JPH07139480A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH07139480A JPH07139480A JP28487293A JP28487293A JPH07139480A JP H07139480 A JPH07139480 A JP H07139480A JP 28487293 A JP28487293 A JP 28487293A JP 28487293 A JP28487293 A JP 28487293A JP H07139480 A JPH07139480 A JP H07139480A
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0269—Details concerning the involute wraps
- F04C18/0284—Details of the wrap tips
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2270/00—Control; Monitoring or safety arrangements
- F04C2270/17—Tolerance; Play; Gap
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱膨張に起因するスクロール中央部における
ラップ先端と相手側端板との高面圧接触を無くして焼付
き摩耗を防止し、スクロール外周部におけるラップ先端
と相手側端板との間の隙間を無くし、ガス洩れを解消
し、性能向上を図る。 【構成】 少なくとも一方のスクロールの中央部のラッ
プ先端部に同ラップの熱膨張相当深さの凹状部を形成し
た。
ラップ先端と相手側端板との高面圧接触を無くして焼付
き摩耗を防止し、スクロール外周部におけるラップ先端
と相手側端板との間の隙間を無くし、ガス洩れを解消
し、性能向上を図る。 【構成】 少なくとも一方のスクロールの中央部のラッ
プ先端部に同ラップの熱膨張相当深さの凹状部を形成し
た。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍空調用圧縮機等に用
いられるスクロール圧縮機に関するものである。
いられるスクロール圧縮機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図７は従来のスクロール圧縮機の縦断面
図、図８は同圧縮機のスクロールの上面図、図９は図８
のＣ−Ｃ断面図であ。図において、９はケーシング、１
は同ケーシングの中で同ケーシングに対して固定されて
いる固定スクロール、２は同固定スクロールと噛み合っ
て公転旋回する旋回スクロールである。固定スクロール
１と旋回スクロール２とは基本的に同形であるので、図
８、図９においては、これらを区別しないで各部の説明
をする。図８、図９において、３はスクロールの端板、
４はスクロールのラップ、５はスクロールのラップの先
端である。両スクロールは１８０°の位相差をもって噛
み合わせられる。図７において、６は旋回スクロール２
の自転を阻止するオルダムリンク、１０はモータ、７は
同モータに連って回転するクランクシャフト、８は同ク
ランクシャフトの端部において前記旋回スクロールとの
間に介装されているドライブブッシュである。旋回スク
ロール２はオルダムリンク６によって自転を阻止された
状態で、ドライブブッシュ８を介してクランクシャフト
７により公転旋回運動をする。図９において、ラップ先
端５はいずれも平面状に加工されている。組立て時に
は、ラップ先端と相手側スクロールの端板との隙間はほ
ぼゼロとなるよう組立てられる。
図、図８は同圧縮機のスクロールの上面図、図９は図８
のＣ−Ｃ断面図であ。図において、９はケーシング、１
は同ケーシングの中で同ケーシングに対して固定されて
いる固定スクロール、２は同固定スクロールと噛み合っ
て公転旋回する旋回スクロールである。固定スクロール
１と旋回スクロール２とは基本的に同形であるので、図
８、図９においては、これらを区別しないで各部の説明
をする。図８、図９において、３はスクロールの端板、
４はスクロールのラップ、５はスクロールのラップの先
端である。両スクロールは１８０°の位相差をもって噛
み合わせられる。図７において、６は旋回スクロール２
の自転を阻止するオルダムリンク、１０はモータ、７は
同モータに連って回転するクランクシャフト、８は同ク
ランクシャフトの端部において前記旋回スクロールとの
間に介装されているドライブブッシュである。旋回スク
