JP2000102554A - 肛門挿入式採便具 - Google Patents

肛門挿入式採便具

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JP2000102554A
JP2000102554A JP10275954A JP27595498A JP2000102554A JP 2000102554 A JP2000102554 A JP 2000102554A JP 10275954 A JP10275954 A JP 10275954A JP 27595498 A JP27595498 A JP 27595498A JP 2000102554 A JP2000102554 A JP 2000102554A
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Japan
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sack
anus
stool
feces
collecting tool
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JP10275954A
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English (en)
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Masahiko Fujii
昌彦 藤井
Hidetada Sasaki
英忠 佐々木
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排便時に臀部を汚すことなく確実に大便を捕捉
し、尿路及び褥創部感染症の予防と、介護者の採便具交
換時の負担軽減が可能な便具を提供する。 【解決手段】臀部5に粘着固定し、折り畳まれ、あるい
は丸め込まれたサック2を肛門6内に挿入し、排便時に
大便とサック2の間に隙間が生じることなく、確実に大
便を補足できる肛門挿入式採便具1により解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肛門に装着して、
大便を収容する採便具に関する。
【0002】
【従来の技術】自力で排便処理できない要介護者の便処
理は、主におむつ装着に頼っている。おむつは大便と小
便の両方を受けるため、排便があるとその都度、あるい
はなるべく早い時期に介護人が交換しなければならな
い。そのため、おむつの交換回数や、おむつ交換をする
際、陰部周辺に付着した便の除去やその異臭により、介
護人にかかる負担が大きい。
【0003】そこで、介護人の負担を減らすため、おむ
つより簡単に交換可能な手段により大便と小便と別々に
採取する方法がいくつか考えられており、大便を採取す
る手段について特開昭59−26612号などに大便を
収容するサックとこれを肛門の固定する粘着材とからな
る技術が開示されている。
【0004】しかし、これらの大便採取具はサック内と
便との間に隙間が生じることなどから便がサック内へう
まく入らず、陰部周辺を汚してしまうという問題があっ
た。これにより排泄物が感染源となり、尿路や場合によ
っては褥創など感染症を起こし得る部位付近に長時間滞
留する場合も考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな問題に鑑みてなされたものであり、排便に際して大
便を捕捉して、肛門以外の身体の他の部位との接触を遮
断することにより、感染症の防止及び排便処理の負担軽
減が可能な採便具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、柔軟性を有する樹脂からなり開口部を有するサッ
クと、当該開口部の周縁に設けられた粘着部とからな
り、当該サックは肛門内に挿入可能な大きさに折り畳ま
れ、あるいは丸め込まれていることを特徴とする肛門挿
入式採便具である。本採便具は、肛門周囲に貼り付けて
サックを体内(肛門内)に入れ、排便と同時に大便を収
容したサックが体外へ排出され、大便が肛門以外の身体
の他の部位に接触することを遮断する機能を有するもの
であり、サックの肛門挿入を容易にし、かつ装着時の肛
門内の異物感を軽減する目的で、サックの材質を柔軟な
もの、特に肉薄で適度な伸縮性と強度があり折り畳める
ものとし、あるいは丸め込めるものであることを特徴と
する。
【0007】また、本発明は、柔軟性を有する樹脂から
なり開口部を有するサックと、当該開口部の周縁に設け
られた粘着部とからなり、当該サックは肛門内に挿入可
能な大きさに折り畳まれ、あるいは丸め込まれているこ
とを特徴とする肛門挿入式採便具であって、前記サック
の内面には潤滑剤を塗布されているを特徴とする肛門挿
入式採便具である。本採便具において、サックの肛門挿
入と大便のサック内への移動を容易にする目的で、その
内面には潤滑剤を塗布してあることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明の採便具を
臀部に装着した場合の模式図であり、サックを肛門に挿
入前の状態を示す。図2は、サックを肛門に挿入した状
態を示す模式図である。図3は、排便時にサックと大便
が体外に排出され、サックの中に大便が収容されている
状態を示す模式図である。本発明に係る採便具1は、サ
ック2とその開口部周縁に設けられる粘着部3とからな
る。
【0009】サック2は、肛門括約筋がサックを締め付
けたり直腸内にサックの大部分が収納されることから、
肉薄で嵩張らず生体反応性の低いもの、さらに適度な伸
縮性、強度及び防水性を有するものが望まれ、具体的に
は天然ラテックスゴム、シリコーン、ポリウレタン等の
ゴム弾性のあるエラストマーがあげられる。
【0010】粘着部3の形態は特に限定することなく、
例えばサック2に任意の形状の粘着シートを取り付けた
ものや、サック2と開口部周縁を任意の形状に成形し粘
着剤を塗布したものなどがあげられる。ここで任意の形
状とは、粘着部3と臀部5またはサックの繋ぎめとの間
から便が漏れ出さない程度の密着性を確保できる形状を
いい、また個人差など必要に応じてハサミ等で容易に追
加工できるものでも良い。
【0011】粘着部3に使用する粘着シートまたは粘着
剤としては、粘着部3と臀部5の間から大便が漏れ出さ
ない程度の密着性と防水性を確保でき、かつ皮膚への刺
激の低いものが望ましく、例えば、粘着シートにはポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等の複合フィ
ルムが、粘着剤にはアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、
ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤等があげられ
る。
【0012】サック2は臀部5に装着するまでは、折り
畳まれ、あるいは丸め込まれている。折り畳み、あるい
は丸め込みは、サックを開口部と対をなす側の端又は面
から内面に向かって折り畳む、あるいは丸め込まれてい
ることが望ましく、具体的にはサックの開口部と対をな
す側の端又は面から指などを入れ込みながら折り畳む、
あるいは丸め込む方法により得られるもの、およびそれ
と同様なものがあげられる。
【0013】サック2の内面(肛門6内に挿入後は外面
となる)には潤滑剤4を塗布しておくことにより、肛門
6内に挿入しやすくなる。潤滑剤としては、例えばワセ
リン、流動パラフィンなど生体反応性が低いものがあげ
られる。
【0014】次に採便具1の使用方法について説明す
る。まず、採便具1は、肛門6周囲を清拭後、採便具1
の開口部の中央に肛門6がくるよう位置決めし、図1に
示すように臀部5に装着する。次に、折り畳まれ、ある
いは丸め込まれたサック2を、手指等を使って先端から
順次肛門6内に挿入する。肛門6内では図2に示すよう
に、サック2は最初の折り畳み、あるいは丸め込みを裏
返しとした状態で残して挿入されている。
【0015】この後、排便されると、大便7の肛門6通
過の際サックの表裏は挿入時の逆となりサック2の中に
排出便が順次移動していき収容される。この時、サック
2を肛門6内に挿入していたことで、排出便とサック2
の間に隙間ができずに安定した状態で大便7が補足され
る。最後に排便後粘着部3を剥がして採便具1を身体か
ら離す。使用後の採便具1は、粘着部3を貼り合わせる
か、開口部付近を縛るなどして内容物が漏れないように
して廃棄する。
【0016】
【発明の効果】本発明の肛門挿入式採便具は、採便時に
大便とサックの間に隙間が生じる肛門に挿入しない採便
具と比べ、大便とサックの間に隙間ができずに安定した
状態で大便が補足することができ、さらに大便が肛門以
外の身体の他の部位との接触することを防ぐことができ
る。したがって、臀部周辺を汚すことなく採便できるた
め、排便を感染源とする尿路や褥創部感染症の予防が可
能となり、また介護人の採便具の交換時の負担を軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の採便具を臀部に装着した場合の模式図
である。
【図2】本発明の採便具のサック2を肛門6に挿入した
模式断面図である。
【図3】本発明の採便具の排便時の模式断面図である
【符号の説明】
1 ・・・ 採便具 2 ・・・ サック 3 ・・・ 粘着部 4 ・・・ 潤滑剤 5 ・・・ 臀部 6 ・・・ 肛門 7 ・・・ 大便

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟性を有する樹脂からなり開口部を有す
    るサックと、当該開口部の周縁に設けられた粘着部とか
    らなり、当該サックは肛門内に挿入可能な大きさに折り
    畳まれ、あるいは丸め込まれていることを特徴とする肛
    門挿入式採便具。
  2. 【請求項2】前記サックの内面には潤滑剤を塗布されて
    いるを特徴とする請求項1に記載の肛門挿入式採便具。
JP10275954A 1998-09-29 1998-09-29 肛門挿入式採便具 Pending JP2000102554A (ja)

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