JP3274967B2 - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

Info

Publication number
JP3274967B2
JP3274967B2 JP11950896A JP11950896A JP3274967B2 JP 3274967 B2 JP3274967 B2 JP 3274967B2 JP 11950896 A JP11950896 A JP 11950896A JP 11950896 A JP11950896 A JP 11950896A JP 3274967 B2 JP3274967 B2 JP 3274967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
pressure chamber
pressure
spring
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11950896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09286343A (ja
Inventor
由紀雄 内田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP11950896A priority Critical patent/JP3274967B2/ja
Priority to US08/678,181 priority patent/US5819778A/en
Priority to KR1019960027873A priority patent/KR100204625B1/ko
Priority to EP19960305108 priority patent/EP0753449B1/en
Priority to DE1996616181 priority patent/DE69616181T2/de
Publication of JPH09286343A publication Critical patent/JPH09286343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3274967B2 publication Critical patent/JP3274967B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は自動車のパワー
ステアリング装置等に使用され、パワーソースからこの
パワーステアリング装置のアクチュエータに供給される
圧力作動流体の流量を、所定流量に制御する流量制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体を作動媒体として、手動操舵トルク
を助勢するパワーステアリング装置にあっては、このパ
ワーステアリング装置に作動流体を供給するパワーソー
スとして、車両に搭載した内燃機関によって駆動される
ポンプを施用することが多い。しかし、一般にパワース
テアリング装置は車両の低速走行時または停車時、換言
すれば内燃機関の低回転駆動時に十分な操舵助勢力が獲
得できることが望まれ、低速走行中よりも接地抵抗の小
さい、つまり高回転駆動時には操舵安定性の見地から、
然程操舵助勢力を必要としない。したがって、ポンプ出
力が内燃機関の回転速度に比例して増加するパワーソー
スは、そのままでは適用できない。
【0003】そこで、通常、パワーステアリング装置に
は、このパワーステアリング装置に供給される作動流体
(作動油)の流量を、内燃機関のアイドリング乃至は低
回転域では十分なパワーステアリング操作が可能なよう
にポンプ吐出油の全量とし、内燃機関の回転速度がある
程度高くなった場合にはオリフィスによって限局された
流量に制御し、余剰油を貯油タンクに還流させるように
した流量制御装置が施用される。
【0004】また、近年、操舵助勢力を必要としないス
テアリング操作の中立位置で、余剰油流量を増加させ、
パワーステアリング装置への供給油量を減じることによ
ってポンプでの仕事量を減じ、省エネルギを実現させる
流量制御装置が提案されている。
【0005】この種の流量制御装置として、例えば特開
平6−8840号公報には、スプール弁収容穴内にスプ
ール弁を摺動自在に収容して、該スプール弁収容穴内を
第1圧力室と第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、
制御オリフィスを介して吐出通路と連通する導入通路及
び低圧側へ連通するドレン通路を開口し、第2圧力室内
には、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁を第
1圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、前記
導入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作動油
の必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油を前
記スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン通路
に還流させる流量制御装置であって、吐出通路の圧力に
応動するバイパス弁を設けて、このバイパス弁によって
ステアリング操作の中立位置(パワーステアリング装置
の非作動状態)で吐出通路側の圧力が低下したとき、前
記第2圧力室内を低圧側と連通して、前記スプール弁に
よるドレン通路の開口面積を増大させ、パワーステアリ
ング装置への供給油量を減じるようにした流量制御装置
が開示してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】斯かる従来例にあって
は、バイパス弁によって第2圧力室内を低圧側と連通し
て、これによって流量制御を司るスプール弁を移動さ
