JP3113398U - 排泄物収容装具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡素な構成で排泄物を衛生的に収容することができ、また排泄物の排泄後に衛生的に排泄物を回収できる。
【解決手段】
本考案に係る排泄物収容装具1は、装着面11aが形成され、排泄物を通過させる開口孔11bが形成された板状支持体11と、長い円筒状または扁平状に形成され、その開口側が開口孔11bの周囲に密着され、板状支持体11に保持された可撓性の排泄物の収容袋12と、板状支持体11の装着面11aと反対面側に開口孔11bの外周部に沿って設けられ、収容袋12の先端側から開口側に向けて収容袋12を順次送り出し可能に収容袋12を折り畳んで収納する収容袋収納部13と、開口孔11bの形状に合わせて、収容袋12の先端部に取り付けられ、通常時は収容袋の先端部を閉鎖し、浣腸用器具等の円筒型部材が挿入されたとき、収容袋12の先端部を開放する開閉部材14と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

この考案は、排泄物収容装具に関し、例えば、寝たままの患者の排泄物を収容するための排泄物収容装具に関する。
寝たままの患者や重度の患者や手術後で麻酔が効いた状態の患者等は、自力で排泄物を排泄することが困難である。従来、このような状態の患者の排泄物の世話は、看護者が患者におむつを着用させ、看護者が定期的に患者の排泄状況を確認し、排泄物が排泄された場合に看護者が患者のおむつを新しいおむつに着替えさせなければならず、看護者にとって重労働となるものであった。また、看護者が患者の排泄物の排泄を気付くまでは、患者等の尻には排泄物が付着した状態であり、悪臭等もあり、非衛生であった。このような排泄物の処理の問題は、高齢化が急速に進む近年、極めて深刻なものである。
従来、回収袋の挿入部(開口側)を肛門に挿入した後、回収袋の挿入部(開口側)に形成された膨張部に炭酸ガスを供給して、挿入部をラッパ状に広げ、排泄回収具を肛門に抜け止めした状態で排泄物を回収袋に回収する技術が提案されていた。また、この技術によれば、回収袋の挿入部が肛門内部に抜け止めされた状態で、浣腸液が体内に注入された後、浣腸液の作用により排泄がなされることにより、当該回収袋全体を広げる構成となっていた。(たとえば、特許文献1)。
特開平10−85246号公報(図1、図6、段落0010)
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、肛門内部に回収袋の挿入部が挿入され、排泄時に回収袋全体が広がる構成を有しているため、排泄物の排泄後の処理において、看護者が、排泄物が付着した回収袋の挿入部を手でとって、排泄物が回収袋全体に広がって収容された回収袋を肛門から抜き出す必要があり、周囲に悪臭が広がり、また、非常に非衛生であるという問題があった。
また、回収袋の挿入部を肛門内部でラッパ状に広げるために、膨張部に供給する炭酸ガスを発生させるための反応室を設ける必要があり、構造が非常に複雑なものとなる問題があった。
本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであって、簡素な構成で排泄物を衛生的に収容することができ、また排泄物の排泄後に衛生的に排泄物を回収できる排泄物収容装具を提供することを目的とする。
本考案に係る排泄物収容装具は、装着面が形成され、排泄物を通過させる開口孔が形成された支持体と、長い円筒状または扁平状に形成され、その開口側が上記開口孔の周囲に密着され、支持体に保持された可撓性の排泄物の収容袋と、支持体の装着面と反対面側に開口孔の外周部に沿って設けられ、収容袋の先端側から開口側に向けて収容袋を順次送り出し可能に収容袋を折り畳んで収納する収容袋収納部と、開口孔の形状に合わせて、収容袋の先端部に取り付けられ、通常時は収容袋の先端部を閉鎖し、肛門へ挿入するための円筒型部材が挿入されたときは収容袋の先端部を開放する開閉部材と、を備えたものである。
このような構成により、長い円筒状または扁平状に形成された収容袋が、排泄物の排泄量に応じて、収容袋収納部から順次送り出されるので、簡素な構成で排泄物を衛生的に収容することができ、また排泄物の排泄後に、排泄物が外気に曝されるのを抑制した状態で、衛生的に排泄物を回収できる。また、肛門へ挿入するための円筒型部材の挿入・抜出に応じて開閉する開閉部材を収容袋の先端部に設けたので、例えば、排泄を助長するために円筒型部材を肛門に対して挿入・抜出しても、収容袋から排泄物を漏れ出さすことなく、排泄物を衛生的に収容することができる。
また、開閉部材は、中央部に複数本の切り込みが互いに交差して形成された可撓性の板状体である。
このようにしたことにより、肛門へ挿入するための円筒型部材の挿入・抜出に応じて開閉する開閉部材を、簡素な構成で設けることができる。
また、開閉部材は、中央部に切り込みが形成された複数の可撓性の板状体を、切り込みが互いに交差されるように、重ねて形成されている。
このようにしたことにより、肛門へ挿入するための円筒型部材の挿入・抜出に応じて開閉する開閉部材を、簡素な構成で設けることができ、かつ排泄物が収容袋の先端部から漏れ出すのをより確実に抑制することができる。
また、収容袋収容部は、透明部材で形成されるのが好ましい。
また、収容袋収納部には、収容袋の残量を視認できる開口窓が設けられてもよい。
このようにしたことにより、排泄物収容装具の外部から収容袋の残量を視認することができる。
また、装着面を人体に装着させるために、装着面上に取り付けられた粘着材を備えてもよい。
また、好ましくは、支持体に取り付けられ、開口孔を肛門の位置に配置した状態で装着面を人体に装着させるための支持ベルトを備えてもよい。
このようにしたことにより、排泄物収容装具を容易に人体に装着することができる。
また、円筒型部材は、先端部に曲面が形成され、薬液を肛門に注入するために円筒の中心軸方向に貫通された注入用孔が形成された浣腸用器具である。
このようにしたことにより、浣腸用器具である円筒型部材を、開閉部材を介して、肛門に挿入することにより、容易に浣腸を行うことができる。また、収容袋の先端部に設けられた開閉部材が浣腸用器具の挿入・抜出に応じて開閉するので、浣腸用器具を肛門に対して挿入・抜出しても、排泄物が収容袋から漏れ出さすことなく、排泄物を衛生的に収容することができる。
また、円筒型部材は、先端部に曲面が形成され、先端部と逆側の端部に消臭剤を収容する消臭剤収容部が取り付けられ、円筒の中心軸方向に貫通され、上記消臭剤収容部の開口に繋がる連結孔が形成された消臭用器具である。
このようにしたことにより、消臭用器具である円筒型部材を、開閉部材を介して、肛門に挿入でき、腸から発生するガスを直接的に消臭することができる。消臭用器具は、自然排便のために、排泄物収容装具を長時間装着する場合に使用すると効果的である。
また、円筒型部材は、開閉部材への挿入方向における中央部に、開閉部材に挿入したときに開閉部材に当接される鍔または壁面を有している。
このようにしたことにより、円筒型部材が開閉部材を介して肛門に挿入されたときの挿入深さを制限することができる。また、開閉部材の移動が鍔または壁面により押さえられるので、円筒型部材が開閉部材を介して肛門に挿入されている間、浣腸に用いた薬液を含んだ排泄物の排泄を抑制することができる。
また、円筒型部材は、人工肛門を含む肛門へ挿入するための円筒型部材であり、肛門に代えて、人工肛門に挿入するためのものであってもよく、このような人工肛門用の排泄物収容装具により、簡素な構成で人工肛門から排泄される排泄物排泄物を衛生的に収容することができ、また排泄物の排泄後に、排泄物が外気に曝されるのを抑制した状態で、衛生的に排泄物を回収できる。
本考案により、簡素な構成で排泄物を衛生的に収容することができ、また排泄物の排泄後に衛生的に排泄物を回収できる。
考案の実施の形態1.
本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具の構成について、図に基づいて説明する。
図1は、本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具の構成を示す図であって、図1(a)は、装着面側からみた平面図であり、図1(b)は、図1(a)のX−X切断線における断面図を上側に、側面図を下側に示す図であり、図1(c)は、図1(a)のX−X切断線における断面図であって、収容袋の一部が送り出された状態を示す図である。
本考案の形態1に係る排泄物収容装具1は、板状支持体11、収容袋12、収納袋収容部13、開閉部材14を備えている。
図1(a)に示されるように、板状支持体11はドーナツ状に形成されている。板状支持体11の前面には、人体に装着するための装着面11aが形成されている。
また、図1(a)および図1(b)に示されるように、板状支持体11の中央部には、排泄物を通過させるための開口孔11bが形成されている。開口孔11bの内径は、たとえば、数センチメートル(cm)である。なお、開口孔11bの断面は、円形に限らず、四角形や楕円形等であってもよい。
また、板状支持体11の装着面11a側には、尻の窪みに合わせて中央部を突出させて形成されてもよい。これにより、肛門の周囲から排泄物を漏らすことなく、排泄物を開口孔11bに導くことができる。
図1(a)に示されるように、装着面11a上には、開口孔11bと板状支持体11の外周端部との間に、粘着材11cが一面に貼り付けられている。粘着材11cには例えば両面テープが用いられる。
図1(c)に示されるように、排泄物の収容袋12は、たとえば、長い円筒状または扁平状に形成されている。収容袋12の材料には、たとえば、シリコンゴムやポリエチレン等の可撓性の材料が用いられる。なお、好ましくは、外部から収容された排泄物の量を確認できるように、収容袋12の材料に、透明部材を用いるとよい。
図1(b)および図1(c)に示されるように、収容袋12の開口部12a側は、たとえば粘着材による貼り付けや溶着や保持具による留め等により、板状支持体11の開口孔11bの周囲に密着され、板状支持体11に保持・固定されている。このため、収容袋12の開口側12aと開口孔11bの周囲との間から、排泄物が漏れ出すことがない。
図1(b)および図1(c)に示されるように、収容袋収納部13は、板状支持体11の装着面11aと反対面側に開口孔11bの外周部に沿って当該外周の外方に設けられている。収容袋収納部13は、板状支持体11の装着面11aとは反対面側であって、開口孔11bの外周の外側に設けられたドーナツ形状の空洞からなる。
図1(b)に示されるように、収容袋収納部13には、収容袋12が折り畳まれて収納されている。収納袋12は、収容袋12の先端部12b側から開口部12a側に向けて順次送り出し可能に、収納袋収納部13の内側に収納されている。収納袋12の送り出し具合は、例えば、収納袋収納部13の送り出し口13aの幅を変更することにより調整される。
図1(b)に示されるように、収容袋収納部13の外周には、収容袋12の残量を視認できるように、開口窓13bが形成されている。開口窓13bは、1つまたは複数個設けられている。
図1(a)および図1(b)に示されるように、開閉部材14が、収容袋12の先端部12bに取り付けられている。図1(b)および図1(c)に示されるように、開閉部材14は、2枚の板状体14a、14bにより構成されている。
図1(a)および図1(b)に示されるように、開閉部材14を構成する第一および第二の板状体14a、14bは、板状支持体11の開口孔11bの形状に合わせて、開口孔11bよりもわずかに小さい形状に形成されている。第一および第二の板状体14a、14bの材料には、たとえば、シリコンゴム等の可撓性の材料が用いられる。なお、第一および第二の板状体14a、14bの材料は互いに同一材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。開閉部材14は、通常時は収容袋12の先端部12bを閉鎖し、肛門へ挿入するための円筒型部材(不図示)が挿入されたときは収容袋12の先端部を開放するように、構成されている。
図1(a)に示されるように、第一および第二の板状体14a、14bの中央部には、切り込み141a、141bがそれぞれ形成されており、第一および第二の板状体14a、14bに形成された切り込みが互いに交差するように、第一および第二の板状体14a、14bが重ね合わされている。図1では板状体は2枚として説明したが、1枚であってもよいし、また、3枚以上であってもよい。板状体が1枚である場合には、複数本の切り込みを形成し、複数本の切り込みのそれぞれが、互いに交差するように形成する。板状体14a、14bを用いたことにより、肛門へ挿入するための円筒型部材(不図示)の挿入・抜出に応じて開閉する開閉部材を、簡素な構成で設けることができ、また、排泄物が収容袋12の先端部12bから漏れ出すのを確実に抑制することができる。
次に、本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具1と併用される肛門へ挿入するための円筒型部材の構成について、図に基づいて説明する。
図2は、浣腸用器具を併用した場合の排泄物収容装具の構成を示す図であって、図1(a)のX−X切断線に対応する断面図である。
図2に示されるように、浣腸用器具2は、肛門に挿入するための円筒型部材であって、開閉部材14に挿入可能に形成されている。浣腸用器具2の先端部2aは、開閉部材14の切り込み141a、141bおよび肛門に挿入しやすいように、曲面に形成されている。なお、浣腸用器具2の先端部2aを先細りに形成してもよい。また、浣腸用器具2の円筒の中心軸2A方向に貫通されて、浣腸液等の薬液を肛門に注入するための注入用孔2bが形成されている。
また、図2に示されるように、浣腸用器具2の開閉部材14への挿入方向における中央部に、開閉部材14に挿入したときに当該開閉部材14に当接される鍔2cが形成されている。鍔2cは、浣腸用器具2の円筒外面から中心軸2Aから離れる方向に延設され、浣腸用器具2の円筒の外径よりも大きい外径となるように形成されている。浣腸用器具2の曲面が形成された先端部2aから鍔2cまでの長さは、肛門への挿入深さより調整される。従って、鍔2cにより、肛門への挿入深さを適正な深さに抑制することができる。すなわち、浣腸用器具2が開閉部材14を介して肛門に挿入されたときの挿入深さを制限することができる。
また、浣腸用器具2が開閉部材14を介して肛門に挿入されている間、開閉部材14の移動が鍔2cにより押さえられるので、浣腸用器具2が開閉部材14を介して肛門に挿入されている間(浣腸液等の薬液が作用するまでの間)、浣腸に用いた薬液を含んだ排泄物の排泄を抑制することができる。
次に、本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具の使用方法について、図に基づいて説明する。
図1(a)に示される排泄物収容装具1の装着面11aを、粘着材11cにより、使用者の尻に貼り付けて固定する。このとき、板状支持体11の開口孔11bが使用者の肛門の位置に配置されるように調整して、排泄物収容装具1を使用者の尻のくぼみの内側に沿うように固定する。
病院患者等の排泄物収容装具1の使用者は、通常、この状態で生活する。また、おむつ(不図示)を併用してもよい。すなわち、尻に排泄物収容装具1を装着した後、排泄物収容装具1の上からおむつをはくようにすることもできる。
通常時は、収容袋12の先端部12bは、排泄物収容装具1の開閉部材14により閉鎖されているので、自然排便等で不定期に排泄物が排泄されても、収容袋12の内部に排泄物を衛生的に収容できる。このとき、おむつを併用した場合には、排泄物収容装具1とおむつとの二重構造により、さらにより確実に排泄物を衛生的に収容することができる。また、長い円筒状または扁平状に形成された収容袋12が、排泄物の排泄量に応じて、収容袋収納部13から順次送り出されるので、収容袋12全体に排泄物を収容するのではなく、排泄物の排泄量に応じた長さの収容袋12を消費するだけで、排泄物を収容できる。このように、簡素な構成で排泄物を衛生的に収容することができる。また、排泄物の排泄後は、収容袋に収容された排泄物を排泄物の排泄量に応じて、衛生的に排泄物を回収できる。
排泄物の排泄量が少なかった場合には、収容袋12の先端部12b側を消費するだけで、排泄物を収容・回収することができ、更に、排泄物の排泄後に余った収容袋12を引き出して、例えば、収容袋12の内側で肛門周囲に付着した排泄物の残物をぬるま湯で洗浄でき、余った収容袋12で排泄物の残物を回収することができる。
次に、排泄物収容装具1の使用者の排泄を促進する場合、排泄物収容装具1を使用者の尻に取り付けた状態で、浣腸用器具2を開閉部材14の切り込み141a、141bを介して、肛門に挿入する。そして、注入用孔2cから腸内に浣腸液等の薬液を注入する。
そして、浣腸液等の薬液の作用により、肛門から排泄物が排泄される。浣腸用器具2が開閉部材14を介して肛門に挿入されている間、開閉部材14の移動が鍔2dにより押さえられるので、円筒型部材が開閉部材14を介して肛門に挿入されている間(浣腸液等の薬液が作用するまでの間)、浣腸に用いた薬液を含んだ排泄物の排泄を抑制することができる。
次に、浣腸用器具2を肛門および開閉部材14の切り込み141a、141bから抜き出す。すると、排泄物が肛門から排出され、排泄物が収容袋12の内部に収容される。このとき、収容袋12は、排泄物の排泄量に応じ、排泄物の排出圧力により、収容袋収納部13の送り出し口13aから順次送り出される。また、浣腸用器具2が開閉部材14から抜き出されると、収容袋12の先端部12bが開閉部材14により閉鎖される。そして、使用者または看護者の手により、送り出し口13a部側で収容袋12を切断し、収容袋12の切断側を縛ることにより、収容袋12の先端部12b側に収容された排泄物を封止する。このとき、おむつ(不図示)を併用した場合には、おむつ上で排泄物の回収処理を行う。
このように、収容袋12が、排泄物の排泄量に応じて、収容袋収納部13から順次送り出されるので、収容袋12の全体を使用するのではなく、排泄物の量に応じて収容袋12を使用することができ、簡素な構成で排泄物を衛生的に収容することができる。また、開閉部材14は浣腸用器具2の挿入・抜出に応じて開閉されるので、浣腸用器具2を開閉部材から抜き出した直後に、開閉部材14により収容袋12の先端部12bが直ちに閉鎖され、収容袋12の先端部側から排泄物が漏出されることなく、排泄物の排泄後に衛生的に排泄物を回収できる。また、おむつを併用した場合には、おむつ上で排泄物の回収処理を行うことができるので、さらにより確実に排泄物を衛生的に収容することができる。
以上のように、収容袋12が、排泄物の排泄量に応じて、収容袋収納部13から順次送り出されるので、簡素な構成で排泄物を衛生的に収容することができ、また排泄物の排泄後に衛生的に排泄物を回収できる
次に、本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具1と併用される肛門へ挿入するための円筒型部材の変形例について、図に基づいて構成説明する。
図3は、本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具と併用される肛門へ挿入するための円筒型部材の変形例としての消臭用器具の断面を示す図である。
図3に示されるように、消臭用器具3は、肛門に挿入するための円筒型部材であって、開閉部材14に挿入可能に形成されている。消臭用器具3の先端部3aは、開閉部材14の切り込み141a、141bおよび肛門に挿入しやすいように、曲面が形成されている。なお、消臭用器具3の一端を先細りに形成してもよい。
また、消臭用器具3の先端部3aと反対側の端部には、消臭剤3cが収容された消臭剤収容部3dが取り付けられている。消臭剤収容部3dには、ガス抜きのための空気孔(不図示)が形成されている。また、消臭用器具3は、円筒の中心軸3A方向に貫通され、消臭剤収容部3dの開口に繋がる連結孔3bが形成されている。
消臭用器具3の消臭剤収容部3dの壁面3eは、消臭用器具3の円筒外面から延設されて、消臭用器具3の円筒よりも大きい円板形状に形成されている。消臭用器具3の先端部3aから壁面3eまでの長さは、肛門への挿入深さより調整される。従って、壁面3eにより、肛門への挿入深さを適正な深さに抑制することができる。
次に、本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具1に消臭用器具3を併用した場合の使用方法について、図に基づいて説明する。
板状支持体11の開口孔11bを使用者の肛門の位置に配置されるように調整して、排泄物収容装具1を粘着材11cにより、使用者の尻に固定する。
そして、例えば、自然排便のように、排泄物収容装具1の使用者の排泄を自然に待つ場合、排泄物収容装具1を使用者の尻に取り付けた状態で、消臭用器具3を開閉部材14の切り込み141a、141bを介して、肛門に挿入する。
このようにしたことにより、自然排便の待機時に、消臭用器具3を、開閉部材14を介して肛門に挿入でき、直腸から発生するガスを直接的に消臭することができる。なお、ガスは、収容袋12内に収容され、消臭剤収容部3d内の消臭剤3cにより消臭された後、消臭剤収容部3dの空気孔(不図示)を抜けていく。このため、自然排便の待機時に、肛門からガスが排出されても、収容袋12が無駄に送り出されることはなく、収容袋12の消費を節約することができる。
なお、浣腸用器具2を肛門および開閉部材14の切り込み141a、141bから抜き出した後の処理については、上述の浣腸用器具2を用いた場合と同様であり、これに伴う作用効果も同様である。
考案の実施の形態2.
次に、本考案の実施の形態2に係る排泄物収容装具の構成について、図に基づいて、説明する。
図4は、本考案の実施の形態2に係る排泄物収容装具の構成を示す図であって、図4(a)は、装着面側からみた平面図であり、図4(b)は、図4(a)のY−Y切断線における断面図を上側に、側面図を下側に示す図である。
使用者の尻に当該排泄物収容装具を取り付けるのに、図1で示されたように本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具1では、装着面11a上に取り付けられた粘着材11cを利用するのに対し、図4に示されるように本考案の実施の形態2に係る排泄物収容装具1aでは、開口孔11bを肛門の位置に配置した状態で装着面11aを人体に装着させるための支持ベルト15a、15bを使用する点で相違する。
図4に示されるように、支持ベルト15aおよび15bは、板状支持体11の外周縁に設けられた取り付け穴11dに取り付けられている。
支持ベルト15aおよび15bの取り付け穴11dに取り付けられた側と逆側の端部には、それぞれ、止め金151a、151bが取り付けられている。止め金151a、151bは、互いに嵌合可能に形成されている。また、支持ベルト15a、15bは、使用者の腰周りの長さに応じて、長さを調整することができるように構成されている。
支持ベルト15a、15bの使用方法について説明する。まず、使用者の腰周りの長さに応じて、支持ベルト15a、15bの長さを調整する。そして、開口孔11bが肛門の位置に配置されるように、装着面11aを尻に当てながら、支持ベルト15a、15bの止め金151a、151bを互いに嵌合させる。なお、より確実に、排泄物収容装具1aを尻に取り付けるには、更に、別の支持ベルト(不図示)を、板状支持体11の外周縁に取り付け穴(不図示)を介して取り付けて、当該別の支持ベルトを股下に通すようにして、支持ベルト15a、15bに接続するようにするとよい。
これにより、排泄物収容装具1aを容易に使用者の人体に密着させて装着することができ、簡素な構成で排泄物を衛生的に収容することができ、また排泄物の排泄後に衛生的に排泄物を回収できる。
以上の説明は、本考案を実施の形態を説明するものであり、本考案が以上の実施の形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、以上の実施の形態の各要素を、本考案の範囲において、容易に変更、追加、変換することが可能である。
上記実施の形態1および2の説明では、排泄物収容装具1または1aは、開口孔を肛門の位置に配置した状態で、尻に取り付けることを前提として説明したが、開口孔を例えば下腹部に設けられた人工肛門の位置に配置した状態で、腹部に取り付けるようにしてもよい。
本考案の実施の形態1に係る排泄物収容装具の構成を示す図であって、図1(a)は、装着面側からみた平面図であり、図1(b)は、図1(a)のX−X切断線における断面図を上側に、側面図を下側に示す図であり、図1(c)は、図1(a)のX−X切断線における断面図であって、収容袋の一部が送り出された状態を示す図である。 浣腸用器具を併用した場合の排泄物収容装具の構成を示す図であって、図1(a)のX−X切断線に対応する断面図である。 消臭用器具の断面を示す図である。 本考案の実施の形態2に係る排泄物収容装具の構成を示す図であって、図4(a)は、装着面側からみた平面図であり、図4(b)は、図4(a)のY−Y切断線における断面図を上側に、側面図を下側に示す図である。
符号の説明
1、1a 排泄物収容装具
11 板状支持体
11a 装着面
11b 開口孔
11c 粘着材
11d 取り付け穴
12 収容袋
12a 開口部
12b 先端部
13 収納袋収容部
13a 送り出し口
13b 開口窓
14 開閉部材
14a、14b 板状体
141a、141b 切り込み
15a、15b 支持ベルト
151a、151b 止め金
2 浣腸用器具
2a 先端部
2b 注入用孔
2c 鍔
3 消臭用器具
3a 先端部
3b 連通孔
3c 消臭剤
3d 消臭剤収容部
3e 壁面

Claims (11)

  1. 装着面が形成され、排泄物を通過させる開口孔が形成された支持体と、
    長い円筒状または扁平状に形成され、その開口側が上記開口孔の周囲に密着され、上記支持体に保持された可撓性の排泄物の収容袋と、
    上記支持体の上記装着面と反対面側に上記開口孔の外周部に沿って設けられ、上記収容袋の先端側から上記開口側に向けて上記収容袋を順次送り出し可能に上記収容袋を折り畳んで収納する収容袋収納部と、
    上記開口孔の形状に合わせて、上記収容袋の先端部に取り付けられ、通常時は上記収容袋の先端部を閉鎖し、肛門へ挿入するための円筒型部材が挿入されたときは上記収容袋の先端部を開放する開閉部材と、を備えた排泄物収容装具。
  2. 上記開閉部材は、中央部に複数本の切り込みが互いに交差して形成された可撓性の板状体であることを特徴とする請求項1に記載の排泄物収容装具。
  3. 上記開閉部材は、中央部に切り込みが形成された複数の可撓性の板状体を、上記切り込みが互いに交差されるように、重ねて形成されたことを特徴とする請求項1に記載の排泄物収容装具。
  4. 上記収容袋収容部は、透明部材で形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の排泄物収容装具。
  5. 上記収容袋収納部には、上記収容袋の残量を視認できる開口窓が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の排泄物収容装具。
  6. 上記装着面を人体に装着させるために、上記装着面上に取り付けられた粘着材を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の排泄物収容装具。
  7. 上記支持体に取り付けられ、上記開口孔を肛門の位置に配置した状態で上記装着面を人体に装着させるための支持ベルトを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の排泄物収容装具。
  8. 上記円筒型部材は、先端部に曲面が形成され、薬液を肛門に注入するために円筒の中心軸方向に貫通された注入用孔が形成された浣腸用器具であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の排泄物収容装具。
  9. 上記円筒型部材は、先端部に曲面が形成され、先端部と逆側の端部に消臭剤を収容する消臭剤収容部が取り付けられ、円筒の中心軸方向に貫通され、上記消臭剤収容部の開口に繋がる連結孔が形成された消臭用器具であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の排泄物収容装具。
  10. 上記円筒型部材は、上記開閉部材への挿入方向における中央部に、上記開閉部材に挿入したときに上記開閉部材に当接される鍔または壁面を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の排泄物収容装具。
  11. 上記円筒型部材は、人工肛門を含む肛門へ挿入するための円筒型部材であることを特徴とする請求項1〜10に記載の排泄物収容装具。
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CN113702090A (zh) * 2021-08-09 2021-11-26 大庆师范学院 半散放驯鹿粪便采集保存装置

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