12)。
次に、タイマ部12eが、タイマ値をリセットしてから計時を開始する(ステップS14)。
次に、タイマ部12eが、タイマ値をリセットしてから計時を開始する(ステップS14)。
次に、スマートメータ遠隔操作部12bは、タイマ部12eが5分を計時した場合には(ステップS16のYES)、送電遮断命令をスマートメータ20に送信する(ステップS18)。また、スマートメータ遠隔操作部12bは、タイマ部12eが5分を計時する前にスマートメータ20からコントローラ40の操作信号を受信し(ステップS24)、その操作信号が送電遮断許可信号である場合(ステップS26のYES)、ステップS14の処理に戻ってタイマ部12eの計時を継続する。操作信号が送電開始信号である場合(ステップS26のNO)、ホスト端末12は、送電開始命令をスマートメータ20に送信する(ステップS28)。なお、この時点で送電開始命令が送信されたスマートメータ20は、既に家屋への送電を行っているため、電気の使用が可能な状態が継続される。
また、スマートメータ遠隔操作部12bは、送電を遮断する送電遮断命令をスマートメータ20に送信した後(ステップS18)、コントローラ40からスマートメータ20を介して送電要求信号を受信した場合に(ステップS20、S22)、ホスト端末12は、送電開始命令をスマートメータ20に送信する(ステップS28)。
図6は、ホスト端末12における地震速報監視処理に関連して、スマートメータ20で実行される処理を示すフローチャートである。
スマートメータ20は、ホスト端末12から送電遮断命令を受信した場合に、送電を遮断する処理を行い(ステップS52)、ホスト端末12から送電開始命令を受信した場合に、送電を開始する処理を行う(ステップS54)。更に、スマートメータ20は、ホスト端末12からガイダンス表示命令を受信した場合に、ガイダンス表示命令をコントローラ40に送信する処理を行う(ステップS56)。更にまた、スマートメータ20は、現在、送電中か停電中かを示す送電状態信号をコントローラ40に送信する処理を行う(ステップS58)。スマートメータ20は、コントローラ40から操作信号、すなわち送電要求信号又は送電遮断許可信号を受信した場合に、その操作信号をホスト端末12に送信する処理を行う(ステップS60)。
図7は、ホスト端末12における地震速報監視処理に関連して、コントローラ40で実行される処理を示すフローチャートである。
コントローラ40は、スマートメータ20からのガイダンス表示命令に基づいてガイダンス表示処理を実行する(ステップS72)。
次に、コントローラ40は、スマートメータ20からの送電状態信号に基づいて、停電中であるか否かを判定し(ステップS74)、停電中の場合には、入ボタン42bが操作されても送電要求信号が発生しないように入ボタン42bを無効化する処理を行う(ステップS76)。停電中でない場合すなわち送電中には、入ボタン42bが操作された場合に送電要求信号が発生するように入ボタン42bを有効化する処理を行う(ステップS78)。
なお、コントローラ40は、スマートメータ20からの送電状態信号に基づいて、緑色LED44の点灯態様を切り替えており、停電中の場合には緑色LED44を消灯させ、送電中の場合には緑色LED44を点灯させている。
次に、コントローラ40におけるガイダンスの表示例について図8〜図10を参照しながら説明する。
図8は、スマートメータ20からコントローラ40に、ガイダンス表示命令及び送電中を示す送電状態信号が送信された場合の表示例を示す説明図である。
スマートメータ20からコントローラ40に、ガイダンス表示命令及び送電中を示す送電状態信号が送信された場合、タッチパネル42には、図8(a)に示すように、「ただいま,緊急地震速報が発表されましたので,5分後に電気をお止めします。電気をお使いになる時は、安全を十分確認していただき『コントローラ』の『入』ボタンを押してください。既に安全が確認できている時は『キャンセル』ボタンを押してください。」というガイダンスが表示される。
このガイダンスが表示されてから5分以内に、顧客がキャンセルボタン42aを押下すると、図8(b)に示すように、タッチパネル42に、「もうすぐ電気をお止めします。電気をお使いになる時は,安全を十分確認していただき『コントローラ』の『入』ボタンを押してください。」というガイダンスが表示される。
ガイダンスが表示されてから5分以内に、顧客が入ボタン42bを押下すると、図8(c)に示すように、タッチパネル42に、「電気の使用が可能です。なお、避難する際には、メインブレーカを『切』にしてください。」というガイダンスが表示される。
なお、図8(b)に示すようにガイダンスが表示されている状態で、顧客が入ボタン42bを押下した場合には、図8(c)に示すようにガイダンスが切り替わる。
