JP2001145589A - 張り付け型簡易トイレ／使い捨ておむつ - Google Patents
張り付け型簡易トイレ／使い捨ておむつInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大便の処理を、臭いを防ぎながら衛生的、容
易に行える簡易トイレ／使い捨ておむつの構成を提供す
ること。 【解決手段】 肛門周囲に密着可能な必要最低限の面積
を持ち、便の通過できる穴を開けた柔軟性のある粘着フ
ィルムに、折り畳んだ便収容袋を接続し、排便を収納袋
に導くとともに、排便終了後は粘着フィルムを二つ折り
にすることで簡単に収納袋を密封できる構造にする。ま
た、使い捨ておむつとして使用する場合、便収容袋の底
部を透明にし、簡易トイレとして使用する場合は袋の底
部に丸みのある突起を設けることで、便通過穴を正確に
肛門に位置合わせできるようにする。
易に行える簡易トイレ／使い捨ておむつの構成を提供す
ること。 【解決手段】 肛門周囲に密着可能な必要最低限の面積
を持ち、便の通過できる穴を開けた柔軟性のある粘着フ
ィルムに、折り畳んだ便収容袋を接続し、排便を収納袋
に導くとともに、排便終了後は粘着フィルムを二つ折り
にすることで簡単に収納袋を密封できる構造にする。ま
た、使い捨ておむつとして使用する場合、便収容袋の底
部を透明にし、簡易トイレとして使用する場合は袋の底
部に丸みのある突起を設けることで、便通過穴を正確に
肛門に位置合わせできるようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急時で通常のト
イレが使用不可能な場合および介護における排便処理
を、無臭、衛生的、容易かつ安価に行うための簡易トイ
レおよび使い捨ておむつに関するものである。
イレが使用不可能な場合および介護における排便処理
を、無臭、衛生的、容易かつ安価に行うための簡易トイ
レおよび使い捨ておむつに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】簡易トイレに関しては、通常のトイレを
小型軽量化する工夫がなされているが携帯性に乏しく、
狭い場所で利用可能なものは考案されていない。さらに
排便が外気にさらされるため悪臭を防ぐことが困難であ
る。
小型軽量化する工夫がなされているが携帯性に乏しく、
狭い場所で利用可能なものは考案されていない。さらに
排便が外気にさらされるため悪臭を防ぐことが困難であ
る。
【０００３】使い捨ておむつに関しては、ポケット状の
糞便収容部を設け、便がおむつの外に漏れにくい構造を
有するものや、臀部に接する面に粘着剤を施すことで便
が拡がることを防止して袋に収容する工夫が考案されて
いるが、便を密閉状態で収納し、無臭、衛生的、簡単か
つ安価に処理する手法とはなっていない。
糞便収容部を設け、便がおむつの外に漏れにくい構造を
有するものや、臀部に接する面に粘着剤を施すことで便
が拡がることを防止して袋に収容する工夫が考案されて
いるが、便を密閉状態で収納し、無臭、衛生的、簡単か
つ安価に処理する手法とはなっていない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点を解決することを課題とした。簡易トイ
レにおいては完全密閉状態を作れないため便の臭いを防
ぐことが困難であった。使い捨ておむつにおいても、従
来技術では小便と大便を同時に収容するため、大きくな
らざるを得ず、蒸れを防ぐために通気性が必要なことか
ら、便の臭いを防ぐのは困難であった。また、従来のお
むつに粘着部を設けても、凹凸があり体の動きで形状が
変化する臀部への便の拡がりの制限には限界があり、排
便後の処理の大変さは従来方式と変わらないものとなっ
ている。
来技術の問題点を解決することを課題とした。簡易トイ
レにおいては完全密閉状態を作れないため便の臭いを防
ぐことが困難であった。使い捨ておむつにおいても、従
来技術では小便と大便を同時に収容するため、大きくな
らざるを得ず、蒸れを防ぐために通気性が必要なことか
ら、便の臭いを防ぐのは困難であった。また、従来のお
むつに粘着部を設けても、凹凸があり体の動きで形状が
変化する臀部への便の拡がりの制限には限界があり、排
便後の処理の大変さは従来方式と変わらないものとなっ
ている。
【０００５】さらに、従来技術による簡易トイレ、使い
捨ておむつは、多くの構造材、吸水材などから構成され
るため、高価にならざるを得ず、資源消費の点でも問題
が多い。また小型・軽量化に限界があるため携帯性や収
納性にも課題が残っている。
捨ておむつは、多くの構造材、吸水材などから構成され
るため、高価にならざるを得ず、資源消費の点でも問題
