JPH0861257A - 密閉型電動スクロール圧縮機 - Google Patents

密閉型電動スクロール圧縮機

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JPH0861257A
JPH0861257A JP6195838A JP19583894A JPH0861257A JP H0861257 A JPH0861257 A JP H0861257A JP 6195838 A JP6195838 A JP 6195838A JP 19583894 A JP19583894 A JP 19583894A JP H0861257 A JPH0861257 A JP H0861257A
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Manabu Sakai
学 阪井
Shigeru Muramatsu
繁 村松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0215Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C23/00Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C23/008Hermetic pumps

Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋回スクロールに作用する転覆モーメントを
最大値を小さくする。 【構成】 固定スクロール11との噛み合いにより圧縮
作業空間15を形成する旋回スクロール8に浮揚力FI
が作用する内側領域および押付力FOが作用する外側領
域をシール部材19により形成し、このシール部材19
は、前記旋回スクロール8の旋回鏡板16と対面する軸
受け部材17に、シール部材19の中心点Xを軸受け部
材17の中心点Yよりずらして取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷房装置、冷蔵庫など
に用いる密閉型電動スクロール圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来における密閉型電動スクロール圧縮
機は、例えば特開平3−149382号公報に開示され
ている構成のものが一般的であり、以下従来の密閉型電
動スクロール圧縮機について、図14ないし図17を参
照して説明する。
【0003】その構成について、図14を参照して説明
すると、密閉容器101の内部には、圧縮機構部102
と、電動機部(図示せず)と、この電動機部の回転力を
圧縮機構部102に伝達するクランク軸103とが配設
されている。また、密閉容器101には、低圧冷媒ガス
を吸い込む吸入管104と、圧縮機構部102において
圧縮された高圧冷媒ガスを密閉容器101の外部へ吐き
出す排出管(図示せず)とが設けられている。
【0004】つぎに、その動作について説明すると、電
動機部の駆動により発生する回転力は、クランク軸10
3によって圧縮機構部102に伝達され、偏心軸受け部
105が偏心回転運動をする。偏心軸受け部105に
は、旋回スクロール106の旋回軸107が嵌入されて
おり、旋回スクロール106は、オルダムリング108
により、自転運動が拘束されているので、旋回スクロー
ル106は固定スクロール109と噛み合った状態で旋
回運動をする。
【0005】この結果、吸入管104を経て圧縮機構部
102の吸い込み口110から吸い込まれた低圧冷媒ガ
スは、旋回スクロール106の旋回渦巻羽根117と固
定スクロール109の固定渦巻羽根118とにより形成
される半径方向に左右対称の圧縮作業空間111内で、
外周部かに中心部へ向かって連続的に徐々に圧縮され、
圧縮機構部102の吐き出し口112から高圧冷媒ガス
として密閉容器101の内部へ吐き出され、ついで密閉
容器101の排出管から外部に吐き出される。
【0006】つぎに圧縮機構部102の圧縮過程につい
て、図15を参照して説明する。旋回スクロール106
の旋回渦巻羽根117と固定スクロール109の固定渦
巻羽根118とにより形成される半径方向に左右対称な
圧縮作業空間111に導入された冷媒ガスは、旋回スク
ロール106の旋回により順次圧縮される。
【0007】いま、AおよびBで示した圧縮作業空間1
11に注目すると、低圧冷媒ガスの吸い込みが完了した
旋回スクロール106の旋回角度0度の状態[図15
(a)参照]から圧縮作業空間111の底面積(体積)
が徐々に減少して旋回角度90度の状態[図15(b)
参照]となると、冷媒ガスは圧縮され、旋回角度180
度の状態[図15(c)参照]になると圧縮はさらに進
み、旋回角度270度の状態[図15(d)参照]にな
ると、圧縮作業空間111は固定スクロール109の中
心付近に形成された吐き出し口112と連通して高圧冷
媒ガスを排出する。
【0008】冷媒ガスの圧力により、旋回スクロール1
06に作用する圧縮作業空間111側からスラスト方向
の浮揚力FIの大きさは、旋回スクロール106の一旋
回中連続的に変化する。一方、旋回スクロール106の
旋回鏡板113に対面する軸受け部材114の平面部1
15には、シール部材116が、その中心を軸受け部材
114の中心と一致させた同心状に設けられ、このシー
ル部材116により囲まれた内側領域には、高圧冷媒ガ
スの圧力を作用させ、またシール部材116の外側領域
には、低圧冷媒ガスと高圧冷媒ガスとの中間の圧力を作
用させている。そこで、このシール部材116の径を変
化させて、内側領域の面積を所定の大きさに設定するこ
とにより、冷媒ガスの圧力によって、シール部材116
側から旋回スクロール106に作用するスラスト方向の
押付力FOの大きさを任意の所定の大きさに設定するこ
とが可能となる。この押付力FOの大きさは、低圧冷媒
ガスの圧力および高圧冷媒ガスと高圧冷媒ガスとの中間
の圧力のみによって決まり、旋回スクロール106が一
旋回する間は一定である。
【0009】旋回スクロール106に作用する浮揚力F
Iおよび押付力FOについて、旋回渦巻羽根117の中
心付近を圧縮作業空間111の側から見た拡大図を示す
図16を参照して説明する。
【0010】旋回スクロール106に作用するシール部
材116側からの押付力FOの作用中心点Foは、シー
ル部材116が軸受け部材114と同心状に設けられて
いることから、旋回スクロール106が旋回運動するに
従って旋回スクロール106の旋回鏡板113の中心点
Oと同じ点Pを中心とし、旋回スクロール106の旋回
半径と同じ半径の円軌道Doを描いて移動する。これに
対して、旋回スクロール106に作用する圧縮作業空間
111側からの浮揚力FIの作用中心点Fiは、圧縮作
業空間111が半径方向に左右対称であることから、旋
回渦巻羽根117を形成する渦巻曲線の伸開中心点Qを
中心に、旋回スクロール106の旋回半径の1/2の半
径の円軌跡Diを描いて移動する。これら浮揚力FIと
押付力FOとの向きは、互いに180度の反対方向であ
り、これらの力が旋回スクロール106に作用する作用
中心Fo、Fiは、距離Lだけ離れており、この距離L
は、旋回スクロール106の旋回により変動する。
【0011】なお、圧縮作業空間111を形成する固定
渦巻羽根118と旋回渦巻羽根117との渦巻曲線は、
円のインボリュート曲線を用い、旋回スクロール106
に作用する浮揚力FIの作用中心点Fiは、旋回渦巻羽
根117の渦巻羽根を形成する円のインボリュート曲線
の基礎円中心点Qを中心として、旋回スクロール106
の旋回半径の1/2の半径の円軌跡Diを描いて移動す
る。
【0012】また、押付力FOの作用中心点Foと浮揚
力FIの作用中心点Fiとは、距離Lだけ離れているの
で旋回スクロール106に対して転覆モーメントMが作
用し、この転覆モーメントMの大きさは、浮揚力FIの
大きさに距離Lを乗じた大きさに比例する。
【0013】つぎに、旋回スクロール106に作用する
力および転覆モーメントMの大きさを比較すると図17
に示す通りで、横軸は旋回スクロール106の旋回角度
を示している。旋回角度0度は、圧縮作業空間111が
低圧冷媒ガスの吸い込みを完了する角度で、図15
(a)の状態である。また、旋回スクロール106に作
用する浮揚力FIの大きさが最大となる旋回角度αは、
圧縮作業空間111が固定スクロール106に設けた吐
き出し口112と連通する時の角度で、この旋回角度α
と、浮揚力FIの作用中心点Fiと押付力FOの作用中
心点Foとの距離Lが最大となる旋回角度とはほぼ一致
している。なおβは旋回スクロール106に作用する浮
揚力FIが最小となる旋回角度を示している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の密閉型電動スク
ロール圧縮機においては、旋回スクロール106に作用
する浮揚力FIの大きさが最大となる旋回角度αと、浮
揚力FIの作用中心点Fiと押付力FOの作用中心点F
oとの距離Lが最大となる旋回角度とがほぼ一致し、旋
回スクロール106に作用する転覆モーメントMは、浮
揚力FIの大きさに距離Lを乗じた大きさに比例するの
で、旋回角度αにおいて、転覆モーメントMは非常に大
きくなって最大値Mmaxとなる。
【0015】旋回スクロール106に大きな転覆モーメ
ントMが作用すると、旋回スクロール106は、固定ス
クロール109との接触を正常状態に保持することがで
きなくなり、旋回スクロール106自体が傾斜した状態
で旋回することになり、隣接する圧縮作業空間111同
志の間で圧縮冷媒ガスの漏れが発生して体積効率の低下
を招くという問題点があった。
【0016】また、旋回スクロール106の旋回軸10
7と偏心軸受け部105との間、あるいは旋回スクロー
ル106の旋回鏡板113の外周と固定スクロール10
9との間などで、片当たりが発生して摩耗が進行し、圧
縮機自体の寿命を低下させるという問題点があった。
【0017】また、旋回スクロール106が、傾斜した
状態で旋回すると、片当たりにより異常な騒音が発生し
たり、振動が発生したりする原因にもなっていた。
【0018】さらに、旋回スクロール106に大きな転
覆モーメントMが作用した場合、これを抑制して旋回ス
クロール106が一旋回する間、常に旋回スクロール1
06と固定スクロール109との接触状態が正常に保持
されるように、軸受け部材114に設けられるシール部
材116の径を大きくして押付力FOを大きくすると、
旋回スクロール106の旋回鏡板113と固定スクロー
ル106との接触面で大きな摺動損失が発生し、機械効
率が低下するという問題点があった。
【0019】本発明は、旋回スクロールに転覆モーメン
トが作用しても、体積効率の低下、寿命の低下、機械効
率の低下がなく、騒音および振動が少ない密閉型電動ス
クロール圧縮機を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の密閉型電動スクロール圧縮機においては、
密閉容器内に、圧縮機構部およびこの圧縮機構部を駆動
する電動機部を設け、前記圧縮機構部は、軸受け部材
と、固定渦巻羽根を有する固定スクロールと、この固定
渦巻羽根と噛み合って圧縮作業空間を形成する旋回渦巻
羽根を旋回鏡板に形成した旋回スクロールと、この旋回
スクロールを偏心旋回運動させる偏心軸受け部とを備
え、前記軸受け部材に設けたシール部材が囲む内側領域
およびその外側領域にそれぞれ作用させた圧力により前
記旋回スクロールに作用する前記圧縮作業空間側からの
スラスト方向の力が前記旋回スクロールの一旋回中で最
大もしくはこれに近似のとき、前記旋回スクロールに作
用する前記圧縮作業空間側からのスラスト方向の力の作
用中心点と前記シール部材側からのスラスト方向の力の
作用中心点との距離が前記旋回スクロールの一旋回中で
最小となるように、前記軸受け部材に、前記シール部材
の中心をずらして位置させたものである。
【0021】また、旋回鏡板にシール部材を設け、この
シール部材が囲む内側領域およびその外側領域にそれぞ
れ作用させた圧力により前記旋回スクロールに作用する
圧縮作業空間側からのスラスト方向の力が前記旋回スク
ロールの一旋回中で最大もしくはこれに近似のとき、前
記旋回スクロールに作用する前記圧縮作業空間側からの
スラスト方向の力の作用中心点と前記シール部材側から
のスラスト方向の力の作用中心点との距離が前記旋回ス
クロールの一旋回中で最小となるように、前記旋回鏡板
に、前記シール部材の中心をずらして位置させることも
できる。
【0022】また、軸受け部材に設けたシール部材が囲
む内側領域およびその外側領域にそれぞれ作用させた圧
力により旋回スクロールに作用する圧縮作業空間側から
のスラスト方向の力が旋回スクロールの一旋回中で最大
もしくはこれに近似のとき、前記旋回スクロールに作用
する前記圧縮作業空間側からのスラスト方向の力の作用
中心点と前記シール部材側からのスラスト方向の力の作
用中心点との距離を前記旋回スクロールの一旋回中で最
小となるように、旋回渦巻羽根を形成する渦巻曲線の伸
開中心を前記旋回鏡板上に位置させても良い。
【0023】また、旋回スクロールに作用するシール部
材側からのスラスト方向の力の作用中心点は、前記旋回
スクロールに作用する圧縮作業空間側からのスラスト方
向の力の作用中心点が、前記旋回スクロールの一旋回中
に描く円軌跡内に常に存在するように、旋回鏡板にシー
ル部材の中心をずらして取り付けることもできる。
【0024】さらに、シール部材により囲まれる内側領
域に作用する圧力は圧縮機構部からの高圧冷媒ガスと同
じ圧力に、前記内側領域の外側の領域に作用する圧力は
圧縮機構部への低圧冷媒ガスと同じ圧力にすると効果的
である。
【0025】
【作用】以上のように構成された密閉型電動スクロール
圧縮機においては、シール部材の内側領域および外側領
域に圧力を作用させ、旋回スクロールに作用する浮揚力
の大きさが、旋回スクロールの一旋回中で最大もしくは
それに近似となる旋回角度のときに、旋回スクロールに
作用する浮揚力の作用中心点と、押付力の作用中心点と
の距離が、旋回スクロールの一旋回中で最小となるよう
に、逆に、浮揚力の作用中心点と押付力の作用中心点と
の距離が最大もしくはそれに近似となったときには、浮
揚力の大きさは最小もしくはそれに近似になるように、
シール部材は、その中心をずらして軸受け部材もしくは
旋回鏡板に取り付けるか、あるいは旋回渦巻羽根を形成
する渦巻曲線の伸開中心を旋回鏡板上に位置させるかし
ているので、旋回スクロールに作用する転覆モーメント
を小さく保持することができ、旋回スクロールの一旋回
中における転覆モーメントの最大値および変動幅は小さ
くなる。
【0026】また、旋回スクロールに作用する押付力の
作用中心点が、旋回スクロールの一旋回中において、旋
回スクロールに作用する浮揚力の作用中心点が描く円軌
跡内に存在するように、シール部材はその中心をずらし
て旋回鏡板に取り付けると、浮揚力の作用中心点と押付
力の作用中心点との距離は、旋回スクロールに作用する
浮揚力の作用中心点が描く円軌跡の半径を超えることが
なく、浮揚力の作用中心点と押付力の作用中心点との距
離が最大もしくはそれに近似になったときでも、その距
離は小さくなり、転覆モーメントを小さくできる。
【0027】さらに、シール部材による内側領域には圧
縮機構部からの高圧冷媒ガスと同じ圧力を、外側領域に
は圧縮機構部への低圧冷媒ガスと同じ圧力を作用させる
と、押付力を作用させる圧力を容易に得ることができ
る。
【0028】
【実施例】本発明の密閉型電動スクロール圧縮機の第1
の実施例を、横置き密閉型電動スクロール圧縮機の場合
について図1、図2、図5、および図11を参照して説
明する。
【0029】密閉容器1の内部には、圧縮機構部2と、
電動機部3と、この電動機部3の回転力を圧縮機構部2
に伝達するクランク軸4とが設けられ、また、密閉容器
1には低圧冷媒ガスを吸い込む吸入管5と、圧縮機構部
2で圧縮された高圧冷媒ガスを外部へ吐き出す排出管6
とが設けられている。電動機部3を駆動すると、その回
転力がクランク軸4により圧縮機構部2に伝達され、圧
縮機構部2の偏心軸受け部7が偏心回転運動をする。こ
の偏心軸受け部7には、旋回スクロール8の旋回軸9が
嵌入されており、また旋回スクロール8はオルダムリン
グ10によって自転運動が拘束されているので、旋回ス
クロール8は、固定スクロール11と噛み合った状態で
旋回運動をする。
【0030】吸入管5を経て圧縮機構部2の吸い込み口
12から吸い込まれた低圧冷媒ガスは、旋回スクロール
8の旋回渦巻羽根13と固定スクロール11の固定渦巻
羽根14との噛み合いにより形成される半径方向に左右
対称な圧縮作業空間15内で、外周部から中心部へ向か
って連続的に徐々に圧縮され、圧縮機構部2の吐き出し
口20から高圧冷媒ガスとして密閉容器1の内部に吐き
出され、ついで排出管6から外部へ吐き出される。圧縮
作業空間15では、旋回スクロール8の旋回に伴って、
冷媒ガスは順次圧縮され、圧縮作業空間15が固定スク
ロール11の中心付近に設けられた吐き出し口20と連
通すると、旋回スクロール8には、圧縮作業空間15側
からスラスト方向の浮揚力FIが作用する。この浮揚力
FIの大きさは、旋回スクロール8の旋回に伴って圧縮
作業空間15内の圧力と体積が変化することにより、旋
回スクロール8の一旋回中は連続的に変化する。
【0031】一方、旋回スクロール8の旋回鏡板16に
対面する軸受け部材17の平面部18には、シール部材
19が設けられ、このシール部材19により囲まれる内
側領域には、圧縮機構部2の吐き出し口20から吐き出
される高圧冷媒ガスの圧力が作用し、また、シール部材
19の外側領域には、圧縮機構部2へ吸い込まれる低圧
冷媒ガスの圧力が作用するので、旋回スクロール8に
は、シール部材19側からスラスト方向の押付力FOが
作用する。この押付力FOの大きさは、シール部材19
により囲まれた内側領域に作用する高圧冷媒ガスの圧力
およびシール部材19の外側領域に作用する低圧冷媒ガ
スの圧力のみによって決定されるので、旋回スクロール
8の一旋回中は一定である。シール部材19の中心点X
は、旋回スクロール8に作用する浮揚力FIの大きさが
旋回スクロール8の一旋回中で最大もしくは最大に近く
なる旋回角度のときに、旋回スクロール8に作用する浮
揚力FIの作用中心点Fiと押付力FOの作用中心点F
oとの距離Lが旋回スクロール8の一旋回中で最小とな
るように、軸受け部材17の中心点Yよりずらしている
(図2参照)。
【0032】旋回渦巻羽根13の中心付近を圧縮作業空
間15側より見た拡大図を示す図5により、旋回スクロ
ール8に作用する浮揚力FIおよび押付力FOについて
説明する。旋回スクロール8の一旋回中に、これに作用
する浮揚力FIの大きさが、最大もしくは最大に近くな
る旋回角度のときに、旋回スクロール8に作用する浮揚
力FIの作用中心点Fiと押付力FOの作用中心点Fo
との距離Lが、旋回スクロール8の一旋回中で最小とな
るように、シール部材19の中心点Xを軸受け部材17
の中心点Yよりずらして設けているので、旋回スクロー
ル8に作用するシール部材19側からの押付力FOの作
用中心点Foは、旋回スクロール8の旋回運動に伴っ
て、点Pを中心に旋回スクロール8の旋回半径と同じ半
径の円軌道Doを描いて移動する。なお、点Oは、旋回
鏡板16の中心点を示している。これに対して、旋回ス
クロール8に作用する圧縮作業空間15側からの浮揚力
FIの作用中心点Fiは、圧縮作業空間15が半径方向
で左右対称であるので、旋回渦巻羽根13を形成する円
のインボリュート曲線の基礎円中心点Qを中心に、旋回
スクロール8の旋回半径の1/2の半径の円軌跡Diを
描いて移動する。
【0033】これらの押付力FOと浮揚力FIとの向き
は、相互に180度反対であり、また旋回スクロール8
に作用するこれらの力の作用中心点Fo、Fiは、距離
Lだけ離れており、この距離Lは、旋回スクロール8の
旋回に伴って変動する。また、押付力FOの作用中心点
Foと浮揚力FIの作用中心点Fiとは、距離Lだけ離
れているので、旋回スクロール8に対して作用する転覆
モーメントMは、浮揚力FIの大きさに距離Lを乗じた
大きさに比例する。
【0034】旋回スクロール8の旋回角度に対する浮揚
力FIの大きさ、押付力FOの大きさ、これらの力の作
用中心点Fi、Fo間の距離L、および転覆モーメント
Mの変化は図11に示す通りで、横軸は旋回スクロール
8の旋回角度を示している。旋回角度0度は、圧縮作業
空間15が低圧冷媒ガスの吸い込みを完了する角度で、
また旋回スクロール8に作用する浮揚力FIの大きさが
最大となる旋回角度をα度、最小となる旋回角度をβ度
とすると、旋回角度α度のときには、浮揚力FIの作用
中心点Fiと押付力FOの作用中心点Foとの距離Lが
最小となり、浮揚力FIの大きさの変化の波形と、浮揚
力FIの作用中心点Fiと押付力FOの作用中心点Fo
との距離Lの変化の波形の位相はほぼ180度ずれたも
のとなる。旋回スクロール8に作用する転覆モーメント
Mの大きさは、浮揚力FIの大きさに距離Lを乗じた大
きさに比例するので、浮揚力FIの大きさが最大もしく
は最大い近くなったときに、距離Lは最小もしくは最小
に近くなり、浮揚力FIの大きさが最小もしくは最小に
近くなったときに、距離Lは最大もしくは最大に近くな
るので、転覆モーメントMの最大値Mmaxは、小さく
保持することができ、その変動幅も極めて小さなものと
なる。
【0035】第2の実施例について、図3、図4、図
6、および図12を参照して説明するが、構成、動作に
おいて、第1の実施例と同じ部分については、その説明
を省略する。
【0036】軸受け部材17の平面部18に対面する旋
回スクロール8の旋回鏡板16にシール部材19を設
け、このシール部材19により囲まれる内側領域には、
圧縮機構部2の吐き出し口20から吐き出される高圧冷
媒ガスの圧力を作用させ、また、シール部材19の外側
領域には、圧縮機構部2へ吸い込まれる低圧冷媒ガスの
圧力が作用するようにする。旋回スクロール8には、シ
ール部材19側からスラスト方向の押付力FOが作用
し、この押付力FOの大きさは、シール部材19により
囲まれた内側領域に作用するガスの圧力およびシール部
材19の外側領域に作用する圧力のみによって決定され
るので、旋回スクロール8の一旋回中は一定である。シ
ール部材19の中心点Xは、旋回スクロール8に作用す
る浮揚力FIの大きさが旋回スクロール8の一旋回中で
最大もしくは最大に近くなる旋回角度のときに、旋回ス
クロール8に作用する浮揚力FIの作用中心点Fiと押
付力FOの作用中心点Foとの距離Lが旋回スクロール
8の一旋回中で最小となるように、旋回鏡板16の中心
点Oよりずらしている(図4参照)。
【0037】旋回渦巻羽根13の中心付近を圧縮作業空
間15側より見た拡大図を示す図6により、旋回スクロ
ール8に作用する浮揚力FIおよび押付力FOについて
説明する。旋回スクロール8に作用する浮揚力FIの大
きさが、旋回スクロール8の一旋回中で最大もしくは最
大に近くなる旋回角度のときに、旋回スクロール8に作
用する浮揚力FIの作用中心点Fiと押付力FOの作用
中心点Foとの距離Lが、旋回スクロール8の一旋回中
で最小となるように、シール部材19の中心点Xを旋回
鏡板16の中心点Oよりずらしてシール部材19は旋回
鏡板16に設けられているので、旋回スクロール8に作
用するシール部材19側からの押付力FOの作用中心点
Foは、常に円軌跡Doの中心点Pに作用する。これに
対して、旋回スクロール8に作用する圧縮作業空間15
側からの浮揚力FIの作用中心点Fiは、圧縮作業空間
15が半径方向で左右対称であるので、旋回渦巻羽根1
3を形成する円のインボリュート曲線の基礎円中心点Q
を中心に、旋回スクロール8の旋回半径の1/2の半径
の円軌跡Diを描いて移動する。
【0038】旋回スクロール8の旋回角度に対する浮揚
力FIの大きさ、押付力FOの大きさ、これらの力の作
用中心点Fi、Foの間の距離L、および転覆モーメン
トMの変化は図12に示す通りである。旋回スクロール
8に作用する浮揚力FIの大きさが最大となる旋回角度
α度のときには、浮揚力FIの作用中心点Fiと押付力
FOの作用中心点Foとの距離Lが最小となっている。
したがって、浮揚力FIの大きさが最大もしくは最大に
近くなったときに、距離Lは最小もしくは最小に近くな
り、逆に、浮揚力FIの大きさが最小もしくは最小に近
くなったときに、距離Lは最大もしくは最大近くになる
ので、転覆モーメントMの最大値Mmaxは、小さく保
持することができ、その変動幅も極めて小さなものとな
る。
【0039】第3の実施例について、図7および図11
を参照して説明するが、構成、動作において、第1の実
施例と同じ部分については、その説明を省略する。
【0040】旋回スクロール8の旋回鏡板16に対面す
る軸受け部材17の平面部18にシール部材19を設
け、このシール部材19により囲まれる内側領域には、
圧縮機構部2の吐き出し口20から吐き出される高圧冷
媒ガスの圧力を作用させ、また、シール部材19の外側
領域には、圧縮機構部2へ吸い込まれる低圧冷媒ガスの
圧力が作用するようにし、旋回スクロール8に作用する
浮揚力FIの大きさが旋回スクロール8の一旋回中で最
大もしくは最大に近くなる旋回角度のときに、旋回スク
ロール8に作用する浮揚力FIの作用中心点Fiと押付
力FOの作用中心点Foとの距離Lが旋回スクロール8
の一旋回中で最小となるように、旋回渦巻羽根13を形
成する円のインボリュート曲線の伸開中心すなわち基礎
円中心Qを旋回鏡板16上に位置させている。
【0041】旋回渦巻羽根13の中心付近を圧縮作業空
間15側より見た拡大図を示す図7により、旋回スクロ
ール8に作用する浮揚力FIおよび押付力FOについて
説明する。旋回スクロール8に作用する浮揚力FIの大
きさが、旋回スクロール8の一旋回中で最大もしくは最
大に近くなる旋回角度のときに、旋回スクロール8に作
用する浮揚力FIの作用中心点Fiと押付力FOの作用
中心点Foとの距離Lが、旋回スクロール8の一旋回中
で最小となるように、旋回渦巻羽根13を形成する円の
インボリュート曲線の基礎円中心Qを旋回鏡板16上に
位置させているので、旋回スクロール8に作用する圧縮
作業空間15側からの浮揚力FIの作用中心点Fiは、
旋回渦巻羽根13を形成する円のインボリュート曲線の
基礎円中心点Qを中心に、旋回スクロール8の旋回半径
の1/2の半径の円軌跡Diを描いて移動する。これに
対して、旋回スクロール8に作用するシール部材19側
からの押付力FOの作用中心点Foは、旋回鏡板16の
中心点Oと同じ位置の点Pを中心に旋回スクロール8の
旋回半径と同じ半径の円軌道Doを描いて移動する。
【0042】旋回スクロール8の旋回角度に対する浮揚
力FIの大きさ、押付力FOの大きさ、これらの力の作
用中心点Fi、Foの間の距離L、および転覆モーメン
トMの変化は、第1の実施例の場合と同じ図11に示す
通りで、浮揚力FIの大きさが最大もしくは最大に近く
なったときに、距離Lは最小もしくは最小に近くなり、
逆に、浮揚力FOの大きさが最小もしくは最小に近くな
ったときに、距離Lは最大もしくは最大に近くなるの
で、転覆モーメントMの最大値Mmaxは、小さく保持
することができ、その変動幅も極めて小さなものとな
る。
【0043】第4の実施例について、図8および図12
を参照して説明するが、構成、動作において、第2の実
施例と同じ部分については、その説明を省略する。
【0044】軸受け部材17の平面部18に対面する旋
回スクロール8の旋回鏡板16にシール部材19を設
け、このシール部材19により囲まれる内側領域には、
圧縮機構部2の吐き出し口20から吐き出される高圧冷
媒ガスの圧力を作用させ、また、シール部材19の外側
領域には、圧縮機構部2へ吸い込まれる低圧冷媒ガスの
圧力が作用するようにし、旋回スクロール8に作用する
浮揚力FIの大きさが旋回スクロール8の一旋回中で最
大もしくは最大に近くなる旋回角度のときに、旋回スク
ロール8に作用する浮揚力FIの作用中心点Fiと押付
力FOの作用中心点Foとの距離Lが旋回スクロール8
の一旋回中で最小となるように、旋回渦巻羽根13を形
成する円のインボリュート曲線の伸開中心すなわち基礎
円中心Qを旋回鏡板16上に位置させている。
【0045】旋回渦巻羽根13の中心付近を圧縮作業空
間15側より見た拡大図を示す図8により、旋回スクロ
ール8に作用する浮揚力FIおよび押付力FOについて
説明する。旋回スクロール8に作用する浮揚力FIの大
きさが、旋回スクロール8の一旋回中で最大もしくは最
大に近くなる旋回角度のときに、旋回スクロール8に作
用する浮揚力FIの作用中心点Fiと押付力FOの作用
中心点Foとの距離Lが、旋回スクロール8の一旋回中
で最小となるように、旋回渦巻羽根13を形成する円の
インボリュート曲線の基礎円中心Qは旋回鏡板16上に
位置させているので、旋回スクロール8に作用する圧縮
作業空間15側からの浮揚力FIの作用中心点Fiは、
旋回渦巻羽根13を形成する円のインボリュート曲線の
基礎円中心点Qを中心に、旋回スクロール8の旋回半径
の1/2の半径の円軌跡Diを描いて移動する。これに
対して、旋回スクロール8に作用するシール部材19側
からの押付力FOの作用中心点Foは、シール部材19
が旋回鏡板16に設けられているので、旋回鏡板16の
中心点Oと同じ位置の点Pに作用する。
【0046】旋回スクロール8の旋回角度に対する浮揚
力FIの大きさ、押付力FOの大きさ、これらの力の作
用中心点Fi、Foの間の距離L、および転覆モーメン
トMの変化は、第2の実施例の場合と同じ図12に示す
通りで、浮揚力FIの大きさが最大もしくは最大近くな
ったときに、距離Lは最小もしくは最小に近くなり、逆
に、浮揚力FIの大きさが最小もしくは最小に近くなっ
たときに、距離Lは最大もしくは最大に近くなるので、
転覆モーメントMの最大値Mmaxは、小さく保持する
ことができ、その変動幅も極めて小さなものとなる。
【0047】第5の実施例について、図9、図10およ
び図13を参照して説明するが、この実施例は、第2ま
たは第4の実施例に加えて、旋回スクロール8に作用す
る押付力FOの作用中心点Foが、旋回スクロール8の
一旋回中に旋回スクロール8に作用する浮揚力FIの作
用中心点Fiが描く円軌跡Di内に存在するようにシー
ル部材19の中心点Xを旋回鏡板16の中心点Oよりず
らして設けている。
【0048】旋回渦巻羽根13の中心付近を圧縮作業空
間15側より見た拡大図を示す図9および図10によ
り、旋回スクロール8に作用する浮揚力FIおよび押付
力FOについて説明する。旋回スクロール8に作用する
浮揚力の大きさが、旋回スクロール8の一旋回中で最大
もしくは最大に近くなる旋回角度のときに、旋回スクロ
ール8に作用する浮揚力FIの作用中心点Fiと押付力
FOの作用中心点Foとの距離Lが、旋回スクロール8
の一旋回中で最小となるように、シール部材19の中心
点Xを旋回鏡板16の中心点Oよりずらし、旋回渦巻羽
根13を形成する円のインボリュート曲線の基礎円中心
点Qを旋回鏡板16上に位置させ、またシール部材19
は旋回スクロール8に設けているので、旋回スクロール
8に作用するシール部材19側からの押付力FOの作用
中心点Foは、常に円軌跡Doの中心点Pに作用する。
これに対して、旋回スクロール8に作用する圧縮作業空
間15側からの浮揚力FIの作用中心点Fiは、旋回渦
巻羽根13を形成する円のインボリュート曲線の基礎円
中心点Qを中心に、旋回スクロール8の旋回半径の1/
2の半径の円軌跡Diを描いて移動する。さらに、旋回
スクロール8に作用する押付力FOの作用中心点Fo
は、旋回スクロール8の一旋回中は常に旋回スクロール
8に作用する浮揚力FIの作用中心点Fiが描く円軌跡
Di内に存在している。
【0049】旋回スクロール8の旋回角度に対する浮揚
力FIの大きさ、押付力FOの大きさ、これらの力の作
用中心点Fi、Foの間の距離L、および転覆モーメン
トMの変化は図13に示す通りである。旋回スクロール
8に作用する浮揚力FIの大きさが最大となる旋回角度
α度のときには、浮揚力FIの作用中心点Fiと押付力
FOの作用中心点Foとの距離Lが最小となる。旋回ス
クロール8に作用する転覆モーメントMの大きさは、浮
揚力FIの大きさに距離Lを乗じた大きさに比例するの
で、浮揚力FIの大きさが最大もしくは最大に近くなっ
たときには、距離Lは最小もしくは最小に近くなり、逆
に浮揚力FIの大きさが最小もしくは最小に近くなった
ときには、距離Lは最大もしくは最大に近くなり、しか
も距離Lは浮揚力FIの作用中心点Fiが描く円軌跡D
iを超えることはないので、転覆モーメントMの最大値
Mmaxは、第2または第4の実施例よりもさらに小さ
く保持することができ、その変動幅も極めて小さなもの
となる。
【0050】なお、第1ないし第5の実施例において
は、軸受け部材17または旋回鏡板16に設けられるシ
ール部材19により囲まれる内側領域には、圧縮機構部
2の吐き出し口20から吐き出される高圧冷媒ガスの圧
力を作用させ、また、シール部材19の外側領域には、
圧縮機構部2へ吸い込まれる低圧冷媒ガスの圧力を作用
させるようにした場合について説明したが、作用させる
圧力としては冷媒ガスの圧力に限らず、シール部材19
により囲まれる内側領域に冷媒ガス以外の任意のものの
圧力を作用させ、外側領域にはまた別のもので圧力を作
用させても同様の効果が得られる。
【0051】第6の実施例について説明すると、第1な
いし第5の実施例の何れかに加えて、シール部材19に
より囲まれる内側領域と、圧縮機構部2から吐き出され
る高圧冷媒ガスが作用する密閉容器1の内部空間とを連
通させ、またシール部材19の外側領域は、圧縮機構部
2へ吸い込まれる低圧冷媒ガスが作用する吸い込み口1
2と連通させている。
【0052】これにより、シール部材19により囲まれ
る内側領域には、圧縮機構部2の吐き出し口20から吐
き出される高圧冷媒ガスの圧力が作用し、シール部材1
9の外側領域には、圧縮機構部2へ吸い込まれる低圧冷
媒ガスの圧力が作用するので、旋回スクロール8に作用
する転覆モーメントMの最大値Mmaxは小さく保持す
ることができ、その変動幅も小さなものとなる。さら
に、内側領域および外側領域に作用させる圧力は、特に
別の手段を用いて発生させなくとも容易に個となる大き
さの圧力を得ることができる。
【0053】なお、上記の各実施例においては、横置き
密閉型電動スクロール圧縮機について説明したが、縦置
き密閉型電動スクロール圧縮機にも適用でき、また、旋
回スクロールおよび固定スクロールの渦巻羽根を形成す
る曲線は、円のインボリュート曲線の場合について説明
したが、多角形のインボリュート曲線、アルキメデス曲
線など旋回スクロールが旋回したときの渦巻羽根の軌跡
の外側包絡線により固定スクロールの渦巻羽根が形成さ
れる曲線であればその種類には限定されない。
【0054】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0055】本発明により得られる密閉型電動スクロー
ル圧縮機は、旋回スクロールに作用する転覆モーメント
の最大値およびその変動幅は小さく保持できるので、軸
受け部材の径を大きくしたり、あるいは他の構成部材を
用いなくともシール部材の中心をずらして取り付けるだ
けで、旋回スクロールの転覆によって隣接する圧縮作業
空間同志の間で圧縮冷媒ガスが漏れることはなくなり、
体積効率の低下が発生しなくなり、また、旋回スクロー
ルの旋回軸と偏心軸受けとの間、旋回スクロールの旋回
鏡板外周と固定スクロールとの間などにおける片当たり
による摩耗も発生しなく、さらに、片当たりが発生した
ときの運転による異常な騒音および振動の発生もなくな
る。
【0056】また、シール部材により囲まれた内側領域
およびその外側領域に作用させる圧力は、特別な手段に
より発生させる必要がなく、容易に任意の大きさの圧力
を得ることができる。
【0057】さらに、性能および信頼性が高く、低騒音
および低振動のものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における横置き密閉型電
動スクロール圧縮機の縦断面図
【図2】図1におけるX−X線断面図
【図3】本発明の第2の実施例における横置き密閉型電
動スクロール圧縮機の要部の縦断面図
【図4】図3におけるY−Y線断面図
【図5】第1の実施例の場合における旋回スクロールの
旋回渦巻羽根の中心部の説明図
【図6】第2の実施例の場合における旋回スクロールの
旋回渦巻羽根の中心部の説明図
【図7】第3の実施例の場合における旋回スクロールの
旋回渦巻羽根の中心部の説明図
【図8】第4の実施例の場合における旋回スクロールの
旋回渦巻羽根の中心部の説明図
【図9】第5の実施例の場合における旋回スクロールの
旋回渦巻羽根の中心部の説明図
【図10】第5の実施例の場合における旋回スクロール
の旋回渦巻羽根の中心部の説明図
【図11】第1および第3の実施例の場合における旋回
スクロールに作用する力およびモーメントの大きさの比
較説明図
【図12】第2および第4の実施例の場合における旋回
スクロールに作用する力およびモーメントの大きさの比
較説明図
【図13】第5の実施例の場合における旋回スクロール
に作用する力およびモーメントの大きさの比較説明図
【図14】従来における横置き密閉型電動スクロール圧
縮機の要部の縦断面図
【図15】同スクロール圧縮機の旋回スクロールの圧縮
過程を説明する模式図
【図16】同スクロール圧縮機における旋回スクロール
の旋回渦巻羽根の中心部の説明図
【図17】同スクロール圧縮機における旋回スクロール
に作用する力およびモーメントの大きさの比較説明図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 圧縮機構部 3 電動機部 7 偏心軸受け部 8 旋回スクロール 11 固定スクロール 13 旋回渦巻羽根 14 固定渦巻羽根 15 圧縮作業空間 16 旋回鏡板 17 軸受け部材 19 シール部材 FI 浮揚力 Fi 浮揚力の作用中心点 FO 押付力 Fo 押付力の作用中心点 X シール部材の中心点 Y 軸受け部材の中心点 O 旋回鏡板の中心点 Q 浮揚力の作用中心点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に、圧縮機構部およびこの圧
    縮機構部を駆動する電動機部を設け、前記圧縮機構部
    は、軸受け部材と、固定渦巻羽根を有する固定スクロー
    ルと、この固定渦巻羽根と噛み合って圧縮作業空間を形
    成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板に形成した旋回スクロー
    ルと、この旋回スクロールを偏心旋回運動させる偏心軸
    受け部とを備え、前記軸受け部材に設けたシール部材が
    囲む内側領域およびその外側領域にそれぞれ作用させた
    圧力により前記旋回スクロールに作用する前記圧縮作業
    空間側からのスラスト方向の力が前記旋回スクロールの
    一旋回中で最大もしくはこれに近似のとき、前記旋回ス
    クロールに作用する前記圧縮作業空間側からのスラスト
    方向の力の作用中心点と前記シール部材側からのスラス
    ト方向の力の作用中心点との距離が前記旋回スクロール
    の一旋回中で最小となる前記軸受け部材の位置に、前記
    シール部材の中心を位置させた密閉型電動スクロール圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器内に、圧縮機構部およびこの圧
    縮機構部を駆動する電動機部を設け、前記圧縮機構部
    は、軸受け部材と、固定渦巻羽根を有する固定スクロー
    ルと、この固定渦巻羽根と噛み合って圧縮作業空間を形
    成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板に形成した旋回スクロー
    ルと、この旋回スクロールを偏心旋回運動させる偏心軸
    受け部とを備え、前記旋回鏡板に設けたシール部材が囲
    む内側領域およびその外側領域にそれぞれ作用させた圧
    力により前記旋回スクロールに作用する前記圧縮作業空
    間側からのスラスト方向の力が前記旋回スクロールの一
    旋回中で最大もしくはこれに近似のとき、前記旋回スク
    ロールに作用する前記圧縮作業空間側からのスラスト方
    向の力の作用中心点と前記シール部材側からのスラスト
    方向の力の作用中心点との距離が前記旋回スクロールの
    一旋回中で最小となる前記旋回鏡板の位置に、前記シー
    ル部材の中心を位置させた密閉型電動スクロール圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 密閉容器内に、圧縮機構部およびこの圧
    縮機構部を駆動する電動機部を設け、前記圧縮機構部
    は、軸受け部材と、固定渦巻羽根を有する固定スクロー
    ルと、この固定渦巻羽根と噛み合って圧縮作業空間を形
    成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板に形成した旋回スクロー
    ルと、この旋回スクロールを偏心旋回運動させる偏心軸
    受け部とを備え、前記旋回渦巻羽根を形成する渦巻曲線
    の伸開中心を前記旋回鏡板上に位置させ、前記軸受け部
    材に設けたシール部材が囲む内側領域およびその外側領
    域にそれぞれ作用させた圧力により前記旋回スクロール
    に作用する前記圧縮作業空間側からのスラスト方向の力
    が前記旋回スクロールの一旋回中で最大もしくはこれに
    近似のとき、前記旋回スクロールに作用する前記圧縮作
    業空間側からのスラスト方向の力の作用中心点と前記シ
    ール部材側からのスラスト方向の力の作用中心点との距
    離を前記旋回スクロールの一旋回中で最小とした密閉型
    電動スクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 密閉容器内に、圧縮機構部およびこの圧
    縮機構部を駆動する電動機部を設け、前記圧縮機構部
    は、軸受け部材と、固定渦巻羽根を有する固定スクロー
    ルと、この固定渦巻羽根と噛み合って圧縮作業空間を形
    成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板に形成した旋回スクロー
    ルと、この旋回スクロールを偏心旋回運動させる偏心軸
    受け部とを備え、前記旋回渦巻羽根を形成する渦巻曲線
    の伸開中心を前記旋回鏡板上に位置させ、前記旋回鏡板
    に設けたシール部材が囲む内側領域およびその外側領域
    にそれぞれ作用させた圧力により前記旋回スクロールに
    作用する前記圧縮作業空間側からのスラスト方向の力が
    前記旋回スクロールの一旋回中で最大もしくはこれに近
    似のとき、前記旋回スクロールに作用する前記圧縮作業
    空間側からのスラスト方向の力の作用中心点と前記シー
    ル部材側からのスラスト方向の力の作用中心点との距離
    を前記旋回スクロールの一旋回中で最小とした密閉型電
    動スクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 シール部材を旋回鏡板に中心をずらして
    取り付け、旋回スクロールに作用するシール部材側から
    のスラスト方向の力の作用中心点を、前記旋回スクロー
    ルに作用する圧縮作業空間側からのスラスト方向の力の
    作用中心点が旋回スクロールの一旋回中に描く円軌跡内
    に存在させた請求項2または4記載の密閉型電動スクロ
    ール圧縮機。
  6. 【請求項6】 シール部材により囲まれる内側領域に作
    用する圧力は圧縮機構部からの高圧冷媒ガスと同じ圧力
    に、前記内側領域の外側の領域に作用する圧力は圧縮機
    構部への低圧冷媒ガスと同じ圧力にした請求項1ないし
    5のいずれかに記載の密閉型電動スクロール圧縮機。
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