また、本実施形態によれば、ガイダンスが表示されてから入ボタン42bの操作がない状態が5分経過すれば自動的に送電が遮断される。送電が遮断された後、タッチパネル42には「電気をお使いになる時は,安全を十分確認していただき『コントローラ』の『入』ボタンを押してください。」というガイダンスが数分間表示されてから、非表示状態に切り替わる。非表示状態において、顧客がタッチパネル42に触れることにより、ガイダンス表示が再開される。
図9は、スマートメータ20からコントローラ40に、ガイダンス表示命令及び停電中を示す送電状態信号が送信された場合の表示例を示す説明図である。
スマートメータ20からコントローラ40に、ガイダンス表示命令及び停電中を示す送電状態信号とが送信された場合、タッチパネル42には、図9(a)に示すように、「ただいま,緊急地震速報が発表されました。停電復旧後、電気を使用する際には,お客様による『コントローラ』の操作が必要になります。送電が再開されましたら『コントローラ』の『送電中(緑色)』ランプが点灯しますので,安全を十分確認していただき『コントローラ』の『入』ボタンを押してください。」というガイダンスが表示される。このガイダンスの表示回数については、コントローラ40に内蔵されたバッテリの残量を考慮して2回とする。
ここで、緑色LED44が点灯していない状態においては、図9(a)に示すように、キャンセルボタン42aと入ボタン42bとの表示態様が異なるように表示することにより、入ボタン42bの入力が規制されていることを顧客に報知する。
緑色LED44が点灯した状態においては、図9(b)に示すように、キャンセルボタン42aと入ボタン42bとの表示態様を同じにするにより、入ボタン42bの入力の規制が解除されていることを顧客に報知する。
このように本実施形態によれば、電力会社のホスト端末12が、緊急地震速報を受信した場合に、緊急地震速報で特定された震度5弱以上の地震が発生する可能性がある地震予想エリアに属する顧客の家屋のスマートメータ20に対して送電遮断命令を送信する。一方、送電遮断命令を受信したスマートメータ20は、顧客の家屋への送電を遮断する。
ここで、緊急地震速報が発表されてから5分以内であれば、顧客がコントローラ40の入ボタン42bを押下することによって、顧客は電気を使用することが可能になる。通常、緊急地震速報が発表されてから比較的早い時間に揺れを感じるようになることから、顧客は、実際の揺れに応じて送電を遮断するか否かを判断することが可能になる。
このため、実際の揺れが小さい場合には、入ボタン42bを押下して電気の使用を可能にすることにより、送電を遮断することによる影響、例えば、電気機器の時計機能がリセットされたり、録画した番組が一時的に途切れた箇所があったり、といったことを防止することが可能である。また、実際の揺れが大きい地震であれば、顧客が避難する際にメインブレーカを「切」にすることができなかった場合でも、5分後に自動的に顧客の家屋に対する送電を遮断することが可能になる。しかも、地震エリアに属する顧客の家屋に対する送電が遮断されているため、通電火災の発生を防止し、大規模災害となることを防ぐことができる。
以上、説明したように構成された本実施形態によれば、電力会社のホスト端末12が、緊急地震速報の発表を受信した場合に、緊急地震速報で特定された震度5弱以上の地震が発生する可能性がある地震予想エリアに属する顧客の家屋のスマートメータ20に対して送電遮断命令を送信する。これにより、仮に大きな地震が発生した場合に、地震エリアに属する顧客の家屋に対する送電が遮断されているため、通電火災の発生を防止し、大規模災害となることを防ぐことができる。
また本実施形態によれば、電力会社のホスト端末12の主導で、地震予想エリアのスマートメータ20に送電遮断を実行させるものであり、スマートメータ20自体は、送電を遮断するか否かの判断を行っておらず、ホスト端末12とコントローラ40との送受信を中継しているだけである。このため、既存のスマートメータ20にコントローラ40を接続させることによって、容易に本実施形態の電気遮断システム1を構成することが可能になる。
また本実施形態によれば、緊急地震速報が発表されてから5分以内であれば、顧客によるコントローラ40の操作によって、ホスト端末12に対して電気が使用可能な状態を維持するように指示することができる。例えば、規模が小さい地震であれば、入ボタン42bを押下することにより、電気が使用可能な状態を維持するように指示することが可能になる。また、規模が大きい地震であれば、キャンセルボタン42aを押下することにより、いずれ顧客の家屋に対する送電を遮断することが可能になる。仮に、キャンセルボタン42aを押下しなくても、5分後に自動的に顧客の家屋に対する送電を遮断することが可能になる。このため、顧客が避難する際にメインブレーカを「切」にすることができなかった場合でも、顧客の家屋に対する送電を遮断することが可能になる。
