JP2940454B2 - スロット受信同期回路 - Google Patents

スロット受信同期回路

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    • H04J3/0605Special codes used as synchronising signal
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    • H04L7/04Speed or phase control by synchronisation signals
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスロット受信同期回
路に係り、特にディジタルセルラー電話、ディジタルコ
ードレス電話、衛星通信システムのように通信方式とし
て時分割多元接続(TDMA:Time Divisi
on Multiple Access)を採用した通
信装置に設けられるディジタル移動体通信システムなど
に用いられるスロット受信同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル方式の移動体通信は、信号の
送受信の基本周期となるタイムフレームを定め、このタ
イムフレーム内で割り当てられた一定の時間幅(タイム
スロット)を用いてディジタルデータ信号を送受して通
信を行っている。従って、このタイムスロットにより同
一キャリアに複数のチャネルを多重化できるため、通信
を行うシステム間では、各チャネルの送信信号が重なり
合い相互に干渉を与えないよう各通信システムのタイミ
ングを調整する必要がある。
【0003】このために、送受信を行う通信システムが
共通の時間基準を持つ。これは受信信号の中から特定の
ビットパターンを有する信号(ユニークワード:同期
語)を検出したタイミングで相手と同期をとるスロット
カウンタに、ユニークワードを検出した時点でのタイム
スロットがとるべき時間情報を示すカウント値を同期用
初期値としてセットすることにより相手方と同期が合わ
せられ同期が確立する。
【0004】図3は従来のスロット同期回路の一例のブ
ロック図を示す。この従来のスロット同期回路は、受信
データの入力の制御を行う入力制御回路31と、受信デ
ータを取り込むため通信スロットデータ長と同じ長さの
mビットの受信データシフトレジスタ32と、これと独
立して入力制御回路31より出力された受信データが入
力され、その中から特定のビットパターン(ユニークワ
ード:同期語)を検出するkビットのユニークワード検
出回路33と、このユニークワード検出回路33の出力
検出信号でスロット同期を確立するためのスロットカウ
ンタ回路34と、受信全体のタイミングをとるためのタ
イミング制御回路35と、このタイミング制御回路35
の制御でビット同期を確立するためのビットカウンタ回
路36とから構成されている。
【0005】次に、このスロット受信同期回路の動作に
ついて説明するに、受信データは入力制御回路31を通
して受信データシフトレジスタ32へ直列に入力される
一方、これと並行して受信データシフトレジスタ32と
は独立したユニークワード検出回路33に直列に入力さ
れ、ここでユニークワード検出回路33内部のレジスタ
の既知のkビットのユニークワードパターンと比較され
る。
【0006】ユニークワード検出回路33は図4に示す
如き回路構成とされており、k段縦続接続されたD型フ
リップフロップ411〜41kのうち初段のD型フリップ
フロップ411のD入力端子に受信データがシリアル入
力され、クロックが入力される毎に順次受信データのビ
ット値が次段のD型フリップフロップへシフトされてい
く。
【0007】D型フリップフロップ411〜41kの各出
力は、また対応する加算器421〜42kにそれぞれ入力
され、ここでユニークワードパターンレジスタ43から
のkビットの既知のユニークワードパターンの各ビット
値と排他的論理和演算される。従って、加算器421
42kからは両入力値が一致するとき論理「0」、不一
致のとき論理「1」の加算結果が得られる。
【0008】加算器421〜42kの各加算結果は、それ
ぞれ論理回路44に供給され、ここで論理和演算され
る。これにより、D型フリップフロップ411〜41k
各出力値が、ユニークワードパターンレジスタ43から
のkビットのユニークワードパターンと全ビット一致す
るときにのみ論理「0」のユニークワード検出信号(以
下、一致信号ともいう)が出力され、kビットのうちど
れか1ビットでも不一致のときには論理「1」が出力さ
れる。
【0009】再び図3に戻って説明するに、スロットカ
ウンタ回路34は上記のユニークワード検出信号が入力
された時点でリセットされ、この時点でのタイムスロッ
トがとるべき時間情報を示すスロットカウント値を同期
用初期値としてセットすることにより、弱同期の確立を
行う。このスロットカウンタ回路34から弱同期の確立
がタイミング制御回路35に通知され、その時のタイミ
ング制御回路35の出力でビットカウンタ回路36がリ
セットされる。
【0010】このときのビットカウンタ回路36は数ビ
ットの誤差が含まれての大まかなmビット進でビットク
ロックをカウントアップしているため、何度か受信を繰
り返すことで、タイミング制御回路35により数度の正
常受信により補正のビットが確定された後、初めて同期
の確立したデータ受信が可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のスロット
受信同期回路では、受信データシフトレジスタ32とは
独立したユニークワード検出回路33でユニークワード
を検出しているために、まず初めにスロットの同期をと
ることが必要となる。
【0012】ここで、ユニークワードの検出タイミング
でラッチした受信データは、受信データシフトレジスタ
32に一時記憶されてはいるが、ユニークワード検出位
置と受信データシフトレジスタ32内の受信データとの
位置関係の同期はとっていないので、受信データは正規
の位置からずれ、必ず正規化のためのビット位置補正を
必要としたり、また、再度スロットの頭から受信データ
を取り込むために、ユニークワード検出時点での受信デ
ータを破棄しなければならないという問題がある。
【0013】また、正しくデータを受信するために同期
がとれたスロットタイミングが示すスロットの始まりか
ら再び受信データを受信データシフトレジスタ32へ入
力するので、データ受信完了まで少なくとも1スロット
以上時間がかかるという問題がある。
【0014】更に、タイミング制御回路35により数度
の正常受信によりビットカウンタ回路36での補正のビ
ットを確定させる制御が必要とされ、回路素子が増えて
複雑な制御になる問題がある。
【0015】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
正規化のためのビット位置補正や再度の受信データの取
り込みを不要とし得るスロット受信同期回路を提供する
ことを目的とする。
【0016】また、本発明の他の目的は、高速かつ容易
にユニークワードを検出して、ビット同期からスロット
同期までもとれるスロット受信同期回路を提供すること
にある。
【0017】更に、本発明の他の目的は、簡単な制御に
よりビット同期からスロット同期までもとれ、かつ、同
時にデータ受信入力ができるスロット受信同期回路を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、mビット固定長の受信スロットデータを一
時記憶する一時記憶手段と、一時記憶手段に記憶されて
いるmビットの受信スロットデータにユニークワードが
本来多重されているべき所定ビット範囲にあるか否かを
検出する検出手段と、検出手段によりユニークワード検
出信号が出力されたときに検出信号により初期設定され
て受信スロットデータの同期をとるスロットカウンタ回
路を有するスロット受信同期回路において、受信スロッ
トデータの各ビット入力に同期して入力されるビットク
ロックをカウントし、そのカウント値が所定値になった
時にスロットカウンタ回路へ信号を供給してカウントさ
せるビットカウンタ回路と、ユニークワード検出信号が
入力された時に受信スロットデータの一時記憶手段への
入力を制御して一時記憶手段の記憶データをそのときの
値に保持させる入力制御回路と、ユニークワード検出信
号によりスロットカウンタ回路とビットカウンタ回路と
同時に初期値に設定する設定手段とを有する構成とし
たものである。
【0019】 本発明では、mビットの受信スロットデ
ータの所定位置に割り付けられているユニークワードを
検出した時に得られるユニークワード検出信号により、
スロットカウンタ回路とビットカウンタ回路とを同時に
初期値に設定するようにしているため、ビット位置補正
や再度の受信スロットデータの取り込みの処理を行うこ
となく、一時記憶手段に正しいmビットの受信スロット
データが記憶された時点でビット同期からスロット同期
まで一度にとることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明になるスロット受信同期回路
の一実施の形態のブロック図を示す。この実施の形態
は、受信データの入力の制御を行う入力制御回路11
と、通信されるスロットデータのビット長と等しい長さ
のmビットの受信データシフトレジスタ12と、通信ス
ロット上で所定のkビットに割り付けられているユニー
クワードと等しいビット位置がリアルタイムに並列に取
り出されるkビット受信データを入力信号として受け、
スロットデータ信号内に含まれている特定の同期信号
(ユニークワード)を検出した時に一致信号を発生する
ユニークワード検出回路13と、ユニークワード検出回
路13の出力一致信号によりリセットされるビットカウ
ンタ回路14及びスロットカウンタ回路15とから構成
されている。
【0021】図2は受信データの一例の構成を示す。受
信データ、すなわち通信されるスロットデータ21は、
mビットから構成されており、kビットのユニークワー
ド22がこのスロットデータ21の(n−k+1)ビッ
トからnビットまでのkビットの位置に割り付けられて
多重されている。
【0022】次に、図1の実施の形態の動作について説
明する。通信されるスロットデータは入力制御回路11
を介してシリアルに受信データシフトレジスタ12に供
給され、図示しないシフトクロックに基づいて順次右方
向へシフトされていく。このとき、受信データシフトレ
ジスタ12のmビット並列出力端子のうち(n−k+
1)ビットからnビットまでのkビットの並列出力端子
から出力される、受信データシフトレジスタ12に格納
されているmビット中の(n−k+1)ビットからnビ
ットまでのkビットのデータがユニークワード検出回路
13にリアルタイムに供給される。
【0023】ユニークワード検出回路13は図4に示し
た回路構成と同様の回路構成である。ただし、この場合
は図4中のD型フリップフロップ411〜41kは、受信
データレジスタ12の(n−k+1)ビットからnビッ
トまでの回路部分となる。このような構成により、ユニ
ークワード検出回路13は予め既知のkビットのユニー
クワードパターンと受信データシフトレジスタ12から
入力される上記のkビットとを常時比較し、受信データ
シフトレジスタ12に図2に示したmビットのデータが
丁度記憶された時点で(n−k+1)ビットからnビッ
トまでのkビットのデータがユニークワードとなるた
め、この時ユニークワード検出回路13はユニークワー
ドを検出して一致信号を発生する。
【0024】一方、ビットカウンタ回路14は受信デー
タのビット入力と同期したビットクロックをカウントし
ており、そのカウント値が所定値(mビットカウント
値)になった時にスロットカウント回路15に出力信号
を供給してカウントさせる。スロットカウンタ回路15
は上記の入力をカウントして受信データのスロットを示
すカウント値を上位のカウンタへ出力する。
【0025】ここで、上記のユニークワード検出回路1
3によりユニークワードを検出して一致信号が出力され
た時、この一致信号はスロット同期をとるためのビット
クロックをカウントするビットカウンタ回路14のリセ
ット入力端子と、スロットをカウントするスロットカウ
ンタ回路15のリセット入力端子のそれぞれに印加さ
れ、これらをリセットする(初期値に設定する)。
【0026】従って、ユニークワードがユニークワード
検出回路13で検出された時点でビットカウンタ回路1
4とスロットカウンタ回路15の両方が同時にリセット
されるため、このタイムスロットがとるべき時間情報を
示すカウント値(この場合はそれぞれ”0”)を同期用
初期値としてプリセット及びカウントすることにより、
スロット同期がとれることになる。
【0027】これと同時に、ユニークワード検出回路1
3から出力された一致信号は、入力制御回路11に供給
される。すると、入力制御回路11は受信データシフト
レジスタ12に入力されるデータをロックし、これによ
り受信データシフトレジスタ12に蓄積されたデータは
ユニークワード検出回路13でユニークワードが検出さ
れた時点の蓄積データが保持される。
【0028】従って、このときに、受信データシフトレ
ジスタ12に蓄積されているデータは、正しく入力され
た通信スロット受信データである。従って、上記の一致
信号は、受信データの受信処理が可能となることを示す
受信入力完了信号としてCPU等へ通知することができ
る。このように、この実施の形態では、ビット位置補正
や再度の受信データの取り込みをしなくとも、簡単な回
路構成で正しく同期受信ができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
mビットの受信スロットデータの所定位置に割り付けら
れているユニークワードを検出した時に得られるユニー
クワード検出信号により、スロットカウンタ回路とビッ
トカウンタ回路とをそれぞれ初期値に設定することによ
り、一時記憶手段に正しいmビットの受信スロットデー
タが記憶された時点でビット同期からスロット同期まで
一度にとることができるため、ビット位置補正や再度の
受信スロットデータの取り込みの処理を行うことなく、
簡単な回路構成により正しく同期受信入力ができ、また
データ受信完了までの時間を短縮することができる。ま
た、本発明によれば、ユニークワード検出信号を受信入
力完了信号としても用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1の回路で受信する通信スロットデータのビ
ット構成の一例を示す図である。
【図3】従来の一例のブロック図である。
【図4】ユニークワード検出回路の一例の回路図であ
る。
【符号の説明】
11 入力制御回路 12 受信データシフトレジスタ 13 ユニークワード検出回路 14 ビットカウンタ回路 15 スロットカウンタ回路 21 通信スロットデータ 22 ユニークワード多重位置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mビット固定長の受信スロットデータを
    一時記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段に記憶
    されているmビットの受信スロットデータにユニークワ
    ードが本来多重されているべき所定ビット範囲にあるか
    否かを検出する検出手段と、前記検出手段によりユニー
    クワード検出信号が出力されたときに該検出信号により
    初期設定されて前記受信スロットデータの同期をとるス
    ロットカウンタ回路を有するスロット受信同期回路にお
    いて、前記受信スロットデータの各ビット入力に同期し
    て入力されるビットクロックをカウントし、そのカウン
    ト値が所定値になった時に前記スロットカウンタ回路へ
    信号を供給してカウントさせるビットカウンタ回路と、
    前記ユニークワード検出信号が入力された時に前記受信
    スロットデータの前記一時記憶手段への入力を制御して
    該一時記憶手段の記憶データをそのときの値に保持させ
    る入力制御回路と、前記ユニークワード検出信号により
    前記スロットカウンタ回路とビットカウンタ回路とを同
    時に初期値に設定する設定手段とを有し、前記両カウン
    タ回路を同時に初期値に設定することでスロット同期と
    ビット同期とを同時にとることを特徴とするスロット受
    信同期回路。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記検出手段の出力ユ
    ニークワード検出信号を前記スロットカウンタ回路とビ
    ットカウンタ回路のそれぞれのリセット端子に入力する
    手段であることを特徴とする請求項1記載のスロット受
    信同期回路。
  3. 【請求項3】 前記一時記憶手段は、既知のパターンの
    kビットのユニークワードが所定ビット範囲に割り付け
    られて多重されたmビット(ただし、m>k)固定長の
    受信スロットデータがシリアルに入力され、これを順次
    所定方向にシフトするmビットシフトレジスタであり、
    前記検出手段は、前記mビットシフトレジスタのmビッ
    ト並列出力端子のうち、前記ユニークワードが本来多重
    されているべき前記所定ビット範囲のkビットの並列出
    力端子からリアルタイムに出力されるkビットの記憶デ
    ータを入力信号として受け、この入力信号と前記ユニー
    クワードのパターンとを比較し、該入力信号が前記ユニ
    ークワードであるか否かを検出する構成であることを特
    徴とする請求項1又は2記載のスロット受信同期回路。
  4. 【請求項4】 前記検出手段の出力ユニークワード検出
    信号は、前記スロットカウンタ回路とビットカウンタ回
    路の初期値設定のための信号と同時に、受信データの受
    信入力完了を示す受信入力完了信号としても出力される
    ことを特徴とする請求項1記載のスロット受信同期回
    路。
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