JP2007124809A - ブレーカ制御システム及びブレーカ又はリミッター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】屋内に於ける予め定められた区域内で使用される少なくとも一つの電気機器2に対して電力の供給状態を制御するブレーカ3と、当該ブレーカ3の導通状態と遮断状態を制御するブレーカ制御手段4とで構成され、且つ当該制御手段4は、停電状態発生有無検知手段6と停電状態の復旧による当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段7とから構成されているブレーカ制御システム1。
【選択図】図1
Description
つまり、火災や水害或いは土砂災害等で、停電が発生した場合、ユーザーはブレーカを遮断せずに屋外に避難することが通常であり、その際に配線端末の電気製品やガス器具等が破壊されていたり、落下や転倒している場合もあり、かかる状態で、つまりブレーカが遮断動作していない状態で、電気の再送電があった場合、漏電、スパーク、火花放電等が考えられ、またガス漏れ等があればそれらが相まって火災発生の原因になり得ると言う問題が発生していることが明らかにされている。
即ち、本発明に係る第1の態様であるブレーカ制御システムは、屋内に於ける予め定められた区域内で使用される少なくとも一つの電気機器に対して電力の供給状態を制御するブレーカと、当該ブレーカの導通状態と遮断状態を制御するブレーカ制御手段とで構成され、当該ブレーカ制御手段は、停電が発生した場合、当該停電発生情報を適宜の記憶手段に記憶させておき、当該停電発生後に、当該停電が復旧し、通電が再開された場合に、当該ブレーカ制御手段は、当該ブレーカを遮断状態に設定する様に構成されているブレーカ制御システムである。
即ち、図1は、本発明に係るブレーカ制御システムの一具体例の構成を示す図であって、図中、屋内に於ける予め定められた区域内で使用される少なくとも一つの電気機器2に対して電力の供給状態を制御するブレーカ3と、当該ブレーカ3の導通状態と遮断状態を制御するブレーカ制御手段4とで構成され、当該ブレーカ制御手段4は、停電が発生した場合、当該停電発生情報を適宜の記憶手段7に記憶させておき、当該停電発生後に当該停電が復旧し、通電が再開された場合に、当該ブレーカ制御手段4は、当該ブレーカ3を遮断状態に設定する様に構成されているブレーカ制御システム1が示されている。
即ち、本発明に係る当該ブレーカ制御システム1では、上記した様に、地震を含むあらゆる災害発生時に於いて、電力会社の配線等の障害により停電が発生する事が多く、その際には、従来のブレーカ3では、停電になっても、当該ブレーカ3はそのまま通電の状態となっている為、電力会社が再送電した場合には、当該各ブレーカ3が通電状態のままであるから、そのまま屋内の電気機器に対して通電が行われることになる。
事実東京消防庁予報課の発表資料によると、先般の神戸淡路大震災では、約30%の火災が電気火災であり、その殆どが電力会社の再送電によるものと推測されている。
即ち、本発明に於いては、当該ブレーカ3に対して通電が行われている状態にあるか、或いは通電が行われていない、いわゆる停電状態にある否かを判断するための停電状態発生有無検知手段6を適宜の検出手段12を介して当該ブレーカ3への電力供給配線11に直接又は間接的に接触する様にして配置し、例えば当該電力供給配線11の電圧或いは電流を適宜の公知の手段を用いて検出し、現時点で当該ブレーカ3が停電状態にあるか、通電状態にあるかを判断するものである。
本発明に於いては、更に、地震の発生により一旦発生した当該ブレーカ3に対する停電状態が、後の復旧作業によって、通電が再開され停電状態が解消された場合には、前記した様に、何らかの原因によって、当該ブレーカ3に対して通電が停止されて停電状態が発生した事の事実が確認されている場合にのみ、当該ブレーカの導通状態と遮断状態を制御するブレーカ制御手段4のブレーカ制御部14が、当該ブレーカ3を遮断状態に設定する様に駆動制御されるものである。
本発明に於ける当該停電復旧後の当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段7は、上記した検出手段12と同様の検出手段13を当該ブレーカ3への電力供給配線11に直接又は間接的に接触する様にして配置し、例えば当該電力供給配線11の電圧或いは電流を適宜の公知の手段を用いて検出し、現時点で停電復旧後の当該ブレーカへの通電が再開されたか否かを判断するものである。
