JPH0714113Y2 - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

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JPH0714113Y2
JPH0714113Y2 JP1988074094U JP7409488U JPH0714113Y2 JP H0714113 Y2 JPH0714113 Y2 JP H0714113Y2 JP 1988074094 U JP1988074094 U JP 1988074094U JP 7409488 U JP7409488 U JP 7409488U JP H0714113 Y2 JPH0714113 Y2 JP H0714113Y2
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JP
Japan
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passage
pressure chamber
orifice
spool valve
valve
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JP1988074094U
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JPH01176577U (ja
Inventor
重幸 葉玉
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車等においてパワーソースとしてのオイ
ルポンプからパワーステアリング装置等に供給される作
動液体の流量制御装置に関する。
従来の技術 従来のこの種の流量制御装置としては、例えば第3図に
示すようなものが知られている(特開昭61−218479号公
報等参照)。
概略を説明すれば、ベーンポンプボディと一体に形成さ
れたバルブボディ1内に、一端側が封止された段差収納
孔2を形成し、この開口端がコネクタ3により閉止され
ており、このコネクタ3は、内部にパワーステアリング
装置つまりアクチュエータに連通する吐出通路4を有す
ると共に、この吐出通路4と上記収納孔2とを連通する
オリフィス5が軸方向へ連続形成されている。上記収納
孔2の内部には、これを1次圧力室6と2次圧力室7と
に隔成するスプール弁8が摺動自在に嵌挿されている。
このスプール弁8は、2次圧力室7内に収装したスプリ
ング9のばね力によって常時1次圧力室6側に偏倚さ
れ、常態(図示)時にはその胴部(ランド部)でドレン
通路10を閉止していると共に、前端側のピン8aがオリフ
ィス5の流路断面積を最大に開成している。また、バル
ブボディ1の内部には、圧力信号通路11が形成されてい
る。この圧力信号通路11は、一端部11aがコネクタ3の
外周面に形成された環状溝12と、半径方向に形成された
通孔13を介してオリフィス5後部の吐出通路4に開口し
ている一方、他端部11bが2次圧力室7に開口してい
る。また、両端部11a,11bの端末近傍夫々には、略円柱
状の栓体14,14が圧入され、この圧力信号通路11の外気
への解放を封止している。そして、上記スプール8弁
は、上記圧力信号通路11から伝達されたオリフィス5の
前後差圧及びスプリング9のばね力で左右に移動制御さ
れるようになっている。
したがって、ベーンポンプが低回転である場合は、導入
通路15から1次圧力室6に導入された作動液体たる作動
油の全部がオリフィス5を通る。このとき、スプール弁
8にはオリフィス5を通過する前の1次圧力室6内の圧
力と、通孔13及び圧力信号通路11から2次圧力室7内に
導かれたオリフィス5通過後の圧力とが作用するが、作
動油がオリフィス5を通過する前後差圧は小さい。した
がって、スプール弁8が、1次圧力室6内の油圧と2次
圧力室7内の油圧とスプリング9のばね力の合成力で図
示の位置に移動し、ランド部がドレン通路10を閉塞する
と共にピン8aがオリフィス5を最大径とする。このた
め、1次圧力室6内に導入通路15を介して導入されたポ
ンプからの作動油はオリフィス5及び吐出通路4を通っ
てアクチュエータに供給され、操舵力の助勢に供され
る。
次に、ベーンポンプの回転が上昇して1次圧力室6内へ
の作動油の流入量が増すと、オリフィス5の前後差圧が
大きくなり、スプール弁8がスプリング9のばね力に打
ち勝って図中右方向に移動し、ドレン通路10を徐々に開
成すると共にピン8aがオリフィス5を絞り込んで流路断
面積を小さくする。このため、1次圧力室6内に流入し
た作動油は、オリフィス5を通過する制限流動とドレン
通路10からリリースする余剰油流動とに分流される。ま
た、更にベーンポンプの回転が上昇すると、スプール弁
8がさらに右方向に移動してドレン通路10が大きく開か
れアクチュエータに供給される流量を制御し、操舵力の
安定性を確保するようになっている。
考案が解決しようとする課題 然し乍ら、上記従来の流量制御装置にあっては、バルブ
ボディ1内に圧力信号通路11を形成するようになってい
るため、該圧力信号通路11の孔開け加工の技術上の点か
ら、該孔開け加工時におけるバルブボディ1の圧力変形
を招く虞れがあると共に、上述のように端末近傍に円柱
状の栓体14,14を圧入して開口端を封止しなければなら
ないので、この圧入封止作業が煩雑であるばかりか、油
圧等に起因して栓体14,14付近から油漏れの生じる虞れ
がある。
そこで、特公昭60−20590号公報に記載された発明のよ
うに、スプールバルブの内部に通路を形成するようなも
のも提供されてはいるが、この通路は複雑な略コ字形状
に連続して形成されているため、一般的なドリリング加
工によって形成することが不可能であり、例えば鋳造等
によって形成しなければならない。この結果、成形作業
が極めて煩雑となり、該作業能率の低下とコストの高騰
が余儀なくされる。
課題を解決するための手段 本考案は、前記各従来の実情に鑑みて案出されたもの
で、バルブボディの内部軸方向に穿設された収納孔と、
上記バルブボディの周壁半径方向に夫々穿設されて、上
記収納孔を介して連通する導入通路及びドレン通路と、
前記導入通路から収納孔の前端部に有する1次圧力室に
導入された作動流体をオリフィスを通過させてアクチュ
エータに供給する吐出通路と、上記収納孔に摺動自在に
設けられて、上記オリフィスの前後差圧に応動して上記
ドレン通路を開閉制御するスプール弁と、上記1次圧力
室と上記スプール弁後端側に形成された2次圧力室とを
連通し、上記オリフィスの前後差圧をスプール弁に伝達
する圧力信号通路とを備えた流量制御装置であって、 上記スプール弁を、上記収納孔内を摺動する胴部と、該
胴部の先端に後端部が挿通固定され、胴部の摺動位置に
応じて上記オリフィスの流路断面積を可変にするニード
ル部とから構成する一方、 上記圧力信号通路を、前記胴部の内部に1次圧力室側か
ら穿設された通路と2次圧力室側から穿設された通路と
を交差連通するように形成された屈曲通路部と、上記ニ
ードル部の内部軸方向に形成された直線通路部とから構
成し、 かつ該ニードル部の後端部外周面で前記屈曲通路部の1
次圧力室側の端部を閉止して、前記屈曲通路部と直線通
路部とを連通させたことを特徴としている。
作用 前記構成の本考案によれば、スプール弁のニードル部に
よってオリフィスの流路断面積を可変制御することによ
り、吐出通路への作動油の供給流量を高精度に制御でき
る。
また、圧力信号通路をバルブボディ内ではなく、スプー
ル弁の胴部とニードル部の内部に形成することにより、
オリフィス前後の差圧の良好な伝達性が得られることは
勿論のこと、孔開け加工によるバルブボディの圧力変形
が完全に防止され、また圧力信号通路の開口端を封止す
る栓体が不要になるため、その圧入作業等が回避でき
る。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図は本考案に係る流量制御装置の一実施例を示し、
21はベーンポンプボディに一体に設けられた略円柱状の
バルブボディであって、このバルブボディ21は、内部軸
方向に一端が封止された略円筒状の収納孔22が形成され
ているとともに、周壁には一端が上記収納孔22に、他端
がポンプの吸入口及び貯留タンクに連通するドレン通路
23が半径方向に形成されている。また、バルブボディ21
の収納孔22開口端側周壁には、後述の1次圧力室にポン
プから吐出された作動油を導入する導入通路24が形成さ
れている。また、25は上記収納孔22の開口端を閉止する
コネクタであって、このネコクタ25には、内部軸方向に
図外のパワーステアリング装置たるアクチュエータに連
通する大径な吐出通路26と、該吐出通路26と収納孔22を
連通するオリフィス27が連続形成されている。また、上
記収納孔27内には、これを1次圧力室28と2次圧力室29
とに隔成するスプール弁30が軸方向へ摺動自在に嵌挿さ
れている。このスプール弁30は、前端側のピン孔30a内
に、上記オリフィス27内を進退動する該オリフィス27の
流路断面積を可変にするニードル部31が圧入固定されて
いると共に、2次圧力室29内のスプリング33のばね力に
よって1次圧力室28側に偏倚され、常態時にはその胴部
32でドレン通路23を閉止していると共に、ピン31がオリ
フィス27の流路断面積を最大に開成している。
そして、上記スプール弁30のニードル部31及び胴部32の
各内部には、連続した圧力信号通路34が形成されてい
る。すなわち、この圧力信号通路34は、第2図にも示す
ようにニードル部31の内部中心軸方向に貫通形成されて
一端部35aが吐出通路26側に開口した直線通路部35と、
胴部32の内部に略く字形状に屈曲形成されて一端部36a
が2次圧力室29に開口した屈曲通路部36とからなり、両
通路部35,36の各他端部35b,36bは、ピン孔30aの最深部
に有する連通室37を介して連通している。つまり、屈曲
通路部36は、2次圧力室29側からほぼ軸方向に沿ってド
リルによって穿設された一端部36aと、1次圧力室28側
からドリルによって傾斜状に穿設されて先端が一端部36
a先端に交差状に連通する他端部36bとからなり、他端部
36bは、ピン孔30aを傾斜状に横断して孔開け加工上1次
圧力室28内に開口しているが、この開口はピン孔30aに
圧入固定されたニードル部31の後端部31a外周面で閉止
されており、したがって、連通室37を介して直線通路部
35の他端部35bのみに連通している。
依って、この実施例にあっては、圧力信号通路34を従来
のようにバルブボディ21ではなくスプール弁30のニード
ル部31及び胴部32内に設けることにより、該圧力信号通
路34を介してオリフィス27前後の作動油圧をスプール弁
30に伝達し、その差圧に応じてスプール弁30を左右に移
動させることができることは勿論のこと、孔開け加工時
おけるバルブボディ21の圧力変形が完全に防止される。
また、圧力信号通路34の端末部等を栓体で閉止すること
なく、屈曲通路部36の他端部36b側を単にニードル部31
の後端部31a外周面で閉止することができるため、栓体
自体の圧入作業が回避できると共に、該栓体によるシー
ル性の悪化等を考慮する必要がなくなる。
更に、コネクタ25の半径方向への通孔等の孔開け加工が
不要になる。
尚、本考案に係る流量制御装置は、上記実施例の構成に
限定されるものではない。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案に係る流量制御装
置によれば、スプール弁のニードル部によってオリフィ
スの流路断面積を可変制御することにより、吐出通路へ
の作動油の供給流量を高精度に制御できるばかりか、圧
力信号通路をバルブボディ内ではなく、スプール弁の胴
部とニードル部の内部に形成したため、ドリルでの孔開
け加工によるバルブボディの圧力変形が防止される。ま
た、ドリルによる孔開け加工であるため、その作業が容
易であると共に、コストの高騰が防止される。
しかも、屈曲通路部の1次圧力室側端部を栓体ではなく
ニードル部の挿通固定時に該ニードル部の後端部外周面
によって閉止するようにしたため、栓体による煩雑な圧
入作業やシール性能の悪化が回避される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る流量制御装置の一実施例を示す断
面図、第2図は本実施例に供されるスプール弁を示す断
面図、第3図は従来の装置を示す断面図である。 21……バルブボディ、22……収納孔、23……ドレン通
路、24……導入通路、26……吐出通路、27……オリフィ
ス、28……1次圧力室、29……2次圧力室、30……スプ
ール弁、31……ニードル部、31a……後端部、32……胴
部、34……圧力信号通路、35……直線通路部、36……屈
曲通路部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブボディの内部軸方向に穿設された収
    納孔と、上記バルブボディの周壁半径方向に夫々穿設さ
    れて、上記収納孔を介して連通する導入通路及びドレン
    通路と、前記導入通路から収納孔の前端部に有する1次
    圧力室に導入された作動流体をオリフィスを通過させて
    アクチュエータに供給する吐出通路と、上記収納孔に摺
    動自在に設けられて、上記オリフィスの前後差圧に応動
    して上記ドレン通路を開閉制御するスプール弁と、上記
    1次圧力室と上記スプール弁後端側に形成された2次圧
    力室とを連通し、上記オリフィスの前後差圧をスプール
    弁に伝達する圧力信号通路とを備えた流量制御装置であ
    って、 上記スプール弁を、上記収納孔内を摺動する胴部と、該
    胴部の先端に後端部が挿通固定され、胴部の摺動位置に
    応じて上記オリフィスの流路断面積を可変にするニード
    ル部とから構成する一方、 上記圧力信号通路を、前記胴部の内部に1次圧力室側か
    ら穿設された通路と2次圧力室側から穿設された通路と
    を交差連通するように形成された屈曲通路部と、上記ニ
    ードル部の内部軸方向に形成された直線通路部とから構
    成し、 かつ該ニードル部の後端部外周面で前記屈曲通路部の1
    次圧力室側の端部を閉止して、前記屈曲通路部と直線通
    路部とを連通させたこと特徴とする流量制御装置。
JP1988074094U 1988-06-03 1988-06-03 流量制御装置 Expired - Lifetime JPH0714113Y2 (ja)

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JPH01176577U JPH01176577U (ja) 1989-12-15
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JPS6020590A (ja) * 1983-07-14 1985-02-01 Sanyo Electric Co Ltd 発光ダイオ−ドの切断方法

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JPH01176577U (ja) 1989-12-15

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