JPH0714690U - プリント基板収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納したプリント基板を容易に着脱でき、各
種のプリント基板に対応できるプリント基板収納装置を
提供すること。 【構成】 プリント基板７０の縁部付近に取り付けら
れ、外部と接続する部品又は外部から操作する部品の配
設可能な位置を全開させた開口部を有するフロントパネ
ル１０と、フロントパネル１０をプリント基板７０の縁
部にほぼ直角に固定する固定手段と、プリント基板収納
ボックス６０の上面及び下面に設置されるストッパ５０
と、プリント基板収納ボックス６０の上面及び下面に設
置されプリント基板７０の収納方向に沿って略Ｖ字状の
溝を有するガイド４０とにより構成するプリント基板収
納装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＮＣ加工機械などにおけるプリント基板収納装置に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

ＮＣ加工機械などには、駆動部を制御するために制御装置が具備されている。 この制御装置は、電子部品を取り付けた複数のプリント基板として機械内に収納 されている。

【０００３】

【本考案が解決しようとする問題点】

前記の従来のプリント基板の収納には、次のような要望がある。 ＜イ＞ 機械の故障が発生した場合など、収納したプリント基板を容易に着脱す ることのできる装置の開発が切望されている。

【０００４】 ＜ロ＞ プリント基板には端子台やスイッチなどが配設されるが、その配設個数 や配設位置などは各プリント基板によって異なっている。 各種のプリント基板に対応できるプリント基板の収納装置の開発が切望されて いる。

【０００５】

【本考案の目的】

本考案は以上の問題を解決するために成されたものであり、その目的は、収納 したプリント基板を容易に着脱でき、各種のプリント基板に対応できるプリント 基板収納装置を提供することである。

【０００６】

【問題点を解決するための手段】

即ち本考案は、プリント基板の縁部付近に取り付けられ、外部と接続する部品 又は外部から操作する部品の配設可能な位置を全開させた開口部を有するフロン トパネルと、フロントパネルをプリント基板の縁部にほぼ直角に固定する固定手 段と、プリント基板収納ボックスの上面及び下面に設置されるストッパと、プリ ント基板収納ボックスの上面及び下面に設置されプリント基板の収納方向に沿っ て略Ｖ字状の溝を有するガイドとにより構成するプリント基板収納装置である。

【０００７】

【実施例】

以下図面を参照しながら本考案の一実施例について説明する。 ＜イ＞全体の構成（図１） 図１にプリント基板収納装置の斜視図を示す。 図中の６０はＮＣ加工機械などに開設されるプリント基板収納ボックスである 。 図中の７０は収納すべきプリント基板である。 プリント基板収納装置は、フロントパネル１０と固定具２０とハンドル３０と ガイド４０とストッパ５０とにより構成される。 以下各部について詳述する。

【０００８】 ＜ロ＞フロントパネル（図１） フロントパネル１０は、長尺状の板体であり、板体の貫通方向に開口部１１が 開設されている。 フロントパネル１０の長手方向の長さは、プリント基板４０の幅とほぼ同寸法 に形成されている。 前記開口部１１は、コネクタ４１、端子台４３及びスイッチ４２などのプリン ト基板７０上に配設される部品、即ち外部の配線と接続され、若しくは外部から 操作される部品がどの位置に配置されても全て使用できる程度の大きさで開設さ れている。 従って、フロントパネル１０は、外部の配線と接続され、若しくは外部から操 作される部品の配設位置や配設個数が異なるプリント基板に対しても、取り付け て使用することができる。

【０００９】 ＜ハ＞固定具（図１、図２） 固定具２０は、フロントパネル１０とプリント基板７０を固定する部材である 。 図２に示す様に、固定具２０は、互いに直交する方向に二つの貫通孔が開設 され、それぞれの貫通孔にネジを挿入してフロントパネル１０及びプリント基板 ７０と固着される。 尚、固定具２０は、ネジ止め以外の公知の方法でフロントパネル１０及びプリ ント基板７０と固着するものであっても良い。

【００１０】 ＜ニ＞ハンドル（図１、図２） ハンドル３０は、図２に示す様に、断面Ｙ字形の取手部３１と貫通孔を開設し た支持部３２を接合して形成される。 ハンドル３０は、プリント基板７０の着脱時の取手となる部位であり、貫通孔 を貫通したネジを軸に回動自在に支持されている。

【００１１】 ＜ホ＞ガイド（図１） ガイド４０は、長尺状の角材であり、その一面に長手方向に沿ってＶ字状の溝 を形成したものである。 このガイド４０は、プリント基板収納ボックス６０の上内面及び下内面に設置 され、図１に示す様に、プリント基板２０収納を案内する部材である。

【００１２】 ＜ヘ＞ストッパ（図１） ストッパ５０は、プリント基板収納ボックス６０の開口部付近の上面及び下面 にプリント基板７０の収納方向と直交する向きに設置される長尺状の角材である 。 ストッパ５０は、プリント基板７０の収納位置を決める為の部材である。

【００１３】

【作用】

次にプリント基板収納装置の使用方法について説明する。

【００１４】 ＜イ＞フロントパネルの装着（図１、図２） 先ず、プリント基板７０にフロントパネル１０を固定する。 図２の様にハンドル３０を挟んだ状態で固定具２０をプリント基板７０にネジ 止めすると共に、固定具２０をフロントパネル１０ともネジ止めする。 そして、フロントパネル１０は、固定具２０を介して、プリント基板７０に固 定される。 この時、図１の様に、フロントパネル１０の開口部はプリント基板７０に設置 されるコネクタ４１、端子台４３及びスイッチ４２などの部品が全て使用できる 程度に広く開設されているので、フロントパネル１０は部品の配置が異なる各種 のプリント基板７０に取り付けることが可能である。

【００１５】 ＜ロ＞プリント基板の収納 プリント基板７０の端部をガイド４０の溝内に挿入し、プリント基板７０に固 定したフロントパネル１０が外側になる様に、プリント基板７０をガイド４０に 沿ってスライドさせていく。 そして、プリント基板７０のハンドル３０をボックス６０内のストッパ５０に 当接するまで押し入れる ストッパ５０にハンドル３０が当接したら、フロントパネル１０とストッパ５ ０とをネジ止めする。 この様に、プリント基板７０は収納ボックス６０内に整然と収納することがで きる。

【００１６】 ＜ハ＞プリント基板の取り出し プリント基板７０を取り出す時は、フロントパネル１０とストッパ５０を固定 していたネジを外し、ハンドル３０の取手部３１を上下に動かすことにより、収 納位置からプリント基板を引き出し、更にハンドル３０でプリント基板７０を手 前に引き、プリント基板７０を容易に取り出すことができる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。 ＜イ＞ 収納ボックス内にプリント基板を案内するガイドを設置し、プリント基 板を位置決めするストッパ及びハンドルを設置している。 この為、プリント基板を整然と収納することができる共に、収納したプリント 基板を容易に着脱することができる。

【００１８】 ＜ロ＞ フロントパネルには開口部が開設されている。 この開口部はプリント基板に設置されるコネクタ、端子台及びスイッチなどの 外部と接続又は外部から操作する部品が全て使用できる程度に広く開設されてい る。 この為、フロントパネルは部品の配置が異なる各種のプリント基板に対して、 取り付けて使用することが可能である。 従って、フロントパネルの共通化が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のプリント基板収納装置の斜視図

【図２】 固定具及びハンドルの拡大図

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリント基板の縁部付近に取り付けら
   れ、外部と接続する部品又は外部から操作する部品の配
   設可能な位置を全開させた開口部を有するフロントパネ
   ルと、 フロントパネルをプリント基板の縁部にほぼ直角に固定
   する固定手段と、 プリント基板収納ボックスの上面及び下面に設置される
   ストッパと、 プリント基板収納ボックスの上面及び下面に設置されプ
   リント基板の収納方向に沿って略Ｖ字状の溝を有するガ
   イドと、により構成する、 プリント基板収納装置。