そして、同様に電復旧後の当該ブレーカへの通電が再開されたか否かの情報も適宜の記憶手段7に記憶させておく事も好ましい。
ユーザーは、当該報知情報を確認した後、屋内の電気機器製品の安全性を確認した後に、手動にて、当該制御手段4に設けられたリセット部、或は当該ブレーカ3に設けられたリセット部或は当該ブレーカスイッチ手段等を操作することによって、当該ブレーカ3を導通状態に復帰させる事が可能となる。
即ち、上記したブレーカ制御システムの基本的技術思想を実現する為のブレーカ制御システム1の一具体例に於ける構成は、図1に示す通り、屋内に於ける予め定められた区域内で使用される少なくとも一つの電気機器2に対して電力の供給状態を制御するブレーカ3と、当該ブレーカ3の導通状態と遮断状態を制御するブレーカ制御手段4とで構成され、且つ当該制御手段4は、停電状態発生有無検知手段6及び停電状態の復旧による当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段7とから構成されているブレーカ制御システム1が示されている。
本発明に於ける当該報知手段10としては、特にその構成を特定するものではないが、ブザー等の音声情報、画像情報、光の点滅や連続発光等で発光状態を変化させる様な光情報等を主体とする機構を採用することが可能である。
即ち、スタート後、ステップS1に於いて、停電が発生しているか否かが判断され、NOであればステップS1に戻り、YESであれば、ステップS2に進んで、当該停電発生情報を当該第1の記憶手段71に記憶させる。
即ち、本具体例は、ブレーカ制御手段4を内蔵するブレーカ3或はリミッター16であり、当該ブレーカ3の具体的構成の一例としては、図4に示す様に、屋内に於ける予め定められた区域内で使用される少なくとも一つの電気機器に対して電力の供給状態を制御するブレーカ3であって、当該ブレーカ3は、その内部に、所定の電気機器2に対して電力の供給状態を制御するブレーカスイッチ手段15と当該ブレーカスイッチ手段の導電状態と遮断状態とを選択的に制御するブレーカスイッチ制御手段40とを有しており、当該ブレーカスイッチ制御手段40は、停電が発生した情報と停電発生後に当該停電が復旧して当該ブレーカに対する通電が再開された情報とに基づいて、当該ブレーカスイッチ手段15を遮断状態に設定する様に構成されているブレーカ3である。
即ち、当該ブレーカスイッチ制御手段40は、停電状態発生有無検知手段6と停電状態の復旧による当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段7とから構成されており、当該ブレーカスイッチ制御手段40の当該停電状態発生有無検知手段6が、停電状態の発生を検知した後、当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段7が当該ブレーカ3への通電を再開した事を検知した場合には、当該ブレーカ遮断機能を有するブレーカ制御部14が、当該ブレーカスイッチ手段15を遮断する様に構成されているものである。
本具体例を実現させた分電盤の具体例としては、図3に示す様な構成となる。
更に、本具体例に於いては、当該リミッター16への通電状態の再開有無検知手段7が当該リミッター16への通電を再開した事を検知した後、当該リミッタースイッチ手段19への導電状態が遮断された後に、当該ユーザーは、自らの操作によって当該リミッタースイッチ手段19を導電状態とする様に当該リミッタースイッチ手段19を操作するものである。
即ち、リミッター契約は60Aまでで、住宅の全負荷のトータル電流が60Aまでであればリミッター契約となる。その場合、リミッターは電力会社が取り付ける。但し取り付けスペースは電灯分電盤内に設ける。リミッターは電力会社の所有のものであり、ブレーカーはユーザーの所有となる。
係る電子式記憶手段の駆動方法の一例を説明するならば、先ず、停電が発生した場合、CPUの電源を電気二重層コンデンサーでバックアップして、フラッシュメモリーに停電したことを記憶する。フラッシュメモリーは電源が切れても記憶している。再送電された場合は、駆動回路を動作させ直ちに、遮断する。漏電ブレーカを手動で投入した場合はメモリーをクリアーにする。
