JP4408839B2 - 停電情報発信装置および停電情報発信システム - Google Patents

停電情報発信装置および停電情報発信システム Download PDF

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Description

本発明は、停電が発生した場合に、停電の原因などを迅速に需要家に知らせる停電情報発信装置および停電情報発信システムに関する。
停電は、自然災害や人為的災害などに伴って発生し、その原因(要因)や現象によって、主として次のような停電に分類できる。すなわち、第1に、電力設備の改善や増強などを計画的に行うための作業停電。第2に、雷や台風、鳥類などの自然災害や、交通事故などが原因で発生する事故停電。第3に、電柱上の変圧器(バンク)単位で発生し、当該変圧器から供給されているすべての需要家が停電となるバンク停電。第4に、需要家の屋内配線設備の不良や電気機器の故障によるショート、容量以上に電気機器を使用したためにブレーカ(遮断器)が動作(遮断)したことなどによる需要家内停電、などに分類できる。
このような停電が突然発生すると、需要家に大きな不安と負担を与えるおそれがある。このため、例えば、配電系統における停電区間(停電地域)を割り出す(判定する)配電系統監視装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この配電系統監視装置によれば、事故停電などが発生した際に停電区間が割り出されるため、その区間の需要家に対し、停電に関する情報を提供できるものである。
特開平2−55532号公報
ところで、停電が発生すると、需要家は停電の原因がわからないために、すぐさま電力会社に連絡し、停電の原因や配電(電力供給)の復旧見込み日時などを問い合わせる場合が多い。そして、このような問い合わせを受けた電力会社は、すぐさま当該需要家の住居などに訪問し、停電の原因を究明するとともに、可能な場合には故障の修理などを行っていた。このため、需要家にとっては、電力会社の修理員(作業員)などが訪問するまでは停電の原因などがわからず、不安を抱くこととなる。特に、停電によって電話が使用できない場合には、電力会社に連絡することすらできず、大きな不安を抱くこととなる。しかも、電力会社に問い合わせをしない需要家は、停電の原因などの停電情報を知ることができないこととなる。一方、電力会社にとっては、問い合わせをしたすべての需要家を訪問し、適切な措置を採らなければならず、その負担が大きなものとなっていた。このような実情から、個々の需要家において停電が発生した場合に、その需要家に対して、迅速かつ的確な情報提供ができないおそれがあった。
また、上記の特許文献1に記載されているような配電系統監視装置では、配電系統における停電区間を割り出すことができるものの、個々の需要家における停電の原因を割り出し、その原因を需要家に知らせることはできない。このため、停電の原因などがわからないために、需要家が電力会社に問い合わせなどを行うことに変わりはない。
一方、停電には、上記のようにいろいろな停電があり、その原因がわかれば配電の復旧が容易な場合や、原因がわかることで需要家が安心できる場合が多い。例えば、ブレーカが動作したことによる需要家内停電の場合、ブレーカを戻せば配電が復旧するため、需要家内停電であることを知ることは、迅速な配電復旧にとって極めて有効な情報となる。また、作業停電などの場合、停電区間や作業期間(停電期間)などがわかれば、当該需要家だけによる特殊な原因でないことがわかり、需要家は安心するとともに、停電に対する適切な措置を採ることができる。
そこで本発明は、個々の需要家において停電が発生した場合に、その需要家に対して停電の原因などを迅速に知らせることができる停電情報発信装置および停電情報発信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、需要家の家屋に設置されているブレーカよりも電力供給源側に配設され、電力供給源からの引込線に接続されて、この引込線の通電状態を監視する引込監視器と、需要家の家屋に配設されている屋内配線に接続され、この屋内配線の通電状態を監視する屋内監視器とが、通信可能とされ、屋内監視器によって屋内配線の停電が検知された際に、引込監視器による引込線の通電状態に基づいて停電の原因を割り出す原因割出手段を備え、この原因割出手段によって割り出された停電の原因を含めた停電情報を発信する発信手段を引込監視器または屋内監視器の少なくとも一方に備えたことを特徴とする停電情報発信装置である。
請求項2に記載の発明は、配電系統の停電に関する情報を有する情報提供設備と、需要家の家屋に設置されているブレーカよりも電力供給源側に配設され、電力供給源からの引込線に接続されて、この引込線の通電状態を監視する引込監視器と、需要家の家屋に配設されている屋内配線に接続され、この屋内配線の通電状態を監視する屋内監視器とを備え、引込監視器と屋内監視器とが通信可能とされ、引込監視器または屋内監視器の少なくとも一方が情報提供設備と通信可能とされ、屋内監視器によって屋内配線の停電が検知された際に、引込監視器による引込線の通電状態および情報提供設備による情報に基づいて停電の原因を割り出す原因割出手段を備え、この原因割出手段によって割り出された停電の原因を含めた停電情報を発信する発信手段を引込監視器または屋内監視器の少なくとも一方に備えたことを特徴とする停電情報発信システムである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の停電情報発信装置または請求項2に記載の停電情報発信システムにおいて、発信手段が、停電情報を表示するディスプレイを備えていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の停電情報発信システムにおいて、配電系統の監視、開閉器の制御などの機能を有し、停電が発生すると停電を引き起こした事故箇所を特定して事故区間以外の配電線への配電などを行い、配電系統の停電情報を含めた配電情報を有する配電自動化設備と、情報提供設備とが通信可能とされ、原因割出手段によって配電自動化設備による配電情報にも基づいて停電の原因を割り出すことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれかに記載の停電情報発信システムにおいて、割り出された停電の原因に基づいて需要家への修理員の派遣の要否を判断し、派遣が必要と判断した場合に派遣手配票を作成し出力する修理員派遣手段を備えたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の停電情報発信システムにおいて、需要家の所在地をこの所在地を管轄する修理員詰め所と関連づけて記憶する需要家データベースと、この需要家データベースに基づいて需要家に修理員を派遣する修理員詰め所を割り出し、割り出された修理員詰め所の所在地と需要家の所在地とに基づいて修理員が需要家に到着するまでの到着予測時間を算出する到着予測手段とを備え、この到着予測手段によって算出された到着予測時間を発信手段から発信することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項4から6のいずれかに記載の停電情報発信システムにおいて、配電自動化設備から配電の復旧見込み日時が送信された際に、この復旧見込み日時を含む停電情報を発信手段から発信することを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項4から7のいずれかに記載の停電情報発信システムにおいて、配電自動化設備による監視、制御に基づく配電系統の状態変化に基づいて、順次停電情報を発信手段から発信することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、個々の需要家において停電が発生した場合に、原因割出手段によって停電の原因が割り出され、その原因を含めた停電情報が発信手段によって発信される。このため、需要家は、停電の原因などを迅速に知ることができる。すなわち、例えば、屋内監視器によって屋内配線の停電が検知された際に、引込監視器から引込線の通電状態を受信し、引込線が停電していなければ、ブレーカの動作などによる需要家内停電と割り出される。一方、引込線が停電していれば、作業停電や事故停電などと割り出される。そして、割り出された停電の原因が発信されることで、需要家は、電力会社に問い合わせをすることなく、迅速に停電の原因を知ることができる。このため、需要家は、停電の原因を知って安心できるとともに、停電の原因に応じた適切な措置を採ることができる。特に、需要家内停電の際には、ブレーカを戻せば配電が復旧する場合があるため、迅速かつ容易な復旧が可能となる。また、電力会社にとっては、停電に対する問い合わせが減り、問い合わせへの対応や需要家への訪問などに要する時間と労力とを軽減することができる。この結果、他の需要家からの問い合わせなどに対して円滑に対応できるとともに、配電復旧へのさらなる迅速化などが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、個々の需要家において停電が発生した場合に、原因割出手段によって停電の原因が割り出され、その原因を含めた停電情報が発信手段によって発信される。このため、需要家は、停電の原因などを迅速に知ることができる。すなわち、例えば、屋内監視器によって屋内配線の停電が検知された際に、引込監視器から引込線の通電状態を受信し、引込線が停電していなければ、ブレーカの動作などによる需要家内停電と割り出される。一方、引込線が停電していれば、情報提供設備が有する配電系統の停電に関する情報に基づいて作業停電や事故停電などと割り出される。このように、情報提供設備による情報にも基づいて停電の原因が割り出されるため、より詳細な原因が割り出され、かつ、より詳細な停電情報を発信することが可能となる。そして、割り出された停電の原因が発信されることで、需要家は、電力会社に問い合わせをすることなく、迅速に停電の原因を知ることができる。このため、需要家は、停電の原因を知って安心できるとともに、詳細な停電の原因に応じたより適切な措置を採ることができる。また、電力会社にとっては、請求項1に記載の発明と同様に、需要家へのサービスの向上が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、停電情報がディスプレイに表示されるため、需要家は停電情報を目視によって迅速かつ確実に知ることができる。