が多い。また小型・軽量化に限界があるため携帯性や収
納性にも課題が残っている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決すべく鋭意研究を重ねた結果、体の動きとともに複雑
な凹凸の変化をする肛門周辺部の必要最小限の面積に、
穴を開けた粘着フィルムを密着させることで、便が確実
に穴を通過して排出される構造とし、さらに穴から排出
された便は防臭、防水性をもつ袋に密閉状態に収容され
るようにした簡易トイレ／使い捨ておむつである。
決すべく鋭意研究を重ねた結果、体の動きとともに複雑
な凹凸の変化をする肛門周辺部の必要最小限の面積に、
穴を開けた粘着フィルムを密着させることで、便が確実
に穴を通過して排出される構造とし、さらに穴から排出
された便は防臭、防水性をもつ袋に密閉状態に収容され
るようにした簡易トイレ／使い捨ておむつである。
【０００７】また、本発明品を用いれば排便後は本簡易
トイレ／使い捨ておむつを臀部から剥がし、粘着フィル
ムを２つ折りすることで、簡単かつ速やかに便を密封処
理することができる。
トイレ／使い捨ておむつを臀部から剥がし、粘着フィル
ムを２つ折りすることで、簡単かつ速やかに便を密封処
理することができる。
【０００８】さらに、本発明は処理の容易な小便を別の
方法で処理するという発想に基づいている。このため本
発明品は粘着フィルムおよび便を収納する袋のみから構
成され、小型、軽量、安価に製造可能であり、かつ省資
源化を実現できる。
方法で処理するという発想に基づいている。このため本
発明品は粘着フィルムおよび便を収納する袋のみから構
成され、小型、軽量、安価に製造可能であり、かつ省資
源化を実現できる。
【０００９】
【発明の実施の態様】以下において、本発明の製作およ
び使用方法について具体的に説明するが、本発明の範囲
は以下に記載する例に限定されることはない。本発明で
提供される簡易トイレ／使い捨ておむつは肛門周辺に張
り付ける便通過穴（３）のある粘着フィルム（１）と便
収容袋（２）から構成される。
び使用方法について具体的に説明するが、本発明の範囲
は以下に記載する例に限定されることはない。本発明で
提供される簡易トイレ／使い捨ておむつは肛門周辺に張
り付ける便通過穴（３）のある粘着フィルム（１）と便
収容袋（２）から構成される。
【００１０】本発明で用いられる粘着フィルム（１）に
は、いかなるものを用いても良いが、柔軟性、粘着性が
高いことの他に、通気性、皮膚にかぶれなどが生じない
ことが要求される。これらはいづれも絆創膏などの製品
の材質として当業者に公知であり適宜選択可能である。
また、形状としては張り付けが容易で、肛門周辺に粘着
させるための必要最低限の面積を有する必要がある。
は、いかなるものを用いても良いが、柔軟性、粘着性が
高いことの他に、通気性、皮膚にかぶれなどが生じない
ことが要求される。これらはいづれも絆創膏などの製品
の材質として当業者に公知であり適宜選択可能である。
また、形状としては張り付けが容易で、肛門周辺に粘着
させるための必要最低限の面積を有する必要がある。
【００１１】便収容袋（２）については、防臭、防水性
と、１回の排便を十分に収容できる容量が必要である。
また蒸れや異物感を少なくするため、小さく折り畳める
ことが必要である。あるいはゴムのような伸縮性を備
え、排便の圧力により容量を増加できる素材を用いても
良い。いづれの場合においても、薄く、強度があり柔ら
かい材質が望ましい。これらの材質はいづれも当業者に
公知であり適宜選択可能である。
と、１回の排便を十分に収容できる容量が必要である。
また蒸れや異物感を少なくするため、小さく折り畳める
ことが必要である。あるいはゴムのような伸縮性を備
え、排便の圧力により容量を増加できる素材を用いても
良い。いづれの場合においても、薄く、強度があり柔ら
かい材質が望ましい。これらの材質はいづれも当業者に
公知であり適宜選択可能である。
【００１２】便収容用袋の入り口は粘着フィルムの便通
過穴（３）の周囲に隙間なく接続される。便通過穴の大
きさは、簡易トイレにおいては、張り付ける場所が多少
ずれても対応できるように余裕のある大きさがが必要と
なり、使い捨ておむつでは臀部の汚れを少なくするた
め、排便のため必要な最小限の大きさとすることが望ま
しい。
過穴（３）の周囲に隙間なく接続される。便通過穴の大
きさは、簡易トイレにおいては、張り付ける場所が多少
ずれても対応できるように余裕のある大きさがが必要と
なり、使い捨ておむつでは臀部の汚れを少なくするた
め、排便のため必要な最小限の大きさとすることが望ま
しい。
【００１３】粘着フィルムおよび便収容袋は、水洗トイ
レに廃棄可能なように、細菌などにより徐々に分解され
る素材であることが望ましい。さらに環境に配慮すれ
ば、分解しても無毒であることが必要である。
レに廃棄可能なように、細菌などにより徐々に分解され
る素材であることが望ましい。さらに環境に配慮すれ
ば、分解しても無毒であることが必要である。
【０００１４】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げてさらに具体
的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用法等は、
本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更することがで
きる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に制限
されるものではない。
的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用法等は、
本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更することがで
きる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に制限
されるものではない。
【００１５】図１に実施例で製作した簡易トイレ／使い
捨ておむつの（ａ）上面図、（ｂ）側面図、（ｃ）裏面
図を示した。粘着フィルム（１）は市販の粘着テープを
用い、中央に直径３６ｍｍの穴を開けた。また便収容袋
（２）は市販のセロファンフィルム２枚を蛇腹になるよ
うに折った後、袋となるように接着剤で張り合わせ、さ
らに粘着フィルム部に接着剤を用いて粘着フィルム部の
穴の周りに袋の入口を隙間無く接着した。粘着フィルム
の粘着面保護には剥離紙として粘着テープを張り付けた
厚紙を用いた。図２に蛇腹構造の収納袋が伸張した状態
を示した。
捨ておむつの（ａ）上面図、（ｂ）側面図、（ｃ）裏面
図を示した。粘着フィルム（１）は市販の粘着テープを
用い、中央に直径３６ｍｍの穴を開けた。また便収容袋
（２）は市販のセロファンフィルム２枚を蛇腹になるよ
うに折った後、袋となるように接着剤で張り合わせ、さ
らに粘着フィルム部に接着剤を用いて粘着フィルム部の
穴の周りに袋の入口を隙間無く接着した。粘着フィルム
の粘着面保護には剥離紙として粘着テープを張り付けた
厚紙を用いた。図２に蛇腹構造の収納袋が伸張した状態
を示した。
【００１６】試作品を、収納袋にはあらかじめ少量の空
気を入れておき、便通過穴（３）の中心を肛門の位置に
合わせて臀部に粘着させた。空気を入れるのは便の収納
袋内での動きを良くするためである。試用した結果、便
の臭気を漏らすことなく排便可能なこと、便の重量で粘
着部が剥がれ落ちないことが確認できた。
気を入れておき、便通過穴（３）の中心を肛門の位置に
合わせて臀部に粘着させた。空気を入れるのは便の収納
袋内での動きを良くするためである。試用した結果、便
の臭気を漏らすことなく排便可能なこと、便の重量で粘
着部が剥がれ落ちないことが確認できた。
【００１７】また、排便後は臀部から粘着部を剥がし、
図３に示したように粘着面を二つ折りにして便を密封し
て、簡単、衛生的に便の処理を終了できた。
図３に示したように粘着面を二つ折りにして便を密封し
て、簡単、衛生的に便の処理を終了できた。
【００１８】このように実施例で製作した本発明の試作
品が、簡易トイレ／使い捨ておむつとして機能すること
は、明らかであろう。
品が、簡易トイレ／使い捨ておむつとして機能すること
は、明らかであろう。
【００１９】
【発明の効果】本発明を用いることにより、携帯性、収
納性が高い簡易トイレ製造が可能となる。災害時に断水
のため水洗トイレが使用不可能となり、極めて不衛生、
不快な状況が最近の日本の都市でも発生している。ま
た、交通機関の事故などで車中やトイレの無い場所に閉
じこめられる場合もある。本発明はこのような状況で特
に問題になる大便を無臭、衛生的に処理するための手段
を提供できるようになる。
納性が高い簡易トイレ製造が可能となる。災害時に断水
のため水洗トイレが使用不可能となり、極めて不衛生、
不快な状況が最近の日本の都市でも発生している。ま
た、交通機関の事故などで車中やトイレの無い場所に閉
じこめられる場合もある。本発明はこのような状況で特
に問題になる大便を無臭、衛生的に処理するための手段
を提供できるようになる。
【００２０】また、使い捨ておむつとして用いる場合、
特に介護の現場で、大便の処理が大幅に簡略化できる。
さらに便臭を防げるため、寝間着や寝具、部屋に臭いが
染みつくことが防止できる。このため、介護を行ってい
