JPH0924848A - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

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JPH0924848A
JPH0924848A JP7197956A JP19795695A JPH0924848A JP H0924848 A JPH0924848 A JP H0924848A JP 7197956 A JP7197956 A JP 7197956A JP 19795695 A JP19795695 A JP 19795695A JP H0924848 A JPH0924848 A JP H0924848A
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pressure chamber
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pressure
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spool valve
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Yukio Uchida
由紀雄 内田
Norihiro Saida
憲宏 齋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータが非作動状態にあっても作動
油の一部が流通抵抗を有する制御オリフィスを通過する
ことにより、ポンプが無駄な仕事をする。 【解決手段】 第1圧力室15内に導入された作動油の
うち、必要流量を制御オリフィス9を通じて吐出通路8
に導き、余剰流量をスプール弁50の移動によって開閉
制御されるドレン通路19にバイパスさせるようにな
す。前記スプール弁50を内側スプール51と外側スプ
ール52とから構成し、この外側スプール52の内周側
に低圧室56を形成する一方、前記内側スプール51に
制御スプリング17を作用させる。更に、内側スプール
51と外側スプール52との間に、内側スプール51を
第1圧力室15側に付勢し、外側スプール52を第2圧
力室16側に付勢するばね部材61を付属させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は自動車のパワー
ステアリング装置等に使用され、パワーソースからこの
パワーステアリング装置のアクチュエータに供給される
圧力作動流体の流量を、所定流量に制御する流量制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体を作動媒体として、手動操舵トルク
を助勢するパワーステアリング装置にあっては、このパ
ワーステアリング装置に作動流体を供給するパワーソー
スとして、車両に搭載した内燃機関によって駆動される
ポンプを施用することが多い。しかし、一般にパワース
テアリング装置は車両の低速走行時または停車時、換言
すれば内燃機関の低回転駆動時に十分な操舵助勢力が獲
得できることが望まれ、低速走行中よりも接地抵抗の小
さい、つまり高回転駆動時には操舵安定性の見地から、
然程操舵助勢力を必要としない。したがって、ポンプ出
力が内燃機関の回転速度に比例して増加するパワーソー
スは、そのままでは適用できない。
【0003】そこで、通常、パワーステアリング装置に
は、このパワーステアリング装置に供給される作動流体
(作動油)の流量を、内燃機関のアイドリング乃至は低
回転域では十分なパワーステアリング操作が可能なよう
にポンプ吐出油の全量とし、内燃機関の回転速度がある
程度高くなった場合にはオリフィスによって限局された
流量に制御し、余剰油を貯油タンクに還流させるように
した流量制御装置が施用される。
【0004】また、近年、操舵助勢力を必要としないス
テアリング操作の中立位置で、余剰油流量を増加させ、
パワーステアリング装置への供給油量を減じることによ
ってポンプでの仕事量を減じ、省エネルギを実現させる
流量制御装置が提案されている。
【0005】この種の流量制御装置として、例えば特開
平6−8840号公報には、スプール弁収容穴内にスプ
ール弁を摺動自在に収容して、該スプール弁収容穴内を
第1圧力室と第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、
制御オリフィスを介して吐出通路と連通する導入通路及
び低圧側へ連通するドレン通路を開口し、第2圧力室内
には、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁を第
1圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、前記
導入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作動油
の必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油を前
記スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン通路
に還流させる流量制御装置であって、吐出通路の圧力に
応動するバイパス弁を設けて、このバイパス弁によって
ステアリング操作の中立位置(パワーステアリング装置
の非作動状態)で吐出通路側の圧力が低下したとき、前
記第2圧力室内を低圧側と連通して、前記スプール弁に
よるドレン通路の開口面積を増大させ、パワーステアリ
ング装置への供給油量を減じるようにした流量制御装置
が開示してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】斯かる従来例にあって
は、バイパス弁によって第2圧力室内を低圧側と連通し
て、これによって流量制御を司るスプール弁を移動さ
せ、吐出通路の油量を低下させるようにしてある。
【0007】ところで、前記第2圧力室内には前述のご
とく吐出通路の圧力を導いている。つまり、制御オリフ
ィスを通過した後の圧力を導いているから、第2圧力室
を低圧側と連通した場合には、制御オリフィスを通過し
た後の作動油が低圧側にドレンすることになる。したが
って、パワーステアリング装置(アクチュエータ)が非
作動状態にあっても作動油の一部が流通抵抗を有する制
御オリフィスを通過することになる。このために、ポン
プは作動油が制御オリフィスを通過するために所定の吐
出圧力を維持する必要があるから、その分、無駄な仕事
をすることになり、省エネルギを十分に達成することが
できない虞がある。
【0008】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、アクチュエータが非作動状態であって必要
とする作動油圧力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギ
の消費を抑制して、省エネルギを十分に達成することが
できる流量制御装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、スプー
ル弁収容穴内にスプール弁を摺動自在に収容して、該ス
プール弁収容穴内を第1圧力室と第2圧力室に画成し、
第1圧力室内には、制御オリフィスを介して吐出通路と
連通する導入通路及びドレン通路を開口し、第2圧力室
内には、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁を
第1圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、前
記導入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作動
油の必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油を
前記スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン通
路に還流させる流量制御装置において、前記スプール弁
を、底部に貫通孔を有する有底筒状の外側スプールと、
この外側スプールの円筒部内周に嵌挿される大径部と貫
通孔内に嵌挿される小径部を有する内側スプールとから
構成し、前記外側スプールの底部を第2圧力室に臨ませ
ると共に、この外側スプールの円筒部内周と内側スプー
ルの小径部外周との間に低圧室を形成する一方、前記内
側スプールに前記制御スプリングを作用させ、更に、該
内側スプールと外側スプールとの間に、内側スプールを
第1圧力室側に付勢し、外側スプールを第2圧力室側に
付勢するばね部材を付属させた構成にしてある。
【0010】また、前記ばね部材を前記低圧室の収装し
た構成にしてある。
【0011】斯かる構成にあっては、第1圧力室内に導
入通路を介してポンプから吐出される作動油が導かれ
る。第1圧力室内に導かれた作動油は、制御オリフィス
を通過する制限流動と、この制御オリフィスの前後差圧
に基づくスプール弁の移動によるドレン通路の解放の際
にのみ生じるのであるが、第1圧力室内からドレン通路
を通ってポンプ吸入室及び貯油タンクに逃げる余剰油流
動とに分流される。これにより、制御オリフィスによる
制限の下に必要な流量の作動油が吐出通路からアクチュ
エータに導かれ、例えば、パワーステアリング装置にあ
っては必要な操舵助勢力を得る。
【0012】ここで、本発明にあっては、スプール弁が
内側スプールと外側スプールとから構成され、これら内
側スプールと外側スプールとの間に、内側スプールを第
1圧力室に付勢し、外側スプールを第2圧力室側に付勢
するばね部材を付属させてあり、制御スプリングは内側
スプールに作用している。したがって、第1圧力室内及
び第2圧力室内の圧力が低いときは、外側スプールがこ
れに付属するばね部材によって第2圧力室側に付勢され
た位置に在り、スプール弁は制御オリフィスの前後差圧
と制御スプリングのばね力によって流量制御する。ま
た、第1圧力室内及び第2圧力室内の圧力が高いとき
は、外側スプールが第2圧力室内の圧力によってばね部
材のばね力に抗して第2圧力室側に移動して所定位置に
至り、その位置でスプール弁は流量制御を司る。
【0013】即ち、第1圧力室内の圧力が低いとき即ち
ポンプ内圧力が低いときは、外側スプールがばね部材に
よって第2圧力室側に付勢された位置に在り、この状態
で内側スプールと一体となってスプール弁を構成してい
る。したがって、スプール弁は制御スプリングのばね力
及び制御オリフィスの前後差圧に基づいて移動し、制御
オリフィスを通過する流量は図3のA−Bで示す流量と
なる。
【0014】次に、第1圧力室内の圧力が上昇すると制
御オリフィスを通過する流量も増加し、吐出通路の圧力
も増加する。したがって、吐出通路内の圧力が導かれる
第2圧力室内の圧力が増加することになる。この第2圧
力室内の圧力が増加してばね部材のばね力に勝ると、こ
のばね部材のばね力が第2圧力室内の圧力に釣り合う位
置まで外側スプールは第1圧力室側に移動し、ドレン通
路の開口面積を小さくする。ドレン通路の開口面積が小
さくなると、その分、制御オリフィスの前後差圧が大き
くなるから、スプール弁はこの差圧を一定に保つために
制御スプリングのばね力に抗して第2圧力室側に移動
し、制御オリフィスの前後差圧と、ばね部材及び制御ス
プリングのばね力とが釣り合う位置で流量制御をする。
これにより、制御オリフィスを通過する流量は図3のB
−Cで示す流量となる。
【0015】第1圧力室内及び第2圧力室内の圧力が所
定圧力に達すると、外側スプールはばね部材を最も押し
縮めて第1圧力室側に最も近付く。この状態で、スプー
ル弁は制御スプリング及び制御オリフィスの前後差圧に
応動して流量制御を司り、制御オリフィスを通過する流
量は図3においてC−Dで示す流量に制御される。この
流量がアクチュエータに供給される最大流量で、通常こ
の流量に制御されることになる。
【0016】一方、アクチュエータの非作動状態(例え
ば、パワーステアリング装置の中立位置)では、吐出通
路の作動圧力が低下するから第2圧力室の圧力も低下す
る。したがって、スプール弁は制御オリフィスの前後差
圧を一定に保つために第2圧力室内の制御スプリングの
ばね力に抗して第2圧力室側に移動し、ドレン通路の開
口面積を増大させる。これにより、導入通路から第1圧
力室内に導入された作動油の多くがドレン通路に流入す
ることになり、ポンプ内圧力(吐出圧力)が低下し、ポ
ンプの仕事量が減じられる。
【0017】これと同時に、アクチュエータが非作動状
態で吐出通路内の圧力が低下し、第2圧力室内の圧力が
低下すると、この第2圧力室内の圧力を受ける外側スプ
ールは、この外側スプールに付属するばね部材のばね力
によって第2圧力室側に移動する。
【0018】したがって、内外二重のスプールから構成
されるスプール弁が、制御オリフィスの前後差圧即ち第
1圧力室内の圧力と第2圧力室内の圧力に制御スプリン
グのばね力を加えた力とが釣り合う位置にある場合、外
側スプールが第2圧力室側に移動した分、スプール弁よ
って開口されるドレン通路の開口面積が更に増大するこ
とになる。
【0019】これによって、第1圧力室に供給された作
動油は、アクチュエータが作動油を必要としない非作動
状態において、開口面積が増大したドレン通路を介して
ポンプ吸入側及び貯油タンク側に還流されることによ
り、導入通路を介して第1圧力室に作動油を吐出するポ
ンプは、その吐出圧力が減じられて仕事量が減じられ、
省エネルギが有利に達成される。
【0020】この場合に、外側スプールは、この外側ス
プールに付属するばね部材と第2圧力室内の圧力との釣
り合いによって移動し、ドレン通路の開口面積を変化さ
せる。したがって、この外側スプールを移動させるため
に、ポンプ吐出油の一部が制御オリフィスを通過するこ
とがないから、ポンプ吐出圧力を所定圧力に維持する必
要がなく、ポンプの無駄なエネルギの消費を抑制して、
省エネルギを達成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
パワーステアリング装置の流量制御弁に適用した態様と
して、図面に基づいて詳述する。
【0022】図1はこの発明の実施の形態を示す流量制
御装置の断面図である。図において1はポンプボディ2
と一体に形成されたハウジングで、このハウジング1に
は一端が封止されたスプール弁収容穴5が形成され、こ
のスプール弁収容穴5の開口端はシールリング6による
封止の下に捩じ込み固定されるコネクタ7によって閉止
されている。
【0023】前記コネクタ7には、図外のパワーステア
リング装置即ちアクチュエータに連通する吐出通路8を
設け、かつこの吐出通路8とスプール弁収容穴5内部と
を連通する制御オリフィス9及び通路10を穿設し、さ
らに周溝11と、この周溝11の底部に開口して前記吐
出通路8に連通する直径方向の貫通孔12が形成してあ
る。また、通路10の開口端側にはこの通路10に連通
する直径方向の貫通孔13が設けてある。
【0024】前記コネクタ7によって開口端が閉止され
たスプール弁収容穴5内には、内側スプールと51と外
側スプール52とからなるスプール弁50が摺動自在に
嵌挿されており、このスプール弁50は、スプール弁収
容穴5内部を第1圧力室15と第2圧力室16とに画成
すると共に、第2圧力室16内に収装した制御スプリン
グ17のばね力をもって常時第1圧力室15側に偏倚さ
れ、常態にあってそのランド部18(詳しくは外側スプ
ール52のランド部)で図外の貯油タンクに連通するド
レン通路19を閉止している。また、スプール弁50に
よって画成された第1圧力室15には、ポンプ吐出油を
導く導入通路20が開口している。
【0025】21はハウジング1に形成した通路で、こ
の通路21は、前記スプール弁収容穴5と略平行に盲穴
状に穿設され、その開口端は栓22によって閉塞されて
おり、一端が感圧オリフィス23及び斜孔24を介して
前記コネクタ7の周溝11に連通し、他端が通路25を
介して第2圧力室内16に連通している。前記通路25
は第2圧力室16を半径方向に横切って穿設され、開口
端を栓26で閉塞してある。
【0026】前記スプール弁50は前述のごとく内側ス
プール51と外側スプール52とからなり、この外側ス
プール52は、全体として有底筒状でその底部52bに
貫通孔53を有し、内側スプール51は、外側スプール
52の円筒部52a内周に嵌挿される大径部51aと、
同じく貫通孔53内に嵌挿される小径部51bを有して
おり、前記外側スプール52の円筒部52aが第1圧力
室15に臨み、底部52bが第2圧力室16に臨むよう
に配置してある。
【0027】また、前記外側スプール52には、前記ド
レン通路19に連通する周溝54とこの周溝54の底部
に開口する直径方向の貫通孔55が形成され、この外側
スプール52の円筒部52a内周と前記内側スプール5
1の小径部51bの外周との間に、前記貫通孔55を介
してドレン通路19に連通する低圧室56を形成してあ
る。
【0028】前記内側スプール51には、前記低圧室5
6に連通する直径方向の貫通孔57及びこの貫通孔57
に連通する軸方向の段付き貫通孔58を設けて、第1圧
力室15側開口端をプラグ59で閉塞してあると共に、
この段付き貫通孔58内に、球弁30をその押子31と
共にチェックスプリング32で偏倚して段付き孔58の
段部に形成した弁座33に適合させたリリーフ弁34が
設けてある。このリリーフ弁34のリリーフ動作で、感
圧オリフィス23を介して第2圧力室16内に導かれる
吐出通路8における圧力超過を回避する。なお、35は
段付き貫通孔58の第2圧力室16側端部に設けたフィ
ルタである。
【0029】60は前記内側スプール51の外周に取付
けられ、制御スプリング17を支持するばね受け部材で
ある。このばね受け部材60は前記外側スプール52の
第2圧力室16側への最大移動位置を規制する停止部材
を兼ねている。
【0030】また、61は内側スプール51と外側スプ
ール52との間に配置されたばね部材で、このばね部材
61は、前記低圧室56内に収容され、内側スプール5
1を第1圧力室側に付勢し、かつ外側スプール52を第
2圧力室16側に付勢している。
【0031】斯かる構成によれば、導入通路20から第
1圧力室15内に導かれたポンプ吐出油が、コネクタ7
に形成した貫通孔13、通路10及びオリフィス9を介
して吐出通路8に導かれる。
【0032】このとき、常態にあっては、前記内外二重
のスプールから構成されるスプール弁50は、外側スプ
ール52がばね部材61によって付勢されてその底部5
2bが停止部材を兼ねるばね受け60に当接した状態
で、制御スプリング17によって前記第1圧力室15側
に付勢され、その胴部(ランド部)18でドレン通路1
9を閉塞しており、第1圧力室15内に導入されたポン
プ吐出油はその全量が制御オリフィス9を介して図外の
アクチュエータに導かれる。一方、ポンプの回転速度が
増加してポンプ吐出油量が増加し、第1圧力室15内に
導入されるポンプ吐出油量が増加すると、制御オリフィ
ス9による制限流動の下に第1圧力室15内の作動油が
吐出通路8に導かれる一方で、この制御オリフィス9の
前後差圧に基づいてスプール弁50が図示の如く右方向
に移動して制御スプリング17を所定の長さになるまで
押し縮め、ドレン通路19を開き、このドレン通路19
から余剰油を図外の貯油タンクに還流させる。
【0033】ここで、本発明にあっては、スプール弁5
0が内側スプール51と外側スプール52とから構成さ
れ、これら内側スプール51と外側スプール52との間
に、内側スプール51を第1圧力室15側に付勢し、外
側スプール52を第2圧力室16側に付勢するばね部材
61を付属させてあり、制御スプリング17は内側スプ
ール51に作用している。これにより、第1圧力室15
内及び第2圧力室16内の圧力が低いときは、外側スプ
ール52がばね部材61によって第2圧力室16側に付
勢され、その底部52bが停止部材60で停止した位置
に在り、スプール弁50は、制御スプリング17を所定
長さ(L1)まで押し縮めて、この制御スプリング17
のばね力と制御オリフィス9の前後差圧に基づいて移動
し、流量を制御する(図1参照)。一方、第1圧力室1
5内及び第2圧力室16内の圧力が高いときは、外側ス
プール52が第2圧力室16内の圧力によってばね部材
61のばね力に抗して第1圧力室15側に移動して円筒
部52aの端部がプラグ59のフランジ部59aに当接
した位置に至る(図2参照)。したがって、外側スプー
ル52が移動してスプール弁50とドレン通路19との
相対位置が変化することになるから、スプール弁50は
制御スプリング17を更に押し縮めて(寸法L2)、こ
の制御スプリング17のばね力に第2圧力室16内の圧
力による力を加えた力と、第1圧力室15内の圧力によ
る力にばね部材61のばね力を加えた力との釣り合いに
よって移動し、流量制御を司ることになる。
【0034】一方、アクチュエータの非作動状態、つま
りパワーステアリング装置の中立位置では、吐出通路8
の作動圧力が低下するから、制御オリフィス9の前後差
圧を一定に保つために、スプール弁50は第2圧力室内
16の制御スプリング17のばね力に抗して第2圧力室
16側に移動し、ドレン通路19の開口面積を増大させ
る。これにより、導入通路20から第1圧力室15内に
導入された作動油の多くがドレン通路19に流入するこ
とになり、ポンプ内圧力が低下し、ポンプの仕事量が減
じられることになる。
【0035】これと同時に、アクチュエータが非作動状
態で吐出通路8内の圧力が低下すると、第2圧力室16
内の圧力も低下することになる。これにより、第2圧力
室16内の圧力を受ける外側スプール52は、この外側
スプール52に付属するばね部材61のばね力によって
第2圧力室16側に移動し、外側スプール52の底部5
2aが停止部材を兼ねるばね受け部材60に当接した位
置で停止する。
【0036】したがって、スプール弁14が、制御オリ
フィス9の前後差圧即ち第1圧力室15内の圧力と第2
圧力室16内の圧力に制御スプリング17のばね力を加
えた力と釣り合う位置にある場合、外側スプール52が
第2圧力室16側に移動した分、ドレン通路19の開口
面積が更に増大することになる。
【0037】これによって、第1圧力室15内に供給さ
れた作動油は、アクチュエータが作動油を必要としない
非作動状態において、外側スプール52の移動によって
開口面積が増大したドレン通路19を介して図外のポン
プ吸入側及び貯油タンク側に還流される。したがって、
導入通路20を介して第1圧力室15に作動油を吐出す
るポンプは、その吐出圧力が低下して仕事量が減じら
れ、省エネルギが有利に達成される。
【0038】また、外側スプール52は内側スプール5
1と内外二重構造をもってスプール弁50を構成するこ
とにより、流量制御弁が格別長大化することがない。
【0039】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、ばね部材61を低圧室56内に配置した構造に
ついてのべたが、このばね部材は内側スプール51と外
側スプール52との間に配置され、これら内外スプール
51,52を相互に逆向きに付勢するものであるから、
外側スプール52の円筒部52a端面とプラグ59のフ
ランジ部59aとの間に配置することも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、スプール弁収容穴内を作動油が導入される第1圧力
室と制御オリフィス通過後の圧力が導入される第2圧力
室に画成するスプール弁を備え、第1圧力室内に導入さ
れた作動油のうち、必要流量を制御オリフィスを通じて
吐出通路に導き、この必要流量に対する余剰流量をスプ
ール弁の移動によって開閉制御されるドレン通路にバイ
パスさせるようにした流量制御弁において、前記スプー
ル弁を、底部に貫通孔を有する有底筒状の外側スプール
と、この外側スプールの円筒部内周に嵌挿される大径部
と貫通孔内に嵌挿される小径部を有する内側スプールと
から構成し、前記外側スプールの底部を第2圧力室に臨
ませると共に、この外側スプールの円筒部内周と内側ス
プールの小径部外周との間に低圧室を形成する一方、前
記内側スプールに前記制御スプリングを作用させ、更
に、該内側スプールと外側スプールとの間に、内側スプ
ールを第1圧力室側に付勢し、外側スプールを第2圧力
室側に付勢するばね部材を付属させたことにより、アク
チュエータが非作動状態であって、必要とする作動油圧
力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギの消費を抑制す
ることができる。したがって、省エネルギを十分に達成
することができる流量制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す流量制御装置の断面
図である。
【図2】第1圧力室内及び第2圧力室内の圧力が高く、
外側スプールが第1圧力室側に移動した状態を示す断面
図である。
【図3】流量制御特性を示す線図である。
【符号の説明】
5 スプール弁収容穴 8 吐出通路 9 制御オリフィス 15 第1圧力室 16 第2圧力室 17 制御スプリング 19 ドレン通路 20 導入通路 50 スプール弁 51 内側スプール 51a 大径部 51b 小径部 52 外側スプール 52a 円筒部 52b 底部 53 貫通孔 56 低圧室 61 ばね部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動
    自在に収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と
    第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィ
    スを介して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路
    を開口し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと
    共に前記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプ
    リングを収装して、前記導入通路から制御オリフィスを
    介して吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要
    流量に対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開
    閉制御されるドレン通路に還流させる流量制御装置にお
    いて、前記スプール弁を、底部に貫通孔を有する有底筒
    状の外側スプールと、この外側スプールの円筒部内周に
    嵌挿される大径部と貫通孔内に嵌挿される小径部を有す
    る内側スプールとから構成し、前記外側スプールの底部
    を第2圧力室に臨ませると共に、この外側スプールの円
    筒部内周と内側スプールの小径部外周との間に低圧室を
    形成する一方、前記内側スプールに前記制御スプリング
    を作用させ、更に、該内側スプールと外側スプールとの
    間に、内側スプールを第1圧力室側に付勢し、外側スプ
    ールを第2圧力室側に付勢するばね部材を付属させたこ
    とを特徴とする流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ばね部材は前記低圧室内に収装され
    てなる、請求項1記載の流量制御装置。
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