また本実施形態によれば、緊急地震速報が発表され、家屋に対する送電が遮断された後に家屋に対する送電を再開する場合、顧客によるコントローラ40の操作が再開の条件となっている。このため、コントローラ40を操作する前に、例えば、コンセントにプラグが差し込まれたままの電熱器といった火災の発生原因となりうる電気機器の有無を確認する余裕を与えることが可能になる。これにより、通電火災の発生をより確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、上述した実施形態に限るものではない。例えば、上述した実施形態によれば、キャンセルボタン42aを押下しなくてもいずれ顧客の家屋に対する送電が遮断されるが、それに限らず、キャンセルボタン42aを押下することによって送電遮断許可信号がホスト端末12に送信され、ホスト端末12は、送電遮断許可信号を受信した直後に、送電遮断許可信号を送信したスマートメータ20に送電遮断命令を送信するようにしてもよい。これにより、顧客が、キャンセルボタン42aを押下した直後に送電が停止するため、電気に関することを心配することなく避難場所に移動することができる。
1 電気遮断システム
10 管理サーバ
10a 顧客データベース
12 ホスト端末
12a 緊急地震速報受信部
12b スマートメータ遠隔操作部
12c 地震予想エリア顧客抽出部
12d ガイダンス表示命令送信部
12e タイマ部
20 スマートメータ
22 電気使用量計数部
23 電源開閉部
24 通信部
25 情報記憶部
26 制御部
26a 通信制御部
26b 電源開閉制御部
27 入出力部
30 分電盤
40 コントローラ
42 タッチパネル
42a キャンセルボタン
42b ボタン
42b 入ボタン
44 緑色LED
46 スピーカ
50 ネットワーク
100 気象庁
10 管理サーバ
10a 顧客データベース
12 ホスト端末
12a 緊急地震速報受信部
12b スマートメータ遠隔操作部
12c 地震予想エリア顧客抽出部
12d ガイダンス表示命令送信部
12e タイマ部
20 スマートメータ
22 電気使用量計数部
23 電源開閉部
24 通信部
25 情報記憶部
26 制御部
26a 通信制御部
26b 電源開閉制御部
27 入出力部
30 分電盤
40 コントローラ
42 タッチパネル
42a キャンセルボタン
42b ボタン
42b 入ボタン
44 緑色LED
46 スピーカ
50 ネットワーク
100 気象庁
Claims (3)
- 電気使用量を計測し、電気使用量情報を電力会社側の管理サーバに送信するスマートメータと、
前記管理サーバに接続される電力会社側のホスト端末と、
前記スマートメータに送受信可能に接続されるコントローラと、を備え、
前記ホスト端末は、
緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信部と、
当該緊急地震速報受信部が緊急地震速報を受信した場合に、当該緊急地震速報によって特定された地震が発生する可能性があるエリア内に属する顧客を、前記管理サーバの顧客データベースから検索、抽出する顧客抽出部と、
当該顧客抽出部が抽出した顧客の家屋に設置された前記スマートメータを介して、前記コントローラに、電気を使用するか否かを決定させるためのガイダンスを表示させるガイダンス表示命令を送信するガイダンス表示命令送信部と、
前記ガイダンス表示命令を送信してからの経過時間を計時するタイマ部と、
当該タイマ部が予め設定した時間を計時した場合に、当該顧客抽出部が抽出した顧客の家屋に設置された前記スマートメータに、送電を遮断させる送電遮断命令を送信するスマートメータ遠隔操作部と、を備え、
前記コントローラは、
前記ガイダンス表示命令に基づいて、前記ガイダンスを表示させる表示部と、
顧客の操作によって電気を使用する旨の操作信号を前記スマートメータに送信する入力部と、を備え、
前記スマートメータは、
前記入力部から受信した操作信号を前記ホスト端末に送信する通信部と、
前記送電遮断命令を受信した場合に、送電を遮断する電源開閉部と、を備え、
前記スマートメータ遠隔操作部は、前記タイマ部が予め設定した時間を計時する前に、前記入力部からの操作信号を受信した場合、前記操作信号を送信したスマートメータを、送電遮断命令の送信対象から除くことを特徴とする電気遮断システム。 - 前記スマートメータ遠隔操作部は、送電遮断命令を送信したスマートメータから前記入力部の操作による操作信号を受信した場合に、前記スマートメータに対して送電開始命令を送信し、
前記スマートメータは、前記送電開始命令を受信した場合に送電を再開することを特徴とする請求項1記載の電気遮断システム。 - 前記コントローラは、停電時に前記ガイダンス表示命令を受信した場合に、停電復旧後に前記入力部を操作することを促すガイダンスを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1又は2記載の電気遮断システム。
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