JPH0713721Y2 - 排泄処理装置の挿入具 - Google Patents

排泄処理装置の挿入具

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JPH0713721Y2
JPH0713721Y2 JP1992087316U JP8731692U JPH0713721Y2 JP H0713721 Y2 JPH0713721 Y2 JP H0713721Y2 JP 1992087316 U JP1992087316 U JP 1992087316U JP 8731692 U JP8731692 U JP 8731692U JP H0713721 Y2 JPH0713721 Y2 JP H0713721Y2
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JP1992087316U
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正人 樋熊
和彦 屋ケ田
明 原田
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技術研究組合医療福祉機器研究所
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/22Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for
    • A61B2017/22037Fecal impaction removal

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  • External Artificial Organs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、排便困難症患者等の直
腸内に挿入し、糞便を円滑かつ安全に破砕・吸引しなが
ら体外に除去するための改良された排泄処理装置の挿入
具に関する。
【0002】
【従来の技術】人口の高齢化が進むに従い、寝たきり老
人がますます増加の傾向にある。また交通事故や先天的
要因による肢体不自由者も多く、その約半数が神経麻痺
を伴っている。これらの人々にとって、排泄物の処理は
日常生活上の一大問題であるにも拘らず、排泄機器とし
ては採尿器が開発されている程度であり、糞便の排泄処
理に対しては依然として緩下剤、浣腸あるいは摘便など
によって排便を促す方法が採られている。
【0003】特に糞便の固い排便困難症状を呈する患者
に対しては、高圧浣腸、摘便、坐剤などによる処置を組
み合わせて強制排泄する手段が施されているが、これら
の処置は患者にとって肉体的、精神的に著しい苦痛を与
えるとともに、、排便施術者側にとっても長時間に亘る
排便作業に携わらねばならず、しかも糞便の臭気に耐え
ねばならない嫌悪的な作業を余儀なくされる。
【0004】上記の諸問題を解消するため、超音波によ
る機械的振動を利用して直腸内の糞便を効率よく破砕、
吸引・除去する排泄処理装置が本考案者らによって開発
されている(特開平1−198540号公報、特開平2−1724
71号公報、特開平2−218362号公報)。また、本考案者
らは排泄処理装置に取り付けて使用する挿入具の改良に
ついても、特開平3−140161号公報、実願平3−4396
号、実願平3−72118 号、実願平3−110167号および実
願平4−34429 号として提案している。
【0005】先行技術における挿入具の基本的な構造
は、図8に示すようにホーン2を保護カバー1で被包し
た挿入部と超音波を発生させて前記ホーンに機械的振動
を与えるための振動子3を内蔵した広径本体部分4とが
同軸的に一体化されており、前記ホーン2と振動子3の
中軸部にはイリゲーションニップル5に連通してホーン
先端から腸内に洗腸液を注入するための供給孔6が貫通
し、保護カバー1と広径部分4を連結するテーパー部位
にホーン2と保護カバー1との間隙空間を介して粉砕し
た糞便を吸引除去するためのサクションニップル7を設
置した構造となっている。使用に際しては、挿入具の保
護カバー1の部分を肛門から直腸内に挿入し、ホーン2
の先端に形成された小孔8から洗腸液を注入するととも
に超音波を発振させ、直腸内で固化している糞便を破砕
泥化させて体外に吸引除去する処置が施される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記の基本構成におけ
る挿入具の先端部分は、図8のようにホーン2が保護カ
バー1の内部に収納されている構造となっている。とこ
ろが、このように保護カバー1がホーン先端より前方に
出ていると、超音波パワーの直進が妨害されて糞便破砕
力が弱化するばかりでなく、吸引時に直腸壁が保護カバ
ー1に引き込まれて損傷する事態を招く欠点がある。そ
のうえ、保護カバー1の先端形状が筒状となっているた
め、肛門挿入が円滑におこなわれず、また直腸を傷つけ
る危険性がある。
【0007】本考案の目的は、かかる問題点の解消を図
るために挿入具の先端部分に改良を加え、超音波パワー
を弱化させたり直腸に損傷を与えることなく、常に安全
かつ円滑に固形糞便を破砕・吸引除去し得る排泄処理装
置の挿入具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案による破砕挿入具排泄処理装置の挿入具は、
ホーンを保護カバーで被包した挿入部と超音波を発生さ
せて前記ホーンを機械的振動を与えるための振動子を内
蔵する広径本体部分とが一体化され、中軸部にイリゲー
ションニップルに連通してホーン先端から腸内に洗腸液
を注入するための供給孔が貫通し、保護カバーと広径本
体部分を連結するテーパー部位に破砕した糞便を吸引除
去するためのサクションニップルを設置した挿入具構造
において、前記保護カバーの先端部分を球状先端面に中
心孔と該中心孔から放射状に切設された複数条のスリッ
トを有する柔軟性被覆部材により構成してなることを特
徴とする。
【0009】本発明において保護カバーの先端部分を構
成する柔軟性被覆部材は、内部に位置するホーンの先端
と適度の間隔を介してその前面を覆う球面もしくは楕円
球面のような球状先端面を有しており、先端外面を圧縮
した際に中心孔およびスリット開口部が閉塞する状態に
形状変形する適宜な弾性を備える柔軟性材料で形成され
ている。また、球状先端面に形成する中心孔およびスリ
ットの形状は、吸引時に直腸壁が引き込まれて内部のホ
ーンに接触しない程度の直径および幅に設計し、好まし
くは直腸壁の損傷を防止するために中心孔およびスリッ
トの切口に面取り加工を施す。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本考案に係る排泄処理装置
の挿入具は、保護カバーの先端部分が球状先端面の柔軟
性被覆部材により形成されているから、肛門内への挿入
が容易であると共に、挿入時には肛門括約筋の圧力によ
って中心孔およびスリットが閉塞する状態に形状変形し
て先端部が細くなるため一層挿入抵抗が緩和される。し
たがって、直腸壁に損傷を与えることなく円滑に挿入操
作が進行する。
【0011】先端部分が挿入されると中心孔およびスリ
ットは元の開口状態に戻るため、処置段階で洗腸液の対
流が妨げられたり、超音波パワーが弱化することなしに
固い糞便が容易に細かく破砕され、泥状となって吸引除
去される。また、吸引過程で挿入具の先端周辺に破砕し
きれない糞便が存在したり、糞便がなくて直腸壁が接触
していて吸引圧が異常に高くなるような場合には、高吸
引圧によって柔軟性被覆部材の中心孔およびスリットが
自然に閉塞して直腸壁の引き込み現象を効果的に防止す
る。
【0012】このような柔軟性被覆部材による作用が相
俟って、患者に苦痛や不快感を与えることなしに常に安
全かつ効率的に排泄処理をおこなうことが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本考案を図1〜7に示した実施例に基
づいて詳細に説明する。なお、これら図において図8と
同一部材には同一の符号を付した。
【0014】図1は本考案に係る排泄処理装置の挿入具
を例示した全体の側面図、図2は図1の先端部分(円区
画部分)を拡大した一部切欠側断面図である。これらの
図において、1は保護カバー、2はホーン、4は振動子
を内蔵した広径本体部分、5はイリゲーションニップ
ル、6は供給孔、7はサクションニップル、そして8は
洗腸液注入用の小孔であり、これらの基本構成は図8に
示した従来の挿入具と同一構造である。本考案は前記の
挿入具構造において、保護カバー1先端部分を柔軟性被
覆部材9により構成したところに改良点がある。
【0015】柔軟性被覆部材9は、例えばシリコーンゴ
ム、ポリウレタンエラストマー、エチレンプロピレンゴ
ム、スチレンブタジエンゴムのような適度の弾性を有す
る各種のエラストマー材質を用い、図1、図2および図
3(斜視図)に示すように球状先端面に穿設した中心孔
10と該中心孔10から放射状に切設された複数条のス
リット11を設けた構造に形成される。切設されるスリ
ット11の数は特に限定されないが、3〜6条の範囲内
で形成することが好適である。図4は5条のスリット1
1を形成した柔軟性被覆部材の拡大正面図、図5は6条
のスリット11を形成した柔軟性被覆部材の拡大正面図
である。
【0016】中心孔10の直径、スリット11の幅およ
び長さは、通常の吸引時に直腸壁が吸引圧によって引き
込まれた際に内部のホーン1に接触しない程度の寸法を
上限とし、糞便破砕時に洗腸液の対流を妨げることがな
いように前記寸法の範囲内で可及的に大きく設計するこ
とが好ましい。
【0017】上記構造の柔軟性被覆部材9は、保護カバ
ー1の先端部に取り付けて一体化される。取り付け手段
には、例えばねじ止め、嵌合、接着など各種の方法が適
用し得るが、挿入具の洗浄、殺菌などの処理や損傷時の
交換などを考慮すると着脱が容易なねじ止め構造とする
ことが好ましい。
【0018】使用に際しては、挿入具の先端を患者の肛
門に挿入する。挿入時、柔軟性被覆部材9は図6に示す
ように肛門括約筋12の圧力によって中心孔10および
スリット11が閉塞した状態に変形する。このため、挿
入抵抗が緩和されて円滑に直腸13の内部に進入する。
挿入具が直腸13の内部に挿入されると、図7に示すよ
うに柔軟性被覆部材9の中心孔10およびスリット11
は元の開口状態に戻る。挿入具の先端が固形粉便14に
近接したら、イリゲーションニップル5から供給孔6を
介して洗腸液を注入すると同時に振動子3を作動させて
ホーン2から超音波パワーを発振させたのち、サクショ
ンニップル7から吸引しながら排便処理をおこなう。こ
の際、注入する洗腸液および発振する超音波パワーは柔
軟性被覆部材9の中心孔10およびスリット11を介し
て対流や破砕力が妨げられることなしに直進する。ま
た、柔軟性被覆部材9の介在により、処置を通じてホー
ン2が直接に直腸壁に接触したり、吸引圧によって直腸
壁が引き込まれる現象は効果的に防止される。破砕泥化
された糞便は柔軟性被覆部材9の中心孔10およびスリ
ット11から吸引され、サクションニップル7から排出
される。
【0019】
【考案の効果】以上のとおり、本考案に係る排泄処理装
置の挿入具を用いれば、保護カバーの先端部分に設置し
た中心孔およびスリットを有する球状先端の柔軟性被覆
部材の機能により、常に安全かつ効率的に排便処理をお
こなうことができる。したがって、排便困難症の患者に
対しても苦痛を与えることのない強制排便が可能となる
から、医療処置上の実用的効果は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る排泄処理装置の挿入具を例示した
全体の側面図である。
【図2】図1の先端部分(円形区画部分)を拡大した一
部切欠側断面図である。
【図3】図2の柔軟性被覆部材を示した斜視図である。
【図4】スリット条数が5本の柔軟性被覆部材を示した
拡大正面図である。
【図5】スリット条数が6本の柔軟性被覆部材を示した
拡大正面図である。
【図6】挿入具を肛門に挿入した状態を示した断面説明
図である。
【図7】挿入具を直腸内に挿入した状態を示した断面説
明図である。
【図8】従来構造による排泄処理装置の挿入具を示した
一部切欠側断面図である。
【符号の説明】
1 保護カバー 2 ホーン 3 振動子 4 広径本体部分 5 イリゲーションニップル 6 供給孔 7 サクションニップル 8 小孔 9 柔軟性被覆部材 10 中心孔 11 スリット 12 肛門括約筋 13 直腸 14 固形糞便

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホーンを保護カバーで被包した挿入部と
    超音波を発生させて前記ホーンに機械的振動を与えるた
    めの振動子を内蔵した広径本体部分とが同軸的に一体化
    され、中軸部にイリゲーションニップルに連通してホー
    ン先端から腸内に洗腸液を注入するための供給孔が貫通
    し、保護カバーと広径本体部分を連結するテーパー部位
    に破砕した糞便を吸引除去するためのサクションニップ
    ルを設置した挿入具構造において、前記保護カバーの先
    端部分を球状先端面に中心孔と該中心孔から放射状に切
    設された複数条のスリットを有する柔軟性被覆部材によ
    り構成したことを特徴とする排泄処理装置の挿入具。
JP1992087316U 1992-11-26 1992-11-26 排泄処理装置の挿入具 Expired - Lifetime JPH0713721Y2 (ja)

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JPH0652834U JPH0652834U (ja) 1994-07-19
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KR20010000338A (ko) * 2000-09-16 2001-01-05 문영수 질내 분비물 흡입기
CN107397573B (zh) * 2016-12-28 2023-07-18 李鹏飞 一种电动导便装置

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