JPH0714520U - グロメット - Google Patents

グロメット

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JPH0714520U
JPH0714520U JP6261193U JP6261193U JPH0714520U JP H0714520 U JPH0714520 U JP H0714520U JP 6261193 U JP6261193 U JP 6261193U JP 6261193 U JP6261193 U JP 6261193U JP H0714520 U JPH0714520 U JP H0714520U
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圭司 牛山
育生 武田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネル等の被取り付け体への取り付け及び取
り外しを容易に行うことができ、しかも不用意に外れる
等の事故が無いうえに部材の破損等を防止できるグロメ
ットを提供する。 【構成】 外筒部23の一部に中心方向及び外側方向に
変形するロックアーム26とロックアーム26の変形に
対応して外径が変化する係止部27とロックアーム26
を外側から囲うフランジ24を設けるとともに、ロック
アーム26が中心方向に付勢された際に変形量を規制す
る内筒部22を設け、更に外筒部23及び内筒部22を
覆うカバー部材31にロックアーム26の先端を嵌め込
んでカバー部材31外からロックアーム26を付勢する
嵌め込み部35を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パネルに形成した開口部にワイヤーハーネス等を挿通する際に、開 口部とワイヤーハーネス等との接触防止と隙間からパネル内に水等が侵入するの を防止するためのグロメットに関するものであり、更に詳しくは開口部への着脱 を容易に行うとともに不用意な外れを防止し得るようにしたグロメットの構造に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のグロメットとして全体をゴム材で構成したものが使用されてい た。しかし、長期間使用した場合、ゴム材が劣化してパネルから外れ易く、また 嵌合する際の摩擦抵抗が大きく、パネルへの嵌合性が悪い等の問題があった。 このため、実開昭61−67484号公報に開示されているように、グロメツ トを二部品に分けて構成し、パネルの孔、即ち開口部に嵌合される部分を硬質合 成樹脂で形成したものが提案されている。
【0003】 以下、図21を参照して開示されたグロメットの概要を説明する。 被取り付け体の一例であるエンジンのエアクリーナ1は閉断面構造を有し、該 エアクリーナ1内にはエアフローメータ2が配設され、該エアフローメータ2に はハーネス接続用のカプラ3が取り付けられ、またエアクリーナ1にはカプラ3 に対向して開口部4が形成されている。 開口部4には、ハーネス5を挿通させた合成樹脂製グロメット6が嵌め込まれ 、該グロメット6にはその背後からエアクリーナ1内の気密性を保持するための ゴム製のカバー7が嵌合されている。該カバー7にはハーネス5が挿通保持され 、該ハーネス5の先端にはエアフローメータ2のカプラ3に接続されるカプラ1 3が設けられている。
【0004】 そして、前記グロメット6はフランジ8aを有するリング状基部8と、該基部 8の周囲に一体に形成された二つの係止部9とからなり、前記基部8はカバー7 を介してエアクリーナ1の開口縁部1aに当接され、前記係止部9は開口縁部1 aに係止されている。 係止部9は爪部10とレバー部11とからなり、前記爪部10は基部8からエ アクリーナ1内方に突出し、また前記レバー部11はエアクリーナ1の外方、即 ち爪部10から反対方向に延びている。また、係止部9の両側には、爪部10の 先端部を支点として係止部9が基部8の中心方向へ撓むように切溝(図示省略) が形成されている。
【0005】 次に、グロメットの取り付け、取り外し方法について説明する。 グロメット6を取り付ける場合、先ずハーネス5をグロメット6及びカバー7 に挿通させ、該グロメット6の基部8のフランジ8aにその背後からカバー7を 嵌め、両者をエアクリーナ1の開口部4に押し込むようにする。グロメット6の 爪部10の傾斜面10aと開口縁とが摺接することによって係止部9全体が基部 8中心方向に撓みながら開口部4に嵌まり込み、基部8に嵌合しているカバー7 が開口縁部1aに当接すると、係止部9がその弾力によって元の状態に復帰して 開口部1aに係合し、これによってグロメット6はエアクリーナ1の開口部4に 取り付けられることとなる。
