JP5495867B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明はインバータ回路を備えるモータ駆動装置に関し、特に、異常検出機能を備えるモータ駆動装置に関する。
従来のモータ駆動装置の異常検出方法では、例えば特許文献1に開示されているように、インバータ回路の上下アームを所定のパターンで順次スイッチングし、電流が想定通りにオン/オフされるかを確認することにより異常を検出している。モータおよび動力ケーブルを含むモータ駆動装置全体の異常が検出された場合、モータ駆動装置からモータを取り外し、インピーダンスが既知である治具を代わりに接続することにより、動力線を含むモータの異常と、モータ駆動装置の異常とを判別していた。
また、モータ回転時に何らかの要因で主回路が電源オフされた場合に、エネルギーの抵抗消費による停止促進のためのダイナミックブレーキが備えられている場合には、一般には、インバータ回路の上下アームの短絡を防止するために、ダイナミックブレーキ有効時にはアームのゲートをオンすることが禁止されていた。
特開2005−210830号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、異常発生箇所がモータ側にあるのか、あるいは、モータ駆動装置側にあるのかを識別するために、モータを取り外して、代わりに治具を取り付ける必要がある。このため、治具のコストが発生する上、モータを取り外して治具を取り付ける作業が必要となり、工数の増大を招くという問題があった。また、治具の取付作業により動力線の状態が変わり、異常発生原因が動力線の不完全接触であった場合には、原因が不明となることがあった。
また、上記従来の技術によれば、インバータ回路の上下アームのスイッチングにより電流が流れるか流れないかの2値で異常検出しているため、故障後の検出および原因箇所の判別にしか用いることができず、故障に至る途中段階での予防保全に用いることができなという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インバータ回路からモータを取り外すことなくインバータ回路およびモータの異常を検出することが可能なモータ駆動装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のモータ駆動装置は、インバータ回路の3相分の出力側を短絡する異常チェック用短絡スイッチと、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームまたはそれらの組み合わせを順次オンさせる異常検出ゲート制御部と、前記インバータ回路の2相分の出力電流を検出する電流検出部と、前記異常チェック用短絡スイッチがオンされた状態で、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームまたはそれらの組み合わせが順次オンされた時に前記電流検出部にて検出された電流検出値に基づいて、前記インバータ回路の異常を判定すると共に、前記異常チェック用短絡スイッチがオフされた状態で、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームまたはそれらの組み合わせが順次オンされた時に前記電流検出部にて検出された電流検出値に基づいて、前記インバータ回路にて駆動されるモータの異常を判定する異常判定部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、インバータ回路からモータを取り外すことなくインバータ回路およびモータの異常を検出することが可能という効果を奏する。
図1は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。 図2は、図1のモータ駆動装置の異常検出処理を示すフローチャートである。 図3は、図1のインバータ回路4の短絡故障チェックの手順を説明する模式図である。 図4は、図1のインバータ回路4の短絡故障箇所の特定方法を説明する模式図である。 図5は、図1のインバータ回路4の開放故障チェックの手順を説明する模式図である。 図6は、図1の電力線9あるいはモータ10の開放故障チェックの手順を説明する模式図である。 図7は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。 図8は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態3の概略構成を示すブロック図である。 図9は、図8のモータ駆動装置の異常検出処理を示すフローチャートである。 図10は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態3におけるインバータ回路4の短絡故障チェック時の電流検出値を時系列的に示す図である。 図11は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態3におけるインバータ回路4、電力線9あるいはモータ10の開放故障チェック時の電流検出値を時系列的に示す図である。
以下に、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。図1において、モータ駆動装置1には、コンバータ回路2およびインバータ回路4が設けられている。そして、コンバータ回路2を駆動する電源として交流電源8が設けられ、インバータ回路4の外部負荷としてモータ10が設けられている。ここで、モータ10には、U相巻線U、V相巻線VおよびW相巻線Wが設けられている。そして、インバータ回路4とモータ10とは動力線9を介して各相ごとに接続されている。
コンバータ回路2には、整流ダイオード2a〜2fおよび平滑コンデンサ3が設けられ、整流ダイオード2a、2bは互いに直列接続され、整流ダイオード2c、2dは互いに直列接続され、整流ダイオード2e、2fは互いに直列接続されている。そして、整流ダイオード2a、2bの接続点、整流ダイオード2c、2dの接続点および整流ダイオード2e、2fの接続点には、交流電源8が接続されている。平滑コンデンサ3は、整流ダイオード2a、2bの直列回路、整流ダイオード2c、2dの直列回路および整流ダイオード2e、2fの直列回路に並列に接続されている。
インバータ回路4には、上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fが設けられ、上アーム4aと下アーム4bとが直列接続されることでU相分のアームが構成され、上アーム4cと下アーム4dとが直列接続されることでV相分のアームが構成され、上アーム4eと下アーム4fとが直列接続されることでW相分のアームが構成されている。
なお、上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fにはそれぞれスイッチング素子を設けることができる。このスイッチング素子としては、IGBTを用いるようにしてもよいし、バイポーラトランジスタを用いるようにしてもよいし、電界効果トランジスタを用いるようにしてもよい。また、各スイッチング素子には還流ダイオードを逆並列接続するようにしてもよい。
また、モータ駆動装置1には、電流検出部5a、5b、異常チェック用短絡スイッチ6、異常検出ゲート制御部7および異常判定部21が設けられている。電流検出部5a、5bは、インバータ回路4の2相分の出力電流を検出することができる。なお、図1の例では、U相電流とV相電流を検出する方法について説明したが、U相電流とW相電流を検出するようにしてもよいし、V相電流とW相電流を検出するようにしてもよい。
異常チェック用短絡スイッチ6は、異常チェック時にインバータ回路4の3相分の出力側を短絡することができる。異常検出ゲート制御部7は、インバータ回路4の上アーム4a、4c、4eまたは下アーム4b、4d、4fまたはそれらの組み合わせを順次オンさせることができる。
異常判定部21は、インバータ回路4の上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fまたはそれらの組み合わせが順次オンされた時に電流検出部5a、5bにて検出された電流検出値に基づいて、インバータ回路4またはモータ10の異常を判定することができる。なお、図1の例では、異常判定部21は、モータ駆動装置1に内蔵する方法について説明したが、モータ駆動装置1とは別個に設けるようにしてもよい。
ここで、異常判定部21には、インバータ側短絡故障判定部22、インバータ側開放故障判定部23およびモータ側開放故障判定部24が設けられている。
インバータ側短絡故障判定部22は、異常チェック用短絡スイッチ6がオンされた状態で、インバータ回路4の上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて個別にオンされた時に電流検出部5a、5bにて検出された電流検出値に基づいて、インバータ回路4の短絡故障を判定することができる。
具体的には、インバータ側短絡故障判定部22は、上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて個別にオンされた時に電流検出値が0でない場合、その時の電流経路上でオフされている上アーム4a、4c、4eまたは下アーム4b、4d、4fに短絡故障があると判定することができる。
インバータ側開放故障判定部23は、異常チェック用短絡スイッチ6がオンされた状態で、インバータ回路4の互いに異なる相の1相分の上アーム4a、4c、4eおよび1相分の下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて同時にオンされた時に電流検出部5a、5bにて検出された電流検出値に基づいて、インバータ回路4の開放故障を判定することができる。
具体的には、インバータ側開放故障判定部23は、インバータ回路4の互いに異なる相の1相分の上アーム4a、4c、4eおよび1相分の下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて同時にオンされた時に電流検出値が基準値を下回る場合、その時にオンされている上アーム4a、4c、4eまたは下アーム4b、4d、4fに開放故障があると判定することができる。
モータ側開放故障判定部24は、異常チェック用短絡スイッチ6がオフされた状態で、インバータ回路4の互いに異なる相の1相分の上アーム4a、4c、4eおよび1相分の下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて同時にオンされた時に電流検出部5a、5bにて検出された電流検出値に基づいて、モータ10または動力線9の開放故障を判定することができる。
具体的には、モータ側開放故障判定部24は、インバータ回路4の互いに異なる相の1相分の上アーム4a、4c、4eおよび1相分の下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて同時にオンされた時に電流検出値が基準値を下回る場合、その時にオンされている上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fにて形成される電流経路上にあるU相巻線U、V相巻線VおよびW相巻線Wまたは動力線9に開放故障があると判定することができる。
そして、交流電源8から供給される電源は、コンバータ回路2によって直流に変換され、平滑コンデンサ3によって平滑化される。平滑化された直流電源は、インバータ回路4によって任意の周波数の3相交流に変換され、モータ10の駆動に用いられる。なお、インバータ回路4にてモータ10を駆動する場合、異常チェック用短絡スイッチ6はオフされる。また、図1の例では、説明を簡略化するため、突入電流抑制回路は省略している。
以下、モータ駆動装置1の異常チェックを行う方法について説明する。
図2は、図1のモータ駆動装置の異常検出処理を示すフローチャートである。なお、ステップS10では、異常チェック用短絡スイッチ6がオンされた状態(ステップS1)で、インバータ回路4の短絡故障チェックが行われ、ステップS20では、インバータ回路4の開放故障チェックが行われ、ステップS30では、異常チェック用短絡スイッチ6がオフされた状態(ステップS29)で、モータ10の開放故障チェックが行われる。
図3は、図1のインバータ回路4の短絡故障チェックの手順を説明する模式図である。図2および図3のステップS11において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4aに出力し、上アーム4aのみを短時間だけオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS12において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を下アーム4bに出力し、下アーム4bのみを短時間だけオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS13において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4cに出力し、上アーム4cのみを短時間だけオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS14において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を下アーム4dに出力し、下アーム4dのみを短時間だけオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS15において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4eに出力し、上アーム4eのみを短時間だけオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS16において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を下アーム4fに出力し、下アーム4fのみを短時間だけオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
なお、以上のステップS11〜S16の工程の順序はこの順序である必要はなく、任意で構わない。
次に、ステップS17において、ステップS11〜S16において記録された電流検出値が全て0あるいは所定の値以下であるかどうかを判定し、‘Yes’であればインバータ回路4の短絡故障はないものと判定する。‘No’である場合は、インバータ回路4で短絡故障が発生しているものと判断し、ステップS18において短絡故障箇所(アーム)を特定する。
図4は、図1のインバータ回路4の短絡故障箇所の特定方法を説明する模式図である。図4において、例えば、下アーム4dが短絡故障した場合には、ステップS11において、上アーム4aがオンされた時に本来流れないはずの電流が電流検出部5a、5bを経由して下アーム4dに流れる。
そのため、電流検出部5a、5bによる電流検出値が共に0でなくなる。また、ステップS15において、上アーム4eがオンされた時にも本来流れないはずの電流が電流検出部5a、5bを経由して下アーム4dに流れる。そのため、電流検出部5bによる電流検出値が共に0でなくなる。
以上を整理すると、ステップS11において電流検出部5a、5bが共に電流を検出し、ステップ15において電流検出部5bのみが電流を検出し、他のステップS12、S13、S14、S16では電流を検出しない場合は、下アーム4dの短絡故障として特定される。他のアームが短絡故障している場合も、下アーム4dの短絡故障の場合と同様に、0でない電流が検出されるパターン(上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fのオン/オフパターン)から特定可能である。
なお、短絡故障している場合には上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fをオンすることにより、大きな電流が流れてインバータ回路4の素子が損傷する恐れがある。そのため、異常検出ゲート制御部7は、上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fをオンするゲート信号のパルス幅を制御し、過大な電流が流れることを防止するようにしてもよい。
例えば、ゲート信号のパルス幅を0.5μs単位で設定可能とし、パルス幅を0から1msの間で制御することが好ましい。また、異常検出ゲート制御部7は、電流検出部5a、5bで検出される電流値を監視し、過大電流が検出された場合は上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fを瞬時にオフしてインバータ回路4の損傷を防止するようにしてもよい。あるいは、異常検出ゲート制御部7は、インバータ回路4に用いられるパワーモジュールに備わっている過電流検出機能を利用することで上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fをオフし、インバータ回路4の損傷を防止するようにしてもよい。
以上のステップS10では、始めにステップS11〜S16において電流検出を実施してから、ステップS17において故障の有無を判断しているが、ステップS11〜S16の各ステップ毎に電流検出値がゼロかどうかを判断して即時に異常を検出し、関連する残りのステップを実施して短絡箇所を特定するようにしてもよい。
ステップS11において電流検出部5a、5bの双方で0でない電流値が検出された場合は、ステップS12〜S14、S16を省略して、ステップS15のみ実行して下アーム4dの短絡故障を検出してもよい。
ステップS10のインバータ回路4の短絡故障チェックの結果、異常が検出されない場合は、ステップS20のインバータ回路4の開放故障チェックを実施する。
図5は、図1のインバータ回路4の開放故障チェックの手順を説明する模式図である。図2および図5のステップS21において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4aと下アーム4dに出力し、上アーム4aと下アーム4dのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS22において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4aと下アーム4fに出力し、上アーム4aと下アーム4fのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS23において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4cと下アーム4bに出力し、上アーム4cと下アーム4bのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS24において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4cと下アーム4fに出力し、上アーム4cと下アーム4fのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS25において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4eと下アーム4bに出力し、上アーム4eと下アーム4bのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS26において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4eと下アーム4dに出力し、上アーム4eと下アーム4dのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
なお、以上のステップS21〜S26までの順序は上記の通りである必要はなく、任意でよい。
次に、ステップS27において、ステップS21〜S26において記録された電流検出値が所定の値以上であるかどうかを判定し、‘Yes’であればインバータ回路4の開放故障はないものと判定する。‘No’である場合は、インバータ回路4で開放故障が発生しているものと判断し、ステップS28において開放故障箇所(アーム)を特定する。
例えば、上アーム4aが開放故障した場合には、図5のステップS21において、上アーム4aと下アーム4dがオンされた時に本来流れるはずの電流が流れず、電流検出部5a、5bによる電流検出値が共に0となる。また、ステップS22においても同様に、上アーム4aと下アーム4fがオンされた時に本来流れるはずの電流が流れず、電流検出部5bによる電流検出値が0となる。
以上を整理すると、ステップS21において電流検出部5a、5bが共に電流を検出せず、ステップ22において電流検出部5bが電流を検出せず、他のステップS23〜S26では想定通りの電流を検出する場合は、上アーム4aの開放故障として特定される。他のアームが短絡故障している場合も、上アーム4aの開放故障の場合と同様に、本来検出されるべき電流値が0となる場合のパターンから開放故障したアームを特定できる。
また、ステップS28においては、電流検出部5a、5bの開放故障も検出可能である。例えば、電流検出部5aが開放故障した場合には、ステップS21〜S23、S25で流れるはずの電流が検出されず、ステップS24、S26では電流が検出される。従って、ステップS21〜S23、S25で電流が検出されず、ステップS24、S26で電流が検出される場合は、電流検出部5aの開放故障であることが特定される。電流検出部5bが開放故障した場合にも、同様に特定可能である。
なお、開放故障チェックにおいても短絡故障チェックと同様に、上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fをオンすることにより、大きな電流が流れてインバータ回路4の素子が損傷するおそれがある。そのため、異常検出ゲート制御部7は上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fをオンするゲート信号のパルス幅を制御し、過大な電流が流れることを防止するようにしてもよい。また、異常検出ゲート制御部7は、電流検出部5で検出される電流値を監視し、過大電流が検出された場合は瞬時に上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fをオフし、インバータ回路4の損傷を防止するようにしてもよい。あるいは、異常検出ゲート制御部7は、インバータ回路4に用いられるパワーモジュールに備わっている過電流検出機能を利用することで上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fをオフし、インバータ回路4の損傷を防止するようにしてもよい。
図2において、ステップS20のインバータ回路4の開放故障チェックで異常が検出されない場合は、ステップS29で異常チェック用短絡スイッチ6をオフしてから、ステップS30のモータ側開放故障チェックを実施する。
図6は、図1の電力線9あるいはモータ10の開放故障チェックの手順を説明する模式図である。図2および図6のステップS31において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4aと下アーム4dに出力し、上アーム4aと下アーム4dのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS32において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4aと下アーム4fに出力し、上アーム4aと下アーム4fのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS33において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4cと下アーム4bに出力し、上アーム4cと下アーム4bのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS34において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4cと下アーム4fに出力し、上アーム4cと下アーム4fのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS35において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4eと下アーム4bに出力し、上アーム4eと下アーム4bのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
次に、ステップS36において、異常検出ゲート制御部7からゲート信号を上アーム4eと下アーム4dに出力し、上アーム4eと下アーム4dのみを短時間だけ同時にオンさせる。そして、その時の電流検出部5a、5bにおける電流検出値を記録する。
なお、以上のステップS31〜S36までの順序は上記の通りである必要はなく、任意でよい。
次に、ステップS37において、ステップS31〜S36において記録された電流検出値が所定の値以上であるかどうかを判定し、‘Yes’であれば電力線9およびモータ10の開放故障はないものと判定する。‘No’である場合は、電力線9あるいはモータ10で開放故障が発生しているものと判断し、ステップS38において開放故障相(UVWのいずれか)を特定する。
例えば、電力線9あるいはモータ10のU相が開放故障した場合には、図6のステップS31〜S33、S35で流れるはずの電流が検出されず、ステップS34、S36では電流が検出される。従って、ステップS31〜S33、S35で電流が検出されず、ステップS34、S36で電流が検出される場合は、電力線9あるいはモータ10のU相の開放故障であることが特定される。電力線9あるいはモータ10のV相あるいはW相が開放故障した場合にも、同様に特定可能である。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、異常検出用短絡スイッチ6をオンしてから、異常検出ゲート制御部7からのゲート信号によりインバータ回路4の上下アームを所定のパターンでスイッチングし、そのとき電流検出部5で検出される電流検出値から異常を検出しているため、モータ10を取り外すことなく、モータ駆動装置1側に異常箇所があるかどうかを判別することができる。
そのため、異常検出用の治具を用意する必要がなく、また、モータ10を取り外して治具を取り付ける作業も不要である。また、動力線9の接触状態が悪いために異常が検出される場合でも、動力線9を触る必要がないため接触状態に変化がなく、動力線9を含むモータ10側に異常原因があることが特定可能である。
実施の形態2.
図7は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。図7において、このモータ駆動装置1´には、図1の異常チェック用短絡スイッチ6の代替としてダイナミックブレーキ6´が設けられている。なお、ダイナミックブレーキ6´は、モータ回転時に何らかの要因で主回路が電源オフされた場合に、エネルギーの抵抗消費による停止促進を図ることができる。他の部分は実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。
この発明の実施の形態2における異常検出方法は、実施の形態1における異常チェック用短絡スイッチ6の代わりに、ダイナミックブレーキ6´を用いること以外は実施の形態1と同じであり、説明を省略する。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、図1の異常チェック用短絡スイッチ6としてモータ駆動装置1に元来備わっているダイナミックブレーキ6´を流用している。そのため、異常チェック用の短絡スイッチ6を別途設ける必要がなくなり、コスト低減や省スペース化を実現することができる。
実施の形態3.
図8は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態3の概略構成を示すブロック図である。図8において、このモータ駆動装置13には、図1のモータ駆動装置1の異常判定部21代わりに電流検出値記録部11、電流検出値比較部12および異常判定部31が設けられている。
電流検出値記録部11は、異常検出ゲート制御部7によりインバータ回路4を所定のパターンでオン/オフ動作させた場合の電流検出部5による電流検出値を記録することができる。電流検出値比較部12は、電流検出値記録部11に記録されている過去の電流検出値と、今回の電流検出値を比較することができる。
異常判定部31は、電流検出値比較部12による比較結果に基づいて、インバータ回路4またはモータ10の異常を判定することができる。なお、図8の例では、異常判定部31は、モータ駆動装置13に内蔵する方法について説明したが、モータ駆動装置13とは別個に設けるようにしてもよい。
ここで、異常判定部31には、インバータ側短絡異常判定部32、インバータ側開放異常判定部33およびモータ側開放異常判定部34が設けられている。
インバータ側短絡異常判定部32は、異常チェック用短絡スイッチ6がオンされた状態で、インバータ回路4の上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて個別にオンされた時に電流検出部5a、5bにて検出された過去の電流検出値と今回の電流検出値との比較結果に基づいて、インバータ回路4の短絡異常を判定することができる。
具体的には、インバータ側短絡異常判定部32は、上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて個別にオンされた時に過去の電流検出値と今回の電流検出値の差分が所定値を超える場合、その時の電流経路上でオフされている上アーム4a、4c、4eまたは下アーム4b、4d、4fに短絡異常があると判定することができる。
インバータ側開放異常判定部33は、異常チェック用短絡スイッチ6がオンされた状態で、インバータ回路4の互いに異なる相の1相分の上アーム4a、4c、4eおよび1相分の下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて同時にオンされた時に電流検出部5a、5bにて検出された過去の電流検出値と今回の電流検出値との比較結果に基づいて、インバータ回路4の開放異常を判定することができる。
具体的には、インバータ側開放異常判定部33は、インバータ回路4の互いに異なる相の1相分の上アーム4a、4c、4eおよび1相分の下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて同時にオンされた時に過去の電流検出値と今回の電流検出値の差分が所定値を超える場合、その時にオンされている上アーム4a、4c、4eまたは下アーム4b、4d、4fに開放異常があると判定することができる。
モータ側開放異常判定部34は、異常チェック用短絡スイッチ6がオフされた状態で、インバータ回路4の互いに異なる相の1相分の上アーム4a、4c、4eおよび1相分の下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて同時にオンされた時に電流検出部5a、5bにて検出された過去の電流検出値と今回の電流検出値との比較結果に基づいて、モータ10または動力線9の開放異常を判定することができる。
具体的には、モータ側開放異常判定部34は、インバータ回路4の互いに異なる相の1相分の上アーム4a、4c、4eおよび1相分の下アーム4b、4d、4fが異常検出ゲート制御部7にて同時にオンされた時に過去の電流検出値と今回の電流検出値の差分が所定値を超える場合、その時にオンされている上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fにて形成される電流経路上にあるU相巻線U、V相巻線VおよびW相巻線Wまたは動力線9に開放異常があると判定することができる。
なお、他の部分は実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。また、異常チェック用短絡スイッチ6については、実施の形態2と同様にダイナミックブレーキ6´で代用してもよい。
図9は、図8のモータ駆動装置の異常検出処理を示すフローチャートである。図9において、図2のステップS10、S20、S30の代わりにステップS10´、S20´、S30´が設けられている。そして、ステップS10´、S20´、S30´には、図2のステップS17、S27、S37の代わりに、過去の電流検出値と今回の電流検出値の比較処理を行うステップS17´、S27´、S37´がそれぞれ設けられている。なお、それ以外のステップは、実施の形態1と同じである。
すなわち、ステップS1における異常チェック用短絡スイッチ6のオン、ステップS11〜S16における上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fのオン/オフとその時の電流検出値の記録は実施の形態1と同じである。
次に、ステップS17´において、過去に蓄積した電流検出値と今回検出した電流検出値を比較して、有意な差異があるかどうかを判断する。ステップS18の異常が検出された場合の故障箇所特定は実施の形態1と同じである。
図10は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態3におけるインバータ回路4の短絡故障チェック時の電流検出値を時系列的に示す図である。図10において、今回検出した電流値が予め設定された警告上限を超えた場合は警告表示を行う。さらに、今回検出した電流値がアラーム上限を超えた場合は、故障と判断してサーボを停止させる。
あるいは、図8には図示されていないネットワーク等の通信手段を介して電流検出値を図示されていない上位コントローラに送信し、上位コントローラに接続されたモニタ画面に図10に相当する電流検出値の変化を表示して、オペレータが異常かどうかを判断するようにしてもよい。
ステップS10´の短絡故障チェックで異常が検出されない場合は、ステップS20´でインバータ回路4の開放故障チェックを実施する。ステップS21〜S26における上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fのオン/オフおよびその時の電流検出値の記録は実施の形態1と同じである。
次に、ステップS27´において、過去に蓄積した電流検出値と今回検出した電流検出値を比較して、有意な差異が有るかどうかを判断する。ステップS28の異常が検出された場合の故障箇所特定は実施の形態1と同じである。
図11は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態3におけるインバータ回路4、電力線9あるいはモータ10の開放故障チェック時の電流検出値を時系列的に示す図である。図11において、今回検出した電流値が予め設定された警告上限あるいは警告下限を超えた場合は警告表示を行う。さらに、今回検出した電流値がアラーム上限あるいはアラーム下限を超えた場合は、故障と判断してサーボを停止させる。なお、警告上下限およびアラーム上下限は、蓄積した検出電流値の平均値に所定の値を加減算することで設定することができる。
あるいは、ネットワーク等の通信手段を介して電流検出値を上位コントローラに送信し、上位コントローラに接続されたモニタ画面に図11に相当する電流検出値の変化を表示して、オペレータが異常かどうかを判断するようにしてもよい。
ステップS20´の開放故障チェックで異常が検出されない場合は、ステップS30´で動力線9およびモータ10の開放故障チェックを実施する。ステップS31〜S36における上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fのオン/オフおよびその時の電流検出値の記録は実施の形態1と同じである。
次に、ステップS37´において、過去に蓄積した電流検出値と今回検出した電流検出値を比較して、有意な差異が有るかどうかを判断する。この判定は、インバータ回路4の開放故障チェックにおける異常判定であるステップS27´の処理と同じである。ステップS38の異常が検出された場合の故障箇所特定は実施の形態1と同じである。
ステップS17´、S27´、S37´の異常判定においては、蓄積した過去の電流検出値を用いて統計学的に閾値を設定することができる。具体的には、(1)式および(2)に示すように、過去の電流検出値から平均値iと標準偏差σを計算し、例えば今回の電流検出値ikが平均値iから±3σ以上逸脱した場合に警告とし、±5σ逸脱した場合にアラームとすることができる。
Figure 0005495867
Figure 0005495867
以上のようにこの発明の実施の形態3によれば、モータ駆動装置1のインバータ回路4の短絡故障チェック、インバータ回路4の開放故障チェックおよび電力線9あるいはモータ10の開放故障チェックにおいて、特定のパターンで上アーム4a、4c、4eおよび下アーム4b、4d、4fをオン/オフした場合の検出電流値を、過去の検出電流値と比較している。このため、電流が流れるか流れないかの2値ではなく、電流値の大小で異常を検出することができ、完全な短絡故障や完全な開放故障だけでなく、故障に至る過程における異常の予兆を検出することができる。この結果、休日などの工場停止時に予防的にモータ駆動装置13を交換することが可能となり、故障による生産システム全体への影響を防止したり軽減したりできる。
また、モータ駆動装置13が稼働した時点から、異常検出用のゲートパターンでインバータ回路4をスイッチングさせた時の電流検出値を電流検出値記録部11に蓄積し、蓄積した電流検出値のバラツキを計算して、検出された現在の電流検出値が異常かどうかの判定に用いることができる。このため、電流検出値の変動範囲が環境変動などによるバラツキの範囲内にあるのかどうかを、電流検出値の統計学的変動量に基づいて判断することができるため、正確な異常判別が可能となる。
以上のように本発明に係るモータ駆動装置は、インバータ回路の上下アームを所定のパターンでスイッチングし、その時のインバータ回路の出力電流の検出値から異常を検出することができ、インバータ回路からモータを取り外すことなくインバータ回路およびモータの異常を検出方法に適している。
1、1´、13 モータ駆動装置
2 コンバータ回路
2a〜2f 整流ダイオード
3 平滑コンデンサ
4 インバータ回路
4a、4c、4e 上アーム
4b、4d、4f 下アーム
5a、5b 電流検出部
6 異常チェック用短絡スイッチ
6´ ダイナミックブレーキ
7 異常検出ゲート制御部
8 交流電源
9 動力線
10 モータ
U U相巻線
V V相巻線
W W相巻線
11 電流検出値記録部
12 電流検出値比較部
21、31 異常判定部
22 インバータ側短絡故障判定部
23 インバータ側開放故障判定部
24 モータ側開放故障判定部
32 インバータ側短絡異常判定部
33 インバータ側開放異常判定部
34 モータ側開放異常判定部

Claims (12)

  1. ンバータ回路の3相分の出力側を短絡する異常チェック用短絡スイッチと、
    前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームまたはそれらの組み合わせを順次オンさせる異常検出ゲート制御部と、
    前記インバータ回路の2相分の出力電流を検出する電流検出部と、
    前記異常チェック用短絡スイッチがオンされた状態で、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームまたはそれらの組み合わせが順次オンされた時に前記電流検出部にて検出された電流検出値に基づいて、前記インバータ回路の異常を判定すると共に、前記異常チェック用短絡スイッチがオフされた状態で、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームまたはそれらの組み合わせが順次オンされた時に前記電流検出部にて検出された電流検出値に基づいて、前記インバータ回路にて駆動されるモータの異常を判定する異常判定部とを備えることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記異常判定部は、
    前記異常チェック用短絡スイッチがオンされた状態で、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームが前記異常検出ゲート制御部にて個別にオンされた時に前記電流検出部にて検出された電流検出値に基づいて、前記インバータ回路の短絡故障を判定するインバータ側短絡故障判定部と、
    前記異常チェック用短絡スイッチがオンされた状態で、前記インバータ回路の互いに異なる相の1相分の上アームおよび1相分の下アームが前記異常検出ゲート制御部にて同時にオンされた時に前記電流検出部にて検出された電流検出値に基づいて、前記インバータ回路の開放故障を判定するインバータ側開放故障判定部と、
    前記異常チェック用短絡スイッチがオフされた状態で、前記インバータ回路の互いに異なる相の1相分の上アームおよび1相分の下アームが前記異常検出ゲート制御部にて同時にオンされた時に前記電流検出部にて検出された電流検出値に基づいて、前記モータまたは前記モータと前記インバータ回路を接続する動力線の開放故障を判定するモータ側開放故障判定部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記インバータ側短絡故障判定部は、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームが前記異常検出ゲート制御部にて個別にオンされた時に前記電流検出値が0でない場合、その時の電流経路上でオフされている上アームまたは下アームに短絡故障があると判定することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記インバータ側開放故障判定部は、前記インバータ回路の互いに異なる相の1相分の上アームおよび1相分の下アームが前記異常検出ゲート制御部にて同時にオンされた時に前記電流検出値が基準値を下回る場合、その時にオンされている上アームまたは下アームに開放故障があると判定することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記モータ側開放故障判定部は、前記インバータ回路の互いに異なる相の1相分の上アームおよび1相分の下アームが前記異常検出ゲート制御部にて同時にオンされた時に前記電流検出値が基準値を下回る場合、その時にオンされている上アームおよび下アームにて形成される電流経路上にある前記モータの巻線または前記動力線に開放故障があると判定することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  6. 異常チェック時にインバータ回路の3相分の出力側を短絡する異常チェック用短絡スイッチと、
    前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームまたはそれらの組み合わせを順次オンさせる異常検出ゲート制御部と、
    前記インバータ回路の2相分の出力電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部にて検出された過去の電流検出値を記憶する電流検出値記録部と、
    前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームまたはそれらの組み合わせが順次オンされた時に前記電流検出部にて検出された過去の電流検出値と今回の電流検出値とを比較する電流検出値比較部と、
    前記電流検出値比較部による比較結果に基づいて、前記インバータ回路または前記インバータ回路にて駆動されるモータの異常を判定する異常判定部とを備えることを特徴とするモータ駆動装置。
  7. 前記異常判定部は、
    前記異常チェック用短絡スイッチがオンされた状態で、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームが前記異常検出ゲート制御部にて個別にオンされた時に前記電流検出部にて検出された過去の電流検出値と今回の電流検出値との比較結果に基づいて、前記インバータ回路の短絡異常を判定するインバータ側短絡異常判定部と、
    前記異常チェック用短絡スイッチがオンされた状態で、前記インバータ回路の互いに異なる相の1相分の上アームおよび1相分の下アームが前記異常検出ゲート制御部にて同時にオンされた時に前記電流検出部にて検出された過去の電流検出値と今回の電流検出値との比較結果に基づいて、前記インバータ回路の開放異常を判定するインバータ側開放異常定部と、
    前記異常チェック用短絡スイッチがオフされた状態で、前記インバータ回路の互いに異なる相の1相分の上アームおよび1相分の下アームが前記異常検出ゲート制御部にて同時にオンされた時に前記電流検出部にて検出された過去の電流検出値と今回の電流検出値との比較結果に基づいて、前記モータまたは前記モータと前記インバータ回路を接続する動力線の開放異常を判定するモータ側開放異常判定部とを備えることを特徴とする請求項6に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記インバータ側短絡異常判定部は、前記インバータ回路の3相分の上アームおよび下アームが前記異常検出ゲート制御部にて個別にオンされた時に過去の電流検出値と今回の電流検出値の差分が所定値を超える場合、その時の電流経路上でオフされている上アームまたは下アームに短絡異常があると判定することを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記インバータ側開放異常判定部は、前記インバータ回路の互いに異なる相の1相分の上アームおよび1相分の下アームが前記異常検出ゲート制御部にて同時にオンされた時に過去の電流検出値と今回の電流検出値の差分が所定値を超える場合、その時にオンされている上アームまたは下アームに開放異常があると判定することを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。
  10. 前記モータ側開放異常判定部は、前記インバータ回路の互いに異なる相の1相分の上アームおよび1相分の下アームが前記異常検出ゲート制御部にて同時にオンされた時に過去の電流検出値と今回の電流検出値の差分が所定値を超える場合、その時にオンされている上アームおよび下アームにて形成される電流経路上にある前記モータの巻線または前記動力線に開放異常があると判定することを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動装置。
  11. 前記異常判定部は、前記電流検出部にて検出された過去の電流検出値のバラツキを参照することにより、前記インバータ回路または前記モータの異常を判定することを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  12. 前記異常チェック用短絡スイッチはダイナミックブレーキであることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
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