JP2596559Y2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JP2596559Y2
JP2596559Y2 JP1993033481U JP3348193U JP2596559Y2 JP 2596559 Y2 JP2596559 Y2 JP 2596559Y2 JP 1993033481 U JP1993033481 U JP 1993033481U JP 3348193 U JP3348193 U JP 3348193U JP 2596559 Y2 JP2596559 Y2 JP 2596559Y2
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pressure
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永朗 赤松
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両のパワーステア
リング装置等動力操向装置の液圧源を構成するポンプ装
置で使用される流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流量制御弁には、図2に示すよう
なものがある。この流量制御弁では、、ケーシング21
にスプール収容孔22を形成し、該スプール収容孔22
にスプール弁23を摺動自在に収容して高圧室24と図
示しない背圧室を隔成している。25はスプール収容孔
22の壁面22aに開口する流入ポートである。
【0003】また、前記スプール収容孔22の前記高圧
室24側の一端にコネクタ26を装着し、該コネクタ2
6の高圧室24側の端部26aに結合ピン27を介して
リング状部材28を取着し、該リング状部材28の外周
面と前記コネクタ26の端部26aの内周面との間に固
定オリフィス29を形成している。
【0004】更に、前記コネクタ26内にサブスプール
30を摺動自在に収容し、該サブスプール30をスプリ
ング31により前記高圧室24側に付勢して前記結合ピ
ン27に当接させると共に、前記サブスプール30に固
定オリフィス29より前記流入ポート25側の圧力を作
用させる圧力導入孔32を前記コネクタ26に形成し、
またサブスプール30に固定オリフィス29より前記高
圧室24側の圧力を作用させる圧力導入孔33をサブス
プール30に形成している。尚、34は圧力導入孔32
が連通する圧力作用室、35は圧力導入孔33が連通す
る圧力作用室である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の流量制御弁では、前記圧力作用室34を構成するよ
うに、サブスプール30に嵌合したリング状部材28を
結合ピン27を介してコネクタ26の端部26aに取着
することが必要になる。この場合には、リング状部材2
8とコネクタ26の端部26aに、結合ピン27を取り
付けるピン孔を各々加工し、これらピン孔を位置合わせ
して結合ピン27を圧入等しなければならないこととな
る。また、コネクタ26に形成した圧力導入孔32を介
して流入ポート25を圧力作用室34に連通させるばか
りでなく固定オリフィス29を介して高圧室24に連通
させることが必要になる。この場合には、コネクタ26
の端部26aがほぼリング状となる程度に前記圧力導入
孔32をエンドミル加工により大きく形成しなければな
らないこととなる。従って、製作が容易に行えず、製作
能率が悪い。
【0006】この考案は上記課題を解決するためになし
たもので、製作能率の向上が確実に図れる流量制御弁を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、ケーシングに形成したスプール収容孔
にスプール弁を摺動自在に収容して高圧室と背圧室を隔
成し、前記スプール収容孔の前記高圧室側の一端にコネ
クタを装着し、該コネクタの前記高圧室に臨む側に、固
定オリフィスを構成するリング状部材を取着すると共
に、前記コネクタ内にサブスプールを摺動自在に収容
し、前記固定オリフィスの前後の圧力を各々導入してそ
の差圧で前記サブスプールを移動させる一対の圧力作用
室を備えた流量制御弁において、前記コネクタの先端に
筒状部を形成して該筒状部の先端に前記リング状部材を
嵌着し、該リング状部材の外周部と前記スプール収容孔
の壁面との間に前記固定オリフィスを形成すると共に、
前記筒状部に圧力導入孔を形成して該筒状部の外周面と
前記スプール収容孔の壁面との間に、前記ケーシングに
形成した流入ポートが連通する環状間隙を形成し、該環
状間隙と前記一方の圧力作用室とを前記圧力導入孔を介
して連通させたものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、リング状部材を筒状部の先
端に嵌着してコネクタをスプール収容孔の高圧室側の一
端に装着すると、リング状部材の外周部とスプール収容
孔の壁面との間に固定オリフィスが形成され、また筒状
部の外周面とスプール収容孔の壁面との間に環状間隙が
