JP5358873B2 - パワーコンディショナ装置 - Google Patents

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本発明は、分散型電源及び商用系統間に配置され、分散型電源からの直流電力を商用系統の交流電力に変換するパワーコンディショナ装置に関し、特に一対のスイッチング素子を複数備え、これら複数のスイッチング素子を駆動制御することで、分散型電源からの直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、前記スイッチング素子を駆動制御する駆動制御回路とを備えたパワーコンディショナ装置に関する。
従来、このようなパワーコンディショナ装置としては、分散型電源及び商用系統間に配置され、分散型電源からの直流電力を商用系統の交流電力に変換するインバータ機能を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のパワーコンディショナ装置としては、分散型電源及び商用系統間に配置され、分散型電源からの直流電力を蓄積して平滑化する第1電解コンデンサと、この第1電解コンデンサにて平滑化した直流電力を昇圧する昇圧回路と、この昇圧回路にて昇圧した直流電力を蓄積して平滑化する第2電解コンデンサと、この第2電解コンデンサで平滑化した直流電力を商用系統の交流電力に変換する、一対のスイッチング素子で構成するスイッチングアームを2個備えたインバータ回路と、このインバータ回路にて変換した交流電力にフィルタ処理を施すフィルタ回路と、昇圧回路内部のスイッチング素子及びインバータ回路内部のスイッチング素子を駆動制御する駆動制御回路とを有し、このフィルタ回路でフィルタ処理を施した交流電力を家電機器等の一般負荷に対して電力供給するものである。
この特許文献1のパワーコンディショナ装置によれば、通常運転動作中に、分散型電源からの直流電力をインバータ回路で商用系統の交流電力に変換し、商用系統からだけでなく、分散型電源からでも一般負荷に電力を供給することができる。
また、従来のパワーコンディショナ装置においては、分散型電源からの直流電力を商用系統の交流電力に変換するインバータ回路と、分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断する連系リレー回路と、分散型電源の単独運転を検出する単独運転検出回路とを有し、単独運転検出回路は、例えば商用系統の停電時に、分散型電源の単独運転を検出すると、分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断すべく、連系リレー回路を駆動制御すると共に、インバータ回路の駆動を停止すべく、インバータ回路を駆動停止制御するものが知られている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、従来のパワーコンディショナ装置においては、分散型電源の直流電力を商用系統の交流電力に変換するインバータ回路と、このインバータ回路の出力電圧を監視する電圧検出回路と、インバータ回路を駆動制御する駆動制御回路とを備えているが、これらインバータ回路内部のスイッチング素子の故障、電圧検出回路の故障や駆動制御回路の断線故障はパワーコンディショナ装置の大きな故障要因に繋がる。
また、近年では、分散型電源及び商用系統間に配置されるパワーコンディショナ装置の技術分野ではないが、インバータ回路内部のスイッチング素子の異常を判定する異常判定装置が広く知られている(例えば特許文献3参照)。
この特許文献3の異常判定装置においては、直列に接続された2個のスイッチング素子で構成するスイッチングアームを直流電源間に3組並列配置し、スイッチング素子のスイッチング動作に応じて直流電力を交流電力に変換して同交流電力をモータ負荷に供給するインバータ回路を備えた電力変換装置であって、インバータ回路の3相交流出力線の少なくとも2相の出力線に接続した電流検出器と、インバータ回路の6個のスイッチング素子に所定パルスを供給し、予め定めた所定の複数の組み合わせパターンに応じて順次短時間導通させてゆくゲート駆動回路と、このゲート駆動回路によるスイッチング素子の導通組み合わせパターンに応じて電流検出器の検出結果に現れる電流変化に基づいて、各スイッチング素子の異常種別を判定する異常判定手段とを備え、インバータ回路内部の各スイッチング素子の異常を認識することができる。
特開2002−10496号公報(要約書及び図1参照) 特開平11−127542号公報(要約書及び図1参照) 特開平8−308244号公報(要約書及び図1参照)
しかしながら、従来のパワーコンディショナ装置によれば、インバータ回路内部の故障、電圧検出回路の故障や、駆動制御回路の断線故障がパワーコンディショナ装置の故障要因に繋がるとの認識はあるものの、これらインバータ回路、電圧検出回路及び駆動制御回路の故障を認識する自己診断機能を備えたパワーコンディショナ装置はなく、このような自己診断機能を備えたパワーコンディショナ装置が強く求められているのが実情である。
また、従来のパワーコンディショナ装置に上記特許文献3の異常判定装置を採用してインバータ回路内部の故障を判定させることも考えられるが、特許文献3の異常判定装置では、そもそもモータ負荷を駆動することを主目的とするインバータ回路を発明対象とし、インバータ回路内部のスイッチング素子の異常を電流変化に基づき判定するようにしたが、電流を流す経路を確保するためには、必ずモータ負荷、すなわち一般負荷と接続する必要があるため、インバータ回路からの交流電力でモータ負荷を駆動する通常運転中でなければ、異常判定動作を実行することができない。
これに対して従来のパワーコンディショナ装置においては、分散型電源及び商用系統間の連系接続中は一般負荷と接続しているが、分散型電源及び商用系統間の連系接続中は商用系統に電圧が印加しているため、特許文献3の異常判定動作を実行することができず、分散型電源及び商用系統間の連系接続が遮断された状態でインバータ回路の故障を判定する故障判定動作を実行する必要があるため、同パワーコンディショナ装置に特許文献3の技術内容を採用したとしても容易に想到し得るものでなく、分散型電源及び商用系統間の連系接続が遮断された状態でインバータ回路の故障を判定する自己診断機能を備えたパワーコンディショナ装置が強く求められているのが実情である。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、分散型電源及び商用系統間の連系接続が遮断された状態で、少なくとも重要度の高いインバータ回路内部の故障有無を正確に認識することができる自己診断機能を備えたパワーコンディショナ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のパワーコンディショナ装置は、直列に接続された一対のスイッチング素子で構成するスイッチングアームを複数備え、これら複数のスイッチング素子を駆動制御することで、分散型電源からの直流電力を商用系統の交流電力に変換するインバータ回路と、前記スイッチング素子を駆動制御する駆動制御回路と、前記インバータ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断する連系リレー回路と、同パワーコンディショナ装置全体を制御する制御回路とを備えたパワーコンディショナ装置であって、診断起動信号を検出すると、前記連系リレー回路を通じて前記分散型電源及び前記商用系統間の連系接続を遮断した状態で、前記駆動制御回路を通じて全スイッチング素子をOFFした後、OFF中の全スイッチング素子の内、一つのスイッチング素子のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行する切替制御手段と、この切替制御手段にて前記ON切替動作を順次実行する度に、前記インバータ回路の入力電圧が低下したか否かを直接判定する電圧低下判定手段と、この電圧低下判定手段の判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のショート故障の発生有無を判断し、前記電圧低下判定手段にて前記インバータ回路の入力電圧が低下したと判定されると、前記インバータ回路内部にショート故障ありと判断する故障判定手段と、この故障判定手段の判定結果を報知する報知手段とを有して構成しており、更に、前記スイッチング素子に対して所定デューティ比を設定したときに関わる、正常時の前記インバータ回路の許容電圧範囲を予め記憶した出力電圧記憶手段と、前記故障判定手段にて前記インバータ回路内部にショート故障なしと判断されると、前記駆動制御回路を通じて、前記スイッチング素子に対して前記所定デューティ比を設定して前記スイッチング素子をONすることで、前記電圧検出回路を通じて、前記インバータ回路の出力電圧を直接検出し、この電圧検出回路にて検出した前記所定デューティ比設定時の前記インバータ回路の出力電圧が、前記出力電圧記憶手段に記憶中の前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定する出力電圧判定手段とを有して、前記故障判定手段が、前記出力電圧判定手段の判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路の断線故障の発生有無を判断し、前記出力電圧判定手段にて前記インバータ回路の出力電圧が前記出力電圧記憶手段に記憶中の正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路の断線故障ありと判断することを特徴とする。