JP2003010220A - 排泄物処理用具 - Google Patents

排泄物処理用具

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JP2003010220A
JP2003010220A JP2001198462A JP2001198462A JP2003010220A JP 2003010220 A JP2003010220 A JP 2003010220A JP 2001198462 A JP2001198462 A JP 2001198462A JP 2001198462 A JP2001198462 A JP 2001198462A JP 2003010220 A JP2003010220 A JP 2003010220A
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excrement
bag
cassette
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excrement disposal
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Kushio Azuma
久志夫 東
Noritaka Kazuse
能孝 数瀬
Toshiyuki Yamamoto
敏幸 山本
Tetsuji Sugii
哲次 杉井
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Nitoms Inc
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Nitto Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用者の排泄口付近の皮膚へのダメージを回避
し、介護者等の負担を軽減し、かつ経済的に繰返し使用
可能な排泄物処理用具を提供することである。 【解決手段】生体との接着機能部を排泄口周囲に貼り、
それとは別個に着脱可能なカセット化構造を持たせた排
泄物収納袋を生体との接着機能部に貼り付け、該収納袋
のみを繰返し交換して使用可能とする構造を担持する排
泄物処理用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は自立して排泄行為が
できないか又は自立困難とする者のための排泄物処理用
具に関する。
【0002】
【従来の技術】身体障害者、或いは、老人などで寝たき
りの患者や、病的な理由で知覚の無い患者、或いは、失
禁者など、意識下、無意識下を問わずに自立して排泄行
為のできないか、または自立困難とする者は、体内から
の排泄物、便、尿、ドレーン(分泌液など)を自己で処
理できないため、オムツ等をあてがい、排泄物を回収し
ている。しかし、通常のオムツでは、便と尿を別に回収
することは困難であり、尿で飽和された場合か、排便が
あった場合が使用限界となっていた。また、尿が飽和せ
ずとも排便により交換せざるを得ず、経済的でなかっ
た。さらに、下痢便になると高分子吸収材での吸収も不
充分で便が拡がり、後の処理に手間取るとともに介護者
にとっては、大変な苦痛となっていた。
【0003】そこで、従来から、オムツとは別の種々の
排便用の用具が考案されており、多く報告されている
(特開昭58-195559号、実開昭64-56231号、特開平7-124
189号、特開平9-294761号各公報)。これらは便だけを
独立に回収し、介護者の負担を軽減することを目的とす
るものである。
【0004】しかし、これらの排便用の用具は肛門周り
に直接貼りつける構造を有するので、便を効率的に回収
できるが、繰返し使用に耐えるものでなく、一度排便が
あると廃棄するといういわゆるディスポーザブルタイプ
であり、経済性の面からはオムツに劣るものであった。
また、患者等からすると排便後の用具の取替えの度に皮
膚面の接着材貼り替えによるダメージがあり皮膚かぶれ
を起こし易いという欠点もあった。特に下痢便を繰り返
す患者にとっては、便の消化酵素による皮膚のただれと
相俟って大変な苦痛となり得た。
【0005】一方、疾病により人工肛門、人工膀胱など
を造設した患者や、ドレーンを必要とする患者に対して
は、従来から人工肛門として多種多様のものが使用され
ており、これらは排泄介助が必要な患者に適用すると便
のみを効率的に回収することができる。人工肛門を大別
するとワンピース型とツーピース型がある(特開平4-18
0754号公報、特開平4-180755号公報)。ワンピース型は
皮膚とのシール部が再生されない限り使い捨てとなるた
め不経済であるが、ツーピース型は袋と皮膚接着部が分
離できるので、袋部の交換が可能であるため経済的であ
る。
【0006】しかし、ツーピース型を人工でない肛門に
適用することは、肛門回りの曲面等複雑な形状により、
皮膚接着部材に袋部を接着させること自体が困難である
という欠点があるため、今まで実用化されていなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用者の排
泄口付近の皮膚へのダメージを回避し、介護者等の負担
を軽減し、かつ経済的に繰返し使用可能な排泄物処理用
具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、排泄物処理用具に関し、生体との接着機
能部を排泄口周囲に貼り、それとは別個に取替え可能な
カセット化構造を担持した排泄物収納袋を生体との接着
機能部に貼り付け、該収納袋のみを繰返し交換して使用
可能とすることにより、上記課題を達成し得ることに着
目し、本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は、 1.生体との接着機能を有する部分(生体接着機能部)
と該生体接着機能部に排泄物収納袋を取付けてなる排泄
物を回収する用具であって、該生体接着機能部と分離し
て該排泄物収納袋のみを取替え可能なカセット化構造を
有することを特徴とする排泄物処理用具。、 2.生体との接着機能部にフィルム部材をスカート状に
担持することを特徴とする前項1に記載の排泄物処理用
具、 3.スカート状に担持されたフィルム部材が二重構造で
あることを特徴とする前項1又は2に記載の排泄物処理
用具、 4.排泄物収納袋の取替可能なカセット化構造が着脱可
能な手段によることを特徴とする前項1〜3のいずれか
1に記載の排泄物処理用具、 5.着脱可能な手段が、接着性部材または篏合構造であ
ることを特徴とする前項4に記載の排泄物処理用具、 6.生体との接着機能部から排泄物収納袋を分離した後
に、該排泄物収納袋に収納された排泄物を封じ込める手
段を担持することを特徴とする前項1〜5のいずれか1
に記載の排泄物処理用具、 7.封じ込め手段が接着性部材または篏合構造であるこ
とを特徴とする前項1〜6のいずれか1に記載の排泄物
処理用具、 8.生体との接着機能部と複数の排泄物収納袋を含むこ
とを特徴とする前項1〜7のいずれか1に記載の排泄物
処理用具キット、からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明により得られた排泄物処理
用具は、生体との接着機能部を排泄口(肛門)周囲に比
較的長期間(1週間など)接着させ、排泄があった時
に、排泄物収納袋のみを廃棄し、交換可能とするもので
ある。本排泄物処理用具の使用により、生体との接着機
能部を長期間接着可能であるから、生体から皮膚(生
体)接着機能部を取替える際に生じる皮膚に対するダメ
ージを極力小さくすることができる。また、介護者とっ
ては、排泄後に排泄物収納袋のみを処理すれば良いので
排泄物処理における負担や苦痛を軽減することができ
る。さらに、排泄物収納袋のみ交換すれば良いので、経
済的な使用が可能となる。
【0011】以下、本発明の好適な実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1の上部は、排泄
物処理用具の一部であって、生体との接着機能部位を示
すものである。図1の下部は、本発明の排泄物処理用具
を破線イにそって縦方向に切り取った断面を示すもので
ある。本排泄物処理用具の構造は符号:剥離紙、:
皮膚(生体)接着部材、:排泄物取込口、:スカー
ト部材、:排泄物収納袋(カセット袋)の着脱機能
部、:排泄物収納袋(カセット袋)、:支持基材、
:通気孔からなる。この排泄物処理用具はの排泄物
収納袋が取替え可能なカセット化構造を有する点に本発
明の特徴点を有する。ここでカセット化構造とは、排泄
物収納袋のみが排泄物処理用具からカセットとして取替
え可能な構造を有することをいう。以下、排泄物収納袋
を「カセット袋」という。
【0012】上記の排泄物処理用具は、具体的には次の
ように使用される。の剥離紙を剥がし、の排泄物取
込口を使用者の排泄口の位置に合わせ、の生体接着部
材を排泄口の周囲に貼り付け、装着する。使用者が排泄
行為を行なうと、排泄物はの取り込み口を通過し、
のカセット袋中に収納される。介護者は、の排泄物が
収納されたカセット袋を〜の生体接着機能部から取
り外し、はずされたカセット袋の上部を閉じることで排
泄物を封じ込め、廃棄することができる。のカセット
袋は、取替え可能であり、新たなカセット袋はの排泄
物収納袋(カセット袋)の着脱機能部を介して、取り付
けられる。
【0013】本発明において、のカセット袋はの生
体接着部材に直接取付けることもでき、取付けをより確
実にするためにの生体接着部材にの支持基材を設け
て、該支持基材に取付けることも可能である。さらに、
排泄口(肛門)付近の複雑な形状を考慮すると、のス
カート部を介してのカセット袋を取付けることが好ま
しい。
【0014】本発明の排泄物処理用具におけるの生体
接着部材の形状は、の開口部を有し、排泄口付近に貼
り付けることができ、排泄口取込口へ排泄物がスムーズ
に取り込まれるものであればよい。例えば図1に示すよ
うに円盤状としても良いし、排泄口(肛門)付近の形状
にあわせて、ハート型やリンゴ型のように一部にくぼみ
を持たせた形状であっても良い。排泄口(肛門)付近の
複雑な形状にも密着できるように、折り目をつけても良
い。
【0015】該生体接着部材の素材は、皮膚に接着可能
であれば良く特に限定されないが、排泄口(肛門)付近
の複雑な形状部位に接着して装着するものであるから、
適度な柔軟性および密着性を要する。また、装着してい
ても使用者が違和感を生じず、かつ使用者が寝返り等に
より動いた場合にも離脱しないことを必要する。また、
生体接着機能部は排泄口付近に比較的長期間(1週間な
ど)接着させて使用することを目的とするから、蒸れや
皮膚かぶれを生じない素材であることを必要する。さら
に、一定期間装着後に容易に剥がれ、剥がすときに皮膚
にダメージを与えないことも必要である。このような特
質をもつ接着性部材の例として、密着性に優れた生体保
護材などが好適であり、例えば、ハイドロコロイドタイ
プのドレッシング材やフィルムドレッシング材などの創
傷被覆材が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0016】本発明におけるの支持基材は、の生体
接着部材とのスカート部材またはのカセット袋の固
着のために介在させることができるが、生体接着部材と
スカート部材等の素材により支持基材がなくても固着さ
せることが可能であれば、介在させなくとも良い。該支
持基材は生体接着機能部に含まれるから、上記生体接着
性部材と同様に比較的長期間(1週間など)接着させて
使用するので、上記の如く、柔軟性、透湿性に富む素材
であることを要する。その厚さは。生体接着部材とスカ
ート部材等を固着させ得る最低限とし、例えば200μm以
下、好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下
とするのが良い。このような特質を有する支持基材とし
て、例えばポリウレタンフィルム、ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、軟質塩化ビニルフィル
ム、ポリオレフィンや合成ゴムからなる発泡体などが挙
げられ、好ましくはポリウレタンフィルムが挙げられ
る。
【0017】本発明におけるのスカート部材は、生体
との接着機能部とのカセット袋の着脱を容易にするた
めに介在させるものである。本発明の排泄物処理用具
は、生体の肛門付近の複雑な形状の部位での使用を目的
とするから、該スカート部材の存在は重要である。該ス
カート部材はの生体接着部材に直接固着させても良い
し、の支持基材を介して固着させても良いが、該スカ
ート部材は生体との接着機能部に含まれ、取替えを行わ
ず比較的長期間(1週間など)使用するから、使用する
間に外れないように固着させることが必要である。その
固着方法は、はまたはの材質と該スカート部材の材
質により好適な方法が選択される。
【0018】該スカート部材の長さは特に限定されない
が、上記の如く比較的長時間使用するので、カセット袋
の着脱に便利であり、清潔に保てるように排泄口付近の
洗浄が可能な程度の最低限の長さを選択することが好ま
しい。たとえば、例えば20cm以下、好ましくは15cm以
下、より好ましくは10cm以下とするのが好適である。
【0019】また、図3に示すように、スカート部材は
二重構造とすることができる。スカート部の長さは特に
限定されないが、内側のスカート部を外側のスカート部
よりも長くすることで、カセット袋の着脱に利用される
外側のスカート部材が排泄物により汚染されるのを軽減
することができ、介護者によるカセット袋の着脱がより
容易となる。
【0020】該スカート部材は、装着していても使用者
が違和感を生じないような素材を選択することが必要で
ある。また、該スカート部は上記の如く比較的長時間使
用するので、そのような使用に耐えうること、液密性が
あること、排泄物が付着しても容易に拭き取れるような
素材を選択すべきである。このような特質を有する素材
として、例えばポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ酢酸ビ
ニル、フツ素フィルムなどのフィルム素材が挙げられ、
好ましくは、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルムが挙げられる。
【0021】本発明におけるのカセット袋は、上述し
たように排泄物を収納するための袋である。このカセッ
ト袋は着脱可能な手段により上記の生体接着機能部に取
付けられる。具体的には、の生体接着部材、支持基
材またはスカート部材に取付けられる。このカセット
袋は排泄物を収納すると、介護者により取外されて廃棄
される。
【0022】カセット袋の素材は、装着時に使用者が違
和感を生じないような素材であり、収納された排泄物が
漏れないように、柔軟性および液密性、ガスバリアー性
に優れるものを選択することを要する。また、該カセッ
ト袋は取替え可能とする、いわゆるディスボーザブルタ
イプであるから、一度の使用に耐えるものであれば良
く、繰返しの使用に耐えるものでなくても良い。この点
において、上記スカート部と同じ素材を使用しても良い
し、経済性を考慮して異なる素材を使用しても良い。こ
のような特質を有する素材として、上記スカート部材で
例示したフィルム素材から選択することができる。ま
た、透明なフィルム素材を用いることにより、排泄物を
容易に確認することができる。不透明なフィルム素材を
使用した場合にも部分的に透明なフィルムにすることに
より内部が確認できる。カセット袋の容積は、300〜150
0mlの範囲であり、好ましくは150〜1000mlである。
【0023】このカセット袋は取替え可能であることを
要するが、生体接着機能部との取替えのために着脱可能
な手段、いわゆる本発明にいうカセット化構造を有する
ことが必要である。このカセット化構造は、カセット袋
の取付けおよび取外し操作が容易であり、取付けた際に
は確実に生体接着機能部に結合する着脱機能部()を
有することが必要である。このような構造として、例え
ば図1〜3に示すように、接着性素材を設ける構造(図
1、図3)または篏合構造(図2)が挙げられる。
【0024】着脱機能部()に使用される接着性素材
(図1、図3)は、生体接着機能部と該カセット袋の結
合を確実にし、かつ、カセット袋を取外した後も生体接
着機能部の材料およびカセット袋の材料を破損しないこ
とが必要である。また、カセット袋を取外した際に接着
性素材が相対する反対側に残存しないことが好ましい。
さらに、収納された排泄物の封じ込めのために、接着性
部材を再利用するためには、剥離後も接着性が残存する
ことがより好適である。このような性質を有する接着性
素材の具体例として、アクリル系の感圧性接着剤が好適
である。
【0025】上記の接着性素材は、両面テープ等の支持
基材を介して設けても良いし、直接スカート部またはカ
セット袋に設けても良い。この粘着性素材をカセット袋
側に設けると、カセット袋を取外した際にスカート部材
等に接着性素材が残存しないので、スカート部の取り扱
いが容易となる。さらに、カセット袋を取外した後、接
着性部材を貼り合わせることで、収納された排泄物の封
じ込めができる。
【0026】着脱機能部()の篏合構造の例として、
チャックシール構造、マジックテープ(登録商標)等の
構造が挙げられる。このチャックシールは、一方に凹状
のレールを、他方に凸状のレールを設け、取付け時に篏
合させる構造(図2)からなる。これらの構造は、カセ
ット袋の着脱が容易であり、かつ、取付けた際には確実
に生体接着機能部に結合させることができる。また、カ
セット袋を取外した後、カセット袋に設けたチャックシ
ール、マジックテープ等を再利用することで、収納され
た排泄物の封じ込めができる。
【0027】カセット袋は、図4または図5に示すよう
に、のスカート部材の外側に取付けても良いし、内側
に取り付けても良い。スカート部材とカセット袋の着脱
可能部の幅は特に限定されないが、短すぎるとシール不
良をおこし、長くなると着脱が困難となるため、0.5〜3
cm程度とするのが好ましい。
【0028】本発明の排泄物処理用具は、利便性を確保
するために、公知の手段を組合わせて使用することがで
きる。例えば、ガスを逃すための通気孔をスカート部ま
たはカセット袋に設けることもできる。また、下痢便で
も処理可能なように、カセット袋の下方にドレイン排出
口を設けて水状物を廃棄することができるような構造と
することも可能である。
【0029】なお、本発明の排泄物処理用具は、排泄口
付近に生体接着機能部材を比較的長期間(1週間など)
接着させて使用し、カセット袋を取り替えて使用するも
のであるから、生体接着機能部と複数のカセット袋を含
む排泄物処理用具キットにも及ぶ。
【0030】
【実施例】以下に実施例を図面を用いて具体的に説明す
るが、これらは単に例示であって本発明を何ら限定する
ものではない。
【0031】
【実施例1】本実施例は、生体接着機能部にスカート部
を設け、カセット袋を取付けてなる排泄物処理用具に関
する。その内容を図1により説明する。図1の上部は、
生体との接着機能部位を示し、下部は、破線イにそって
縦方向に切り取った排泄物処理用具の断面を示す図であ
る。
【0032】排泄物処理用具を装着する場合は、まず生
体接着機能部を患者等の肛門付近に接着させる。この生
体接着機能部は、の剥離紙、の生体接着部材、の
支持基材、のスカート部からなる構造を有する。排泄
物処理用具を使用するまで、生体接着部材はの剥離紙
に覆われている。の生体接着部材はハイドロコロイド
タイプのドレッシング材、の支持基材はポリウレタン
製、のスカート部の素材はポリエチレンフィルムであ
る。
【0033】次にのカセット袋を生体接着機能部に取
付ける。のカセット袋の素材はポリエチレンフィルム
である。該カセット袋は両面テープによりスカート部の
外側に取付けられる。の着脱機能部としての両面テー
プは、予め上記カセット袋の上部内側に剥離紙とともに
設けられており、使用するときに該剥離紙が剥がされ、
カセット袋がスカート部に取付けられる(図4参照)。
【0034】カセット袋に排泄物が収納された後、該カ
セット袋はスカート部から取外される。取外されたカセ
ット袋上部の両面テープを貼り合わせて収納された排泄
物が封じ込められ、廃棄される。
【0035】使用済カセット袋が取外された後、ガーゼ
等を湿したもので肛門付近を洗浄し、新たにカセット袋
が上記の方法で生体接着機能部に取付けられる。この生
体接着機能部は約1週間程度生体に取付けたままで使用
でき、カセット袋の取り替えを繰返すことができる。
【0036】
【実施例2】本実施例は、カセット袋の着脱手段(:
着脱機能部)が図2に示すチャックシールであることを
除いては、実施例1の排泄物処理用具と同様である。カ
セット袋の内側に凹部と凸部のレールを設け、スカート
部の外側に、対応する凹部と凸部のレールを設けること
でカセット袋の着脱が可能となる。さらに使用後は、該
カセット袋を取外し、カセット袋内側の凹部と凸部のレ
ールを篏合させることで、排泄物の封じ込めが可能とな
る。
【0037】
【実施例3】本実施例は、生体接着機能部に図3に示す
二重構造のスカート部を設けたことを除いては、実施例
1の排泄物処理用具と同様である。図3の上部は、生体
との接着機能部位を示し、下部は、破線イにそって縦方
向に切り取った排泄物処理用具の断面を示す図である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排泄物処
理用具は、生体接着機能部の取替え回数を少なくし、着
脱可能なカセット袋のみを使用後に廃棄できる点で経済
的であるという効果がある。また、カセット袋は容易に
着脱可能であり、廃棄時に排泄物を封じ込めることがで
きることで、介護者の臭いや汚れなどの負担を軽減でき
るという効果もある。被介護者にとっては、生体接着機
能部の取替え回数を少なくなることで、生体接着部分の
剥離動作に伴う皮膚のダメージを軽減させることが可能
という効果がある。さらに、本発明の排泄物処理用具は
肛門部にセットしたままオムツとも併用でき、かつ、オ
ムツの使用量を減らすことができ、下痢便などの処理を
効率的に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】排泄物処理用具の上部および断面を示す図であ
る。(実施例1)
【図2】カセット袋着脱可能部分の拡大図である。(実
施例2)
【図3】排泄物処理用具の上部および断面を示す図であ
る。(実施例3)
【図4】排泄物処理用具のカセット袋をスカート部の外
側に取付ける状態を示す図である。(実施例1)
【図5】排泄物処理用具のカセット袋をスカート部の内
側に取付ける状態を示す図である。
【符号の説明】 :剥離紙 :皮膚接着部材 :排泄物取込口 :スカート部材 :排泄物収納袋(カセット袋)の着脱機能部 :排泄物収納袋(カセット袋) :支持基材 :通気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 敏幸 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 メディカル株式会社内 (72)発明者 杉井 哲次 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 メディカル株式会社内 Fターム(参考) 4C098 AA09 CC23 CC24 CE02 CE03 CE13 CE14 CE17 DD13 DD22 DD23 DD24 DD25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体との接着機能を有する部分(生体接着
    機能部)と該生体接着機能部に排泄物収納袋を取付けて
    なる排泄物を回収する用具であって、該生体接着機能部
    と分離して該排泄物収納袋のみを取替え可能なカセット
    化構造を有することを特徴とする排泄物処理用具。
  2. 【請求項2】生体との接着機能部にフィルム部材をスカ
    ート状に担持することを特徴とする請求項1に記載の排
    泄物処理用具。
  3. 【請求項3】スカート状に担持されたフィルム部材が二
    重構造であることを特徴とする請求項請求項1又は2に
    記載の排泄物処理用具。
  4. 【請求項4】排泄物収納袋の取替可能なカセット化構造
    が着脱可能な手段によることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1に記載の排泄物処理用具。
  5. 【請求項5】着脱可能な手段が、接着性部材または篏合
    構造であることを特徴とする請求項4に記載の排泄物処
    理用具。
  6. 【請求項6】生体との接着機能部から排泄物収納袋を分
    離した後に、該排泄物収納袋に収納された排泄物を封じ
    込める手段を担持することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1に記載の排泄物処理用具。
  7. 【請求項7】封じ込め手段が接着性部材または篏合構造
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記
    載の排泄物処理用具。
  8. 【請求項8】生体との接着機能部と複数の排泄物収納袋
    を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記
    載の排泄物処理用具キット。
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Cited By (7)

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