ロール２はオルダムリンク６によって自転を阻止された
状態で、ドライブブッシュ８を介してクランクシャフト
７により公転旋回運動をする。図９において、ラップ先
端５はいずれも平面状に加工されている。組立て時に
は、ラップ先端と相手側スクロールの端板との隙間はほ
ぼゼロとなるよう組立てられる。
【０００３】スクロール圧縮機は外周部からガスを吸い
込み、両スクロールのラップの間に形成される圧縮室に
そのガスを閉じ込め、旋回スクロールの旋回中に中央部
へ、容積を減少しながら移動する圧縮室によってガスを
圧縮し、中央部に設けられている吐出ポート（図８には
示していない）から圧縮されたガスを吐出する。ガスは
圧縮が進むにつれて温度が高くなるので、これに伴って
スクロールの温度も外周部が低く、中央部が高い分布と
なる。
込み、両スクロールのラップの間に形成される圧縮室に
そのガスを閉じ込め、旋回スクロールの旋回中に中央部
へ、容積を減少しながら移動する圧縮室によってガスを
圧縮し、中央部に設けられている吐出ポート（図８には
示していない）から圧縮されたガスを吐出する。ガスは
圧縮が進むにつれて温度が高くなるので、これに伴って
スクロールの温度も外周部が低く、中央部が高い分布と
なる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、スクロ
ール圧縮機においては、スクロールの外周部に比してそ
の中央部の温度が高くなる。これに伴って中央部の熱膨
張の方が外周部の熱膨張より大きい。このため、スクロ
ールの中央部では、ラップ先端部と相手側のスクロール
の端板とが高面圧で接触し、外周部では隙間が生じる。
この隙間からの洩れによって圧縮機の性能は低下し、ま
た、中央部の接触部においては接触面圧が高くなり、焼
付きが生じ、また、摩耗して摩耗粉が発生し不都合が生
じる。
ール圧縮機においては、スクロールの外周部に比してそ
の中央部の温度が高くなる。これに伴って中央部の熱膨
張の方が外周部の熱膨張より大きい。このため、スクロ
ールの中央部では、ラップ先端部と相手側のスクロール
の端板とが高面圧で接触し、外周部では隙間が生じる。
この隙間からの洩れによって圧縮機の性能は低下し、ま
た、中央部の接触部においては接触面圧が高くなり、焼
付きが生じ、また、摩耗して摩耗粉が発生し不都合が生
じる。
【０００５】本発明は、スクロール中央部における高面
圧の接触を無くし、また、周囲部隙間を無くして、ラッ
プ先端が相手側端板に均等に接触するスクロール圧縮機
を提供しようとするものである。
圧の接触を無くし、また、周囲部隙間を無くして、ラッ
プ先端が相手側端板に均等に接触するスクロール圧縮機
を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、端板と同端板に直立するインボリュ
ート曲線あるいはそれに類似した曲線からなるラップを
備えたスクロールを互いに組み合わせ、一方を固定し、
他方を自転しないようにして旋回運動させるようにした
スクロール圧縮機において、次の特徴を有するスクロー
ル圧縮機に関するものである。 （１）少なくとも一方のスクロールの中央部のラップ先
端部に同ラップの熱膨張相当深さの凹状部を形成したこ
と。 （２）前記（１）項に記載のスクロール圧縮機におい
て、ラップ先端部のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以下
の部分を摩耗し易い材料、例えばエチレン・テフロン共
重合体等、で形成したこと。 （３）少なくとも一方のスクロールの中央部のラップ先
端部に同ラップの熱膨張相当高さの凸状部を形成したこ
と。 （４）前記（３）項に記載のスクロール圧縮機におい
て、ラップ先端部のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以下
の部分を摩耗し易い材料、例えばエチレン・テフロン共
重合体等、で形成したこと。
したものであって、端板と同端板に直立するインボリュ
ート曲線あるいはそれに類似した曲線からなるラップを
備えたスクロールを互いに組み合わせ、一方を固定し、
他方を自転しないようにして旋回運動させるようにした
スクロール圧縮機において、次の特徴を有するスクロー
ル圧縮機に関するものである。 （１）少なくとも一方のスクロールの中央部のラップ先
端部に同ラップの熱膨張相当深さの凹状部を形成したこ
と。 （２）前記（１）項に記載のスクロール圧縮機におい
て、ラップ先端部のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以下
の部分を摩耗し易い材料、例えばエチレン・テフロン共
重合体等、で形成したこと。 （３）少なくとも一方のスクロールの中央部のラップ先
端部に同ラップの熱膨張相当高さの凸状部を形成したこ
と。 （４）前記（３）項に記載のスクロール圧縮機におい
て、ラップ先端部のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以下
の部分を摩耗し易い材料、例えばエチレン・テフロン共
重合体等、で形成したこと。
【０００７】
【作用】ラップ先端を凹状に形成したことによって、運
転中に凹状部の両側縁が摩耗し、ラップ先端が相手側端
板に均等に接触するようになる。先端部を摩耗し易い材
料で形成したものにおいては上記の作用が促進される。
転中に凹状部の両側縁が摩耗し、ラップ先端が相手側端
板に均等に接触するようになる。先端部を摩耗し易い材
料で形成したものにおいては上記の作用が促進される。
【０００８】ラップ先端を凸状に形成したことによっ
て、運転中に凸状部が摩耗し、ラップ先端が相手側端板
に均等に接触するようになる。先端部を摩耗し易い材料
で形成したものにおいては、上記の作用が促進される。
て、運転中に凸状部が摩耗し、ラップ先端が相手側端板
に均等に接触するようになる。先端部を摩耗し易い材料
で形成したものにおいては、上記の作用が促進される。
【０００９】
【実施例】図１は本発明の第１実施例に係るスクロール
の上面図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。固定スク
ロール１と旋回スクロール２とは基本的に同形であるの
で以下の説明では区別しないで述べる。図１，図２にお
いて３は端板、４はラップである。１１はラップ４の最
内周１周以上の範囲にわたって形成されている凹状部で
ある。凹状部１１の底は平坦である。１２は凹状部の両
側に形成されている幅狭の側縁部である。この側縁部１
２は、凹状部１１が設けられていない部分のラップ４の
高さと同じ高さの部分であ。凹状部１１はこの側縁部１
２より、ラップの熱膨張量に相当する寸法だけ低く加工
されている。
の上面図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。固定スク
ロール１と旋回スクロール２とは基本的に同形であるの
で以下の説明では区別しないで述べる。図１，図２にお
いて３は端板、４はラップである。１１はラップ４の最
内周１周以上の範囲にわたって形成されている凹状部で
ある。凹状部１１の底は平坦である。１２は凹状部の両
側に形成されている幅狭の側縁部である。この側縁部１
２は、凹状部１１が設けられていない部分のラップ４の
高さと同じ高さの部分であ。凹状部１１はこの側縁部１
２より、ラップの熱膨張量に相当する寸法だけ低く加工
されている。
【００１０】本実施例のスクロールを備えたスクロール
圧縮機を運転すると、スクロール中央部がスクロール外
周部に比して大きく熱膨張し、中央部のラップ先端が相
手側スクロールの端板と高面圧で接触し、スクロールの
外周部ラップには隙間が生じる。上記高面圧の接触は上
記凹状部の両側に形成されている幅狭の側縁部の先端で
起る。側縁部はその幅が狭いことによって、早急に摩耗
し、その高さが低くなり、その結果、スクロール外周部
ラップ先端の隙間も無くなる。凹状部の深さは、側縁部
に対してラップの熱膨張量に等しい寸法だけ深くしてあ
るので、前記摩耗の後、スクロールの中央部と外周部の
ラップ先端が相手側端板に均等に接触する状態では、中
央部のラップ先端には凹状部は無くなり、ほぼ平面状と
なる。以上の作用によって、過大面圧によるスクロール
の焼付き、および外周部における隙間からのガス洩れに
よる圧縮機の性能低下が防止される。
圧縮機を運転すると、スクロール中央部がスクロール外
周部に比して大きく熱膨張し、中央部のラップ先端が相
手側スクロールの端板と高面圧で接触し、スクロールの
外周部ラップには隙間が生じる。上記高面圧の接触は上
記凹状部の両側に形成されている幅狭の側縁部の先端で
起る。側縁部はその幅が狭いことによって、早急に摩耗
し、その高さが低くなり、その結果、スクロール外周部
ラップ先端の隙間も無くなる。凹状部の深さは、側縁部
に対してラップの熱膨張量に等しい寸法だけ深くしてあ
るので、前記摩耗の後、スクロールの中央部と外周部の
ラップ先端が相手側端板に均等に接触する状態では、中
央部のラップ先端には凹状部は無くなり、ほぼ平面状と
なる。以上の作用によって、過大面圧によるスクロール
の焼付き、および外周部における隙間からのガス洩れに
よる圧縮機の性能低下が防止される。
【００１１】図３は本発明の第２実施例に係るラップの
断面図である。本図は図１のＡ−Ａ部に相当する位置に
おけるラップの断面をあらわしている。本実施例におい
ては、ラップ４の先端部に、厚さ０．５ｍｍ以下の、摩
耗し易い材料１３を接合した後、前記第１実施例と同じ
位置に、同第１実施例と同じ形状の凹状部１１と、その
両側に幅狭の側縁部１２が形成されている。摩耗し易い
材料としては、例えばエチレンとテフロンとの共重合体
などが適している。
断面図である。本図は図１のＡ−Ａ部に相当する位置に
おけるラップの断面をあらわしている。本実施例におい
ては、ラップ４の先端部に、厚さ０．５ｍｍ以下の、摩
耗し易い材料１３を接合した後、前記第１実施例と同じ
位置に、同第１実施例と同じ形状の凹状部１１と、その
両側に幅狭の側縁部１２が形成されている。摩耗し易い
材料としては、例えばエチレンとテフロンとの共重合体
などが適している。
【００１２】本実施例においては、摩耗し易い材料１３
の性質によって、凹状部の両側縁部の摩耗が急速に進む
ので、第１実施例において述べたと同様な作用・効果が
より早く達成される。
の性質によって、凹状部の両側縁部の摩耗が急速に進む
ので、第１実施例において述べたと同様な作用・効果が
より早く達成される。
【００１３】図４は本発明の第３実施例に係るスクロー
ルの上面図、図５は図４のＢ−Ｂ断面図である。これら
の図において、３は端板、４はラップである。１４はラ
ップ４の最内周１周以上の範囲にわたって形成されてい
る幅狭の凸状部であり、１５は同凸状部の両側に形成さ
れている平坦部である。上記凸状部の高さは、凸状部が
設けられていない部分のラップ４の高さと同じである。
両側の平坦部１５は凸状部の端面よりラップの熱膨張量
に相当する寸法だけ低く加工されている。
ルの上面図、図５は図４のＢ−Ｂ断面図である。これら
の図において、３は端板、４はラップである。１４はラ
ップ４の最内周１周以上の範囲にわたって形成されてい
る幅狭の凸状部であり、１５は同凸状部の両側に形成さ
れている平坦部である。上記凸状部の高さは、凸状部が
設けられていない部分のラップ４の高さと同じである。
両側の平坦部１５は凸状部の端面よりラップの熱膨張量
に相当する寸法だけ低く加工されている。
【００１４】本実施例のスクロールを備えたスクロール
圧縮機を運転すると、スクロール中央部がスクロール外
周部に比して大きく熱膨張し、中央部のラップ先端が相
手側スクロールの端板と高面圧で接触し、スクロールの
外周部ラップ先端には隙間が生じる。この高面圧の接触
は上記凸状部の端面で起る。凸状部の幅が狭いことによ
って、この部分は早急に摩耗し、その高さが低くなり、
その結果スクロール外周部ラップ先端の隙間も無くな
る。凸状部両側の平坦部は、ラップの熱膨張量に等しい
寸法だけ低くしてあるので、前記摩耗の後、スクロール
の中央部と外周部のラップ先端が相手側端板に均等に接
触する状態では、中央部のラップ先端には凸状部は無く
なり、ほぼ平面状となる。以上の作用によって、過大面
圧によるスクロールの焼付き、および外周部における隙
間からのガス洩れによる圧縮機の性能低下が防止され
る。
圧縮機を運転すると、スクロール中央部がスクロール外
周部に比して大きく熱膨張し、中央部のラップ先端が相
手側スクロールの端板と高面圧で接触し、スクロールの
外周部ラップ先端には隙間が生じる。この高面圧の接触
は上記凸状部の端面で起る。凸状部の幅が狭いことによ
って、この部分は早急に摩耗し、その高さが低くなり、
その結果スクロール外周部ラップ先端の隙間も無くな
る。凸状部両側の平坦部は、ラップの熱膨張量に等しい
寸法だけ低くしてあるので、前記摩耗の後、スクロール
の中央部と外周部のラップ先端が相手側端板に均等に接
触する状態では、中央部のラップ先端には凸状部は無く
なり、ほぼ平面状となる。以上の作用によって、過大面
圧によるスクロールの焼付き、および外周部における隙
間からのガス洩れによる圧縮機の性能低下が防止され
る。
【００１５】図６は本発明の第４実施例に係るラップの
断面図である。本図は図４のＢ−Ｂ部に相当する位置に
おけるラップの断面をあらわしている。本実施例におい
ては、ラップ４の先端部に、厚さ０．５ｍｍ以下の摩耗
し易い材料１６を接合した後、前記第３実施例と同じ位
置に、同第１実施例と同じ形状の幅狭の凸状部１４とそ
の両側に平坦部１５が形成されている。摩耗し易い材料
としてはエチレンとテフロンとの共重合体などが適して
いる。
断面図である。本図は図４のＢ−Ｂ部に相当する位置に
おけるラップの断面をあらわしている。本実施例におい
ては、ラップ４の先端部に、厚さ０．５ｍｍ以下の摩耗
し易い材料１６を接合した後、前記第３実施例と同じ位
置に、同第１実施例と同じ形状の幅狭の凸状部１４とそ
の両側に平坦部１５が形成されている。摩耗し易い材料
としてはエチレンとテフロンとの共重合体などが適して
いる。
【００１６】本実施例においては、摩耗し易い材料１６
の性質によって、凸状部の摩耗が急速に進むので、第３
実施例において述べたと同様な作用・効果がより早く達
成される。
の性質によって、凸状部の摩耗が急速に進むので、第３
実施例において述べたと同様な作用・効果がより早く達
成される。
【００１７】
【発明の効果】本発明のスクロール圧縮機においては、
少なくとも一方のスクロールの中央部のラップ先端部に
同ラップの熱膨張相当深さの凹状部を形成し、あるいは
さらにラップ先端部のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以
下の部分を摩耗し易い材料、例えばエチレン・テフロン
共重合体等、で形成した。または、少なくとも一方のス
クロールの中央部のラップ先端部に同ラップの熱膨張相
当高さの凸状部を形成し、あるいはさらにラップ先端部
のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以下の部分を摩耗し易
い材料、例えばエチレン・テフロン共重合体等、で形成
した。したがって、熱膨張に起因するスクロール中央部
におけるラップ先端と相手側端部の高面圧の接触を無く
して、焼付きや摩耗を防ぎ、スクロール外周部における
ラップ先端と相手側端板との間の隙間を無くし、ガス洩
れを解消し、性能を向上させることができる。
少なくとも一方のスクロールの中央部のラップ先端部に
同ラップの熱膨張相当深さの凹状部を形成し、あるいは
さらにラップ先端部のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以
下の部分を摩耗し易い材料、例えばエチレン・テフロン
共重合体等、で形成した。または、少なくとも一方のス
クロールの中央部のラップ先端部に同ラップの熱膨張相
当高さの凸状部を形成し、あるいはさらにラップ先端部
のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以下の部分を摩耗し易
い材料、例えばエチレン・テフロン共重合体等、で形成
した。したがって、熱膨張に起因するスクロール中央部
におけるラップ先端と相手側端部の高面圧の接触を無く
して、焼付きや摩耗を防ぎ、スクロール外周部における
ラップ先端と相手側端板との間の隙間を無くし、ガス洩
れを解消し、性能を向上させることができる。
【図１】本発明の第１実施例に係るスクロールの上面
図。
図。
【図２】同実施例のラップの断面図（図１のＡ−Ａ断面
図）。
図）。
【図３】本発明の第２実施例に係るラップの断面図。
【図４】本発明の第３実施例に係るスクロールの上面
図。
図。
【図５】同実施例のラップの断面図（図４のＢ−Ｂ断面
図）。
図）。
【図６】本発明の第４実施例に係るラップの断面図。
【図７】従来のスクロール圧縮機の縦断面。
【図８】同圧縮機のスクロールの上面図。
【図９】同実施例のラップの断面図（図８のＣ−Ｃ断面
図）。
図）。
１ 固定スクロール ２ 旋回スクロール ３ 端板 ４ ラップ ５ ラッブの先端 ６ ホルダムリンク ７ クランクシャフト ８ ドライブブッシュ ９ ケーシング １０ モータ １１ 凹状部 １２ 側縁部 １３ 摩耗し易い材料 １４ 凸状部 １５ 平坦部 １６ 摩耗し易い材料
Claims (4)
- 【請求項１】 端板と同端板に直立するインボリュート
曲線あるいはそれに類似した曲線からなるラップを備え
たスクロールを互いに組み合わせ、一方を固定し、他方
を自転しないようにして旋回運動させるようにしたスク
ロール圧縮機において、少なくとも一方のスクロールの
中央部のラップ先端部に同ラップの熱膨張相当深さの凹
状部を形成したことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項２】 請求項１に記載のスクロール圧縮機にお
いて、ラップ先端部のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以
下の部分を摩耗し易い材料、例えばエチレン・テフロン
共重合体等、で形成したことを特徴とするスクロール圧
縮機。 - 【請求項３】 端板と同端板に直立するインボリュート
曲線あるいはそれに類似した曲線からなるラップを備え
たスクロールを互いに組み合わせ、一方を固定し、他方
を自転しないようにして旋回運動させるようにしたスク
ロール圧縮機において、少なくとも一方のスクロールの
中央部のラップ先端部に同ラップの熱膨張相当高さの凸
状部を形成したことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項４】 請求項３に記載のスクロール圧縮機にお
いて、ラップ先端部のラップ高さ方向寸法０．５ｍｍ以
下の部分を摩耗し易い材料、例えばエチレン・テフロン
共重合体等、で形成したことを特徴とするスクロール圧
縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28487293A JPH07139480A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28487293A JPH07139480A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07139480A true JPH07139480A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17684134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28487293A Withdrawn JPH07139480A (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07139480A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0769623A1 (en) * | 1995-10-20 | 1997-04-23 | Sanden Corporation | Scroll type fluid displacement apparatus with an axial seal plate |
| US6033194A (en) * | 1996-06-24 | 2000-03-07 | Sanden Corporation | Scroll-type fluid displacement apparatus with anti-wear plate mechanism |
| JP2002527670A (ja) * | 1998-10-13 | 2002-08-27 | ミンド テック コーポレイション | 真空ポンプ用スクロールタイプ流体容積形装置 |
| GB2595892A (en) * | 2020-06-10 | 2021-12-15 | Edwards Ltd | Vacuum pump |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP28487293A patent/JPH07139480A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0769623A1 (en) * | 1995-10-20 | 1997-04-23 | Sanden Corporation | Scroll type fluid displacement apparatus with an axial seal plate |
| US5791886A (en) * | 1995-10-20 | 1998-08-11 | Sanden Corporation | Scroll type fluid displacement apparatus with an axial seal plate |
| US6033194A (en) * | 1996-06-24 | 2000-03-07 | Sanden Corporation | Scroll-type fluid displacement apparatus with anti-wear plate mechanism |
| JP2002527670A (ja) * | 1998-10-13 | 2002-08-27 | ミンド テック コーポレイション | 真空ポンプ用スクロールタイプ流体容積形装置 |
| GB2595892A (en) * | 2020-06-10 | 2021-12-15 | Edwards Ltd | Vacuum pump |
| WO2021250400A1 (en) * | 2020-06-10 | 2021-12-16 | Edwards Limited | Vacuum pump |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |