JP2002358377A - 機器、機器管理サーバ、サービス管理装置、サービス管理ネットワークシステム、サービス管理方法、およびサービス管理プログラム - Google Patents

機器、機器管理サーバ、サービス管理装置、サービス管理ネットワークシステム、サービス管理方法、およびサービス管理プログラム

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JP2002358377A
JP2002358377A JP2001165354A JP2001165354A JP2002358377A JP 2002358377 A JP2002358377 A JP 2002358377A JP 2001165354 A JP2001165354 A JP 2001165354A JP 2001165354 A JP2001165354 A JP 2001165354A JP 2002358377 A JP2002358377 A JP 2002358377A
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function
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JP2001165354A
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Masaya Nagata
昌也 永田
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Sharp Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 販売した機器の各種保有機能に関するユーザ
の利用状況を入手し、該利用状況に応じて、保有機能の
利用を促進するための積極的な提案をユーザに対して行
うことができるサービスを提供する。 【解決手段】 機器としての画像形成装置2は、保有す
る機能名の一覧を記憶した記憶部216と、機能が利用
されたことを検出し、検出された機能名を上記機能名の
一覧からチェックし、機能の利用状況に関する情報を作
成し、送受信部215を介して端末12へ送信するコン
トローラ部213とを備えている。機能の利用状況に関
する情報を受信した端末12は、利用頻度が低い機能を
検出し、該機能の利用促進を狙ったアクションを選定
し、ネットワーク30を介して画像形成装置2へ返信す
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク接続
された機器、たとえば、プロセス機械、印刷用プレス、
コンピュータシステムおよびその周辺機器、複写機・プ
リンタ等の保有機能に関して、該保有機能の利用を促進
するために、機器が有する機能に関する利用状況を入手
して、該利用状況に応じて保有機能の積極的な提案を行
うサービス管理方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク接続された機器に関するサ
ービスとしては、保守等の診断システムがある。これ
は、たとえば、ユーザ自身によるトラブル対応が困難な
場合に、該ユーザが電話による問題解決の要請、サービ
スマン派遣要請等の問題解決リクエストを行い、該通報
に応じてサービス提供者が反応するサービスである。
【0003】これをさらに進化させるものとして、機器
をリモート監視可能に形成しておき、ユーザは特に問題
を認識することなしに、ザービス提供者がユーザの機器
の管理を行い、問題を事前に察知し解決するサービスが
ある。この種のサービスには、たとえば、特開平8−1
95849号公報に開示されているものがある。
【0004】具体的には、多数のサービス拠点を含む広
範な地域で使用される各画像形成装置のサービス情報の
収集と故障予測及びサービスマン派遣要請を自動化し、
致命的な故障が発生する前に迅速・的確な処置を効率よ
く行なえるようにすることを目的とする。そのため、多
数のサービス拠点でそれぞれ管理する各画像形成装置に
対する故障予測及びサービスマン訪問要否の予測等の高
精度な遠隔診断を共通の管理装置で行なって、サービス
マン訪問が必要な場合には、その複写装置を管理するサ
ービス拠点へ必要な情報を自動的に送信することができ
る画像形成装置サービスシステムを提供しようとするも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報において提供
されるサービスは、保守等の診断システムであり、定期
点検および保守作業、故障発生時の迅速な修理を行うも
のである。つまり、製品にトラブルが発生しなければ本
来必要のないところ、トラブルを皆無にすることは困難
なために用意せざるを得ないサービスである。このよう
な意味で、ネガティブなサービスと言える。
【0006】したがって、ユーザの心理状態としては、
該トラブルが発生した時点をマイナスのイメージとし
て、サービスが適格に適用されることによりマイナスの
イメージが回復するに過ぎない。さらに、サービスの対
応が悪いとマイナスのイメージが助長され、また、対応
が良かったとしても、商品自体のイメージアップにはな
らない。
【0007】ところで、メーカあるいは販売会社が販売
する機器には、多くの機能が予め装備されており、特徴
部分に関しては、販売時における自社製品のアピールポ
イントとなる。該アピールポイントはTVCM、雑誌、
カタログ等のメディアで宣伝され、あるいは、販売員に
よる説明がなされ、該情報を基にユーザは商品購入の際
の判断を行うのが一般的である。
【0008】しかしながら、ユーザは、購入時こそ上記
幾多の機能を判断材料として購入を検討するものの、通
常は、数ある機能の内の特定機能のみ利用しており、購
入後において該幾多の機能を全て利用している場合は少
なく、寧ろ、使われない機能は多い。特に、購入から一
定期間経過後においては、それまでに利用されなかった
機能の殆どは利用されないのが実情である。
【0009】一方、メーカ側においても、購入後の製品
の機能に関する利用状況を入手することは意味のあるこ
とである。すなわち、ある目的を持って個々の機能を装
備している訳であるが、これらがシーズである場合に必
ずしもニーズとマッチしているとは言えず、結果的に無
用の長物となる可能性がある。該機能の装備のためにハ
ードウエア、ソフトウエアにいくらかの負担をかけ、ま
た、開発費・開発時間の一部を割り当てているため、ユ
ーザの支持を得ない機能については、次期モデルにおい
ては取り止める等の措置が必要である。
【0010】しかしながら、販売後において、このよう
な情報を入手することは困難である。たとえば、アンケ
ートによる追跡調査を行うにしても、ユーザの積極的な
協力を得ることが必要であるが、ユーザの意思次第であ
るため、回答の入手性に乏しい。なお、上記ユーザの積
極的な協力を得る方法の1つとして、懸賞の設定あるい
は粗品等の進呈のようなキャンペーン活動を行うことが
考えられる。しかしながら、このようなキャンペーン活
動を全商品・製品に対して行うことは費用の問題から非
常に困難である。さらに、該キャンペーン活動を知らし
める行為自体にも困難性、費用の発生といった問題が生
じる。
【0011】以上のように、ユーザ側においては、付加
機能に対する事前出費を寛容しておきながら、該機能を
有効に利用しているとは言えず、また、メーカ側におい
ても、該機能の有効活用性や利用状況についての情報を
確実に入手することは困難であった。したがって、それ
に対する提案をユーザに対して行うことができなかっ
た。
【0012】また、小規模の販売店が、購入後ユーザを
訪問し、不具合等の有無を確認するサービスがあるが、
このようなサービスは販売店独自のものであり、メーカ
までその情報がフィードバックされることは少ない。ま
た、サービス内容としても、トラブル発生の有無等であ
り、ネガティブなサービスと言える。
【0013】さらに、顧客が購入した機器のバージョン
アップが行われた場合、あるいは、新製品が発売になっ
た場合等に、メーカあるいは販売会社が該顧客に対し、
情報を提供するサービスがある。このようなサービス
は、上記サービスに対してポジティブなサービスである
と言える。しかし、この場合の情報は、顧客の購入時点
においては機器が有していない新しい機能に対するもの
であり、ユーザの利用状況とは一切関係なしに、メーカ
等から一方的に配信される全く別のサービスである。
【0014】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ネットワーク接続された機器
の各種保有機能に関するユーザの利用状況を入手して、
該利用状況に応じて、保有機能の利用を促進するための
積極的な提案をサービス提供者がユーザに対して行うこ
とができる、機器およびサービス管理装置、そのサービ
ス管理方法、サービス管理ネットワークシステム並びに
サービス管理プログラムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】・本発明の機器は、上記
の課題を解決するために、複数の機能を提供する機器で
あって、上記複数の機能の利用状況を、取り出し可能な
記録媒体に記録する記録再生部と、機能が利用されたこ
とを検出し、未利用の機能と区別して、利用状況に関す
る情報を作成し、上記記録媒体に記録する処理を上記記
録再生部に行わせるコントローラ部と、を備えたことを
特徴としている。
【0016】これによれば、コントローラ部が作成する
利用状況に関する情報は、利用された機能と未利用の機
能とを区別する内容であり、例えば、利用された機能の
チェックリスト、未利用の機能のチェックリスト、また
は各機能の利用回数等である。このような内容の利用状
況に関する情報が、機器から取り出し可能な記録媒体に
記録再生部によって記録される。
【0017】したがって、取り出し可能な記録媒体を利
用して、機器が有する機能の利用状況に関する情報を機
器外部に通知することが可能となる。
【0018】たとえば、記録媒体として広く普及してい
るフロッピー(登録商標)ディスクを利用すれば、該フ
ロッピーディスクの内容を汎用のコンピュータによって
読み出すことが簡単に行え、該内容を解析することによ
り未利用の機能に関する情報を得ることが可能となる。
なお、フロッピーディスク以外の記録媒体としては、光
ディスク,光磁気ディスク,磁気テープ,不揮発性のメ
モリカード等を用いることができる。
【0019】また、機器が有する機能の利用状況に関す
る情報を、取り出し可能な記録媒体に記録するので、該
機器がネットワーク接続できない状況下であっても、該
情報を機器外部に通知することが可能となる。
【0020】たとえば、後述するように、機器が有する
機能の利用状況に関する情報を該機器の記録再生部によ
り記録媒体に記録し、該記録媒体をサービス提供者に郵
送等の手段によって搬送する一方、サービス提供者は、
サービス管理装置の記録再生部により内容を再生するこ
とで、利用状況に関する情報を取得することができる。
【0021】さらに、サービス提供者は、再生された内
容(すなわち、機能の利用状況に関する情報)に基づい
て、機能の利用に関する提案等のサービス情報を決定
し、該サービス情報を記録媒体に記録し、該記録媒体を
機器の使用者に送付する一方、機器の使用者は、送付さ
れた記録媒体を、機器の記録再生部によって再生するこ
とにより、サービス提供者からの応答を入手することが
できる。
【0022】このように、取り出し可能な記録媒体を介
して、機器の使用者とサービス提供者とは、機能の利用
状況に関する情報および機能の利用に関するサービス情
報の授受を行うことができる。
【0023】・本発明の機器は、上記の課題を解決する
ために、複数の機能を備え、ネットワークを介して機器
の管理を行う送信相手と接続する機器であって、該機能
が利用されたことを検出することにより、未利用の機能
と区別して、該機器が有する機能毎に利用状況に関する
情報を作成するコントローラ部と、上記コントローラ部
によって作成された利用状況に関する情報をネットワー
クを介して上記送信相手に送信する送受信部と、を備え
たことを特徴としている。
【0024】ここで、ネットワークとは、無線/有線の
通信形態を問わず、少なくとも通信機能を有する通信装
置同士の通信を可能とする通信回線網を指す。たとえ
ば、通信形態が無線の場合には、無線通信の中継基地に
よって通信回線網が構成される。したがって、機器の管
理を行う送信相手(サービス管理装置)には、電話回
線,インターネットまたは専用回線等を介した通信機能
を有する据え置き型、携帯型等のあらゆる機器がアクセ
スし得る。
【0025】上記構成によれば、上述した構成と比較
し、コントローラ部によって判別された利用状況に関す
る情報を、送受信部からネットワークを介して、機器外
部の送信相手に対して該情報を出力することが可能とな
る。
【0026】したがって、機器が検出した機能の利用状
況に関する情報を、サービス管理装置に対して、迅速か
つ確実に伝達することができ、機器の管理を行う送信相
手は、取得した情報に応じたサービスを迅速に提供する
ことができるようになる。
【0027】なお、利用状況に関する情報を送信するタ
イミングとしては、たとえば、機能が利用されたことを
検出した場合の一連の処理として行ってもよいし、ある
いは、予め設定された日時の到来と共に送信する形態で
あってもよい。さらに、後者の場合には、単一の日時で
あってもよいし、あるいは、定期的に送信されるもので
もよい。
【0028】・本発明の機器における上記コントローラ
部によって作成された利用状況に関する情報は、予め設
定されている機器の全機能から該検出された機能を除外
した未利用の機能に関する情報であることを特徴として
いる。
【0029】これによれば、上記効果に加え、未利用の
機能に関する情報のみが記録媒体に記録されるので、記
録媒体への記録容量を少なくすることができ、記録媒体
の選択肢が拡がる。
【0030】あるいは、未利用の機能に関する情報のみ
をネットワークを介して送信するので、送信容量を少な
くすることができ、ネットワーク負荷を抑えることがで
きる。その結果、送信速度の向上あるいは、送信速度の
低下を生じることなく1つのネットワークにおける機器
の接続数を増加させることができるようになる。
【0031】また、サービス管理装置が該記録媒体の内
容を解析する場合には、記録されている情報は未利用の
機能に関する情報であることが判明しているので、記録
内容から未利用の機能に関する情報を抽出するといった
処理が必要なくなり、処理速度の向上・処理負担の低減
を図ることができる。
【0032】同様に、サービス管理装置が該受信内容を
解析する場合には、受信した情報は未利用の機能に関す
る情報であることが判明しているので、受信内容から未
利用の機能に関する情報を抽出するといった処理が必要
なくなり、処理速度の向上・処理負担の低減を図ること
ができる。
【0033】・本発明の機器における上記コントローラ
部によって作成された利用状況に関する情報は、機能毎
に積算した利用回数の値であることを特徴としている。
【0034】上記構成によれば、機器が有する機能が利
用されたか否か、といった情報に加え、機能毎の使用頻
度に関する情報を取得することができる。これにより、
サービス提供者は、使用頻度に関する情報を基にして、
サービスを一層充実させるべき機能が何かを知得した
り、機器の改良や、新たな機器の開発にあたって、より
充実させるべき機能と、そうではない機能とを区別する
ことができる。
【0035】なお、コントローラ部は、たとえば、機器
の使用者によって機器の操作部から入力される機能の選
択に関する信号を基に、利用された機能を特定すること
ができ、記憶部に機能毎の利用回数の値を記憶させてお
くことによって、機能が利用される毎に、該当する利用
回数の値を記憶部から読み出し、該読み出した値を+1
インクリメントすることにより積算値を算出することが
できる。また、記憶部が記憶する利用回数の値は、算出
された積算値によって更新される。このようにすれば、
機能毎の累計の利用回数を機能毎に管理することができ
る。
【0036】・本発明の機器における上記コントローラ
部は、上記コントローラ部によって作成された利用状況
に関する情報に、機器が有する全機能を特定可能な情報
を付加することを特徴としている。
【0037】これによれば、機器が有する全機能を特定
可能な情報として、機器のコード番号、型番、バージョ
ンナンバー、あるいは、機器固有の情報(ID番号)等
を利用でき、このような情報を機器が有する全機能と関
連付けてサービス提供者が管理しておくことにより、該
情報から機器の全機能に関する情報を取得することがで
きる。
【0038】これらの情報量は、機器が有する全機能に
対する利用状況の情報量に比べて遙かに少ないので、送
信する情報量を大幅に抑えながら、機器が有する全機能
と関連付けて機器の機能に関する利用状況を機器外部に
出力することができるようになる。
【0039】・本発明の機器は、上記の課題を解決する
ために、さらに、利用された機能に対して機能毎にフラ
グが入力されるように形成された機能テーブルを記憶す
る記憶部を備え、上記コントローラ部は、機能が利用さ
れたことを検出した場合に、上記機能テーブルの該当す
る機能に対してフラグを立て、該フラグの判別により利
用された機能と未利用の機能とを判別し、上記利用状況
に関する情報を作成することを特徴としている。
【0040】これによれば、利用された機能に対して機
能毎に機能テーブルに入力されるフラグは1ビットデー
タであるので、記憶部の記憶容量に大きなものを必要と
せず、したがって、汎用かつ小型・低コストのメモリを
利用することができる。
【0041】また、該1ビットデータを基に、 "0" が
入力されたデータあるいは "1" が入力されたデータを
検索することにより、利用された機能と未利用の機能と
を判別しているため、検出を高速に行うことができ、本
処理に係わるコントローラ部の占有率を低くすることが
できる。
【0042】さらに、該判別結果をネットワークを介し
て、サービス管理装置等の外部の端末に送信する構成
は、情報送信タイミングの融通性に優れ、また、情報伝
達の確実性を向上させることができる。
【0043】なお、本発明の機器における上記コントロ
ーラ部は、上記機能テーブルからフラグが立っていない
機能を検出することにより未利用の機能を検出するよう
にしてもよい。
【0044】・本発明の機器における上記複数の機能は
階層化されており、上記コントローラ部は、上位機能に
属する複数の下位機能のフラグが全て1の場合に、該上
位機能のフラグを1にセットすることを特徴としてい
る。
【0045】これによれば、より上位の機能のフラグ
は、下位のフラグの論理積によって簡単に求めることが
できる。
【0046】このように、より上位の機能のフラグは、
下位のフラグの状態によって決定されるため、コントロ
ーラ部は最下位の階層の機能のフラグに関して、機能の
検出に基づいた入力を行えばよい。
【0047】さらに、コントローラ部が機能の利用状況
に関する情報を作成する場合、上位機能のフラグを検索
すればよい。なぜなら、上位機能のフラグが1であるこ
とを検出した場合には、その上位機能に属する下位機能
のフラグは全て1、つまりその上位機能に属する下位機
能は全て利用されていることになるので、それ以上、下
位機能のフラグを検索する必要がないからである。この
結果、コントローラ部の処理を簡素化し、処理時間を短
縮することができる。
【0048】・本発明の機器における上記コントローラ
部は、フラグが "1" の機能を検出した場合には、該機
能と同階層の他の機能が存在するか否かを検出し、存在
した場合には、該他の機能のフラグの判別を行うことを
特徴としている。
【0049】これによれば、フラグが "0" である機能
を検索する場合に、フラグが "1"である機能を検出し
た場合には、該機能の下に下位機能があったとしても、
該下位機能のフラグは全て "1" であるので、該下位機
能のフラグを検索する必要がない。したがって、該機能
と同階層の他の機能が存在するか否かを検出し、存在し
た場合には、該他の機能のフラグの判別を行うことで、
機能の利用状況を漏れなく検索することができる。
【0050】このように、下位の全ての機能のフラグの
状態に基づいて上位機能のフラグを決定しているので、
すなわち、ある階層に属する機能のフラグは、その下の
階層に属する機能のフラグと関連しているため、検索時
間を短縮することが可能となる。
【0051】・本発明の機器における上記コントローラ
部は、フラグが "0" の機能を検出した場合には、該機
能に下位機能が存在するか否かを検出し、存在した場合
には、該下位階層の機能についてフラグの判別を行うこ
とを特徴としている。
【0052】これによれば、フラグが "0" である機能
を検出した場合、該機能に属する下位機能があるか否か
を検索することにより、機能の利用状況を漏れなく検索
することができる。すなわち、フラグが "0" である機
能に属する下位機能がある場合には、該下位機能のフラ
グの少なくとも1つは "0" 、すなわち未利用の機能が
少なくとも1つあることを意味するので、さらなる検索
を続行することによって、漏れのない検索が可能にな
る。
【0053】・本発明の機器管理サーバは、上記課題を
解決するために、機器の動作的な管理を行う機器管理サ
ーバであって、機器から、該機器が有する機能の利用状
況に関する情報を受信し、上記受信した利用状況に関す
る情報を、発信者を特定可能な情報と共に、機器のサー
ビス的な管理を行うサービス管理装置に送信し、上記サ
ービス管理装置から、上記利用状況に関する情報に対す
る応答を受信する送受信部と、上記送受信部による送受
信を制御すると共に、上記応答結果を出力する処理を行
う演算処理部と、を有することを特徴としている。
【0054】上記構成によれば、同様に汎用のコンピュ
ータによって、機器の機能に関する利用状況を機器から
取得し、該情報をサービス管理装置に送信し、上記サー
ビス管理装置から、上記利用状況に対する応答、特にサ
ービス情報を受信し、該サービス情報をCRT等の出力
装置に出力することにより、機器の機能の利用状況に応
じてサービス管理装置から、利用されていない機能の通
知及び該機能の紹介、該機能に関する活用説明等の通知
および提案等を受けることが可能となる。
【0055】また、サーバは、本発明によるサービス管
理方法を提供するサービス管理装置とのパイプ役を担う
ことに加え、機器の動作的管理、たとえば、機器が画像
形成装置の場合には、画像形成動作の管理、さらには、
ファイヤーウォールの働きをすることもできるため、既
存のネットワークシステムを利用することができる。
【0056】・本発明のサービス管理装置は、上記課題
を解決するために、機器が有する機能に関する利用状況
を入手すると共に、サービス情報を上記機器に送信する
通信部と、上記機器が有する複数の排他的な機能のう
ち、デフォルト設定された機能を記憶する記憶部と、上
記入手した利用状況からデフォルト設定された機能に対
する利用回数と、他の機能に対する利用回数とを比較
し、デフォルト設定された機能に対する利用回数よりも
利用回数の多い機能が存在する場合に、その旨を通知も
しくは表示することを指示する演算処理部と、を備えた
ことを特徴としている。
【0057】ここで、デフォルト設定された機能とは、
同時には実行させることができない排他的な機能のう
ち、予め選択されるように設定された機能を意味する。
【0058】上記の構成によれば、機器が有する複数の
排他的な機能のうち、デフォルト設定された機能が記憶
部に記憶されているので、演算処理部は、機器が有する
機能に関する利用状況を通信部を介して機器から入手す
ることによって、デフォルト設定された機能が利用され
たか否かを検出することができる。また、演算処理部
は、入手した機能に関する利用状況の情報に基づいて、
各機能の利用回数を積算しておくことによって、各機能
の利用頻度を比較することができる。
【0059】この利用頻度の比較結果から、演算処理部
は、デフォルト設定された機能よりもよく利用されてい
る機能を検出した場合に、そのことを通知または表示す
る処理を行うので、機器の管理者または機器に関するサ
ービス提供者は、デフォルト設定の適否を判断すること
ができる。
【0060】上記の処理を具体的に説明すると、機器の
機能に対する利用回数情報を記憶部で管理した機能テー
ブルにおいて、デフォルト設定された機能を判別するた
めのフラグが入力される情報欄を形成することによっ
て、デフォルト設定された機能と他の機能とを区別する
ことができ、また、CPU等の演算処理部は、該機能テ
ーブルに基づいて該フラグを検索することによってデフ
ォルト設定された機能と他の機能とを判別することがで
きる。したがって、上記入手した利用状況からデフォル
ト設定された機能に対する利用回数と、他の機能に対す
る利用回数を比較し、デフォルト設定された機能に対す
る利用回数よりも利用回数が多い機能が存在する場合
に、その旨を通知もしくは表示することが可能となる。
その結果、デフォルト設定の適否を判断することができ
る。
【0061】より具体的に説明すれば、複数の機能が選
択可能な状態、たとえば、画像形成装置において、印刷
品質機能として、「普通」、「画質優先」、「インクセ
ーブ」、「ユーザ設定」等のように複数の機能の1つを
排他的に選択可能な場合において、いずれか1つが自動
選択されている場合、その自動選択された機能がデフォ
ルト設定された機能に該当する。このデフォルト設定
は、機器の製造段階または出荷段階で、機器の製造者ま
たは機器のサービス管理者等が、最も利用頻度が高いと
予測した機能に対して行うのが一般的であるが、デフォ
ルトの設定者にとっては、デフォルト設定が適正か否
か、すなわち初めの予測どおり、デフォルト設定された
機能の利用頻度が実際に最も高くなるかどうかを判断し
たいという要求が生じる。
【0062】このような場合には、サービス管理装置の
記憶部に記憶される機能テーブルにおいて、デフォルト
であるか否かを判別するための情報欄を設けておき、演
算処理部が、該デフォルト設定された機能に対する利用
回数と、その他の機能に対する利用回数とを比較し、デ
フォルト設定された機能に対する利用回数よりも利用回
数が多い機能が存在すれば、CRT等の表示装置に、 "
デフォルト設定再考"等のメッセージを表示することに
より、サービス管理装置の管理者に対して注意を促すこ
とができる。
【0063】したがって、現状の機器の利用状況を踏ま
えて、機器のマイナーチェンジ時、あるいはモデルチェ
ンジ時において、新たな機器における機能のデフォルト
設定について、よりニーズにあった設定を行うことがで
き、その結果、機器の使用者にとって使い勝手のよい機
器を提供することが可能となる。
【0064】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、上記課題を解決するために、複数の機能を備
え、ネットワークを介して機器の管理を行う送信相手と
接続する機器であって、該機能が利用されたことを検出
することにより、利用された機能と未利用の機能とを判
別するコントローラ部と、該機器が有する機能毎に上記
コントローラ部によって判別された利用状況を記憶する
記憶部と、上記記憶部に記憶される利用状況に関する情
報をネットワークを介して上記送信相手に送信する送受
信部と、を備えた機器から構成される第1のグループ
と、機器が有する機能に関する利用状況を入手すると共
に、サービス情報を上記機器に送信する通信部と、該利
用状況が未利用機能に関する情報の場合、もしくは、殆
ど利用されていない機能に関する情報の場合に、該機能
に応じて予め作成されているメッセージを上記サービス
情報として準備する演算処理部と、を備えたサービス管
理装置から構成される第2のグループと、を含んで構成
されていることを特徴としている。
【0065】これによれば、機器の使用者が特段の対応
を行うことなく、また、意識を持つことなく、該機器の
使用者が利用する機器の利用状況、たとえば、どの機能
が既に利用され、また、どの機能が未だ、あるいは殆ど
利用されていないかをメーカ等のサービス提供者に対し
て通知することが可能となる。
【0066】なお、殆ど利用されていない機能とは、た
とえば、利用回数が規定値以下のもの、あるいは、最も
使用頻度が高い機能の利用回数に対する比率が規定値以
下のもの、等である。
【0067】したがって、メーカ等のサービス提供者
は、機器の使用者が利用する機器の利用状況を簡単かつ
確実に入手することができ、該情報に基づいてまだ利用
されていない機能の通知および該機能に関する活用説明
等の通知および提案等を行うことができる。
【0068】その結果、機器の使用者は、本来機器が有
する機能を最大限に利用する機会を得ることができるの
で、該機器を有効に利用することができ、結果として、
該新規機能の利用により新たな満足感が得られることに
なる。また、サービス提供者は、メーカが用意したどの
機能が有効に利用されており、どの機能が利用されてい
ないかの情報を入手することができるので、該結果を次
回の製品仕様に反映させることができる。
【0069】なお、このようなサービスは、機器の使用
者が機器を購入後、一定期間内にするとより効果があ
る。なぜならば、その期間中は、機器の使用者はその機
器に対する関心が大いにあり、特に、新たな費用発生を
迫るようなメーカ本意の提案と異なり、既に購入した機
器が本来有する機能であって、まだ利用されていない機
能についての提案であるため、サービス提供者側からの
提案を聞き入れやすいからである。逆に、一定期間経過
後になると、機器の使用者の関心も次第に薄れていくの
で、新たな機能の使いこなしに労力が必要であると一
層、提案が聞き入れられる可能性は低くなるからであ
る。
【0070】なお、市販されているアプリケーションプ
ログラムの中には、ヘルプあるいは該アプリケーション
プログラムの使い方等に関して、PCにインストールし
た場合に表示されるものがある。しかしながら、このよ
うな形態においては、機能を一般的に説明するために設
けられたものであり、本発明のように、特定の機能のみ
をある目的を持って説明するためのものではなく、ま
た、メッセージの発信は機器から一方的に行われる。つ
まり、機器の利用状況には全く関係なしに、ただ単に、
メッセージを表示するだけの機能しか有さない。また、
選択する権限は機器の使用者にあるので、機器の使用者
からのリクエストがない限り、その説明文が自発的に表
示されることはない。さらに、アプリケーションプログ
ラムが起動する毎に表示させるように設定しておかない
限り、インストール後においては表示されることはな
い。この場合も、表示可能な内容は毎回同じであり、利
用状況に応じて変化するものではない。
【0071】これに対し、本願発明は、機器が本来有す
る機能が全く利用されていない、あるいは、かなり低い
頻度でしか利用されていない状態を検知し、該検知結果
に基づいて機器を通してサービス提供者が管理するサー
ビス管理装置からその旨を、さらには利用を促進する提
案を行うものである。このように、作用・効果が全く異
なる。
【0072】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、上記課題を解決するために、前記載の機器と、
上記機器からの利用状況に関する情報を受信し、外部の
サービス管理装置に送信し、該外部のサービス管理装置
から対応するサービス情報を受信し、該サービス情報を
所定の機器に送信するサーバから構成される第1のグル
ープと、機器が有する機能に関する利用状況を上記サー
バから入手し、該利用状況に応じて対応するサービス情
報を上記サーバに送信する通信部と、該利用状況が未利
用機能に関する情報の場合、もしくは、殆ど利用されて
いない機能に関する情報の場合に、該機能に応じて予め
作成されているメッセージを上記サービス情報として準
備する演算処理部と、を備えたサービス管理装置から構
成される第2のグループとを含んで構成されていること
を特徴としている。
【0073】これによれば、上記と同様の効果を得るこ
とができる。さらに、サーバを介したシステムであるの
で、機器に対し余計なハードウエアおよびソフトウエア
的負荷を生じさせない。つまり、機器は情報の送信ある
いは/および受信機能を有していれば、その制御等のア
ルゴリズムはサーバが負担するので、該アルゴリズムの
バージョンアップを行う場合には、個々の機器に対して
行う必要はなく、サーバのアルゴリズムのみ更新すれば
よい。
【0074】・本発明のサービス管理方法は、上記の課
題を解決するために、機器が備えている複数の機能の利
用状況に関するサービス管理方法であって、上記複数の
機能のいずれかが利用されたか否かを検出するステップ
と、上記複数の機能の内、利用された機能と未利用の機
能とを判別するステップと、その判別結果に基づいて、
上記複数の機能の利用状況に関する情報を作成するステ
ップと、をプログラムされたコンピュータに実行させる
ことを特徴としている。
【0075】上記の構成によれば、機器が備えている複
数の機能のいずれかが利用されたか否かの検出結果は、
利用された機能と未利用の機能との判別結果に反映さ
れ、その判別結果に基づいて、機能の利用状況に関する
情報が作成されるから、その作成された情報は、機器が
備えている複数の機能の内、どの機能が利用され、どの
機能が未利用かを示すものとなる。
【0076】したがって、その機能の利用状況を示す情
報を、機器の使用者に未利用機能を知らせ、未利用機能
の利用を促す情報として用いたり、機器に関するサービ
ス提供者、または機器の製造者に機能の利用状況を知ら
せることによって、サービス改善や機器改良の資料とな
る情報として用いたりすることが可能になる。この結
果、機器の機能の利用に関するより積極的なサービスを
ユーザに提供することができる。
【0077】・本発明のサービス管理方法は、上記の課
題を解決するために、機器が備えている複数の機能の利
用状況に関するサービス管理方法であって、上記複数の
機能のいずれかが利用されたか否かを検出するステップ
と、上記複数の機能毎の利用回数を積算するステップ
と、積算した利用回数に基づいて、上記複数の機能の利
用状況に関する情報を作成するステップと、をプログラ
ムされたコンピュータに実行させることを特徴としてい
る。
【0078】上記の構成によれば、機器が備えている複
数の機能のいずれかが利用されたか否かの検出結果は、
複数の機能毎の利用回数を積算して求めるのに用いら
れ、その積算した利用回数に基づいて、機能の利用状況
に関する情報が作成されるから、その作成された情報
は、機器が備えている複数の機能の内、どの機能がよく
利用され、どの機能があまり利用されていないかという
各機能毎の利用頻度を示すものとなる。
【0079】したがって、その機能の利用頻度を示す情
報を用いて、機器の使用者に利用頻度の低い機能を知ら
せ、該機能の利用を促す情報として用いたり、機器に関
するサービス提供者、または機器の製造者に機能の利用
頻度を知らせることによって、サービス改善や機器改良
の資料となる情報として用いたりすることが可能にな
る。この結果、機器の機能の利用に関するより積極的な
サービスをユーザに提供することができる。
【0080】・本発明のサービス管理方法における上記
複数の機能の利用状況に関して作成する情報は、機器の
動作時に自動選択されるように初期設定された機能の利
用回数と、初期設定された機能に置き換えて利用者が設
定可能な機能の利用回数との比較結果であることを特徴
としている。
【0081】上記の構成によれば、利用回数の比較結果
は、すなわち、機器の動作時に自動選択されるように初
期設定された、言い換えるとデフォルト設定された機能
と、利用者が置き換えて設定可能な機能と、いずれがよ
く利用されているかを表す情報となるから、特に、機器
に関するサービス提供者、または機器の製造者に、その
比較結果を知らせることによって、初期設定の妥当性を
評価することができる。この結果、より使い勝手の良い
機器をユーザに提供することができる。
【0082】なお、上記各サービス管理方法を実行する
コンピュータは、機器の動作を制御するために機器に内
蔵されていてもよいし、機器と有線または無線で通信可
能に接続され、機器とは別体に設置されていてもよい。
いずれにしても、機器の使用者によって機器の操作部か
ら入力される機能の選択に関する信号を基に、利用され
た機能を特定することができ、機器が備えている複数の
機能の利用状況を記録した管理ファイルにアクセスし、
記録内容を更新したり、読み出したりすることができる
コンピュータであればよい。
【0083】・本発明のサーバによるサービス管理方法
は、機器と、該機器の動作的な管理を行うサーバと、該
機器のサービス的な管理を行うサービス管理装置とから
なるネットワークシステムにおけるサーバによるサービ
ス管理方法において、機器から、該機器が有する機能の
利用状況に関する情報を受信するステップと、上記受信
した利用状況に関する情報を発信者を特定可能な情報と
共に、サービス管理装置に送信するステップと、上記サ
ービス管理装置から、上記利用状況に関する情報に対す
る応答を受信するステップと、上記応答結果を出力する
ステップとをプログラムされたコンピュータに実行させ
ることを特徴としている。
【0084】上記構成によれば、LAN(ローカル・エ
リア・ネットワーク)等に接続された機器から、10BASE
-T、100BASE-TX対応のLANカード・LANボード等の
送受信部により該機器が有する機能の利用状況に関する
情報を受信し、上記受信した利用状況に関する情報を、
発信者を特定可能な情報と共に、機器及びサーバとWA
N(ワイド・エリア・ネットワーク)構築されたサービ
ス管理装置に対し、モデム・ルータ等の送受信部から送
信し、上記サービス管理装置から上記利用状況に関する
情報に対する応答を受信し、上記応答結果をCRTある
いは液晶ディスプレイ等の出力装置に出力する処理をコ
ンピュータによって実現することができる。
【0085】また、上記サーバの機能を機器から分離し
たことにより、機器の処理負担が軽減される上、上記サ
ーバに複数の機器を接続すれば、機器の管理者は、複数
の機器の機能の利用状況をサーバによって一元管理する
ことができる。
【0086】・本発明のサービス管理プログラムは、上
記の課題を解決するために、上記機器が備える各部とし
て、コンピュータを機能させるためのサービス管理プロ
グラムであることを特徴としている。
【0087】・本発明のサービス管理プログラムは、上
記の課題を解決するために、上記機器管理サーバが備え
る各部として、コンピュータを機能させるためのサービ
ス管理プログラムであることを特徴としている。
【0088】・本発明のサービス管理プログラムは、上
記の課題を解決するために、上記サービス管理装置が備
える各部として、コンピュータを機能させるためのサー
ビス管理プログラムであることを特徴としている。
【0089】・本発明のサービス管理プログラムは、上
記の課題を解決するために、本発明のサービス管理方法
をコンピュータに実行させるためのサービス管理プログ
ラムであることを特徴としている。
【0090】上記構成によれば、上記サービス管理プロ
グラムを、ネットワーク上にアップロードし、該アップ
ロードされたサービス管理プログラムをサービス管理装
置にダウンロードすることによって、あるいは上記サー
ビス管理プログラムを、一般的なコンピュータまたは機
器に内蔵されたコンピュータにインストールすることに
よって、本発明の機器、機器管理サーバ、またはサービ
ス管理装置が備えた各機能、もしくはサービス管理方法
をサービス受給者に提供することができる。また、一般
的なコンピュータを用いて、機器、機器管理サーバ、ま
たはサービス管理装置が備えた各機能、もしくはサービ
ス管理方法を実施することができる。
【0091】また、本発明のサービス管理プログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が、本発
明の権利範囲に属することはいうまでもない。
【0092】これによれば、上記記録媒体に記録された
プログラムを、サービス提供者側のサービス管理装置あ
るいは/およびサービス受給者側のサーバにロードする
ことによって、本発明のサービス管理方法をサービス受
給者に提供することができる。
【0093】なお、本発明のサービス管理装置は、機器
が有する機能に関する利用状況を、ネットワークを介し
て機器から直接、あるいは、取り出し可能な記録媒体か
ら間接的に入手すると共に、サービス情報を上記機器に
送信する通信部と、該利用状況が未利用機能に関する情
報の場合、もしくは、殆ど利用されていない機能に関す
る情報の場合に、該機能に応じて予め作成されているメ