形成されることになる。そして、流入ポートは前記環状
間隙を介して前記固定オリフィスに連通する。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面により説明
する。
【0010】図1は流量制御弁の一部を示す縦断面図で
ある。
【0011】ケーシング1にはスプール収容孔2が形成
され、該スプール収容孔2にスプール弁3が摺動自在に
収容されて高圧室4と図示しない背圧室が隔成されてい
る。前記スプール収容孔2の前記高圧室4側の一端には
コネクタ5が装着され、該コネクタ5内に形成された吐
出通路5aには前記背圧室が図示しない連通孔及びオリ
フィスを介して連通している。尚、前記スプール収容孔
2の他端とスプール弁3との間には図示しない戻しスプ
リングが縮設されている。
【0012】前記コネクタ5の先端には筒状部5aが形
成され、該筒状部5aには圧力導入孔14が形成されて
いる。
【0013】前記筒状部5bの外周面と前記スプール収
容孔2の壁面2aとの間には環状間隙7が形成されてい
る。尚、8は前記環状間隙7に連通する流入ポートであ
る。
【0014】また、前記筒状部5aの先端にはリング状
部材6が圧入や螺合等で嵌着され、該リング状部材6の
外周部と前記スプール収容孔2の壁面2aとの間には、
前記流入ポート8と高圧室4との間を制限的に連通させ
る環状の固定オリフィス9が形成されている。
【0015】更に、前記筒状部5b内には筒状のサブス
プール10が摺動自在に収容され、該サブスプール10
は前記固定オリフィス9の前後の差圧により作動させる
ようになっている。つまり、サブスプール10は前記リ
ング状部材6内に嵌合されてスプリング11により高圧
室4側に付勢され、リング状部材6の内周に設けた突条
部6aに当接している。前記サブスプール10とリング
状部材6との間には圧力作用室12が形成され、該圧力
作用室12と前記環状間隙7とは前記圧力導入孔14を
介して連通している。また、前記サブスプール10と筒
状部5bとの間には圧力作用室13が形成され、該圧力
作用室13と前記高圧室4とはサブスプール10に形成
した軸孔10a及び圧力導入孔15を介して連通してい
る。
【0016】前記サブスプール10の軸孔10aにはメ
インオリフィス16Aが形成され、また前記コネクタ5
の吐出通路5aには、前記サブスプール10で開閉制御
されるサブオリフィス16Bが設けられ、該サブオリフ
ィス16Bと前記メインオリフィス16Aとで可変オリ
フィスが構成されている。
【0017】以上の構成によれば、運転時、図示しない
ポンプから吐出された作動液は流入ポート8から環状間
隙7に入った後、該環状間隙7に臨む環状の固定オリフ
ィス9を通って高圧室4に流入する。その際、固定オリ
フィス9の前後に差圧が発生する。
【0018】固定オリフィス9の前圧P0 は筒状部5b
に設けた圧力導入孔14を介して圧力作用室12内に導
入される。一方、固定オリフィス9の後圧P1 はサブス
プール10の軸孔10aと圧力導入孔15を介して圧力
作用室13内に導入される。そして、その差圧(=P0
−P1 )でサブスプール10を戻しスプリング11のば
ね力に打ち勝って移動させようとする軸方向の力が発生
する。
【0019】固定オリフィス9を通った作動液は高圧室
4からサブスプール10の軸孔10aと、メインオリフ
ィス16Aを通って吐出通路5aに流入する。その際、
メインオリフィス16Aの前後に差圧が発生する。
【0020】メインオリフィス16Aの後圧は吐出通路
5aに接続した図示しない動力操向装置への供給圧P2
であり、前記背圧室に導入される。一方、メインオリフ
ィス16Aの前圧は高圧室4の圧力P1 であるので、そ
の差圧(=P1 −P2 )で戻しスプリング11のばね力
に打ち勝つ軸方向の力が発生したときにスプール弁3が
移動し、該スプール弁3により図示しないドレンポート
が開き調整される。そして、ポンプ吐出作動液の余剰流
量が前記ドレンポートに排出されることで、前記動力操
向装置にポンプ吐出作動液の必要流量が供給される。
【0021】ところで、ポンプの高回転以外では、ポン
プ吐出作動液が流入ポート8から固定オリフィス9を通
って高圧室4に流入しても、サブスプール10を移動さ
せるだけの差圧が固定オリフィス9に発生せず、サブス
プール10が移動しないことで、サブオリフィス16B
は閉じられず、可変オリフィスの絞り面積は最大かつ一
定になる。このため、ポンプ回転数が低いときはポンプ
吐出作動液の全量が動力操向装置に供給され、ポンプ回
転数が上昇するにつれてドレンポートからの排出量が増
加する。この結果、動力操向装置への供給流量はほぼ一
定となる(フローコンスタント特性)。
【0022】ポンプ回転数が更に高くなってポンプが高
回転になると、前記固定オリフィス9の前後の差圧で、
戻しスプリング11のばね力に打ち勝つ軸方向の力が発
生するので、サブスプール10は移動する。このため、
前記サブオリフィス16Bが閉じ調整され、可変オリフ
ィスの絞り面積は小さくなる。このため、吐出通路5a
の圧力P2 の降下が生じ、この圧力降下で高圧室4と背
圧室との間の差圧が大きくなり、これに前記スプール弁
3が応動することで前記ドレンポートからの排出流量が
更に増加する。この結果、上記動力操向装置への供給流
量は減少する(フローダウン特性)。
【0023】上記のように、固定オリフィス9の前後の
差圧によりサブスプール10を移動させて動力操向装置
への供給流量のフローコンスタント特性とフローダウン
特性を得ることができる。
【0024】上記流量制御弁の組立て時、リング状部材
6を筒状部5aの先端に嵌着してコネクタ5をスプール
収容孔2の高圧室4側の一端に装着すると、リング状部
材6の外周部とスプール収容孔2の壁面2aとの間に固
定オリフィス9が形成され、またリング状部材6とコネ
クタ5との間に形成した筒状部5bの外周面とスプール
収容孔2の壁面2aとの間に、流入ポート8が連通する
環状間隙7が形成される。このため、流入ポート8は環
状間隙7を介して固定オリフィス9に連通する。
【0025】
【考案の効果】以上の通り、この考案は、ケーシングに
形成したスプール収容孔にスプール弁を摺動自在に収容
して高圧室と背圧室を隔成し、前記スプール収容孔の前
記高圧室側の一端にコネクタを装着し、該コネクタの前
記高圧室に臨む側に、固定オリフィスを構成するリング
状部材を取着すると共に、前記コネクタ内にサブスプー
ルを摺動自在に収容し、前記固定オリフィスの前後の圧
力を各々導入してその差圧で前記サブスプールを移動さ
せる一対の圧力作用室を備えた流量制御弁において、前
記コネクタの先端に筒状部を形成して該筒状部の先端に
前記リング状部材を嵌着し、該リング状部材の外周部と
前記スプール収容孔の壁面との間に前記固定オリフィス
を形成すると共に、前記筒状部に圧力導入孔を形成して
該筒状部の外周面と前記スプール収容孔の壁面との間
に、前記ケーシングに形成した流入ポートが連通する環
状間隙を形成し、該環状間隙と前記一方の圧力作用室と
を前記圧力導入孔を介して連通させたため、リング状部
材を筒状部の先端に嵌着してコネクタをスプール収容孔
の高圧室側の一端に装着すると、リング状部材の外周部
とスプール収容孔の壁面との間に固定オリフィスが形成
され、また筒状部の外周面とスプール収容孔の壁面との
間に環状間隙が形成されることになる。そして、流入ポ
ートは前記環状間隙を介して前記固定オリフィスに連通
するので、従来のように流入ポートをコネクタ内を介し
て固定オリフィスに連通させるために圧力導入孔をエン
ドミル加工等で大きく形成し、かつ筒状部にリング状部
材を接合ピンにより取着することは不要となる。従っ
て、圧力導入孔の形成は単なる孔明け加工で済むと共
に、筒状部に対するリング状部材の取着を嵌着で簡単に
行える。従って、流量制御弁を容易に製作することがで
きるので、製作能率の向上が確実に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である流量制御弁の一部を
示す縦断面図である。
【図2】従来例である流量制御弁の一部を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 スプール収容孔 2a 壁面 3 スプール弁 4 高圧室 5 コネクタ 5b 筒状部 6 リング状部材 7 環状間隙 8 流入ポート 9 固定オリフィス 10 サブスプール 12、13 圧力作用室 14 圧力導入孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに形成したスプール収容孔に
    スプール弁を摺動自在に収容して高圧室と背圧室を隔成
    し、前記スプール収容孔の前記高圧室側の一端にコネク
    タを装着し、該コネクタの前記高圧室に臨む側に、固定
    オリフィスを構成するリング状部材を取着すると共に、
    前記コネクタ内にサブスプールを摺動自在に収容し、前
    記固定オリフィスの前後の圧力を各々導入してその差圧
    で前記サブスプールを移動させる一対の圧力作用室を備
    えた流量制御弁において、前記コネクタの先端に筒状部
    を形成して該筒状部の先端に前記リング状部材を嵌着
    し、該リング状部材の外周部と前記スプール収容孔の壁
    面との間に前記固定オリフィスを形成すると共に、前記
    筒状部に圧力導入孔を形成して該筒状部の外周面と前記
    スプール収容孔の壁面との間に、前記ケーシングに形成
    した流入ポートが連通する環状間隙を形成し、該環状間
    隙と前記一方の圧力作用室とを前記圧力導入孔を介して
    連通させたことを特徴とする流量制御弁。
JP1993033481U 1993-05-31 1993-05-31 流量制御弁 Expired - Lifetime JP2596559Y2 (ja)

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JPH0687787U JPH0687787U (ja) 1994-12-22
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