そして、ステップS105に進んで報知手段等によりユーザーが安全を確認した後、ステップS106に進み、ユーザーが手動操作によって当該ブレーカをONさせた後ステップS107に進んで当該記憶手段をリセットして当該記憶手段に記憶されている停電発生情報を削除してENDとなる。
(1)通常、つまり正常に通電が行われている場合では、当該ソレノイド110のコイルによる吸引磁力が作動しているので、当該ソレノイドコア部119は、当該スプリング111の吸引力に抗して当該ソレノイド110内に嵌入せしめられており、同時に当該ソレノイドコア部119に設けられている当該ラッチ式押釦スイッチ操作レバー部112は、当該ラッチ式押釦スイッチ113の押圧部114から離反している。
従って、係る状態では、当該ブレーカ遮断回路115は、OFF状態に選択的に設定されており、その結果当該ブレーカスイッチ手段116は、ON状態に維持されているので、当該ブレーカ3は正常に作動していることになる。
つまり、この状態で停電が発生したという情報が記憶されることになる。
係る状態では、ブレーカに電源が印加されていないので、当該ブレーカは機能していない状態にある。
これと同時に、当該ブレーカにも通電が再開されるが、当該ブレーカ遮断回路115は、ON状態にあるので、通電再開と同時に当該ブレーカのスイッチ手段116は、OFF状態となり、当該ブレーカは遮断される。
2. 電気機器
3. ブレーカ
4. ブレーカ制御手段
6. 停電状態発生有無検知手段
7. 停電状態の復旧によるブレーカへの通電状態の再開有無検知手段
9. 演算手段
10. 報知手段
11. 電力供給配線
12. 通電検出手段
13. 通電検出手段
14. ブレーカ制御部
15. ブレーカ内のスイッチ手段
16. リミッタ手段
17. CPU
18. リミッター回路
19. リミッタースイッチ手段
20. 停電検出手段
21. 判定手段
40. ブレーカ内のブレーカ制御手段
41. リミッター側ブレーカ制御手段
50. 消費電力量表示手段
71. 第1の記憶部
72. 第2の記憶部
73. 記憶手段
Claims (17)
- 屋内に於ける予め定められた区域内で使用される少なくとも一つの電気機器に対して電力の供給状態を制御するブレーカと、当該ブレーカの導通状態と遮断状態を制御するブレーカ制御手段とで構成され、当該ブレーカ制御手段は、停電が発生した場合、当該停電発生情報を適宜の記憶手段に記憶させておき、当該停電発生後に、当該停電が復旧し、通電が再開された場合に、当該ブレーカ制御手段は、当該ブレーカを遮断状態に設定する様に構成されている事を特徴とするブレーカ制御システム。
- 当該停電発生情報を記憶する記憶手段は、当該停電発生情報を電気的或は機械的に記憶する様に構成されている事を特徴とする請求項1に記載のブレーカ制御システム。
- 該ブレーカ制御手段は、当該ブレーカの外部或は内部に設けられている事を特徴とする請求項1又は2に記載のブレーカ制御システム。
- 当該ブレーカ制御手段は、停電状態発生有無検知手段及び停電状態の復旧による当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段及びブレーカ制御部とから構成されている事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のブレーカ制御システム。
- 当該ブレーカは、ブレーカスイッチ手段を有している事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のブレーカ制御システム。
- 当該ブレーカ制御手段は、停電状態発生有無検知手段の停電状態発生情報と停電状態の復旧による当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段の停電後に於ける通電状態の再開情報とに基づいて当該ブレーカの導通状態を遮断する様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のブレーカ制御システム。
- 当該ブレーカ制御手段に於ける当該ブレーカ制御部が、当該ブレーカスイッチ手段を制御する様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のブレーカ制御システム。