る側の肉体的、精神的な負担を大幅に低減できる。また
従来の使い捨ておむつと異なり、大便が臀部に広く付着
しないため、素材の工夫次第で披介護者にも快適な環境
が提供できる。
特に介護の現場で、大便の処理が大幅に簡略化できる。
さらに便臭を防げるため、寝間着や寝具、部屋に臭いが
染みつくことが防止できる。このため、介護を行ってい
る側の肉体的、精神的な負担を大幅に低減できる。また
従来の使い捨ておむつと異なり、大便が臀部に広く付着
しないため、素材の工夫次第で披介護者にも快適な環境
が提供できる。
【００２１】本発明品は、薄手の袋と粘着フィルムから
なる極めて小型、軽量なもので使用する材料は僅かであ
り、披介護者が毎日使用する使い捨ておむつの形態を考
えると、極めて省資源かつ安価なものを提供できるよう
になる。
なる極めて小型、軽量なもので使用する材料は僅かであ
り、披介護者が毎日使用する使い捨ておむつの形態を考
えると、極めて省資源かつ安価なものを提供できるよう
になる。
【図１】本発明の実施例における試作品の構成を示すた
めの上面図、側面図、下面図である。
めの上面図、側面図、下面図である。
【図２】本発明の実施例における便収容部を伸張した状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図３】本発明の実施例において便を密閉し処理する方
法を示す図である。
法を示す図である。
１ 粘着フィルム ２ 便収容袋 ３ 便通過穴
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年１１月２３日（１９９９．１１．
２３）
２３）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 張り付け型簡易トイレ／使い捨ておむ
つ
つ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急時で通常のト
イレが使用不可能な場合および介護における排便処理
を、無臭、衛生的、容易かつ安価に行うための簡易トイ
レおよび使い捨ておむつに関するものである。
イレが使用不可能な場合および介護における排便処理
を、無臭、衛生的、容易かつ安価に行うための簡易トイ
レおよび使い捨ておむつに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】簡易トイレに関しては、通常のトイレを
小型軽量化する工夫がなされているが携帯性に乏しく、
狭い場所で利用可能なものは考案されていない。さらに
排便が外気にさらされるため悪臭を防ぐことが困難であ
る。
小型軽量化する工夫がなされているが携帯性に乏しく、
狭い場所で利用可能なものは考案されていない。さらに
排便が外気にさらされるため悪臭を防ぐことが困難であ
る。
【０００３】使い捨ておむつに関しては、ポケット状の
糞便収容部を設け、便がおむつの外に漏れにくい構造を
有するものや、臀部に接するシートに粘着剤を施すこと
で便が拡がることを防止しつつ袋に収容する工夫が考案
されている（特願平６−２８２３９５）が、袋の入り口
を正確に肛門に位置合わせし、且つ密閉状態で便を収納
できる構造とはなっていない。
糞便収容部を設け、便がおむつの外に漏れにくい構造を
有するものや、臀部に接するシートに粘着剤を施すこと
で便が拡がることを防止しつつ袋に収容する工夫が考案
されている（特願平６−２８２３９５）が、袋の入り口
を正確に肛門に位置合わせし、且つ密閉状態で便を収納
できる構造とはなっていない。
【０００４】さらに、便を収容するために十分な容量を
もつ袋は大きくならざるを得ないため、臀部を広く覆っ
てしまい蒸れや装着感の悪さにつながり、また、携帯性
や収納性も損なっていた。
もつ袋は大きくならざるを得ないため、臀部を広く覆っ
てしまい蒸れや装着感の悪さにつながり、また、携帯性
や収納性も損なっていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点を解決することを課題とした。簡易トイ
レにおいては完全密閉状態を作れないため便の臭いを防
ぐことが困難であった。使い捨ておむつにおいても、従
来製品では小便と大便を同時に収容するため、大きくな
らざるを得ず、蒸れを防ぐために通気性が必要なことか
ら、便の臭いを防ぐのは困難であった。
来技術の問題点を解決することを課題とした。簡易トイ
レにおいては完全密閉状態を作れないため便の臭いを防
ぐことが困難であった。使い捨ておむつにおいても、従
来製品では小便と大便を同時に収容するため、大きくな
らざるを得ず、蒸れを防ぐために通気性が必要なことか
ら、便の臭いを防ぐのは困難であった。