【0006】 グロメット6を取り外す場合には、グロメット6のレバー部11を基部8の中 心方向に押圧する。すると係止部9全体が爪部10の先端部を支点として基部8 の中心方向に撓み、係止部9とエアクリーナ1の開口縁部1aとの係合が外れる ので、その状態でグロメット6及びカバー7を開口部4から抜くようにすれば、 グロメット6を取り外すことができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記構成にあっては、硬質のレバー部11の外側面は露出した構造で あるため、開口部4に嵌合した状態で例えば組み立て時に他部品が接触する等し て外力が加わると、不用意に嵌合が解除されてしまうことがある。 更に、レバー部11自体にストッパー構成がないため、嵌合解除時にレバー部 11が過剰に変形し、レバー部11の基部が塑性変形したり、破損する恐れがあ った。取り外し時には、手指を掛けてレバー部11を基部8の中心方向に押圧す るのであるが、手指での把持部が不安定であり、押圧により傾斜面になるため把 持が困難になり、離脱作業性、即ち取り外し時の作業性がよくない、等の種々の 問題があった。 本考案の目的は、パネル等の被取り付け体への取り付け及び取り外しを容易に 行うことができ、しかも不用意に外れる等の事故が無いうえに部材の破損等を低 減できるグロメットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る前記目的は、下記のように構成したグロメットにより達成するこ とができる。 (1)被取り付け体に形成された開口部に嵌合状態で固定されるグロメットに おいて、前記グロメットを構成する二重筒体のうちの外筒部に、前記開口部に係 止する係止部と該係止部を中心方向に付勢操作するロックアームと該ロックアー ムに不所望に作用する力を阻止するフランジ部とを設けるとともに、前記被取り 付け体を挟んで前記グロメットを覆うカバー部材に前記ロックアーム部の先端を 嵌め込んだ状態で前記カバー部材外から前記ロックアームを操作する嵌め込み部 を設け、且つ前記ロックアームを前記カバー部材外から中心方向へ付勢操作する 際に前記内筒部により位置規制することを特徴とするグロメット。 (2)被取り付け体に形成された開口部に嵌合状態で固定されるグロメットに おいて、前記グロメットを構成する二重筒体のうちの外筒部に前記開口部に係止 する係止手段を設け、前記外筒部に対し所定間隙を介して形成した内筒部との間 に該内筒部の一端を支点として前記外筒部を中心方向に引いて外径を小に変形さ せる弾性部と、該弾性部を付勢して前記外筒部を中心方向に引かせる押動部とを 設けるとともに、前記内筒部に前記押動部を挿通させて往復動自在に支持し且つ 前記押動部に不所望に作用する力を阻止するフランジを設け、前記被取り付け体 を挟んで前記グロメットを覆うカバー部材に前記押動部の先端を嵌め込んだ状態 で該カバー部材外から前記押動部を押動操作する嵌め込み部と、前記フランジを 嵌合するフランジ嵌合部とを設けたことを特徴とするグロメット。 (3)被取り付け体に形成された開口部に嵌合状態で固定されるグロメットに おいて、前記グロメットを前記開口部に嵌合されるインナーグロメットと前記被 取り付け体を挟んで前記インナーグロメットの一部を覆うアウターグロメットと で構成するとともに、前記インナーグロメットの外側面の一部に中心方向及び外 側方向に撓み変形する係止爪と、張力付加により前記係止爪を中心方向に撓み変 形させて前記インナーグロメットを前記開口部に取り付け及び取り外し可能にす る解除ベルトとを設けたことを特徴とするグロメット。 (4)被取り付け体に形成された開口部に嵌合される筒状の枠部と、前記開口 部に嵌合する際に前記枠部と一体に中心方向に変形し、嵌合後に元の形状に復帰 して前記開口部の縁部に係止する複数の係止爪と、押動により前記筒状の枠部と 一体に前記複数の係止爪を中心方向に変形させて前記縁部との係止を解除する押 動部材と、該押動部材の押動に対応して前記複数の係止爪を中心方向に変形させ る連結部と、前記押動部材を往復動自在に支持する支持機構とを設けたインナー グロメット、及び該インナーグロメットを覆うカバー部材により構成したことを 特徴とするグロメット。
【0009】
【作用】
即ち、前記(1)に記載したグロメットの構成にあっては、グロメットを構成 する外筒部には係止部と該係止部を中心方向に付勢するロックアームが設けられ 、また外筒部の外側面はテーパに形成されているので、外筒部をパネル等の被取 り付け体に形成した開口部に当て付けて押すことにより、簡単に固定することが できる。更に、ロックアームを付勢して係止部を中心方向に撓ませることにより 、グロメットを前記開口部から簡単に取り外すことができる。また、ロックアー ムは外筒体に形成したフランジの内側に設けられているので、ロックアームに作 用しようとする不所望な力がフランジにより阻止され、不用意な着脱を防止する ことができる。更に、ロックアームの先端はカバー部材に形成した嵌め込み部内 に収容されているので、カバー部材の外部から中心方向への付勢を行い得るとと もに、内筒体によりロックアームの位置規制が行われるので、過大な付勢による 破損等を防止することができる。 前記(2)に記載したグロメットの構成にあっては、グロメットを構成する外 筒体に係止部を設けるとともに、外筒部と内筒部との間に橋掛け状に前記外筒部 を中心方向に引いて外径を小になす弾性部と、該弾性部をカバー部外から押して 前記外筒体を中心方向に引かせる押動部を設けたので、押動部を押すことにより グロメットをパネル等の開口部から簡単に外すことができる。 また、外筒部は弾性を有しているうえに、外側面にテーパを形成したので、外 筒部を開口部に当て付けて押すことにより、開口部に嵌合してカバー部と係止部 とによりパネルを挟み付けるようにして固定することができる。更に、押動部は フランジに形成された挿通部を挿通しているので、不所望な力による破損を防止 することができる。 前記(3)に記載したグロメットの構成にあっては、インナーグロメットに形 成した係止爪を解除ベルトの張力、例えば引っ張りによって中心方向に撓ませる ことにより、開口部に着脱することができ、張力を解除することにより係止爪が 復動して開口部に抜け出し不可に取り付けられる。 前記(4)に記載したグロメットの構成にあっては、筒状の枠部に形成した係 止爪を押動部材を押動することにより枠部と一体に中心方向に変形させ、開口部 から取り外すことができる。また、取り付けに際しては、筒状の枠部を開口部に 当て付けて押し込み、筒状の枠部と係止爪とを中心方向に一体に変形させる。そ して、係止爪が開口部を挿通すると元の形状に復帰し、開口部を形成したパネル に取り付けることができる。
【0010】 次に、図1〜図5を参照して本考案の第1実施例を説明する。 図1はグロメットの取り付け状態を示す断面図、図2はカバー部材の説明図、 図3はグロメットの説明図、図4はグロメットの要部の斜視図、図5はグロメッ トの取り外しを説明する断面図である。 グロメット21の構成について説明すると、円筒状の内筒部22、前記内筒部 22の外側に所定の間隙をもって形成された円筒状の外筒部23、外筒部23の 一端に形成したフランジ24、フランジ24を所望間隔で切り欠くようにして形 成した4個の遊溝25、前記外筒部23の一部を所定幅で延長し、且つ遊溝25 から係止用フランジ24の上面に突出するように形成した4個のロックアーム2 6、各ロックアーム26の外側基部に形成した係止部27等を合成樹脂により一 体成型したものである。
【0011】 一方、カバー部材31はゴム材等により構成したものであり、後述するパネル 41の表面に密着する2本の防水用リップ32を形成したボス33、ボス33の 裏面に形成されて組み立て時に前記フランジ24が嵌合されるフランジ嵌合部3 4、組み立て時に前記ロックアーム26の先端が嵌め込まれる嵌め込み部35、 ワイヤーハーネスを挿通させる挿通部36等を備えている。 なお、前記嵌め込み部35の数及び配設位置は、前記ロックアーム26の数及 び配設位置に対応するものであり、本実施例ではそれぞれが4個で90°間隔で 配設されているが、これらの数及び間隔はもとより限定されるものではない。
【0012】 グロメット21のパネル41への取り付けは、次のようにして極めて簡単に行 われる。 先ず、カバー部材31のフランジ嵌合部34の開放端とグロメット21のロッ クアーム26の先端とを対向配置し、グロメット21並びにカバー部材31の挿 通部36にワイヤーハーネス43を挿通した後、軟質部材からなる前記カバー部 材31を拡径してグロメット21に被着する。その際、前記カバー部材31のフ ランジ嵌合部34内にグロメット21のフランジ24が収容されるようにし、且 つ嵌め込み部35内にロックアーム26の先端が衡合するようにして、グロメッ ト21と一体的に組み合わせ、ワイヤーハーネス43に対して固定する。
【0013】 係る状態を保持したまま、パネル41への取り付けを行う。即ち、パネル41 に形成した開口部42に対し、グロメット21のロックアーム26を内側に撓ま せて、グロメット21の接続部22aから開口部42に挿通させる。次に、係止 部27が開口部42を通過した時点でロックアーム26の付勢を解除すると、内 側に撓んでいたロックアーム26が元の形状に復帰する。この結果、グロメット 21は係止部27とカバー部材31のボス33とでパネル41を挟持した状態に なり、パネル41に嵌合されると同時に、ワイヤーハーネス43がパネル41を 挿通した状態で固定される。 なお、ワイヤーハーネス43のグロメット21及びカバー部材31への挿通は 、グロメット21とカバー部材31とを一体化した後に行ってもよい。
【0014】 グロメット21を取り外す場合は、図5に示すように嵌め込み部35の外側か らロックアーム26を矢印Aに示すように中心方向に付勢し、係止部27の外側 面の径を小にする。この結果、係止部27が開口部42を挿通し得るようになり 、言わばグロメット21の取り付け時と同様の状況になり、そのまま左方に引く ことによりパネル41から抜き取ることができる。
【0015】 ところで、ロックアーム26は図4に拡大して図示したように遊溝25内を中 心方向と外側方向とに往復動するように構成され、ロックアーム26の外側はフ ランジ24の一部によって囲われた状態になっている。従って、ロックアーム2 6を中心方向に付勢しようとする力は、フランジ24から先端部分にかかる場合 を除いてフランジ24により阻止され、中心方向から外側方向に付勢する力がか かった場合は変形が規制されることになる。 また、ロックアーム26の中心方向への変形量は、内筒部22により規制され る。従って、グロメット21の取り付け時はもとより、このグロメット21を使 用する装置の組み立て作業中等において、ロックアーム26に不測の力が懸かっ ても、ロークアーム26の変形により不用意にグロメット21が外れてしまった り、ロックアーム26が破損する等の事故を未然に防止することができる。 更に、グロメット21の取り付けと取り外しは、パネル41の一方の側面、本 実施例では左側から行うことができるので、右側に手を差し込めない構造の場合 等に非常に便利である。そして、カバー部材31のボス33には防水リップ32 が形成されているので、パネル41の表面を伝わる水分の侵入を阻止することが でき、装置の防水性を向上させることができる。
