JP2023178192A - 男女兼用の使い捨ておむつ - Google Patents
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Abstract
【課題】おむつを衛生的で使い分けが容易な男女兼用の使い捨ておむつを提供する。【解決手段】長方形状をしたおむつの長手方向の中間に横断するようにしてＺ形をした２段の重ね折り部を形成し、下段の重ね折り部にて排出袋を形成し、上段の重ね折り部の上面にて陰嚢などの乗せ置き部を形成するとともに中央に長手方向の突条を設けて使い捨ておむつとし、男性用として使用するときは２段の重ね折り部の上面の乗せ置き部上に陰嚢と陰茎を乗せ置き、排出袋を大便などの溜部にして腰裏から陰嚢と陰茎を含めて腹側を包み、女性用として使用するときは重ね折りを解き延ばし開きしておむつを平面形状にして腰裏から腹上を包み、且つ突条を大陰唇部に挟み入れて使用し、また突条の一側に透水性を有す帯状体を設けて男性用として陰茎を覆い包み、女性用として二つ折りした帯状体を突条の周面に乗せ被せて大陰唇部周面に当てつけすることで尿を吸収させる。【選択図】図４
Description
本発明は男女兼用の使い捨ておむつに関するものである。
従来より使い捨ておむつは男女兼用となっているが、ゆるめの大便が排出されたとき男性の場合は陰嚢，陰茎の周囲にからみつき、女性の場合は大陰唇から小陰唇さらには膣口，外尿道口の方に回り込んで汚れてしまうため、おむつ交換の洗浄作業に難儀していた。
そのため男性用としてはおむつの中間部に横長孔状の陰嚢取出口を設けここから陰嚢を外側に取り出して大便から隔離するようにしたという特開平９-１３１３６７号公報がある。
また女性用としては大陰部が当たる中間部分に横方向に半円柱形状にて盛り上がった土手を設け、この土手の中央部分から腹部面の前方に向けて縦方向に立体的な盛り上がりを設け、この立体的な盛り上がりの後端に大陰唇のくぼみを塞ぐ楔形の切り込みを設けるという特許第６６６６９８９号公報がある。
しかしながら、どちらも男性用、女性用に特化しているために男女兼用にて使用することができないという課題がある。
このようにして男性用、女性用を各別に製造することはコストを高くするとともに、例えば介護施設・入院施設などで使用する際は男女用別に管理し使い分けしなければならない面倒が生ずるという課題がある。
本発明は、長方形状をしたおむつの長手方向の中間にＺ形をした２段の重ね折り部を設け、この重ね折り部の下段を解き剥がし容易に左右両端を接着してなる大便などの排出袋とし、上段の腹当て側の折り返し部の上面上を陰嚢などの乗せ置き部にするとともに上面中央から長手方向に有端の突条を設けて男女兼用の使い捨ておむつとする。
男性用として使用するときは大便などの排出袋の入口に尻を当て且つ乗せ置き部に陰嚢と陰茎を乗せ置きして後おむつの腹当て側を腹上に折り返して陰嚢と陰茎を包み、女性用として使用するときはＺ形の重ね折り部を解き剥がし延ばしして平面形にして上面上の突条を大陰唇部間に挟み入れるようにして腰裏から腹部を包んで使用する。
また、突条の一側に基端を留めて他端を自由端とする吸水性と透水性を有す帯状体を設ける。
男性用として使用するときは突条の脇に乗せ置いた陰茎を覆い包んで自由端を陰茎下に挟み入れ、女性用として使用するときは帯状体を二つ折りして突条の周面に被せ乗せて大陰唇部周面に当てつけて使用する。
男性用として使用するときは大便などの排出袋の入口に尻を当て且つ乗せ置き部に陰嚢と陰茎を乗せ置きして後おむつの腹当て側を腹上に折り返して陰嚢と陰茎を包み、女性用として使用するときはＺ形の重ね折り部を解き剥がし延ばしして平面形にして上面上の突条を大陰唇部間に挟み入れるようにして腰裏から腹部を包んで使用する。
また、突条の一側に基端を留めて他端を自由端とする吸水性と透水性を有す帯状体を設ける。
男性用として使用するときは突条の脇に乗せ置いた陰茎を覆い包んで自由端を陰茎下に挟み入れ、女性用として使用するときは帯状体を二つ折りして突条の周面に被せ乗せて大陰唇部周面に当てつけて使用する。
本発明は使い捨ておむつを名実共に男女兼用とすることで製造コストを低減することができるという効果を生ずる。
おむつが１種類となることで介護者・看護者の負担，在庫管理が容易になるという効果を生ずる。