【０００６】また、臀部に接するシートに粘着剤を施し
ても、凹凸があり体の動きで形状が変化する臀部へ密着
させることには限界があり、排便後の処理の大変さは従
来方式と大きくは変わらないものとなる。また装着の際
は、便収容袋の入り口と肛門の正確な位置合わせが難し
いものとなっている。
ても、凹凸があり体の動きで形状が変化する臀部へ密着
させることには限界があり、排便後の処理の大変さは従
来方式と大きくは変わらないものとなる。また装着の際
は、便収容袋の入り口と肛門の正確な位置合わせが難し
いものとなっている。
【０００７】さらに、従来技術による簡易トイレ、使い
捨ておむつは、多くの構造材、吸水材などから構成され
るため、高価にならざるを得ず、資源消費の点でも問題
が多い。また小型・軽量化に限界があるため携帯性や収
納性にも課題が残っている。
捨ておむつは、多くの構造材、吸水材などから構成され
るため、高価にならざるを得ず、資源消費の点でも問題
が多い。また小型・軽量化に限界があるため携帯性や収
納性にも課題が残っている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決すべく鋭意研究を重ねた結果、体の動きとともに複雑
な凹凸の変化をする肛門周辺部の必要最小限の面積に、
穴を開けた柔軟な粘着フィルムを密着させることで、便
が確実に穴を通過して排出される構造とし、さらに穴か
ら排出された便は防臭、防水性を持つ袋に密閉状態で収
容されるようにした簡易トイレ／使い捨ておむつであ
る。
決すべく鋭意研究を重ねた結果、体の動きとともに複雑
な凹凸の変化をする肛門周辺部の必要最小限の面積に、
穴を開けた柔軟な粘着フィルムを密着させることで、便
が確実に穴を通過して排出される構造とし、さらに穴か
ら排出された便は防臭、防水性を持つ袋に密閉状態で収
容されるようにした簡易トイレ／使い捨ておむつであ
る。
【０００９】また、気密性が要求される便収容袋を折り
畳み構造とすることで、装着時の異物感、蒸れを低減
し、携帯性や収納性も高めた。
畳み構造とすることで、装着時の異物感、蒸れを低減
し、携帯性や収納性も高めた。
【００１０】さらに、持つ使い捨ておむつにおいては便
収容袋の底部を透明にすることで、簡易トイレにおいて
は、便を収容する袋の底部に内側に突起部を設けること
で、正確に肛門と便通過穴の位置合わせを行えるように
して実用性を高めた。
収容袋の底部を透明にすることで、簡易トイレにおいて
は、便を収容する袋の底部に内側に突起部を設けること
で、正確に肛門と便通過穴の位置合わせを行えるように
して実用性を高めた。
【００１１】本発明は処理の容易な小便を別の方法で処
理するという発想に基づいている。このため本発明品は
粘着フィルムおよび便を収納する袋のみから構成され、
小型、軽量、安価に製造可能であり、かつ省資源化を実
現できる。
理するという発想に基づいている。このため本発明品は
粘着フィルムおよび便を収納する袋のみから構成され、
小型、軽量、安価に製造可能であり、かつ省資源化を実
現できる。
【００１２】
【発明の実施の態様】以下において、本発明の製作およ
び使用方法について具体的に説明するが、本発明の範囲
は以下に記載する例に限定されることはない。本発明で
提供される簡易トイレ／使い捨ておむつは肛門周辺に張
り付ける便通過穴（３）のある粘着フィルム（１）と便
収容袋（２）から構成される。
び使用方法について具体的に説明するが、本発明の範囲
は以下に記載する例に限定されることはない。本発明で
提供される簡易トイレ／使い捨ておむつは肛門周辺に張
り付ける便通過穴（３）のある粘着フィルム（１）と便
収容袋（２）から構成される。
【００１３】本発明で用いられる粘着フィルム（１）に
は、いかなるものを用いても良いが、柔軟性、粘着性が
高いことの他に、通気性、皮膚にかぶれなどが生じない
ことが要求される。これらはいづれも当業者に公知であ
り適宜選択可能である。また、形状としては張り付けが
容易で、肛門周辺に粘着させるための必要最低限の面積
を有する必要がある。
は、いかなるものを用いても良いが、柔軟性、粘着性が
高いことの他に、通気性、皮膚にかぶれなどが生じない
ことが要求される。これらはいづれも当業者に公知であ
り適宜選択可能である。また、形状としては張り付けが
容易で、肛門周辺に粘着させるための必要最低限の面積
を有する必要がある。
【００１４】便収容袋（２）については、防臭、防水性
と、１回の排便を十分に収容できる容量が必要である。
また蒸れや異物感を少なくするため、小さく折り畳める
ことが必要である。あるいはゴムのような伸縮性を備
え、排便の圧力により容量を増加できる素材を用いても
良い。いづれの場合においても、薄く、強度があり柔ら
かい材質が望ましい。これらの材質はいづれも当業者に
公知であり適宜選択可能である。
と、１回の排便を十分に収容できる容量が必要である。
また蒸れや異物感を少なくするため、小さく折り畳める
ことが必要である。あるいはゴムのような伸縮性を備
え、排便の圧力により容量を増加できる素材を用いても
良い。いづれの場合においても、薄く、強度があり柔ら
かい材質が望ましい。これらの材質はいづれも当業者に
公知であり適宜選択可能である。
【００１５】また、張り付け時の位置合わせを容易にす
るため、使い捨ておむつの場合は、少なくとも袋の底部
は透明である必要がある。また簡易トイレの場合は、袋
の底に丸みがあり袋の内側に突起する部分（４）を設
け、その突起が肛門に当たるように張り付けることで、
自分で便通過穴と肛門を位置合わせできるようにする。
るため、使い捨ておむつの場合は、少なくとも袋の底部
は透明である必要がある。また簡易トイレの場合は、袋
の底に丸みがあり袋の内側に突起する部分（４）を設
け、その突起が肛門に当たるように張り付けることで、
自分で便通過穴と肛門を位置合わせできるようにする。
【００１６】便収容用袋の入り口は粘着フィルムの便通
過穴（３）の周囲に隙間なく接続される。便通過穴の大
きさは、簡易トイレにおいては、張り付ける場所が多少
ずれても対応できるように余裕のある大きさがが必要と
なり、使い捨ておむつでは臀部の汚れを少なくするた
め、排便のため必要な最小限の大きさとすることが望ま
しい。
過穴（３）の周囲に隙間なく接続される。便通過穴の大
きさは、簡易トイレにおいては、張り付ける場所が多少
ずれても対応できるように余裕のある大きさがが必要と
なり、使い捨ておむつでは臀部の汚れを少なくするた
め、排便のため必要な最小限の大きさとすることが望ま
しい。
【００１７】粘着フィルムおよび便収容袋は、水洗トイ
レに廃棄可能なように、細菌などにより徐々に分解され
る素材であることが望ましい。さらに環境に配慮すれ
ば、分解しても無毒であることが必要である。
レに廃棄可能なように、細菌などにより徐々に分解され
る素材であることが望ましい。さらに環境に配慮すれ
ば、分解しても無毒であることが必要である。
【００１８】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げてさらに具体
的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用法等は、
本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更することがで
きる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に制限
されるものではない。
的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用法等は、
本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更することがで
きる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に制限
されるものではない。
【００１９】図１に実施例で製作した簡易トイレ／使い
捨ておむつの（ａ）上面図、（ｂ）側面図、（ｃ）裏面
図を示した。粘着フィルム（１）は市販の粘着テープを
用い、中央に直径３６ｍｍの穴を開けた。また便収容袋
（２）は市販のセロファンフィルム２枚を蛇腹になるよ
うに折った後、袋となるように接着剤で張り合わせ、さ
らに粘着フィルム部に接着剤を用いて粘着フィルム部の
穴の周りに袋の入口を隙間無く接着した。粘着フィルム
の粘着面保護には剥離紙として粘着テープを張り付けた
厚紙を用いた。図２に蛇腹構造の収納袋が伸張した状態
を示した。
捨ておむつの（ａ）上面図、（ｂ）側面図、（ｃ）裏面
図を示した。粘着フィルム（１）は市販の粘着テープを
用い、中央に直径３６ｍｍの穴を開けた。また便収容袋
（２）は市販のセロファンフィルム２枚を蛇腹になるよ
うに折った後、袋となるように接着剤で張り合わせ、さ
らに粘着フィルム部に接着剤を用いて粘着フィルム部の
穴の周りに袋の入口を隙間無く接着した。粘着フィルム
の粘着面保護には剥離紙として粘着テープを張り付けた
厚紙を用いた。図２に蛇腹構造の収納袋が伸張した状態
を示した。
【００２０】試作品を、収納袋にはあらかじめ少量の空
気を入れておき、便通過穴（３）の中心を肛門の位置に
合わせて臀部に粘着させた。空気を入れるのは便の収納
袋内での動きを良くするためである。試用した結果、密
閉状態で排便可能なこと、便の重量で粘着部が剥がれ落
ちないことが確認できた。
気を入れておき、便通過穴（３）の中心を肛門の位置に
合わせて臀部に粘着させた。空気を入れるのは便の収納
袋内での動きを良くするためである。試用した結果、密
閉状態で排便可能なこと、便の重量で粘着部が剥がれ落
ちないことが確認できた。
【００２１】また、排便後は臀部から粘着部を剥がし、
図３に示したように粘着面を二つ折りにして便を密封し
て、簡単、衛生的に便の処理を終了できた。
図３に示したように粘着面を二つ折りにして便を密封し
て、簡単、衛生的に便の処理を終了できた。
【００２２】このように実施例で製作した本発明の試作
品が、簡易トイレ／使い捨ておむつとして機能すること
は、明らかであろう。
品が、簡易トイレ／使い捨ておむつとして機能すること
は、明らかであろう。
【００２３】
【発明の効果】本発明を用いることにより、携帯性、収
納性が高い簡易トイレ製造が可能となる。災害時に断水
のため水洗トイレが使用不可能となり、極めて不衛生、
不快な状況が最近の日本の都市でも発生している。ま
た、交通機関の事故などで車中やトイレの無い場所に閉
じこめられる場合もある。本発明はこのような状況で特
に問題になる大便を無臭、衛生的に処理するための手段
を提供できるようになる。
納性が高い簡易トイレ製造が可能となる。災害時に断水
のため水洗トイレが使用不可能となり、極めて不衛生、
不快な状況が最近の日本の都市でも発生している。ま
た、交通機関の事故などで車中やトイレの無い場所に閉
じこめられる場合もある。本発明はこのような状況で特
に問題になる大便を無臭、衛生的に処理するための手段
を提供できるようになる。
【００２４】また、使い捨ておむつとして用いる場合、
特に介護の現場で、大便の処理が大幅に簡略化できる。
さらに便臭を防げるため、寝間着や寝具、部屋に臭いが
染みつくことが防止できる。このため、介護を行ってい
る側の肉体的、精神的な負担を大幅に低減できる。また
従来の使い捨ておむつと異なり、大便が臀部に広く付着
しないため、素材の工夫次第で披介護者にも快適な環境
が提供できる。
特に介護の現場で、大便の処理が大幅に簡略化できる。
さらに便臭を防げるため、寝間着や寝具、部屋に臭いが
染みつくことが防止できる。このため、介護を行ってい
る側の肉体的、精神的な負担を大幅に低減できる。また
従来の使い捨ておむつと異なり、大便が臀部に広く付着
しないため、素材の工夫次第で披介護者にも快適な環境
が提供できる。
【００２５】本発明品は、薄手の袋と粘着フィルムから
なる極めて小型、軽量なもので使用する材料は僅かであ
り、披介護者が毎日使用する使い捨ておむつの形態を考
えると、極めて省資源かつ安価なものを提供できるよう
になる。
なる極めて小型、軽量なもので使用する材料は僅かであ
り、披介護者が毎日使用する使い捨ておむつの形態を考
えると、極めて省資源かつ安価なものを提供できるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例における試作品の構成を示すた
めの上面図、側面図、下面図である。
めの上面図、側面図、下面図である。
【図２】本発明の実施例における便収容部を伸張した状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図３】本発明の実施例において便を密閉し処理する方
法を示す図である。
法を示す図である。
【符号の説明】 １ 粘着フィルム ２ 便収容袋 ３ 便通過穴 ４ 位置合わせ突起部（簡易トイレの場合）
【手続補正２】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
Claims (4)
- 【請求項１】 排便が通過できる穴を開けた粘着フィル
ムが肛門の周囲に密着するようにし、穴を通過した便
は、穴の周囲に入口が隙間なく接合された防臭・防水性
のある袋に閉じこめられる構造の張り付け型の簡易トイ
レ。 - 【請求項２】 請求項１と同一構造の張り付け型の使い
捨ておむつ。 - 【請求項３】 粘着フィルムを折って張り合わせること
で排便通過用の穴を閉じられる構造とすることで、便を
簡単に密封処理できるようにした請求項１，２の簡易ト
イレおよび使い捨ておむつ。 - 【請求項４】 便を収容する袋を蛇腹もしくは折り畳み
構造として小型化することで、装着時の異物感、蒸れを
低減し、携帯性を高めた請求項１，２の簡易トイレおよ
び使い捨ておむつ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37458699A JP2001145589A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 張り付け型簡易トイレ／使い捨ておむつ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37458699A JP2001145589A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 張り付け型簡易トイレ／使い捨ておむつ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001145589A true JP2001145589A (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=18504091
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37458699A Pending JP2001145589A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 張り付け型簡易トイレ／使い捨ておむつ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001145589A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008132193A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Kiyoshi Yoshimura | パッドおむつ |
| KR101237882B1 (ko) * | 2009-09-18 | 2013-03-28 | 박천표 | 인체용 대변 수집기 |
| WO2013105677A1 (ko) * | 2012-01-09 | 2013-07-18 | 이정화 | 인체용 대변 수집기 |
| JP2015057090A (ja) * | 2013-08-16 | 2015-03-26 | 由美子 太田 | 排泄物分離回収器及び自立支援下着 |
| CN112807154A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-05-18 | 西安建筑科技大学 | 一种一次性应急尿片 |
| CN112842763A (zh) * | 2021-01-27 | 2021-05-28 | 山东大学齐鲁医院 | 一种一次性大小便器具 |
-
1999
- 1999-11-22 JP JP37458699A patent/JP2001145589A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008132193A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Kiyoshi Yoshimura | パッドおむつ |
| JP4697548B2 (ja) * | 2006-11-29 | 2011-06-08 | 清 吉村 | おむつ |
| KR101237882B1 (ko) * | 2009-09-18 | 2013-03-28 | 박천표 | 인체용 대변 수집기 |
| WO2013105677A1 (ko) * | 2012-01-09 | 2013-07-18 | 이정화 | 인체용 대변 수집기 |
| CN104144661A (zh) * | 2012-01-09 | 2014-11-12 | 金敬勋 | 人体大便收集器 |
| AU2012365050B2 (en) * | 2012-01-09 | 2015-11-19 | Kyoung-Hun Kim | Collector for human feces |
| US10561523B2 (en) | 2012-01-09 | 2020-02-18 | Kyoung-Hun Kim | Collector for human feces |
| JP2015057090A (ja) * | 2013-08-16 | 2015-03-26 | 由美子 太田 | 排泄物分離回収器及び自立支援下着 |
| CN112807154A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-05-18 | 西安建筑科技大学 | 一种一次性应急尿片 |
| CN112842763A (zh) * | 2021-01-27 | 2021-05-28 | 山东大学齐鲁医院 | 一种一次性大小便器具 |
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