- 当該ブレーカ制御手段は、停電が復旧した際に当該ブレーカが遮断されている状態をユーザーに対して報知する為の報知手段を有している事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のブレーカ制御システム。
- 当該ブレーカ制御システムは、更に当該ブレーカに対する供給電力条件を制御するリミッタが設けられている事を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のブレーカ制御システム。
- 当該リミッタには、当該ブレーカに供給される電力量を制限するリミッタ回路と当該ブレーカに供給される電力を遮断するリミッタスイッチ手段が設けられている事を特徴とする請求項9に記載のブレーカ制御システム。
- 当該ブレーカ制御手段は当該リミッタの内部若しくは外部に設けられており、当該リッタ内の当該リミッタスイッチ手段若しくは当該ブレーカ内の当該ブレーカスイッチ手段を制御する様に構成されている事を特徴とする請求項9又は10に記載のブレーカ制御システム。
- 当該ブレーカ制御手段の当該停電状態発生有無検知手段が、停電状態の発生を検知した後、当該ブレーカ制御手段の当該通電状態の再開有無検知手段が当該ブレーカ若しくはリミッターへの通電が再開された事を検知した場合には、当該ブレーカのブレーカスイッチ手段若しくはリミッタスイッチ手段を遮断状態にする様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載のブレーカ制御システム。
- 屋内に於ける予め定められた区域内で使用される少なくとも一つの電気機器に対して電力の供給状態を制御するブレーカであって、当該ブレーカは、その内部に、所定の電気機器に対して電力の供給状態を制御するブレーカスイッチ手段を有すると共に、当該ブレーカの内部若しくは外部に当該ブレーカスイッチ手段の導電状態と遮断状態とを選択的に制御するブレーカスイッチ制御手段を有しており、当該ブレーカスイッチ制御手段は、停電が発生した情報と停電発生後に当該停電が復旧して当該ブレーカに対する通電が再開された情報とに基づいて、当該ブレーカスイッチ手段を遮断状態に設定する様に構成されている事を特徴とするブレーカ。
- 当該ブレーカスイッチ制御手段は、停電状態発生有無検知手段及び停電状態の復旧による当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段とから構成されている事を特徴とする請求項13に記載のブレーカ。
- 屋内に於ける予め定められた区域内で使用される少なくとも一つの電気機器に対して電力の供給状態を制御する機能を有し、その内部に、所定の電気機器に対して電力の供給状態を制御するブレーカスイッチ手段が設けられているブレーカに接続されているリミッターであって、当該リミッターは、その内部に、当該ブレーカに対して所定の電力量を供給する機能を有するリミッター回路部と当該リミッターの導電状態と遮断状態とを制御するリミッタスイッチ手段を有しており、且つ当該リミッター内部若しくは外部に当該ブレーカスイッチ手段の導電状態と遮断状態とを直接的に或いは間接的に選択的に制御するか或いは当該リミッタスイッチ手段を直接制御するリミッター側ブレーカスイッチ制御手段とを有しており、当該リミッター側ブレーカスイッチ制御手段は、停電が発生した情報と停電発生後に当該停電が復旧して当該ブレーカ若しくは当該リミッターに対する通電が再開された情報とに基づいて、当該ブレーカスイッチ手段若しくは当該リミッタースイッチ手段を遮断状態に設定する様に構成されている事を特徴とするリミッター。
- 当該リミッター側ブレーカスイッチ制御手段は、停電状態発生有無検知手段及び停電状態の復旧による当該ブレーカへの通電状態の再開有無検知手段とから構成されている事を特徴とする請求項15に記載のリミッター。
- 当該リミッター側ブレーカスイッチ制御手段は、停電状態発生有無検知手段が、停電状態の発生を検知した後、当該リミッターへの通電状態の再開有無検知手段が、当該リミッター若しくは当該ブレーカに対する通電状態が再開された場合には、当該ブレーカスイッチ手段若しくは当該リミッタスイッチ手段の導電状態を遮断する様に構成されている事を特徴とする請求項15又は16に記載のリミッター。
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