ッセージを上記サービス情報として準備する演算処理部
と、を備えていてもよい。
【0094】これによれば、汎用のコンピュータによっ
て、機器が有する機能の利用状況に関する情報を入手
し、該情報の中から利用状況が未利用機能に関する情
報、さらには殆ど利用されていない機能に関する情報を
抽出することにより、機器の機能に関する利用状況を取
得し、分析し、該分析結果に基づいて機能の有効度等を
判断することが可能となる。
【0095】また、機能に応じて予め作成されているメ
ッセージを上記サービス情報として準備することによ
り、該サービス情報を取り出し可能な記録媒体に記録す
ることが可能となり、該記録媒体を機器の使用者に送付
することによって、判断結果、提案等を通知することが
できる。また、該サービス情報を直接、ネットワークを
介して機器あるいは機器の使用者が使用する端末に通知
する方法であってもよい。
【0096】なお、上記メッセージは、ハードディスク
等の記憶部に記憶しておき、該当のメッセージを該記憶
部から読み出す方法であってよい。
【0097】また、本発明のサービス管理方法は、複数
の機能を有する機器に対するコンピュータを用いたサー
ビス管理方法において、機器が有する機能に関する利用
状況が入力されるステップと、該利用状況が未利用機能
に関する情報の場合、もしくは、殆ど利用されていない
機能に関する情報の場合に、該機能に応じて作成される
サービス情報を出力するステップとをプログラムされた
コンピュータに実行させるものであってもよい。
【0098】これによれば、機器が有する機能に関する
利用状況が取り出し可能な記録媒体を介して記録再生部
から入力され、該利用状況が未利用機能に関する情報、
もしくは、殆ど利用されていない機能に関する情報であ
るかをCPU等の演算処理部が検出し、該機能に応じて
作成されるサービス情報をCRT等の出力装置、取り出
し可能な記録媒体あるいはネットワークを介して機器に
出力する処理をコンピュータに実行させることができ
る。
【0099】したがって、利用状況が未利用機能に関す
る情報の場合、もしくは、殆ど利用されていない機能に
関する情報の場合に、予め用意されたサービス情報をC
RT等の出力装置に出力することにより、サービス管理
装置の管理者に対して、機器の使用者に対する指示を行
うことができる。また、取り出し可能な記録媒体に出力
する場合には、該記録媒体を機器の使用者に送付するこ
とにより、サービス情報を機器の使用者に通知すること
ができる。
【0100】また、本発明のサービス管理方法は、ネッ
トワーク機能を有する機器に対するコンピュータを用い
たサービス管理方法において、機器から、該機器が有す
る機能に関する利用状況を受信するステップと、該利用
状況が未利用機能に関する情報の場合、もしくは、殆ど
利用されていない機能に関する情報の場合に、該機能に
応じて作成されるサービス情報を該機器に送信するステ
ップとをプログラムされたコンピュータに実行させるも
のであってもよい。
【0101】これによれば、機器が有する機能に関する
利用状況がネットワークを介して通信部から入力され、
該利用状況が未利用機能に関する情報、もしくは、殆ど
利用されていない機能に関する情報であるかをCPU等
の演算処理部が検出し、該機能に応じて作成されるサー
ビス情報をCRT等の出力装置あるいはネットワークを
介して機器に出力する処理をコンピュータに実行させる
ことができる。
【0102】したがって、利用状況が未利用機能に関す
る情報の場合、もしくは、殆ど利用されていない機能に
関する情報の場合に、予め用意されたサービス情報をC
RT等の出力装置に出力することにより、サービス管理
装置の管理者に対して、機器の使用者に対する指示を行
うことができる。さらに、ネットワークを介して機器あ
るいは機器の使用者が使用する端末に出力することによ
り、サービス情報を直接通知することができる。
【0103】
【発明の実施の形態】<実施の形態1> (ネットワーク構成)図2は、本発明が適用されるネッ
トワーク構成の概略図であり、複数のサービス受給者1
がネットワーク30を介してサービス提供者10と接続
されている。
【0104】図3は、ネットワーク構成をより具体的に
示した構成図であり、サービス受給者1Aでは、サービ
ス対象としての複数の画像形成装置21A・22A・・
・、該画像形成装置21A・22A・・・をリモート制
御するためのパーソナルコンピュータ3A、サービス受
給者1A内のネットワーク31Aをサポートし、外部の
ネットワーク30との接続を仲介するサーバ5A(機器
管理サーバ)が、ネットワーク31Aにより接続される
ことによって、画像形成装置管理システムが構築されて
いる例であり、また、サービス受給者1Bでは、サービ
ス対象としての複数の製造装置21B・22B・・・、
パーソナルコンピュータ3B、サーバ5Bがネットワー
ク31Bにより接続されることによって、製造装置管理
システムが構築されている例である。
【0105】なお、サービス提供者10が扱うサービス
受給者1は、複数に亘らなくてもよく、単一であって良
い。また、パーソナルコンピュータ3A,3Bおよびサ
ーバ5A,5Bは必ずしも必要ではなく、画像形成装置
21A・22A・・・または製造装置21B・22B・
・・がネットワーク30に接続され、送受信を行う機能
を備えていてもよい。
【0106】ただし、サーバ5A,5Bを設けると、本
発明のサービス管理方法を提供するサービス管理装置と
しての端末12(後述)と、上記各機器(画像形成装置
21A・22A、製造装置21B・22B・・・)との
パイプ役を担うことになるので、端末12および各機器
における処理負担をそれぞれ軽減することができる。ま
た、複数の機器の動作をサーバ5A,5Bによって一元
管理できるメリットが生まれると共に、サーバ5A,5
Bがファイヤーウォールの働きをすることもできる。し
たがって、サーバ5A,5Bと端末12とを接続するの
に、既存のネットワークシステムを問題なく利用するこ
とができる。
【0107】(装置構成)図1に、特定のサービス受給
者1が所有する機器と、サービス提供者10が所有する
サービス管理装置とにおける各装置のブロック図を示
す。
【0108】サービス受給者1のサービス対象となる機
器は、たとえば画像形成装置2であり、電話回線30A
によりネットワーク30と接続されている。
【0109】該画像形成装置2は、図示しない画像形成
手段に加えて、コントローラ部213、操作部214、
送受信部215、記憶部216、表示部217を備えて
いる。
【0110】操作部214は、プッシュ式あるいはタッ
チ式、スライド式のボタン、スイッチを備え、画像形成
装置2が保有する各種機能の内、操作者が希望する機能
を選択して実行させるための入力手段である。たとえ
ば、画像形成装置2が複写機の場合には、該入力手段と
して、スタートボタンの他、両面印刷選択ボタン、ソー
タ選択ボタン、倍率選択ボタン、コピー濃度選択ボタ
ン、印刷品質選択ボタン等がある。
【0111】図4(a)に、上記各種機能について、機
能テーブルとして示した一例を示す。該テーブルは、階
層的に整理されており、たとえば、上位層の倍率選択機
能には、さらに中位層として縮小機能と拡大機能とが含
まれ、該中位層の各機能には、さらに、下位層として8
6%、・・・、115%、・・・という倍率値が含まれ
た3階層の構成になっている。また、該テーブルは後述
する記憶部216に保存され、コントローラ部213に
よってアクセス可能、かつ更新可能になっている。
【0112】なお、機能テーブルにおいて、「機能名」
情報欄は、コード化された「コード」情報欄が具体的に
何を表すのかを示すために表示しているのであって、画
像形成装置2の記憶部216に必ずしも記憶されている
必要性はない。
【0113】初期状態では、機能テーブルの利用欄は全
て、未利用状態を表す "0" となっている。また、コー
ドとは、機能テーブルの情報を送受信部215から送信
する場合の、機能を特定する情報である。たとえば、 "
86%" という機能に関する情報を送信するには、 "1
11" というコード情報で送信する。受信する側は、"
111" というコード情報を受け取ると、該コード情報
が "86%" という機能に関する情報であることを翻訳
する。したがって、コード情報の送信側と受信側におい
てこのような対応関係を取り決めておくことが好まし
い。
【0114】このように、送信される情報をコード情報
とすることにより、たとえば、「縮小率86%」といっ
た文字情報を送信する場合に比べて、情報量を大幅に削
減することができると共に、一種の暗号化の作用を兼ね
備えているので、外部の第3者に漏れたとしても弊害が
ない。
【0115】なお、ボタンの数は機能と1対1に対応し
ている必要はなく、同一のボタンを複数回押すことによ
り他の機能が選択されるようにしておけば、ボタンの数
を削減することができる。たとえば、図5は、片面印刷
と両面印刷とを切り換える場合に、デフォルトでは "片
面印刷" が自動的に設定されるようにしておき、所定の
ボタンを1回押す毎に、 "両面印刷(偶数枚原稿)" →
"両面印刷(奇数枚原稿)" → "両面−両面印刷" → "
片面印刷" →・・・ と切り替わるように設定されている例
を示している。
【0116】記憶部216は、フラッシュメモリ等の不
揮発性メモリで構成され、本サービスが対象とし、画像
形成装置2が保有する機能一覧情報を予め記憶してい
る。該機能一覧情報とは、図4(a)に示したような機
能テーブルであり、コード情報と該コード情報の機能が
利用されたか否かを示す利用情報とが関連付けられた情
報である。なお、 "100" 等のコード情報は画像形成
装置2の有する機能に応じて予め設定されており、「利
用」情報欄には、画像形成装置2の利用状況に応じて所
望の値が入力されるようになっている。所望の値とは、
"0" か "1" かの2値データ、あるいは、 "0、1,
2、・・" 等の数値であり、詳細は後述する。
【0117】また、記憶部216は、本発明のサービス
管理方法を実行するのに必要な機器側のプログラムを格
納している。また、コントローラ部213からの指示が
あった場合に、該記憶情報の更新を行う。なお、記憶部
216は、本発明の記録媒体の1つに相当する。
【0118】送受信部215は、上記記憶部216に記
憶されている情報を基に、必要な情報を端末12に送信
するためのものであり、たとえば、モデムである。端末
12は、本発明によるサービスを行うサービス提供者1
0によって管理され、本発明のサービス管理装置として
機能する端末であり、送受信部215には、該端末12
にアクセス可能なようにアクセス先情報(ダイヤルアッ
プ接続の場合には電話番号、等)が設定される。
【0119】接続形態は、電話回線に限定されるもので
はなく、CATV等の専用回線でもよい。また、画像形
成装置2と端末12との伝送形態としては、全てが有線
である必要はなく、一部に無線を介して伝送するもので
あってもよい。たとえば、図6に示すように、画像形成
装置2に搭載もしくは接続される送受信部215の伝送
形態を無線とし、サービス受給者1内に設置される第2
の送受信部218に対し無線状態で送信し、該第2の送
受信部218は有線状態でネットワーク30と接続され
ている形態である。また、送受信部215は、ローカル
ネットワーク31に接続するための機能を有していても
よい。なお、第2の送受信部218と端末12の通信部
121の間が、無線伝送を一部に用いるものであっても
当然よい。
【0120】コントローラ部213は、操作部214か
らの信号を監視しており、信号内容に応じて所定の指示
を行うと共に、初めて実行された操作に対しては、上記
記憶部216の内容を更新する。たとえば、印字品質選
択ボタンにおいて、 "インクセーブ" 機能が選択された
場合には、予め設定されたインクセーブ用のアルゴリズ
ムを呼び出して、原データに対して所定の画像処理を行
う等、従来通りの処理を行う一方、図4(b)に示すよ
うに、記憶部216に記憶されている機能テーブルにお
いて、 "インクセーブ" 機能欄にチェックを入れる。本
実施の形態において、 "チェック" は、デフォルト値 "
0" を "1" に変更することで行う。したがって、チェ
ック欄に入力される2値データはフラグに相当する。
【0121】また、該機能テーブルにおいて、チェック
が入っていない情報、すなわち、 "0" が入力されてい
る情報を必要に応じて、外部に送信するよう送受信部2
15に指示する。また、装置全体の制御のためにCPU
を用いている画像形成装置の場合には、コントローラ部
213として該CPUを用いることができる。
【0122】このように、コントローラ部213は、記
憶部216に保存されている機能テーブルを更新するこ
とによって、複数の機能の利用状況に関する情報を作成
することになる。
【0123】表示部217は、サービス提供者10から
のサービス提供内容を表示するためのもので、文字表現
あるいは画像表現可能な液晶画面等のデバイスが好まし
く、さらには、カラーであれば画像情報を有効に利用で
きるので好ましい。
【0124】次に、サービス提供者10の端末12(サ
ービス管理装置)の構成について、引き続き図1を参照
して説明する。
【0125】端末12は、たとえば、パーソナルコンピ
ュータ(PC)、ワークステーション(WS)であり、
通信部121と、演算処理部122と、入力部123
と、記憶部124と、出力部125とから構成されてい
る。
【0126】通信部121は、ネットワーク30に対し
て接続するためであり、電話回線の場合には、たとえ
ば、モデムである。また、ローカルネットワーク32に
接続するための機能を有していてもよい。
【0127】演算処理部122は、通信部121あるい
は入力部123から入力された情報に対して演算を行う
部分であり、たとえば、CPU及びメモリである。メモ
リは、処理結果を一時的に保存しておくためのRAM等
のメモリである。演算処理をソフトウエア的に行う場合
には、処理手順を記したプログラムを保存しておくため
の不揮発性メモリを用意する。あるいは、後述する記憶
部124にプログラムを保存しておき、プログラム動作
時に該記憶部124から読み出し、RAM上で作業を行
うようにしてもよい。
【0128】入力部123は、たとえば、キーボード、
マウス、ポインティングデバイス、イメージスキャナ、
バーコードスキャナ等であり、提供するサービスの情報
等を入力するために用いられる。
【0129】記憶部124は、通信部121あるいは入
力部123から入力された情報及び演算処理部122に
より行われた演算結果を記憶するための部分(第1の記
憶部及び第2の記憶部)であり、たとえば、ハードディ
スク、光ディスクである。記憶内容としては、本発明に
よるサービス管理方法の処理フローを記したアプリケー
ションプログラム等がある。なお、記憶部124は、本
発明の記録媒体の1つに相当する。
【0130】出力部125は、情報のソフトコピー及び
ハードコピーのためであり、前者に対してはCRTある
いは液晶等のディスプレイが、また、後者に対してはプ
リンタが該当する。
【0131】(画像形成装置2の動作) 1.機能チェック過程 サービス受給者1が、初めて画像形成装置2を使用し、
たとえば、印刷品質機能の内、インクセーブ機能を用い
た印刷を行った場合について説明する。
【0132】操作者は、操作部214の中からインクセ
ーブ機能を選択すると、該機能の選択を示す信号がコン
トローラ部213に入力される。該コントローラ部21
3は、画像形成に係る本来の処理を行う一方、インクセ
ーブ機能が選択されたことを検出し、記憶部216に保
存されている機能テーブルにおいて、インクセーブ機能
に関する欄にチェックを入れる。すなわち、フラグを立
てる。
【0133】図4(b)では、デフォルトの値を "0"
として、利用された機能に対して "1" が入力される。
該入力欄は、 "0" か "1" かのいずれかであり、基本
的には、 "0" から "1" に変化し、 "1" から "0"
には変化しない不可逆な特性を有する。ただし、全情報
をリセットする場合においてはこの限りではない。
【0134】図7を用いて、コントローラ部213が行
う処理について説明する。
【0135】図7(a)は、第1の方法について示した
フローチャートである。
【0136】ステップ[10](S10) 操作部214から信号の入力あるいは入力の変化を監視
しており、入力が行われた場合あるいは入力値に変化が
あった場合等にはステップ[S11](以下、S11と
略記する)に進む。
【0137】ステップ[11](S11) 機能が選択された場合、すなわち、該機能を特定する信
号が入力された場合には、記憶部216に保存されてい
る機能テーブルを読み出す。
【0138】ステップ[12](S12) 上記機能を特定する信号から該当するコード情報を割り
出し、該当のコード情報のチェック欄に入力されるフラ
グを "1" に変更する。なお、既に "1" が入力されて
いる場合であっても、新たに "1" を入力する。すなわ
ち、後述するように、既に入力されている値の読み出し
を行わず、したがって、既に入力されている値に関係な
く "1" を入力するので、読み出し動作、及び読み出し
た値が既に "1" であるかの判断に係わる動作を省略す
ることにより、処理を高速に行うことができるという利
点がある。なお、記録部216の記録媒体に対する入力
とは、磁気データ等の記録を意味し、たとえば、ハード
ディスク装置であれば磁気ヘッドを駆動して記録媒体の
所定の位置の磁気極性を所望の値にする。
【0139】ステップ[13](S13) 上記入力された値を最新の情報として機能テーブルを更
新する。すなわち、複数の機能の利用状況に関する情報
を作成する。
【0140】なお、一連の印字動作によって、複数の機
能が選択された場合には、各機能について上述した処理
を繰り返し行う。
【0141】次に、図7(b)を用いて、第2の方法に
ついて説明する。なお、S10及びS11は上述した内
容と同じであるため、異なる部分についてのみ説明す
る。
【0142】ステップ[14](S14) S10で得られた機能を特定する信号から該当するコー
ド情報を割り出し、該当のコード情報のチェック欄に入
力されているフラグが "1" であるか否かを検出する。
すなわち、該当のコード情報のチェック欄に入力されて
いる値を読み出し、読み出した結果を "1" と比較し、
同じであるか否かの判断を行う。
【0143】すでに "1" が入力されていると判断され
た場合には、書き込みを行うことなく処理を終了する。
この点が上述した第1の方法と異なる点である。
【0144】一方、すでに入力されている値は "0" で
あると判断された場合には、S15に進む。
【0145】ステップ[15](S15) 該当のコード情報のチェック欄に入力されるフラグを "
1" に変更する。
【0146】ステップ[16](S16) 上記入力された値を最新の情報として機能テーブルを更
新する。すなわち、複数の機能の利用状況に関する情報
を作成する。
【0147】なお、一連の印字動作によって、複数の機
能が選択された場合には、各機能について上述した処理
を繰り返し行う。
【0148】以上のように、第2の方法は第1の方法に
比べ、選択された機能が既にチェック済みか否かによっ
て処理を異ならせるものであり、既にチェック済みの場
合には上書き保存することなしに終了するように構成さ
れている。これは、不揮発性メモリへの書き込み回数を
制限するために行うものであり、該メモリの耐久性を向
上させ、記録データの長期信頼性を確保することができ
る。一方、図7(a)で示した第1の方法は、選択され
た機能の一切の確認を行わずに上書きするため、多数回
記録時には上記耐久性においては劣るものの、読み取り
動作が不要のため高速な処理を行うことができる。
【0149】図8には、一定期間後の状態を示した機能
テーブルの一例を示す。利用された機能に対応した「利
用」情報欄の値が "1" になっている。
【0150】2.情報検索過程 図9は、記憶部216に保存されている機能テーブルか
ら、フラグが "0" であるコード情報を抽出する場合の
フローチャートの一例である。
【0151】ステップ[20](S20) 機能テーブルから、該当のコード情報のフラグが "0"
か否かを検出する。図8(a)で示した例では、まず、
コード情報が最も若い番号である "100" の機能につ
いて行う。フラグが "0" であれば、S21に進み、ま