また、停電情報をディスプレイに表示させるため、多くの情報を提供し、それを需要者に確実に知らせる(理解させる)ことが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、配電自動化設備による配電情報にも基づいて停電の原因が割り出されるため、より詳細な原因が割り出され、詳細かつ最新の停電情報を発信することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、割り出された停電の原因に基づいて需要家への修理員の派遣が必要な場合には、派遣手配票が作成、出力されるため、需要家への修理員の派遣が迅速かつ適正(的確)に行われる。この結果、需要家への配電復旧サービスが向上するとともに、電力会社などにとっては修理員の派遣の適正化によって、業務効率を向上させることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、修理員が需要家に到着するまでの到着予測時間が発信手段によって発信されるため、需要家は不安を抱くことなく安心して、停電に対処することができる。
請求項7に記載の発明によれば、停電情報として、配電の復旧見込み日時が含まれているため、需要家はいつまで停電が続くかわからない不安から開放され、また、復旧見込み日時に応じた適切な措置を採ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、配電系統の状態変化に応じて、順次停電情報が発信されるため、需要家は停電の発生、復旧見込みなどの最新情報を順次知ることができ、情報提供が充実される。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる停電情報発信システム1の概略構成図である。この停電情報発信システム1は、主として電力メータ2(引込監視器)、屋内監視器3、配電自動化設備4および情報提供設備5とから構成されている。
電力メータ2は需要家Uの家屋の屋外(外壁)に設置され、屋内にはブレーカを備えた分電盤6が設置されている。そして、電柱Pからの引込線L1が電力メータ2に接続され、この電力メータ2から分電盤6に配線されている。すなわち、電力メータ2が分電盤6(ブレーカ)よりも電柱P(電力供給源)側に配設されている。この電力メータ2は、一般に広く使用されている電力メータと基本的構成が同等であり、図2に示すように、電圧と電流とに基づいて電力を計測する電力計測部21と、計測結果などを表示するLCD22(表示部)とを備えている。また、電力計測部21は、引込線L1の電圧を常時計測することで、引込線L1の通電状態を監視する役割を兼ね備えている。
さらに、電力メータ2は、アンテナ23、送受信回路24、メモリ25、電池26およびCPU27を備えている。アンテナ23は、後述する屋内監視器3および電柱Pに設置された中継器P1と、電磁波の送受信によってデータ通信を行うためのアンテナである。送受信回路24は、屋内監視器3および中継器P1から受信した電磁波に含まれている受信データをCPU27に送り、CPU27から送信データおよび制御信号を受け取ると、送信データを含む電磁波をアンテナ23から発信させるものである。また、メモリ25はCPU27の処理手順プログラムが記憶されたROMと、電力計測部21による計測結果などを記憶するRAMとから構成されている。電池26は、電源回路(図示せず)を介して電源を電力計測部21、LCD22、送受信回路24およびCPU27に供給するものである。
屋内監視器3は、需要家Uの家屋内に配設されている屋内配線L2に接続され、この屋内配線L2の通電状態を監視するものである。すなわち、屋内監視器3は、図3に示すように、アンテナ31、送受信回路32、電圧測定部33、LCD34(発信手段、ディスプレイ)、メモリ35、電池36およびCPU37を備えている。アンテナ31は、上記の電力メータ2と電磁波の送受信によってデータ通信を行うためのアンテナである。送受信回路32は、電力メータ2から受信した電磁波に含まれている受信データをCPU37に送り、CPU37から送信データおよび制御信号を受け取ると、送信データを含む電磁波をアンテナ31から発信させるものである。電圧測定部33は、屋内配線L2の電圧を常時計測することで、屋内配線L2の通電状態を監視し、屋内配線L2の電圧が0Vになると屋内配線L2の停電が発生したとして、CPU37に信号を送るものである。また、LCD34は、後述する停電情報などを表示するものであり、メモリ35には、CPU37の処理手順プログラムなどが記憶されている。さらに電池36は、電源回路(図示せず)を介して電源を送受信回路32、電圧測定部33、LCD34およびCPU37に供給するものである。