せ、吐出通路の油量を低下させるようにしてある。
【0007】ところで、前記第2圧力室内には前述のご
とく吐出通路の圧力を導いている。つまり、制御オリフ
ィスを通過した後の圧力を導いているから、第2圧力室
を低圧側と連通した場合には、制御オリフィスを通過し
た後の作動油が低圧側にドレンすることになる。したが
って、パワーステアリング装置(アクチュエータ)が非
作動状態にあっても作動油の一部が流通抵抗を有する制
御オリフィスを通過することになる。このために、ポン
プは作動油が制御オリフィスを通過するために所定の吐
出圧力を維持する必要があるから、その分、無駄な仕事
をすることになり、省エネルギを十分に達成することが
できない虞がある。
【0008】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、アクチュエータが非作動状態であって必要
とする作動油圧力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギ
の消費を抑制して、省エネルギを十分に達成することが
できる流量制御装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動自在に
収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と第2圧
力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィスを介
して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路を開口
し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと共に前
記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプリング
を収装して、前記導入通路から制御オリフィスを介して
吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要流量に
対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開閉制御
されるドレン通路に還流させる流量制御装置において、
前記スプール弁を、底部に貫通孔を有する有底筒状の外
側スプールと、この外側スプールの円筒部内周に嵌挿さ
れる大径部と貫通孔内に嵌挿される小径部を有する内側
スプールとから構成し、前記外側スプールの底部を第2
圧力室に臨ませると共に、この外側スプールの円筒部内
周と内側スプールの小径部外周との間に低圧室を形成す
る一方、前記内側スプールに前記制御スプリングを作用
させ、更に、これら内側スプールと外側スプールとの間
に、これら内側スプールと外側スプールとの相対移動に
よって段階的に変化するばね力をもって内側スプールを
第1圧力室側に付勢し、かつ外側スプールを第2圧力室
側に付勢するばね部材を付属させた構成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載に発明の構成のうち、前記ばね部材を前記低圧室内に
収装した構成にしてある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載に発明の構成のうち、前記ばね部材を内外二重の入れ
子型ばね部材とした構成にしてある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記低圧室を、ダンパオリフィ
スを介してドレン通路と連通した構成にしてある。
【0013】斯かる構成にあっては、ポンプから吐出さ
れる作動油が導入通路を介して第1圧力室内に導かれる
ことが可能である。前記第1圧力室内に導かれる作動油
は、制御オリフィスを通過する制限流動と、この制御オ
リフィスの前後差圧に基づくスプール弁の移動によるド
レン通路の解放の際にのみ生じるのであるが、第1圧力
室内からドレン通路を通ってポンプ吸入室及び貯油タン
クに逃げる余剰油流動とに分流される。これにより、前
記制御オリフィスによる制限の下に必要な流量の作動油
が吐出通路からアクチュエータに導かれ、例えば、パワ
ーステアリング装置にあっては必要な操舵助勢力を得
る。
【0014】ここで、本発明にあっては、前記スプール
弁が内側スプールと外側スプールとから構成され、これ
ら内側スプールと外側スプールとの間に、段階的なばね
力をもって内側スプールを第1圧力室に付勢し、かつ外
側スプールを第2圧力室側に付勢するばね部材を付属さ
せてあり、制御スプリングは内側スプールに作用してい
る。したがって、前記スプール弁は、第1圧力室及び第
2圧力室の圧力に応じて外側スプールが内側スプールに
対して相対移動し、所定位置で所定の軸方向寸法を持つ
ことになる。このため、前記スプール弁は、所定の寸法
状態で、制御スプリングのばね力と第2圧力室内の圧力
とを加えた力と、第1圧力室内の圧力との釣合いによっ
て移動し、流量制御を司ることになる。
【0015】前記内側スプールと外側スプールとの間に
付属するばね部材は、これら内側スプールと外側スプー
ルとの軸方向の相対移動によって段階的なばね力を得る
ばね部材であって、内外二重の入れ子型ばね部材を用い
ることにより2段階のばね力を得ることが可能であるほ
か、複数のばね部材を組合わせて多段階のばね力を得る
ことが可能である。この場合のばね部材は、各種材料か
らなるコイルばねのほか、ゴムばね等各種ばね部材が採
用可能である。そこで、2段階のばね力を得るばね部材
を用いた場合の作用について説明すると、次の如くであ
る。
【0016】即ち、前記第1圧力室内の圧力が低いとき
即ちポンプ内圧力が低いときは、第2圧力室内の圧力も
低く、内側スプール及び外側スプールがこれらに付属す
るばね部材のばね力によって相対移動して、その状態で
軸方向寸法が最も長くなったスプール弁を構成する。ま
た、前記第1圧力室内の圧力が低いから、制御スプリン
グはスプール弁を第1圧力室側に最も近付けて、制御ス
プリングの取付け長さが長くなり、この制御スプリング
のばね力(セット荷重)は弱くなる。したがって、前記
スプール弁はこのセット荷重が小さい制御スプリングの
ばね力及び制御オリフィスの前後差圧に基づいて移動
し、制御オリフィスを通過する流量は図7のA−Bで示
す流量となる。
【0017】このとき、前記内側スプールと外側スプー
ルとの相対移動によって段階的に変化するばね力を発揮
するばね部材は、最も小さいばね力で内側スプール及び
外側スプールをそれぞれ付勢している。
【0018】次に、前記第1圧力室内の圧力が上昇する
と制御オリフィスを通過する流量も増加し、吐出通路の
圧力も増加する。したがって、前記吐出通路内の圧力が
導かれる第2圧力室内の圧力も増加することになる。前
記第2圧力室内の圧力が増加してばね部材のばね力に勝
ると、このばね部材のばね力が第2圧力室内の圧力に釣
り合う位置まで外側スプールは第1圧力室側に移動し、
スプール弁の軸方向寸法が徐々に短縮されると共に、ス
プール弁はドレン通路の開口面積を徐々に小さくする。
前記ドレン通路の開口面積が小さくなると、その分、制
御オリフィスの前後差圧が大きくなるから、スプール弁
はこの差圧を一定に保つために制御スプリングのばね力
に抗して第2圧力室側に移動し、制御オリフィスの前後
差圧と、ばね部材及び制御スプリングのばね力とが釣り
合う位置で流量制御をすることになる。これにより、前
記制御オリフィスを通過する流量は図7のB−Cで示す
流量となる。
【0019】このとき、前記内側スプールを第1圧力室
側に付勢し、かつ外側スプールを第2圧力室側に付勢す
るばね部材は、第1段階のばね力を発揮することにな
る。
【0020】前記第1圧力室内及び第2圧力室内の圧力
が所定圧力に達し、ばね部材が第1段階以降のばね力を
発揮するまでの間は、前記内側スプール及び外側スプー
ルは、第1圧力室及び第2圧力室の圧力とばね部材の第
1段階のばね力との釣合い位置で、軸方向に所定の寸法
をもって一体となったスプール弁を構成しており、この
スプール弁はその釣合い位置で制御スプリングのセット
荷重を所定値になす。したがって、前記スプール弁は制
御スプリングの所定のばね力と制御オリフィスの前後差
圧に基づいて流量制御を司り、制御オリフィスを通過す
る流量は図7のC−Dで示す流量となる。
【0021】このとき、前記内側スプールを第1圧力室
側に付勢し、かつ外側スプールを第2圧力室側に付勢す
るばね部材は、第1段階での最も大きいばね力を発揮す
ることになる。
【0022】前記第1圧力室内及び第2圧力室内の圧力
が更に上昇し、内側スプール及び外側スプールに作用す
る油圧力が増加して、ばね部材の第1段階での最大ばね
力を越えると、外側スプールはばね部材の次段階のばね
力に抗して第1圧力室側に移動すると共に、内側スプー
ルは第2圧力室側に移動する。したがって、これら内側
スプール及び外側スプールで構成されるスプール弁は、
軸方向寸法が徐々に短縮されつつ、全体として第2圧力
室側に更に移動することになる。これによって、制御ス
プリングを徐々に押し縮め、セット荷重を徐々に強くす
る。したがって、前記スプール弁は徐々に高くなった制
御スプリングのばね力と制御オリフィスの前後差圧に基
づいて移動制御され、制御オリフィスを通過する流量は
図7のD−Eで示す流量に制御される。
【0023】このとき、前記内側スプールを第1圧力室
側に付勢し、かつ外側スプールを第2圧力室側に付勢す
るばね部材は、第1段階以降のばね力(ばね力の最大値
には至らない)を発揮することになる。
【0024】前記第1圧力室内及び第2圧力室内の圧力
が所定圧力に達すると、外側スプールはばね部材を最も
押し縮めて第1圧力室側に移動すると共に、内側スプー
ルは第2圧力室側に移動して、これら内側スプール及び
外側スプールで構成されるスプール弁は、その軸方向寸
法が最も短くなると共に、全体として第2圧力室に最も
近付き、制御スプリングを押し縮める。この状態で、ス
プール弁は制御スプリング及び制御オリフィスの前後差
圧に応動して流量制御を司り、制御オリフィスを通過す
る流量は図7においてE−Fで示す流量に制御される。
この流量がアクチュエータに供給される最大流量であ
る。
【0025】このとき、前記内側スプールを第1圧力室
側に付勢し、かつ外側スプールを第2圧力室側に付勢す
るばね部材は、段階的に作用するばね力の最大のばね力
を発揮することになる。
【0026】一方、アクチュエータの非作動状態(例え
ば、パワーステアリング装置の中立位置)では、前記吐
出通路の作動圧力が低下するから第2圧力室の圧力も低
下する。したがって、前記スプール弁は制御オリフィス
の前後差圧を一定に保つために第2圧力室内の制御スプ
リングのばね力に抗して第2圧力室側に移動し、ドレン
通路の開口面積を増大させる。これにより、前記導入通
路から第1圧力室内に導入された作動油の多くがドレン
通路に流入することになり、ポンプ内圧力(吐出圧力)
が低下し、ポンプの仕事量が減じられる。
【0027】これと同時に、アクチュエータが非作動状
態で前記吐出通路内の圧力が低下し、第2圧力室内の圧
力が低下すると、この第2圧力室内の圧力を受ける外側
スプールは、この外側スプールに付属するばね部材のば
ね力によって第2圧力室側に移動する。
【0028】したがって、内外二重のスプールから構成
されるスプール弁が、制御オリフィスの前後差圧即ち第
1圧力室内の圧力と第2圧力室内の圧力に制御スプリン
グのばね力を加えた力とが釣り合う位置にある場合、外
側スプールが第2圧力室側に移動した分、スプール弁よ
って開口されるドレン通路の開口面積が更に増大するこ
とになる。
【0029】これによって、前記第1圧力室に供給され
た作動油は、アクチュエータが作動油を必要としない非
作動状態において、開口面積が増大したドレン通路を介
してポンプ吸入側及び貯油タンク側に還流されることに
より、導入通路を介して第1圧力室に作動油を吐出する
ポンプは、その吐出圧力が減じられて仕事量が減じら
れ、省エネルギが有利に達成される。
【0030】この場合に、前記外側スプールは、この外
側スプールに付属するばね部材と第2圧力室内の圧力と
の釣り合いによって移動し、ドレン通路の開口面積を変
化させる。したがって、この外側スプールを移動させる
ために、ポンプ吐出油の一部が制御オリフィスを通過す
ることがないから、ポンプ吐出圧力を所定圧力に維持す
る必要がなく、ポンプの無駄なエネルギの消費を抑制し
て、省エネルギを達成することができる。
【0031】また、請求項4記載の発明によれば、第1
圧力室と第2圧力室との圧力によって外側スプールが内
側スプールに対して相対移動する際に、作動油が低圧室
内とドレン通路との間をダンパオリフィスを介して流通
することにより、外側スプールの移動運動に対して流通
抵抗による減衰力が与えられる。したがって、導入通路
や吐出通路に急激な圧力変動が生じた場合であっても、
この圧力変動に伴ってスプール弁の共振現象が生ずるこ
とを有利に防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
パワーステアリング装置の流量制御弁に適用した態様と
して、図面に基づいて詳述する。
【0033】図1はこの発明の実施の形態を示す、ベー
ンポンプに一体化した流量制御装置の断面図である。図
において1はポンプボディ2と一体に形成されたハウジ
ングである。3はポンプで、このポンプ3はこの実施の
形態において、複数のベーン4を略放射方向に取付けた
ロータ5をカムリング6内に回転自在に収容し、このカ
ムリング6をサイドプレート7,8で両側から挟んだ構
造のベーンポンプが示されており、このポンプ3は全体
として椀状のポンプカバー9によって覆われている。
【0034】前記ポンプ(ベーンポンプ)3は、前記複
数のベーン4の隣合うベーン間にポンプ室10が形成さ
れており、このポンプ室10はロータ5の回転によって
その容積が増加する部分に吸入区間が形成され、その容
積が減少する部分に吐出区間が形成されている。11は
前記ポンプボディ2に形成された吸入通路で、この吸入
通路11は前記サイドプレート8に形成した図外の吸入
ポートを介して前記ポンプ室10の吸入区間に連通して
いる。12は前記ポンプカバー9の内周側に略環状に形
成された吐出室で、この吐出室12は前記サイドプレー
ト7,8に形成した吐出ポート13を介して前記ポンプ
室10の吐出区間に連通しており、ポンプ3の吐出油が
導かれるようにしてある。14は図外のパワーステアリ
ング装置即ちアクチュエータに連通する吐出通路で、こ
の吐出通路14はポンプボディ2に形成してある。ま
た、この吐出通路14には、サイドプレート8に形成し
た制御オリフィス15を介してポンプ3の吐出油が導か
れる。
【0035】16は前記ポンプボディ2に形成したスプ
ール弁収容穴で、このスプール弁収容穴16内には、内
側スプール17と外側スプール18とからなるスプール
弁19が摺動自在に嵌挿されており、このスプール弁1
9によって、スプール弁収容穴16内部は第1圧力室2
0と第2圧力室21とに画成されている。前記第1圧力
室20内には、吐出室12からポンプ3の吐出油を導く
導入通路22及びドレン通路23が開口しており、前記
第2圧力室21内には吐出通路14の圧力を導く通路2
4が開口している。また、前記第2圧力室21内にはス
プール弁19を付勢する制御スプリング25が収装して
あり、この制御スプリング25によってスプール弁19
は常時第1圧力室20側に偏倚され、常態にあってその
ランド部26(詳しくは外側スプール18のランド部)
で図外の貯油タンクに連通するドレン通路23を閉止し
ている。また、図1において明らかなように、前記吐出
室12から第1圧力室20に吐出油を導く導入通路22
は、制御オリフィス15を介して吐出通路14と連通し
ていることになる。
【0036】前記スプール弁19は前述のごとく内側ス
プール17と外側スプール18とから構成してある。こ
こに、前記外側スプール18は、全体として有底筒状で
その底部18bに貫通孔27を有し、また、前記内側ス
プール17は、外側スプール18の円筒部18a内周に
嵌挿される大径部17aと、同じく貫通孔27内に嵌挿
される小径部17bを有しており、これら内側スプール
17及び外側スプール18は軸方向に相対移動可能に組
立てられる。また、前記内側スプール17と外側スプー
ル18とによって構成されるスプール弁19は、外側ス
プール18の円筒部18aが第1圧力室20に臨み、底
部18bが第2圧力室21に臨むように配置してある
(図2参照)。
【0037】また、前記外側スプール18には、前記ド
レン通路23に連通する周溝28とこの周溝28の底部
に開口する直径方向のダンパオリフィス29が形成して
あり、この外側スプール18の円筒部18a内周と前記
内側スプール17の小径部17bの外周との間に、前記
ダンパオリフィス29を介してドレン通路23に連通す
る低圧室30を形成してある。
【0038】31は前記内側スプール17の小径部17
a端部に取付けられ、前記制御スプリング25を支持す
るばね受け部材である。このばね受け部材31は前記外
側スプール18の第2圧力室21側への最大移動位置を
規制する停止部材を兼ねている。なお、32は前記ばね
受け部材31を取付けるビスである。
【0039】33は前記内側スプール17の小径部17
aと外側スプール18の底部18bに形成した貫通孔2
7との間に配置された筒状のスリーブである。このスリ
ーブ33は、一端が前記ばね受け部材31に連繋され、
他端が前記低圧室30内に延びており、後述する可動ス
トッパを支持可能である。
【0040】34は前記内側スプール17と外側スプー
ル18との間に配置されたばね部材で、このばね部材3
4は、大径ばね35と小径ばね36とからなる内外二重
の入れ子型ばね部材で、前記低圧室30内に収容され、
内側スプール17を第1圧力室20側に付勢し、かつ外
側スプール18を第2圧力室21側に付勢している。前
記大径ばね35は内側スプール17の大径部17aの低
圧室30側端面17cと外側スプール18の底部18b
の低圧室30側端面18cとの間に所定のセット荷重を
もって縮設してある。また、小径ばね36は、内側スプ
ール17の小径部17b外周に、軸方向に一定長さだけ
移動可能に取付けられた可動ストッパ37と内側スプー
ル17の大径部17aの端面17cとの間に所定のセッ
ト荷重をもって縮設してある。
【0041】即ち、前記可動ストッパ37は、内側スプ
ール17の小径部17bの外周に軸方向に移動可能に取
付けられており、図1に示すように、内側スプール17
が第2圧力室21から最も離れてカムリング6に当接し
ているとき、前記スリーブ33の他端に接して、外側ス
リーブ18の端面18cに接しない位置で停止してい
る。したがって、前記可動ストッパ37が図1に示す位
置にあるとき、ばね部材34の大径ばね35は外側スプ
ール18に第2圧力室21側への偏倚力を与えるが、小
径ばね36のばね力は外側スプール18の移動のために
何等寄与することがない。
【0042】前記ばね部材34の小径ばね36が外側ス
プール18に有効な偏倚力を与えるのは、後に詳述する
ように、第1圧力室20内の圧力によって内側スプール
17が第2圧力室21側に移動すると共に、第2圧力室
21内の圧力によって外側スプール18が第1圧力室2
0側に移動して、可動ストッパ37が外側スプール18
の端面18cに接した以降である。したがって、前記ば
ね部材34は、可動ストッパ37が外側スプール18の
端面18cに接する前後において、段階的なばね力を発
揮することになる。
【0043】38は前記ロータ5に連結され、このロー
タ5を回転駆動する駆動軸、39,40は駆動軸38の
軸受け、41は駆動軸とハウジング1との間の封止を司
るシール部材である。
【0044】斯かる構成によれば、図外の内燃機関等に
よって、駆動軸38を介してロータ5が回転駆動される
ことにより、ポンプ3が回転駆動されることになる。前
記ポンプ3が回転駆動されることにより、作動油が、図
外の貯油タンクから吸入通路11を介して吸入区間のポ
ンプ室10に吸入された後、吐出区間のポンプ室10か
ら吐出ポート13を介して吐出室12に吐出される。
【0045】吐出室12内に吐出されたポンプ3の吐出
油は、制御オリフィス15を介して吐出通路14に導か
れ、この吐出通路14から図外のパワーステアリング装
置に導かれる。
【0046】このとき、常態にあっては、前記内外二重
のスプールから構成されるスプール弁19は、外側スプ
ール18がばね部材34によって付勢されてその底部1
8bが停止部材を兼ねるばね受け部材31に当接した状
態で、制御スプリング25によって前記第1圧力室20
側に付勢され、そのランド部26でドレン通路23を閉
塞している。したがって、前記吐出室12内に吐出され
た作動油は第1圧力室20内に導かれることが可能であ
るけれども、その全量が制御オリフィス15を介して図
外のパワーステアリング装置に導かれる。一方、前記ポ
ンプ3の回転速度が増加してポンプ3の吐出油量が増加
し、第1圧力室20内に導入されるポンプ3の吐出油量
が増加すると、制御オリフィス15による制限流動の下
に第1圧力室20内の作動油が吐出通路14に導かれる
一方で、この制御オリフィス14の前後差圧に基づいて
スプール弁19が図2に示す如く右方向に移動して制御
スプリング25を所定の長さになるまで押し縮め、ドレ
ン通路23を開き、このドレン通路23から余剰油をポ
ンプ3の吸入通路11及び図外の貯油タンクに還流させ
る。
【0047】ここで、本発明にあっては、前記スプール
弁19が内側スプール17と外側スプール18とから構
成され、これら内側スプール17と外側スプール18と
の間に、段階的なばね力をもって内側スプール17を第
1圧力室20側に付勢し、外側スプール18を第2圧力
室21側に付勢するばね部材34を付属させてあり、制
御スプリング25は内側スプール17に作用している。
したがって、前記スプール弁19は、第1圧力室20及
び第2圧力室21の圧力に応じた所定位置で所定の軸方
向寸法を持つことになり、この状態で、制御スプリング
25(取付け長がL1からL2の範囲となる)のばね力
と第2圧力室21内の圧力を加えた力と、第1圧力室2
0内の圧力との釣合いによって移動し、流量制御を司
る。
【0048】詳しくは、前記第1圧力室20内及び第2
圧力室21内の圧力が低いときは、外側スプール18が
ばね部材34によって第2圧力室21側に付勢され、そ
の底部18bが停止部材を兼ねるばね受け部材31で停
止した位置に在り、この状態で内側スプール弁17と一
体になってスプール弁19を構成している(図2参
照)。この状態で、前記スプール弁19は、制御スプリ
ング25を所定長さ(L1)まで押し縮めて、この制御
スプリング25の弱いばね力と制御オリフィス15の前
後差圧に基づいて移動し、制御オリフィス15を通過す
る流量を図7のA−Bで示す流量に制御する。この流量
は、吐出通路14を介して作動油が導かれるパワーステ
アリング装置が操舵量を必要としないとき、或いは操舵
操作しないときの流量である。
【0049】このとき、前記内側スプール17と外側ス
プール18との間に付属させたばね部材34の大径ばね
35は、一端が内側スプール17の端面17cに接し、
他端が外側スプール18の端面18cに接して、これら
内側スプール17と外側スプール18とに付勢力を与え
ているけれども、小径ばね36は、一端が内側スプール
17の端面17cに接し、他端が可動ストッパ37に接
しているから、内側スプール17と外側スプール18と
を相対移動させるためのばね力を発揮していない(図2
参照)。したがって、前記内側スプール17と外側スプ
ール18との相対移動によって段階的に変化するばね力
を発揮するばね部材34は、最も小さいばね力で内側ス
プール17及び外側スプール18をそれぞれ付勢してい
る。
【0050】図外のパワーステアリング装置が操舵操作
され始めることによって、前記第1圧力室20内の圧力
が上昇して制御オリフィス15を通過する流量が増加す
ると共に、吐出通路14内の圧力が増加し、この吐出通
路14内の圧力が導かれる第2圧力室21内の圧力も上
昇することになる。前記第2圧力室21内の圧力が増加
してばね部材34のばね力に勝ると、このばね部材34
のばね力が第2圧力室21内の圧力に釣り合う位置まで
外側スプール18は第1圧力室20側に移動し、スプー
ル弁19の軸方向寸法が徐々に短縮されると共に、スプ
ール弁19はドレン通路23の開口面積を徐々に小さく
する。前記ドレン通路23の開口面積が小さくなると、
その分、制御オリフィス15の前後差圧が大きくなるか
ら、スプール弁19はこの差圧を一定に保つために制御
スプリング25のばね力に抗して第2圧力室21側に移
動し、制御オリフィス15の前後差圧と、ばね部材34
及び制御スプリング25のばね力とが釣り合う位置で流
量制御をすることになる(図3参照)。これにより、前
記制御オリフィス15を通過する流量は図7のB−Cで
示す流量となる。
【0051】このとき、前記内側スプール17を第1圧
力室20側に付勢し、かつ外側スプール18を第2圧力
室21側に付勢するばね部材34は、一端が内側スプー
ル17の端面17cに接し、他端が外側スプール18の
端面18cに接している大径ばね35のみがばね作用を
発揮し、第1段階のばね力を発揮することになる(図3
参照)。
【0052】前記第1圧力室20内及び第2圧力室21
内の圧力が所定圧力に達し、ばね部材34が第1段階以
降のばね力を発揮するまでの間、即ち可動ストッパ37
が外側スプール18の端面18cに接して小径ばね36
がばね力を発揮するまでの間は、内側スプール17及び
外側スプール18は、第1圧力室20及び第2圧力室2
1の圧力とばね部材34の第1段階のばね力(大径ばね
35のばね力)との釣合い位置で、軸方向に所定の寸法
をもって一体となったスプール弁19を構成している
(図4参照)。このスプール弁19はその釣合い位置で
制御スプリング25のセット荷重を所定値になす。した
がって、前記スプール弁19は制御スプリング25の所
定のばね力と制御オリフィス15の前後差圧に基づいて
流量制御を司り、制御オリフィス15を通過する流量は
図7のC−Dで示す流量となる。この流量は、車両の高
速走行時、操舵操作された場合に吐出通路14から図外
のパワーステアリング装置に供給される流量である。
【0053】このとき、前記内側スプール17を第1圧
力室20側に付勢し、かつ外側スプール18を第2圧力
室21側に付勢するばね部材34は、大径ばね35が、
可変ストッパ37が外側スプール18の端面18cに接
するまで押し縮められて第1段階での最も大きいばね力
を発揮することになる(図4参照)。
【0054】前記第1圧力室20内及び第2圧力室21
内の圧力が更に上昇し、内側スプール17及び外側スプ
ール18に作用する油圧力が増加して、ばね部材34の
第1段階での最大ばね力を越えると、外側スプール18
はばね部材34の次段階のばね力に抗して第1圧力室2
0側に移動すると共に、内側スプール17は第2圧力室
21側に移動する。したがって、これら内側スプール1
7及び外側スプール18で構成されるスプール19弁
は、軸方向寸法が徐々に短縮されつつ、全体として第2
圧力室21側に更に移動することになる(図5参照)。
これによって、前記制御スプリング25を徐々に押し縮
め、セット荷重を徐々に強くする。したがって、前記ス
プール弁19は徐々に高くなった制御スプリング25の
ばね力と制御オリフィス15の前後差圧に基づいて移動
制御され、制御オリフィス15を通過する流量は図7の
D−Eで示す流量に制御される。
【0055】このとき、前記内側スプール17を第1圧
力室側20に付勢し、かつ外側スプール18を第2圧力
室21側に付勢するばね部材34は、大径ばね35のば
ね力と共に、小径ばね36の端部が接する可動ストッパ
37が外側スプール18の端面18cに接して、この小
径ばね36が押し縮められてばね力を発揮することによ
り、第2段階のばね力を発揮することになる(図5参
照)。
【0056】前記第1圧力室20内及び第2圧力室21
内の圧力が所定圧力に達すると、外側スプール18はば
ね部材34を最も押し縮めて第1圧力室20側に移動す
ると共に、内側スプール17は第2圧力室21側に移動
して、外側スプール18の円筒部18aの先端が内側ス
プール17のフランジ17dに接することにより、その
相対移動を停止する(図6参照)。これにより、これら
内側スプール17及び外側スプール18で構成されるス
プール19弁は、その軸方向寸法が最も短くなると共
に、全体として第2圧力室21に最も近付き、制御スプ
リング25を更に押し縮める(寸法L2)。この状態
で、前記スプール弁19は制御スプリング25及び制御
オリフィス15の前後差圧に応動して流量制御を司り、
制御オリフィス15を通過する流量は図7においてE−
Fで示す流量に制御される。この流量がアクチュエータ
に供給される最大流量であって、車両の低速走行時、操
舵操作された場合に吐出通路14から図外のパワーステ
アリング装置に供給される流量である。
【0057】このとき、前記内側スプール17を第1圧
力室20側に付勢し、かつ外側スプール18を第2圧力
室21側に付勢するばね部材34は、大径ばね35及び
小径ばね36が最も押し縮められて、段階的に作用する
ばね力の最大のばね力を発揮することになる(図6参
照)。
【0058】一方、アクチュエータの非作動状態、つま
りパワーステアリング装置の中立位置では、吐出通路1
4の作動圧力が低下するから、制御オリフィス15の前
後差圧を一定に保つために、スプール弁19は第2圧力
室内21の制御スプリング25のばね力に抗して第2圧
力室21側に移動し、ドレン通路23の開口面積を増大
させる。これにより、前記導入通路22から第1圧力室
20内に導入された作動油の多くがドレン通路23に流
入することになり、ポンプ3の内圧力が低下し、ポンプ
3の仕事量が減じられることになる。
【0059】これと同時に、アクチュエータが非作動状
態で前記吐出通路14内の圧力が低下すると、第2圧力
室21内の圧力も低下することになる。これにより、前
記第2圧力室21内の圧力を受ける外側スプール18
は、この外側スプール18に付属するばね部材34のば
ね力によって第2圧力室21側に移動し、外側スプール
18の底部18aが停止部材を兼ねるばね受け部材31
に当接した位置で停止する。
【0060】したがって、前記スプール弁19が、制御
オリフィス15の前後差圧即ち第1圧力室20内の圧力
と第2圧力室21内の圧力に制御スプリング25のばね
力を加えた力と釣り合う位置にある場合、外側スプール
18が第2圧力室21側に移動した分、ドレン通路23
の開口面積が更に増大することになる。
【0061】これによって、前記第1圧力室20内に供
給された作動油は、アクチュエータが作動油を必要とし
ない非作動状態において、外側スプール18の移動によ
って開口面積が増大したドレン通路23を介してポンプ
3の吸入通路11及び図外の貯油タンク側に還流され
る。したがって、前記導入通路22を介して第1圧力室
20に作動油を吐出するポンプ3は、その吐出圧力が低
下して仕事量が減じられ、省エネルギが有利に達成され
る。
【0062】また、第1圧力室20と第2圧力室21と
の圧力によって外側スプール18が内側スプール17に
対して相対移動する際に、作動油が低圧室30内とドレ
ン通路23との間をダンパオリフィス29を介して流通
することにより、外側スプール18の移動運動に対して
流通抵抗による減衰力が与えられる。したがって、導入
通路22や吐出通路14に急激な圧力変動が生じた場合
であっても、この圧力変動に伴ってスプール弁19の共
振現象が生ずることを有利に防止できる。
【0063】また、前記スプール弁19は内側スプール
17と外側スプール18との内外二重構造をもって構成
したことにより、流量制御装置が格別長大化することが
なく、小形化が有利に達成できる。
【0064】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、ばね部材34を低圧室30内に配置した構造に
ついてのべたが、このばね部材34は内側スプール17
と外側スプール18との間に配置され、これら内外スプ
ール17,18を相互に逆向きに付勢するものであるか
ら、外側スプール18の円筒部17a外周側に配置する
ことも可能である。
【0065】また、ベーン型ポンプ3を用いた実施の形
態について述べたが、これに限ることなく、各種のポン
プが適用可能である。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、アクチュエータが非作動状態であって、必要とする
作動油圧力が低いとき、ポンプの無駄なエネルギの消費
を抑制することができる。したがって、省エネルギを十
分に達成することができる流量制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す流量制御装置の断面
図である。
【図2】第1圧力室内及び第2圧力室内の圧力が高く、
スプール弁が第1圧力室側に若干移動した状態を示す、
要部の拡大断面図である。
【図3】同じく、ばね部材が押し縮められて、スプール
弁の軸方向長がやや短縮した状態を示す、要部の拡大断
面図である。
【図4】同じく、ばね部材が更に押し縮められて、可動
ストッパが外側スプールの端面に接した状態を示す、要
部の拡大断面図である。
【図5】同じく、ばね部材が更に押し縮められて、ばね
部材の大径ばね及び小径ばねがばね作用を発揮している
状態を示す、要部の拡大断面図である。
【図6】同じく、ばね部材が更に押し縮められて、外側
スプールの円筒部の先端が内側スプールのフランジに接
して停止した状態を示す、要部の拡大断面図である。
【図7】流量制御特性を示す線図である。
【符号の説明】
14 吐出通路 15 制御オリフィス 16 スプール弁収容穴 17 内側スプール 17a 大径部 17b 小径部 18 外側スプール 18a 円筒部 18b 底部 19 スプール弁 20 第1圧力室 21 第2圧力室 22 導入通路 23 ドレン通路 25 制御スプリング 27 貫通孔 30 低圧室 34 ばね部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−315242(JP,A) 特開 平6−8840(JP,A) 特開 平8−14428(JP,A) 特開 平8−282512(JP,A) 特開 平9−24848(JP,A) 特開 平9−71256(JP,A) 実開 平3−50587(JP,U) 実開 昭61−42384(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/06 - 5/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動
    自在に収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と
    第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィ
    スを介して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路
    を開口し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと
    共に前記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプ
    リングを収装して、前記導入通路から制御オリフィスを
    介して吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要
    流量に対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開
    閉制御されるドレン通路に還流させる流量制御装置にお
    いて、前記スプール弁を、底部に貫通孔を有する有底筒
    状の外側スプールと、この外側スプールの円筒部内周に
    嵌挿される大径部と貫通孔内に嵌挿される小径部を有す
    る内側スプールとから構成し、前記外側スプールの底部
    を第2圧力室に臨ませると共に、この外側スプールの円
    筒部内周と内側スプールの小径部外周との間に低圧室を
    形成する一方、前記内側スプールに前記制御スプリング
    を作用させ、更に、これら内側スプールと外側スプール
    との間に、これら内側スプールと外側スプールとの相対
    移動によって段階的に変化するばね力をもって内側スプ
    ールを第1圧力室側に付勢し、かつ外側スプールを第2
    圧力室側に付勢するばね部材を付属させたことを特徴と
    する流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ばね部材は前記低圧室内に収装され
    てなる、請求項1記載の流量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ばね部材は内外二重の入れ子型ばね
    部材から構成されてなる、請求項1記載の流量制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記低圧室はダンパオリフィスを介して
    ドレン通路と連通してなる、請求項1記載の流量制御装
    置。
JP11950896A 1995-07-12 1996-04-18 流量制御装置 Expired - Fee Related JP3274967B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11950896A JP3274967B2 (ja) 1996-04-18 1996-04-18 流量制御装置
US08/678,181 US5819778A (en) 1995-07-12 1996-07-11 Flow control device of power steering system
KR1019960027873A KR100204625B1 (ko) 1995-07-12 1996-07-11 동력 조향 시스템의 유동 제어 장치
EP19960305108 EP0753449B1 (en) 1995-07-12 1996-07-11 Flow control device of power steering system
DE1996616181 DE69616181T2 (de) 1995-07-12 1996-07-11 Durchfluss-Regeleinrichtung für eine Servolenkung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11950896A JP3274967B2 (ja) 1996-04-18 1996-04-18 流量制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09286343A JPH09286343A (ja) 1997-11-04
JP3274967B2 true JP3274967B2 (ja) 2002-04-15

Family

ID=14763007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11950896A Expired - Fee Related JP3274967B2 (ja) 1995-07-12 1996-04-18 流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3274967B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09286343A (ja) 1997-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2932236B2 (ja) 可変容量形ポンプ
KR0167866B1 (ko) 가변 용량형 펌프
US6217296B1 (en) Variable displacement pump
JP3520232B2 (ja) 流量制御装置
JP3820273B2 (ja) 油圧ポンプの流量制御弁
JP3274967B2 (ja) 流量制御装置
JP3771675B2 (ja) 容積型ポンプの流量制御装置
JP3203301B2 (ja) 流量制御装置
JP3274966B2 (ja) 流量制御装置
JP3358122B2 (ja) 流量制御装置
JP3203300B2 (ja) 流量制御装置
JP3318201B2 (ja) 流量制御装置
JP3207085B2 (ja) 流量制御装置
JP3358939B2 (ja) 流量制御装置
JP3274970B2 (ja) 流量制御装置
JP3686742B2 (ja) 流量制御装置
JP3207086B2 (ja) 流量制御装置
JP2003176791A (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JPH1113653A (ja) パワーステアリング装置用油圧ポンプ
JP3229922B2 (ja) 流量制御装置
JP3358923B2 (ja) 流量制御装置
US5819778A (en) Flow control device of power steering system
JP3207096B2 (ja) 流量制御装置
JP3253239B2 (ja) 流量制御装置
JP3500410B2 (ja) 流量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees