JPH07143114A - 同期検出回路 - Google Patents

同期検出回路

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JPH07143114A
JPH07143114A JP5286377A JP28637793A JPH07143114A JP H07143114 A JPH07143114 A JP H07143114A JP 5286377 A JP5286377 A JP 5286377A JP 28637793 A JP28637793 A JP 28637793A JP H07143114 A JPH07143114 A JP H07143114A
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Shiyuugo Yamashita
周悟 山下
Yoshikazu Tomita
義数 富田
Toru Kuroda
徹 黒田
Masayuki Takada
政幸 高田
Tadashi Isobe
忠 磯部
Tsukasa Yamada
宰 山田
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Japan Broadcasting Corp
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 端子12からの受信データaをデータレジス
タ32に入力する。データレジスタ32のBIC検出箇
所のデータをセレクタ38で抽出してBIC検出回路1
6に与える。BIC検出回路16では、与えられたデー
タからBIC状態信号cを得、BIC状態レジスタ20
に入力していく。BIC状態レジスタからは時系列的に
連続するBIC状態信号cからなるBICパターンをB
ICパターン判定回路24に与える。BICパターン判
定回路24では、正規な変化パターンと与えられたBI
Cパターンとを比較する。両者が等しい状態が所定回数
連続することを同期検出部22が検出すれば、ブロック
同期が確定する。 【効果】 ブロック同期をより正確に確定しかつより早
く確立できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は同期検出回路に関し、
特にたとえば各パケットの先頭にBIC(Block Identi
fication Code :ブロック識別符号)が付加された複数
のブロックによって1つのフレームが構成されたデータ
を受信し、フェージング,マルチパルスあるいはトンネ
ル等によって電波(データ)の消失が生じ得る、移動体
FM多重放送受信機の同期検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体FM多重放送においては、複数の
ブロックによって1フレームのデータが構成されてお
り、従来のようにフレームの先頭にのみ同期信号(フレ
ーミングコード)があるのではなく、各パケットの先頭
に同期信号として作用する4種類のBIC(BIC1〜
BIC4)が付加されている。したがって、移動体FM
多重放送受信機においては、このBICを検出すること
によってブロック同期を得る。また、1フレームの間に
はBIC4→BIC1,BIC1→BIC3,BIC4
→BIC2,BIC2→BIC3というフレーム内の位
置を確定できる4つの変化点があり、このBICの変化
点を検出することによってフレーム同期を得る。
【0003】正規のBICと受信データのビットパター
ンとの不一致数が誤り許容ビット数以下であれば受信デ
ータはBICとみなされる。そして、BICとみなされ
た受信データは、ブロック同期をロックするために、ブ
ロック同期再生回路に同期タイミング信号を出力する際
に用いられる。ここで、図11を参照して、従来の同期
検出回路1の動作を簡単に説明する。
【0004】受信データが端子2に、受信データに同期
したクロック信号が端子3にそれぞれ入力され、BIC
検出回路4によって4種類のBICが検出される。検出
されたBICは同期検出回路5に供給され、カウンタ6
から出力されるブロック同期信号との間でブロック同期
制御が行われる。すなわち、BIC検出回路4から出力
されるBICとカウンタ6から出力されるブロック同期
信号とが非同期と判定されれば、ブロック同期が外れて
いるとみなされる。また、同期がとれていれば、同期検
出回路5から端子7へブロック同期検出信号が出力され
る。また、同期検出回路5において、BIC4→BIC
1,BIC1→BIC3,BIC4→BIC2,BIC
2→BIC3のいずれかのBICの変化点を検出した場
合には、端子8へフレーム変化点検出信号が出力され
る。
【0005】このように従来の同期検出回路1では、受
信データが単に誤り許容ビット数内のデータであればB
ICとして認識し、BICの種類に拘わらず、ブロック
同期をとる際に4種類のBICのいずれかが288ビッ
ト毎にブロック後方保護回路分連続して現れれば、ブロ
ック同期が確定したとみなして、ブロック同期検出を行
っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、図12の移動体
FM多重放送のデータ構造を見て明らかなように、2ブ
ロック以上の区間におけるBICの系列には規則性があ
る。しかし、従来では上述のように、フレーム同期をと
るときに各パケットの先頭に付加されたBICのビット
パターンを個々に使用するだけであり、ブロック同期検
出時には数ブロックの区間にまたがるBICパターンは
何ら考慮されていなかった。このため、正規のBICで
はないのにBICとして検出されたビットパターンがブ
ロック後方保護回数分連続して検出されてもブロック同
期が確立することがあった。また、この問題を発生させ
ないためには、ブロック後方保護回数を大きめにとらな
ければならず、同期の確立が遅くなるという問題点があ
った。
【0007】また、従来の同期検出回路では、データに
ずれが発生し、ブロック同期の獲得動作が煩雑になると
いう問題点があった。すなわち、一般に、各BICのビ
ットパターンの自己相関係数はそれぞれピークを持ち、
4種類のビットパターンの相互相関係数は低くなるよう
に選ばれている。したがって、数ビット程度のデータシ
フトではBICを誤って検出する可能性は少ない。しか
し、従来では、ブロック同期確定時にはクロック信号に
同期して自走するカウンタ6が示す同期検出点において
ブロック同期を検出しているため、マルチパスによって
数ビットのデータのずれが数十ブロックにまたがって発
生すると、一旦ブロック同期を外してから新たにブロッ
ク同期を獲得しなければならなかった。
【0008】さらに、トンネル内や弱電界中のビルの狭
間等の受信レベルを満たさない電波(データ)を受信す
る場合には(電波の消失を伴う区間では)、復調器側で
クロック再生を行えないため受信機内のクロック発生回
路の精度によっては復調器の信号検出位置やブロック検
出用のカウンタに誤差が発生し、結果として受信機側に
おけるデータのシフトが発生し、ブロック同期検出点が
ずれる。したがって、ブロック同期検出点を改めて探し
再度ブロック同期を確立しなければならなかった。
【0009】それゆえに、この発明の主たる目的は、ブ
ロック同期をより正確に確定することができる、同期検
出回路を提供することである。この発明の他の目的は、
ブロック同期検出点のずれを素早く補正できる、同期検
出回路を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、各パケッ
トの先頭にフレーム同期およびブロック同期をとるため
のBICが付加された複数のブロックによって1つのフ
レームが構成され、BICの種類がフレーム内の位置に
応じて固定的に割り付けられることによってBICの変
化パターンが所定数種類に固定されているデータを受信
するFM多重放送受信機の同期検出回路であって、デー
タからBICを検出するBIC検出手段、およびBIC
検出手段によって検出されたBICの時系列データであ
るBICパターンが所定の変化パターンと等しければB
ICパターンを構成するBICを正規なBICと判定す
るBICパターン判定手段を備える、同期検出回路であ
る。
【0011】第2の発明は、各パケットの先頭にフレー
ム同期およびブロック同期をとるためのBICが付加さ
れた複数のブロックによって1つのフレームが構成され
たデータを受信するFM多重放送受信機の同期検出回路
であって、ブロック同期確定時に正規のブロック同期検
出点を検出する第1のカウンタ、データから抽出された
ビットパターンが誤り許容ビット数内のパターンであれ
ばそのビットパターンをBICとするBIC検出手段、
および第1カウンタの値が正規のブロック同期検出点を
含む所定範囲内にあるときに、BICのうちBICの真
のビットパターンに最も近いビットパターンを有するB
ICの検出点をブロック同期検出点とするブロック同期
最適点検出手段を備える、同期検出回路である。
【0012】
【作用】第1の発明では、まず、受信したデータを第2
シフトレジスタに入力する。第2シフトレジスタのBI
C検出箇所のデータを選択手段で抽出しBIC検出手段
に与える。BIC検出手段では、与えられたデータから
BICを検出し、そのBICを第1シフトレジスタに入
力していく。第1シフトレジスタには時系列的に連続す
るBICが入力され、第1シフトレジスタはBICパタ
ーンをBICパターン判定手段に与える。そして、BI
Cパターン判定手段で所定の変化パターンと第1シフト
レジスタからのBICパターンとを比較する。両者が等
しい状態が所定回数連続すれば、ブロック同期が確定す
る。
【0013】第2の発明では、データから抽出したビッ
トパターンがBIC誤り許容ビット数内のパターンであ
ることをBIC検出手段が検出すれば、そのビットパタ
ーンをBICとしてブロック同期最適点検出手段に与え
る。ブロック同期最適点検出手段では、第1のカウンタ
の値が所定範囲になった場合に、BIC検出手段からの
BICのうちでBICの真のビットパターンに最も近い
ビットパターンを持つBICの検出点をブロック同期検
出点とする。また、正規のブロック同期検出点とブロッ
ク同期最適点検出回路で検出されたブロック同期検出点
とのずれ量が第3のシフトレジスタで保持される。この
ずれ量に応じて、第1のシフトレジスタから転送すべき
データのビット数が、転送ビット数算出手段で算出され
る。さらに、正規のブロック同期検出点に定常なずれが
発生して第3のシフトレジスタの値が常に一定の値をと
る場合には、第3のシフトレジスタの保持するずれ量に
応じて、第1のカウンタが検出する正規の同期検出点を
補正する。なお、第3のシフトレジスタの段数を増やす
ことによって第1のカウンタが示す正規のブロック同期
検出点のずれの計測精度を高めることができる。
【0014】
【発明の効果】第1の発明によれば、BICの時系列デ
ータであるBICパターンと所定の変化パターンと等し
いか否かを判定することによって、ブロック同期をより
正確に確定でき、また後方保護回数を大きくする必要も
ないので、ブロック同期の確立を早めることができる。
【0015】第2の発明によれば、マルチパスや受信機
のクロック発生回路によって発生するブロック同期検出
点のずれを素早く補正するので、ブロック同期およびフ
レーム同期が外れにくくなる。したがって、誤り訂正を
行えるブロック数が増加し、その結果としてデータの正
受信率が向上する。この発明の上述の目的,その他の目
的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施
例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【実施例】一般に、移動体FM多重放送では、(27
2、190)短縮化差集合巡回符号を挟んで連続するB
IC間には一定の規則性が存在する。たとえば、3つの
連続るBICパターンの時系列を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1(A)は、現時点をt,1パケット前
をt−288,2パケット前をt−576,BIC1〜
4各々のBICを1〜4で表した後方向のBICパター
ンの時系列である。また、表1(B)は、表1(A)の
逆であり、前方向のBICパターンの時系列である。表
1より、3つの連続するBICパターンは13パターン
存在することがわかる。なお、表1(B)に現れる点線
部以下のBICパターンの時系列は、電源投入直後のみ
現れることに留意されたい。この発明の実施例では、こ
の連続するBICパターンの時系列の規則性を利用して
同期検出を行う。
【0019】同期検出回路の構成手法としては、表1
(A)および表1(B)に対応して2通り考えられる。
表1(B)を実現する同期検出回路は、BICの種類
(BICを検出できなかったものをも含む。)を示す値
を保持するレジスタをBICパターン判定回路で使用さ
れるBIC時系列分だけ連ねたシフトレジスタを持つ。
これを、図1の実施例で述べるBIC状態レジスタ型の
ブロック同期検出回路10に示す。なお、BIC状態レ
ジスタ型の場合、ブロック同期確定時のBIC状態レジ
スタのシフト動作は288ビット毎に行われる。
【0020】表1(A)を実現する同期検出回路は、B
ICパターン判定回路に必要な分だけのBIC部を含ん
だビット長を持つシフトレジスタ(以下単に、「データ
レジスタ」という)を持ち、データレジスタ内の288
