JPH0714662Y2 - ディスクブレーキの制輪子取付構造 - Google Patents
ディスクブレーキの制輪子取付構造Info
- Publication number
- JPH0714662Y2 JPH0714662Y2 JP7442489U JP7442489U JPH0714662Y2 JP H0714662 Y2 JPH0714662 Y2 JP H0714662Y2 JP 7442489 U JP7442489 U JP 7442489U JP 7442489 U JP7442489 U JP 7442489U JP H0714662 Y2 JPH0714662 Y2 JP H0714662Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake shoe
- brake
- head
- anchor block
- caliper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主として鉄道車両に使用されるデイスクブ
レーキの制輪子取付構造に関するものである。
レーキの制輪子取付構造に関するものである。
鉄道車両用のデイスクブレーキとして、ライニングを固
着した裏板を有する一対の制輪子を、制輪子ヘツドに装
着し、台車枠から懸垂状態として、ブレーキシリンダ及
びブレーキてこの作用にて、制輪子をブレーキデイスク
の両面に摺接させて制動力を得るもの、或いは、一対の
制輪子を、台車枠に支持されたキヤリパの前・後腕にそ
れぞれ装着して、これをブレーキデイスクの両面に摺接
させて制動力を得るもの等がある。
着した裏板を有する一対の制輪子を、制輪子ヘツドに装
着し、台車枠から懸垂状態として、ブレーキシリンダ及
びブレーキてこの作用にて、制輪子をブレーキデイスク
の両面に摺接させて制動力を得るもの、或いは、一対の
制輪子を、台車枠に支持されたキヤリパの前・後腕にそ
れぞれ装着して、これをブレーキデイスクの両面に摺接
させて制動力を得るもの等がある。
前者の例として、特開昭62−147133号に開示されるもの
がある。この制輪子の制輪子ヘツドへの取付構造につい
て説明する。
がある。この制輪子の制輪子ヘツドへの取付構造につい
て説明する。
第3,4図において、11は制輪子ヘツド、11aはあり溝又は
あり、各11bは解放端、各11cは円弧形凹所、各11dはね
じ穴である。また、21は制輪子、22は分割して裏板23に
固着されたライニング、23aはあり又はあり溝、23bは円
弧形凹所である。各31はアンカーブロツクであり、各31
aは、それぞれ長孔31bが形成され、アンカーブロツク31
と一体をなして両端部に突設された支持腕、31cはアン
カーブロツク31の中央部に圧入固定されたアンカーピ
ン、各31dはアンカーピン31cの両側に設けたボルト用の
貫通孔、各32は各支持腕の長孔31bにそれぞれ挿入係合
させて、制輪子ヘツド11の両側に螺着された支持ピンで
あり、各33は制輪子ヘツドのねじ穴11dにそれぞれ螺合
させて、アンカーブロツク31を制輪子ヘツド11に固定す
るボルトである。
あり、各11bは解放端、各11cは円弧形凹所、各11dはね
じ穴である。また、21は制輪子、22は分割して裏板23に
固着されたライニング、23aはあり又はあり溝、23bは円
弧形凹所である。各31はアンカーブロツクであり、各31
aは、それぞれ長孔31bが形成され、アンカーブロツク31
と一体をなして両端部に突設された支持腕、31cはアン
カーブロツク31の中央部に圧入固定されたアンカーピ
ン、各31dはアンカーピン31cの両側に設けたボルト用の
貫通孔、各32は各支持腕の長孔31bにそれぞれ挿入係合
させて、制輪子ヘツド11の両側に螺着された支持ピンで
あり、各33は制輪子ヘツドのねじ穴11dにそれぞれ螺合
させて、アンカーブロツク31を制輪子ヘツド11に固定す
るボルトである。
そして、制輪子ヘツドのあり溝又はあり11aに制輪子の
あり又はあり溝23aを挿入し、各ボルト33を各ねじ穴11d
に螺合させて、アンカーピン31cを制輪子の円弧形凹所2
3bに係止させて、制輪子21を制輪子ヘツド11に固定して
