JPH10315994A - 流量制御装置 - Google Patents
流量制御装置Info
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- JPH10315994A JPH10315994A JP9144514A JP14451497A JPH10315994A JP H10315994 A JPH10315994 A JP H10315994A JP 9144514 A JP9144514 A JP 9144514A JP 14451497 A JP14451497 A JP 14451497A JP H10315994 A JPH10315994 A JP H10315994A
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- pressure chamber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アクチュエータが非作動状態のとき、ポンプ
のエネルギ消費を抑制すると共に、負荷圧力が低いとき
にも十分な流量の作動油をアクチュエータに供給する。 【解決手段】 導入通路20を介して第1圧力室15内
に導入された作動油のうち、必要流量を制御オリフィス
9を通じて吐出通路8に導き、余剰流量をスプール弁5
0の移動によって開閉制御されるドレン通路19にバイ
パスさせる流量制御弁1を設ける。吐出通路8の圧力が
低いとき第2圧力室6内の圧力を減じてスプール弁50
によるドレン通路への還流量を増加させる負荷圧力感応
弁60を設ける。前記制御オリフィス9を、メインオリ
フィス44と、このメインオリフィス44に対して並列
配置され、導入通路20に導かれる作動油の圧力に応じ
てその開口面積が制御されるサブオリフィス46とから
構成した。
のエネルギ消費を抑制すると共に、負荷圧力が低いとき
にも十分な流量の作動油をアクチュエータに供給する。 【解決手段】 導入通路20を介して第1圧力室15内
に導入された作動油のうち、必要流量を制御オリフィス
9を通じて吐出通路8に導き、余剰流量をスプール弁5
0の移動によって開閉制御されるドレン通路19にバイ
パスさせる流量制御弁1を設ける。吐出通路8の圧力が
低いとき第2圧力室6内の圧力を減じてスプール弁50
によるドレン通路への還流量を増加させる負荷圧力感応
弁60を設ける。前記制御オリフィス9を、メインオリ
フィス44と、このメインオリフィス44に対して並列
配置され、導入通路20に導かれる作動油の圧力に応じ
てその開口面積が制御されるサブオリフィス46とから
構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は自動車のパワー
ステアリング装置等に使用され、パワーソースからこの
パワーステアリング装置のアクチュエータに供給される
圧力作動流体の流量を、所定流量に制御する流量制御装
置に関する。
ステアリング装置等に使用され、パワーソースからこの
パワーステアリング装置のアクチュエータに供給される
圧力作動流体の流量を、所定流量に制御する流量制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体を作動媒体として、手動操舵トルク
を助勢するパワーステアリング装置にあっては、このパ
ワーステアリング装置に作動流体を供給するパワーソー
スとして、車両に搭載した内燃機関によって駆動される
ポンプを施用することが多い。しかし、一般にパワース
テアリング装置は車両の低速走行時または停車時、換言
すれば内燃機関の低回転駆動時に十分な操舵助勢力が獲
得できることが望まれ、低速走行中よりも接地抵抗の小
さい、つまり高回転駆動時には操舵安定性の見地から、
然程操舵助勢力を必要としない。したがって、ポンプ出
力が内燃機関の回転速度に比例して増加するパワーソー
スは、そのままでは適用できない。
を助勢するパワーステアリング装置にあっては、このパ
ワーステアリング装置に作動流体を供給するパワーソー
スとして、車両に搭載した内燃機関によって駆動される
ポンプを施用することが多い。しかし、一般にパワース
テアリング装置は車両の低速走行時または停車時、換言
すれば内燃機関の低回転駆動時に十分な操舵助勢力が獲
得できることが望まれ、低速走行中よりも接地抵抗の小
さい、つまり高回転駆動時には操舵安定性の見地から、
然程操舵助勢力を必要としない。したがって、ポンプ出
力が内燃機関の回転速度に比例して増加するパワーソー
スは、そのままでは適用できない。
【0003】そこで、通常、パワーステアリング装置に
は、このパワーステアリング装置に供給される作動流体
(作動油)の流量を、内燃機関のアイドリング乃至は低
回転域では十分なパワーステアリング操作が可能なよう
にポンプ吐出油の全量とし、内燃機関の回転速度がある
程度高くなった場合にはオリフィスによって限局された
流量に制御し、余剰油を貯油タンクに還流させるように
した流量制御装置が施用される。
は、このパワーステアリング装置に供給される作動流体
(作動油)の流量を、内燃機関のアイドリング乃至は低
回転域では十分なパワーステアリング操作が可能なよう
にポンプ吐出油の全量とし、内燃機関の回転速度がある
程度高くなった場合にはオリフィスによって限局された
流量に制御し、余剰油を貯油タンクに還流させるように
した流量制御装置が施用される。
【0004】また、近年、操舵助勢力を必要としないス
テアリング操作の中立位置で、余剰油流量を増加させ、
パワーステアリング装置への供給油量を減じることによ
ってポンプでの仕事量を減じ、省エネルギを実現させる
流量制御装置が提案されている。
テアリング操作の中立位置で、余剰油流量を増加させ、
パワーステアリング装置への供給油量を減じることによ
ってポンプでの仕事量を減じ、省エネルギを実現させる
流量制御装置が提案されている。
【0005】この種の流量制御装置として、例えば特開
平6−8840号公報には、スプール弁収容穴内にスプ
ール弁を摺動自在に収容して、該スプール弁収容穴内を
第1圧力室と第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、
制御オリフィスを介して吐出通路と連通する導入通路及
び低圧側へ連通するドレン通路を開口し、第2圧力室内
には、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁を第
1圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、前記
導入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作動油
の必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油を前
記スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン通路
に還流させる流量制御弁を設けると共に、前記吐出通路
の圧力に応動するバイパス弁を設けて、このバイパス弁
によってステアリング操作の中立位置(パワーステアリ
ング装置の非作動状態)で吐出通路側の圧力が低下した
とき、前記第2圧力室内を低圧側と連通して、前記スプ
ール弁によるドレン通路の開口面積を増大させ、パワー
ステアリング装置への供給油量を減じるようにした流量
制御装置が開示してある。
平6−8840号公報には、スプール弁収容穴内にスプ
ール弁を摺動自在に収容して、該スプール弁収容穴内を
第1圧力室と第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、
制御オリフィスを介して吐出通路と連通する導入通路及
び低圧側へ連通するドレン通路を開口し、第2圧力室内
には、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁を第
1圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、前記
導入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作動油
の必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油を前
記スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン通路
に還流させる流量制御弁を設けると共に、前記吐出通路
の圧力に応動するバイパス弁を設けて、このバイパス弁
によってステアリング操作の中立位置(パワーステアリ
ング装置の非作動状態)で吐出通路側の圧力が低下した
とき、前記第2圧力室内を低圧側と連通して、前記スプ
ール弁によるドレン通路の開口面積を増大させ、パワー
ステアリング装置への供給油量を減じるようにした流量
制御装置が開示してある。
【0006】前記従来の流量制御装置は、吐出通路側の
圧力が低下したとき、吐出通路の圧力に応動するバイパ
ス弁によって第2圧力室内を低圧側と連通して、これに
よって流量制御弁のスプール弁を移動させ、吐出通路の
油量を低下させる。
圧力が低下したとき、吐出通路の圧力に応動するバイパ
ス弁によって第2圧力室内を低圧側と連通して、これに
よって流量制御弁のスプール弁を移動させ、吐出通路の
油量を低下させる。
【0007】その結果、ポンプでの仕事量やパワーステ
アリング装置等での圧力損失が減じられ、省エネルギが
図られるのである。
アリング装置等での圧力損失が減じられ、省エネルギが
図られるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
にあっては、パワーステアリング装置(アクチュエー
タ)に供給される流量が、吐出通路側の圧力、即ちアク
チュエータの負荷圧力によって制御されるから、負荷圧
力が小さい場合にアクチュエータに供給される作動油の
流量が制御オリフィスによって少ない流量に制限される
ことになる。
にあっては、パワーステアリング装置(アクチュエー
タ)に供給される流量が、吐出通路側の圧力、即ちアク
チュエータの負荷圧力によって制御されるから、負荷圧
力が小さい場合にアクチュエータに供給される作動油の
流量が制御オリフィスによって少ない流量に制限される
ことになる。
【0009】このため、車輪と路面との接地抵抗が小さ
い(負荷圧力が小さい)状態で大きく転舵操作される場
合に、アクチュエータ側での作動油の流量が不足する虞
がある。
い(負荷圧力が小さい)状態で大きく転舵操作される場
合に、アクチュエータ側での作動油の流量が不足する虞
がある。
【0010】これを対策するためにはポンプの吐出圧力
を上昇させて、負荷圧力が低いときの最低流量を所定流
量まで増加させておく必要が生じるが、そうすると、ポ
ンプの吐出圧力を増加させることによって所期する省エ
ネルギが達成できなくなる虞が生じることになる。
を上昇させて、負荷圧力が低いときの最低流量を所定流
量まで増加させておく必要が生じるが、そうすると、ポ
ンプの吐出圧力を増加させることによって所期する省エ
ネルギが達成できなくなる虞が生じることになる。
【0011】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、アクチュエータが非作動状態であって必要
とする作動油圧力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギ
の消費を抑制して、省エネルギを十分に達成することが
できると共に、アクチュエータの作動油圧力(負荷圧
力)が低いときにも、十分な流量の作動油をアクチュエ
ータに供給できる流量制御装置を提供することを目的と
する。
れたもので、アクチュエータが非作動状態であって必要
とする作動油圧力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギ
の消費を抑制して、省エネルギを十分に達成することが
できると共に、アクチュエータの作動油圧力(負荷圧
力)が低いときにも、十分な流量の作動油をアクチュエ
ータに供給できる流量制御装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動自在に
収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と第2圧
力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィスを介
して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路を開口
し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと共に前
記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプリング
を収装して、前記導入通路から制御オリフィスを介して
吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要流量に
対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開閉制御
されるドレン通路に還流させる流量制御弁と、前記吐出
通路の圧力に応動し、吐出通路の圧力が低いとき流量制
御弁の第2圧力室内の圧力を減じてスプール弁によるド
レン通路への還流量を増加させる負荷圧力感応弁とを備
え、前記制御オリフィスが、メインオリフィスと、該メ
インオリフィスに対して並列配置され、前記導入通路に
導かれる作動油の圧力に応じてその開口面積が制御され
るサブオリフィスとから成る構成にしてある。
発明は、スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動自在に
収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と第2圧
力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィスを介
して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路を開口
し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと共に前
記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプリング
を収装して、前記導入通路から制御オリフィスを介して
吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要流量に
対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開閉制御
されるドレン通路に還流させる流量制御弁と、前記吐出
通路の圧力に応動し、吐出通路の圧力が低いとき流量制
御弁の第2圧力室内の圧力を減じてスプール弁によるド
レン通路への還流量を増加させる負荷圧力感応弁とを備
え、前記制御オリフィスが、メインオリフィスと、該メ
インオリフィスに対して並列配置され、前記導入通路に
導かれる作動油の圧力に応じてその開口面積が制御され
るサブオリフィスとから成る構成にしてある。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
記載の構成のサブオリフィスを、前記導入通路の圧力と
ドレン通路の圧力との差圧に応動するサブスプール弁に
よってその開口面積が制御されるようにした構成にして
ある。
記載の構成のサブオリフィスを、前記導入通路の圧力と
ドレン通路の圧力との差圧に応動するサブスプール弁に
よってその開口面積が制御されるようにした構成にして
ある。
【0014】斯かる構成にあっては、ポンプから吐出さ
れる作動油が、前記導入通路を介して第1圧力室内に導
かれる。前記第1圧力室内に導かれた作動油は、制御オ
リフィスを通過する制限流動と、この制御オリフィスの
前後差圧に基づくスプール弁の移動によるドレン通路の
解放の際にのみ生じる、第1圧力室内からドレン通路を
通ってポンプ吸入室及び貯油タンクに逃げる余剰油流動
とに分流される。
れる作動油が、前記導入通路を介して第1圧力室内に導
かれる。前記第1圧力室内に導かれた作動油は、制御オ
リフィスを通過する制限流動と、この制御オリフィスの
前後差圧に基づくスプール弁の移動によるドレン通路の
解放の際にのみ生じる、第1圧力室内からドレン通路を
通ってポンプ吸入室及び貯油タンクに逃げる余剰油流動
とに分流される。
【0015】また、前記制御オリフィスは、導入通路に
導かれる作動油の圧力に応じて、請求項2記載の発明に
おいては導入通路の圧力とドレン通路の圧力との差圧に
応じてその開口面積が変化する。
導かれる作動油の圧力に応じて、請求項2記載の発明に
おいては導入通路の圧力とドレン通路の圧力との差圧に
応じてその開口面積が変化する。
【0016】これによって、前記制御オリフィスによる
制限の下に必要な流量の作動油が吐出通路からアクチュ
エータに導かれ、例えば、パワーステアリング装置にあ
っては必要な操舵助勢力を得る。
制限の下に必要な流量の作動油が吐出通路からアクチュ
エータに導かれ、例えば、パワーステアリング装置にあ
っては必要な操舵助勢力を得る。
【0017】詳しくは次の通りである。先ず、前記第1
圧力室内の圧力が低いとき、つまりポンプ内圧力が低い
ときは、スプール弁は制御スプリングのばね力によって
第1圧力室側に最も近付く状態にあり、この状態でスプ
ール弁は制御オリフィスの前後差圧と制御スプリングの
ばね力によって移動し、流量制御を司る。
圧力室内の圧力が低いとき、つまりポンプ内圧力が低い
ときは、スプール弁は制御スプリングのばね力によって
第1圧力室側に最も近付く状態にあり、この状態でスプ
ール弁は制御オリフィスの前後差圧と制御スプリングの
ばね力によって移動し、流量制御を司る。
【0018】このとき、前記制御オリフィスの開口面積
は、図2のa−bで示すようにその開口面積が大きくな
っている。即ち、前記制御オリフィスを構成するサブオ
リフィスの開口面積が、導入通路に導かれるポンプ吐出
油の圧力(ポンプ内圧力)、詳しくは導入通路の圧力と
ドレン通路の圧力との差圧によって制御されており、導
入通路の圧力が低いときにはその開口面積を大きくして
いる。このため、前記メインオリフィスとサブオリフィ
スとからなる制御オリフィスの実質的な開口面積は大き
くなっている。
は、図2のa−bで示すようにその開口面積が大きくな
っている。即ち、前記制御オリフィスを構成するサブオ
リフィスの開口面積が、導入通路に導かれるポンプ吐出
油の圧力(ポンプ内圧力)、詳しくは導入通路の圧力と
ドレン通路の圧力との差圧によって制御されており、導
入通路の圧力が低いときにはその開口面積を大きくして
いる。このため、前記メインオリフィスとサブオリフィ
スとからなる制御オリフィスの実質的な開口面積は大き
くなっている。
【0019】したがって、前記スプール弁は制御スプリ
ングのばね力及び制御オリフィスの前後差圧に基づいて
移動し、メインオリフィスとサブオリフィスとからなる
制御オリフィスを通過する流量は図3のA−Bで示す流
量に制御される。
ングのばね力及び制御オリフィスの前後差圧に基づいて
移動し、メインオリフィスとサブオリフィスとからなる
制御オリフィスを通過する流量は図3のA−Bで示す流
量に制御される。
【0020】この流量は、前記吐出通路側及び導入通路
側の圧力は低いけれども、制御オリフィスの開口面積が
実質的に大きくなっているから、この制御オリフィスで
の流量制限が緩和されており、比較的多い流量に制御さ
れるのである。
側の圧力は低いけれども、制御オリフィスの開口面積が
実質的に大きくなっているから、この制御オリフィスで
の流量制限が緩和されており、比較的多い流量に制御さ
れるのである。
【0021】次に、前記第1圧力室内の圧力が上昇する
と、制御オリフィスを通過する流量も増加し、吐出通路
側の圧力も上昇する。これによって、前記制御オリフィ
スの前後差圧が大きくなるから、スプール弁はこの差圧
を一定に保つために制御スプリングのばね力に抗して第
2圧力室側に移動し、制御オリフィスの前後差圧と制御
スプリングのばね力とが釣り合う位置で流量制御をす
る。
と、制御オリフィスを通過する流量も増加し、吐出通路
側の圧力も上昇する。これによって、前記制御オリフィ
スの前後差圧が大きくなるから、スプール弁はこの差圧
を一定に保つために制御スプリングのばね力に抗して第
2圧力室側に移動し、制御オリフィスの前後差圧と制御
スプリングのばね力とが釣り合う位置で流量制御をす
る。
【0022】また、前記吐出通路側の圧力上昇に関連し
て、導入通路に導かれるポンプ吐出油の圧力が上昇する
ことになるから、制御オリフィスを構成するサブオリフ
ィスは、この導入通路の圧力上昇に伴って、その開口面
積が漸減することになる。つまり、サブオリフィスは吐
出通路側の圧力、即ち負荷圧力の増加に応じて開口面積
を減じることになる。このため、前記メインオリフィス
とサブオリフィスとからなる制御オリフィスの開口面積
は、図2のb−cで示すように減じられる。
て、導入通路に導かれるポンプ吐出油の圧力が上昇する
ことになるから、制御オリフィスを構成するサブオリフ
ィスは、この導入通路の圧力上昇に伴って、その開口面
積が漸減することになる。つまり、サブオリフィスは吐
出通路側の圧力、即ち負荷圧力の増加に応じて開口面積
を減じることになる。このため、前記メインオリフィス
とサブオリフィスとからなる制御オリフィスの開口面積
は、図2のb−cで示すように減じられる。
【0023】これにより、前記スプール弁は、やや高く
なった制御スプリングのばね力と実質的な開口面積がや
や減じられた制御オリフィスの前後差圧に基づいて移動
制御され、実質的な開口面積がやや減じられた制御オリ
フィスを通過する流量は図3のB−Cで示す流量に制御
される。
なった制御スプリングのばね力と実質的な開口面積がや
や減じられた制御オリフィスの前後差圧に基づいて移動
制御され、実質的な開口面積がやや減じられた制御オリ
フィスを通過する流量は図3のB−Cで示す流量に制御
される。
【0024】その後、前記第1圧力室内及び第2圧力室
内の圧力が所定圧力に達する。これによって、前記制御
オリフィスを構成するサブオリフィスは、第1圧力室内
の圧力、即ち導入通路に導かれるポンプ吐出油の圧力が
所定圧力に達することにより、その開口面積を閉じるこ
とになる。このため、メインオリフィスとサブオリフィ
スとからなる制御オリフィスの開口面積は、図2のc−
dで示すように最も小さな面積となる。
内の圧力が所定圧力に達する。これによって、前記制御
オリフィスを構成するサブオリフィスは、第1圧力室内
の圧力、即ち導入通路に導かれるポンプ吐出油の圧力が
所定圧力に達することにより、その開口面積を閉じるこ
とになる。このため、メインオリフィスとサブオリフィ
スとからなる制御オリフィスの開口面積は、図2のc−
dで示すように最も小さな面積となる。
【0025】したがって、前記スプール弁は制御スプリ
ング及び制御オリフィスの前後差圧に応動して流量制御
を司り、実質的に開口面積が最小となった制御オリフィ
スを通過する流量は図3においてC−Dで示す流量に制
御される。この流量がアクチュエータに供給される最大
流量で、通常この流量に制御されることになる。
ング及び制御オリフィスの前後差圧に応動して流量制御
を司り、実質的に開口面積が最小となった制御オリフィ
スを通過する流量は図3においてC−Dで示す流量に制
御される。この流量がアクチュエータに供給される最大
流量で、通常この流量に制御されることになる。
【0026】一方、アクチュエータの非作動状態(例え
ば、パワーステアリング装置の中立位置)では吐出通路
の作動圧力が低下するから、負荷圧力感応弁が流量制御
弁の第2圧力室内の圧力を減じる。これによって、前記
スプール弁は制御オリフィスの前後差圧を一定に保つた
めに制御スプリングのばね力に抗して第2圧力室側に移
動し、ドレン通路の開口面積を増大させる。その結果、
前記導入通路から第1圧力室内に導入された作動油の多
くがドレン通路に流入することになり、ポンプ内圧力
(吐出圧力)が低下し、ポンプの仕事量が減じられる。
ば、パワーステアリング装置の中立位置)では吐出通路
の作動圧力が低下するから、負荷圧力感応弁が流量制御
弁の第2圧力室内の圧力を減じる。これによって、前記
スプール弁は制御オリフィスの前後差圧を一定に保つた
めに制御スプリングのばね力に抗して第2圧力室側に移
動し、ドレン通路の開口面積を増大させる。その結果、
前記導入通路から第1圧力室内に導入された作動油の多
くがドレン通路に流入することになり、ポンプ内圧力
(吐出圧力)が低下し、ポンプの仕事量が減じられる。
【0027】これによって、前記第1圧力室に供給され
た作動油は、アクチュエータが作動油を必要としない非
作動状態において、開口面積が増大したドレン通路を介
してポンプ吸入側及び貯油タンク側に還流されることに
より、前記導入通路を介して第1圧力室に作動油を吐出
するポンプは、その吐出圧力が減じられて仕事量が減じ
られ、省エネルギが有利に達成される。
た作動油は、アクチュエータが作動油を必要としない非
作動状態において、開口面積が増大したドレン通路を介
してポンプ吸入側及び貯油タンク側に還流されることに
より、前記導入通路を介して第1圧力室に作動油を吐出
するポンプは、その吐出圧力が減じられて仕事量が減じ
られ、省エネルギが有利に達成される。
【0028】また、前記制御オリフィスをメインオリフ
ィスと可変絞りのサブオリフィスとから構成し、サブオ
リフィスは、導入通路に導かれる作動油の圧力(吐出通
路側の圧力に関連した圧力となる)の減少に伴って開口
面積を増加させるようにしてある。このため、前記吐出
通路側の圧力が低いときには、制御オリフィスの開口面
積が実質的に大きくなっているから、この制御オリフィ
スでの流量制限が緩和され、アクチュエータに十分な流
量の作動油を供給できるのである。
ィスと可変絞りのサブオリフィスとから構成し、サブオ
リフィスは、導入通路に導かれる作動油の圧力(吐出通
路側の圧力に関連した圧力となる)の減少に伴って開口
面積を増加させるようにしてある。このため、前記吐出
通路側の圧力が低いときには、制御オリフィスの開口面
積が実質的に大きくなっているから、この制御オリフィ
スでの流量制限が緩和され、アクチュエータに十分な流
量の作動油を供給できるのである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、パ
ワーステアリング装置の流量制御装置に適用した態様と
して、図面に基づいて詳述する。
ワーステアリング装置の流量制御装置に適用した態様と
して、図面に基づいて詳述する。
【0030】図1は本発明の実施の形態を示す流量制御
装置の説明図、図2は制御オリフィスの開口面積の変化
を示す線図、図3は流量特性を示す線図である。
装置の説明図、図2は制御オリフィスの開口面積の変化
を示す線図、図3は流量特性を示す線図である。
【0031】図において1は流量制御弁、2はこの流量
制御弁1のハウジング、3はハウジング2と一体に形成
されたポンプボディである。
制御弁1のハウジング、3はハウジング2と一体に形成
されたポンプボディである。
【0032】前記ハウジング2には一端が封止されたス
プール弁収容穴5が形成され、このスプール弁収容穴5
の開口端はシールリング6による封止の下に捩じ込み固
定されるコネクタ7によって閉止されている。
プール弁収容穴5が形成され、このスプール弁収容穴5
の開口端はシールリング6による封止の下に捩じ込み固
定されるコネクタ7によって閉止されている。
【0033】前記コネクタ7によって開口端が閉止され
たスプール弁収容穴5内には、スプール弁50が摺動自
在に嵌挿されており、このスプール弁50は、前記スプ
ール弁収容穴5内部を第1圧力室15と第2圧力室16
とに画成すると共に、第2圧力室16内に収装した制御
スプリング17のばね力をによって常時第1圧力室15
側に偏倚され、常態にあってそのランド部18で貯油タ
ンク4に連通するドレン通路19を閉止している。ま
た、前記スプール弁50によって画成された第1圧力室
15には、ポンプPからの吐出油を導く導入通路20が
開口している。
たスプール弁収容穴5内には、スプール弁50が摺動自
在に嵌挿されており、このスプール弁50は、前記スプ
ール弁収容穴5内部を第1圧力室15と第2圧力室16
とに画成すると共に、第2圧力室16内に収装した制御
スプリング17のばね力をによって常時第1圧力室15
側に偏倚され、常態にあってそのランド部18で貯油タ
ンク4に連通するドレン通路19を閉止している。ま
た、前記スプール弁50によって画成された第1圧力室
15には、ポンプPからの吐出油を導く導入通路20が
開口している。
【0034】前記コネクタ7には、パワーステアリング
装置(アクチュエータ)10に連通する吐出通路8及び
この吐出通路8とスプール弁収容穴5内部とを連通する
段付き孔35を設け、この段付き孔35内には、中空状
の段付きサブスプール弁36が摺動自在に収容してあ
る。前記サブスプール弁36は、このサブスプール弁3
6の胴部外周と段付き孔35の内周との間に形成される
低圧室37内に収容されたばね38によって第1圧力室
15側に付勢されると共に、第1圧力室15側への抜脱
がコネクタ7に植設した停止ピン39によって防止され
ている。
装置(アクチュエータ)10に連通する吐出通路8及び
この吐出通路8とスプール弁収容穴5内部とを連通する
段付き孔35を設け、この段付き孔35内には、中空状
の段付きサブスプール弁36が摺動自在に収容してあ
る。前記サブスプール弁36は、このサブスプール弁3
6の胴部外周と段付き孔35の内周との間に形成される
低圧室37内に収容されたばね38によって第1圧力室
15側に付勢されると共に、第1圧力室15側への抜脱
がコネクタ7に植設した停止ピン39によって防止され
ている。
【0035】また、前記コネクタ7には、周溝11と、
この周溝11の底部に開口して前記吐出通路8に連通す
る斜め方向の貫通孔12が形成してあると共に、第1圧
力室16側端部には導入通路20に臨んで切欠き47が
形成してある。
この周溝11の底部に開口して前記吐出通路8に連通す
る斜め方向の貫通孔12が形成してあると共に、第1圧
力室16側端部には導入通路20に臨んで切欠き47が
形成してある。
【0036】前記コネクタ7とサブスプール弁36との
間に形成された低圧室37は、コネクタ7に形成した感
圧オリフィス55を介してコネクタ7の周溝56内に連
通しており、更に、ハウジング2に形成した斜孔57を
介してドレン通路19に連通している。
間に形成された低圧室37は、コネクタ7に形成した感
圧オリフィス55を介してコネクタ7の周溝56内に連
通しており、更に、ハウジング2に形成した斜孔57を
介してドレン通路19に連通している。
【0037】前記サブスプール弁36の中空内部は第1
圧力室15に連通する通路40となっており、この通路
40は、直径方向の貫通孔42を介して、前記コネクタ
7の段付き孔35の内周面に形成した周溝43内に連通
している。また、前記サブスプール弁36の吐出通路8
側端部には、前記中空内部の通路40と連通する軸方向
のメインオリフィス44が形成してあると共に、前記吐
出通路8側に向かって収斂するテーパ面45が形成して
あり、このテーパ面45は前記周溝43の角部との間に
サブオリフィス46を形成している。したがって、前記
サブオリフィス46は前記メインオリフィス44に対し
て並列に形成されており、これらメインオリフィス44
及びサブオリフィス46が吐出通路8への吐出流量を制
限する制御オリフィス9を構成している。
圧力室15に連通する通路40となっており、この通路
40は、直径方向の貫通孔42を介して、前記コネクタ
7の段付き孔35の内周面に形成した周溝43内に連通
している。また、前記サブスプール弁36の吐出通路8
側端部には、前記中空内部の通路40と連通する軸方向
のメインオリフィス44が形成してあると共に、前記吐
出通路8側に向かって収斂するテーパ面45が形成して
あり、このテーパ面45は前記周溝43の角部との間に
サブオリフィス46を形成している。したがって、前記
サブオリフィス46は前記メインオリフィス44に対し
て並列に形成されており、これらメインオリフィス44
及びサブオリフィス46が吐出通路8への吐出流量を制
限する制御オリフィス9を構成している。
【0038】21は前記ハウジング2に形成した通路
で、この通路21は、前記スプール弁収容穴5と略平行
に盲穴状に穿設され、その開口端は栓22によって閉塞
されており、一端が感圧オリフィス23及び斜孔24を
介して前記コネクタ7の周溝11に連通し、他端が通路
25を介して第2圧力室内16に連通している。また、
前記通路25は第2圧力室16を半径方向に横切って穿
設され、その開口端を栓26で閉塞してある。
で、この通路21は、前記スプール弁収容穴5と略平行
に盲穴状に穿設され、その開口端は栓22によって閉塞
されており、一端が感圧オリフィス23及び斜孔24を
介して前記コネクタ7の周溝11に連通し、他端が通路
25を介して第2圧力室内16に連通している。また、
前記通路25は第2圧力室16を半径方向に横切って穿
設され、その開口端を栓26で閉塞してある。
【0039】前記スプール弁50には、前記ドレン通路
19に連通する周溝51と、この周溝51の底部に開口
する直径方向の貫通孔52及びこの貫通孔52に連通し
て第2圧力室16側に向かって開く軸方向の盲穴53が
形成してある。
19に連通する周溝51と、この周溝51の底部に開口
する直径方向の貫通孔52及びこの貫通孔52に連通し
て第2圧力室16側に向かって開く軸方向の盲穴53が
形成してある。
【0040】前記盲穴53内には、球弁28をその押子
29と共にチェックスプリング30で偏倚して盲穴53
の開口端に固定した中空尾栓31に形成した弁座32に
適合させたリリーフ弁33が設けられており、このリリ
ーフ弁33のリリーフ動作で、感圧オリフィス23を介
して第2圧力室16内に導かれる吐出通路8における圧
力超過を回避するようにしてある。なお、34は前記中
空尾栓31の第2圧力室16側端部に設けたフィルタで
ある。
29と共にチェックスプリング30で偏倚して盲穴53
の開口端に固定した中空尾栓31に形成した弁座32に
適合させたリリーフ弁33が設けられており、このリリ
ーフ弁33のリリーフ動作で、感圧オリフィス23を介
して第2圧力室16内に導かれる吐出通路8における圧
力超過を回避するようにしてある。なお、34は前記中
空尾栓31の第2圧力室16側端部に設けたフィルタで
ある。
【0041】60は負荷圧力感応弁である。前記負荷圧
力感応弁60は、流量制御弁1の第2圧力室16に連通
する通路61が開口するポート62が形成された弁孔6
3と、この弁孔63内に摺動自在に嵌挿され、この弁孔
63内を吐出通路8に連通する負荷圧力室64と大気圧
室65とに区画するスプール弁66を備えている。
力感応弁60は、流量制御弁1の第2圧力室16に連通
する通路61が開口するポート62が形成された弁孔6
3と、この弁孔63内に摺動自在に嵌挿され、この弁孔
63内を吐出通路8に連通する負荷圧力室64と大気圧
室65とに区画するスプール弁66を備えている。
【0042】前記スプール弁66は大気圧室65内に収
装した制御スプリング67によって常時負荷圧力室64
側に付勢され、負荷圧力室64内の圧力に応じて移動可
能であり、負荷圧力室64内の圧力が所定値よりも低い
とき負荷圧力室64側に移動して、大気圧室65側端部
に形成した切欠き68を介してポート62と大気圧室6
5内とを連通可能である。
装した制御スプリング67によって常時負荷圧力室64
側に付勢され、負荷圧力室64内の圧力に応じて移動可
能であり、負荷圧力室64内の圧力が所定値よりも低い
とき負荷圧力室64側に移動して、大気圧室65側端部
に形成した切欠き68を介してポート62と大気圧室6
5内とを連通可能である。
【0043】なお、69は前記負荷圧力室64と吐出通
路8とを連通する通路、70は大気圧室65と貯油タン
ク4とを連通する通路である。また、71は前記ポンプ
Pの吸入通路である。
路8とを連通する通路、70は大気圧室65と貯油タン
ク4とを連通する通路である。また、71は前記ポンプ
Pの吸入通路である。
【0044】斯かる構成によれば、前記ポンプPから導
入通路20を介して第1圧力室15内に導かれたポンプ
吐出油が、コネクタ7に形成した切欠き47から、サブ
スプール弁36の通路40に導かれ、更に、メインオリ
フィス44及びサブオリフィス46からなる制御オリフ
ィス9を介して吐出通路8に導かれる。
入通路20を介して第1圧力室15内に導かれたポンプ
吐出油が、コネクタ7に形成した切欠き47から、サブ
スプール弁36の通路40に導かれ、更に、メインオリ
フィス44及びサブオリフィス46からなる制御オリフ
ィス9を介して吐出通路8に導かれる。
【0045】このとき、常態にあっては、前記スプール
弁50は、制御スプリング17によって前記第1圧力室
15側に付勢され、その胴部(ランド部)18でドレン
通路19を閉塞しており、前記第1圧力室15内に導入
されたポンプ吐出油は、その全量が制御オリフィス9を
介して図外のアクチュエータに導かれる。一方、前記ポ
ンプPの回転速度が増加してポンプ吐出油量が増加し、
第1圧力室15内に導入されるポンプ吐出油量が増加す
ると、制御オリフィス9による制限流動の下に第1圧力
室15内の作動油が吐出通路8に導かれる一方で、この
制御オリフィス9の前後差圧に基づいてスプール弁50
が図1に示す状態から右方向に移動して制御スプリング
17を所定の長さになるまで押し縮める。これによっ
て、前記スプール弁50がドレン通路19を開き、この
ドレン通路19から余剰油を貯油タンク4に還流させ
る。
弁50は、制御スプリング17によって前記第1圧力室
15側に付勢され、その胴部(ランド部)18でドレン
通路19を閉塞しており、前記第1圧力室15内に導入
されたポンプ吐出油は、その全量が制御オリフィス9を
介して図外のアクチュエータに導かれる。一方、前記ポ
ンプPの回転速度が増加してポンプ吐出油量が増加し、
第1圧力室15内に導入されるポンプ吐出油量が増加す
ると、制御オリフィス9による制限流動の下に第1圧力
室15内の作動油が吐出通路8に導かれる一方で、この
制御オリフィス9の前後差圧に基づいてスプール弁50
が図1に示す状態から右方向に移動して制御スプリング
17を所定の長さになるまで押し縮める。これによっ
て、前記スプール弁50がドレン通路19を開き、この
ドレン通路19から余剰油を貯油タンク4に還流させ
る。
【0046】また、前記制御オリフィス9は、導入通路
20に導かれる作動油の圧力に応じて、詳しくは導入通
路20の圧力とドレン通路19の圧力との差圧に応じて
その開口面積が変化する。
20に導かれる作動油の圧力に応じて、詳しくは導入通
路20の圧力とドレン通路19の圧力との差圧に応じて
その開口面積が変化する。
【0047】これにより、前記制御オリフィス9による
制限の下に必要な流量の作動油が吐出通路8からパワー
ステアリング装置10に導かれ、必要な操舵助勢力が得
られる。
制限の下に必要な流量の作動油が吐出通路8からパワー
ステアリング装置10に導かれ、必要な操舵助勢力が得
られる。
【0048】詳しくは次の通りである。先ず、前記第1
圧力室15内の圧力が低いとき、つまりポンプ内圧力が
低いときは、スプール弁50は制御スプリング17のば
ね力によって第1圧力室15側に最も近付く状態にあ
り、この状態でスプール弁50は制御オリフィス9の前
後差圧と制御スプリング17のばね力によって移動し流
量制御を司る。
圧力室15内の圧力が低いとき、つまりポンプ内圧力が
低いときは、スプール弁50は制御スプリング17のば
ね力によって第1圧力室15側に最も近付く状態にあ
り、この状態でスプール弁50は制御オリフィス9の前
後差圧と制御スプリング17のばね力によって移動し流
量制御を司る。
【0049】このとき、前記制御オリフィス9の開口面
積は、図2のa−bで示すようにその開口面積が大きく
なっている。即ち、前記制御オリフィス9を構成するサ
ブオリフィス46の開口面積が、導入通路20に導かれ
るポンプ吐出油の圧力(ポンプ内圧力)、詳しくは導入
通路20の圧力とドレン通路19の圧力との差圧によっ
て制御されており、導入通路20の圧力が低いときには
その開口面積を大きくしている。このため、前記メイン
オリフィス44とサブオリフィス46とからなる制御オ
リフィス9の実質的な開口面積は大きくなっている。
積は、図2のa−bで示すようにその開口面積が大きく
なっている。即ち、前記制御オリフィス9を構成するサ
ブオリフィス46の開口面積が、導入通路20に導かれ
るポンプ吐出油の圧力(ポンプ内圧力)、詳しくは導入
通路20の圧力とドレン通路19の圧力との差圧によっ
て制御されており、導入通路20の圧力が低いときには
その開口面積を大きくしている。このため、前記メイン
オリフィス44とサブオリフィス46とからなる制御オ
リフィス9の実質的な開口面積は大きくなっている。
【0050】具体的には、前記導入通路20の圧力が低
いときには、第1圧力室15内の圧力も低いから、サブ
スプール弁36はばね38のばね力によって第1圧力室
15側に移動し、このサブスプール弁36のテーパ面4
5と周溝43の角部との間に形成されたサブオリフィス
46を大きくする。このため、前記サブオリフィス46
の開口面積が増加することによって、制御オリフィス9
の実質的な開口面積が増大するのである。
いときには、第1圧力室15内の圧力も低いから、サブ
スプール弁36はばね38のばね力によって第1圧力室
15側に移動し、このサブスプール弁36のテーパ面4
5と周溝43の角部との間に形成されたサブオリフィス
46を大きくする。このため、前記サブオリフィス46
の開口面積が増加することによって、制御オリフィス9
の実質的な開口面積が増大するのである。
【0051】したがって、前記スプール弁50は制御ス
プリング17のばね力及び制御オリフィス9の前後差圧
に基づいて移動し、メインオリフィス44とサブオリフ
ィス46とからなる制御オリフィス9を通過する流量は
図3のA−Bで示す流量に制御される。
プリング17のばね力及び制御オリフィス9の前後差圧
に基づいて移動し、メインオリフィス44とサブオリフ
ィス46とからなる制御オリフィス9を通過する流量は
図3のA−Bで示す流量に制御される。
【0052】この流量は、前記吐出通路8側の圧力が低
く、ポンプPの吐出圧力も低いけれども、制御オリフィ
ス9の開口面積が実質的に大きくなっているから、この
制御オリフィス9での流量制限が緩和されており、吐出
通路8に吐出される流量は比較的多い流量に制御される
のである。
く、ポンプPの吐出圧力も低いけれども、制御オリフィ
ス9の開口面積が実質的に大きくなっているから、この
制御オリフィス9での流量制限が緩和されており、吐出
通路8に吐出される流量は比較的多い流量に制御される
のである。
【0053】次に、前記第1圧力室15内の圧力が上昇
すると、制御オリフィス9を通過する流量も増加し、吐
出通路8の圧力も増加する。これによって、前記制御オ
リフィス9の前後差圧が大きくなるから、スプール弁5
0はこの差圧を一定に保つために制御スプリング17の
ばね力に抗して第2圧力室16側に移動し、制御オリフ
ィス9の前後差圧と、ばね部材61及び制御スプリング
17のばね力とが釣り合う位置で流量制御をすることに
なる。
すると、制御オリフィス9を通過する流量も増加し、吐
出通路8の圧力も増加する。これによって、前記制御オ
リフィス9の前後差圧が大きくなるから、スプール弁5
0はこの差圧を一定に保つために制御スプリング17の
ばね力に抗して第2圧力室16側に移動し、制御オリフ
ィス9の前後差圧と、ばね部材61及び制御スプリング
17のばね力とが釣り合う位置で流量制御をすることに
なる。
【0054】また、前記吐出通路8側の圧力上昇に関連
して、導入通路20に導かれるポンプ吐出油の圧力(ポ
ンプ内圧力)が上昇することになるから、制御オリフィ
ス9を構成するサブオリフィス46は、この導入通路2
0の圧力上昇に伴って、その開口面積が漸減する。つま
り、サブオリフィス46は吐出通路8側の圧力、即ち負
荷圧力の増加に応じて開口面積を減じることになる。こ
のため、前記メインオリフィス44とサブオリフィス4
6とからなる制御オリフィス9の開口面積は、図2のb
−cで示すように減じられる。
して、導入通路20に導かれるポンプ吐出油の圧力(ポ
ンプ内圧力)が上昇することになるから、制御オリフィ
ス9を構成するサブオリフィス46は、この導入通路2
0の圧力上昇に伴って、その開口面積が漸減する。つま
り、サブオリフィス46は吐出通路8側の圧力、即ち負
荷圧力の増加に応じて開口面積を減じることになる。こ
のため、前記メインオリフィス44とサブオリフィス4
6とからなる制御オリフィス9の開口面積は、図2のb
−cで示すように減じられる。
【0055】具体的には、前記導入通路20の圧力上昇
によって第1圧力室15内の圧力が上昇し、この圧力が
サブスプール弁36に作用して、このサブスプール弁3
6をばね38のばね力に抗して左動させ、このサブスプ
ール弁36のテーパ面45と周溝43の角部との間に形
成されたサブオリフィス46を絞る。このため、前記サ
ブオリフィス46の開口面積が減少することによって、
制御オリフィス9の実質的な開口面積が減じられる。
によって第1圧力室15内の圧力が上昇し、この圧力が
サブスプール弁36に作用して、このサブスプール弁3
6をばね38のばね力に抗して左動させ、このサブスプ
ール弁36のテーパ面45と周溝43の角部との間に形
成されたサブオリフィス46を絞る。このため、前記サ
ブオリフィス46の開口面積が減少することによって、
制御オリフィス9の実質的な開口面積が減じられる。
【0056】これにより、前記スプール弁50は、やや
高くなった制御スプリング17のばね力と実質的な開口
面積がやや減じられた制御オリフィス9の前後差圧に基
づいて移動制御され、実質的な開口面積がやや減じられ
た制御オリフィス9を通過する流量は図3のB−Cで示
す流量に制御される。
高くなった制御スプリング17のばね力と実質的な開口
面積がやや減じられた制御オリフィス9の前後差圧に基
づいて移動制御され、実質的な開口面積がやや減じられ
た制御オリフィス9を通過する流量は図3のB−Cで示
す流量に制御される。
【0057】その後、前記第1圧力室15内及び第2圧
力室16内の圧力が所定圧力に達する。これによって、
前記制御オリフィス9を構成するサブオリフィス46
は、第1圧力室15内の圧力、即ち導入通路20に導か
れるポンプ吐出油の圧力が所定圧力に達することによ
り、その開口面積を閉じることになる。このため、メイ
ンオリフィス44とサブオリフィス46とからなる制御
オリフィス9の開口面積は、図2のc−dで示すように
最も小さな面積となる。
力室16内の圧力が所定圧力に達する。これによって、
前記制御オリフィス9を構成するサブオリフィス46
は、第1圧力室15内の圧力、即ち導入通路20に導か
れるポンプ吐出油の圧力が所定圧力に達することによ
り、その開口面積を閉じることになる。このため、メイ
ンオリフィス44とサブオリフィス46とからなる制御
オリフィス9の開口面積は、図2のc−dで示すように
最も小さな面積となる。
【0058】詳しくは、前記導入通路20の圧力上昇に
よって第1圧力室15内の圧力が所定圧力まで上昇し、
この圧力がサブスプール弁36に作用して、このサブス
プール弁36をばね38のばね力に抗して左動させ、こ
のサブスプール弁36のテーパ面45と周溝43の角部
との間に形成されたサブオリフィス46を閉じる。これ
によって、制御オリフィス9はメインオリフィス44の
みとなって、制御オリフィス9の実質的な開口面積が減
じられることになる。
よって第1圧力室15内の圧力が所定圧力まで上昇し、
この圧力がサブスプール弁36に作用して、このサブス
プール弁36をばね38のばね力に抗して左動させ、こ
のサブスプール弁36のテーパ面45と周溝43の角部
との間に形成されたサブオリフィス46を閉じる。これ
によって、制御オリフィス9はメインオリフィス44の
みとなって、制御オリフィス9の実質的な開口面積が減
じられることになる。
【0059】したがって、前記スプール弁50は、制御
スプリング17及び制御オリフィス9の前後差圧に応動
して流量制御を司り、実質的に開口面積が最小となった
制御オリフィス9を通過する流量は図3においてC−D
で示す流量に制御される。なお、この流量がアクチュエ
ータに供給される最大流量で、通常この流量に制御され
ることになる。
スプリング17及び制御オリフィス9の前後差圧に応動
して流量制御を司り、実質的に開口面積が最小となった
制御オリフィス9を通過する流量は図3においてC−D
で示す流量に制御される。なお、この流量がアクチュエ
ータに供給される最大流量で、通常この流量に制御され
ることになる。
【0060】一方、アクチュエータの非作動状態、つま
りパワーステアリング装置10の中立位置では、前記吐
出通路8の作動圧力が低下するから、負荷圧力感応弁6
0が流量制御弁1の第2圧力室16内の圧力を減じる。
即ち、前記吐出通路8の作動圧力が低下することによっ
て、この吐出通路8の圧力が導かれる負荷圧力室64内
の圧力が低下し、スプール弁66が制御スプリング67
のばね力によって負荷圧力室64側に移動し、切欠き6
8を介してポート62と大気圧室65を連通する。これ
によって、前記流量制御弁1の第2圧力室16内が通路
61、ポート62、切欠き68、大気圧室65及び通路
70を介して貯油タンク4と連通することになり、第2
圧力室16内の圧力が低下することになる。
りパワーステアリング装置10の中立位置では、前記吐
出通路8の作動圧力が低下するから、負荷圧力感応弁6
0が流量制御弁1の第2圧力室16内の圧力を減じる。
即ち、前記吐出通路8の作動圧力が低下することによっ
て、この吐出通路8の圧力が導かれる負荷圧力室64内
の圧力が低下し、スプール弁66が制御スプリング67
のばね力によって負荷圧力室64側に移動し、切欠き6
8を介してポート62と大気圧室65を連通する。これ
によって、前記流量制御弁1の第2圧力室16内が通路
61、ポート62、切欠き68、大気圧室65及び通路
70を介して貯油タンク4と連通することになり、第2
圧力室16内の圧力が低下することになる。
【0061】これによって、前記スプール弁50は制御
オリフィス9の前後差圧を一定に保つために、スプール
弁50は制御スプリング17のばね力に抗して、第2圧
力室16側に移動し、ドレン通路19の開口面積を増大
させる。その結果、前記導入通路20から第1圧力室1
5内に導入された作動油の多くがドレン通路19に流入
することになり、ポンプ内圧力が低下し、ポンプPの仕
事量が減じられることになる。
オリフィス9の前後差圧を一定に保つために、スプール
弁50は制御スプリング17のばね力に抗して、第2圧
力室16側に移動し、ドレン通路19の開口面積を増大
させる。その結果、前記導入通路20から第1圧力室1
5内に導入された作動油の多くがドレン通路19に流入
することになり、ポンプ内圧力が低下し、ポンプPの仕
事量が減じられることになる。
【0062】これによって、前記第1圧力室15内に供
給された作動油は、パワーステアリング装置10が作動
油を必要としない中立状態において、開口面積が増大し
たドレン通路19を介してポンプPの吸入側及び貯油タ
ンク4に還流される。したがって、前記導入通路20を
介して第1圧力室15に作動油を吐出するポンプPは、
その吐出圧力が低下して仕事量が減じられ、省エネルギ
が有利に達成されることになる。
給された作動油は、パワーステアリング装置10が作動
油を必要としない中立状態において、開口面積が増大し
たドレン通路19を介してポンプPの吸入側及び貯油タ
ンク4に還流される。したがって、前記導入通路20を
介して第1圧力室15に作動油を吐出するポンプPは、
その吐出圧力が低下して仕事量が減じられ、省エネルギ
が有利に達成されることになる。
【0063】また、前記制御オリフィス9をメインオリ
フィス44と可変絞りのサブオリフィス46とから構成
し、サブオリフィス46は、導入通路20に導かれる作
動油の圧力(吐出通路8側の圧力に関連した圧力とな
る)の減少に伴って開口面積が増加させるようにしてあ
る。このため、前記吐出通路8側の圧力が低いときに
は、制御オリフィス9の開口面積が実質的に大きくなっ
ているから、この制御オリフィス9での流量制限が緩和
され、パワーステアリング装置10に十分な流量の作動
油を供給できるのである。
フィス44と可変絞りのサブオリフィス46とから構成
し、サブオリフィス46は、導入通路20に導かれる作
動油の圧力(吐出通路8側の圧力に関連した圧力とな
る)の減少に伴って開口面積が増加させるようにしてあ
る。このため、前記吐出通路8側の圧力が低いときに
は、制御オリフィス9の開口面積が実質的に大きくなっ
ているから、この制御オリフィス9での流量制限が緩和
され、パワーステアリング装置10に十分な流量の作動
油を供給できるのである。
【0064】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、流量制御弁1の第2圧力室16と負荷圧力感応
弁60のポート62とを連通する通路61に感圧オリフ
ィスを付属させることは任意に可能である。
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、流量制御弁1の第2圧力室16と負荷圧力感応
弁60のポート62とを連通する通路61に感圧オリフ
ィスを付属させることは任意に可能である。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、アクチュエータが非作動状態であって、必要とする
作動油圧力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギの消費
を抑制することができ、省エネルギを十分に達成するこ
とができる流量制御装置が得られる。
ば、アクチュエータが非作動状態であって、必要とする
作動油圧力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギの消費
を抑制することができ、省エネルギを十分に達成するこ
とができる流量制御装置が得られる。
【0066】また、アクチュエータの作動油圧力(負荷
圧力)が低いときにも、十分な流量の作動油をアクチュ
エータに供給できる流量制御装置が得られる。
圧力)が低いときにも、十分な流量の作動油をアクチュ
エータに供給できる流量制御装置が得られる。
【図1】本発明の実施の形態を示す流量制御装置の説明
図である。
図である。
【図2】制御オリフィスの開口面積の変化を示す線図で
ある。
ある。
【図3】流量制御特性を示す線図である。
1 流量制御弁 5 スプール弁収容穴 8 吐出通路 9 制御オリフィス 15 第1圧力室 16 第2圧力室 17 制御スプリング 19 ドレン通路 20 導入通路 44 メインオリフィス 46 サブオリフィス 50 スプール弁 60 負荷圧力感応弁
Claims (2)
- 【請求項1】 スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動
自在に収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と
第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィ
スを介して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路
を開口し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと
共に前記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプ
リングを収装して、前記導入通路から制御オリフィスを
介して吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要
流量に対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開
閉制御されるドレン通路に還流させる流量制御弁と、前
記吐出通路の圧力に応動し、吐出通路の圧力が低いとき
流量制御弁の第2圧力室内の圧力を減じてスプール弁に
よるドレン通路への還流量を増加させる負荷圧力感応弁
とを備え、前記制御オリフィスが、メインオリフィス
と、該メインオリフィスに対して並列配置され、前記導
入通路に導かれる作動油の圧力に応じてその開口面積が
制御されるサブオリフィスとから構成されてなることを
特徴とする流量制御装置。 - 【請求項2】 前記サブオリフィスは、前記導入通路の
圧力とドレン通路の圧力との差圧に応動するサブスプー
ル弁によってその開口面積が制御されるようにしたこと
を特徴とする、請求項1記載の流量制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9144514A JPH10315994A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 流量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9144514A JPH10315994A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 流量制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10315994A true JPH10315994A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15364128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9144514A Pending JPH10315994A (ja) | 1997-05-20 | 1997-05-20 | 流量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10315994A (ja) |
-
1997
- 1997-05-20 JP JP9144514A patent/JPH10315994A/ja active Pending
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