ビット離れた所定のBIC検出箇所に現れるデータがB
ICとみなせるか否かを各々の箇所に対して判定し、得
られた結果をBIC状態レジスタに保存し、その結果を
BICパターン判定回路に入力する構成となる。これ
を、図3に示すデータレジスタ型のブロック同期検出回
路30に示す。このデータレジスタ型の場合、データレ
ジスタのシフト動作はクロック信号に同期して1ビット
毎に行われる。なお、ブロック同期検出回路30のBI
C状態レジスタ20の段数を増やすことで、表1(B)
を実現する回路をも構成できる。
【0021】まず、図1を参照して、BIC状態レジス
タ型の同期検出回路10について説明する。同期検出回
路10は端子12および14を含み、端子12に受信デ
ータaが、端子14に受信データaに同期した移動体F
M多重放送のクロック信号bがそれぞれ入力される。受
信データaのデータ伝送レートはたとえば16kbps
である。BIC検出回路16は、入力された受信データ
aがBIC誤り許容ビット数以内であるかどうかを判定
する。もし、BIC誤り許容ビット数以内のパターンで
あれば、BIC検出回路16は受信データaがどのBI
Cであるかを決定する。すなわち、BIC検出回路16
は、受信データaがBIC1,BIC2,BIC3,B
IC4またはBICを検出できなかったのいずれの状態
に入るかを決定し、それを3ビットのBIC状態信号c
として、BIC状態レジスタ20に出力する。カウンタ
18は、クロック信号bに同期してカウントアップされ
同期検出部22からのリセット信号dによってリセット
される288ビットカウンタである。このカウンタ18
からのシフトおよびラッチ信号eによって示されるBI
Cパターン検出時点において、BIC状態レジスタ20
の各段は右へシフトすると同時にBIC検出回路16か
らのBIC状態信号cをBIC状態レジスタ20の初段
にラッチする。BICパターン判定回路24には、表1
(B)に含まれるBICパターンが格納され、これが正
規な変化パターンとみなされる。BIC状態レジスタ2
0の各段からの出力はBICパターン判定回路24で表
1(B)に含まれるBICパターンと比較される。BI
Cパターン判定回路24が、BIC状態レジスタ20の
各段からの出力から表1(B)に含まれるBICパター
ンを検出すると、BIC検出信号fを同期検出部22に
出力する。同期検出部22は、その置かれている状態か
ら、ブロック同期獲得動作、ブロック同期確立動作また
はブロック同期確定時の3つに分類される。
【0022】ブロック同期獲得動作中の同期検出部22
は、BICパターン判定回路24でBICパターンを検
出するまでカウンタ18にリセット信号dを発生し続け
ると同時に、BIC状態レジスタ20の各段にクリア信
号gを発生し続ける。このとき、BIC状態レジスタ2
0がとり得る値は、上述のBIC状態信号cとは異なる
値に設定される。
【0023】同期検出部22は、BICパターン判定回
路24が一旦BICパターンを検出するとブロック同期
確立動作に移る。すなわち、同期検出部22からはブロ
ック同期獲得動作中のように頻繁にリセット信号dおよ
びクリア信号gは発生せず、BIC状態レジスタ20の
シフトおよびラッチ動作はカウンタ18が288を示す
ごとに信号eがカウンタ18から与えられて行われる。
ここでブロック同期確立動作中に、BICパターン判定
回路24が、一旦正しいBICパターン以外の変化パタ
ーンを検出すると、同期検出部22はブロック同期獲得
動作に逆行し、新たに同期獲得動作に入る。
【0024】逆に、ブロック同期確立動作時に、BIC
パターン判定回路24からのBIC検出信号fが予め定
められた回数分正しいBICパターンを連続して検出し
た場合、すなわち同期検出部22のブロック同期後方保
護回数(この実施例では5回)を満たした場合には、同
期検出部22はブロック同期確定状態に入る。そして、
同期検出部22は、BIC状態レジスタ20のM段(M
≧3:この実施例では3段)以降をクリア状態に保つク
リア信号hを出力すると同時に、ブロック同期信号iを
ハイレベルとして端子26から出力する。なお、ブロッ
ク同期確立動作およびブロック同期確定状態において、
カウンタ18は288ビット毎にBIC状態レジスタ2
0にシフトおよびラッチ信号eを出力する。
【0025】一方、BICパターン判定回路24は、B
IC状態レジスタ20からの出力によってフレーム変化
点の検出も行う。すなわち、BICパターン判定回路2
4は、表1(B)の*印のBICパターンを検出する
と、フレーム変化点検出信号jを同期検出部22に出力
する。なお、ブロック同期確定時のフレーム変化点検出
信号jはBIC状態レジスタ20の1段目と2段目とを
用いて検出する。同期検出部22では、このフレーム変
化点信号jが正しいタイミングで予め設定された回数分
(フレーム同期後方保護回数分)検出されると、フレー
ム同期確定状態に入り、出力されるフレーム同期信号k
をハイレベルとして端子28から出力する。
【0026】なお、カウンタ18の出力lは、同期検出
部22に同期検出タイミングを伝える信号である。なお
図2に、図1実施例の同期検出回路10のタイミング図
を示し、図1中の「1」,「2」,「3」および「4」
はそれぞれBIC1,BIC2,BIC3およびBIC
4を、「0」はクリア状態にあることを、「5」はBI
Cのビットパターンを検出できなかったことを示す。ま
た、「×」印で示す範囲には、様々なBICを示すBI
C状態信号cが入力され得る。図4においても同様であ
る。
【0027】このような同期検出回路10によれば、以
下のような効果が得られる。 (1) BICパターンを用いて同期検出することによっ
て、誤ったブロック同期獲得動作を継続する確率が低下
する。BICパターン判定回路22では、BICの正規
の変化パターン以外の変化パターンを構成するBICを
正規なBICとみなさないので、誤ってデータをBIC
とみなして同期獲得状態に入る確率が減少し、ブロック
同期確立が従来より速くなる。
【0028】たとえば、BICのビット数を16ビッ
ト,BIC誤り許容ビット数をtビットとして、ランダ
ムなデータをBICと誤認してブロック同期獲得動作に
入った(以下単に、「誤同期獲得」という)場合、nブ
ロック後まで誤ったブロック同期獲得動作を継続する従
来の確率p(t,n)は、数1によって求められる。
【0029】
【数1】
【0030】なお、数1によって求めた具体的な値は以
下の通りである。 p(1,1)=0.001953 p(2,1)=0.021973 p(3,1)=0.136719 p(4,1)=0.555420 ところで、BIC時系列の規則性を考慮しない場合のn
ブロック連続するBICに現れる変化パターンは4n