いる。また、制輪子21を取外す際には、下方の両ボルト
33を両ねじ穴11dから螺出させて完全に抜き取り、アン
カーピン31cの円弧形凹所23bとの係合を離脱させて取外
していた。
あり又はあり溝23aを挿入し、各ボルト33を各ねじ穴11d
に螺合させて、アンカーピン31cを制輪子の円弧形凹所2
3bに係止させて、制輪子21を制輪子ヘツド11に固定して
いる。また、制輪子21を取外す際には、下方の両ボルト
33を両ねじ穴11dから螺出させて完全に抜き取り、アン
カーピン31cの円弧形凹所23bとの係合を離脱させて取外
していた。
しかしながら、この種の従来のデイスクブレーキの制輪
子取付構造にあつては、両ボルト33は、アンカーブロツ
ク31の貫通孔31dにそれぞれ挿通されていたため、制輪
子21の交換作業時には、両ボルト33を両ねじ穴11d及び
アンカーブロツク31から完全に抜取つてアンカーブロツ
ク31を回動させなければならなかつた。このため、制輪
子21組付時に抜取つた両ボルト33を貫通孔31dに挿入す
る作業を要し、或いは作業中に該ボルト33を紛失する恐
れがあつた。
子取付構造にあつては、両ボルト33は、アンカーブロツ
ク31の貫通孔31dにそれぞれ挿通されていたため、制輪
子21の交換作業時には、両ボルト33を両ねじ穴11d及び
アンカーブロツク31から完全に抜取つてアンカーブロツ
ク31を回動させなければならなかつた。このため、制輪
子21組付時に抜取つた両ボルト33を貫通孔31dに挿入す
る作業を要し、或いは作業中に該ボルト33を紛失する恐
れがあつた。
また、制輪子の取外し作業をボルトを取付けたままで行
い得るようにした従来のデイスクブレーキの制輪子取付
構造として、第5,6図に示すようなものがある(英国公
開特許第2158531号)。同図において、11は制輪子ヘツ
ド、21はライニング22と裏板23とからなる制輪子であ
り、裏板23が制輪子ヘツド11に摺動可能に嵌合してい
る。制輪子ヘツド11には、間隔を置いて一対の第1,第2
ブラケツト11e,11fが形成され、それぞれ雌ねじが螺刻
されている。41はアンカーブロツク(ピポタブルマウン
テイング)であり、その中間部には、裏板23の一端を支
持する係止片41aを突設し、両端部には、制輪子ヘツド1
1に固定するボルト42を挿通する通孔41bを設けてあり、
この通孔41bは、ボルト42の先端に向けて拡径する截頭
円錐形に形成されている。そして、ボルト42は、通孔41
bから挿入し、第1,第2ブラケツト11e,11fに螺着してあ
る。
い得るようにした従来のデイスクブレーキの制輪子取付
構造として、第5,6図に示すようなものがある(英国公
開特許第2158531号)。同図において、11は制輪子ヘツ
ド、21はライニング22と裏板23とからなる制輪子であ
り、裏板23が制輪子ヘツド11に摺動可能に嵌合してい
る。制輪子ヘツド11には、間隔を置いて一対の第1,第2
ブラケツト11e,11fが形成され、それぞれ雌ねじが螺刻
されている。41はアンカーブロツク(ピポタブルマウン
テイング)であり、その中間部には、裏板23の一端を支
持する係止片41aを突設し、両端部には、制輪子ヘツド1
1に固定するボルト42を挿通する通孔41bを設けてあり、
この通孔41bは、ボルト42の先端に向けて拡径する截頭
円錐形に形成されている。そして、ボルト42は、通孔41
bから挿入し、第1,第2ブラケツト11e,11fに螺着してあ
る。
しかして、制輪子21を取外す際には、ボルト42を第1ブ
ラケツト11eから螺出させ、第2ブラケツト11fに螺着し
たままで、アンカーブロツク41を截頭円錐形の通孔41b
の形状に沿つて傾け、係止片41aの裏板23への係合を解
いてなされる。
ラケツト11eから螺出させ、第2ブラケツト11fに螺着し
たままで、アンカーブロツク41を截頭円錐形の通孔41b
の形状に沿つて傾け、係止片41aの裏板23への係合を解
いてなされる。
しかしながら、このような従来のデイスクブレーキの制
輪子取付構造にあつては、制輪子ヘツド11に雌ねじを有
する一対の第1,第2ブラケツト11e,11fを形成し、かつ
アンカーブロツク41に截頭円錐形の通孔41bを形成する
等の必要があり、構造が極めて複雑なものになつてい
た。
輪子取付構造にあつては、制輪子ヘツド11に雌ねじを有
する一対の第1,第2ブラケツト11e,11fを形成し、かつ
アンカーブロツク41に截頭円錐形の通孔41bを形成する
等の必要があり、構造が極めて複雑なものになつてい
た。
この考案は、このような従来の技術的課題に鑑みてなさ
れたものであり、その構成は、ライニングが固着された
裏板を有する制輪子を、制輪子ヘツド又はキヤリパの腕
に摺動可能に嵌合させ、該制輪子を支持するアンカーピ
ンが中央部に突設されたアンカーブロツクを、制輪子ヘ
ツド又はキヤリパの腕に該制輪子の摺動方向に延在する
ボルトによつて固着するデイスクブレーキの制輪子取付
構造において、該アンカーブロツクの両端部に、該制輪
子の摺動方向に延びる長孔を有する吊り金具をそれぞれ
設け、該制輪子ヘツド又はキヤリパの腕の両側面に突設
した支持ピンを該長孔に挿入係合させ、前記ボルトのア
ンカーブロツクと制輪子ヘツド又はキヤリパの腕との間
に位置させて、該アンカーブロツクに係止し得る係止具
を取付けたデイスクブレーキの制輪子取付構造である。
れたものであり、その構成は、ライニングが固着された
裏板を有する制輪子を、制輪子ヘツド又はキヤリパの腕
に摺動可能に嵌合させ、該制輪子を支持するアンカーピ
ンが中央部に突設されたアンカーブロツクを、制輪子ヘ
ツド又はキヤリパの腕に該制輪子の摺動方向に延在する
ボルトによつて固着するデイスクブレーキの制輪子取付
構造において、該アンカーブロツクの両端部に、該制輪
子の摺動方向に延びる長孔を有する吊り金具をそれぞれ
設け、該制輪子ヘツド又はキヤリパの腕の両側面に突設
した支持ピンを該長孔に挿入係合させ、前記ボルトのア
ンカーブロツクと制輪子ヘツド又はキヤリパの腕との間
に位置させて、該アンカーブロツクに係止し得る係止具
を取付けたデイスクブレーキの制輪子取付構造である。
そして、制輪子ヘツド又はキヤリパの腕のアンカーブロ
ツクへの接合端背面側に、ボルトの先端部を通過させる
切欠きを設け、また、支持ピンに頭部を形成することが
できる。
ツクへの接合端背面側に、ボルトの先端部を通過させる
切欠きを設け、また、支持ピンに頭部を形成することが
できる。
しかして、制輪子を、制輪子ヘツド又はキヤリパの腕か
ら抜取る際には、先ず、ボルトを完全に螺出させる。こ
れにより、アンカーピンに支持された制輪子は、アンカ
ーブロツクと共に降下し、アンカーブロツクは、制輪子
ヘツド又はキヤリパの腕に突設した支持ピンが吊り金具
の長孔の頂点に係止して停止する。制輪子ヘツド又はキ
ヤリパの腕から取外したボルトは、ボルトに取付けた係
止具がアンカーブロツクの端面に係止して保持される。
その後、アンカーブロツクを、両支持ピンを支点とし
て、制輪子ヘツド又はキヤリパの腕の背面側へと回動さ
せて、アンカーピンによる制輪子の支持を解いて、制輪
子を制輪子ヘツド又はキヤリパの腕から取外す。
ら抜取る際には、先ず、ボルトを完全に螺出させる。こ
れにより、アンカーピンに支持された制輪子は、アンカ
ーブロツクと共に降下し、アンカーブロツクは、制輪子
ヘツド又はキヤリパの腕に突設した支持ピンが吊り金具
の長孔の頂点に係止して停止する。制輪子ヘツド又はキ
ヤリパの腕から取外したボルトは、ボルトに取付けた係
止具がアンカーブロツクの端面に係止して保持される。
その後、アンカーブロツクを、両支持ピンを支点とし
て、制輪子ヘツド又はキヤリパの腕の背面側へと回動さ
せて、アンカーピンによる制輪子の支持を解いて、制輪
子を制輪子ヘツド又はキヤリパの腕から取外す。
なお、制輪子を制輪子ヘツド又はキヤリパの腕に取付け
る作業は、上記と逆の手順にてなされ得る。
る作業は、上記と逆の手順にてなされ得る。
そして、制輪子ヘツド又はキヤリパの腕のアンカーブロ
ツクへの接合端背面側に、ボルトの先端部を通過させる
切欠きを設けておけば、ボルトに取付けた係止具がアン
カーブロツクと制輪子ヘツド又はキヤリパの腕との間に
挟圧されることが防止できると共に、アンカーブロツク
の回動に際し、アンカーブロツクの降下長さを小さくす
ることが可能となり、不安定な作業となることが避けら
れる。
ツクへの接合端背面側に、ボルトの先端部を通過させる
切欠きを設けておけば、ボルトに取付けた係止具がアン