この屋内監視器3は、上記のようにして屋内配線L2の停電を検知すると、停電の第1の原因を割り出す第1原因割出プログラム38(原因割出手段)を備えている。この第1原因割出プログラム38は、屋内配線L2の停電が検知されると起動され、図4に示すように、まず、電力メータ2に対して「通電状態要求」信号を、上記のようにしてアンテナ31から発信する(ステップS1)。この信号を受信した電力メータ2は、電力計測部21によって計測している引込線L1の電圧が0Vである場合には、「停電」信号をアンテナ23から発信し、引込線L1の電圧が0Vでない場合には、「通電」信号をアンテナ23から発信する。屋内監視器3が電力メータ2からの状態信号を受信する(ステップS2)と、この状態信号から引込線L1が停電であるか否かを判断する(ステップS3)。そして、停電していない場合には、ブレーカの動作などによる需要家内停電であると判断され、例えば、「需要家内停電が発生しました。ブレーカを確認してください。」などというメッセージを含む停電情報をLCD34に表示する(ステップS4)。さらに、「需要家内停電発生」信号を電力メータ2に発信する(ステップS5)。そして、この信号を受信した電力メータ2が中継器P1に「需要家内停電発生」信号を発信すると、後述のようにして、情報提供設備5にて修理員の派遣の要否が判断などされる。一方、引込線L1が停電している場合には、需要家内停電以外の作業停電や事故停電などと判断され、「原因割出要求」信号を電力メータ2に発信する(ステップS6)。そして、この信号を受信した電力メータ2が中継器P1に「原因割出要求」信号を発信すると、後述のようにして、情報提供設備5にて停電の原因が割り出される。また、「原因割出要求」信号を電力メータ2に発信した後に、例えば、「需要家内停電以外の停電が発生しました。原因が判明次第、お知らせ致します。」などというメッセージを含む停電情報をLCD34に表示する(ステップS7)ものである。
電柱Pには、高圧配電線L3および低圧配電線L4の他に、光ファイバケーブルL5が敷設され、引込線L1の近傍に中継器P1が設置されている。この中継器P1は、電力メータ2とデータ通信を行うためのアンテナと、光ファイバケーブルL5を介して通信するための電気・光変換器(レーザダイオードなど)および光・電気変換器(アバランシェ・フォトダイオードなど)を備えている。そして、電力メータ2からの電磁波情報(データ)を光ファイバケーブルL5を介して通信網Nに送信し、通信網Nからの通信情報(データ)を電磁波によってアンテナから電力メータ2に発信するものである。なお、各電力メータ2に関する通信においては、電力メータ2を識別するためのメータ番号情報が、電磁波内または通信情報内に付されている。
配電自動化設備4は、電力会社などに広く導入されている配電自動化システムと同等の構成であり、ここでは詳細な説明を省略するが、一例としては、概略次のような構成となっている。すなわち、配電自動化設備4は、配電自動化サーバ、配電遠制装置(遠方監視制御装置)および、監視制御卓、系統計画卓(ワークステーション)などを備え、それぞれがLANで接続されている。また、図5に示すように、電柱Pに取り付けられた開閉器Vと配電遠制装置とが伝送線路D(通信ケーブルなど)によって接続され、さらに、総合制御所Cを介して配電用変電所Hと配電遠制装置とが伝送線路Dによって接続されている。そして、配電線の運用状態を常時監視し、例えば、配電線事故による停電が発生すると、開閉器Vを制御しながら停電を引き起こした事故箇所を特定し、事故区間(停電区間)以外の配電線への配電(自動逆送)を行う。また、変電所事故(特高事故、瞬時電圧低下など)による停電が発生すると、停電が発生した地域に対して周辺の配電線からの配電(自動逆送)を行ったりするものである。このように、配電自動化設備4は、事故停電などが発生すると停電区間(停電領域)を特定したり、配電が復旧する見込み日時を算出するなどの機能を備え、配電系統の停電情報を含めた最新の配電情報を有するものである。
情報提供設備5は、主として図6に示すように、需要家Uに関する情報を記憶する需要家データベース51、停電に関する情報を記憶する停電情報データベース52、需要家データベース51および停電情報データベース52を検索する検索手段53、停電の第2の原因を割り出す第2原因割出プログラム54(原因割出手段)、停電情報を作成する停電情報作成プログラム55、修理員の派遣の要否の判断などを行う修理員派遣プログラム56(修理員派遣手段、到着予測手段)、停電情報などを送受信する通信装置57、および、これらを管理、制御する主制御部58を備えている。また、この情報提供設備5は、配電自動化設備4とLANで接続され、さらに、通信装置57が通信網Nに接続されている。これにより、情報提供設備5を介して電力メータ2と配電自動化設備4とが間接的に通信可能となっている。
需要家データベース51は、図7に示すようなデータ構成となっており、需要家名512毎に需要家ID511(識別記号)が付され、所在地513と関連づけて、メータ番号514、管轄営業所515、派遣希望516および、その他の情報517が記憶されている。所在地513には、需要家Uの住所が記憶され、メータ番号514には、需要家Uの電力メータ2の識別番号が記憶されている。管轄営業所515には、需要家Uの所在地513を管轄し、修理員を派遣する営業所S(修理員詰め所)の名称が記憶され、複数の営業所Sが管轄する場合には、修理員を派遣する優先順に記憶されている。また、派遣希望516には、需要家内停電が発生した場合に、需要家Uが修理員の派遣を希望するか否かが記憶されている。なお、希望する場合としては、例えば、需要家Uが一人暮らしの高齢者である場合が想定される。
停電情報データベース52は、需要家内停電以外の停電に関する情報を記憶、更新するもので、図8に示すようなデータ構成となっており、停電毎に停電ID521(識別記号)が付され、停電種別522、停電区間523、停電発生日時524、復旧(見込)日時525および、その他の情報526が記憶されるようになっている。停電種別522には、停電の種別、すなわち作業停電、事故停電またはバンク停電などの種別が記憶され、停電区間523には、停電予定の地域あるいは停電している地域が記憶される。また、停電発生日時524には、停電を開始する予定日時あるいは停電が発生した日時が記憶され、復旧(見込)日時525には、配電が復旧する予定日時あるいは復旧する見込みの日時が記憶される。さらに、その他の情報526には、配電に関するその他の配電情報(事故停電の詳細な内容など)などが記憶される。この停電情報データベース52への書き込み(記憶)、更新は、作業停電の場合には、計画的な停電であるため停電の前に記憶され、変更が生じた際に更新される。また、作業停電以外の事故停電やバンク停電などの場合には、配電自動化設備4からの情報に基づいて書き込み、更新される。例えば、事故停電が発生した場合、配電自動化設備4によって停電区間が特定されると、配電自動化設備4からの情報に基づいて停電ID521、停電種別522、停電区間523、停電発生日時524が書き込まれる。さらに、配電自動化設備4によって復旧する見込み日時が算出されると、配電自動化設備4からの情報に基づいて復旧(見込)日時525が書き込まれ、また、配電自動化設備4による監視、制御に基づく配電系統の状態変化に基づいて、その他の情報526が書き込み、更新されるものである。
検索手段53は、主制御部58によって起動され、需要家データベース51から所定の需要家Uの管轄営業所S、修理員の派遣希望の有無などを検索、取得する。また、停電情報データベース52から、停電区間や停電発生日時などを検索、取得するものである。
第2原因割出プログラム54は、上記の「原因割出要求」信号を受信した際に、主制御部58によって起動され、図9に示すようなフローに従って停電の原因を割り出すものである。まず、受信データから電力メータ2のメータ番号を取得し(ステップS11)、このメータ番号と同じメータ番号514が記憶された需要家Uの所在地513を、検索手段53によって需要家データベース51から検索、取得する(ステップS12)。次に、取得した所在地513を含む停電区間523を有する停電ID521を、検索手段53によって停電情報データベース52から検索する(ステップS13)。そして、該当する停電ID521がある場合(ステップS14で「Y」の場合)には、その停電ID521をリターン値バッファに記憶する(ステップS15)。このようにして停電ID521が取得されると、この停電ID521に基づいて停電種別522すなわち停電の原因が割り出されるものである。また、第2原因割出プログラム54が起動される際には、リターン値バッファがNULLクリアされており、本プログラム54が終了(リターン)した際にこのバッファがNULLの場合には、停電の原因が割り出されなかった、すなわち新たな停電が発生したことになる。
停電情報作成プログラム55は、第2原因割出プログラム54によって割り出された停電種別(停電の原因)や、配電自動化設備4から受信した配電情報などに基づいて、停電情報を自動作成するものである。この停電情報作成プログラム55には、図10に示すように、予め想定された停電種別や配電情報などに対応した情報フォーマット551〜55Xが記憶され、停電種別や配電情報などに基づいて情報フォーマット551〜55Xを選択し、必要な情報を追加、加工して停電情報を作成するものである。例えば、第2原因割出プログラム54によって割り出され停電種別が作業停電の場合、該当する復旧(見込)日時525が読み出され、「ただ今、停電作業中です。作業の終了予定は、××時××分です。」というメッセージを含む停電情報が作成される。また、停電種別が事故停電の場合には、該当するその他の情報526が読み出され、「ただ今、配電線事故のため停電しております。原因調査中のためしばらくお待ちください。」というメッセージを含む停電情報が作成される。さらに、停電の原因が割り出されなかった場合には、「停電が発生しました。ただ今、修理員の派遣を手配しております。」というメッセージを含む停電情報が作成されるものである。
修理員派遣プログラム56は、第1原因割出プログラム38または第2原因割出プログラム54によって割り出された停電の原因(停電種別)、およびメータ番号を起動パラメータとして起動され、図11に示すようなフローに従って派遣手配票の作成などを行う。まず、起動パラメータから停電の原因とメータ番号とを取得し(ステップS21)、停電の原因が需要家内停電であるか否かを判断する(ステップS22)。そして、需要家内停電である場合には、メータ番号に該当する需要家Uが修理員の派遣を希望するか否かを、需要家データベース51の派遣希望516から判断し(ステップS23)、希望する場合には、ステップS25に進み派遣処理を行う。一方、需要家内停電でない場合には、停電の原因が不明であるか否かを判断し(ステップS24)、不明である場合にはステップS25に進み派遣処理を行う。このように、需要家内停電で需要家Uが派遣を希望する場合と、停電の原因が不明な場合にのみ、派遣処理を行う。次に、ステップS25では、需要家Uに修理員を派遣する営業所Sを需要家データベース51の管轄営業所515から取得し、派遣手配票を作成する(ステップS26)。このルーチン処理では、停電情報作成プログラム55と同様に、予め手配票フォーマットが登録(記憶)され、この手配票フォーマットに、需要家Uの需要家名512、所在地513、停電の原因および管轄営業所515を入力する(パラメータとして渡す)ことで、派遣手配票を自動作成するものである。さらに、需要家Uの所在地513と管轄営業所515の所在地とに基づいて、修理員が需要家Uに到着するまでの到着予測時間を算出する(ステップS27)。このルーチン処理では、距離、経路および、必要に応じて交通渋滞情報などに基づいて、到着予測時間を算出する。そして、後述する通信装置57によって、派遣手配票を管轄営業所Sにインターネット通信によって送信(出力)する(ステップS28)とともに、到着予測時間をリターン値バッファに記憶する(ステップS29)ものである。
ところで、本実施形態では、上記のように、需要家内停電で需要家Uが派遣を希望する場合と、停電の原因が不明な場合にのみ、修理員を派遣することとしている。すなわち、作業停電や既知の事故停電などの場合には、修理員を派遣しないこととしているが、どのような場合に修理員を派遣するかは、需要家Uの要望や停電の原因、事象などに応じて決定すればよい。また、需要家データベース51の管轄営業所515に複数の営業所Sが記憶されている場合には、各営業所Sから修理員の待機状態を受信し、修理員が待機している営業所Sから、優先順(記憶順)に従って営業所Sを割り出す(選択する)ようにしてもよい。
通信装置57は、各営業所Sおよび、中継器P1すなわち電力メータ2と、通信網Nを介して通信(インターネット通信、パケット通信を含む)するものであり、具体的には、電話回線を取得して自動発信(自動ダイヤル)を行う機能および、電子メールを送受信するメールサーバとしての機能などを備えている。
次に、このような構成の停電情報発信システム1の動作を図12に基づいて説明する。
まず、上記のようにして、屋内監視器3によって屋内配線L2の停電が検知される(ステップS31)と、屋内監視器3から電力メータ2に対して「通電状態要求」信号が発信される。次に、電力メータ2から屋内監視器3に「停電」信号または「通電」信号が発信されると、屋内監視器3によって需要家内停電であるか否かが判断される(ステップS32)。そして、需要家内停電である場合には、LCD34に、「需要家内停電が発生しました。ブレーカを確認してください。」などというメッセージが表示されるとともに、「需要家内停電発生」信号が電力メータ2に発信される。一方、需要家内停電でない場合には、「原因割出要求」信号が電力メータ2に発信される。そして、「需要家内停電発生」信号または「原因割出要求」信号が、中継器P1を介して情報提供設備5に送信される。
一方、上記のように、情報提供設備5は配電自動化設備4から常時、配電情報を受信し、停電情報データベース52に配電情報を書き込み、更新している。この情報提供設備5が「原因割出要求」信号を受信すると、第2原因割出プログラム54が起動されて、停電の原因が割り出さる(ステップS33)。そして、上記のようにして停電情報作成プログラム55によって作成された停電情報が、中継器P1を介して電力メータ2に送信される。さらに、この停電情報が電力メータ2から屋内監視器3に発信され、LCD34に、「ただ今、停電作業中です。作業の終了予定は、××時××分です。」などというメッセージを含む停電情報が表示される。
また、情報提供設備5において「需要家内停電発生」信号が受信されると、あるいは上記のような停電情報が発信されると、修理員派遣プログラム56が起動される(ステップS34)。そして、派遣を要する場合(ステップS35で「Y」の場合)には、派遣手配票が管轄営業所Sにインターネット通信によって送信される。と同時に、算出された到着予測時間を基に、「修理員の派遣手配が完了しました。××時××分にお伺いする予定です。」などというメッセージを含む停電情報が停電情報作成プログラム55によって作成され、この停電情報が中継器P1を介して電力メータ2に送信される。さらに、この停電情報が電力メータ2から屋内監視器3に発信され、LCD34に停電情報が表示される。同様にして、配電自動化設備4による監視、制御に基づく配電系統の状態変化などに基づいて、順次停電情報が作成、送信され、屋内監視器3のLCD34に表示される。例えば、事故停電が発生した場合、配電自動化設備4によって配電が復旧する見込み日時が算出されると、その見込み日時を含む停電情報がLCD34に表示されるものである。
以上のように、本停電情報発信システム1によれば、個々の需要家Uにおいて停電が発生した場合に、停電の原因が割り出され、その原因を含めた停電情報が屋内監視器3のLCD34に表示される。このため、需要家Uは、停電の原因などを迅速に知ることができる。すなわち、需要家Uは、その停電が、作業停電、事故停電、バンク停電あるいは需要家内停電なのかといった情報を、電力会社などに問い合わせることなく、いち早く知ることができる。このため、需要家は、停電の原因を知って安心できるとともに、停電の原因に応じた適切な措置を採ることができる。例えば、需要家内停電の場合には、「需要家内停電が発生しました。ブレーカを確認してください。」などというメッセージが表示される。そして、このメッセージに従ってブレーカを戻すことで、配電が復旧する場合があるため、迅速かつ容易な復旧が可能となる。しかも、停電情報がLCD34に表示されるため、需要家Uは停電情報を目視によって迅速かつ確実に知ることができる。また、目視による情報提供であるため、多くの情報を提供し、それを需要者Uに確実に知らせる(理解させる)ことが可能となる。
一方、電力会社にとっては、停電に対する問い合わせが減り、問い合わせへの対応や需要家Uへの訪問などに要する時間と労力とを軽減することができる。この結果、他の需要家Uからの問い合わせなどに対して円滑に対応できるとともに、事故停電などにおいて配電復旧をさらに迅速化することなどが可能となる。
また、割り出された停電の原因などに基づいて、修理員派遣プログラム56によって修理員の派遣の要否が判断される。そして、派遣が必要な場合には、派遣手配票が作成されて、管轄営業所Sに送信されるため、需要家Uへの修理員の派遣が迅速かつ適正(的確)に行われる。この結果、需要家Uへの配電復旧サービスが向上するとともに、電力会社などにとっては修理員の派遣の適正化によって、業務効率を向上させることが可能となる。しかも、修理員が需要家Uに到着するまでの到着予測時間がLCD34に表示されるため、需要家Uは不安を抱くことなく安心して、停電に対処することができる。
さらに、配電自動化設備4による配電情報に基づいて停電情報が作成されるため、より詳細な情報提供が可能となる。例えば、配電の復旧見込み日時を含む停電情報がLCD34に表示されることで、需要家Uはいつまで停電が続くかわからない不安から開放され、また、復旧見込み日時に応じた適切な措置を採ることができる。そして、配電系統の状態変化に応じた停電情報が順次LCD34に表示されるため、需要家Uは停電に関する最新情報を順次知ることができ、情報提供が充実される。
以上、この発明の実施形態について説明したが、具体的な構成は、本実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、本実施形態では、配電自動化設備4と情報提供設備5とが別体となっているが、配電自動化設備4に情報提供設備5の構成要素の一部、またはすべてを備えるようにしてもよい。また、第1原因割出プログラム38を屋内監視器3に備え、第2原因割出プログラム54を情報提供設備5に備えているが、電力メータ2、屋内監視器3および情報提供設備5からの情報を受信するようにすれば、電力メータ2、屋内監視器3または情報提供設備5のいずれに備えることもできる。さらに、LCD34を屋内監視器3に備えているが、電力メータ2に備えたり、屋内監視器3と電力メータ2との双方に備えるようにしてもよい。また、本実施形態では、LCD34を発信手段としているが、音声発信器を発信手段としてもよく、また、LEDを発信手段とし、LEDの色や点灯・点滅状態などによって停電の原因(停電種別)を表すようにしてもよい。
さらに、電力メータ2を引込監視器としているが、引込監視器を電力メータ2とは別体にしてもよいのは勿論である。また、中継器P1と電力メータ2とを無線(電磁波)によってデータ通信させているが、中継器P1に親PCL(Power Line Communication)モデム(ヘッドエンド)を備え、電力メータ2に子PCLモデムを備えて、高速通信を可能にするようにしてもよい。
ところで、本実施形態では、上記のような停電情報発信システム1を構成しているが、需要家Uの要望やシステム構成の困難性(インフラ状態)などに応じて、配電自動化設備4と情報提供設備5とを備えずに、停電情報発信装置としてもよい。すなわち、上記のような電力メータ2(引込監視器)と屋内監視器3とを備え、屋内監視器3によって屋内配線L2の停電が検知された際に、電力メータ2からの引込線L2の通電状態に基づいて、停電の第1の原因を割り出し、その原因などをLCD34に表示するようにしてもよい。このような停電情報発信装置では、需要家内停電かその他の停電か、という大きな原因しか特定できないものの、構成が簡単である。しかも、実際に生じる事象が多い需要家内停電を確実に需要家Uに知らせることができ、需要家Uが迅速かつ的確な措置を採ることが可能となる。
また、配電自動化設備4を備えない停電情報発信システムとしてもよい。すなわち、例えば、情報提供設備5の停電情報データベース52に作業停電に関する情報のみを記憶し、第2原因割出プログラム54において、作業停電でない場合には事故停電であると判断するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムの概略構成図。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける電力メータの構成ブロック図。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける屋内監視器の構成ブロック図。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける第1原因割出プログラムの処理フローを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける配電自動化設備の概略構成図。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける情報提供設備の構成ブロック図。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける需要家データベースのデータ構成図。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける停電情報データベースのデータ構成図。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける第2原因割出プログラムの処理フローを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける停電情報作成プログラムの情報フォーマットを示す図。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムにおける修理員派遣プログラムの処理フローを示すフローチャート。 本発明の実施形態に係わる停電情報発信システムの動作フローを示す図。
符号の説明
1 停電情報発信システム
2 電力メータ(引込監視器)
3 屋内監視器
34 LCD(発信手段)
38 第1原因割出プログラム(原因割出手段)
4 配電自動化設備
5 情報提供設備
51 需要家データベース
52 停電情報データベース
54 第2原因割出プログラム(原因割出手段)
55 停電情報作成プログラム
56 修理員派遣プログラム(修理員派遣手段、到着予測手段)
6 分電盤(ブレーカ)
P 電柱
P1 中継器
L1 引込線
L2 屋内配線
L3 高圧配電線
L4 低圧配電線
L5 光ファイバケーブル
U 需要家
N 通信網
S 営業所

Claims (8)

  1. 需要家の家屋に設置されているブレーカよりも電力供給源側に配設され、前記電力供給源からの引込線に接続されて、この引込線の通電状態を監視する引込監視器と、
    前記需要家の家屋に配設されている屋内配線に接続され、この屋内配線の通電状態を監視する屋内監視器とが、通信可能とされ、
    前記屋内監視器によって前記屋内配線の停電が検知された際に、前記引込監視器による前記引込線の通電状態に基づいて停電の原因を割り出す原因割出手段を備え、この原因割出手段によって割り出された停電の原因を含めた停電情報を発信する発信手段を前記引込監視器または前記屋内監視器の少なくとも一方に備えた、
    ことを特徴とする停電情報発信装置。
  2. 配電系統の停電に関する情報を有する情報提供設備と、
    需要家の家屋に設置されているブレーカよりも電力供給源側に配設され、前記電力供給源からの引込線に接続されて、この引込線の通電状態を監視する引込監視器と、
    前記需要家の家屋に配設されている屋内配線に接続され、この屋内配線の通電状態を監視する屋内監視器とを備え、
    前記引込監視器と前記屋内監視器とが通信可能とされ、前記引込監視器または前記屋内監視器の少なくとも一方が前記情報提供設備と通信可能とされ、
    前記屋内監視器によって前記屋内配線の停電が検知された際に、前記引込監視器による前記引込線の通電状態および前記情報提供設備による情報に基づいて停電の原因を割り出す原因割出手段を備え、この原因割出手段によって割り出された停電の原因を含めた停電情報を発信する発信手段を前記引込監視器または前記屋内監視器の少なくとも一方に備えた、
    ことを特徴とする停電情報発信システム。
  3. 前記発信手段が、前記停電情報を表示するディスプレイを備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の停電情報発信装置または請求項2に記載の停電情報発信システム。
  4. 配電系統の監視、開閉器の制御などの機能を有し、停電が発生すると停電を引き起こした事故箇所を特定して事故区間以外の配電線への配電などを行い、配電系統の停電情報を含めた配電情報を有する配電自動化設備と、
    前記情報提供設備とが通信可能とされ、前記原因割出手段によって前記配電自動化設備による配電情報にも基づいて停電の原因を割り出す、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の停電情報発信システム。
  5. 前記割り出された停電の原因に基づいて前記需要家への修理員の派遣の要否を判断し、派遣が必要と判断した場合に派遣手配票を作成し出力する修理員派遣手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の停電情報発信システム。
  6. 需要家の所在地をこの所在地を管轄する修理員詰め所と関連づけて記憶する需要家データベースと、
    この需要家データベースに基づいて前記需要家に修理員を派遣する修理員詰め所を割り出し、割り出された修理員詰め所の所在地と前記需要家の所在地とに基づいて修理員が前記需要家に到着するまでの到着予測時間を算出する到着予測手段とを備え、
    この到着予測手段によって算出された到着予測時間を前記発信手段から発信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の停電情報発信システム。
  7. 前記配電自動化設備から配電の復旧見込み日時が送信された際に、この復旧見込み日時を含む停電情報を前記発信手段から発信する、
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の停電情報発信システム。
  8. 前記配電自動化設備による監視、制御に基づく配電系統の状態変化に基づいて、順次停電情報を前記発信手段から発信する、
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の停電情報発信システム。
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