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、前記診断起動信号を検出すると、前記連系リレー回路を通じて前記分散型電源及び前記商用系統間の連系接続を遮断した状態で、前記駆動制御回路を通じて全スイッチング素子をOFFした後、OFF中の全スイッチング素子の内、一つのスイッチング素子のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行し、このON切替動作を順次実行する度に、前記インバータ回路の入力電圧が低下したか否かを判定し、この判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のショート故障の発生有無を判断し、前記インバータ回路の入力電圧が低下したと判定されると、前記インバータ回路内部にショート故障ありと判断し、この判断結果を報知出力するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づき、インバータ回路内部のショート故障の発生有無を正確に認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、前記診断起動信号を検出すると、前記連系リレー回路を通じて前記分散型電源及び前記商用系統間の連系接続を遮断した状態で、前記駆動制御回路を通じて全スイッチング素子をOFFした後、OFF中の全スイッチング素子の内、一つのスイッチング素子のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行し、このON切替動作を順次実行する度に、前記インバータ回路の入力過電流が発生したか否かを判定し、この判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のショート故障の発生有無を判断し、前記インバータ回路の入力過電流が発生したと判定されると、前記インバータ回路内部にショート故障ありと判断し、この判断結果を報知出力するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づき、インバータ回路内部のショート故障の発生有無を正確に認識することができる。
本発明のパワーコンディショナ装置の前記故障判定手段は、前記電圧低下判定手段にて前記インバータ回路の入力電圧が低下したと判定されると、前記切替制御手段にてONに切替えたスイッチング素子に関わるスイッチングアームの内、他方側のスイッチング素子にショート故障又は前記駆動制御回路の故障ありと判断するようにしても良い。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、前記インバータ回路の入力電圧が低下したと判定されると、前記切替制御手段にてONに切替えたスイッチング素子に関わるスイッチングアームの内、他方側のスイッチング素子にショート故障又は駆動制御回路の故障ありと判断するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づきショート故障中のスイッチング素子を特定、又は駆動制御回路の故障と認識することができる。
本発明のパワーコンディショナ装置は、前記スイッチング素子に対して所定デューティ比を設定したときに関わる、正常時の前記インバータ回路の許容電圧範囲を予め記憶した出力電圧記憶手段と、前記故障判定手段にて前記インバータ回路内部にショート故障なしと判断されると、前記駆動制御回路を通じて、前記スイッチング素子に対して前記所定デューティ比を設定して前記スイッチング素子をONすることで、前記電圧検出回路を通じて、前記インバータ回路の出力電圧を直接検出し、この電圧検出回路にて検出した前記所定デューティ比設定時の前記インバータ回路の出力電圧が、前記出力電圧記憶手段に記憶中の前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定する出力電圧判定手段とを有し、前記故障判定手段は、前記出力電圧判定手段の判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路の断線故障の発生有無を判断し、前記出力電圧判定手段にて前記インバータ回路の出力電圧が前記出力電圧記憶手段に記憶中の正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路の断線故障ありと判断するようにしても良い。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、前記インバータ回路内部にショート故障なしと判断されると、前記駆動制御回路を通じて、前記スイッチング素子に対して前記所定デューティ比を設定して前記スイッチング素子をONすることで、前記電圧検出回路を通じて、前記インバータ回路の出力電圧を検出し、この電圧検出回路にて検出した前記所定デューティ比設定時の前記インバータ回路の出力電圧が、前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定し、この判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路の断線故障の発生有無を判断し、前記インバータ回路の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路の断線故障ありと判断するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づき、インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路の断線故障の発生有無を正確に認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置は、前記インバータ回路の出力電流の異常を検出する出力電流異常検出回路を有し、前記制御回路は、前記出力電流異常検出回路を通じて前記出力電流の異常を検出すると、前記診断起動信号を出力するようにしても良い。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、前記出力電流異常検出回路を通じて前記出力電流の異常を検出すると、前記診断起動信号を出力するようにしたので、例えばインバータ回路の故障による出力電流の乱れ、過電流検出、交流電流に直流成分が含まれるような直流分流検出、インバータ回路への電流指令値に対応する出力電流が出力できないような電流異常検出時に、少なくともインバータ回路内部の故障の発生有無を認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置の前記制御回路は、運転開始起動信号に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力するようにしても良い。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、運転開始起動信号に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力するようにしたので、運転開始前に、少なくともインバータ回路内部の故障の発生有無を認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置の前記制御回路は、外部診断入力に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力するようにしても良い。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、外部診断入力に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力するようにしたので、運転開始前に、少なくともインバータ回路内部の故障の発生有無を認識することができる。
また、上記目的を達成するために本発明のパワーコンディショナ装置は、直列に接続された一対のスイッチング素子で構成するスイッチングアームを複数備え、これら複数のスイッチング素子を駆動制御することで、分散型電源からの直流電力を商用系統の交流電力に変換するインバータ回路と、前記スイッチング素子を駆動制御する駆動制御回路と、前記インバータ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断する連系リレー回路と、同パワーコンディショナ装置全体を制御する制御回路とを備えたパワーコンディショナ装置であって、前記スイッチング素子に対して所定デューティ比を設定したときに関わる、正常時の前記インバータ回路の許容電圧範囲を予め記憶した出力電圧記憶手段と、診断起動信号を検出すると、前記連系リレー回路を通じて前記分散型電源及び前記商用系統間の連系接続を遮断した状態で、前記駆動制御回路を通じて、前記スイッチング素子に対して前記所定デューティ比を設定して前記スイッチング素子をONすることで、前記電圧検出回路を通じて前記インバータ回路の出力電圧を直接検出し、この電圧検出回路にて検出した前記所定デューティ比設定時の前記インバータ回路の出力電圧が、前記出力電圧記憶手段に記憶中の前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定する出力電圧判定手段と、この出力電圧判定手段の判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を判断し、前記出力電圧判定手段にて前記インバータ回路の出力電圧が前記出力電圧記憶手段に記憶中の前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路の断線故障ありと判断する故障判定手段と、この故障判定手段の判定結果を報知する報知手段とを有して構成し、更に、前記所定デューティ比は、前記インバータ回路の正常時に同出力電圧が第1許容電圧範囲になるように設定された第1デューティ比と、前記インバータ回路の正常時に同出力電圧が第2許容電圧範囲になるように設定された第2デューティ比とを有して、前記故障判定手段が、前記出力電圧判定手段にて前記第1デューティ比設定時の出力電圧が第1許容電圧範囲でないと判定されると、又は前記出力電圧判定手段にて前記第2デューティ比設定時の出力電圧が前記第2許容電圧範囲でないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路内部に断線故障ありと判断するようにした。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、前記診断起動信号を検出すると、前記連系リレー回路を通じて前記分散型電源及び前記商用系統間の連系接続を遮断した状態で、前記駆動制御回路を通じて、前記スイッチング素子に対して前記所定デューティ比を設定して前記スイッチング素子をONすることで、前記電圧検出回路を通じて、前記インバータ回路の出力電圧を検出し、この電圧検出回路にて検出した前記所定デューティ比設定時の前記インバータ回路の出力電圧が、前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定し、この判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を判断し、前記インバータ回路の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路内部に断線故障ありと判断するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づき、インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を正確に認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、前記出力電圧判定手段にて前記第1デューティ比設定時の出力電圧が第1許容電圧範囲でないと判定されると、又は前記出力電圧判定手段にて前記第2デューティ比設定時の出力電圧が前記第2許容電圧範囲でないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路内部に断線故障ありと判断するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を正確に認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置は、前記インバータ回路の出力電流の異常を検出する出力電流異常検出回路を有し、前記制御回路は、前記出力電流異常検出回路を通じて前記出力電流の異常を検出すると、前記診断起動信号を出力するようにしても良い。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、前記出力電流異常検出回路を通じて前記出力電流の異常を検出すると、前記診断起動信号を出力するようにしたので、例えばインバータ回路の故障による出力電流の乱れ、過電流検出、交流電流に直流成分が含まれるような直流分流検出、インバータ回路への電流指令値に対応する出力電流が出力できないような電流異常検出時に、インバータ回路内部の故障の発生有無、電圧検出回路の故障の発生有無、又は駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置の前記制御回路は、運転開始起動信号に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力するようにしても良い。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、運転開始起動信号に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力するようにしたので、運転開始前に、インバータ回路内部の故障の発生有無、電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置の前記制御回路は、外部診断入力に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力するようにしても良い。
従って、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、外部診断入力に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力するようにしたので、運転開始前に、インバータ回路内部の故障の発生有無、電圧検出回路内部の故障の発生有無又は駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を認識することができる。
上記のように構成された本発明のパワーコンディショナ装置によれば、診断起動信号を検出すると、連系リレー回路を通じて分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路を通じて全スイッチング素子をOFFした後、OFF中の全スイッチング素子の内、一つのスイッチング素子のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行し、このON切替動作を順次実行する度に、インバータ回路の入力電圧が低下したか否かを判定し、この判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のショート故障の発生有無を判断し、前記インバータ回路の入力電圧が低下したと判定されると、前記インバータ回路内部にショート故障ありと判断し、この判断結果を報知出力するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づき、インバータ回路内部のショート故障の発生有無を正確に認識することができる。
また、本発明のパワーコンディショナ装置によれば、診断起動信号を検出すると、連系リレー回路を通じて分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路を通じて、スイッチング素子に対して所定デューティ比を設定して前記スイッチング素子をONすることで、電圧検出回路を通じて、インバータ回路の出力電圧を検出し、この電圧検出回路にて検出した前記所定デューティ比設定時の前記インバータ回路の出力電圧が、前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定し、この判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を判断し、前記インバータ回路の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路内部に断線故障ありと判断するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づき、インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を正確に認識することができる。
以下、図面に基づいて本発明のパワーコンディショナ装置の実施の形態を示す分散型電源システムについて説明する。図1は本実施の形態を示す分散型電源システム内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す分散型電源システム1は、直流電力を発電する、例えば太陽光発電機やガスエンジン発電機等の分散型電源2と、この分散型電源2と連系接続する商用系統3と、分散型電源2及び商用系統3間に配置され、電力変換機能を備えたパワーコンディショナ装置4とを有し、このパワーコンディショナ装置4は、電力変換機能を通じて、分散型電源2にて発電した直流電力を商用系統3の交流電力に変換し、この変換した交流電力を一般家電機器等の一般負荷5に供給するものである。
パワーコンディショナ装置4は、分散型電源2から発電した直流電力を平滑化する第1電解コンデンサ11と、この第1電解コンデンサ11にて平滑化した直流電力を昇圧する昇圧回路12と、この昇圧回路12にて昇圧した直流電力を平滑化する第2電解コンデンサ13と、この第2電解コンデンサ13にて平滑化した直流電力を商用系統3の交流電力に変換するインバータ回路14と、このインバータ回路14にて変換した交流電力にフィルタ処理を施すフィルタ回路15と、このフィルタ回路15及び一般負荷5間を接続することで、分散型電源2及び商用系統3間を連系接続する連系リレー回路16と、様々な情報を表示する表示部17と、インバータ回路14を駆動制御する駆動制御回路18と、インバータ回路14の出力電圧を検出する電圧検出回路19と、この電圧検出回路19の検出結果に基づき、分散型電源2の単独運転を検出する単独運転検出回路20と、インバータ回路14、駆動制御回路18及び電圧検出回路19の故障を判定する故障判定回路30と、このパワーコンディショナ装置4全体を制御する制御回路40とを有している。
また、昇圧回路12は、スイッチング素子12Aと、インダクタンス12Bと、ダイオード12Cとで構成し、駆動制御回路18の駆動制御信号に応じてスイッチング素子12Aを駆動制御することで、第1電解コンデンサ11で平滑化した直流電力を昇圧完了レベル(目標レベル)まで昇圧するものである。
また、インバータ回路14は、直列に接続された第1スイッチング素子21A及び第2スイッチング素子21Bで構成する第1スイッチングアーム21と、直列に接続された第3スイッチング素子22A及び第4スイッチング素子22Bで構成する第2スイッチングアーム22とを並列に接続することで構成し、駆動制御回路18の駆動制御信号に応じてスイッチング素子21A,21B,22A,22Bを駆動制御することで、第2電解コンデンサ13で平滑化した直流電力を商用系統3の交流電力に変換するものである。
制御回路40は、パワーコンディショナ装置4の通常運転中に、単独運転検出回路20を通じて分散型電源2の単独運転を検出すると、連系リレー回路16を通じて、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断すると共に、後述する第1診断起動信号又は第2診断起動信号を故障判定回路30に供給するものである。
故障判定回路30は、駆動制御回路18を通じてインバータ回路14内部のスイッチング素子21A,21B,22A,22BをON/OFF制御する切替制御部31と、切替制御部31にてON制御したスイッチング素子21A,21B,22A,22Bに関わるインバータ回路14の入力電圧を検出し、この検出した入力電圧が低下したか否かを判定する電圧低下判定部32と、インバータ回路14に対して所定デューティ比を設定したときに関わる、正常時のインバータ回路14の許容電圧範囲を予め記憶した出力電圧記憶部33と、所定デューティ比設定時のインバータ回路14の出力電圧が、出力電圧記憶部33に記憶中の所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定する出力電圧判定部34と、電圧低下判定部32の判定結果及び出力電圧判定部34の判定結果に基づき、インバータ回路14内部のショート故障及びオープン故障の発生有無、電圧検出回路19内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路18の断線故障の発生有無を判断する故障判定部35とを有している。
切替制御部31は、第1診断起動信号を検出すると、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路18を通じてスイッチング素子21A,21B,22A,22BをOFFした後、OFF中の全スイッチング素子21A,21B,22A,22Bの内、一つのスイッチング素子21A(21B,22A,22B)のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行し、例えば第2〜第4スイッチング素子21B,22A及び22BをOFF状態及び第1スイッチング素子21AをON状態→第1、第2及び第4スイッチング素子21A,21B及び22BをOFF状態及び第3スイッチング素子22AをON状態→第1、第3及び第4スイッチング素子21A,22A及び22BをOFF状態及び第2スイッチング素子21BをON状態→第1〜第3スイッチング素子21A,21B及び22AをOFF状態及び第4スイッチング素子22BをON状態に移行すべく、ON切替動作をスイッチング素子21A,21B,22A,22B毎に順次実行するものである。
電圧低下判定部32は、切替制御部31にてON切替動作を順次実行する度に、インバータ回路14の入力電圧が低下したか否かを判定するものである。
出力電圧記憶部33は、第1デューティ比設定時の正常時におけるインバータ回路14の出力電圧に関わる許容電圧範囲と、第2デューティ比設定時の正常時におけるインバータ回路14の出力電圧に関わる許容電圧範囲とを予め記憶しているものである。
また、出力電圧判定部34は、第2診断起動信号を検出すると、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路18を通じて、インバータ回路14に対して所定デューティ比を設定してスイッチング素子をONすることで、電圧検出回路19を通じてインバータ回路14の出力電圧を検出し、この電圧検出回路19にて検出した所定デューティ比設定時の出力電圧が出力電圧記憶部33に記憶中の所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定するものである。尚、出力電圧判定部34は、最初、第1デューティ比を設定し、第1デューティ比設定時のインバータ回路の出力電圧が第1デューティ比設定時の許容電圧範囲内であるか否かを判定した後、第2デューティ比を設定し、第2デューティ比設定時のインバータ回路の出力電圧が第2デューティ比設定時の許容電圧範囲内であるか否かを判定するものである。