カーブロツクと制輪子ヘツド又はキヤリパの腕との間に
挟圧されることが防止できると共に、アンカーブロツク
の回動に際し、アンカーブロツクの降下長さを小さくす
ることが可能となり、不安定な作業となることが避けら
れる。
以下、この考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図(イ),(ロ)及び第2図(イ),(ロ)は、こ
の考案の1実施例を示す。
の考案の1実施例を示す。
11′は、あり溝又はあり11′aを形成した制輪子ヘツド
又はキヤリパの前腕若しくは後腕(以下、単に制輪子ヘ
ツドと称する。)を示す。第4図に示す制輪子21の裏板
23に形成したあり又はあり溝23aを、制輪子ヘツド11′
のあり溝又はあり11′aに摺動可能に嵌合させて、制輪
子21が組付けられる。なお、裏板23を、あり又はあり溝
を形成した嵌合部材に固定し、この嵌合部材を制輪子ヘ
ツド11′に摺動可能に嵌合させる場合もある。
又はキヤリパの前腕若しくは後腕(以下、単に制輪子ヘ
ツドと称する。)を示す。第4図に示す制輪子21の裏板
23に形成したあり又はあり溝23aを、制輪子ヘツド11′
のあり溝又はあり11′aに摺動可能に嵌合させて、制輪
子21が組付けられる。なお、裏板23を、あり又はあり溝
を形成した嵌合部材に固定し、この嵌合部材を制輪子ヘ
ツド11′に摺動可能に嵌合させる場合もある。
3はアンカーブロツクであり、その中央部に形成した通
孔には、ブツシユ3bを介装してアンカーピン3aを圧入固
着にて突設してある。各4はアンカーブロツク3に一体
的に形成したばね材製の吊り金具であり、制輪子21の摺
動方向に延びる長孔4aがそれぞれ形成され、この長孔4a
の適当箇所には、後記する支持ピン6の拡径した頭部を
通過させ得る大形の通孔4bに形成してある。この吊り金
具4の一端部は、アンカーブロツク3の両側端部の段面
3cに、それぞれ係合させて回転を抑止した状態にて、ア
ンカーブロツク3の両側端に圧入固着した固定ピン5に
よつて、それぞれアンカーブロツク3に固着されてい
る。各6は、制輪子ヘツド11′の両側に圧入固着された
頭部を有する支持ピンであり、吊り金具4の各長孔4aに
挿入係合されて、吊り金具4を案内し、また支持する。
孔には、ブツシユ3bを介装してアンカーピン3aを圧入固
着にて突設してある。各4はアンカーブロツク3に一体
的に形成したばね材製の吊り金具であり、制輪子21の摺
動方向に延びる長孔4aがそれぞれ形成され、この長孔4a
の適当箇所には、後記する支持ピン6の拡径した頭部を
通過させ得る大形の通孔4bに形成してある。この吊り金
具4の一端部は、アンカーブロツク3の両側端部の段面
3cに、それぞれ係合させて回転を抑止した状態にて、ア
ンカーブロツク3の両側端に圧入固着した固定ピン5に
よつて、それぞれアンカーブロツク3に固着されてい
る。各6は、制輪子ヘツド11′の両側に圧入固着された
頭部を有する支持ピンであり、吊り金具4の各長孔4aに
挿入係合されて、吊り金具4を案内し、また支持する。
そして、制輪子ヘツド11′に摺動可能に嵌合させた制輪
子21の円弧形凹所23b(第4図参照)をアンカーピン3a
にて支持し、アンカーブロツク3は、第1図(イ)に示
すようにアンカーピン3aの両側に位置させて設けた通孔
3dに挿通する一対のボルト33にて制輪子ヘツド11′に螺
着されている。しかして、一対のボルト33は、制輪子21
の摺動方向に延在している。
子21の円弧形凹所23b(第4図参照)をアンカーピン3a
にて支持し、アンカーブロツク3は、第1図(イ)に示
すようにアンカーピン3aの両側に位置させて設けた通孔
3dに挿通する一対のボルト33にて制輪子ヘツド11′に螺
着されている。しかして、一対のボルト33は、制輪子21
の摺動方向に延在している。
各11′gは、少なくとも制輪子ヘツド11′のアンカーブ
ロツク3との接合端背面側に開口するように、各ボルト
33を受入れる位置に設けた溝状の切欠きであり、後記す
る止め輪7を受け入れると共に、吊り金具4の各長孔4a
の頂点(図上にて上端)に支持ピン6を係止させた状態
で、両支持ピン6を支点として、アンカーブロツク3を
制輪子ヘツド11′の背面に向けて回動させた場合に、一
対のボルト33の先端部が、制輪子ヘツド11′に支障しな
いように形成してある。
ロツク3との接合端背面側に開口するように、各ボルト
33を受入れる位置に設けた溝状の切欠きであり、後記す
る止め輪7を受け入れると共に、吊り金具4の各長孔4a
の頂点(図上にて上端)に支持ピン6を係止させた状態
で、両支持ピン6を支点として、アンカーブロツク3を
制輪子ヘツド11′の背面に向けて回動させた場合に、一
対のボルト33の先端部が、制輪子ヘツド11′に支障しな
いように形成してある。
また、各7は各ボルト33をアンカーブロツク3に抜止め
保持する止め具たる止め輪であり、各ボルト33のアンカ
ーブロツク3と制輪子ヘツド11′との間に位置させて、
かつボルト33の頭部との距離をアンカーブロツク3の厚
さよりも大きくして、つまり、ボルト33のアンカーブロ
ツク3に関する相対移動を若干許容して、各ボルト33に
取付けられている。なお、止め輪7は、割りピンにて代
替えすることができ、また止め輪7は、ボルト33の軸線
方向に若干量の移動を許容して設けることもできる。
保持する止め具たる止め輪であり、各ボルト33のアンカ
ーブロツク3と制輪子ヘツド11′との間に位置させて、
かつボルト33の頭部との距離をアンカーブロツク3の厚
さよりも大きくして、つまり、ボルト33のアンカーブロ
ツク3に関する相対移動を若干許容して、各ボルト33に
取付けられている。なお、止め輪7は、割りピンにて代
替えすることができ、また止め輪7は、ボルト33の軸線
方向に若干量の移動を許容して設けることもできる。
しかして、ボルト33の制輪子ヘツド11′への最大螺合長
さL(第1図(イ)に示す)は、長孔4aの長手方向有効
長さa(第1図(ロ)に示す)よりも大きくなつてお
り、ボルト33の頭部と止め輪7との間の長さからアンカ
ーブロツク3の厚さを差引いた長さをb(第1図(イ)
に示す)として、a+b>Lの関係が与えられている。
しかして、長孔4aの頂部に各支持ピン6が係止した状態
で、各ボルト33は、制輪子ヘツド11′との螺入螺出が可
能になつている。勿論、ボルト33を制輪子ヘツド11′に
最大に螺合させた状態で、止め輪7は、制輪子ヘツド1
1′に衝突することなく、切欠き11′gに位置してい
る。
さL(第1図(イ)に示す)は、長孔4aの長手方向有効
長さa(第1図(ロ)に示す)よりも大きくなつてお
り、ボルト33の頭部と止め輪7との間の長さからアンカ
ーブロツク3の厚さを差引いた長さをb(第1図(イ)
に示す)として、a+b>Lの関係が与えられている。
しかして、長孔4aの頂部に各支持ピン6が係止した状態
で、各ボルト33は、制輪子ヘツド11′との螺入螺出が可
能になつている。勿論、ボルト33を制輪子ヘツド11′に
最大に螺合させた状態で、止め輪7は、制輪子ヘツド1
1′に衝突することなく、切欠き11′gに位置してい
る。
次に、作用について説明する。
制輪子を、制輪子ヘツド11′から抜取る際には、先ず、
下端部の両ボルト33を螺出させる。これにより、アンカ
ーピン3aに支持された制輪子21は、アンカーブロツク3
と共に降下する。その際、吊り金具4は、各長孔4aに挿
入係合されている支持ピン6に案内されて降下し、支持
ピン6が長孔4aの頂部に係止して降下が停止する。この
状態にて各ボルト33は、制輪子ヘツド11′に若干量螺合
(L−a)している。更に、bの間隔を利用して、各ボ
ルト33を螺出させて制輪子ヘツド11′との螺合を解け
ば、各ボルト33は落下し、第2図(イ)に示すように各
ボルト33に取付けた止め輪7が、アンカーブロツク3の
上端面に係止し、両ボルト33が抜止め保持される。
下端部の両ボルト33を螺出させる。これにより、アンカ
ーピン3aに支持された制輪子21は、アンカーブロツク3
と共に降下する。その際、吊り金具4は、各長孔4aに挿
入係合されている支持ピン6に案内されて降下し、支持
ピン6が長孔4aの頂部に係止して降下が停止する。この
状態にて各ボルト33は、制輪子ヘツド11′に若干量螺合
(L−a)している。更に、bの間隔を利用して、各ボ
ルト33を螺出させて制輪子ヘツド11′との螺合を解け
ば、各ボルト33は落下し、第2図(イ)に示すように各
ボルト33に取付けた止め輪7が、アンカーブロツク3の
上端面に係止し、両ボルト33が抜止め保持される。
次いで、第2図(ロ)に矢印で示すようにアンカーブロ
ツク3を両支持ピン6を支点として制輪子ヘツド11′の
背面方向に回動させ、アンカーピン3aによる制輪子の支
持を解除し、制輪子を取外す。その際、両ボルト33の先
端部は、各切欠き11′gを通過する。
ツク3を両支持ピン6を支点として制輪子ヘツド11′の
背面方向に回動させ、アンカーピン3aによる制輪子の支
持を解除し、制輪子を取外す。その際、両ボルト33の先
端部は、各切欠き11′gを通過する。
また、制輪子を制輪子ヘツド11′に取付ける作業は、上
記と逆の手順にてなされ得る。
記と逆の手順にてなされ得る。
次に、アンカーブロツク3を制輪子ヘツド11′から取外
す作業について説明する。先ず、制輪子を制輪子ヘツド
11′から取外してから、アンカーブロツク3を制輪子ヘ
ツド11′に対して傾斜させてボルト33と制輪子ヘツド1
1′との干渉を防止した状態で持上げ、頭部を有する両
支持ピン6を吊り金具4の大形の通孔4bに合致させ、こ
の状態で吊り金具4の各上端部を把持して、制輪子ヘツ
ド11′の両側外方に拡げて、両支持ピン6の頭部を通孔
4bから抜け出させる。しかして、この通孔4bは、両支持
ピン6の頭部と合致させ得る位置に形成されていればよ
く、特に長孔4aの頂部に形成しておけば、アンカーブロ
ツク3の持ち上げ量を最小として、アンカーブロツク3
を取り外すことができる。なお、両支持ピン6に頭部を
形成しなければ、吊り金具4の長孔4aに大形の通孔4bを
形成することなく、両支持ピン6を各長孔4aから離脱さ
せることが可能である。
す作業について説明する。先ず、制輪子を制輪子ヘツド
11′から取外してから、アンカーブロツク3を制輪子ヘ
ツド11′に対して傾斜させてボルト33と制輪子ヘツド1
1′との干渉を防止した状態で持上げ、頭部を有する両
支持ピン6を吊り金具4の大形の通孔4bに合致させ、こ
の状態で吊り金具4の各上端部を把持して、制輪子ヘツ
ド11′の両側外方に拡げて、両支持ピン6の頭部を通孔
4bから抜け出させる。しかして、この通孔4bは、両支持
ピン6の頭部と合致させ得る位置に形成されていればよ
く、特に長孔4aの頂部に形成しておけば、アンカーブロ
ツク3の持ち上げ量を最小として、アンカーブロツク3
を取り外すことができる。なお、両支持ピン6に頭部を
形成しなければ、吊り金具4の長孔4aに大形の通孔4bを
形成することなく、両支持ピン6を各長孔4aから離脱さ
せることが可能である。
ここで、吊り金具4の長孔4aの長手方向の長さの他の構
造例について説明する。切欠き11′gを形成することな
く、アンカーブロツク3の制輪子ヘツド11′への取付け
位置(第1図(イ)の位置)と、制輪子取外しのため
に、アンカーブロツク3を回動できる降下位置との相対
移動を許容するためには、長孔4aの長さを、取付け位置
におけるボルト33の制輪子ヘツド11′への螺合長さより
も適当に長く設定し、アンカーブロツク3の回動時に、
各ボルト33の先端部が制輪子ヘツド11′の端面に支障さ
れないようにすればよい。但し、この場合には、止め輪
7が、アンカーブロツク3と制輪子ヘツド11′との間に
挟圧されることを防止するために、アンカーブロツク3
又は制輪子ヘツド11′に、止め輪7を受入れる凹所を形
成することが望まれる。
造例について説明する。切欠き11′gを形成することな
く、アンカーブロツク3の制輪子ヘツド11′への取付け
位置(第1図(イ)の位置)と、制輪子取外しのため
に、アンカーブロツク3を回動できる降下位置との相対
移動を許容するためには、長孔4aの長さを、取付け位置
におけるボルト33の制輪子ヘツド11′への螺合長さより
も適当に長く設定し、アンカーブロツク3の回動時に、
各ボルト33の先端部が制輪子ヘツド11′の端面に支障さ
れないようにすればよい。但し、この場合には、止め輪
7が、アンカーブロツク3と制輪子ヘツド11′との間に
挟圧されることを防止するために、アンカーブロツク3
又は制輪子ヘツド11′に、止め輪7を受入れる凹所を形
成することが望まれる。
以上の説明によつて理解されるように、この考案によれ
ば、制輪子は、ボルトを完全に抜取ることなく、極めて
簡単な構造にて、アンカーブロツクに保持させた状態
で、アンカーブロツクを支持ピンを支点として回動させ
て容易に取付け取外しでき、一人作業で摩耗後の制輪子
の取替えが簡素な構造によつて容易になると共に、ボル
トをアンカーブロツクに保持させたままでの上記取替え
作業が可能であるため、ボルトの取付け作業が容易にな
り、かつ紛失の恐れが解消した。更に、吊り金具をばね
材にて製作すれば、アンカーブロツク自体の脱着も容易
になされる。
ば、制輪子は、ボルトを完全に抜取ることなく、極めて
簡単な構造にて、アンカーブロツクに保持させた状態
で、アンカーブロツクを支持ピンを支点として回動させ
て容易に取付け取外しでき、一人作業で摩耗後の制輪子
の取替えが簡素な構造によつて容易になると共に、ボル
トをアンカーブロツクに保持させたままでの上記取替え
作業が可能であるため、ボルトの取付け作業が容易にな
り、かつ紛失の恐れが解消した。更に、吊り金具をばね
材にて製作すれば、アンカーブロツク自体の脱着も容易
になされる。
第1,2図はこの考案の1実施例を示し、第1図(イ)は
一部断面にて示す正面図、第1図(ロ)は側面図、第2
図(イ)は作用を説明するための正面図、第2図(ロ)
は作用を説明するための側面図、第3図は従来例を示す
図、第4図は同じく従来の制輪子を示す図、第5図は他
の従来例を示す図、第6図は他の従来例の作用説明図で
ある。 3:アンカーブロツク,3a:アンカーピン,3b:ブツシユ,4:
吊り金具(ばね材製),4a:長孔,4b:大形の通孔,5:固定
ピン,6:支持ピン,7:止め輪(止め具),11′:制輪子ヘ
ツド又はキヤリパの腕,11′g:切欠き,33:ボルト。
一部断面にて示す正面図、第1図(ロ)は側面図、第2
図(イ)は作用を説明するための正面図、第2図(ロ)
は作用を説明するための側面図、第3図は従来例を示す
図、第4図は同じく従来の制輪子を示す図、第5図は他
の従来例を示す図、第6図は他の従来例の作用説明図で
ある。 3:アンカーブロツク,3a:アンカーピン,3b:ブツシユ,4:
吊り金具(ばね材製),4a:長孔,4b:大形の通孔,5:固定
ピン,6:支持ピン,7:止め輪(止め具),11′:制輪子ヘ
ツド又はキヤリパの腕,11′g:切欠き,33:ボルト。
Claims (2)
- 【請求項1】ライニングが固着された裏板を有する制輪
子を、制輪子ヘツド又はキヤリパの腕に摺動可能に嵌合
させ、該制輪子を支持するアンカーピンが中央部に突設
されたアンカーブロツクを、制輪子ヘツド又はキヤリパ
の腕に該制輪子の摺動方向に延在するボルトによつて固
着するデイスクブレーキの制輪子取付構造において、該
アンカーブロツクの両端部に、該制輪子の摺動方向に延
びる長孔を有する吊り金具をそれぞれ設け、該制輪子ヘ
ツド又はキヤリパの腕の両側面に突設した支持ピンを該
長孔に挿入係合させ、前記ボルトのアンカーブロツクと
制輪子ヘツド又はキヤリパの腕との間に位置させて、該
アンカーブロツクに係止し得る係止具を取付けたことを
特徴とするデイスクブレーキの制輪子取付構造。 - 【請求項2】制輪子ヘツド又はキヤリパの腕のアンカー
ブロツクへの接合端背面側に、ボルトの先端部を通過さ
せる切欠きを設けた請求項(1)記載のデイスクブレー
キの制輪子取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7442489U JPH0714662Y2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | ディスクブレーキの制輪子取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7442489U JPH0714662Y2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | ディスクブレーキの制輪子取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0314329U JPH0314329U (ja) | 1991-02-13 |
JPH0714662Y2 true JPH0714662Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31614102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7442489U Expired - Fee Related JPH0714662Y2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | ディスクブレーキの制輪子取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714662Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4568698B2 (ja) * | 2006-06-23 | 2010-10-27 | カヤバ工業株式会社 | 鉄道車両用キャリパブレーキ装置 |
JP4628316B2 (ja) * | 2006-06-27 | 2011-02-09 | カヤバ工業株式会社 | 鉄道車両用キャリパブレーキ装置 |
JP4568701B2 (ja) * | 2006-06-30 | 2010-10-27 | カヤバ工業株式会社 | 鉄道車両用キャリパブレーキ装置 |
JP5399300B2 (ja) * | 2010-03-12 | 2014-01-29 | 曙ブレーキ工業株式会社 | パッド面圧安定化機構 |
-
1989
- 1989-06-27 JP JP7442489U patent/JPH0714662Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0314329U (ja) | 1991-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2016280662A1 (en) | Disk brake for a utility vehicle and brake pad set | |
KR940002964Y1 (ko) | 반력식 디스크 브레이크 | |
JPH0714662Y2 (ja) | ディスクブレーキの制輪子取付構造 | |
GB2178807A (en) | A disk brake caliper assembly | |
US5096023A (en) | Spot type disc brake in particular internally straddling disc brake | |
JP2673374B2 (ja) | デイスクブレーキの制輪子取付構造 | |
CN207093615U (zh) | 一种双向打开的鼓式制动器 | |
JPS6238033Y2 (ja) | ||
JP2564497Y2 (ja) | ディスクブレーキの制輪子取付構造 | |
JP2673372B2 (ja) | ディスクブレーキの制輪子取付構造 | |
JPH0526354Y2 (ja) | ||
JP2587721Y2 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
JPH0156295B2 (ja) | ||
JP2003522914A (ja) | アジャスタ支柱 | |
JPS5849737B2 (ja) | 車輌用デイスクブレ−キ装置 | |
JPH027303Y2 (ja) | ||
US4770277A (en) | Apparatus for attaching a brake shoe to a disk brake | |
JPS6216508Y2 (ja) | ||
JPS6230588Y2 (ja) | ||
JPS633916Y2 (ja) | ||
JPS6238030Y2 (ja) | ||
JPS641549Y2 (ja) | ||
JPH0313629Y2 (ja) | ||
JPH08326796A (ja) | 鉄道車両用ブレーキのパッド落下防止機構 | |
JPS6230585Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |