JPS63173873A - スクロ−ル形流体機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、渦巻き体をもつ固定及び可動スクロールを備
え、前記渦巻き体の中心部から吐出流体を吐出する如く
したスクロール形流体機械に関するものである。

（従来の技術） 一般に、この種スクロール形流体機械は、密閉ケーシン
グ内に、固定スクロール及び公転スクロールを支持し、
これら各スクロールに備える各渦巻き体の最外周部に形
成される各開口部から、吸入ガスを取り入れて、前記各
渦巻き体間において吸入ガスを圧縮し、圧縮したガスを
該各渦巻き体の中心部から吐出する如くしている。

ところで、一般に、前記各渦巻き体には各スクロールの
鏡板に当接する端面にチップシール溝を設けて、該チッ
プシール溝に、複数枚の鋼帯を積層したチップシールを
嵌合して、前記各渦巻き体によって形成される各圧縮室
部分の間をこのチツブシールにてシールしている。

そして、前記チップシール溝は、普通エンドミルで加工
するので、溝の始嬬部と終端部が半円弧状の局面縁に形
成されている。

しかして、従来、前記チップシール溝に嵌合されるチッ
プシールは、該チップシールにおける複数枚の前記鋼帯
の両端部を而−に揃えた状態で前記チップシール溝に嵌
合しているのであった。

（発明が解決しようとする問題点） このために、前記可動スクロールが公転運動する際に、
中央付近の圧縮室と外周側の圧縮室とに圧力差が生じる
ことから、各スクロールの渦巻き体のチップシール溝に
嵌合された前記チップシールにおける複数枚の調帯のう
ち、積層方向中央部の鋼帯が前記チップシール溝の外側
の前記半円弧状の終端曲面縁側へずれてしまい、これに
伴い、前記チップシール溝の内側の前記半円弧状の始端
曲面縁側で、前記複数枚の鋼帯のうち積層方向中央部の
鋼帯端部が終端曲面縁側にずれて、この始端曲面縁側部
分に円形状の開口部分ができてしまい、各スクロールに
おける中心部のシール性が悪化して圧縮効率が低下する
といった問題点があった。

一方、前記チップシールにおける鋼帯は、チップシール
溝に嵌合する前に、予め該チップシール溝に合致するよ
うに渦巻き状に曲面形成しであるために、上記のように
積層方向中央部の鋼帯がチップシール溝の外側の終端曲
面縁側にずれると、この中央部の鋼帯においては、チッ
プシール溝との曲率が異なってしまうこと＼なり、鋼帯
がチップシール溝の外壁側或いは内壁側に圧接した状態
となったり、或いは鋼帯同士が互いに圧接した状態とな
るので、チップシールを構成する鋼帯全体の特にチップ
シール溝における鏡板に対する上下の動きが悪くなり、
各スクロールの全体に亘ってシール性が悪化するといっ
た問題点があった。

本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、そ
の目的とするところは、チップシールにおける複数枚の
鋼帯のうち、積層方向中央部の鋼帯の長さを外側の鋼帯
の長さより長くして前記中央部の鋼帯をチップシール溝
における渦巻外周側の終端曲面縁に当接させることによ
り、前記チップシールにおける鋼帯のずれをなくして、
チップシールの正常なシール効果を持続でき、正常な圧
縮効率を保てるスクロール形流体機械を提供することに
ある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記目的を達成するために、渦巻き体（２２
，３２）をもつ固定及び可動スクロール（２，３）を備
え、前記渦巻き体（２２，３２）の中心部から吐出流体
を吐出するごとくしたスクロール形流体機械であって、
前記渦巻き体（２２，３２）の端面にチップシール溝（
１０゜１１）を設けて、該チップシール溝（１０，１１
）に、複数枚の鋼帯（１２ａ）・・・を積属したチップ
シール（１２，１２）を嵌合すると共に、前記チップシ
ール（１２，１２）における前記鋼帯（１２ａ）・・・
のうち、積層方向中央部の鋼帯（１２ａ）の長さを外側
の鋼帯（１２ａ）の長さより長くして前記中央部の鋼帯
（１２ａ）を前記チツフシー／ｌ／　溝（１０＋　　１
１　）における渦巻外周側の終端曲面縁（１０ｂ、ｆｌ
ｂ）に当接させたものである。

（作用） しかして、前記チップシール（１２，１２）における前
記鋼帯（１２ａ）・・・のうち、積層方向中央部の調帯
（１２ａ）の長さを外側の鋼帯（１２ａ）の長さより長
くして前記中央部の鋼帯（１２ａ）を前記チップシール
溝（１０，１１）における渦巻外周側の終端曲面＆１（
１０ｂ、ｆｌｂ）に当接させたことにより、前記チップ
シール（１２，１２）における前記中央部の鋼帯（１２
ａ）が中央付近の圧縮室と外周側の圧縮室との圧力差に
よって外周側にずれようとしても前記チップシール溝（
１０，１１）の外周方向に位置ずれすることがないので
ある。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第４図に示すものは、冷媒圧縮用のスクロール形流体機
械であって、（１）は密閉ケーシングで、上部に固定ス
クロール（２）と可動スクロール（３）とを架構（８）
の上部位置に対向状に組合わせて内装する一方、その下
部には駆動用のモータ（Ｍ）を内装している。又、前記
可動スクロール（３）の背面側には、前記モータ（Ｍ）
に連結された駆動軸（４）の偏心軸部（４０）を回動自
由に介装している。

前記固定スクロール（２）及び可動スクロール（３）は
それぞれ鏡板（２１，３１）と、該鏡板（２１，３１）
に立設されるインボリュート形状の渦巻き体（２２，３
２）とからなっており、前記各スクロール（２，３）を
、各渦巻き体（２１，３１）を対向させて組合わせるこ
とにより、これらスクロール（２，３）間に第５図にも
示すように２系統の第１．第２圧縮室（５，６）が形成
されるようにしている。

そして、前記各渦巻き体（２２，３２）の端面には、第
１図から第３図に示す如くのインボリュート形状に合致
するチップシール溝（１０，１１）を設けて、該溝（１
０，１１）にチップシール（１２，１２）を嵌合させて
、前記各圧縮室（５，６）をシールする如くしている。

このチップシール（１２，１２）は後記するように、渦
巻き形状の前記チップシール溝（１０，１１）に予め合
致するように渦巻き形状に形成された複数枚（例えば５
枚）の鋼帯（１２ａ）・・・より構成されている。また
、前記チップシール溝（１０，１１）は、普通エンドミ
ルで加工するので、該溝（１０，１１）の始端部と終端
部が半円弧状の曲面縁（１０ａ，１１ａ）及び（１０ｂ
，１１ｂ）に形成されている。

また、前記固定スクロール（２）の鏡板（２１）の中心
部には、円孔から成る吐出口（７）を設けている。

尚、第４図中、（１８）は前記可動スクロール（３）の
自転防止機構であり、（１９）は、前記可動スクロール
（３）のスラスト軸受である。

かくして、前記モータの駆動により前記公転スクロール
（３）が公転し、これに伴なって前記ケーシング（１）
に接続する吸入管（図示せず）から該ケーシング（１）
内を介して前記各圧縮室（５，Ｅ３）に低圧ガス冷媒が
吸入され、圧縮されて、前記吐出口（７）から前記吐出
管へと吐出される如くしている。

しかして、本発明は以上の如（構成するスクロール形流
体機械において、第１図乃至第３図に示す如く、前記チ
ップシール（１２，１２）における複数枚の鋼帯（１２
ａ）・・・のうち、積層方向中央部の鋼帯（１２ａ）の
長さを外側の鋼帯（１２ａ）の長さより長くして、前記
中央部の鋼帯（１２ａ）を前記チップシール溝（１０，
１１）における渦巻外周側の終端曲面縁（１０ｂ、１１
ｂ）に当Ｉ妾させたのである。

具体的には、前記複数枚の鋼帯（１２ａ）・・・を前記
チップシール溝（１０，１１）の始端曲面縁（１０ａ，
１１ａ）側で第３図に示すように各始端縁が面一に揃っ
た状態で、前記チップシール溝（１０，１１）の終端曲
面縁（１０ｂ、１１ｂ）側で第２図に示すように、各鋼
帯（１２ａ）・・・の各終端縁が該終端曲面縁（１０ｂ
，１１ｂ）に当接するように、積層方向中央部の鋼帯（
１２ａ）の長さを外側の鋼帯（１２ａ）の長さよりそれ
ぞれ長くして、該複数枚の鋼帯（１２ａ）・・・を前記
チップシール溝（１０，１１）に嵌合するのである。

斯くすることにより、前記可動スクロール（３）が公転
運動する際に、各スクロール（２゜３）の渦巻き体（２
２，３２）のチップシール溝（１０，１１）に嵌合され
たチップシール（１２，１２）における前記鋼帯（１２
ａ）・・・の終端縁が前記チップシール溝（１０，１１
）の終端曲面縁（１０ｂ、ｆｌｂ）に当接しているので
、各鋼帯（１２ａ）・・・が中央付近の圧縮室（５ａ、
６ａ）と外周側の圧縮室（５ｂ、６ｂ）（第５図参照）
とに生じる圧力差により外周側へずれようとしても、こ
のように当接していることにより外周方向にずれること
がなく、該鋼帯（１２ａ）・・・のうち、特に、積層方
向中央部の鋼帯（１２ａ）のずれがなくなるのである。

そして、この鋼帯（１２ａ）のずれがなくなることによ
り、前記チップシール溝（１０，１１）の始端曲面縁（
１０ａ，１１ａ）が大きく開口することがなく、この部
分の正常なシール効果が持続できると共に、前記チップ
シール溝（１０，１１）に対するチップシール（１２，
１２）の正常な嵌合状態を維持できて、前記チップシー
ル溝（１０，１１）に対する各鋼帯（１２ａ）の鏡板（
２１，３１）に対する上下動も正常に保たれて正常なシ
ール効果を持続でき、正常な圧縮効率を保てるのである
。

また、前記チップシール溝（１０，１１）に対するチッ
プシール（１２，１２）における積層方向中央部の調帯
（１２ａ）の終端縁をチップシール溝（１０，１１）の
終端曲面縁（１０ｂ。

１１ｂ）に当接するように長（しても、前記チップシー
ル溝（１０，１１）の始端曲面縁（１０ａ＋１１ａ）で
、この鋼帯（１２ａ）の始端縁が外側の鋼帯（１２ａ）
の始端縁と面一に揃った状態なので、調帯（１２ａ）の
チップシール溝（１０，１１）への嵌合の行い易さは従
来と変わらないのである。

尚、チップシール（１２，１２）における積層方向中央
部の鋼帯（１２ａ）の始端縁も前記チップシール溝（１
０，１１）の始端曲面縁（１０ａ＋１１ａ）に当接する
ように長くすることも可能である。

（発明の効果） 本発明は、以上述べた如く、渦巻き体（２２，３２）を
もつ固定及び可動スクロール（２゜３）を備え、前記渦
巻き体（２２，３２）の中心部から吐出流体を吐出する
ごとくしたスクロール形流体機械であって、前記渦巻き
体（２２，３２）の端面にチップシール溝（１０，１１
）を設けて、該チップシール溝（ｔｏ、１１）に、複数
枚の鋼帯（１２ａ）・・・を積層したチップシール（１
２，１２）を嵌合すると共に、前記チップシール（１２
，１２）における前記鋼帯（１２ａ）・・・のうち、積
層方向中央部の鋼帯（１２ａ）の長さを外側の鋼帯（１
２ａ）の長さより長くして前記中央部の鋼帯（１２ａ）
を前記チップシール溝（１０，１１）における渦巻外周
側の終端曲面縁（１０ｂ、ｆｌｂ）に当接させたもので
あるから、前記チップシール（１２，１２）における前
記中央部の鋼帯（１２ａ）が前記チップシール溝（１０
，１１）の外周方向に位置ずれすることがないので、チ
ップシール（１２，１２）の正常なシール効果を持続で
き正常な圧縮効率を保てるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にか＼るスクロール形流体機械に備えら
れる固定スクロールの平面図、第２図はその固定スクロ
ールの渦巻き体の終端側の拡大平面図、第３図は同渦巻
き体の始端側の拡大平面図、第４図はスクロール形流体
機械の部分縦断面図、第５図は固定スクロール及び可動
スクロールを配する架構の平面図である。 （２）・・・・・・固定スクロール （２２）・・・・・・渦巻き体 （３）・・・・・・可動スクロール （３２）・・・・・・渦巻き体 （１０，１１）・・・・・・チップシール溝（１０ｂ、
ｆｌｂ）・・・・・・終端曲面縁（１２）・・・・・・
チップシール （１２ａ）・・・・・・鋼帯

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　渦巻き体（２２，３２）をもつ固定及び可動ス
   クロール（２，３）を備え、前記渦巻き体（２２，３２
   ）の中心部から吐出流体を吐出するごとくしたスクロー
   ル形流体機械であって、前記渦巻き体（２２，３２）の
   端面にチップシール溝（１０，１１）を設けて、該チッ
   プシール溝（１０，１１）に、複数枚の鋼帯（１２ａ）
   ・・・を積層したチップシール（１２，１２）を嵌合す
   ると共に、前記チップシール（１２，１２）における前
   記鋼帯（１２ａ）・・・のうち、積層方向中央部の鋼帯
   （１２ａ）の長さを外側の鋼帯（１２ａ）の長さより長
   くして前記中央部の鋼帯（１２ａ）を前記チップシール
   溝（１０，１１）における渦巻外周側の終端曲面縁（１
   ０ｂ，１１ｂ）に当接させたことを特徴とするスクロー
   ル形流体機械。