故障判定部35は、電圧低下判定部32にてインバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、切替制御部31を通じてONに切替えたスイッチング素子21A(21B,22A,22B)に関わるスイッチングアーム21(22)の内、対向側のスイッチング素子21B(21A,22B,22A)にショート故障ありと判断し、例えばスイッチング素子21B,22A及び22BがOFF状態、スイッチング素子21AがON状態の場合、電圧低下判定部32にてインバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、第1スイッチングアーム21の内、対向側の第2スイッチング素子21Bのショート故障又は駆動制御回路18内部の故障と判断するものである。
また、故障判定部35は、出力電圧判定部34にて所定デューティ比設定時のインバータ回路14の出力電圧が正常時の所定デューティ比設定時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定し、例えば第1デューティ比設定時のインバータ回路14の出力電圧が正常時の第1デューティ設定時の許容電圧範囲内にないと判定されると、インバータ回路14内部のオープン故障の発生あり、又は電圧検出回路19内部の故障の発生あり、又は駆動制御回路18内部の断線故障の発生ありと判断するものである。
また、制御回路40は、故障判定部35にてインバータ回路14内部のショート故障又はオープン故障の発生あり、又は電圧検出回路19内部の故障の発生あり、又は駆動制御回路18内部の断線故障の発生ありと判断されると、これらの故障を報知すべく、警告表示を表示部17に表示するものである。
尚、請求項記載のパワーコンディショナ装置はパワーコンディショナ装置4、スイッチング素子は第1〜第4スイッチング素子21A,21B,22A,22B、スイッチングアームは第1スイッチングアーム21及び第2スイッチングアーム22、分散型電源は分散型電源2、商用系統は商用系統3、インバータ回路はインバータ回路14、駆動制御回路は駆動制御回路18、電圧検出回路は電圧検出回路19、連系リレー回路は連系リレー回路16、制御回路は制御回路40、切替制御手段は切替制御部31、電圧低下判定手段は電圧低下判定部32、故障判定手段は故障判定部35、報知手段は表示部17、出力電圧記憶手段は出力電圧記憶部33、出力電圧判定手段は出力電圧判定部34、出力電流異常検出回路は図示せぬ出力電流異常検出回路に相当するものである。
次に本実施の形態を示す分散型電源システム1の動作について説明する。図2は本実施の形態に関わるパワーコンディショナ装置4内部のショート故障判定処理に関わる制御回路40及び故障判定回路30の処理動作を示すフローチャートである。
図2に示すショート故障判定処理は、インバータ回路14内部のスイッチング素子21A,21B,22A,22B毎にON動作を実行し、インバータ回路14の入力電圧が低下したか否かを判定し、この判定結果に基づきインバータ回路14内部のスイッチング素子21A,21B,22A,22Bのショート故障の発生有無を判定する処理である。
図2において制御回路40は、第1診断起動信号を検出すると(ステップS11)、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続が遮断状態であるか否かを判定する(ステップS12)。
制御回路40は、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続が遮断状態でないと判定されると、連系リレー回路16を通じて分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断すると共に(ステップS13)、故障判定回路30を起動する(ステップS14)。
故障判定回路30内部の切替制御部31は、起動を開始すると、駆動制御回路18を通じて、第1スイッチング素子21A、第2スイッチング素子21B、第3スイッチング素子22A及び第4スイッチング素子22BをOFFした後(ステップS15)、第1スイッチング素子21AのみをONして、第1スイッチング素子21AをON状態、第2スイッチング素子21B、第3スイッチング素子22A及び第4スイッチング素子22BをOFF状態にする(ステップS16)。
故障判定回路30内部の電圧低下判定部32は、ステップS16の状態でインバータ回路14の入力電圧を検出し、この入力電圧が低下したか否かを判定する(ステップS17)。
故障判定回路30内部の故障判定部35は、ステップS17にてインバータ回路14内部の入力電圧が低下したと判定されると、第1スイッチング素子21Aに対向する第2スイッチング素子21Bがショート故障又は駆動制御回路18内部の故障であると判断し(ステップS18)、この判断結果を制御回路40に通知する。
制御回路40は、ショート故障の判断結果を受信すると、第2スイッチング素子21Bのショート故障又は駆動制御回路18内部の故障を報知すべく、ショート故障の警告表示を表示部17に表示し(ステップS19)、このショート故障判断処理に関わる処理動作を終了する。
また、切替制御部31は、ステップS17にてインバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、第3スイッチング素子22AのみをONにして、第3スイッチング素子22AをON状態、第1スイッチング素子21A、第2スイッチング素子21B及び第4スイッチング素子22BをOFF状態にする(ステップS20)。
電圧低下判定部32は、ステップS20の状態でインバータ回路14の入力電圧を検出し、この入力電圧が低下したか否かを判定する(ステップS21)。
故障判定部35は、ステップS21にてインバータ回路14内部の入力電圧が低下したと判定されると、第3スイッチング素子22Aに対向する第4スイッチング素子22Bがショート故障又は駆動制御回路18内部の故障であると判断し(ステップS22)、この判断結果を制御回路40に通知する。
制御回路40は、ショート故障の判断結果を受信すると、第4スイッチング素子22Bのショート故障又は駆動制御回路18内部の故障を報知すべく、ステップS19に移行する。
また、切替制御部31は、ステップS21にてインバータ回路14の入力電圧が低下していないと判定されると、第2スイッチング素子21BのみをONにして、第2スイッチング素子21BをON状態、第1スイッチング素子21A、第3スイッチング素子22A及び第4スイッチング素子22BをOFF状態にする(ステップS23)。
電圧低下判定部32は、ステップS23の状態でインバータ回路14の入力電圧を検出し、この入力電圧が低下したか否かを判定する(ステップS24)。
故障判定部35は、ステップS24にてインバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、第2スイッチング素子21Bに対向する第1スイッチング素子21Aがショート故障又は駆動制御回路18内部の故障であると判断し(ステップS25)、この判断結果を制御回路40に通知する。
制御回路40は、ショート故障の判断結果を受信すると、第1スイッチング素子21Aのショート故障又は駆動制御回路18内部の故障を報知すべく、ステップS19に移行する。
また、切替制御部31は、ステップS24にてインバータ回路14の入力電圧が低下していないと判定されると、第4スイッチング素子22BのみをONにして、第4スイッチング素子22BをON状態、第1スイッチング素子21A、第2スイッチング素子21B及び第3スイッチング素子22AをOFF状態にする(ステップS26)。
電圧低下判定部32は、ステップS26の状態でインバータ回路14の入力電圧を検出し、この入力電圧が低下したか否かを判定する(ステップS27)。
故障判定部35は、ステップS27にてインバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、第4スイッチング素子22Bに対向する第3スイッチング素子22Aがショート故障又は駆動制御回路18内部の故障であると判断し(ステップS28)、この判断結果を制御回路40に通知する。
制御回路40は、ショート故障の判断結果を受信すると、第3スイッチング素子22Aのショート故障又は駆動制御回路18内部の故障を報知すべく、ステップS19に移行する。
また、故障判定部35は、ステップS27にてインバータ回路14の入力電圧が低下していないと判定されると、第1スイッチング素子21A、第2スイッチング素子21B、第3スイッチング素子22A及び第4スイッチング素子22Bのショート故障はないものと判断し(ステップS29)、この処理動作を終了する。
また、制御回路40は、ステップS11にて第1診断起動信号を検出したのでなければ、この処理動作を終了する。
また、制御回路40は、ステップS12にて分散型電源2及び商用系統3間の連系接続が遮断状態であれば、故障判定回路30を起動すべく、ステップS14に移行する。
図2に示すショート故障判定処理によれば、第1診断起動信号を検出すると、連系リレー回路16を通じて分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路18を通じて全スイッチング素子21A,21B,22A,22BをOFFした後、OFF中の全スイッチング素子21A,21B,22A,22Bの内、一つのスイッチング素子のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行し、このON切替動作を順次実行する度に、インバータ回路14の入力電圧が低下したか否かを判定し、この判定結果に基づき、前記インバータ回路14内部のショート故障の発生有無又は駆動制御回路18内部の故障を判断し、インバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、インバータ回路14内部にショート故障又は駆動制御回路18内部の故障ありと判断し、このショート故障の警告表示を表示部17に表示するようにしたので、パワーコンディショナ装置4のユーザは、報知内容に基づき、インバータ回路14内部のショート故障の発生有無又は駆動制御回路18内部の故障発生有無を正確に認識することができる。
また、ショート故障判定処理によれば、インバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、ONに切替えたスイッチング素子21A(21B,22A,22B)に関わるスイッチングアーム21(22)の内、対向側のスイッチング素子21B(21A,22B,22A)にショート故障又は駆動制御回路18内部の故障ありと判断するようにしたので、パワーコンディショナ装置4のユーザは、警告表示に基づきショート故障中のスイッチング素子21B(21A,22B,22A)を特定、若しくは駆動制御回路18内部の故障を認識することができる。
図3は本実施の形態に関わるパワーコンディショナ装置4内部のオープン故障判定処理に関わる制御回路40及び故障判定回路30内部の処理動作を示すフローチャートである。
図3に示すオープン故障判定処理は、第1スイッチングアーム21及び第2スイッチングアーム22の所定デューティ比(第1デューティ比及び第2デューティ比)に応じてインバータ回路14の出力電圧を検出し、この出力電圧に基づき、インバータ回路14のオープン故障、電圧検出回路19の故障又は駆動制御回路18の断線故障の発生有無を判定する処理である。
図3において制御回路40は、第2診断起動信号を検出すると(ステップS41)、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続が遮断状態であるか否かを判定する(ステップS42)。
制御回路40は、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続が遮断状態でないと判定されると、連系リレー回路16を通じて分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断すると共に(ステップS43)、故障判定回路30を起動する(ステップS44)。
故障判定回路30内部の出力電圧判定部34は、駆動制御回路18を通じて第1スイッチングアーム21及び第2スイッチングアーム22に対して第1デューティ比を設定する(ステップS45)。尚、第1デューティ比は、例えば第1スイッチングアーム21内の第1スイッチング素子21A:第2スイッチング素子21Bのデューティ比を10%:90%に、第2スイッチングアーム22内の第3スイッチング素子22A:第4スイッチング素子22Bのデューティ比を90%:10%に設定するものである。
出力電圧判定部34は、駆動制御回路18を通じてインバータ回路14に対して第1デューティ比を設定した後、電圧検出回路19を通じて第1デューティ比設定時のインバータ回路14の出力電圧を検出し(ステップS46)、この第1デューティ比設定時の出力電圧が出力電圧記憶部33に記憶中の第1デューティ比設定時の正常時に関わる許容電圧範囲内であるか否かを判定する(ステップS47)。
故障判定部35は、出力電圧判定部34にて第1デューティ比設定時の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内でないと判定されると、インバータ回路14内部にオープン故障があると判断し(ステップS48)、この判断結果を制御回路40に通知する。
尚、故障判定部35は、出力電圧判定部34にて第1デューティ比設定時の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内でないと判定されると、インバータ回路14のオープン故障の発生の他に、電圧検出回路19の故障若しくは駆動制御回路18の断線故障の発生を認識するものである。
制御回路40は、インバータ回路14内部にオープン故障があるとの判断結果を受信すると、インバータ回路14内部のオープン故障の発生を報知すべく、オープン故障の警告表示を表示部17に表示することで(ステップS49)、この処理動作を終了する。尚、ユーザは、オープン故障の警告表示に基づき、インバータ回路14のオープン故障、電圧検出回路19の故障又は駆動制御回路18の断線故障の発生を認識することができる。
また、出力電圧判定部34は、ステップS47にて第1デューティ比設定時の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内であると判定されると、駆動制御回路18を通じて第1スイッチングアーム21及び第2スイッチングアーム22に対して第2デューティ比を設定する(ステップS50)。
尚、第2デューティ比は、例えば第1スイッチング素子21A:第2スイッチング素子21Bのデューティ比を90%:10%、第3スイッチング素子22A:第4スイッチング素子22Bのデューティ比を10%:90%に設定するものである。
出力電圧判定部34は、電圧検出回路19を通じて第2デューティ比設定時のインバータ回路14の出力電圧を検出し(ステップS51)、この第2デューティ比設定時のインバータ回路14の出力電圧が出力電圧記憶部33に記憶中の第2デューティ比設定時の正常時に関わる許容電圧範囲内であるか否かを判定する(ステップS52)。
故障判定部35は、出力電圧判定部34にて第2デューティ比設定時の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内でないと判定されると、インバータ回路14内部にオープン故障があると判断すべく、ステップS48に移行する。
制御回路40は、ステップS48にてインバータ回路14内部にオープン故障があると判断し、この判断結果を表示部17に表示すべく、ステップS49に移行する。
また、故障判定部35は、ステップS52にて第2デューティ比設定時の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内であると判定されると、インバータ回路14のオープン故障、電圧検出回路19の故障及び駆動制御回路18の断線故障はないものと判断し(ステップS53)、この処理動作を終了する。
また、制御回路40は、ステップS41にて第2診断起動信号を検出したのでなければ、この処理動作を終了する。
また、制御回路40は、ステップS42にて分散型電源2及び商用系統3間の連系接続が遮断状態であると判定されると、故障判定回路30を起動すべく、ステップS44に移行する。
図3に示すオープン故障判定処理によれば、第2診断起動信号を検出すると、連系リレー回路16を通じて分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路18を通じて、インバータ回路14に対して所定デューティ比(第1デューティ比、第2デューティ比)を設定した後、電圧検出回路19を通じて、インバータ回路14の出力電圧を検出し、この電圧検出回路19にて検出した所定デューティ比設定時のインバータ回路14の出力電圧が、前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定し、この判定結果に基づき、インバータ回路14内部のオープン故障の発生有無、電圧検出回路19内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路18内部の断線故障の発生有無を判断し、例えばインバータ回路14の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、オープン故障の警告表示を表示部17に表示するようにしたので、パワーコンディショナ装置4のユーザは、オープン故障の警告表示に基づき、インバータ回路14内部のオープン故障の発生有無、電圧検出回路19内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路18内部の断線故障の発生有無を正確に認識することができる。
本実施の形態によれば、第1診断起動信号を検出すると、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路18を通じて全スイッチング素子21A,21B,22A,22BをOFFした後、OFF中の全スイッチング素子21A,21B,22A,22Bの内、一つのスイッチング素子のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行し、このON切替動作を順次実行する度に、インバータ回路14の入力電圧が低下したか否かを判定し、この判定結果に基づき、インバータ回路14内部のショート故障の発生有無又は駆動制御回路18の故障発生有無を判断し、インバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、ショート故障の警告表示を表示部17に表示するようにしたので、パワーコンディショナ装置4のユーザは、ショート故障の警告表示に基づき、インバータ回路14内部のショート故障の発生有無又は駆動制御回路18内部の故障発生有無を正確に認識することができる。
また、本実施の形態によれば、インバータ回路14の入力電圧が低下したと判定されると、ONに切替えたスイッチング素子21A(21B,22A,22B)に関わるスイッチングアーム21(22)の内、対向側のスイッチング素子21B(21A,22B,22A)にショート故障又は駆動制御回路18内部の故障と判断するようにしたので、パワーコンディショナ装置4のユーザは、警告表示に基づきショート故障中のスイッチング素子21B(21A,22B,22A)を特定、又は駆動制御回路18内部の故障を認識することができる。
また、本実施の形態によれば、第2診断起動信号を検出すると、連系リレー回路16を通じて分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路18を通じて、インバータ回路14に対して所定デューティ比(第1デューティ比、第2デューティ比)を設定した後、電圧検出回路19を通じて、インバータ回路14の出力電圧を検出し、この電圧検出回路19にて検出した所定デューティ比設定時のインバータ回路14の出力電圧が、前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定し、この判定結果に基づき、インバータ回路14内部のオープン故障の発生有無、電圧検出回路19内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路18内部の断線故障の発生有無を判断し、例えばインバータ回路14の出力電圧が正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、オープン故障の警告表示を表示部17に表示するようにしたので、パワーコンディショナ装置4のユーザは、オープン故障の警告表示に基づき、インバータ回路14内部のオープン故障の発生有無、電圧検出回路19内部の故障の発生有無、又は駆動制御回路18内部の断線故障の発生有無を正確に認識することができる。
また、本実施の形態によれば、単独運転検出回路20を通じて分散型電源2の単独運転を検出すると、分散型電源2及び商用系統3間の連系接続を遮断すると共に、第1診断起動信号又は第2診断起動信号を出力するようにしたので、単独運転検出時に、少なくともインバータ回路14の故障の有無を認識することができる。
また、上記実施の形態においては、図3に示すオープン故障判定処理にて第1デューティ比及び第2デューティ比の2パターンを使用してデューティ比毎にインバータ回路14の出力電圧を監視し、この出力電圧が正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定し、この判定結果に基づき、インバータ回路14のオープン故障を判定するようにしたが、これら2パターンに限定されるものではなく、3パターン以上であっても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態においては、第1診断起動信号を検出すると、図2に示すショート故障判定処理を実行すると共に、第2診断起動信号を検出すると、図3に示すオープン故障判定処理を実行するようにしたが、例えば第1診断起動信号を検出してショート故障判定処理を実行した後、第2診断起動信号を検出してオープン故障判定処理を実行したり、また、例えば第2診断起動信号を検出してオープン故障処理を実行した後、第1診断起動信号を検出してショート故障判定処理を実行するようにしても良く、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上記実施の形態においては、単独運転検出回路20を通じて分散型電源2の単独運転を検出すると、第1診断起動信号又は第2診断起動信号を出力するようにしたが、例えばパワーコンディショナ装置4の通常運転を開始する運転開始起動信号に応じて、通常運転開始前に第1診断起動信号又は第2診断起動信号を出力するようにしても良く、この場合、運転開始前に、少なくともインバータ回路14内部の故障の発生有無を認識することができる。
また、同様に外部診断入力操作に応じて第1診断起動信号又は第2診断起動信号を出力するようにしても良く、この場合も、外部診断操作時に、少なくともインバータ回路14内部の故障の発生有無を認識することができる。
また、同様に系統電圧の異常検出する都度や、パワーコンディショナ装置4の停止の都度や、連系リレー回路16を通じて分散型電源2及び商用系統3間を連系接続する直前に、第1診断起動信号又は第2診断起動信号を出力するようにしても同様の効果が得られることは言うまでもない。
本発明のパワーコンディショナ装置によれば、診断起動信号を検出すると、分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断した状態で、駆動制御回路を通じて全スイッチング素子をOFFした後、OFF中の全スイッチング素子の内、一つのスイッチング素子のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行し、このON切替動作を順次実行する度に、インバータ回路の入力電圧が低下したか否かを判定し、この判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のショート故障の発生有無を判断し、前記インバータ回路の入力電圧が低下したと判定されると、前記インバータ回路内部にショート故障ありと判断し、この判断結果を報知出力するようにしたので、パワーコンディショナ装置のユーザは、報知内容に基づき、インバータ回路内部のショート故障の発生有無を正確に認識することができるため、例えばガスエンジン発電機や太陽光電池等の分散型電源及び商用系統間を連系接続する分散型電源システムに有用である。
本発明のパワーコンディショナ装置に関わる実施の形態を示す分散型電源システム内部の概略構成を示すブロック図 本実施の形態に関わるパワーコンディショナ装置内部のショート故障判定処理に関わる故障判定回路及び制御回路内部の処理動作を示すフローチャートである。 本実施の形態に関わるパワーコンディショナ装置内部のオープン故障判定処理に関わる故障判定回路及び制御回路内部の処理動作を示すフローチャートである。
2 分散型電源
3 商用系統
4 パワーコンディショナ装置
14 インバータ回路
16 連系リレー回路
17 表示部(報知手段)
18 駆動制御回路
19 電圧検出回路
20 単独運転検出回路
21A 第1スイッチング素子
21B 第2スイッチング素子
22A 第3スイッチング素子
22B 第4スイッチング素子
31 切替制御部(切替制御手段)
32 電圧低下判定部(電圧低下判定手段)
33 出力電圧記憶部(出力電圧記憶手段)
34 出力電圧判定部(出力電圧判定手段)
35 故障判定部(故障判定手段)
40 制御回路

Claims (10)

  1. 直列に接続された一対のスイッチング素子で構成するスイッチングアームを複数備え、これら複数のスイッチング素子を駆動制御することで、分散型電源からの直流電力を商用系統の交流電力に変換するインバータ回路と、前記スイッチング素子を駆動制御する駆動制御回路と、前記インバータ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断する連系リレー回路と、同パワーコンディショナ装置全体を制御する制御回路とを備えたパワーコンディショナ装置であって、
    診断起動信号を検出すると、前記連系リレー回路を通じて前記分散型電源及び前記商用系統間の連系接続を遮断した状態で、前記駆動制御回路を通じて全スイッチング素子をOFFした後、OFF中の全スイッチング素子の内、一つのスイッチング素子のみをONに切替えるON切替動作をスイッチング素子毎に順次実行する切替制御手段と、この切替制御手段にて前記ON切替動作を順次実行する度に、前記インバータ回路の入力電圧が低下したか否かを直接判定する電圧低下判定手段と、この電圧低下判定手段の判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のショート故障の発生有無を判断し、前記電圧低下判定手段にて前記インバータ回路の入力電圧が低下したと判定されると、前記インバータ回路内部にショート故障ありと判断する故障判定手段と、この故障判定手段の判定結果を報知する報知手段とを有して構成しており、
    更に、前記スイッチング素子に対して所定デューティ比を設定したときに関わる、正常時の前記インバータ回路の許容電圧範囲を予め記憶した出力電圧記憶手段と、前記故障判定手段にて前記インバータ回路内部にショート故障なしと判断されると、前記駆動制御回路を通じて、前記スイッチング素子に対して前記所定デューティ比を設定して前記スイッチング素子をONすることで、前記電圧検出回路を通じて、前記インバータ回路の出力電圧を直接検出し、この電圧検出回路にて検出した前記所定デューティ比設定時の前記インバータ回路の出力電圧が、前記出力電圧記憶手段に記憶中の前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定する出力電圧判定手段とを有して、
    前記故障判定手段が、前記出力電圧判定手段の判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路の断線故障の発生有無を判断し、前記出力電圧判定手段にて前記インバータ回路の出力電圧が前記出力電圧記憶手段に記憶中の正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路の断線故障ありと判断することを特徴とするパワーコンディショナ装置。
  2. 前記故障判定手段は、
    前記電圧低下判定手段にて前記インバータ回路の入力電圧が低下したと判定されると、前記切替制御手段にてONに切替えたスイッチング素子に関わるスイッチングアームの内、他方側のスイッチング素子にショート故障又は前記駆動制御回路の故障ありと判断することを特徴とする請求項1記載のパワーコンディショナ装置。
  3. 前記インバータ回路の出力電流の異常を検出する出力電流異常検出回路を有し、
    前記制御回路は、
    前記出力電流異常検出回路を通じて前記出力電流の異常を検出すると、前記診断起動信号を出力することを特徴とする請求項1又は2記載のパワーコンディショナ装置。
  4. 前記制御回路は、
    運転開始起動信号に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力することを特徴とする請求項1、2又は3記載のパワーコンディショナ装置。
  5. 前記制御回路は、
    外部診断入力に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力することを特徴とする請求項請求項1、2又は3記載記載の記載のパワーコンディショナ装置。
  6. 直列に接続された一対のスイッチング素子で構成するスイッチングアームを複数備え、これら複数のスイッチング素子を駆動制御することで、分散型電源からの直流電力を商用系統の交流電力に変換するインバータ回路と、前記スイッチング素子を駆動制御する駆動制御回路と、前記インバータ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記分散型電源及び商用系統間の連系接続を遮断する連系リレー回路と、同パワーコンディショナ装置全体を制御する制御回路とを備えたパワーコンディショナ装置であって、
    前記スイッチング素子に対して所定デューティ比を設定したときに関わる、正常時の前記インバータ回路の許容電圧範囲を予め記憶した出力電圧記憶手段と、診断起動信号を検出すると、前記連系リレー回路を通じて前記分散型電源及び前記商用系統間の連系接続を遮断した状態で、前記駆動制御回路を通じて、前記スイッチング素子に対して前記所定デューティ比を設定して前記スイッチング素子をONすることで、前記電圧検出回路を通じて前記インバータ回路の出力電圧を直接検出し、この電圧検出回路にて検出した前記所定デューティ比設定時の前記インバータ回路の出力電圧が、前記出力電圧記憶手段に記憶中の前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にあるか否かを判定する出力電圧判定手段と、この出力電圧判定手段の判定結果に基づき、前記インバータ回路内部のオープン故障の発生有無、前記電圧検出回路内部の故障の発生有無、又は前記駆動制御回路内部の断線故障の発生有無を判断し、前記出力電圧判定手段にて前記インバータ回路の出力電圧が前記出力電圧記憶手段に記憶中の前記所定デューティ比設定時に関わる正常時の許容電圧範囲内にないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路の断線故障ありと判断する故障判定手段と、この故障判定手段の判定結果を報知する報知手段とを有して構成し、
    更に、前記所定デューティ比は、前記インバータ回路の正常時に同出力電圧が第1許容電圧範囲になるように設定された第1デューティ比と、前記インバータ回路の正常時に同出力電圧が第2許容電圧範囲になるように設定された第2デューティ比とを有して、
    前記故障判定手段が、前記出力電圧判定手段にて前記第1デューティ比設定時の出力電圧が第1許容電圧範囲でないと判定されると、又は前記出力電圧判定手段にて前記第2デューティ比設定時の出力電圧が前記第2許容電圧範囲でないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路内部に断線故障ありと判断することを特徴とするパワーコンディショナ装置。
  7. 前記所定デューティ比は、
    前記インバータ回路の正常時に同出力電圧が第1許容電圧範囲になるように設定された第1デューティ比と、
    前記インバータ回路の正常時に同出力電圧が第2許容電圧範囲になるように設定された第2デューティ比とを有し、
    前記故障判定手段は、
    前記出力電圧判定手段にて前記第1デューティ比設定時の出力電圧が第1許容電圧範囲でないと判定されると、又は前記出力電圧判定手段にて前記第2デューティ比設定時の出力電圧が前記第2許容電圧範囲でないと判定されると、前記インバータ回路内部にオープン故障あり、又は前記電圧検出回路内部に故障あり、又は前記駆動制御回路内部に断線故障ありと判断することを特徴とする請求項記載のパワーコンディショナ装置。
  8. 前記インバータ回路の出力電流の異常を検出する出力電流異常検出回路を有し、
    前記制御回路は、
    前記出力電流異常検出回路を通じて前記出力電流の異常を検出すると、前記診断起動信号を出力することを特徴とする請求項又は記載のパワーコンディショナ装置。
  9. 前記制御回路は、
    運転開始起動信号に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力することを特徴とする請求項又は記載のパワーコンディショナ装置。
  10. 前記制御回路は、
    外部診断入力に応じて、同パワーコンディショナ装置の運転開始前に前記診断起動信号を出力することを特徴とする請求項又は記載のパワーコンディショナ装置。
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