JP2574048Y2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JP2574048Y2
JP2574048Y2 JP1991054503U JP5450391U JP2574048Y2 JP 2574048 Y2 JP2574048 Y2 JP 2574048Y2 JP 1991054503 U JP1991054503 U JP 1991054503U JP 5450391 U JP5450391 U JP 5450391U JP 2574048 Y2 JP2574048 Y2 JP 2574048Y2
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pressure
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hydraulic oil
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JP1991054503U
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JPH04138174U (ja
Inventor
繁二 国本
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等に備えられる
パワーステアリング装置等のアクチュエータに用いる、
圧力作動油の供給量を制御する流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧式のアクチュエータ例え
ば、パワーステアリング装置には、例えばベーンポンプ
等の回転式容積型オイルポンプが広く使用されており、
ポンプ回転の上昇に伴いポンプから吐出される作動油の
量も増大することとなる。そこでパワーステアリング装
置の操舵助勢力を発生する作動油の流量が、所望の助勢
の程度に対応した流量となるように制御する必要があ
り、停車中の据切り時や低速走行時には助勢を比較的大
きくし、高速時には助勢を比較的小さくする目的で、ポ
ンプの回転速度が所定値以上になると油圧回路への作動
油の供給量の一部をドレンさせるために流量制御弁が用
いられる。
【0003】従来、この種流量制御弁には数々の提案が
なされており、例えば図2に示すような先行技術が知ら
れている。
【0004】すなわち、従来構造の流量制御弁は、図2
に示すように、バルブボディ40の内部に形成したスプ
ール室41の中にスプール42が摺動自在に配設され、
このスプール42の前後にそれぞれ、第1圧力室P1と
第2圧力室P2とが画成されている。
【0005】第1圧力室P1は、ポンプからの作動油が
流入する導入通路44と常時直接連通しており、アクチ
ュエータへ向けて作動油を吐出供給するための吐出通路
46とメインオリフィス48を介して連通されていると
共に、スプール室41の周壁には、ポンプから第1圧力
室P1に流入した余剰の圧油をスプール42の作動位置
に応じて図示していない吸込通路44へ還流させるドレ
ンポート45が形成されている。
【0006】第2圧力室P2は、バルブボディ40に形
成したスプール室41の外側に、軸方向に沿って穿設し
た感圧通路47と、油通路47a、47bとを介して吐
出通路46と圧力的に連通されている。また、スプール
42内には、リリーフ機構49が備えられている。
【0007】次いで、従来の流量制御弁による動作を説
明すると、ポンプの回転速度が上昇してポンプから第1
圧力室P1への圧油流入量が増加した場合には、スプー
ル42が図中右動し、第1圧力室P1からドレンポート
45への還流流路の有効断面積が増大するので、ポンプ
からの圧油流入量が上昇しても、第1圧力室P1の圧力
上昇は回避されるため第1および第2圧力室P1、P2
の差圧は、所定値まで大きくなると、その後はこれに
影響されることなく略一定値に保持される。また、ステ
アリング操作が行われて吐出通路46内の圧力が上昇し
た場合には、この吐出通路46に連通している第2圧力
室P2の圧力も上昇することから、スプール42が図中
左動して還流通路の有効断面積が減少する。これに応じ
て第1圧力室P1の圧力が上昇するため、第1および第
2圧力室P1、P2の差圧は吐出通路46の圧力変動
にも影響されず、この場合にも略一定値に保持される。
上記第1および第2圧力室P1、P2の差圧はオリフ
ィス48の前後の差圧に等しいため、このオリフィス4
8を通って第1圧力室P1から吐出通路46へ流れる作
動油の供給流量は略一定に保持される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の流量制御弁にあっては、吐出通路46の圧力が上昇
するステアリング操作時にも、第1および第2圧力室P
1、P2間の差圧を一定値に保持するように作動すると
ころから、結果的に、ステアリング操作時には第1圧力
室P1の圧力は高圧になり、該第1圧力室A1とドレン
ポート45との差圧は増大する。 一般に、ステアリング
操作時間は、さほど長時間になることは少ないが、渋滞
道路や過失等によってステアリング操作状態を長時間保
持すると、ポンプから吐出された作動油のほぼ全量が第
1圧力室P1からドレンポート45へ、さらには再びポ
ンプに吸入されて吐出されるというリリーフサイクルを
長時間続けることとなり、このとき、第1圧力室P1と
ドレーンポート45との圧力差が大きくなっていること
から、作動油の温度が上昇し劣化し易くなるという問題
があった。
【0009】本考案は、上記従来構造の問題点を解決す
るために、吐出通路の圧力が所定圧に至ったとき、ポン
プ内の作動油の一部を直接リザーバタンクに戻すように
して、作動油の昇温を防止する流量制御弁を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案は、ドレン流路より分岐させて分岐ドレン流
路を形成し、上記分岐ドレン流路に、吐出通路の作動油
圧力が所定値を越えた時のみ開弁してドレン流量の一部
を直接リザーバタンクに戻すための戻し弁を設けた。
【0011】
【作用】このような構成により、本考案によれば、吐出
通路の作動油圧力が所定値以下の場合には、戻し弁に作
用する圧力が低いので、分岐ドレン流路が閉塞された状
態が維持されており、ドレン流路より流出した余剰作動
油はポンプの吸入通路に還流する。
【0012】また、吐出通路の作動油圧力が所定値を越
えると、し弁が開弁し、分岐ドレン流路が開いてドレ
ンポートより流出した余剰作動油の一部をリザーバタン
クへ直接流出させてリザーバタンクとポンプとの循環に
よって放熱することとなって、ポンプ内の作動油温の上
昇が避けられる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0014】図1は、本考案による流量制御弁の戻し弁
を示す断面図であり、図1において、符号1はベーンポ
ンプ等の容積型オイルポンプに一体に設けられたバルブ
ボディである。上記バルブボディ1の内部にはスプール
収容孔2が形成され、このスプール収容孔2の開放端に
はコネクタブラグ3を嵌挿取り付けることにより、スプ
ール室2aが設けられており、スプール室2a内にはス
プール4が摺動自在に配設されている。また、コネクタ
プラグ3とスプール収容孔2との間にはパッキン5が介
装され、液密状態に保持されている。上記スプール室2
a内は、スプール4の前側でコネクタプラグ3側が第1
圧力室P1に、また、スプール4の後端部が第2圧力室
P2に、それぞれ画成されており、スプール4と第2圧
力室P2の室壁との間には、フロートコントロールスプ
リング6が設けられている。
【0015】上記コネクタプラグ3には、パワーステア
リング装置へ向けて作動油を吐出供給するための吐出通
路7が形成されており、この吐出通路7とスプール室2
aとを連通するオリフィス8が形成されている。
【0016】上記第1圧力室P1へは、スプール室2a
の周壁半径方向に穿設された導入通路9を介して圧油が
流入し、この流入した圧油のうちの所望の分量が、コネ
クタプラグ3のオリフィス8を介して吐出通路7からパ
ワーステアリング装置へ供給されると共に、この第1圧
力室P1へ流入した圧油のうちの残りの分量は、余剰作
動油としてドレンポート10からドレン流路15を経て
ポンプへ還流するようになっている。
【0017】また、スプール4の内部空間Sにはリリー
フバルブ機構11を備えており、このリリーフバルブ機
構11は、第2圧力室P2の圧力とドレンポート10内
の圧力との差圧が上昇して所定値に達したならば第2圧
力室P2内の作動油をドレンポート10へ漏出させるよ
うに作動し、それによってこの第2圧力室P2の圧力が
それ以上に上昇しないように、したがってスプール4が
それ以上第1圧力室P1側へ移動しないようにするもの
である。このリリーフバルブ機構11は、弁体として機
能するボール11a、ボールリテーナ11b、およびコ
イルスプリング11cから構成されている。スプール内
部空間Sは、その右端がプラグ12によって画成されて
おり、このプラグ12には第2圧力室P2をスプール内
部空間Sと連通されるオリフィス12aが形成されてい
る。このオリフィス12aの内部空間S側に形成された
バルブシート部12bへ、ボールリテーナ11bを介し
てコイルスプリング11cによって付勢されたボール1
1aが押圧されており、それによってオリフィス12a
が弾圧閉止されている。さらに、第2圧力室P2は、ス
プール室2aの外側に軸方向に沿って穿設された感圧通
路13を介して吐出通路7と圧力的に連通されている。
【0018】一方、上記ドレンポート10に連通する上
記ドレン流路15は、分岐して分岐ドレン流路16を有
するようになっており、分岐ドレン流路16はハウジン
グ1に設けた戻し弁17により開閉されるようになって
いる。更に戻し弁17を介してリザーバタンク側へ通じ
る還流孔18へ連通している。上記戻し弁17は、先端
部に突起を有する受圧部17aと、ドレン流路15に連
通する第1ラウンド17bと、分岐ドレン流路16に連
通する第2ランド17cとからなり、弁収容孔23内に
摺動自在に配設されている。また、戻し弁17の先端部
の受圧部17aには連通路22を介して吐出通路7が連
通されており、後端部には戻し弁17のリターンスプリ
ング19が設置されている。そして、このリターンスプ
リング19は、戻し弁17の作動油圧による動きを妨げ
ない程度のバネ定数を有するものである。
【0019】なお、上記戻し弁17の後端部には作動室
20が設けられており、戻し弁17の作動による作動室
20内の背圧は逃がし通路21を介してポンプの吸入通
路へ戻されるようになっている。
【0020】次いで、本考案による実施例の動作を説明
する。
【0021】まず、パワーステアリング装置に供給され
る吐出通路7内の圧力が所定値より低く、戻し弁17の
受圧部17aに作用する圧力が低い場合には、分岐ドレ
ン流路16が閉塞された状態が維持されており、ドレン
ポート10より流出した余剰作動油はドレン流路15か
らポンプの吸入通路に還流する。
【0022】これに対して、吐出通路7の作動油圧力
が、所定値より上昇すると、戻し弁17の受圧部17a
に作用する圧力が高くなるので、戻し弁17が後方に移
動し、第2ランド17cが分岐ドレン流路16を開いて
ドレンポート10より流出した余剰作動油の一部をリザ
ーバタンクへ通じる還流孔へ流出させる。そして吐出通
路7内の圧力が一定値以下に戻るとリターンスプリング
19の反力により戻し弁17が復帰し分岐ドレン流路1
6を閉塞して通常の流量制御弁の作動に戻る。したがっ
て、吐出通路7の作動油圧力が所定値を越えると、余剰
作動油の一部がリザーバタンクへ還流され、作動油はリ
ザーバに戻ることによって放熱され、油温の上昇が防止
される。
【0023】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
る流量制御弁は、ドレン流路より分岐させて分岐ドレン
流路を形成し、その分岐ドレン流路に、吐出通路の作動
油圧力が所定値を越えた時のみ開弁してドレン流量の一
部を直接リザーバタンクに戻す戻し弁を設けたことによ
り、余剰作動油の一部がリザーバタンクへ還流され、作
動油はリザーバに戻ることによって放熱され、油温の上
昇が有利に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による流量制御弁の戻し弁を示す断面図
である。
【図2】従来構造による流量制御弁の断面図である。
【符号の説明】
1 バルブボディ 15 ドレン流路 16 分岐ドレン流路 17 戻し弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 17/04 B62D 5/07 F15B 13/06 G05D 7/01

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボディに設けたスプール収容孔内
    に圧油を導入する導入通路と、余剰の圧油を還流させる
    ドレン流路と、スプール室に連通しアクチュエータに作
    動油を供給する吐出通路と、スプール収容孔内に摺動自
    在に収容されるスプールとを備えた流量制御弁におい
    て、上記ドレン流路より分岐させて分岐ドレン流路を形
    成し、上記分岐ドレン流路に、前記吐出通路の圧力が所
    定値を越えた時のみ開弁してドレン流量の一部を直接リ
    ザーバタンクに戻す戻し弁を設けたことを特徴とする流
    量制御弁。
JP1991054503U 1991-06-19 1991-06-19 流量制御弁 Expired - Lifetime JP2574048Y2 (ja)

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JPH04138174U JPH04138174U (ja) 1992-12-24
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JPH11334616A (ja) 1998-05-21 1999-12-07 Koyo Seiko Co Ltd パワーステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943704U (ja) * 1982-09-16 1984-03-22 株式会社豊田中央研究所 流体圧供給装置

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JPH04138174U (ja) 1992-12-24

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