りである。しかし、規則性を考慮に入れるとBICパタ
ーンの数Q(n)は以下のような値をとる。
【0031】 Q(2)=9 Q(3)=13 Q(4)=17 Q(5)=21 Q(6)=25 したがって、BICの正規な変化パターン以外の変化パ
ターンをとるBICをBICとみなさない場合に、誤同
期獲得してnブロック後まで誤ったブロック同期獲得動
作を継続する確率pe (t,n)は、数2で表される。
【0032】
【数2】
【0033】具体的な数値を挙げると以下のようにな
る。 pe (4,1)=0.555420×9/16=0.31242 pe (4,2)=0.308491×13/64=0.06266 pe (4,3)=0.171342×17/256=0.01138 pe (4,4)=0.095167×21/1024=0.00195 pe (4,5)=0.052858×25/4096=0.00032 したがって、この実施例によれば、nブロック後まで誤
ったブロック同期獲得動作を継続する確率pe (t,
n)が、従来の確率p(t,n)より大幅に低下する。
【0034】(2) ブロック同期未確定時のフレーム変化
点検出をより正確に行える。なぜなら、従来2つのBI
Cの変化パターンからフレーム変化点を検出していた
が、この実施例では複数(3つ)のBICの変化パター
ンによってフレーム変化点を検出できるからである。な
お、BIC状態レジスタ20が十分長い場合には、ブロ
ック同期未確定時のフレーム変化点信号は十分に信頼で
きるので、フレーム変化点信号を、フレーム同期確立の
ための変化点信号として用いることができる。図3の実
施例のデータレジスタ32が十分長い場合も同様であ
る。このとき、BIC状態レジスタ20およびデータレ
ジスタ32の長さは、数2で求められる確率からケース
バイケースで決められる。
【0035】(3) ブロック同期確定時には以下のような
効果がある。クリア信号が与えられるBIC状態レジス
タ20のM段目のレジスタの段数を大きくした場合に
は、フレーム変化点検出の正確さが増すというメリット
を有する。 (4) 回路規模を小さくできる。
【0036】次いで、図3に、データレジスタ型の同期
検出回路30を示す。同期検出回路30は端子12およ
び14を含み、端子12に受信データaが、端子14に
受信データaに同期したクロック信号bがそれぞれ入力
される。たとえばN×288+16ビット(N≧1)の
シフトレジスタによって構成されるデータレジスタ32
に受信データaがクロック信号bに同期してシフトされ
ていき、N×288+16ビットシフトした後の出力m
が端子34を介して受信機内部のデータメモリ(ともに
図示せず)に格納され、復号処理を待つ。データレジス
タ32は、N+1個のBIC検出箇所を含む受信データ
aを保持する。移動体FM多重放送のクロック信号bに
同期した288ビットカウンタからなるカウンタ18
は、タイミング発生回路36にBICパターン検出の開
始信号nを出力する。ブロック同期未確定時では、セレ
クタ38はデータレジスタ32が1ビットシフトする毎
にタイミング発生回路36から出力されるN+1個の矩
形波のクロック信号oの各々の立ち上がりエッジに同期
して、データレジスタ32の端子12側からN+1個の
BIC検出箇所(データレジスタ32中の斜線でハッチ
ングされた部分)を順次選択していく。セレクタ38に
よって選ばれたN+1個中の1つのビットパターン(1
6ビット)pはBIC検出回路16に入力される。そし
て、BIC検出回路16で、BIC1,BIC2,BI
C3,BIC4またはBICを検出できなかったのいず
れの状態に入るかが決定される。この決定された状態を
表すBIC状態信号(3ビット)cは、クロック信号o
の立ち下がりエッジに同期してBIC状態レジスタ20
に入力される。BIC状態レジスタ20のシフト動作は
クロック信号oのn+1個目の立ち下がりエッジで終了
する。シフト終了時点のBIC状態レジスタ20に保存
されているBIC状態信号cがBICパターン判定回路
24に入力される。なお、BIC状態レジスタ20の初
段からN−1段までのBIC状態信号cはセレクタ40
を通過しBICパターン判定回路24に入力される。セ
レクタ40は、同期検出部22からのブロック同期信号
kに従い、ブロック同期未確定時にはBIC状態信号c
をそのまま通過させるが、一旦ブロック同期が確立する
と対応するBIC状態レジスタ20をクリアするときの
値「0」をBICパターン判定回路24に出力する。こ
のBIC状態信号cが時系列的に連続したデータがBI
Cパターンとなる。
【0037】BICパターン判定回路24には、表2に
含まれるBICパターンが格納され、これが正規な変化
パターンとみなされる。なお、BICパターン判定回路
24に表2に含まれるBICパターンが格納される結果
として、表1(A)に含まれるBICパターンも格納さ
れる。
【0038】
【表2】
【0039】したがって、ブロック同期未確定中には、
BICパターン判定回路24の入力が表2の破線より上
のBICパターンすなわち表1(A)に示すBICパタ
ーンが入力されると、BICパターン検出信号fを同期
検出部22に出力する。また、表2の*印のBICパタ
ーンを検出するとフレーム変化点信号(この場合、どの
パターンが選ばれたかを示す信号の意味も含む。)jを
同期検出部22に出力する。
【0040】一方、それ以外の動作モードでは、BIC
パターン判定回路24への入力はセレクタ40によって
BIC状態レジスタ20の初段からN−1段目までの値
を見掛け上「0」とみなされる。したがって、それに対
応させるには、表1(A)に含まれるような未確定状態
の現れないBICパターンは用いることができず、BI
Cパターンを拡張する必要がある。したがって、BIC
パターン判定回路24では、表2を用いて、入力される
BICパターンと表2の破線より下のBICパターンと
を比較し、BICパターン検出信号fおよびフレーム変
化点信号jを同期検出部22に出力する。なお、BIC
パターン判定回路24にブロック同期信号iを入力させ
るのは、ブロック同期確立時のBICパターン検出信号
fをBIC状態レジスタ20の最終段とその1つ前のレ
ジスタからのBIC状態信号cとによって決定してもよ
いことを示している。
【0041】同期検出部22は、BICパターン検出信
号fおよびフレーム変化点信号jを受け、後方保護回数
を満たした場合にはブロック同期信号iおよびフレーム
同期信号kを出力し同期確定状態に入る。また、同期検
出部22は、ブロック同期獲得動作中にBICパターン
を検出できない場合はリセット信号dを発生し、カウン
タ18を制御する。なお、信号lは、ブロック同期獲得
動作以外の動作モードでブロック同期検出タイミングを
同期検出部22に伝える信号である。
【0042】このように構成される同期検出回路30の
タイミング図を図4に示す。このような図3に示す同期
検出回路30によれば、図1に示す同期検出回路10で
述べた効果、すなわち確率pe (t,n)を低下でき、
またブロック同期未確定時およびブロック同期確定時の
フレーム変化点信号がより正確に検出できるという効果
のほかに以下のような効果が得られる。
【0043】すなわち、BIC状態レジスタ型の同期検
出回路10によれば、電源投入直後を除いて確率p
e (t,n)が低下するという性能向上を得ることがで
きるが、その反面、誤同期獲得の判定が複数のブロック
にまたがる場合には、誤同期獲得に費やしたブロック分
の受信データaは、ブロック分割して既に受信機内のメ
モリに入っているため再度メモリから読み出してのブロ
ック分割は困難であり、正しいBICを検出することが
できない場合があった。この点、データレジスタ型の同
期検出回路30によれば、確率pe (t,n)を低下で
きると同時に、最良の場合には誤同期獲得が発生しても
次のビットに対して同期獲得ができるため、誤同期獲得
に伴う受信データaの損失を最小限にすることができ
る。この結果、同期検出回路30を用いると、ブロック
同期確立が同期検出回路10より飛躍的に速くなる。
【0044】なお、同期検出回路30では、同期検出回
路10に比べて受信データaが受信機内に送られるまで
にデータレジスタ長分の遅延が発生する。しかし、デー
タレジスタ32をたとえば6ブロック分のBICを含む
ように設定すると、0.109秒(6×288+16ビ
ット分)の遅延が発生するだけであり、この程度の遅延
は、人間の感覚からすれば非常に短いといえるので無視
し得る。
【0045】さらに、同期検出回路30のように複数箇
所のBIC検出を行うには、一般にはBIC検出分だけ
のBIC検出回路が必要になる。すなわち、データレジ
スタ32の長さを延ばせば延ばすほど、データレジスタ
32やBICパターン判定回路24等の必要不可欠な構
成要素の回路規模が拡大するほかに、BIC検出箇所分
のBIC検出回路が必要になる。しかし、移動体FM多
重放送のデータ伝送レートが16kbps(1クロック
は62.5マイクロ秒)と低いため、BIC検出回路1
6の入力段にセレクタ38を、出力段にBIC検出箇所
分のBIC状態レジスタ20を設けることによって、1
つのBIC検出回路16で複数箇所のBIC検出がで
き、これによって回路規模を縮小できる。
【0046】図5にさらにその他の同期検出回路50を
示す。同期検出回路50では、図3に示す同期検出回路
30と同様、データレジスタ32に保持される受信デー
タaから所望のBIC検出箇所のデータがセレクタ38
によって順次選択され、BIC検出回路16でBIC状
態信号cが生成された後、そのBIC状態信号cはBI
C状態レジスタ20に入力される。そして、BIC状態
レジスタ20に保持されているBIC状態パターンcが
BICパターン判定回路22に入力される。そして、B
ICパターン判定回路24での判定結果に基づいて、同
期検出部22にBICパターン検出信号fおよびフレー
ム変化点信号jが出力される。なお、タイミング発生回
路36は、フレーム同期およびブロック同期未確定時に
は端子14からのクロック信号bに同期してN+1個の
矩形波信号を発生する。フレーム同期およびブロック同
期ともに未確定の場合以外では、タイミング発生回路3
6はフレーム同期確定前のブロック同期確定時から自走
するカウンタ18が予め定められた範囲の値になった場
合に、ブロック同期最適点検出回路52を動作させる信
号qをハイレベルにして出力する。カウンタ18は、ブ
ロック同期確定時にはクロック信号bと同期して自走
し、正規のブロック同期検出点を検出する。カウンタ1
8はデータレジスタ32に入力されたビット数をカウン
トする機能をも果たす。なお、この実施例ではBICの
検出範囲として、カウンタ18が「285〜287」お
よび「0〜3」を示す区間と定めている。
【0047】したがって、図6に示すブロック同期最適
点検出回路52では、カウンタ18が「284」を示す
と、図8に示すようにロード信号q′をハイレベルと
し、スイッチ54,56および58はそれぞれ端子54
a,56aおよび58aに接続される。そして、タイミ
ング発生回路36から出力されるブロック同期最適点検
出回路52の初期化信号rによって、BIC状態用レジ
スタ60にはBICを検出できなかったことを示す
「5」がロードされ、ジッタ用レジスタ62にはジッタ
レジスタ70から1ブロック前のジッタ値sがロードさ
れ、ノルム用レジスタ64には外部で設定されたBIC
誤り許容ビット数に「1」を加えた値tが端子72から
ロードされる。
【0048】カウンタ18が「285」を示すと、ロー
ド信号q′がローレベルとなり、スイッチ54,56お
よび58はそれぞれ端子54b,56bおよび56cに
接続される。また、カウンタ18が「285〜3」を示
すときには、信号qはハイレベルとなる。そしてこのと
き、データレジスタ32の左端の16ビットのビットパ
ターンのみがセレクタ38を通ってBIC検出回路16
に入力される。BIC検出回路16では、この入力され
たビットパターンがBIC誤り許容ビット数以内である
か否かが判定される。もし、BIC誤り許容ビット数以
内のビットパターンであれば、BIC検出回路16はど
のBICパターンが選ばれたかを示すBIC状態信号
c、およびビットパターンはBICの真のビットパター
ンと何ビット異なるかを示す信号(以下単に、「ノル
ム」という)uをブロック同期最適点検出回路52に出
力する。ブロック同期最適点検出回路52では、まずノ
ルムuが比較回路66に入力され、ノルム用レジスタ6
4に保持されているノルム値(それまでに検出された最
小値)を比較される。比較回路66に入力されたノルム
uがノルム用レジスタ64からのノルム値より小さい場
合には、比較回路66はOR回路68を介して3種類の
レジスタすなわちBIC状態用レジスタ60,ジッタ用
レジスタ62およびノルム用レジスタ64にロードパル
スを送る。ロードパルスを受け取ったBIC状態用レジ
スタ60,ジッタ用レジスタ62およびノルム用レジス
タ64には、それぞれBIC検出回路16から出力され
るBIC状態信号c,タイミング発生回路36内で変換
された288=0から何ビットずれているかを示すずれ
の量(以下単に「ジッタ」という)vおよびノルムuが
ロードされる。
【0049】なお、比較回路66でBIC検出回路16
から入力されたノルムuがノルム用レジスタ64からの
ノルム値より大きいと判定された場合にはロードパルス
は発生しないので3種類のレジスタ値は変化しない。し
たがって、カウンタ18が「4」を示す段階で、BIC
状態用レジスタ60およびジッタ用レジスタ62には、
各々最も確からしい検出点のBIC状態値およびジッタ
値が保存されていることになる。すなわち、正規のブロ
ック同期検出点に隣接する前後数点においてもクロック
信号に同期して順次ブロック同期検出点を検出し、これ
らの検出点の中からBICの真のビットパターンに最も
近いビットパターンを有する検出点をブロック同期検出
点とする。
【0050】また、カウンタ18が「285〜3」を示
す間でBIC誤り許容ビット数を満たすビットパターン
が検出されなかった場合には、ブロック同期検出点を1
ブロック前のブロック同期検出点と等しくしてもよい。
この場合、BIC状態用レジスタ60およびジッタ用レ
ジスタ62には、それぞれBICを検出できなかった場
合のBIC状態値「5」および1ブロック前のジッタ値
が保存され得る。また、BICが検出できなかった場合
に、ブロック同期最適点検出回路52で検出する最適点
をカウンタ18が示す正規のブロック同期検出点と等し
くしてもよく、この場合には、ジッタ用レジスタ62の
初期値sを「0」とすることによって簡単に実現でき
る。
【0051】このようにして得られたBIC状態信号
c′およびジッタv′は、後述する適当なタイミングに
おいて、各々BIC状態レジスタ20およびジッタレジ
スタ70のそれぞれの初段にロードされる。BIC状態
レジスタ20のロードおよびシフト信号eは、フレーム
同期およびブロック同期が確立していない場合には、N
+1の矩形波からなる信号oと等しく、立ち下がりエッ
ジでBIC状態レジスタ20にロードおよびシフト動作
を行わせる。また信号eはそれ以外の場合では、BIC
検出が終わった段階(この実施例ではカウンタ18が
「4」を示した段階)でBIC状態レジスタ20のシフ
トおよびロード動作を行わせる信号である。
【0052】なお、この実施例では、BIC検出回路1
6は、カウンタ18によって定められたBIC検出区間
(この実施例ではカウンタ18のカウント値が285〜
3の区間)において、全てのBICに対して検出可能と
しているが、フレームカウンタ74のカウント値からB
ICを予測可能な場合すなわちフレーム同期が確立して
いる場合には、予測されるBICのみを検出するように
しても何ら問題はない。
【0053】また、BIC検出点を可変とした場合に
は、データメモリにデータを書き込むタイミングが難し
くなるが、これはN+1段のシフトレジスタで構成され
るジッタレジスタ70を用いることによって解決でき
る。ジッタレジスタ70について説明する。ブロック同
期およびフレーム同期がともに未確定な場合には、同期
検出部22からのブロック同期およびフレーム同期未確
定を示す信号wによってジッタレジスタ70の初段(図
7では左端のレジスタ)は常にクリア状態に保持され
る。このため、後述の説明からもわかるように、転送ビ
ット数算出回路78からの出力は常に一定(=287)
となり、カウンタ76の最大カウント数も一定(=28
7)となる。したがって、カウンタ76の最大カウント
値が安定するので、フレームカウンタ74のカウントミ
スを最小限にする。ここでカウンタ76は、データ転送
時にデータレジスタ32からデータメモリへの受信デー
タaの転送ビット数を算出するために使用される。しか
し、一旦同期が確立しジッタが発生すると、ジッタレジ
スタ70はカウンタ18が示す正規のブロック同期検出
点と実際のBIC検出位置(ブロック同期最適点検出回
路52が検出する最適なブロック同期検出点)との差を
保持することになる。ジッタレジスタ70に保持される
値は、データメモリへデータを転送する際に用いられる
カウンタ76の値がブロックの中央付近を示すとき(こ
の実施例ではカウンタ76のカウント値が「128」か
ら「129」に変化するとき)シフトおよびラッチ信号
x′によって、1つ右のレジスタへシフトし、ジッタレ
ジスタ70の初段(左端)にはジッタ用レジスタ62に
保持されるジッタv′がロードされる。なお、図9に示
すタイミング図では、カウンタ76が「128」から
「129」に変化するときに、ジッタレジスタ70のシ
フトおよびロードが行われていることを表している。こ
こで、ジッタレジスタ70のロードおよびシフトタイミ
ングを、カウンタ76のカウント値がブロックの中央付
近を示す際(カウンタ84のカウント値が「128」か
ら「129」に変化するとき)としているのは、BIC
検出点に変動が起きた場合でもジッタレジスタ70とデ
ータレジスタ32との整合がとれるようにするためであ
る。
【0054】すなわち、ジッタレジスタ70のシフトお
よびロードタイミングをたとえばBIC検出動作の終了
時点とすると、BIC検出点に変動が起きない場合に
は、現在転送中のブロックに含まれるビット数はジッタ
レジスタ70の(左端を第1段目として)N段目からN
+1段目の値を引いた値に「287」(正規のブロック
内ビット数288ビットより1ビット少ないビット数)
を加えた数である(したがって、カウンタ76では
「0」から「287」まで合計288ビット転送するこ
とになる)。しかし、BIC検出点に変動が起きたブロ
ック、たとえば前後のブロック内ビット数が「288」
でそれらに挟まれるブロックのビット数が「285」で
あるようなブロックでは、ジッタレジスタ70に含まれ
る隣接する2つのレジスタからの出力値の差を算出する
前にレジスタのシフトおよびロード動作が行われるの
で、現在転送中のブロックに含まれるビット数は、ジッ
タレジスタ70のN+1段目の値からN+2段目の値を
引いた値に「287」を加えた数となる。このようなブ
ロック内ビット数を算出する際に生じるジッタレジスタ
70の使用段の変化を抑制するには、カウンタ76がブ
ロックの中間値を示す際にジッタレジスタ70のN段目
の値からN+1段目の値を引いた値に「287」を加え
た値を保持するか、ジッタレジスタ70のシフトおよび
ロードタイミングをカウンタ76がブロックの中間値を
示す際とする方法が考えられる。
【0055】この実施例では、図9にも示すように後者
の方法を用いており、転送ビット数算出回路78におい
て、ジッタレジスタ70のN段目のジッタ値xからN+
1段目のジッタ値yを引いた値を減算器80で計算し、
この減算器80の出力と287とを加算器82に入力す
ることによってカウンタ76の最大カウント数とし、こ
のカウンタ76の最大カウント数がデータレジスタ32
の右端のブロック内ビット数(転送ビット数)zとな
る。すなわち、データレジスタ32の出力端に位置する
ブロックに対応するジッタレジスタ70の段に保存され
る値からその1つ前の段に保存される値を引いてずれ量
の差を求める。そして、この値と正規のブロック内ビッ
ト数より1ビット少ないビット数とを加えた値を、カウ
ンタ76の最大カウント数とする。
【0056】このようにして得られた転送ビット数z
は、比較器84に入力される。比較器84では、カウン
タ76のカウント値a′がこの転送ビット数zと等しく
なった際に、フレーム内のブロック数をカウントするフ
レームカウンタ74をカウントアップさせかつカウンタ
76をゼロクリアする信号b′を出力する。この信号
b′を受け取ったカウンタ76およびフレームカウンタ
74は、端子14から入力されるクロック信号bに同期
して、それぞれゼロクリアおよびカウントアップを行
う。
【0057】このような回路によって、瞬間的に起こる
ビットのシフトは補正できるが、同期検出回路50が正
規のブロック同期検出点からずれた位置で常にBICを
検出するような場合には、そのずれた位置が正規のブロ
ック同期検出点と考えられるので、そのずれた位置に正
規のブロック同期検出点を補正する手段が必要となる。
なぜなら、正規のブロック同期検出点からずれた位置で
常にBICを検出する(たとえば、同一方向に1ビット
ずれた状態で定常状態になる)場合であっても補正しな
いならば、本来、正規のブロック同期検出点を中心とし
てたとえば前後4ビットの範囲で最適なブロック同期検
出点を検出するはずのものが、たとえば前方3ビット,
後方5ビットの範囲で最適なブロック同期検出点を検出
することになってしまう。したがって、正規のブロック
同期検出点を中心としてたとえば前後4ビットの範囲で
最適なブロック同期検出点を検出するいわゆる正規の位
置でのブロック同期検出に比べて、何ら補正しない場合
にはブロック同期検出能力が落ちるからである。ここ
で、定常的なずれとは、ジッタレジスタ70内に保持さ
れるジッタが所定ブロックに亘って一定となった場合を
いう。
【0058】これを改善するためにこの実施例では、ジ
ッタレジスタ70の各段の値が同一となった場合にカウ
ンタ18のカウント値を補正する手段すなわちブロック
同期検出点補正回路86を備えている。ブロック同期検
出点補正回路86は、図7に示すように、ジッタレジス
タ70の各段の値が比較器88によって全て等しいと判
定された場合にのみジッタレジスタ70の任意の段(図
7では初段)に保存されているジッタ分だけカウンタ1
8を補正する。また、この補正と同時にジッタレジスタ
70の各段をゼロクリアする。
【0059】ジッタレジスタ70の各段の値が全て同じ
かどうかを判定するブロック同期検出点補正回路86の
比較器88は、ジッタレジスタ70の段数分の入力端を
持つ多入力ANDゲート90,多入力ORゲート92,
多入力ANDゲート90および多入力ORゲート92の
それぞれの出力が入力されるXOR回路94からなる復
号論理回路を含む。そして、この復号論理回路を、ジッ
タレジスタ70に保持できる最大値を表すのに要するビ
ット数分だけ並列に並べ、各復号論理回路から出力され
る信号を多入力NOR回路96に入力する。多入力NO
R回路96の出力がハイレベルとなる場合にはジッタレ
ジスタ70の各段の値が全て一致しており、多入力NO
R回路96の出力がローレベルとなる場合には一致して
いないことになる。この多入力NOR回路96の出力に
よってジッタレジスタ70の初段の値がゲートされる。
【0060】したがって、多入力NOR回路96の出力
がハイレベルの場合には、ジッタレジスタ70の初段の
ジッタ値はANDゲート98を通り加算器100におい
てカウンタ18の値d′に「1」を加えた値と加算され
る。図10から明らかなように、この加算器100の出
力e′をカウンタ18にロードすることによってブロッ
ク同期検出点を補正する。この実施例では、図10に示
すように、カウンタ18の値が「256」になったとき
にカウンタ18内でハイレベルのロードパルスを出力し
て、加算器100からの出力e′をカウンタ18の値と
することによって補正を行う。ただし、カウンタ18内
でハイレベルのロードパルスを出力するタイミングは、
カウンタ18の値が「256」を示すときに何ら限定さ
れない。すなわち、カウンタ18が示すブロック同期検
出範囲とこの前後ビット(284〜4)およびジッタレ
ジスタロードタイミング(128)とを除いた範囲(5
〜127、129〜283)内の任意のカウント値にお
いて、ジッタレジスタ70が示す定常的なずれ量と現在
のカウンタ18のカウント値に「1」を加えた値とを足
し合わせた値をクロック信号bに同期してカウンタ18
にロードすることによって、定常的な正規のブロック同
期検出点のずれを補正する。またこの補正の際、データ
レジスタ32とジッタレジスタ70との整合を保つた
め、ジッタレジスタ70の各段の値はゼロクリアされな
ければならない。ジッタレジスタ70のゼロクリアを促
すクリア信号f′は、ジッタレジスタ70の初段を除く
各段でレジスタのクリアを行う。ジッタレジスタ70の
初段のクリアは、先に述べたブロック同期およびフレー
ム同期が未確定であることを示す信号wとクリア信号
f′とがOR回路102に入力されることによって行わ
れるため、カウンタ18の補正時には、ジッタレジスタ
70の初段は他の段と同様にクリアされる。なお、図5
において、g′はフレームカウンタ74のロード値,
h′はフレームカウンタ74のロード信号,i′はフレ
ームカウンタ74のカウント値を示す。
【0061】なお、ジッタレジスタ70のうち、減算器
80への出力端より右側のジッタレジスタ各段は、カウ
ンタ18を補正する際に用いられる定常的なずれの計測
精度を高める上で有効である。したがって、ジッタレジ
スタ70の段数を増やすことによって、定常的なずれ量
の検出をより正確に行える。このように同期検出回路5
0によれば、ブロック同期を外すことなく数ビットのデ
ータのずれを素早く補正でき、補正に伴って発生するビ
ット数の異なるブロックをデータメモリに適宜書き込む
ことができる。
【0062】なお、同期検出回路50では、定常的なず
れを1回で補正することによってカウンタ18に対する
ずれの補正を行ったが、定常的なずれを±1ビットずつ
補正してもよい。この場合には、カウンタ18を補正す
ると同時に、ジッタレジスタ70の各段には定常的なず
れを1ビット分減じた値(+1ビットずつ補正すると
き)または1ビット分増やした値(−1ビットずつ補正
するとき)をロードしなければならない。これによって
カウンタ18の補正時に生じるカウンタ18とカウンタ
76との整合をとる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のBIC状態型の同期検出
回路を示すブロック図である。
【図2】図1実施例の動作を示すタイミング図である。
【図3】他の実施例のデータレジスタ型の同期検出回路
を示すブロック図である。
【図4】図3実施例の動作を示すタイミング図である。
【図5】その他の実施例の同期検出回路を示すブロック
図である。
【図6】ブロック同期最適点検出回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図7】ジッタレジスタ,ブロック同期検出点補正回路
および転送ビット数算出回路を示すブロック図である。
【図8】ブロック同期最適点検出回路の動作を示すタイ
ミング図である。
【図9】ジッタレジスタのシフト動作,転送ビット数算
出回路,比較器およびカウンタ86の動作を示すタイミ
ング図である。
【図10】ブロック同期検出点補正回路の動作を示すタ
イミング図である。
【図11】従来技術を示すブロック図である。
【図12】移動体FM多重放送のフレーム構造を示す図
解図である。
【符号の説明】
10,30,50 …同期検出回路 16 …BIC検出回路 18,76 …カウンタ 20 …BIC状態レジスタ 22 …同期検出部 24 …BICパターン判定回路 32 …データレジスタ 36 …タイミング発生回路 38,40 …セレクタ 52 …ブロック同期最適点検出回路 70 …ジッタレジスタ 74 …フレームカウンタ 78 …転送ビット数算出回路 84 …比較器 86 …ブロック同期検出点補正回路
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】なお、数1によって求めた具体的な値は以
下の通りである。 p(1,1)=0.001038 p(2,1)=0.008362 p(3,1)=0.042542 p(4,1)=0.153625 ところで、BIC時系列の規則性を考慮しない場合のn
ブロック連続するBICに現れる変化パターンは4n
りである。しかし、規則性を考慮に入れるとBICパタ
ーンの数Q(n)は以下のような値をとる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】具体的な数値を挙げると以下のようにな
る。 pe (4,1)=0.153625×9/16=0.086414e (4,2)=0.023601×13/64=0.004794e (4,3)=0.003626×17/256=0.000241e (4,4)=0.000557×21/1024=0.000011e (4,5)=0.000086×25/4096=0.000001 したがって、この実施例によれば、nブロック後まで誤
ったブロック同期獲得動作を継続する確率pe (t,
n)が、従来の確率p(t,n)より大幅に低下する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 徹 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 高田 政幸 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 磯部 忠 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 山田 宰 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各パケットの先頭にフレーム同期およびブ
    ロック同期をとるためのBICが付加された複数のブロ
    ックによって1つのフレームが構成され、前記BICの
    種類が前記フレーム内の位置に応じて固定的に割り付け
    られることによって前記BICの変化パターンが所定数
    種類に固定されているデータを受信するFM多重放送受
    信機の同期検出回路であって、 前記データからBICを検出するBIC検出手段、およ
    び前記BIC検出手段によって検出されたBICの時系
    列データであるBICパターンが前記所定の変化パター
    ンと等しければ前記BICパターンを構成するBICを
    正規なBICと判定するBICパターン判定手段を備え
    る、同期検出回路。
  2. 【請求項2】前記BIC検出手段によって検出されたB
    ICが与えられ、前記BICパターン判定手段にBIC
    パターンを与える第1シフトレジスタを含む、請求項1
    記載の同期検出回路。
  3. 【請求項3】所定ブロック分のデータが格納される第2
    シフトレジスタ、および前記第2シフトレジスタのBI
    C検出箇所のデータを抽出してそのデータを前記BIC
    検出手段に与える選択手段を含む、請求項2記載の同期
    検出回路。
  4. 【請求項4】前記BICパターンと前記所定の変化パタ
    ーンとが所定回数連続して一致すればブロック同期確定
    状態とする、請求項1記載の同期検出回路。
  5. 【請求項5】各パケットの先頭にフレーム同期およびブ
    ロック同期をとるためのBICが付加された複数のブロ
    ックによって1つのフレームが構成されたデータを受信
    するFM多重放送受信機の同期検出回路であって、 ブロック同期確定時に正規のブロック同期検出点を検出
    する第1のカウンタ、 前記データから抽出されたビットパターンが誤り許容ビ
    ット数内のパターンであればそのビットパターンをBI
    CとするBIC検出手段、および前記第1カウンタの値
    が前記正規のブロック同期検出点を含む所定範囲内にあ
    るときに、前記BICのうちBICの真のビットパター
    ンに最も近いビットパターンを有するBICの検出点を
    ブロック同期検出点とするブロック同期最適点検出手段
    を備える、同期検出回路。
  6. 【請求項6】所定ブロック分のデータが格納される第2
    シフトレジスタ、 前記正規のブロック同期検出点と前記ブロック同期最適
    点検出回路によって検出されたブロック同期検出点との
    ずれ量を保持する第3シフトレジスタ、および前記ずれ
    量に応じて前記第2シフトレジスタから転送すべき前記
    データのビット数を算出する転送ビット数算出手段を含
    む、請求項5記載の同期検出回路。
  7. 【請求項7】前記正規のブロック同期検出点に定常的な
    ずれが発生しかつ前記第3シフトレジスタの値が常に一
    定の値をとる場合、前記第3シフトレジスタの保持する
    ずれ量に応じて前記第1カウンタによって示される前記
    正規のブロック同期検出点のずれを補正するブロック同
    期検出点補正回路を含む、請求項6記載の同期検出回
    路。
JP5286377A 1993-11-16 1993-11-16 同期検出回路 Expired - Lifetime JP2939100B2 (ja)

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