【0016】 次に、図6〜図9を参照して本考案の第2実施例を説明する。 図6はグロメットの組み立て構成を示す一部拡大断面図、図7はカバー部材の 構造を示す説明図、図8はグロメットの構造を示す説明図、図9はグロメットの 取り外しを示す要部の拡大断面図である。 なお、本実施例と前記第1実施例との主な相違点は、グロメットの取り外しを より一層容易に行い得るように構成したことにある。実施例の説明にあたっては 、図6〜図8を参照して構成とパネルへの取り付けを説明し、次いで図9を参照 してパネルからの取り外し動作を説明する。
【0017】 グロメット61の構成について説明すると、円筒状の内筒部62、この内筒部 62の外側に所定間隔をもって形成された円筒状の外筒部63、内筒部62の開 放端に形成したフランジ64、フランジ64に形成した四個の挿通孔65、内筒 部62と外筒部63の端部との間に橋掛け状に形成された弾性部66、弾性部6 6に直立するように設けられ、その先端が四個の挿通孔65を挿通して入る押動 部67等を弾性を有する合成樹脂により一体成型したものである。 なお、外筒部63の外側角部はテーパ面63aに形成され、図6の左方からパ ネル41の開口部42に当て付け、強く押すことにより外筒部63全体がテーパ 面63aに倣って内側に変形するように構成されている。
【0018】 一方、カバー部材71はゴム材等により構成したものであり、パネル41の表 面に密着する二条の環状防水用リップ72を形成したボス73、ボス73の裏面 に形成されて組み立て時に前記フランジ64が嵌合されるフランジ嵌合部74、 組み立て時に前記押動部67の先端が嵌め込まれる嵌め込み部75、ワイヤーハ ーネス43を挿通させる挿通部76を備えている。 なお、前記嵌め込み部75の数及び配設位置は、前記押動部67の数及び配設 位置に対応するものであり、本実施例ではそれぞれが4個で90°間隔で配設さ れているが、これらの数及び間隔はもとより限定されるものではない。
【0019】 グロメット61のパネル41への取り付けは、次のようにして極めて簡単に行 われる。 先ず、カバー部材71の嵌め込み部75とグロメット61の押動部67の先端 とを対向させ、この状態でグロメット61の開口部61a及びカバー部材71の 挿通部76にワイヤーハーネス43を挿通した後、カバー部材71を拡径してフ ランジ嵌合部74にグロメット61のフランジ64を嵌め込んで被着する。この 結果、フランジ64はフランジ嵌合部74を人為的に拡径しない限り抜け出し不 可になるので、グロメット61とカバー部材71とはワイヤーハーネス43を挿 通し且つ嵌め込み部75に押動部67が嵌まり込んだ状態で一体化される。 なお、ワイヤーハーネス43の挿通は、グロメット61及びカバー部材71と を前記のように一体的に組み合わせた後に、開口部61a、挿通部76を貫通す るようにして行ってもよい。
【0020】 このようにグロメット61とカバー部材71とを一体化した後、パネル41に 取り付けるのであるが、前記第1実施例と同様に殆どワンタッチと言えるほど簡 単に行われる。即ち、パネル41に形成した開口部42にグロメット61のテー パ面61aを当て付け、図6の左方から右方に向けて強く押す。この結果、外筒 部63がテーパ面63aに倣って想像線で示すように内側に変形し、テーパ面6 3aが開口部42に擦れた状態で右方に移動する。 そして、図6に実線で示すように係止部63bが開口部42に懸かった位置で 外筒部63全体が自己の弾性により拡径する。この結果、グロメット61を仮に 図6の左方に引いても開口部42から抜け出し不可になる。 係止部63aとボス73の表面との間隔は、パネル41の板厚に対応して設定 されるので、前記のように係止部63aに開口部42が懸かった状態ではグロメ ット61とカバー部材71とでパネル41を挟み付けるようになる。しかも、パ ネル41の表面には、2条の防水用リップ72が密着するので、パネル41の表 面を伝わって浸潤しようとする水分を阻止することができる。 このように、グロメット61は係止部63aとカバー部材71のボス73とに よりパネル41を挟持し、ワイヤーハーネス43はパネル41を挿通した状態で 固定される。
【0021】 一方、グロメット61を取り外す場合は、図9に示すように嵌め込み部75の 外側から押動部67を手指等により矢印Bに示すようにパネル41方向に付勢す る。弾性部66の中心位置が押動部67により押されて弓型に変形し、この変形 に伴って外筒部63を中心方向に引くようになる。この結果、外筒部63と係止 部63aとが中心方向に変形して外径が小になり、先ず係止部63aと開口部4 2との係止が外れた後、外筒部63の外径が開口部42を挿通できるように小径 になる。 この結果、グロメット61及びカバー部材71を図9で左方に引くことにより 、パネル41から簡単に抜き取ることができる。そして、押動部67を押してい た手指を離すと、弾性部66の弾性により元の位置に復動し、グロメット61及 びカバー部材71全体が取り付け以前の形状に復帰する。
【0022】 ところで、押動部67は図6及び図9に拡大して示すように、挿通孔65を挿 通して弾性部67により往復動するように構成され、押動部67の外側はフラン ジ64により囲われた状態になっている。従って、例えばフランジ64の外側か ら中心方向に向けて不測の力が加わっても、この力はフランジ64によって担持 されて押動部67に作用しないので、グロメット61が外れることがない。 また、押動部67は挿通孔65を挿通しているので、不測の力が強大で仮に中 心方向へ付勢されることがあっても、フランジ64の内側に当接して位置規制さ れ、破損を防止することができる。
【0023】 従って、グロメット61の取り付け時はもとより、このグロメット61を使用 する装置の組み立て作業中等において、押動部67に不測の力が懸かっても、押 動部67の変形により不用意にグロメット61が外れてしまったり、押動部67 が破損する等の事故を未然に防止することができる。 更に、グロメット61の取り付けと取り外しは、パネル41の一方の側面、本 実施例では左側から行うことができるので、パネル41の右手に手を差し込めな い構造の場合に便利である。しかも、取り外しは押動部67をパネル41側に押 す、という簡単な操作により行われるので、装置のメンテナンスを手早く行い得 る等の種々の効果を奏する。
【0024】 次に、図10〜図13を参照して本考案の第3実施例を説明する。 図10はグロメットの平面図、図11はパネルへの取り付け状況を示す断面図 、図12は要部の拡大断面図、図13は取り外しを示す拡大断面図であり、前記 各実施例と同様の作用をなす部材には同一の符号を付して説明を省略する。 グロメット51はインナーグロメット52とアウターグロメット53とにより 構成されている。インナーグロメット52には、円筒状の内筒部55と外筒部5 6、内筒部55の先端を外側に折り曲げたようにして形成した係止用フランジ5 7、外筒部56の外側に所定間隔、例えば90°間隔で形成した係止部58等が 一体に形成されている。
【0025】 そして、係止部58の外側に、解除ベルト60の一端が固着されている。解除 ベルト60はインナーグロメット52をパネル41から取り外すためのものであ り、その他端は係止用フランジ57に形成した挿通孔59及び後述するアウター グロメット53を挿通している。解除ベルト80は各係止部58に固着されてい るので、その引き出し位置をみると図10に示すようにアウターグロメット53 の表面から90°間隔で引き出されていることになる。なお、解除ベルト80の 先端には、板状の固形部80aが形成され、解除ベルト80を引き易いようにな っている。
【0026】 アウターグロメット53の形状は、平型の皿体の中央部にワイヤーハーネス4 3を挿通させるためのパイプ状の挿通部81を設けた形状と言うことができる。 そして、平面環状の先端部53aが肉薄に形成されてパネル41の側面に密接す るようになされ、その内側に係止用フランジ57を嵌合させるためのフランジ嵌 合部82が環状に形成されている。
【0027】 次に、組み立て状態について説明すると、図11に示すように開口部42に解 除ベルト80を挟み込むようにしてインナーグロメット52が嵌合され、係止用 フランジ57がフランジ嵌合部82に嵌合してインナーグロメット52とアウタ ーグロメット53とが一体化されている。そして、ワイヤーハーネス43は内筒 部55と挿通部81とを挿通し、パネル41に接触不可になっている。 そして、解除ベルト80は係止用フランジ57、アウターグロメット53の偏 平部53bを貫通し、その先端の固形部80aがアウターグロメット53の表面 に引き出されている。
【0028】 一方、グロメット51の取り外しは、解除ベルト80を引くことにより極めて 簡単に行うことができる。即ち、グロメット51をパネル41に取り付けた状態 では、解除ベルト80は図12に拡大して図示したように係止部58の形状に沿 って変形している。この状態から図13に示す矢印X方向に解除ベルト80を引 くと、解除ベルト80が張力によって直線になろうとするので、係止部58が矢 印Y方向に変形する。即ち、係止部58を形成した位置の外径が小になり、イン ナーグロメット52全体が開口部42から抜け出し可能になり、グロメット51 がパネル41から取り外される。
【0029】 このように、本実施例に示したグロメット51は、解除ベルト80を引くこと によりパネル41から取り外されるものであり、解除ベルト80を掴んで引くよ うな力は人為的以外に不測に懸かることは殆どない。しかも、グロメット51の 取り外しは、4本の解除ベルト80を同時に引く必要があり、このような力が不 測に懸かることは殆ど無いので、グロメット51が不用意な取り外される恐れは まったく無い。
【0030】 次に、図14〜図20を参照して本考案の第4実施例を説明する。 なお、本実施例と前記各実施例との相違点は、インナーグロメットに設けた押 動部材を押すことにより取り付けパネルから極めて簡単に取り外し得るように構 成したことにある。図14はグロメットの構成を示す斜視図、図15は要部の背 面図、図16〜図18はパネルへの取り付け操作を示す断面図、図19及び図2 0はパネルからの取り外し操作を示す断面図である。 本実施例におけるグロメット91の構成を大別すると、パネル41に形成され た開口部42に嵌合されるインナーグロメット92と、インナーグロメット91 を覆うカバー部材93とにより構成されている。インナーグロメット92の平面 形状は図15から明らかなようにほぼ楕円形、或いはいわゆる小判型に似通った 形状に形成されているが、この形状は開口部42の形状に合わせて形成されるも のであり、円形、或いは四角形等の各種形状にすることができる。
【0031】 インナーグロメット92には、開口部42を挿通する筒状の枠部95、枠部9 5の外周囲の例えば4か所に形成された複数の係止爪96a〜96d、枠部95 を開口部42へ挿通した場合の通り抜け防止と係止を行うフランジ部97、ワイ ヤーハーネスを挿通させる挿通孔98、インナーグロメット92を取り外す際に 押動する押動部材99、押動部材99を押動する際の軸ぶれを防止するガイド枠 100a〜100c、更に図16に示すように押動部材99の先端と係止爪96 b、96c、96dの形成位置の内側とを一体に連結する連結部101等が設け られている。なお、ガイド枠100a〜100cが、押動部材99を往復動自在 に支持するための支持機構に相当する。
【0032】 ここでガイド枠100a〜100cの形状について説明すると、図15に斜線 を付して示すように横方向の枠体100aと鍵型に形成された2個の枠体100 b、100cとによりT字型の空間を形成し、横空間と縦空間との交点に相当す る空間で枠体100aの一点と、枠部100b、100cの各一点とで棒状の押 動部材99の側面を三点支持により押動自在に支持するようになっている。 そして、横空間の両端部に相当する位置に係止爪96b、96cが設けられ、 縦空間の端部に相当する位置に係止爪96dが設けられている。また係止爪96 dと対向する枠部95の位置には係止爪96aが設けられている。各係止爪96 b、96c、96dの内側と押動部材99の先端とは図16に示すように連結部 101により一体に連結されているのであるが、係止爪96dと押動部材99と の連結については図示を省略した。この構成によれば、押動部材99を押動する と、押動部材99は軸ぶれすることなく軸心方向に移動し、連結部材101の中 心位置を図19に示すように下方に押し、これにより枠部95と一体に係止爪9 6b、96c、96dを内側方向に変形させるようになる。この結果、係止爪9 6b、96c、96dが開口部42を挿通し得るようになり、インナーグロメッ ト92の取り外しが容易に行われるようになる。なお、係止爪96a〜96dの 外側面は、枠部95の先端からフランジ部97に向けて上り傾斜に形成されてい るので、枠部95の先端を開口部42内に挿入した状態で強く押すと、開口部4 2の端部により係止爪96a〜96dが内側に押されて弾性的に変形し、開口部 42の端面に接触しながら挿通するようになる。
【0033】 一方、カバー部材93は、ゴム材等の可撓性を有する材料により構成されたも のであり、インナーグロメット92の一側面全体を覆うように形成されている。 そして、挿通孔98を覆う位置にはワイヤーハーネスを挿通させるための挿通孔 105が形成され、その下部には押動部材99を覆うカバー部106が形成され ている。また、カバー部材93の外周縁部は、フランジ部97を巻き込むように 覆って抜け止めを行う係止カバー107になっている。
【0034】 次に、図16〜図18を参照してグロメット91の取り付けを説明する。 グロメット91をパネル41に取り付ける際は、図16に示すようにインナー グロメット92にカバー部材93を被嵌させた状態で枠部95の先端を開口部4 2に対応させる。この状態では、係止カバー107内にフランジ部97が嵌合し ているので、インナーグロメット92とカバー部材93とは一体になっている。 そして、図17に示すように手指によりカバー部材93と一体にインナーグロメ ット92の枠部95を開口部42内に押し込むと、係止爪96a〜96dの外側 斜面が開口部42の端部、即ち楕円形のエッジにあたり、押し込みにより枠部9 5と一体に内側に向けて弾性的に変形する。 押し込みを続け、係止爪96a〜95dが開口部42を通り抜けると、係止爪 95a〜95dを付勢していた力が解除されることになり、図18に示すように 係止爪95a〜95dが元の形状に復帰する。この時点で、開口部42の端部が 係止爪95a〜95dと係止カバー107との間に挟み付けられ、係止爪95a 〜95dを内側に変形させない限りグロメット91が抜け出し不可になる。 このようにして、グロメット91のパネル41への取り付けが、ワンタッチ動 作で簡単に行われる。
【0035】 次に、グロメット91の取り外しについて説明する。 先に、押動部材99を押すことにより、係止爪95b、95cが内側に変形す る作用について言及したが、この作用を更に詳細に説明すると、図19に示すよ うに手指等により押動部材99を押すことにより、連結部101の中心部が下方 に押され、これにより係止爪96b、96c、96dを枠部95と一体に内側方 向に引くようになる。この結果、図19に示すように開口部42の内径L1に対 し係止爪96b、96c、96dの外径L2が小になり、係止爪96b、96c 、96dが開口部42を挿通し得るようになって、グロメット91の取り外しが 可能になる。 即ち、グロメット91は図18に示すようにパネル41に取り付けられている ので、取り外しに際しては手指等によりカバー部106の外側から押動部材99 を押す。押動部材99は、T字型のガイド枠100a〜100cの支持作用によ り軸ぶれなく移動する。押動部材99により連結部101の中心部が下方に押さ れ、図19に示すように係止爪96b、96c、96dが内側に変形し、開口部 42を挿通し得るようになる。この状態でグロメット91全体を上方に引くこと により、図20に示すようにパネル41から円滑に抜き取り、即ち取り外すこと ができる。
【0036】 なお、係止爪96b〜96dは押動部材99を押動することにより前記のよう に変形するが、係止爪96aは押動部材99と連結されていない。従って、係止 爪96b〜96dを内側に変形させて引いた時点では、係止爪96aは開口部4 2に係止している。このため、グロメット91全体を取り外すには、前記のよう に係止爪96b〜96dを変形させてインナーグロメット92の一部を開口部4 2から抜き出し、次に下方に引くようにして係止爪96aの係止を外し、グロメ ット91全体を取り外すようにする。 但し、係止爪96b〜96dの変形と一部の抜き出し、これに続く係止爪96 aの係止解除は連続した動作で行われるので、取り外しを極めて簡単に行うこと ができる。そして、押動部材99とは独立した係止爪96aを設けることにより 、取り外し時におけるグロメット91の落下等を防止することができる。本実施 例におけるグロメット91は、筒状の枠部95が一重であるから、成形用の金型 形状を簡単な構造にすることができ、生産コストを低減することができる。
【0037】 以上に本考案の実施例を説明したが、本考案は前記実施例に限定されず、種々 の変形が可能である。例えば、ロックアーム26を係止部27の形成位置から内 方に向けてクランク形状に構成してもよい。この場合、クランク形状に形成した 角部を係止部として利用し、フランジ24の肉薄部分を厚くして強度向上を図る ことができる。 また、第2実施例に示した押動部67は弾性部66と別部材にしてもよい。こ の場合、押動部材として棒状体を使用することができ、グロメット61を成型す る金型の構造を簡略化することができる。
【0038】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案に係るグロメットは、外筒部の一部に中心方向 及び外側方向に変形するロックアームと該ロックアームの変形に対応して外径が 変化する係止部と前記ロックアームを外側から囲うフランジとを設けるとともに 、前記ロックアームが中心方向に付勢された際に変形量を規制する内筒部を設け 、更に前記外筒部及び内筒部を覆うカバー部材に前記ロックアームの先端を嵌め 込んで前記カバー部材外から前記ロックアームを付勢する嵌め込み部を設けたも のである。 従って、グロメットのパネル等への着脱は、カバー部材外からロックアームを 中心方向に付勢して行うことができ、過大な力が懸かった場合は内筒部により位 置規制される。更に、中心方向に不測に懸かる力は、フランジにより阻止される ので、前記内筒部の作用と相まってグロメットの不用意な取り外し、破損を防止 することができる。 更に、本考案に係る他のグロメットにあっても、グロメットを構成する外筒部 と内筒部との間に弾性部を形成するとともに、この弾性部をカバー部材外から付 勢して弾性部により外筒部を中心方向に引く押動部を設け、且つ内筒部に形成し たフランジに押動部を往復動自在に挿通させる挿通孔を設け、外筒部の外側にテ ーパ面を形成した。 従って、グロメットをパネル等に形成した開口部に固定する際は、外筒部を開 口部に当て付けて押すことにより固定し、取り外す際は前記押動部を押して外筒 部の外径を小にして開口部から取り外すことができ、着脱作業を殆どワンタッチ と言えるほど簡単に行うことができる。 更に、押動部はフランジに形成された挿通孔を挿通しているので、押動部に不 所望な力が加わらず、不用意な抜けを防止することができる。 また、押動部材により係止爪の係止を解除する構成にあっては、係止爪の解除 を確実に行うことができるうえに、押動部材とは連結しない係止爪が設けられて いるので、取り出し時に発生しがちな落下等の事故を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すグロメットの断面図
である。
【図2】カバー部材の説明図である。
【図3】グロメットの説明図である。
【図4】グロメットの要部拡大断面図である。
【図5】グロメットの取り外しを示す断面図である。
【図6】本考案の第2実施例を示すグロメットの断面図
である。
【図7】カバー部材の説明図である。
【図8】グロメットの説明図である。
【図9】グロメットの取り外しを示す要部の拡大断面図
である。
【図10】本考案の第3実施例を示すグロメットの平面
図である。
【図11】グロメット取り付け状況を示す断面図であ
る。
【図12】グロメットの要部拡大断面図である。
【図13】グロメットの取り外しを示す断面図である。
【図14】本考案の第4実施例を示すグロメットの斜視
図である。
【図15】インナーグロメットの形状を示す背面図であ
る。
【図16】グロメットの取り付けを説明する断面図であ
る。
【図17】グロメット取り付け時の形状変化を示す断面
図である。
【図18】グロメットの取り付け状態を示す断面図であ
る。
【図19】グロメット取り外し時の形状変化を示す断面
図である。
【図20】グロメット取り外し動作を示す断面図であ
る。
【図21】従来のグロメットの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
21、51、61、91 グロメット 22、55、62 内筒部 23、56、63 外筒部 2457、64、97 フランジ 25 遊溝 26 ロックアーム 27 係止部 31、71 カバー部材 32、72 防水リップ 34、74 フランジ嵌合部 33 ボス 35、75 嵌め込み部 36、76 挿通部 41 パネル 42 開口部 43 ワイヤーハーネス 52、92 インナーグロメット 53 アウターグロメット 65 挿通孔 66 弾性部 67 押動部 80 解除ベルト 93 カバー部材 95 枠部 96a〜96d 係止爪 99 押動部材 100a〜100d ガイド枠(支持機構) 101 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B60R 13/08 (72)考案者 川口 賢一郎 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株式 会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取り付け体に形成された開口部に嵌合
    状態で固定されるグロメットにおいて、前記グロメット
    を構成する二重筒体のうちの外筒部に、前記開口部に係
    止する係止部と該係止部を中心方向に付勢操作するロッ
    クアームと該ロックアームに不所望に作用する力を阻止
    するフランジを設けるとともに、前記被取り付け体を挟
    んで前記グロメットを覆うカバー部材に前記ロックアー
    ム部の先端を嵌め込んだ状態で前記カバー部材外から前
    記ロックアームを操作する嵌め込み部を設け、且つ前記
    ロックアームを前記カバー部材外から中心方向へ付勢操
    作する際に前記内筒部により位置規制することを特徴と
    するグロメット。
  2. 【請求項2】 被取り付け体に形成された開口部に嵌合
    状態で固定されるグロメットにおいて、前記グロメット
    を構成する二重筒体のうちの外筒部に前記開口部に係止
    する係止手段を設け、前記外筒部に対し所定間隙を介し
    て形成した内筒部との間に該内筒部の一端を支点として
    前記外筒部を中心方向に引いて外径を小に変形させる弾
    性部と、該弾性部を付勢して前記外筒部を中心方向に引
    かせる押動部とを設けるとともに、前記内筒部に前記押
    動部を挿通させて往復動自在に支持し且つ前記押動部に
    不所望に作用する力を阻止するフランジを設け、前記被
    取り付け体を挟んで前記グロメットを覆うカバー部材に
    前記押動部の先端を嵌め込んだ状態で該カバー部材外か
    ら前記押動部を押動操作する嵌め込み部と、前記フラン
    ジを嵌合するフランジ嵌合部とを設けたことを特徴とす
    るグロメット。
  3. 【請求項3】 被取り付け体に形成された開口部に嵌合
    状態で固定されるグロメットにおいて、前記グロメット
    を前記開口部に嵌合されるインナーグロメットと前記被
    取り付け体を挟んで前記インナーグロメットの一部を覆
    うアウターグロメットとで構成するとともに、前記イン
    ナーグロメットの外側面の一部に中心方向及び外側方向
    に撓み変形する係止爪と、張力付加により前記係止爪を
    中心方向に撓み変形させて前記インナーグロメットを前
    記開口部に取り付け及び取り外し可能にする解除ベルト
    とを設けたことを特徴とするグロメット。
  4. 【請求項4】 被取り付け体に形成された開口部に嵌合
    される筒状の枠部と、前記開口部に嵌合する際に前記枠
    部と一体に中心方向に変形し、嵌合後に元の形状に復帰
    して前記開口部の縁部に係止する複数の係止爪と、押動
    により前記筒状の枠部と一体に前記複数の係止爪を中心
    方向に変形させて前記縁部との係止を解除する押動部材
    と、該押動部材の押動に対応して前記複数の係止爪を中
    心方向に変形させる連結部と、前記押動部材を往復動自
    在に支持する支持機構とを設けたインナーグロメット、
    及び該インナーグロメットを覆うカバー部材により構成
    したことを特徴とするグロメット。
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