た、フラグが "1" であれば、S22に進む。
【0152】ステップ[21](S21) フラグが "0" 、すなわち未利用のコード情報(図8
(a)で示した例では、"100" )をRAMに一時保
存する。本実施例において、機能の利用状況を示す情報
としてサービス提供者10に通知するコード情報をRA
Mに一時保存する処理を、コントローラ部213が機能
の利用状況に関する情報を作成する処理に相当すると捉
えてもよい。なお、以下で述べるS22の処理の結果、
再び本ステップを行うことになった場合には、既に記憶
されているコード情報に加えて追加保存する。
【0153】ステップ[22](S22) 上記コード情報が属する階層に他のコード情報が存在す
るかを検出する。存在すればS20に戻り、また、存在
しなければS23に進む。図8(a)で示した例では、
コード情報 "100" と同階層に "200" 、 "30
0" 、・・・が存在するため、S20に戻ることにな
る。
【0154】ステップ[23](S23) S22で、同一階層に他のコード情報が存在しなかった
場合には、RAMに一時保存されているコード情報を検
索結果として出力する。なお、該検索結果は、後述する
情報送信過程において送信される主体データとなる。
【0155】以上の処理を図8(a)で示した例に適用
すれば、検索結果として、 "200" 、 "400" 及び
"500" が得られる。このように、本フローチャート
では、最上位の階層に属するコード情報に関して、該コ
ード情報のチェック欄が "0" であるコード情報を抽出
することができる。
【0156】なお、S23により出力された結果を、不
揮発性メモリに記憶するならば、上記検索をその都度行
う必要がないので、画像形成装置2の処理負担を大幅に
低減できる。つまり、コントローラ部213が、通常の
画像形成動作に係わる処理と本発明に係わる上述した処
理の両方を行う場合に、本発明に係わる処理を行ってい
る間、通常の処理がウエイト状態となって画像形成処理
に影響がでるのを極力なくすことができる。
【0157】3.情報送信過程 次に、上記情報検索過程において抽出されたコード情報
を、サービス提供者10の端末12に送信する処理につ
いて説明する。
【0158】コントローラ部213は、まだ利用されて
いない機能、すなわち、図8では、利用欄が "0" のも
のを対象として、送受信部215からネットワーク30
を介して端末12に情報を送信する。このとき、ネット
ワーク30が専用線でなく、電話回線等の共用線である
場合には、発信元が特定できる情報を併せて送信する。
【0159】図10(a)(b)は、コントローラ部2
13の送信処理に適用可能な2つのフローチャートを示
している。まず、図10(a)に基づいて説明する。
【0160】ステップ[30](S30) コントローラ部213は、図示しないタイマ手段を利用
して、現在時刻が設定された時刻であるか否かの判断を
行う。設定された時間であれば、S31に進む。
【0161】なお、時刻の設定は、画像形成装置2の操
作部214から、操作者が設定・登録・修正を行うよう
にすることができる。また、設定時刻としては、 "20
01年2月23日0時0分0秒" のように、ある特定の
日時であってもよいし、あるいは、 "毎月16日0時0
分0秒" のように、1ヶ月毎のような定期的日時であっ
てもよい。サービス提供者10が継続的に画像形成装置
2の利用状況に関する情報を入手する目的のためには、
後者の方が設定の手間が省けるのでより好ましいといえ
る。このような時刻の設定方法は、VTR等におけるタ
イマ録画を参考にすることができる。
【0162】ステップ[31](S31) 現在時刻が設定された時刻である場合、記憶部216か
ら、機能テーブルを読み出す、あるいは機能テーブルに
アクセスする。
【0163】ステップ[32](S32) フラグが "0" である機能のコード情報を取得する。具
体的には、上述した情報検索フローを実行することで行
う。あるいは、上述した情報検索フローの結果を事前に
記憶した検索結果テーブル(図示せず)の内容を読み出
すことで行う。
【0164】ステップ[33](S33) 上記取得したコード情報を、サービス提供者10の端末
12に対して送信する。
【0165】次に、図10(b)について説明する。同
図(a)と比較し、異なっている点は、送信するタイミ
ングの違いであり、それ以降の処理(S35乃至S3
7)はS31〜33と同じであるので説明は省略する。
【0166】ステップ[34](S34) 機能テーブルに変化があったか否かを監視しており、変
化があった場合にはステップ[S35]に進む。つま
り、上述した情報チェック処理にも関連し、図7(b)
において、S16に引き続いて実行される。
【0167】このように、第1の方法であれば、機能テ
ーブルの情報に変化がなくても、予め設定された時刻に
なれば情報が送信されるのに対し、第2の方法によれ
ば、機能テーブルの更新状態を監視し、更新が行われた
場合に当処理が行われるので、端末12に対して送信さ
れる情報は常に前回の送信内容に対して変化がある内容
である。したがって、第1の方法は定期的に情報を送信
することが可能であり、また、たとえ前回と同一内容で
あっても複数回送信するため、情報の伝達確度がより向
上する。一方、第2の方法は、送信を最小限に留めるの
でネットワークに対する負荷を抑制できる。
【0168】なお、両者を融合する方法も有効であり、
たとえば、機能テーブルの更新頻度が頻繁である場合
に、第2の方法によればその都度、情報を送信しなけれ
ばならず、送信動作に係わるコントローラ部213の負
荷が増大し、通常の画像形成動作に支障をきたす虞があ
る。これに対し、一定期間内に発生した機能テーブルの
更新状況をログ情報として記憶部216に記憶してお
き、所定の期日が到来した時に該ログ情報を読み出して
送信するといったように、送信動作自体は定期的に行う
ようにすることもできる。
【0169】以下に、情報チェック過程において、チェ
ックを入れるときのより好ましいルールについて説明す
る。
【0170】先述したように、機能テーブルは階層に分
かれており、最上位階層に属するコード情報には、 "1
00" 、 "200" 、 "300" 等のコード(3階層構
成を取り得ることを示す3桁のコードの最上位桁に1、
2、または3が設定されている)が与えられており、そ
の下の階層に属するコード情報には、 "110" 、 "1
20" および "210" 、 "220" 、 "230" 等の
コード(3桁のコードの最上位桁および中位桁に1、
2、または3が設定されている)が与えられ、さらに下
層がある場合には、 "111" 、 "112" 、 "11
3" 等のコード(3桁のコードの全桁に1、2、または
3が設定されている)が用意される。
【0171】図8(a)に示すように、下位の階層の全
ての機能が "1" である上位階層の機能に対して、 "
1" を入力する。たとえば、倍率選択(コード:10
0)の場合、下位の階層に属するコード情報としての縮
小(コード:110)および拡大(コード:120)が
共に "1" であるため、 "1" となる。
【0172】一方、下位の階層の全てが "1" でない場
合には、上位階層の値は "0" のままである。たとえ
ば、コピー濃度(コード:200)の場合、手動(コー
ド:210)および自動(コード:220)が共に "
1" であるが、写真(コード:230)が "0" である
ので、これらの上位階層としての位置づけであるコピー
濃度(コード:200)は "0" のままである。このよ
うに、下位階層のフラグに基づいて、それより上位の階
層のフラグが決定されており、たとえば、(あるコード
情報のフラグ)=(下位の階層のコード情報のフラグの
論理積)で実現することができる。ハードウエア的に実
現する場合には、ANDゲートにより実現できる。
【0173】以上のようなルールに基づき、機能テーブ
ルを更新するメリットについて、フラグが "0" である
コード情報を抽出する場合の処理を参照しながら以下に
説明する。
【0174】図11は、記憶部216に保存されている
機能テーブルから、フラグが "0"であるコード情報を
抽出する場合のフローチャートの一例である。図9と異
なる点は、最上位の機能に関する検索に限らず、それよ
りも下位の階層に属する機能に関する検索をも行う点で
ある。
【0175】処理的には、図9に示したアルゴリズムを
基本としており、下位の階層に属する機能に対する検索
を行うために、S42及びS45乃至S47の処理が付
加されている。なお、S40・41の処理内容は、S2
0・21の処理内容と同じなので、その説明を省略す
る。
【0176】ステップ[42](S42) S41(S21に相当)の後、該当のコード情報が表す
階層の下に属する階層が存在するか否かを検出する。存
在しなければ、S46に進み、図9で示した処理と同じ
となる。下位の階層が存在すれば、S43に進む。
【0177】ステップ[43](S43) 下位階層に属するコード情報のフラグが "0" か否かを
検出する。 "0" であればS44に進み、 "1" であれ
ばS45に進む。
【0178】ステップ[44](S44) フラグ "0" が検出されたコード情報をRAMに保存す
る。
【0179】なお、S41により保存されたコード情報
に対して、該コード情報と関連し、かつ、より下位のコ
ード情報を、S41により保存されたコード情報に代わ
って更新する方法であってもよい。これにより、RAM
の記憶容量を増加させることなく、有効に利用できる。
【0180】しかし、RAMの記憶容量に関して制限が
比較的少ない場合には、S41とは別の記憶領域を設け
ておき、該別の記憶領域に記憶する形態であってもよ
い。この場合には、後ほど、S41により保存されたコ
ード情報とS44により保存されたコード情報との比較
を行い、より下位のコード情報を有効値として用いるこ
とになり、該有効値がS47における出力対象となる。
【0181】ステップ[45](S45) S43で着目した階層に、他のコード情報が存在するか
否かを検出する。存在すればS43に戻り、同様の処理
を他のコード情報に対して行う。また、存在しなけれ
ば、S46に進む。
【0182】ステップ[46](S46) S42及びS45の分岐命令によって実行され得る処理
であり、S42におけるコード情報(S45のコード情
報に対しては1つ上の階層のコード情報)が属する階層
に、他のコード情報が存在するか否かを検出する。存在
しなければS47に進み、存在すればS40に戻る。
【0183】ステップ[47](S47) RAMに一時保存されているコード情報を出力する。た
とえば、送信過程において端末12に送信する場合に
は、該コード情報を送受信部215に出力する。
【0184】なお、RAMに記憶されるステップはS4
1とS44の2つがあるが、S47において対象となる
保存内容は両方の内容であってよい。すなわち、以下に
述べるように、サービス提供者10の端末12の処理に
より、有効な値を選択できるからである。
【0185】つまり、S42の分岐命令の結果、S43
に進まない場合には、S44も行われず、したがって、
S44による保存は行われないので、端末12に送信す
る情報はS41に保存された内容となる。
【0186】一方、S42の分岐命令の結果、S43に
進んだ場合には、S44の処理が行われるため、RAM
にはS41により保存された内容とS44により保存さ
れた内容の2つが生じる。このとき、S44により記憶
されたコード情報は、S41により保存されたコード情
報に対して下位のコード情報である。
【0187】たとえば、図8(a)において、機能名が
"コピー濃度" の場合のコード情報"200" はS41
により保存され、機能名が "写真" の場合のコード情報
"231" はS44により保存される。
【0188】したがって、S41により保存された内容
とS44により保存された内容の両方を送信の対象とす
る場合には、 "200" 及び "231" の両方のコード
情報が対象となる。しかしながら、 "200" の下位の
階層には、対象とならない "211" 及び "221"
(機能名はそれぞれ "手動" 及び "自動" )が存在して
いるため、機能の利用状況を表すコード情報としてより
有効であるのは "231" である。
【0189】したがって、上記2つのコード情報が端末
12に送信されてきた場合に、有効値(この場合には、
"231" )のみを選択するためには、より下位のコー
ド情報のみを選択することにより行う。
【0190】以上のことから、画像形成装置2は、必ず
しも必要最小限のコード情報のみを選択して送信する必
要はないことがわかる。これにより、画像形成装置2の
処理負担を軽減することができる。
【0191】また、本処理は、階層が2つの場合の例で
あったが、3つ以上に拡張することは容易に行える。
【0192】以下に、図8(a)を基にした具体例につ
いて説明する。
【0193】コントロ−ラ部213がチェックされてい
ない機能名を抽出する場合、上位階層から行う。したが
って、上位階層が "1" であれば、それに属する全ての
下位階層の機能が "1" であることが分かる。よって、
これ以上、それ以下の階層について、 "0" か "1" か
の確認を行う必要がなくなるため、検索処理時間を短縮
することができる。図8(a)の例では、倍率選択(コ
ード:100)、両面(コード:300)等が相当す
る。
【0194】また、以下に述べるように、上位階層が "
1" であれば、端末12に送信する内容は、コード情報
として100に関してのみでよく、110、120、さ
らには、111,112、113および121、12
2、123等の下位階層の全てのコード情報を送信しな
くてもよいため、送信する情報量を削減することができ
る。
【0195】次に、上位階層が "0" であれば、下位階
層に少なくとも1つの機能が "0"、すなわち未利用で
あることが分かる。したがって、まず、1つ下の階層に
ついて、 "0" である機能を検索する。図8(a)を参
照し、印刷品質(コード:400)について説明する
と、画質優先(コード:421)、ユーザ設定(コー
ド:441)および解像度(コード:450)が "0"
であることがわかる。
【0196】次に、上記ステップで、 "0" であった機
能の1つ下の階層について、 "0"である機能を検索す
る。まず、画質優先(コード:421)においては、そ
れより下の階層が存在せず、該機能が最下層に位置する
ので、コード:421に対する検索を終了し、同階層に
属するユーザ設定(コード:441)に対する検索に移
行する。該機能も、それより下の階層が存在せず、該機
能が最下層に位置するので、コード:441に対する検
索を終了し、印刷品質(コード:400)と同階層に属
する解像度(コード:500)に対する検索に移行す
る。
【0197】このとき、下に階層がさらに存在するか否
かの判断は、コード情報の最下位の値が "0" か否かで
判断する。すなわち、下位の階層が存在する場合には、
コード情報の最下位の値を "0" とし、下位の階層が存
在しなければ、コード情報として、421、441等の
ように、最下位の値を "0" 以外の値に設定するという
第2のルールを設けておく。
【0198】該コードには、下の階層が存在し、400
dpi(コード:511)、600dpi(コード:5
21)および1200dpi(コード:531)の3つ
の機能があることが分かる。これら機能の内、 "0" で
あるのは、1200dpi(コード:531)の機能で
あることが分かる。
【0199】以上のように、上述したルール化を行え
ば、 "0" である機能を探索する時間を短縮することが
できる。なお、コード情報の桁数、階層の数は、上記例
に限るものではない。
【0200】なお、以上の説明では、機能テーブルのデ
フォルト状態での値を "0" としたが、NULL(空き
文字)としておき、画像形成装置2が初めて起動した場
合に"0" にセットする形態であってもよい。
【0201】(端末12の動作) サービス提供過程 サービス提供者10の端末12は、通信部121からサ
ービス受給者1の機器の利用状況に関する上記情報(こ
こでは、未利用機能を特定する情報)を入手する。
【0202】たとえば、図8(a)の例では、 "231,421,441,531" の情報を得る。なお、画像形成装置2を個々に識別する
ために画像形成装置2に割り振られた固有の情報を併せ
て受信するのであれば、画像形成装置2を特定すること
が可能となる。さらに、該画像形成装置2の固有の情報
に関連付けて、サービス受給者1の情報を記憶部124
に保存しておくならば、画像形成装置2の固有の情報の
受信によって、画像形成装置2及びサービス提供者1の
両方を特定することができる。
【0203】受信した情報の内容は、サービス受給者1
の画像形成装置2において使用されていない機能という
ルールであるため、端末12は、コード情報の有無から
未利用機能の有無を、およびコード情報の内容からその
特定を行う。上記受信内容では、 "写真" 、 "画質優
先" 、 "ユーザ設定" 、 "1200dpi" が未利用機
能であると判断する。
【0204】そして、端末12の演算処理部122は、
未利用機能毎に対応付けられたアクション(サービス;
利用状況に関する情報に対する応答)をアクションテー
ブルから読み出し、サービス受給者1にネットワークを
介して送信する。
【0205】図12を参照してより詳細に説明すると、
演算処理部122は、取得したコード情報を基に該コー
ド情報に対応付けられたアクションを実行する。該アク
ションは、該コード情報と1対1に対応したアクション
名によって管理されており、実行内容がアクション内容
欄に記述されている。
【0206】アクション内容は、必ずしもコード情報と
1対1に対応している必要はなく、たとえば、解像度機
能において、400dpi(コード:511)、600
dpi(コード:512)、1200dpi(コード:
513)に対して単一のアクション(ファイル500の
内容を送信。)を行うようにしても良い。また、この例
では、さらに、ファイルを参照するようになっており、
実際に送信される内容は、該ファイルに記述されてい
る。このようにしておけば、機能とアクションの対応付
けを図12に基づき決定・修正し、また、送信する内容
の変更は、ファイルの変更により行えるので、対応関係
およびアクション内容を修正する際の自由度を高くする
ことができる。
【0207】ファイル内容は、特定されるべきものでは
ないが、たとえば、図13(a)に示すように、 "写真
機能が利用されていません。" といった単に状況を通知
するものであっても良く、これにより、サービス受給者
1に対し未利用機能について認識させることができる。
また、画像形成装置2の開発時、出荷時等においては見
出されていなかった新たな活用法を例示する内容であっ
ても良い。
【0208】さらには、同図(b)に示すように、 "写
真機能の使い方については、ヘルプの・・・を参照して
下さい。" 、 "写真機能の使い方については、マニュア
ルの・・ページを参照して下さい。" といった該機能を
利用し易くさせるメッセージであっても良い。これによ
り、該機能を利用しようとするサービス受給者1が次に
抱くであろう疑問、すなわち、該機能を使うにはどうし
たらよいか?、を解消することができる。
【0209】また、同図(c)に示すように、 "写真機
能を利用すれば、・・・・ことができます。" といった
提案により、サービス受給者1の関心を未利用機能によ
り引きつけるものであっても良い。これにより、何がで
きるか?、どこまでできるか?、といったことが明らか
になるので、多少の関心を有するサービス受給者1に対
し効果がある。
【0210】これらのいわゆるテキストデータであれ
ば、情報量が過大ではないのでネットワークを介してサ
ービス提供者10からサービス受給者1に対し軽負荷で
送信することができる。
【0211】なお、サービス受給者1に通知すべき内容
を画像形成装置2の記憶部216に予め記憶させてお
き、サービス提供者10から送信される内容としては、
該記憶部216から読み出すアドレス情報とし、コント
ローラ部213は該アドレス情報に基づき記憶部216
から通知内容を呼び出すものであっても良い。このよう
にすれば、サービス提供者10からサービス受給者1に
対し送信する内容は、アドレス情報だけであるので、情
報量をさらに削減することができる。
【0212】ただし、提供される情報の内容を予め記憶
部216に記憶させる必要があるので、メモリ等のハー
ドウエア量が増大し、また、サービス提供者10が通知
するアドレス内容に従い該当の情報を表示する等のプロ
グラムが別途必要になる等、機器側のソフトウエアの負
担が増加する。また、一旦機器を出荷した後は、該記憶
内容を変更できないので、情報の最新性に問題が生じる
等の課題がある。これらに関しては、上述した方法が優
れている。
【0213】さらには、図13(d)に示すように、画
像情報を交えて具体例を示すものであってもよい。これ
により、何ができるか?、といったことがより視覚的、
具体的に示されるので、潜在的に関心のないサービス受
給者1を除いて効果がある。画像情報としては、たとえ
ば、 "写真機能" の場合には、自動モードを利用した場
合と、写真モードを利用した場合の出力の比較例を示す
ものである。サービス提供者10は、該画像情報を加え
て送信する。
【0214】図14に、サービス提供者10の端末12
が、受信した利用状況に関する情報に対して応答処理を
行う処理フローを示す。
【0215】ステップ[50](S50) 画像形成装置2が有する機能に関する利用状況情報を受
信したか否かを検出する。検出した場合には、S51に
進む。
【0216】ステップ[51](S51) 受信情報からサービス受給者1あるいは画像形成装置2
の特定及び画像形成装置2の未利用機能に関する情報を
抽出する。
【0217】ステップ[52](S52) 記憶部124に記憶されているアクションテーブルを基
に、該当するサービス情報を画像形成装置2あるいはサ
ービス受給者1が使用する図示しない端末に送信する。
【0218】なお、サービス受給者1が使用する図示し
ない端末が、ネットワーク30に接続されている場合に
は、e−mail等の伝達手段を用いることができる。
【0219】(サービス享受過程)画像形成装置2は、
端末12から上記サービス情報を受信し、表示部217
に表示、または、記憶部216に記憶する。記憶、表示
の判断は、コントローラ部213が行う。図1に示すよ
うなサービス受給者1内のネットワーク環境においてス
タンドアローン的な機器の場合には、画像形成装置2が
有する表示部217への表示が必須である。
【0220】受信した情報の記憶の有無については、サ
ービス提供者10から送信される情報が1回限りの場合
において、表示部217に表示した情報がサービス受給
者1に確実に伝達されない可能性があるときには有効で
ある。すなわち、サービス提供者10から情報が送信さ
れ、確実に受信・表示したにも拘らず、該情報がサービ
ス受給者1の管理担当者に認識されることなく、他の機
器利用者の手によって画像形成装置2の電源が落とされ
る可能性は大いにある。このような場合には、該機器の
電源が再び入れられるときに、記憶部216に記憶した
情報を再表示させることにより、サービス受給者1の管
理担当者により確実に伝達することができる。
【0221】また、該表示に対する応答があるまで、画
像形成装置2の起動時に毎回上記再表示を行うようにす
ることも有効である。ここで、表示に対する応答とは、
たとえば、操作部214に "確認ボタン" を用意してお
き、該確認ボタンが押印されることによりリセット信号
が発生するような構成である。これにより、サービス受
給者1の意志によって再表示が解除されない限り、再表
示を継続して行うので、サービス受給者1に対してより
確実に情報を伝達することができる。
【0222】なお、表示された情報を基にサービス受給
者1が、該提案される機能を利用するか否かは、全くサ
ービス受給者1の意思に依るところであり、未利用機能
の確実な利用を保証するものではないが、本発明の目的
は、サービス受給者1に忘れ去られている機能、あるい
は敬遠されている機能をサービス提供者10が検出し、
該機能の利用を提案し、画像形成装置2が本来有してい
る機能を有効利用してもらう機会を与えることにより、
実際の利用実績数の向上を狙うものである。
【0223】<変形例1−1>上記実施形態では、画像
形成装置2の機能一覧を記したファイルあるいはデータ
(以後、ファイルと称す)を予め作成、記憶し、該登録
された機能が検出されたことをチェックするために、上
記ファイルに上書きする場合を示したが、書き込みエラ
ー等により、上記ファイルが壊れてしまう恐れがある。
【0224】このような問題点を改善するものとして、
本変形例では、画像形成装置2の機能一覧を記したファ
イルに対し、該登録された機能が検出されたことをチェ
ックするファイルを別途設け、画像形成装置2の機能一
覧を記したファイルは読み出すのみで情報の書き込みは
行わないようにする。
【0225】これにより、もし、万一、チェック用ファ
イルがソフトウエア的に破損した場合には、該ファイル
を作り直すことにより、本サービスが実施できなくなる
という最悪の事態を回避することができる。さらに、フ
ァイルが物理的に破損した場合に備えて、他の記録領域
にチェック用ファイルを作成するようにしておけば、さ
らによい。
【0226】<変形例1−2>上記変形例1−1では、
画像形成装置2の機能一覧を記したファイルとチェック
用ファイルを単一の記憶部に形成するようにし、ソフト
ウエア処理により機能一覧を記したファイルには書き込
みを行わないように構成した。しかし、このようなフラ
ッシュメモリ等の記憶部は、物理的には書き込み可能な
素子であるので、予期せぬノイズ等が原因で、データの
書き込みあるいは消去がなされる可能性を潜在的に有し
ている。
【0227】このような課題を改善するために、本変形
例では、画像形成装置2の機能一覧を記したファイルと
チェック用ファイルとが物理的に異なる記憶部に保存さ
れるように構成する。たとえば、画像形成装置2の機能
一覧を記したファイルはROM等の読み出し可能なメモ
リに形成するようにし、書き換えが必要なチェック用フ
ァイルはフラッシュメモリに形成するようにする。
【0228】<変形例1−3>図10(b)で示した送
信処理方法は、機能テーブルの更新が行われた場合に、
該機能テーブルを読み出し、フラグが "0" である機能
を検索し、該当の機能に関する情報を送信する例であっ
たが、これに限らず、機能テーブルの更新を検出した場
合に、予め登録されている全ての機能について新たにフ
ラグ情報が追加形成された情報を含めて送信するもので
あってもよい。この場合には、端末12の演算処理部1
22が、受信した全ての機能に関する情報からフラグ "
0" の機能を抽出する処理を行う。
【0229】これにより、画像形成装置2が送信する情
報量は増加するが、サービス受給者1が有している画像
形成装置2の全機能についての情報およびフラグ "0"
の機能の情報を入手することができる。
【0230】つまり、本変形例によれば、画像形成装置
2からの情報送信において、全ての機能に関する利用情
報を含んだ情報を送信するようにすれば、サービス提供
者10は、未利用情報の単なる取得に加え、全機能に対
する未利用情報の関連性をも取得することができる。
【0231】具体的には、利用可能な関連機能として印
刷品位を例に取れば、「普通」、「インクセーブ(高速
印字)」の2つの機能の選択が行える画像形成装置2か
ら未利用機能として「インクセーブ」機能に関する情報
を取得した場合と、「普通」、「画質優先」、「インク
セーブ(高速印字)」、「ユーザ設定」の機能の選択が
行える画像形成装置2から未利用機能として「インクセ
ーブ」機能に関する情報を取得した場合とでは、対応の
仕方が異なり得る。すなわち、前者の場合には、印字速
度の高速化あるいはインクの低消費化に対する要求が少
ないと判断できるのに対し、後者の場合には、これに加
え、高速印字による画質劣化を避けるために「インクセ
ーブ」機能を利用していないとも解釈できるからであ
る。
【0232】このように、未利用であることの原因追求
のためには、未利用機能に関する情報の単独取得に加
え、該当の画像形成装置2が有する他の機能との関連性
についてまで考慮しなければ、端末12はより的確な対
応を行えない。
【0233】なお、全機能に関する情報を端末12に、
たとえば、画像形成装置2を特定するための固有の情報
(ID番号、後述するバージョン情報等)と関連付けて
記憶しておき、該固有の情報の取得により全機能に関す
る情報を特定する方法も有力であるが、該方法に比べ、
受信した情報のみを必要に応じて演算等の処理を行うだ
けでよく、全機能に関する情報を別途取得するために該
情報を記憶したハードディスク等の記憶部124に一々
アクセスする必要がないので、該アクセスに伴う端末1
2の処理速度の低下といった問題がない。
【0234】<変形例1−4>上記変形例1−3では、
サービス提供者10は、画像形成装置2の有する全機能
についての情報を得ることが可能となった。しかしなが
ら、送信する情報量が増加するという問題があった。
【0235】これを解決するために、本変形例では、画
像形成装置2の保有する機能のうち、未だ利用されてい
ない機能に関する情報に加えて、画像形成装置2のバー
ジョン情報を付加して送信する。バージョン情報とは、
"ver.1.0" あるいは"ver.2.1" 等の情
報である。一方、サービス提供者10の端末12では、
画像形成装置2のバージョン情報と画像形成装置2が有
する機能とが対応付けて記憶部124に記憶されてい
る。これにより、送信する情報量を殆ど増加させること
なしに、画像形成装置2の有する全機能についての情報
をサービス提供者10に取得させることが可能となる。
【0236】また、バージョン情報に換えて、画像形成
装置2の固有の情報であってもよい。たとえば、 "01
02611" 等のID番号である。このような固有の情
報を画像形成装置2と端末12との間で送受信するよう
にすれば、サービス対象とする画像形成装置2が複数存
在する場合であっても、画像形成装置2を個々に特定す
ることができるようになる。
【0237】なお、端末12の記憶部124に、画像形
成装置2のバージョン情報あるいは、画像形成装置2の
固有の情報に対応した機能テーブルを作成しておくこと
により、端末12は、画像形成装置2のバージョン情報
あるいは、画像形成装置2の固有の情報の取得によっ
て、画像形成装置2が有する全機能を把握することがで
きる。
【0238】<変形例1−5>上記変形例に代えて、画
像形成装置2からの情報を端末12が受信したことを画
像形成装置2に通知し、また、端末12が送信したサー
ビス情報を画像形成装置2が受信したことを端末12に
通知するものであっても良い。これにより、ネットワー
クトラブル等の発生により情報の確実な伝達がなされな
くても、情報送信側は、該トラブル発生の有無を確認で
きるので、再送信する等の対策を行うことができる。
【0239】<第2の実施形態> (ネットワーク構成)本実施形態におけるネットワーク
の全体構成は、図2および図3に示した構成と同じであ
るので、説明は省略する。
【0240】(装置構成)図15に、特定のサービス受
給者1とサービス提供者10とのサービスにおける各装
置のブロック図を示す。
【0241】サービス受給者1内のネットワーク構成
は、画像形成装置2と該画像形成装置2を制御するパー
ソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)3がLA
N等のローカルネットワーク31によりローカル接続さ
れている。ローカルネットワーク31に接続される画像
形成装置2が複数台であって、それらの動作がPC3に
よって統括管理される形態でもよい。なお、他の機器が
一切存在しない場合等においては、LANに代えて、セ
ントロニクス準拠D−SUB25ピン、RS232C、
USB、SCSI、IEEE1394等のインターフェ
ースであってよい。
【0242】該画像形成装置2は、図示しない画像形成
手段に加えて、コントローラ部213、操作部214、
送受信部215、記憶部216とから構成されている。
図1と比較して異なる点は、表示部217がない点であ
る。すなわち、本発明の形態においては、画像形成装置
2を制御するためのPC3が存在し、このようなPCは
一般的に液晶ディスプレイ、CRT等の表示装置が必須
の構成要素であるからである。したがって、本発明の形
態において、サービス受給者1に提供する情報は、PC
3の表示部に表示されることになる。
【0243】PC3は、通常のパーソナルコンピュータ
(PC)、あるいは、ワークステーション(WS)を利
用することができ、CPU、メモリ、ハードディスク等
から構成される本体と、キーボード、マウス等の入力装
置、液晶ディスプレイ等の表示装置を備えている。必要
に応じて、本発明によるサービス情報内容をハードコピ
ーするためのプリンタをローカルプリンタとして備えて
いる形態であっても良い。
【0244】また、ネットワーク構成的に図1と異なる
点は、外部のネットワーク30と接続されているのは、
画像形成装置2ではなくPC3であるという点である。
サービス受給者1にローカルネットワーク31が構築さ
れている場合は、寧ろ図15に示す構成が一般的であろ
う。したがって、サービス提供者10と交信を行い、画
像形成装置2に対して指示を行う主体はPC3の制御部
であり、画像形成装置2のコントローラ部213は、該
PC3の支配下におかれる。このように、ハードウエア
的構成には差がないが、処理内容には明らかな差が生じ
る。
【0245】以下に、図16を参照して、ネットワーク
システム全体としての処理フローについて説明する。な
お、S61〜64は、画像形成装置2のコントローラ部
213による処理、S65〜67およびS72、73
は、PC3の制御部による処理、S68〜71は、端末
12の演算処理部122による処理である。
【0246】ステップ[61](S61) 画像形成装置2のコントローラ部213は、操作部21
4からの入力信号を監視し、入力信号を検出するとS6
2に処理を進める。
【0247】ステップ[62](S62) S61で検出した入力信号に基づいて、画像形成装置2
に備えられた機能の内、初めて実行される機能かどうか
を特定する。この特定の仕方は、図7(b)に基づいて
説明したとおりである。
【0248】ステップ[63](S63) 初めて実行される機能の場合には、記憶部216に予め
保存している前記機能テーブルにおいて、該当の機能に
チェックを入れる。具体的には、デフォルト値として予
め入力されている値 "0" を "1" に変更する。
【0249】ステップ[64](S64) 画像形成装置2のコントローラ部213は、機能テーブ
ルにおいてチェックされている機能を検索し、該検索さ
れた機能を対象として、PC3へ向けて送信するよう送
受信部215に指示する。すなわち、この例では、利用
された機能に関する情報をサービス提供者10に通知す
る。送信時には、上述したようなコード情報を用いる。
必要に応じて、該情報の暗号化を行って送信する。
【0250】ステップ[65](S65) PC3は、画像形成装置2から情報を受信したか否かを
監視し、情報の受信を検出するとS66に処理を進め
る。なお、サービス受給者1のネットワークシステムが
複数の画像形成装置2により構成されている場合には、
それぞれの画像形成装置2から情報を入手することにな
る。
【0251】ステップ[66](S66) S64で、画像形成装置2は、該画像形成装置2を特定
するID情報と、機能の利用状況に関する情報とを送信
するので、PC3はこれら情報を対にして保存する。こ
れにより、PC3は、受信した情報が、どの画像形成装
置2から送信されてきたかを特定することができる。
【0252】ステップ[67](S67) PC3は、端末12とネットワーク接続を確立し、画像
形成装置2から入手した情報を端末12に送信する。常
時接続されている場合には、この処理は必要ない。この
とき、サービス受給者IDを加えて送信することによ
り、端末12側で、どのサービス受給者1からの情報で
あるかを特定することができる。該サービス受給者ID
は、サービス提供者10が作成し、サービス受給者1に
与えるもので、ユニークであり、000125等の番号
のような1つのIDが1つのサービス受給者1毎に割り
振られる。
【0253】ステップ[68](S68) 端末12の演算処理部122は、PC3から情報を受信
したか否かを監視し、情報の受信を検出するとS66に
処理を進める。
【0254】ステップ[69](S69) 次に、受信した情報から、サービス受給者1の特定およ
び、未利用機能の確認を行う。
【0255】サービス受給者1の特定は、サービス受給
者IDの検出により行い、また、未利用機能の確認は、
受信したコード情報と、特定した画像形成装置2につい
て記憶部124に登録された全機能に関する情報とに基
づいて行う。
【0256】ステップ[70](S70) さらに、確認した未利用機能に対応するアクションの特
定を、記憶部124あるいはデータベース端末6に保存
されているアクションテーブル(図12参照)に従って
行う。
【0257】ステップ[71](S71) 続いて、上記S69により特定されたアクションの実行
を行う。たとえば、図12に示した例では、ファイルX
XXに保存されている内容を、PC3に向けて送信す
る。該送信される情報は、テキストデータのみの場合、
あるいは、テキストデータと画像データ、さらには、画
像データが混在した情報である。
【0258】ステップ[72](S72) PC3は、S64の処理の後、ネットワーク30を介し
て端末12から情報を受信したか否かを監視し、情報の
受信を検出するとS73に処理を進める。
【0259】ステップ[73](S73) PC3は、S72で端末12から情報を受信したことを
検出すると、受信した情報を表示部に表示する。これに
より、画像形成装置2の未利用機能に関するサービス情
報を含んだ情報が受信し、PC3の表示部に表示され
る。
【0260】以上のように、サービス提供者10からサ
ービス受給者1に対し、未利用機能に関する情報を直接
的に通知、提案を行う方法がよい。つまり、WWW(ワ
ールド・ワイド・ウェブ)等を利用することを前提とし
て、情報のアクセス先としてのURLアドレスを表示す
ることも考えられるが、クリックしなければ情報が得ら
れないようなサービスは該情報へのアクセスの確実性に
問題がある。このような場合には、情報提供時において
要約レベルの情報の開示が少なくとも必要であり、補完
するものとして詳細情報を上記URLアドレスで指定さ
れるウェブページに用意することが良い。
【0261】<第3の実施形態>上記いずれの実施形態
においても、画像形成装置2が記憶する記憶内容は、図
8(a)に示したように、機能に対応したコード情報に
関し入力される値は、 "0" か "1" かの2値データで
あった。該入力値を検出することにより、画像形成装置
2が有する機能が利用されたか否かの情報を取得するこ
とが可能となった。
【0262】これに対し、本実施形態は、さらなる発展
を目指すものであり、利用された回数を機能テーブルに
記録することを特徴としている。
【0263】以下、図8(b)を参照しながら、説明す
る。同図(b)は、記憶部216に記憶される機能テー
ブルの他の例であり、図8(a)に示した機能テーブル
とは、 "利用" という項目名で示された入力欄に対応し
て "利用回数" という項目名で示された入力欄が設けら
れると共に、該入力欄に入力されるデータの内容が異な
る。すなわち、本実施形態の場合には、 "0" か "1"
かの2値データではなく、たとえば、10進数表示で表
された数値が入力される。また、該数値は、初期値を "
0" として、コントローラ部213が機能の利用を検出
した回数に応じて+1ずつインクリメントされる。
【0264】さらに、図8(b)では、コード情報が具
体的に何を示しているのかがわかるように機能名を示し
た項目があるが、該コード情報に対する機能名の対応表
はサービス提供者10の端末12に記憶されるか、ある
いは非電子文書としてサービス提供者10側で形成され
ていれば必要ない。すなわち、機能テーブルの内容を操
作者に対して出力するのは端末12側であり、画像形成
装置2では必要ないからである。
【0265】以上より、少なくとも必要な項目は、「コ
ード情報」欄と、該コード情報の利用回数を示すデータ
が入力される「利用回数」情報欄である。
【0266】図8(b)には、画像形成装置2が115
回動作した場合の例を示している。なお、動作とは、画
像形成装置2が有する機能が選択され、実際に該機能が
実行されたことを意味する。したがって、画像形成装置
2が有する機能が選択されたものの、該選択された機能
が実行されない場合は含まない。これにより、不用意に
あるいは誤って操作部214のボタンが押された場合を
排除することができる。
【0267】以下、具体的に説明すると、たとえば、
「倍率選択」の機能には、「縮小」、「拡大」、「任
意」及び「等倍」の下位機能が含まれており、また、こ
れらのうちいずれか1つが1回の印字動作によって選択
される。したがって、「倍率選択」の利用数としては、
115であり、その内訳が「縮小」、「拡大」、「任
意」及び「等倍」の「利用回数」情報欄に入力される。
【0268】同様に、「縮小」機能には、さらに、「8
6%」「81%」及び「70%」の下位機能が含まれて
おり、これらの利用回数の総和が「縮小」機能の利用回
数に一致する。
【0269】「倍率選択」機能と同階層に位置する「コ
ピー濃度」、「両面/片面」、「印刷品質」、・・・ につ
いても同様である。これらは、印字動作の実行により必
ず選択されるものであるからである。一方、「ソータ」
機能については、必ずしも利用されるものではなく、ま
た、該機能は、画像形成装置2に対してオプション装備
される場合が多く、該当の画像形成装置2が実際には有
していない機能の場合もあるため、画像形成装置2の動
作回数とは必ずしも一致しない。
【0270】以下に、画像形成装置2のコントローラ部
213の動作について、図17(a)(b)を参照しな
がら説明する。
【0271】1.機能チェック過程 ステップ[80](S80) 操作部214を介して機能が選択されたこと、すなわ
ち、該機能を特定する信号が入力されたことを検出する
ために、操作部214から信号の入力あるいは入力の変
化を監視しており、入力が行われた場合あるいは入力値
に変化があった場合等には、S81に進む。
【0272】ステップ[81](S81) S80で機能を特定する信号が入力されたことに基づい
て、記憶部216に保存されている機能テーブルを読み
出す。
【0273】ステップ[82](S82) 上記機能を特定する信号に基づいて、該当するコード情
報を機能テーブルから割り出し、該当のコード情報のチ
ェック欄(入力回数欄)に入力されている値を+1イン
クリメントする。
【0274】ステップ[83](S83) 上記入力された値を最新の情報として機能テーブルを更
新する。すなわち、複数の機能の利用状況に関する情報
を作成する。
【0275】なお、一連の印字動作によって、複数の機
能が選択された場合には、各機能について上述した処理
を繰り返し行う。
【0276】また、選択された機能が実際に実行された
ことを検出した場合にのみ、機能テーブルを更新するよ
うにしてもよい。この場合の実行の検出は、該機能の選
択後、たとえば、印字ボタンが押されたことを検出する
ことによって行うことができる。これにより、画像形成
装置2の操作者が不用意にあるいは間違って操作部21
4の機能選択ボタンを押した場合を除外することができ
る。
【0277】2.情報送信過程 次に、サービス提供者10の端末12に送信する際の、
コントローラ部213の動作について説明する。
【0278】ステップ[84](S84) コントローラ部213は、図示しないタイマ手段を利用
して、現在時刻が設定された時刻であるか否かの判断を
行う。設定された時間であれば、S85に進む。
【0279】ステップ[85](S85) 記憶部216から、機能テーブルを読み出す。
【0280】ステップ[86](S86) この場合、利用回数が "0" 以外である機能についても
利用状況に関する情報を送信するため、画像形成装置2
の記憶部216に記憶されている全コード情報について
該利用回数を対応付けて送信する。本実施例において、
サービス提供者10に通知する利用回数情報を準備する
処理を、コントローラ部213が機能の利用状況に関す
る情報を作成する処理に相当すると捉えてもよい。
【0281】また、コード情報と該コード情報に関する
利用回数情報が対応する形式とは、たとえば、(機能A
のコード情報、該機能に対する利用回数)、(機能Bの
コード情報、該機能に対する利用回数)、・・・のような
形式に限らず、(機能Aのコード情報、機能Bのコード
情報、・・・ )、(機能Aのコード情報に対する利用回
数、機能Bのコード情報に対する利用回数、・・・ )の形
式であってもよい。つまり、受信する端末12側で、コ
ード情報と該コード情報に関する利用回数情報の対応が
復元できれば、他の形式であってもよい。
【0282】なお、情報の発信のタイミングは、上述し
たように、機能テーブルの内容が更新された時点であっ
てもよい。
【0283】また、コード情報と該コード情報に関する
利用回数情報の送信はネットワーク30を利用した形態
に限らず、画像形成装置2から取り出し可能な記録媒体
に記録し、該記録媒体をサービス提供者10のもとに搬
送し、端末12の記録再生部によって内容を読み出す形
態であってもよい。
【0284】次に、端末12の演算処理部122の動作
について図18を参照しながら説明する。
【0285】ステップ[90](S90) 画像形成装置2から、コード情報と該コード情報に関す
る利用回数情報が対応した内容の情報を受信したか否か
を検出する。検出すれば、S91に進む。
【0286】ステップ[91](S91) 受信した情報から、図8(b)に示した機能テーブルを
復元する。つまり、端末12の記憶部124に記憶され
ている機能テーブルを読み出し、該機能テーブルに対
し、受信した情報を基に、「利用回数」情報欄に値を入
力する。受信した情報には、コード情報が含まれている
ため、該コード情報を検索キーとして、該コード情報に
対応した利用回数情報を、機能テーブルの「利用回数」
情報欄に入力することができる。
【0287】また、必要に応じて、各機能について利用
率を算出し、機能テーブルに設けた「利用率」情報欄に
入力する。これにより、端末12の操作者に対し、どの
機能が最も多く利用されているか等の情報を素早く判断
することができるようになる。なお、利用率は、画像形
成装置2の使用回数に対し、各機能の利用回数が占める
比率として求めることができる。
【0288】ステップ[92](S92) 利用回数が "0" の機能あるいは/及び利用回数が少な
い機能を特定する。特定の仕方としては、たとえば、同
じ階層レベルに属する機能の利用回数同志を比較し、最
も利用回数が少ない機能を検出する。
【0289】また、利用率を算出する形態の場合には、
該利用率が規定値以下のものを検出することによって行
うことができる。
【0290】ステップ[93](S93) 上記ステップにより特定された機能(演算処理部122
のレベルではコード情報)に関し、図12に示したよう
なアクションテーブルを読み出し、該アクションテーブ
ルによって指示されたアクションを実行する。
【0291】たとえば、画像形成装置2あるいはサービ
ス受給者1が使用する他の端末に対し、図13(a)〜
(d)に示したようなメッセージを送信する。
【0292】あるいは、サービス提供者10の関連部
門、たとえば、商品企画部等の端末に、「利用回数」情
報が入力された機能テーブルを送信する。この場合、画
像形成装置2から受信したオリジナルデータあるいは該
データを単に機能テーブルとして復元した内容を送信す
る形態に限らず、利用率等の演算、利用回数の少ない
(利用率の小さい)機能をピックアップする等の加工を
行った後のデータであってもよい。これにより、サービ
ス受給者10は、現行の市販されている画像形成装置2
の機能に関し、ユーザによる実際の利用状況に関する情
報を入手することが可能となり、画像形成装置2のバー
ジョンアップ時、あるいはモデルチェンジ時において、
新たな画像形成装置2に搭載すべき機能の取捨選択や、
改良に注力すべき機能についての判断材料とすることが
できる。
【0293】なお、サービス提供者10が画像形成装置
2の製造者と異なる場合には、画像形成装置2の製造者
に対して情報を提供することになる。この場合、画像形
成装置2の製造者に課金を行い、情報収集及び情報提供
サービスに対しての対価を得ることもできる。
【0294】<変形例3−1>また、一般に、操作部2
14によって特段の操作を行なわない場合には、画像形
成装置2の出荷時の初期設定として予め設定された機能
が自動で選択されるようになっている。たとえば、「倍
率選択」機能に関していえば、いわゆるデフォルト値と
しては「等倍」が自動的に選択される。
【0295】このようなデフォルト設定は、画像形成装
置2の操作者が意識しない限り選択されるようになって
いるので、該設定値が頻繁に利用される機能である場合
には操作者の負担を軽減できるメリットを有する。
【0296】しかしながら、デフォルト値に設定し得る
機能が複数ある場合であって、どれを設定するかについ
て優位性がない場合においては、該設定の決定の根拠が
明確ではなくなる。つまり、画像形成装置2の製造者が
設定した、いわゆるシーズ指向の設定に対し、画像形成
装置2の操作者の実際の利用、すなわちニーズが必ずし
も一致するとはいえず、逆に、操作者にデフォルト値か
らの設定変更を強いる場合があり得る。
【0297】たとえば、図8(b)に示したように、
「印刷品質」の機能に関して、デフォルト値である「普
通」画質機能に対して、「インクセーブ」機能の利用回
数が多い場合が考えられる。これらは、画像形成装置2
の操作者の利用目的等によって影響されるため、サービ
ス提供者10が操作者毎に利用状況を取得することは、
初期設定の妥当性を評価する上で大変興味のあることで
ある。
【0298】したがって、本変形例では、複数の機能が
並列的に存在する場合において、利用された機能の設定
されたデフォルト値を特定できるように、記憶部124
に保存される機能テーブルにおいて、デフォルト設定さ
れた機能か否かを示す「デフォルト値」情報欄が設けら
れている。
【0299】該「デフォルト値」情報欄は、デフォルト
値である場合には "1" が入力され、それ以外は "0"
が入力される。また、デフォルト値として選択可能な機
能が複数存在する場合には、その中のいずれか1つのみ
が設定可能であるため、排他的選択性を有する。たとえ
ば、図8(b)を参照して、「倍率選択」機能のデフォ
ルトを設定する場合には、「縮小」、「拡大」、「任
意」及び「等倍」のいずれか1つのみを選択し得る。
【0300】上記「デフォルト値」情報欄は "0" か "
1" かのいずれかが入力されるようになっているので、
"1" が入力されている情報欄を検索することにより、
いわゆるフラグが立っているコード情報がデフォルト値
であることを検出できる。
【0301】以下に、図19を用いて、端末12の演算
処理部122の処理について説明する。動作主体は、演
算処理部122である。
【0302】ステップ[100](S100) デフォルト設定された機能の利用回数あるいは利用率
(以下では、便宜上、利用回数とする)Ndと、デフォ
ルト設定された機能と同階層に位置する他の機能の利用
回数Noとの比較を行う。
【0303】たとえば、Nd−Noの演算を行い、該演
算結果の符号が正(+)であるか負(−)であるかを検
出し、負の場合には、S101に進み、正の場合には、
S102に進む。
【0304】ステップ[101](S101) S100における演算結果の符号が負(−)の場合に、
該他の機能のコード情報をRAMに一時記憶する。
【0305】ステップ[102](S102) 続いて、デフォルト設定された機能が位置する階層に、
他の機能が複数存在するか否かを検出し、存在すればS
100に戻って上記ステップを繰り返す。存在しなけれ
ばS103に進む。
【0306】ステップ[103](S103) RAMに一時記憶されている抽出結果を出力する。出力
先としては、たとえば、出力部125である。あるい
は、ローカルネットワーク32を介して図示しない他の
端末にe−mail等の手段により送信してもよい。
【0307】以上によって、予め設定されている機能の
デフォルト値の他の機能に対する利用回数の大小関係を
取得することができる。したがって、該抽出結果を利用
すれば、画像形成装置2のバージョンアップ時あるいは
モデルチェンジ時において、使用頻度のより高い機能を
デフォルト値として設定変更することが可能となり、そ
の結果、画像形成装置2の操作者にとって使い勝手のよ
りよい機器を提供することができるようになる。
【0308】このように、画像形成装置2が有する機能
の利用状況であって、特に利用頻度等の情報を取得する
ことにより、サービス提供者10等は次期の商品戦略に
反映させることができる。
【0309】なお、上記S100〜102の処理を、画
像形成装置2のコントローラ部213が行い、RAMに
一時記憶した抽出結果を端末12へ送信するようにして
もよい。
【0310】<変形例3−2>上記変形例と類似し、デ
フォルト値が画像形成装置2の操作者によって任意に変
更可能な画像形成装置2に対応するために、画像形成装
置2において任意に設定変更されたデフォルト値の情報
を、画像形成装置2が端末12に送信することを特徴と
する。
【0311】なお、設定変更後のデフォルト値の情報を
送信するタイミングは、画像形成装置2がデフォルト値
の設定あるいは変更を検出した時点でよく、また送信す
る内容は、該デフォルト値情報と、コード情報と、該コ
ード情報に関連する利用回数情報とが対応する形式とす
ればよい。
【0312】以下、図20を用いて説明する。
【0313】1.画像形成装置2の動作 ステップ[110](S110) コントローラ部213は、デフォルト値に変更が行われ
たか否かを監視し、変更を検出した場合にはS111に
進む。該変更の検出は、画像形成装置2の操作者により
デフォルト値の設定画面がオープンされ、該設定画面に
よりデフォルト値の変更がなされ、さらに該変更が有効
値として設定されたこと、すなわち、更新ボタン等が押
されたことを検出することによって行うことができる。
つまり、コントローラ部213は、デフォルト値設定あ
るいは変更に関する処理も制御しているため、設定内容
が変更されたか否かについての情報を得ることができ
る。設定・変更方法自体は、通常行われる方法を用いる
ことができるので、説明は省略する。
【0314】ステップ[111](S111) コントローラ部213は、前回のデフォルト値設定・変
更から今回の設定・変更までの間に更新された機能テー
ブルを記憶部216から読み出す。
【0315】ステップ[112](S112) 今回、設定・変更されたデフォルト値情報と、コード情
報と該コード情報に関する利用回数情報が対応する形式
にて、サービス提供者10の端末12に対して送信す
る。デフォルト値情報とは、たとえば、デフォルト設定
・変更されたコード情報である。
【0316】したがって、送信する場合のデータの形態
の一例としては、(デフォルト設定・変更されたコード
情報)、(コード情報と該コード情報に関する利用回数
情報)のようにすることができる。
【0317】ステップ[113](S113) 記憶部216に保存されている利用回数情報をリセット
する。すなわち、全ての機能について、利用回数入力欄
のデータを "0" にする。これにより、記憶部216に
記憶されている機能テーブルの内容は、今回のデフォル
ト設定・変更から次回の設定・変更までの間に利用され
た機能に関する内容に限定することができる。
【0318】その後、図17(a)に基づいて説明した
S80乃至83の一連の処理によって、機能チェックが
行われる。
【0319】2.端末12の動作 ステップ[120](S120) 演算処理部122は、画像形成装置2から、デフォルト
設定・変更されたコード情報と、コード情報および該コ
ード情報に関する利用回数情報が対応した内容の情報と
を受信したか否かを検出する。検出すれば、S121に
進む。
【0320】ステップ[121](S121) 受信した情報から、図8(b)に示した機能テーブルを
復元する。つまり、端末12の記憶部124に記憶され
ている機能テーブルを読み出し、該機能テーブルに対
し、受信した情報を基に、「デフォルト値」情報欄及び
「利用回数」情報欄に値を入力する。
【0321】以下、S122、123の処理は、図18
に基づいて説明したS92及びS93の処理と同じでよ
いので説明は省略する。
【0322】このように、第3の実施形態と異なる点
は、画像形成装置2が送信する情報に、「デフォルト
値」情報が含まれていることであり、また、端末12が
管理する機能テーブルは、「デフォルト値」情報欄は固
定情報として入力されているのではなく、画像形成装置
2から取得する点にある。
【0323】これにより、画像形成装置2の機能のデフ
ォルト値が画像形成装置2の操作者によって自由に変更
可能な機器であっても、取得したコード情報及び該コー
ド情報に関する利用回数情報を該デフォルト情報と関連
付けることができる。
【0324】<第4の実施形態>前実施形態では、画像
形成装置2と端末12とがネットワークにより接続され
ている例について説明した。
【0325】しかしながら、取り出し可能な可搬型の記
録媒体を介することにより、ネットワーク接続が行えな
い環境においても本発明の実施が可能である。
【0326】以下、図21を参照しながら説明する。
【0327】画像形成装置2は、図1等で示した場合に
比べ、送受信部215に代えて記録再生部219を備え
ている一方、端末12は、通信部121に代えて記録再
生部126を備えている。
【0328】該記録再生部219は、たとえば、フロッ
ピーディスク装置であり、取り出し可能な記録媒体6
(フロッピーディスク)に、端末12に伝達すべき情報
を記録する。記録内容としては、上述した内容と同様で
よく、たとえば、画像形成装置2で未だに利用されてい
ない機能に関するコード情報である。
【0329】画像形成装置2の動作としては、上述した
送信動作に代えて、情報検索過程において取得したコー
ド情報を記録媒体6に記録する動作が行われる。
【0330】該コード情報が記録された記録媒体6は、
郵送あるいはサービス提供者10の引き取り等により、
サービス提供者10宅に送られる。
【0331】一方、サービス提供者10は取得した記録
媒体6を、端末12に装備され画像形成装置2が記録し
た記録媒体6の内容を読み出せる記録再生部126にセ
ットすることにより、演算処理部122は記録内容を読
み出すことが可能となる。
【0332】端末12が汎用のコンピュータであれば、
フロッピーディスク装置は現状において必須の構成部材
であるため、記録再生部126として該フロッピーディ
スク装置を用いることができる。
【0333】なお、記録媒体6としては、フロッピーデ
ィスクに代えて、持ち運びの利便性に優れたスティック
タイプの記録媒体であってもよい。また、マイクロドラ
イブ、光ディスク、テープ等の他の記録媒体であっても
よい。記録媒体の種類に応じて記録再生部126は変更
される。
【0334】以上のように、本発明はネットワーク環境
を必ずしも必要とはせず、画像形成装置2がネットワー
ク的に孤立した状況であっても適用可能である。
【0335】さらに、図15に示すように、サービス受
給者1が管理するPC3と端末12とがネットワーク接
続された環境において、画像形成装置2から取り出した
記録媒体6を、PC3に備えられたフロッピーディスク
装置等の記録再生部にセットし、記録媒体6の内容をP
C3から端末12に送信する形態を採用してもよい。
【0336】<第5の実施形態>上記第2の実施形態で
は、画像形成装置2が表示部を必ずしも備えている必要
はないことを示した。たとえば、市販されている民生用
のインクジェットプリンタの場合は、特に表示部を備え
ていない。
【0337】しかし、オフィス用途の電子写真方式によ
るプリンタの場合は、液晶画面を備えている場合が多
い。
【0338】このような場合には、サービス提供者10
から送信されるサービス内容をPC3にのみ表示させる
のではなく、該当する画像形成装置2の表示部にも表示
させるようにしても良い。すなわち、大規模事業所等に
おいて、複数の画像形成装置2がPC3から距離を離れ
て設置され、各機器の管理担当者が機器に近接して配置
されている場合がある。たとえば、PC3が、ある建物
の2Fに設置され、複数の機器が該建物の1F、3F等
に配置されている場合がある。さらには、PC3はある
建物に設置され、画像形成装置2は別の建物に設置され
ている場合もある。このような状況では、各機器の管理
担当者は当然PC3から遠い位置にいるため、PC3に
表示するよりも、該当する画像形成装置2の表示部に表
示させた方が、管理担当者に対する情報の早期伝達性に
優れるからである。
【0339】また、管理担当者だけでなく、該機器を利
用する利用者に対しても情報を発信することができるた
め、該利用者の対応によっても本発明の目的を達成でき
る可能性がある。
【0340】<第6の実施形態>上記実施形態では、サ
ービスが提供される画像形成装置2またはPC3の表示
部に情報を表示させる場合を示した。つまり、該機器を
管理する管理担当者は、該画像形成装置2またはPC3
の近くに配置していることを想定しているからである。
【0341】しかしながら、サービス提供者10から送
信されるサービス情報は、不定期であるため、機器の管
理担当者にとっては予期できないものである。さらに、
いくら近いといっても画像形成装置2まで足を運ばなけ
ればならない環境では、管理担当者に情報が伝達される
までに時間を要することがあり得る。
【0342】このような課題を改善するために、本実施
形態では、図22に示すように管理担当者が使用する端
末3' をローカルネットワーク31に接続し、PC3が
受信したサービス情報を端末3' に送信するようにす
る。送信する方法は、たとえば、電子メールを利用した
ものである。これにより、情報を受信した場合には、端
末3' に即座に通知されるため、管理担当者は居ながら
にしてサービス情報の確認を行うことができる。
【0343】これによれば、画像形成装置2の利用に関
し統括的な指示を与えることのできる管理担当者に対
し、特別の負担をかけることなしに、サービス情報の確
実かつ迅速な提供を行うことができる。
【0344】<第7の実施形態> (装置構成)図23に基づいて、他の実施形態について
説明する。第1の実施形態と異なる点は、サービス受給
者1に送信するテキストあるいは/および画像情報を端
末12の記憶部124ではなく、該端末12とローカル
ネットワーク32により接続されているデータベース端
末60に保存しておく点である。これにより、端末12
を稼働した状態で該データベース端末60に保存してい
るファイル内容を更新することができる。
【0345】つまり、記憶部124に記憶する方法で
は、該記憶部124に記憶されているファイルに修正を
加えようとすると、端末12の演算処理部122の負荷
が増えるので、サービス受給者1から送信される情報を
迅速に処理することができなくなる。また、ファイル修
正中において致命的なエラーが発生すると、端末12が
ダウンしてしまい、全てのサービスを提供することがで
きなくなる恐れがある。
【0346】これに対し、本実施形態のように、処理に
必要なプログラム等は記憶部124に保存しておき、サ
ービス対象としてのデータはデータベース端末60に保
存しておくことにより、端末12の処理負荷およびシス
テムダウンの可能性を低減させ、システム全体の信頼性
を向上させることができる。
【0347】全体を通じ、本発明が適用される機器は、
画像形成装置、製造装置に限らず、ネットワーク接続が
可能な機器全てが対象となり、したがって、ケーブルT
V、インターネットTV、VCR、ムービー、ディジタ
ルカメラ、ホームサーバー等の映像機器、MD、ソリッ
ドオーディオプレーヤー等の民生機器、電子レンジ、冷
蔵庫、エアコン、洗濯機等の電化製品、PC、周辺機
器、携帯、ナビゲーションシステム等の情報機器、自動
車等が含まれる。
【0348】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読み出し実行することによっても、達成されることはい
うまでもない。
【0349】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0350】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピィディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,磁気テープ,不揮
発性のメモリカード,等を用いることができる。
【0351】また、上記プログラムコードは、通信ネッ
トワークのような伝送媒体を介して、他のコンピュータ
システムから端末12の記憶部124へダウンロードさ
れるものであってもよい。
【0352】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0353】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることはいうまでもない。
【0354】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになる。
【0355】本発明は上述した各実施形態に限らず、請
求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
【0356】
【発明の効果】・本発明の機器は、以上のように、複数
の機能を提供する機器であって、上記複数の機能の利用
状況を、取り出し可能な記録媒体に記録する記録再生部
と、機能が利用されたことを検出し、未利用の機能と区
別して、利用状況に関する情報を作成し、上記記録媒体
に記録する処理を上記記録再生部に行わせるコントロー
ラ部と、を備えたことを特徴としている。
【0357】これによれば、取り出し可能な記録媒体を
利用して、機器が有する機能の利用状況に関する情報を
機器外部に通知することが可能となる。
【0358】また、機器が有する機能の利用状況に関す
る情報を取り出し可能な記録媒体に記録するので、該機
器がネットワーク接続できない状況下であっても、該情
報を機器外部に通知することが可能となるという効果を
奏する。
【0359】・本発明の機器は、以上のように、複数の
機能を備え、ネットワークを介して機器の管理を行う送
信相手と接続する機器であって、該機能が利用されたこ
とを検出することにより、未利用の機能と区別して、該
機器が有する機能毎に利用状況に関する情報を作成する
コントローラ部と、上記コントローラ部によって作成さ
れた利用状況に関する情報をネットワークを介して上記
送信相手に送信する送受信部と、を備えたことを特徴と
している。
【0360】上記構成によれば、上述した構成と比較
し、コントローラ部によって判別された利用状況に関す
る情報を、送受信部からネットワークを介して、機器外
部の送信相手に対して該情報を出力することが可能とな
る。
【0361】したがって、機器が検出した機能の利用状
況に関する情報を、サービス管理装置に対して、迅速か
つ確実に伝達することができ、機器の管理を行う送信相
手は、取得した情報に応じたサービスを迅速に提供する
ことができるようになるという効果を奏する。
【0362】・本発明の機器における上記コントローラ
部によって作成された利用状況に関する情報は、予め設
定されている機器の全機能から該検出された機能を除外
した未利用の機能に関する情報であることを特徴として
いる。
【0363】これによれば、上記効果に加え、未利用の
機能に関する情報のみが記録媒体に記録されるので、記
録媒体への記録容量を少なくすることができ、記録媒体
の選択肢が拡がる。
【0364】あるいは、未利用の機能に関する情報のみ
をネットワークを介して送信するので、送信容量を少な
くすることができ、ネットワーク負荷を抑えることがで
きる。その結果、送信速度の向上あるいは、送信速度の
低下を生じることなく1つのネットワークにおける機器
の接続数を増加させることができるようになる。
【0365】さらに、機器の管理を行う送信相手として
のサービス管理装置にとって、未利用の機能に関する情
報を抽出するといった処理が必要なくなり、処理速度の
向上・処理負担の低減を図ることができるという効果を
奏する。
【0366】・本発明の機器における上記コントローラ
部によって作成された利用状況に関する情報は、機能毎
に積算した利用回数の値であることを特徴としている。
【0367】上記構成によれば、機器が有する機能が利
用されたか否か、といった情報に加え、機能毎の使用頻
度に関する情報を取得することができる。これにより、
サービス提供者は、使用頻度に関する情報を基にして、
サービスを一層充実させるべき機能が何かを知得した
り、機器の改良や、新たな機器の開発にあたって、より
充実させるべき機能と、そうではない機能とを区別する
ことができるという効果を奏する。
【0368】・本発明の機器における上記コントローラ
部は、上記コントローラ部によって作成された利用状況
に関する情報に、機器が有する全機能を特定可能な情報
を付加することを特徴としている。
【0369】これによれば、付加される情報の情報量
は、機器が有する全機能に対する利用状況の情報量に比
べて遙かに少ないので、送信する情報量を大幅に抑えな
がら、機器が有する全機能と関連付けて機器の機能に関
する利用状況を機器外部に出力することができるという
効果を奏する。
【0370】・本発明の機器は、以上のように、さら
に、利用された機能に対して機能毎にフラグが入力され
るように形成された機能テーブルを記憶する記憶部を備
え、上記コントローラ部は、機能が利用されたことを検
出した場合に、上記機能テーブルの該当する機能に対し
てフラグを立て、該フラグの判別により利用された機能
と未利用の機能とを判別し、上記利用状況に関する情報
を作成することを特徴としている。
【0371】これによれば、利用された機能に対して機
能毎に機能テーブルに入力されるフラグは1ビットデー
タであるので、記憶部の記憶容量に大きなものを必要と
せず、したがって、汎用かつ小型・低コストのメモリを
利用することができる。
【0372】また、該1ビットデータを基に、 "0" が
入力されたデータあるいは "1" が入力されたデータを
検索することにより、利用された機能と未利用の機能と
を判別しているため、検出を高速に行うことができ、本
処理に係わるコントローラ部の占有率を低くすることが
できる。
【0373】さらに、該判別結果をネットワークを介し
て、サービス管理装置等の外部の端末に送信する構成
は、情報送信タイミングの融通性に優れ、また、情報伝
達の確実性を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0374】・本発明の機器における上記複数の機能は
階層化されており、上記コントローラ部は、上位機能に
属する複数の下位機能のフラグが全て1の場合に、該上
位機能のフラグを1にセットすることを特徴としてい
る。
【0375】これによれば、より上位の機能のフラグ
は、下位のフラグの論理積によって簡単に求めることが
できる。このように、より上位の機能のフラグは、下位
のフラグの状態によって決定されるため、コントローラ
部は最下位の階層の機能のフラグに関して、機能の検出
に基づいた入力を行えばよい。
【0376】さらに、コントローラ部が機能の利用状況
に関する情報を作成する場合、上位機能のフラグを検索
すればよい。なぜなら、上位機能のフラグが1であるこ
とを検出した場合には、その上位機能に属する下位機能
のフラグは全て1、つまりその上位機能に属する下位機
能は全て利用されていることになるので、それ以上、下
位機能のフラグを検索する必要がないからである。この
結果、コントローラ部の処理を簡素化し、処理時間を短
縮することができるという効果を奏する。
【0377】・本発明の機器における上記コントローラ
部は、フラグが "1" の機能を検出した場合には、該機
能と同階層の他の機能が存在するか否かを検出し、存在
した場合には、該他の機能のフラグの判別を行うことを
特徴としている。
【0378】これによれば、フラグが "0" である機能
を検索する場合に、フラグが "1"である機能を検出し
た場合には、該機能の下に下位機能があったとしても、
該下位機能のフラグは全て "1" であるので、該下位機
能のフラグを検索する必要がない。したがって、該機能
と同階層の他の機能が存在するか否かを検出し、存在し
た場合には、該他の機能のフラグの判別を行うことで、
機能の利用状況を漏れなく検索することができる。この
ように、下位の全ての機能のフラグの状態に基づいて上
位機能のフラグを決定しているので、検索時間を短縮す
ることが可能となるという効果を奏する。
【0379】・本発明の機器における上記コントローラ
部は、フラグが "0" の機能を検出した場合には、該機
能に下位機能が存在するか否かを検出し、存在した場合
には、該下位階層の機能についてフラグの判別を行うこ
とを特徴としている。
【0380】これによれば、フラグが "0" である機能
を検出した場合、該機能に属する下位機能があるか否か
を検索することにより、機能の利用状況を漏れなく検索
することができる。すなわち、フラグが "0" である機
能に属する下位機能がある場合には、該下位機能のフラ
グの少なくとも1つは "0" 、すなわち未利用の機能が
少なくとも1つあることを意味するので、さらなる検索
を続行することによって、漏れのない検索が可能になる
という効果を奏する。
【0381】・本発明のサーバの管理装置は、以上のよ
うに、機器の動作的な管理を行う機器管理サーバであっ
て、機器から、該機器が有する機能の利用状況に関する
情報を受信し、上記受信した利用状況に関する情報を、
発信者を特定可能な情報と共に、機器のサービス的な管
理を行うサービス管理装置に送信し、上記サービス管理
装置から、上記利用状況に関する情報に対する応答を受
信する送受信部と、上記送受信部による送受信を制御す
ると共に、上記応答結果を出力する処理を行う演算処理
部とを有することを特徴としている。
【0382】上記構成によれば、同様に汎用のコンピュ
ータによって、機器の機能に関する利用状況を機器から
取得し、該情報をサービス管理装置に送信し、上記サー
ビス管理装置から、上記利用状況に対する応答、特にサ
ービス情報を受信し、該サービス情報をCRT等の出力
装置に出力することにより、機器の機能の利用状況に応
じてサービス管理装置から、利用されていない機能の通
知及び該機能の紹介、該機能に関する活用説明等の通知
および提案等を受けることが可能となる。
【0383】また、サーバは、本発明によるサービス管
理方法を提供するサービス管理装置とのパイプ役を担う
ことに加え、機器の動作的管理、たとえば、機器が画像
形成装置の場合には、画像形成動作の管理、さらには、
ファイヤーウォールの働きをすることもできるため、既
存のネットワークシステムを利用することができるとい
う効果を奏する。
【0384】・本発明のサービス管理装置は、以上のよ
うに、機器が有する機能に関する利用状況を入手すると
共に、サービス情報を上記機器に送信する通信部と、上
記機器が有する複数の排他的な機能のうち、デフォルト
設定された機能を記憶する記憶部と、上記入手した利用
状況からデフォルト設定された機能に対する利用回数
と、他の機能に対する利用回数とを比較し、デフォルト
設定された機能に対する利用回数よりも利用回数の多い
機能が存在する場合に、その旨を通知もしくは表示する
ことを指示する演算処理部と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0385】上記の構成によれば、機器が有する複数の
排他的な機能のうち、デフォルト設定された機能が記憶
部に記憶されているので、演算処理部は、機器が有する
機能に関する利用状況を通信部を介して機器から入手す
ることによって、デフォルト設定された機能が利用され
たか否かを検出することができる。また、演算処理部
は、入手した機能に関する利用状況の情報に基づいて、
各機能の利用回数を積算しておくことによって、各機能
の利用頻度を比較することができる。
【0386】この利用頻度の比較結果から、演算処理部
は、デフォルト設定された機能よりもよく利用されてい
る機能を検出した場合に、そのことを通知または表示す
る処理を行うので、機器の管理者または機器に関するサ
ービス提供者は、デフォルト設定の適否を判断すること
ができる。
【0387】したがって、現状の機器の利用状況を踏ま
えて、機器のマイナーチェンジ時、あるいはモデルチェ
ンジ時において、新たな機器における機能のデフォルト
設定について、よりニーズにあった設定を行うことがで
き、その結果、機器の使用者にとって使い勝手のよい機
器を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0388】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、以上のように、複数の機能を備え、ネットワー
クを介して機器の管理を行う送信相手と接続する機器で
あって、該機能が利用されたことを検出することによ
り、利用された機能と未利用の機能とを判別するコント
ローラ部と、該機器が有する機能毎に上記コントローラ
部によって判別された利用状況を記憶する記憶部と、上
記記憶部に記憶される利用状況に関する情報をネットワ
ークを介して上記送信相手に送信する送受信部と、を備
えた機器から構成される第1のグループと、機器が有す
る機能に関する利用状況を入手すると共に、サービス情
報を上記機器に送信する通信部と、該利用状況が未利用
機能に関する情報の場合、もしくは、殆ど利用されてい
ない機能に関する情報の場合に、該機能に応じて予め作
成されているメッセージを上記サービス情報として準備
する演算処理部と、を備えたサービス管理装置から構成
される第2のグループとを含んで構成されていることを
特徴としている。
【0389】これによれば、機器の使用者が特段の対応
を行うことなく、また、意識を持つことなく、該機器の
使用者が利用する機器の利用状況、たとえば、どの機能
が既に利用され、また、どの機能が未だ、あるいは殆ど
利用されていないかをメーカ等のサービス提供者に対し
て通知することが可能となる。
【0390】したがって、メーカ等のサービス提供者
は、機器の使用者が利用する機器の利用状況を簡単かつ
確実に入手することができ、該情報に基づいてまだ利用
されていない機能の通知および該機能に関する活用説明
等の通知および提案等を行うことができる。
【0391】その結果、機器の使用者は、本来機器が有
する機能を最大限に利用する機会を得ることができるの
で、該機器を有効に利用することができ、結果として、
該新規機能の利用により新たな満足感が得られることに
なる。また、サービス提供者は、メーカが用意したどの
機能が有効に利用されており、どの機能が利用されてい
ないかの情報を入手することができるので、該結果を次
回の製品仕様に反映させることができるという効果を奏
する。
【0392】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、以上のように、前記の機器と、上記機器からの
利用状況に関する情報を受信し、外部のサービス管理装
置に送信し、該外部のサービス管理装置から対応するサ
ービス情報を受信し、該サービス情報を所定の機器に送
信するサーバから構成される第1のグループと、機器が
有する機能に関する利用状況を上記サーバから入手し、
該利用状況に応じて対応するサービス情報を上記サーバ
に送信する通信部と、該利用状況が未利用機能に関する
情報の場合、もしくは、殆ど利用されていない機能に関
する情報の場合に、該機能に応じて予め作成されている
メッセージを上記サービス情報として準備する演算処理
部と、を備えたサービス管理装置から構成される第2の
グループとを含んで構成されていることを特徴としてい
る。
【0393】これによれば、上記と同様の効果を得るこ
とができる。さらに、サーバを介したシステムであるの
で、機器に対し余計なハードウエアおよびソフトウエア
的負荷を生じさせない。つまり、機器は情報の送信ある
いは/および受信機能を有していれば、その制御等のア
ルゴリズムはサーバが負担するので、該アルゴリズムの
バージョンアップを行う場合には、個々の機器に対して
行う必要はなく、サーバのアルゴリズムのみ更新すれば
よいという効果を奏する。
【0394】・本発明のサービス管理方法は、以上のよ
うに、機器が備えている複数の機能の利用状況に関する
サービス管理方法であって、上記複数の機能のいずれか
が利用されたか否かを検出するステップと、上記複数の
機能の内、利用された機能と未利用の機能とを判別する
ステップと、その判別結果に基づいて、上記複数の機能
の利用状況に関する情報を作成するステップと、をプロ
グラムされたコンピュータに実行させることを特徴とし
ている。
【0395】上記の構成によれば、機器が備えている複
数の機能のいずれかが利用されたか否かの検出結果は、
利用された機能と未利用の機能との判別結果に反映さ
れ、その判別結果に基づいて、機能の利用状況に関する
情報が作成されるから、その作成された情報は、機器が
備えている複数の機能の内、どの機能が利用され、どの
機能が未利用かを示すものとなる。
【0396】したがって、その機能の利用状況を示す情
報を、機器の使用者に未利用機能を知らせ、未利用機能
の利用を促す情報として用いたり、機器に関するサービ
ス提供者に機能の利用状況を知らせることによって、サ
ービス改善や機器改良の資料となる情報として用いたり
することが可能になる。この結果、機器の機能の利用に
関するより積極的なサービスをユーザに提供することが
できるという効果を奏する。
【0397】・本発明のサービス管理方法は、以上のよ
うに、機器が備えている複数の機能の利用状況に関する
サービス管理方法であって、上記複数の機能のいずれか
が利用されたか否かを検出するステップと、上記複数の
機能毎の利用回数を積算するステップと、積算した利用
回数に基づいて、上記複数の機能の利用状況に関する情
報を作成するステップと、をプログラムされたコンピュ
ータに実行させることを特徴としている。
【0398】上記の構成によれば、積算した利用回数に
基づいた各機能の利用頻度を示す情報を用いて、機器の
使用者に利用頻度の低い機能を知らせ、該機能の利用を
促す情報として用いたり、機器に関するサービス提供
者、または機器の製造者に機能の利用頻度を知らせるこ
とによって、サービス改善や機器改良の資料となる情報
として用いたりすることが可能になる。この結果、機器
の機能の利用に関するより積極的なサービスをユーザに
提供することができるという効果を奏する。
【0399】・本発明のサービス管理方法における上記
複数の機能の利用状況に関して作成する情報は、機器の
動作時に自動選択されるように初期設定された機能の利
用回数と、初期設定された機能に置き換えて利用者が設
定可能な機能の利用回数との比較結果であることを特徴
としている。
【0400】上記の構成によれば、利用回数の比較結果
は、すなわち、機器の動作時に自動選択されるように初
期設定された、言い換えるとデフォルト設定された機能
と、利用者が置き換えて設定可能な機能と、いずれがよ
く利用されているかを表す情報となるから、特に、機器
に関するサービス提供者、または機器の製造者に、その
比較結果を知らせることによって、初期設定の妥当性を
評価することができる。この結果、より使い勝手の良い
機器をユーザに提供することができるという効果を奏す
る。
【0401】・本発明のサーバによるサービス管理方法
は、以上のように、機器と、該機器の動作的な管理を行
うサーバと、該機器のサービス的な管理を行うサービス
管理装置とからなるネットワークシステムにおけるサー
バによるサービス管理方法において、機器から、該機器
が有する機能の利用状況に関する情報を受信するステッ
プと、上記受信した利用状況に関する情報を発信者を特
定可能な情報と共に、サービス管理装置に送信するステ
ップと、上記サービス管理装置から、上記利用状況に関
する情報に対する応答を受信するステップと、上記応答
結果を出力するステップとをプログラムされたコンピュ
ータに実行させることを特徴としている。
【0402】上記構成によれば、LAN等に接続された
機器から、LANカード・LANボード等の送受信部に
より該機器が有する機能の利用状況に関する情報を受信
し、上記受信した利用状況に関する情報を、発信者を特
定可能な情報と共に、機器及びサーバとWAN構築され
たサービス管理装置に対し、モデム・ルータ等の送受信
部から送信し、上記サービス管理装置から上記利用状況
に関する情報に対する応答を受信し、上記応答結果をC
RTあるいは液晶ディスプレイ等の出力装置に出力する
処理をコンピュータによって実現することができる。
【0403】また、上記サーバの機能を機器から分離し
たことにより、機器の処理負担が軽減される上、上記サ
ーバに複数の機器を接続すれば、機器の管理者は、複数
の機器の機能の利用状況をサーバによって一元管理する
ことができるという効果を奏する。
【0404】・本発明のサービス管理プログラムは、上
記の課題を解決するために、上記機器が備える各部とし
て、コンピュータを機能させるためのサービス管理プロ
グラムであることを特徴としている。
【0405】・本発明のサービス管理プログラムは、上
記の課題を解決するために、上記機器管理サーバが備え
る各部として、コンピュータを機能させるためのサービ
ス管理プログラムであることを特徴としている。
【0406】・本発明のサービス管理プログラムは、上
記の課題を解決するために、上記サービス管理装置が備
える各部として、コンピュータを機能させるためのサー
ビス管理プログラムであることを特徴としている。
【0407】・本発明のサービス管理プログラムは、上
記の課題を解決するために、本発明のサービス管理方法
をコンピュータに実行させるためのサービス管理プログ
ラムであることを特徴としている。
【0408】上記構成によれば、上記サービス管理プロ
グラムを、ネットワーク上にアップロードし、該アップ
ロードされたサービス管理プログラムをサービス管理装
置にダウンロードすることによって、あるいは上記サー
ビス管理プログラムを、一般的なコンピュータまたは機
器に内蔵されたコンピュータにインストールすることに
よって、本発明の機器、機器管理サーバ、またはサービ
ス管理装置が備えた各機能、もしくはサービス管理方法
をサービス受給者に提供することができる。また、一般
的なコンピュータを用いて、機器、機器管理サーバ、ま
たはサービス管理装置が備えた各機能、もしくはサービ
ス管理方法を実施することができるという効果を奏す
る。
【0409】また、本発明のサービス管理プログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が、本発
明の権利範囲に属することはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサービス管理ネットワークシステ
ムの概略図である。
【図2】本発明によるサービス管理ネットワークシステ
ムの接続イメージを示す説明図である。
【図3】本発明によるサービス管理ネットワークシステ
ムの具体例を示す説明図である。
【図4】(a)は、本発明による機能テーブルの一例
(初期状態)を示す図、(b)は、上記機能テーブルに
おいて、利用された機能にフラグを立てた状態を示す図
である。
【図5】操作部に形成される機能選択ボタンの切り替え
を説明するための図である。
【図6】本発明による他のサービス管理ネットワークシ
ステムの概略図である。
【図7】(a)(b)は、本発明による機器のコントロ
ーラ部が行う機能チェック処理のフローチャートの一例
を示した図である。
【図8】(a)は、本発明による機能テーブルの一例
(更新状態)を示す図、(b)は、機能毎の利用頻度を
記録する機能テーブルの例を示す図である。
【図9】本発明による機器のコントローラ部が行う情報
検索処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】(a)(b)は、本発明による機器のコント
ローラ部が行う情報送信処理の一例を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明による機器のコントローラ部が行う情
報検索処理の他の例を示すフローチャートである。
【図12】本発明によるアクションテーブルの一例を示
した図である。
【図13】(a)〜(d)は、実行するアクション内容
を示したファイルの一例を示す図である。
【図14】本発明の端末(サービス管理装置)が実行す
るサービス管理方法の制御内容を示すフローチャートで
ある。
【図15】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図16】本発明のサービス管理ネットワークシステム
における全体的な処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図17】(a)(b)は、本発明による機器のコント
ローラ部が行う他の制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】本発明による端末の他の制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図19】本発明による端末のさらに他の制御処理を示
すフローチャートである。
【図20】(a)(b)は、本発明による機器のコント
ローラ部が行うさらに他の制御処理を示すフローチャー
トである。
【図21】本発明によるサービス管理システムの概略図
である。
【図22】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図23】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの接続イメージを示す説明図である。
【符号の説明】
1 サービス受給者(第1のグループ) 2 画像形成装置(機器) 3 PC 5A サーバ(機器管理サーバ) 5B サーバ(機器管理サーバ) 6 記録媒体 10 サービス提供者(第2のグループ) 12 端末(サービス管理装置) 30 ネットワーク 31 ローカルネットワーク 32 ローカルネットワーク 121 通信部 122 演算処理部 124 記憶部 213 コントローラ部 214 操作部 215 送受信部 216 記憶部 217 表示部 219 記録再生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 13/00 351 G06F 13/00 351N Fターム(参考) 2C061 AP01 AP04 AQ05 AQ06 AR03 HJ08 HK11 HM01 HM07 HQ01 HQ17 HQ20 HQ21 HR07 HV19 HV26 HV32 2H027 EJ08 EJ09 EJ13 3C100 AA59 AA62 AA68 CC03 5B021 AA01 AA21 BB01 BB04 CC05 EE04 5B089 GA13 GA16 JA35 JA36 JB14 MC01 MC03

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の機能を提供する機器であって、 上記複数の機能の利用状況を、取り出し可能な記録媒体
    に記録する記録再生部と、 機能が利用されたことを検出し、未利用の機能と区別し
    て、利用状況に関する情報を作成し、上記記録媒体に記
    録する処理を上記記録再生部に行わせるコントローラ部
    と、を備えたことを特徴とする機器。
  2. 【請求項2】複数の機能を備え、ネットワークを介して
    機器の管理を行う送信相手と接続する機器であって、 該機能が利用されたことを検出することにより、未利用
    の機能と区別して、該機器が有する機能毎に利用状況に
    関する情報を作成するコントローラ部と、 上記コントローラ部によって作成された利用状況に関す
    る情報をネットワークを介して上記送信相手に送信する
    送受信部と、を備えたことを特徴とする機器。
  3. 【請求項3】上記コントローラ部によって作成された利
    用状況に関する情報は、予め設定されている機器の全機
    能から該検出された機能を除外した未利用の機能に関す
    る情報であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の機器。
  4. 【請求項4】上記コントローラ部によって作成された利
    用状況に関する情報は、機能毎に積算した利用回数の値
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の機器。
  5. 【請求項5】上記コントローラ部は、上記コントローラ
    部によって作成された利用状況に関する情報に、機器が
    有する全機能を特定可能な情報を付加することを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の機器。
  6. 【請求項6】さらに、利用された機能に対して機能毎に
    フラグが入力されるように形成された機能テーブルを記
    憶する記憶部を備え、 上記コントローラ部は、機能が利用されたことを検出し
    た場合に、上記機能テーブルの該当する機能に対してフ
    ラグを立て、該フラグの判別により利用された機能と未
    利用の機能とを判別し、上記利用状況に関する情報を作
    成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載の機器。
  7. 【請求項7】上記複数の機能は階層化されており、上記
    コントローラ部は、上位機能に属する複数の下位機能の
    フラグが全て1の場合に、該上位機能のフラグを1にセ
    ットすることを特徴とする前請求項6に記載の機器。
  8. 【請求項8】上記コントローラ部は、フラグが1の機能
    を検出した場合には、該機能と同階層の他の機能が存在
    するか否かを検出し、存在した場合には、該他の機能の
    フラグの判別を行うことを特徴とする前請求項6または
    7に記載の機器。
  9. 【請求項9】上記コントローラ部は、フラグが0の機能
    を検出した場合には、該機能に下位機能が存在するか否
    かを検出し、存在した場合には、該下位階層の機能につ
    いてフラグの判別を行うことを特徴とする前請求項6な
    いし8のいずれか1項に記載の機器。
  10. 【請求項10】機器の動作的な管理を行う機器管理サー
    バであって、 機器から、該機器が有する機能の利用状況に関する情報
    を受信し、上記受信した利用状況に関する情報を、発信
    者を特定可能な情報と共に、機器のサービス的な管理を
    行うサービス管理装置に送信し、上記サービス管理装置
    から、上記利用状況に関する情報に対する応答を受信す
    る送受信部と、 上記送受信部による送受信を制御すると共に、上記応答
    結果を出力する処理を行う演算処理部と、を有すること
    を特徴とする機器管理サーバ。
  11. 【請求項11】機器が有する機能に関する利用状況を入
    手すると共に、サービス情報を上記機器に送信する通信
    部と、 上記機器が有する複数の排他的な機能のうち、デフォル
    ト設定された機能を記憶する記憶部と、 上記入手した利用状況からデフォルト設定された機能に
    対する利用回数と、他の機能に対する利用回数とを比較
    し、デフォルト設定された機能に対する利用回数よりも
    利用回数の多い機能が存在する場合に、その旨を通知も
    しくは表示することを指示する演算処理部と、を備えた
    ことを特徴とするサービス管理装置。
  12. 【請求項12】複数の機能を備え、ネットワークを介し
    て機器の管理を行う送信相手と接続する機器であって、
    該機能が利用されたことを検出することにより、利用さ
    れた機能と未利用の機能とを判別するコントローラ部
    と、該機器が有する機能毎に上記コントローラ部によっ
    て判別された利用状況を記憶する記憶部と、上記記憶部
    に記憶される利用状況に関する情報をネットワークを介
    して上記送信相手に送信する送受信部と、を備えた機器
    から構成される第1のグループと、 機器が有する機能に関する利用状況を入手すると共に、
    サービス情報を上記機器に送信する通信部と、該利用状
    況が未利用機能に関する情報の場合、もしくは、殆ど利
    用されていない機能に関する情報の場合に、該機能に応
    じて予め作成されているメッセージを上記サービス情報
    として準備する演算処理部と、を備えたサービス管理装
    置から構成される第2のグループと、を含んで構成され
    ていることを特徴とするサービス管理ネットワークシス
    テム。
  13. 【請求項13】前請求項2ないし9のいずれか1項に記
    載の機器と、上記機器からの利用状況に関する情報を受
    信し、外部のサービス管理装置に送信し、該外部のサー
    ビス管理装置から対応するサービス情報を受信し、該サ
    ービス情報を所定の機器に送信するサーバとから構成さ
    れる第1のグループと、 機器が有する機能に関する利用状況を上記サーバから入
    手し、該利用状況に応じて対応するサービス情報を上記
    サーバに送信する通信部と、該利用状況が未利用機能に
    関する情報の場合、もしくは、殆ど利用されていない機
    能に関する情報の場合に、該機能に応じて予め作成され
    ているメッセージを上記サービス情報として準備する演
    算処理部と、を備えたサービス管理装置から構成される
    第2のグループと、を含んで構成されていることを特徴
    とするサービス管理ネットワークシステム。
  14. 【請求項14】機器が備えている複数の機能の利用状況
    に関するサービス管理方法であって、 上記複数の機能のいずれかが利用されたか否かを検出す
    るステップと、 上記複数の機能の内、利用された機能と未利用の機能と
    を判別するステップと、 その判別結果に基づいて、上記複数の機能の利用状況に
    関する情報を作成するステップと、をプログラムされた
    コンピュータに実行させることを特徴とするサービス管
    理方法。
  15. 【請求項15】機器が備えている複数の機能の利用状況
    に関するサービス管理方法であって、 上記複数の機能のいずれかが利用されたか否かを検出す
    るステップと、 上記複数の機能毎の利用回数を積算するステップと、 積算した利用回数に基づいて、上記複数の機能の利用状
    況に関する情報を作成するステップと、をプログラムさ
    れたコンピュータに実行させることを特徴とするサービ
    ス管理方法。
  16. 【請求項16】上記複数の機能の利用状況に関して作成
    する情報は、機器の動作時に自動選択されるように初期
    設定された機能の利用回数と、初期設定された機能に置
    き換えて利用者が設定可能な機能の利用回数との比較結
    果であることを特徴とする請求項15に記載のサービス
    管理方法。
  17. 【請求項17】機器と、該機器の動作的な管理を行うサ
    ーバと、該機器のサービス的な管理を行うサービス管理
    装置とからなるネットワークシステムにおけるサーバに
    よるサービス管理方法において、 機器から、該機器が有する機能の利用状況に関する情報
    を受信するステップと、 上記受信した利用状況に関する情報を発信者を特定可能
    な情報と共に、サービス管理装置に送信するステップ
    と、 上記サービス管理装置から、上記利用状況に関する情報
    に対する応答を受信するステップと、 上記応答結果を出力するステップと、をプログラムされ
    たコンピュータに実行させることを特徴とするサーバに
    よるサービス管理方法。
  18. 【請求項18】請求項1ないし9のいずれか1項に記載
    の機器が備える各部として、コンピュータを機能させる
    ためのサービス管理プログラム。
  19. 【請求項19】請求項10に記載の機器管理サーバが備
    える各部として、コンピュータを機能させるためのサー
    ビス管理プログラム。
  20. 【請求項20】請求項11に記載のサービス管理装置が
    備える各部として、コンピュータを機能させるためのサ
    ービス管理プログラム。
  21. 【請求項21】請求項14ないし17のいずれか1項に
    記載のサービス管理方法における各ステップを、コンピ
    ュータに実行させるためのサービス管理プログラム。
  22. 【請求項22】請求項18ないし21のいずれか1項に
    記載のサービス管理プログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
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