帯状体を設けて使用するときは、排出された尿は帯状体を透しておむつの広い範囲に吸収されることとなって、尿を吸収することがないまま廃棄されてしまうおむつの無駄をなくすとともに、別個の男性用陰茎包み体や女性用の別個尿取り吸収体などを使用することなくして経済性を向上し且つ交換時の手間を軽減することができるので、災害時の避難中などにも至極便利に使用することができるという効果を生ずる。
１はおむつ
１ａはおむつの背当て側
１ｂはおむつの腹当て側
１ｃ，１ｄはＺ形をした２段の折り重ね
２ａ，２ａは軽接着部
３は大便などの排出袋
３ａは入口
４はＺ形をした２段の折り重ねのうち上段の腹当て側折り返し部上に設ける陰嚢・陰茎の乗せ置き部
５は突条
６は帯状体
１ａはおむつの背当て側
１ｂはおむつの腹当て側
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２ａ，２ａは軽接着部
３は大便などの排出袋
３ａは入口
４はＺ形をした２段の折り重ねのうち上段の腹当て側折り返し部上に設ける陰嚢・陰茎の乗せ置き部
５は突条
６は帯状体
本発明は長方形をしたおむつの長手方向の中間にＺ形をした２段の重ね折り部を設け、この重ね折り部の下段とおむつ１間を解き剥がし容易な軽接着部にて左右両端を塞いで大便などの排出袋を形成し、上段の折り返し部の上面を陰嚢などの乗せ置き部にするとともに、２段重ね折り部の上面中央から長手方向に有端の突条を設けて男女兼用の使い捨ておむつとする。
以下図面に基づいて実施例を説明する。
図１（ａ）に示すように、長方形状をしたおむつ１の長手方向の中間に横断する形にてＺ形をした２段折り重ね１ｃ，１ｄを設け、下段の折り重ね１ｃの左右両端をおむつ１との間で容易に剥がすことのできる軽接着部２ａ，２ａにて接着して大便などの排出袋３とし、排出袋３の入口３ａより上面腹当て側に折り返された上段の折り重ね１ｄの上面上を陰嚢と陰茎の乗せ置き部４にして且つ２段重ね折りの上面中央から長手方向に有端の突条５を設けて男女兼用の使い捨ておむつとする。
図１（ａ）に示すように、長方形状をしたおむつ１の長手方向の中間に横断する形にてＺ形をした２段折り重ね１ｃ，１ｄを設け、下段の折り重ね１ｃの左右両端をおむつ１との間で容易に剥がすことのできる軽接着部２ａ，２ａにて接着して大便などの排出袋３とし、排出袋３の入口３ａより上面腹当て側に折り返された上段の折り重ね１ｄの上面上を陰嚢と陰茎の乗せ置き部４にして且つ２段重ね折りの上面中央から長手方向に有端の突条５を設けて男女兼用の使い捨ておむつとする。
男性用として使用するときは、図２（ａ）に示すように、尻の肛門が排出袋３の入口３ａに向くようにしておむつ１の背当て側１ａを尻に当て、乗せ置き部４の上に陰嚢と陰茎を乗せ、次いで図２（ｂ）に示すように、おむつ１の腹当て側１ｂを腹上に折り返して陰嚢と陰茎を包んで使用する。陰嚢と陰茎は排出袋３から隔離されるので汚れることがなくなることで交換時の洗浄作業を容易にし、ふき取り紙などの使用量が少なくて済むこととなる。また腹当てによる引張にて排出袋３とその入口３ａの間隙が拡がって大便などが中に入りやすくなるものとなる。
なお、排出袋３の深さ（Ｚ形の折り重ね幅）は５０ｍｍ前後の深さがあれば排出された大便の溜部としての機能を充分に果たせることが実地試験にて判明している。
なお、排出袋３の深さ（Ｚ形の折り重ね幅）は５０ｍｍ前後の深さがあれば排出された大便の溜部としての機能を充分に果たせることが実地試験にて判明している。
女性用として使用するときは、排出袋３の左右両端の軽接着部２ａ，２ａを剥がして図３に示すように延ばし開きしておむつ１を平面形状にして、腰裏から腹部を包み、この際突条５を大陰唇部（小陰唇）に挟み入れるようにするのである。よって突条５にて膣口，外尿道口などが塞がれることで大便が回り込んで汚れなくなることで尿路感染を防止することができることとなる。また延ばし開きしておむつ１が背当て側に長くなったことで、大便の背中側からの漏れを防止することができることになる。
このようにして男性性器とその周辺は大便の付着がなく、女性性器は尿路感染を防止することができてともに衛生的となり、おむつ替えの際の洗浄作業が容易且つ迅速に行えることで清潔さを保つことができることになる。
図４乃至図６は第２実施例を示すもので、図４（ａ）に示すように突条５の一側に基端を留めて他端を自由端とする吸水性と透水性を有す帯状体６を設けたのである。
男性用として使用するときは、図５に示すように陰茎を突条５の脇に乗せ置いて帯状体６を覆い被せして自由端を陰茎下に挟み入れて止め、おむつ１の腹当て側１ｂを腹上に折り返して陰嚢と陰茎を包んで使用する。排出された尿は陰茎を覆った帯状体６を透しておむつ１の腹当て側１ｂの広い範囲に吸収されることとなり、おむつ１の吸水性能を広く無駄なく発揮できることでおむつの交換回数を減らすことができることとなる。
女性用として使用するときは、図６に示すように帯状体６を二つ折りして突条５の周面に乗せ被せて大陰唇部周面に当てつけて使用する。二つ折りした帯状体６にて尿をたくさん吸収してから帯状体６を透しておむつ１の広い範囲に吸収されることとなる。
以上のように別個の男性用陰茎包み体，女性用の別個の尿取り吸収体などを使用することなくして経済性を向上するとともに交換時の手間を軽減することができることとなる。その他の作用効果は第１実施例と同じである。
以上のように別個の男性用陰茎包み体，女性用の別個の尿取り吸収体などを使用することなくして経済性を向上するとともに交換時の手間を軽減することができることとなる。その他の作用効果は第１実施例と同じである。
なお、突条５と帯状体６は図４（ｂ）に示すように一体にて形成して乗せ置き部４上に接着留めすることもある。
おむつ１は公知の高分子水分吸収ポリマなどにてなる吸収材層の外面を防水シート、内面を浸透性シートにて包んでなり、尿は男女共に吸収材層に吸収されることで肌の濡れによる不快感を生じさせないものである。
さらに図示してないが周縁に尿等の滲み出しを防止するギャザー体を周設することもあり、また、おむつ１の背当て側の両側に腹側に回し止めすることのできるバンド帯を設けることで、おむつカバーを要することなくして単独にて装着することができるようにすることもある。また、おむつの寸法を大小にて形成することで幼児から老齢者までの男女兼用の使い捨ておむつとして使用することができる。
本発明は使い捨ておむつを名実共に男女兼用としたことで広く使用されるものである。
男性用として使用するときは、図５に示すように陰茎を突条５の脇に乗せ置いて帯状体６を覆い被せして自由端を陰茎下に挟み入れて止め、おむつ１の腹当て側１ｂを腹上に折り返して陰嚢と陰茎を包んで使用する。排出された尿は陰茎を覆った帯状体６を透しておむつ１の腹当て側１ｂの広い範囲に吸収されることとなり、おむつ１の吸水性能を広く無駄なく発揮できることでおむつの交換回数を減らすことができることとなる。帯状体６の端部を陰茎下に挟み入れて止めるに際しては帯状体６または突条５に公知の剥離紙付きの接着面を設けておいて接着止めするようにしてもよい。
Claims (2)
- 長方形をしたおむつの長手方向の中間にＺ形をした上下２段の重ね折り部を設けるとともにおむつと下段の重ね折り部間に解き外しの容易な軽接着部を左右端に有す大便などの排出袋を形成し、上段の重ね折り部の上面に陰嚢と陰茎の乗せ置き部を形成し、且つ２段重ね折りの上側に長手方向の突条を設けて使い捨ておむつとし、男性用として使用するときは排出袋の入口に尻を向けておむつを敷き入れて乗せ置き部上に陰嚢と陰茎を乗せ置き、おむつの腹当て側の折り返しにて陰嚢と陰茎を包み、女性用として使用するときは２段の重ね折り部を解き延ばして平面形状にして腰裏から腹上を包み、突条を大陰唇部に挟み入れて衛生的にすることを特徴とする男女兼用の使い捨ておむつ。
- 長方形をしたおむつの長手方向の中間にＺ形をした上下２段の重ね折り部を設けるとともにおむつと下段の重ね折り部間に解き外しの容易な軽接着部を左右端に有す大便などの排出袋を形成し、上段の重ね折り部の上面に陰嚢と陰茎の乗せ置き部を形成し、且つ２段重ね折りの上側に長手方向の突条と該突条の一側に基端を留めて他端を自由端とする透水性を有す帯状体を設けて使い捨ておむつとし、男性用として使用するときは排出袋の入口に尻を向けておむつを敷き入れて突条脇に陰茎を乗せ置いて帯状体にて陰茎を覆い包み、おむつの腹当て側の折り返しにて陰嚢と陰茎を包み、女性用として使用するときは該帯状体を二つ折りなどして突条の周面に乗せ被せて大陰唇部周面に当てつけするようにし、透水性の帯状体を介して排出された尿を腹当て側に折り返したおむつの広範囲に吸収させるようにした男女兼用の使い捨ておむつ。
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- 2023-01-12 JP JP2023003310A patent/JP2023178192A/ja active Pending
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