JPH07142460A - 酸化処理装置及び酸化処理方法 - Google Patents

酸化処理装置及び酸化処理方法

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JPH07142460A
JPH07142460A JP31435693A JP31435693A JPH07142460A JP H07142460 A JPH07142460 A JP H07142460A JP 31435693 A JP31435693 A JP 31435693A JP 31435693 A JP31435693 A JP 31435693A JP H07142460 A JPH07142460 A JP H07142460A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧下でのウエット酸化処理を可能にした酸
化処理装置及び酸化処理方法を提供することにある。 【構成】 被処理体Wを高温下で酸化処理する処理炉1
と、この処理炉1を減圧する減圧手段13と、前記処理
炉1外に設けられ水素ガスと酸素ガスを燃焼させて水蒸
気を発生させる燃焼装置23と、この燃焼装置23と前
記処理炉1を接続する水蒸気供給管路24と、この水蒸
気供給管路24に設けられ燃焼装置23側と処理炉1側
に圧力差を生じさせる絞り部46とを備えている。これ
により燃焼装置23における安定した燃焼が確保される
ため、減圧下でのウエット酸化処理が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化処理装置及び酸化
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体デバイスの製造において
は、半導体ウエハの表面に酸化膜を形成する酸化処理工
程があり、その酸化処理の一つの方法として、処理炉内
において半導体ウエハを高温下で水蒸気と接触させて酸
化(ウエット酸化)させる方法がある。そして、このよ
うな酸化処理を行うために、例えば特公昭63−605
28号公報、特開昭63−210501号公報などに示
されているように、水素ガスと酸素ガスを反応(燃焼)
させて水蒸気を発生させる燃焼装置を処理炉の外部に独
立させて設け、この燃焼装置により発生する水蒸気を水
蒸気供給管路を介して処理炉に供給する方法が知られて
いる。
【0003】この方法によれば、処理炉内で水素ガスと
酸素ガスを燃焼させて水蒸気を発生させる方法と異な
り、処理炉における加熱状態を、燃焼装置の動作状態と
分離して制御することができるので、処理炉での半導体
ウエハに対する酸化処理を高い信頼性、安全性及び再現
性を持って実施することが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
酸化処理においては、酸化膜の膜質を如何に向上させる
かが重要な課題となり、燃焼装置の燃焼条件、処理炉の
温度条件等の選定により膜質の向上が図られている。し
かしながら、現状の酸化処理装置の構成では、選定すべ
き条件が限られており、膜質の向上を図る上である程度
限界に近いものがある。そこで、減圧CVDが減圧下で
の成膜処理によって膜質の向上に成果を収めていること
に着目し、これと同様の発想により前記酸化処理を減圧
下で行う発案がなされている。
【0005】しかしながら、前記処理炉における酸化処
理を減圧下で行おうとすると、燃焼装置における水素ガ
スと酸素ガスの反応(燃焼)が不安定になり、水蒸気を
安定して供給することが困難になるばかりでなく、水素
ガスによる爆発の危険性が増大する問題があり、減圧下
でのウエット酸化処理を実現することが困難であった。
【0006】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、減圧下でのウエット酸化処理を可能にした
酸化処理装置及び酸化処理方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明に係る酸化処理装置は、被処理体を高
温下で酸化処理する処理炉と、この処理炉を減圧する減
圧手段と、前記処理炉外に設けられ水素ガスと酸素ガス
を燃焼させて水蒸気を発生させる燃焼装置と、この燃焼
装置と前記処理炉を接続する水蒸気供給管路と、この水
蒸気供給管路に設けられ燃焼装置側と処理炉側に圧力差
を生じさせる絞り部とを備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2の発明に係る酸化処理装置
は、請求項1の発明を前提とし、前記絞り部が前記水蒸
気供給管路に沿って多段に設けられていることを特徴と
する。
【0009】更に、請求項3の発明に係る酸化処理装置
は、請求項1又は2の発明を前提とし、前記水蒸気供給
管路に前記絞り部の通過直後の水蒸気を加熱するための
加熱部が設けられていることを特徴とする。
【0010】また、請求項4の発明に係る酸化処理方法
は、水素ガスと酸素ガスを反応させて水蒸気を発生させ
る工程と、前記水蒸気を減圧された処理炉内にその減圧
が前記反応に直接作用しないように圧力的に遮断して供
給する工程と、前記減圧された処理炉内で被処理体を加
熱しながら前記水蒸気と接触させて酸化処理する工程と
を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、燃焼装置と処理炉を
接続している水蒸気供給管路に燃焼装置側と処理炉側に
圧力差を生じさせる絞り部を設けているため、処理炉を
減圧することにより燃焼装置に与える減圧の影響が低減
ないし解消され、燃焼装置における安定した燃焼が可能
となる。これにより水蒸気の供給の安定化及び安全性の
向上が図れるため、減圧下でのウエット酸化処理が可能
となり、酸化膜の膜質の向上が図れる。
【0012】請求項2の発明によれば、多段の絞り部に
よって燃焼装置側を常圧に近い圧力に且つ処理炉側を十
分に低い圧力にすべく大きな圧力差を急激な圧力変化を
伴わずに生じさせることが可能となり、燃焼の一層の安
定化及び膜質の一層の向上が図れる。
【0013】請求項3の発明によれば、絞り部の通過直
後の水蒸気が加熱部により加熱されるため、圧力変化に
伴う水蒸気の結露が防止され、膜質のより一層の向上が
図れる。
【0014】請求項4の発明によれば、被処理体のウエ
ット酸化処理が減圧下でなされるため、酸化速度が遅く
なって被処理体に成膜される酸化膜の膜厚の制御が容易
になり、膜質の向上及び極薄膜の成膜が可能となる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。
【0016】酸化処理装置の全体構成を示す図1におい
て、1は被処理体である半導体ウエハWを例えば850
℃程度の高温下で酸化処理する縦型の処理炉で、この処
理炉1は下端が開放した縦長円筒状の耐熱性を有する例
えば石英製の反応管2を備えている。この反応管2は下
端開口部が蓋体3で閉塞されることにより気密性の高い
容器となる。前記反応管2の下方にはその下端開口部を
開閉する蓋体3が配置され、この蓋体3上には多数枚の
半導体ウエハWを水平状態で上下方向に間隔をおいて多
段(例えば150枚程度)に支持するウエハボート4が
保温筒5を介して支持されている。
【0017】前記蓋体3は反応管2内への前記ウエハボ
ート4の搬入及び搬出を行うと共に蓋体3の開閉を行う
昇降機構6に連結されている。また、前記反応管2の周
囲には内部を所望温度例えば800〜1000℃程度に
加熱するヒータ7が配設され、その更に外周には断熱材
8を介してアウターシェル9が設けられている。
【0018】前記反応管2の一側部(下方側壁部)には
水蒸気導入管10が一体に設けられ、この水蒸気導入管
10の基部側は反応管2の管壁と一体となって上方に導
かれてから、反応管2内の上端部に凹状に形成された水
蒸気導入ポート11に臨んで開口されている。また、反
応管2の他側部(下方側壁部)には排気管12が一体に
設けられ、この排気管12には反応管2内を減圧する減
圧手段としての減圧ポンプ13を備えた減圧管14が二
重のOリング15を介設したフランジ継手16を介して
気密に接続されている。
【0019】この減圧管14には例えばアングル弁から
なる開閉弁17が介設されると共にこの開閉弁17をバ
イパスするバイパス管18が接続され、バイパス管18
には例えばエアオペレートバルブからなる開閉弁19と
例えばピエゾバルブからなる圧力制御弁20が介設され
ている。前記反応管2内を所定の圧力例えば300〜5
00Torr程度に減圧する場合、減圧管14に設けら
れた圧力センサ21で圧力を検出しつつ先ず減圧管14
の開閉弁17を開にして所定の圧力まで減圧し、以後は
減圧管14の開閉弁17を閉に且つバイパス管18の開
閉弁19を開にして圧力制御弁20で所定の圧力を維持
するようコントローラ22によって制御されるようにな
っている。なお、減圧管14の下流は図示しない工場排
気ダクトに接続されている。
【0020】一方、前記反応管2の水蒸気導入管10に
は水素ガスと酸素ガスを燃焼(反応)させて水蒸気を発
生させる燃焼(反応)装置23が水蒸気供給管路24を
介して接続されている。この燃焼装置23は、図3に示
すように縦長円筒状の耐熱性を有する例えば石英製の燃
焼容器25を備え、この燃焼容器25の底部にはこれよ
り下方に一体に延出した石英製のガス導入管26が設け
られている。このガス導入管26は二重管構造のもの
で、中央の水素ガス導入管27と、この外周の酸素ガス
導入管28とを有している。中央の水素ガス導入管27
は外周の酸素ガス導入管28の閉塞した下端部を貫通し
て下方に突出した接続口27aを有し、外周の酸素ガス
導入管28は下側部から一側外方に突出した接続口28
aを有している。
【0021】前記水素ガス導入管27の接続口27aに
は図1に示すように切替えバルブ29と流量制御機構3
0を介して水素ガス源31が接続されると共に、切替え
バルブ29より分岐した配管及び流量制御機構32を介
して窒素ガス源33が接続されている。また、前記酸素
ガス導入管28の接続口28aには流量制御機構34を
介して酸素ガス源35が接続されている。
【0022】図3に示すように前記燃焼容器25内の底
部中央には平面円形の凹部36が一体成形され、この凹
部36の底部に前記酸素ガス導入管28の上端部が連設
されている。また、前記凹部36の深さ方向略中間には
水平の仕切壁のように適当幅で環状をなす石英製の拡散
板37が一体成形され、この拡散板37の内周縁に前記
水素ガス導入管27の上端部が連設されている。
【0023】前記水素ガス導入管27の拡散板37より
少し下方に下がった位置には小口径に絞った酸素ガス逆
流防止兼用の水素ガス噴出ノズル38が一体成形されて
いる。前記凹部36内の拡散板37より下方に形成され
た環状空間39と前記酸素ガス導入管28が連通し、こ
の環状空間39より酸素ガスが燃焼容器25内に拡散し
て吹き出すように前記拡散板37には小口径の複数の酸
素ガス噴出ノズル40が広く分散して穿設されている。
【0024】前記二重管構造のガス導入管26の周囲に
はガス加熱用ヒータ41が配設されている。このガス加
熱用ヒータ41により前記水素ガス導入管27及び酸素
ガス導入管28に導通される水素ガス及び酸素ガスが自
然着火温度以上に加熱され、加熱された水素ガスと酸素
ガスが水素ガス噴出ノズル38と酸素ガス噴出ノズル4
0より燃焼容器25内に噴出して混合することで炎Fを
上げて燃焼するようになっている。この燃焼によって水
蒸気が発生する。前記ガス加熱用ヒータ41と燃焼容器
25の底部との間には断熱材42が介設され、燃焼容器
25の周囲にはこれを例えば500℃程度に冷却する例
えば水冷ジャケットからなる冷却機構43が配設されて
いる。また、前記燃焼容器25の頂部には石英製の水蒸
気供給管路24が一体に突出成形され、この水蒸気供給
管路24が図1に示すように前記反応管2の水蒸気導入
管10に二重のOリング44を介設したフランジ継手4
5を介して気密に接続されている。
【0025】そして、前記水蒸気供給管路24内には、
図2に示すように燃焼装置23側と処理炉1側に圧力差
(P1−P2)を生じさせる絞り部例えば石英製のオリフ
ィス46が一体に設けられている。このオリフィス46
の水蒸気供給管路24の内径に対する口径の大きさ及び
厚さ等の選定によって、例えば処理炉1側の圧力P2が
300〜500Torr程度に対して燃焼装置23側の
圧力P1が600Torr程度になるように構成され
る。また、前記水蒸気供給管路24の周囲には図1に示
すようにオリフィス46の通過直後の水蒸気を例えば2
00℃程度に加熱する加熱部である水蒸気加熱ヒータ4
7が配設され、オリフィス46の通過に伴う圧力変化
(断熱膨張)によって生じる水蒸気の結露を防止するよ
うに構成されている。
【0026】次に、以上の構成からなる酸化処理装置の
作用を説明する。先ず、窒素ガス源33から燃焼容器2
5及び水蒸気供給管路24を介して窒素ガスを処理炉1
の反応管2内に供給しつつ反応管2内を減圧管14及び
減圧ポンプ13を介して排気することにより反応管2内
を窒素ガスにより置換してから、蓋体3を開けて半導体
ウエハWを支持したウエハボート4を保温筒5と共に反
応管2内に装入する。次いで、窒素ガスの供給を続けた
状態でコントローラ22による圧力制御により反応管2
内を所定の圧力例えば400Torrに減圧した後、こ
の圧力を維持しつつ窒素ガス源33から酸素ガス源35
に徐々に切替えて反応管2内を酸素ガスにより置換す
る。
【0027】次いで、前記圧力を維持しつつ水素ガス源
31から水素ガスを酸素ガスとの流量比が例えば1対1
になるようにして供給し、これら水素ガスと酸素ガスを
ガス加熱用ヒータ41で例えば850℃程度に加熱しつ
つ燃焼容器25内で燃焼させることにより水蒸気を発生
させ、この水蒸気を所定の圧力例えば400Torrの
減圧及び所定の温度例えば850℃の高温に維持された
反応管2内に供給することにより半導体ウエハWに対す
る所要のウエット酸化処理が施される。なお、燃焼容器
25内に供給された水素ガスと酸素ガスは、化学量論に
従って約2対1の割合で燃焼する。従って、酸素ガスは
少し過剰供給となるが、この過剰の酸素ガスが水蒸気の
キャリアガスとして作用すると共に、反応管2内での酸
化処理に寄与することとなる。
【0028】ところで、減圧下でウエット酸化処理を行
おうとする場合、減圧状態に維持された反応管2から水
蒸気供給管路24を介して燃焼装置23に減圧が作用
し、燃焼装置23における安定した燃焼を阻害する恐れ
がある。そこで、燃焼装置23と処理炉1の反応管2を
接続している水蒸気供給管路24に燃焼装置23側と処
理炉1側に圧力差を生じさせるオリフィス46が設けら
れているので、反応管2から水蒸気供給管路24を介し
て燃焼装置23に直接作用しようとする減圧がオリフィ
ス46によって緩衝ないし遮断され、燃焼装置23にお
ける安定した燃焼が保障されることになる。これにより
水蒸気の供給の安定化及び安全性の向上が図れるため、
減圧下でのウエット酸化処理が可能となり、酸化膜の膜
質の向上が図れる。
【0029】すなわち、この酸化処理方法としては、水
素ガスと酸素ガスを反応させて水蒸気を発生させる工程
と、前記水蒸気を減圧された処理炉1の反応管2内にそ
の減圧が前記反応に直接作用しないように圧力的に遮断
して供給する工程と、前記減圧された処理炉1の反応管
2内で被処理体である半導体ウエハWを加熱しながら前
記水蒸気と接触させて酸化処理する工程とを備えてい
る。
【0030】従って、半導体ウエハWのウエット酸化処
理が減圧下でなされるため、酸化速度が遅くなって半導
体ウエハWに成膜される酸化膜の膜厚の制御が容易にな
り、膜質の向上が図れると共に極薄膜(例えば50オン
グストローム程度)の成膜が容易になる。更に、オリフ
ィス46の通過直後の水蒸気が水蒸気加熱ヒータ47に
より加熱されるため、圧力変化に伴う水蒸気の結露が防
止され、膜質のより一層の向上が図れる。
【0031】更に、燃焼装置23においては、酸素ガス
噴出ノズル40が中央の水素ガス噴出ノズル38の先端
よりも上方に突出していると共に周囲に遠く放れて広く
分散しているので、酸素ガスが水素ガスの周囲の広い範
囲に拡散して噴出するようになり、燃焼容器25内で炎
Fが半径方向に太く且つ高さ方向に短くなって効率よく
燃焼するようになる。このため、仮に燃焼容器25内に
水蒸気供給管路24を介して減圧が多少作用したとして
も、炎Fが細長くなって燃焼が不安定になるようなこと
はない。
【0032】このようにして酸化処理が終了した後は、
前記とは逆の手順で水素ガスの供給の停止、処理炉内の
酸素ガスによる置換及び窒素ガスによる置換を順次行
い、減圧ポンプ13を停止して反応管2内を常圧に戻
し、処理済み半導体ウエハWをウエハボート4及び保温
筒5と共に昇降機構6により反応管2内から下方へ搬出
すればよい。
【0033】図4は水蒸気供給管路24に設けられる絞
り部の変形例を示している。水蒸気供給管路内24には
その長手方向に沿って適宜間隔で石英製のオリフィス4
6が多段(図示例では4段)に且つ一体に設けられ、こ
れらオリフィス46全体を覆うように水蒸気供給管路2
4の周囲に水蒸気加熱ヒータ47が配設されている。こ
の多段のオリフィス46によれば、水蒸気供給管路24
の内径に対する各オリフィス46の口径の大きさ、厚さ
及びオリフィス46間の距離等の選定によって燃焼装置
23側を常圧に近い圧力P1に且つ処理炉1側を十分に
低い圧力P2にすべく大きな圧力差(P1−P2)を急激
な圧力変化を伴わずに生じさせることが可能となり、燃
焼の一層の安定化及び膜質の一層の向上が図れる。
【0034】また、図5は水蒸気供給管路24に設けら
れる絞り部の別の変形例を示している。水蒸気供給管路
24内には絞り部として石英製の先細末広ノズル48が
一体に設けられ、この先細末広ノズル48全体を覆うよ
うに水蒸気供給管路24の周囲には水蒸気加熱ヒータ4
7が配設されている。この先細末広ノズル48によれ
ば、水蒸気供給管路24の内径に対する先細末広ノズル
48の口径の大きさ及び長さ等の選定によって前記多段
オリフィス46と同様に燃焼装置23側を常圧に近い圧
力P1に且つ処理炉1側を十分に低い圧力P2にすべく大
きな圧力差(P1−P2)を急激な圧力変化を伴わずに生
じさせることが可能となり、燃焼の一層の安定化及び膜
質の一層の向上が図れる。
【0035】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能
である。例えば、図2及び図4の実施例の絞り部として
は、いわゆる管内オリフィスが例示されているが、いわ
ゆる管内ノズルであってもよい。また、絞り部は水蒸気
供給管路24の全体に渡って形成されていてもよく、す
なわち水蒸気供給管路24を細管により構成してもよ
く、この場合には管内オリフィスや管内ノズルは不要と
なる。
【0036】処理炉1としては、縦型炉が例示されてい
るが、横型炉であってもよい。また、被処理体として
は、半導体ウエハWが例示されているが、例えばLCD
等であってもよい。更に、実施例の酸化処理装置は、高
温の処理炉1及び減圧手段(減圧ポンプ13)を有して
いるため、燃焼装置23の代りに処理ガス供給源を接続
することにより減圧CVD装置として使用することも可
能である。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0038】(1)請求項1の発明によれば、燃焼装置
と処理炉を接続している水蒸気供給管路に燃焼装置側と
処理炉側に圧力差を生じさせる絞り部を設けているた
め、処理炉を減圧することにより燃焼装置に与える減圧
の影響が低減ないし解消され、燃焼装置における安定し
た燃焼が可能となる。これにより水蒸気の供給の安定化
及び安全性の向上が図れるため、減圧下でのウエット酸
化処理が可能となり、酸化膜の膜質の向上が図れる。
【0039】(2)請求項2の発明によれば、多段の絞
り部によって燃焼装置側を常圧に近い圧力に且つ処理炉
側を十分に低い圧力にすべく大きな圧力差を急激な圧力
変化を伴わずに生じさせることが可能となり、燃焼の一
層の安定化及び膜質の一層の向上が図れる。
【0040】(3)請求項3の発明によれば、絞り部の
通過直後の水蒸気が加熱部により加熱されるため、圧力
変化に伴う水蒸気の結露が防止され、膜質のより一層の
向上が図れる。
【0041】(4)請求項4の発明によれば、被処理体
のウエット酸化処理が減圧下でなされるため、酸化速度
が遅くなって被処理体に成膜される酸化膜の膜厚の制御
が容易になり、膜質の向上及び極薄膜の成膜が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す酸化処理装置の全体構
成図である。
【図2】絞り部の拡大断面図である。
【図3】燃焼装置の拡大断面図である。
【図4】絞り部の変形例を示す断面図である。
【図5】絞り部の別の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体) 1 処理炉 2 反応管 13 減圧ポンプ(減圧手段) 14 減圧管 23 燃焼装置 24 水蒸気供給管路 46 オリフィス(絞り部) 47 水蒸気加熱ヒータ(加熱部) 48 先細末広ノズル(絞り部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を高温下で酸化処理する処理炉
    と、この処理炉を減圧する減圧手段と、前記処理炉外に
    設けられ水素ガスと酸素ガスを燃焼させて水蒸気を発生
    させる燃焼装置と、この燃焼装置と前記処理炉を接続す
    る水蒸気供給管路と、この水蒸気供給管路に設けられ燃
    焼装置側と処理炉側に圧力差を生じさせる絞り部とを備
    えたことを特徴とする酸化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記絞り部が前記水蒸気供給管路に沿っ
    て多段に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の酸化処理装置。
  3. 【請求項3】 前記水蒸気供給管路の周囲に前記絞り部
    の通過直後の水蒸気を加熱するための加熱部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の酸化処理
    装置。
  4. 【請求項4】 水素ガスと酸素ガスを反応させて水蒸気
    を発生させる工程と、前記水蒸気を減圧された処理炉内
    にその減圧が前記反応に直接作用しないように圧力的に
    遮断して供給する工程と、前記減圧された処理炉内で被
    処理体を加熱しながら前記水蒸気と接触させて酸化処理
    する工程とを備えたことを特徴とする酸化処理方法。
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