JPH10504488A - 男性用失禁用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 男性用失禁用具として有用な吸収体製品が明らかにされる。この製品は、貯蔵のための２次元的な構造と使用のための３次元的な構造との間を転換することができる。製品の内側部に置かれたひだを形成している折り目があり、これのため、内側部はひだ付きの形状から広げられた形状に広がることができ、更に、製品の周囲部は大きく広がることを防ぐために固定される。そこで、この製品は、貯蔵用の実質的に２次元的な平たい構造と使用のための３次元的なコップ状構造との間で操作することができる。この吸収体製品の製造方法も明らかにされる。

Description

【発明の詳細な説明】 男性用失禁用具発明の分野 本発明は、貯蔵用の２次元的構造と使用時の３次元的構造との間を変化し得る 男性用失禁用具として有用な吸収体製品に関する。発明の背景 尿失禁の経験者は、６０歳未満の社会在住者で約３％，６０歳以上では約１２ ％と見積もられる。エー・アール・ハーゾグ（A.R.Herzog）他の「社会居住者に おける尿失禁の罹患率及び発生率(Prevalence and Incidence of Urinary Incon tinence in Community-Dwelling Popula-tions)」Journal American Geriatric Society，vol.38，pp.278-281(1990)。これら男性の最大のグループには、その 失禁が前立腺の硬化（良性前立腺肥大）と組み合ったもの、又はこの症状に対す る外科処置の後遺症と組み合ったものが含まれる。このような人々にとって、一 般に少量であっても防護できないような尿の漏洩量は、その下着を、更にしばし ばその外側の衣服を濡らすに十分な量である。前立腺の問題は、老年男性にごく 普通に発生する。しかし、尿失禁の最初の兆候は５０歳代に現れ、症状は一般に 時間と共に悪化する。 尿漏れは一般に次の２条件下で生ずる。第１に、これは排尿後に発生すること が多い。前立腺に至る尿道末端部分が排尿中に空になり、そして直後に尿がゆっ くりと滴下する。この現象は排尿後滴下として知られている。第２に、セキ、ク シャミ及び同様なときに発生することがある。これは女性の緊張性失禁と類似し ている。いずれにしても、数時間にわたり５０ml以上漏れることは稀である。 特許及び販売文書に説明された幾つかの失禁用製品がある。男性用失禁用具の 一つの部類は外部カテーテル式である。この種類は、一般にドレナージバッグ内 に空けられるゴムのコンドームを備える。ドレナージバッグは、通常は脚に括り 付けられる。しかし、尿漏れが少量である大多数の活動的な男性にとっては、こ の形式の失禁用具は不必要に拘束的でありかつ過剰な防護を提供する。これは、 装着者がその袋を適正に空にすることを妨げ、親しい関係を妨害し、かつ陰茎の 皮膚が常に尿に浸るため皮膚に障害を与えるという現実の危険性が存在する。加 えて、ドレナージバッグは衣服の下でかさばり、かつ頻繁な衣類の洗濯又は交換 を必要とする。 男性用失禁用具の２番目の部類は、少なくも陰茎の尖端部を入れるようにデザ インされた使捨て式のポーチである。この形式の用具の例は、かかるポーチを図 解するラーコの米国特許Des.２６３１６９号、及び陰茎の尖端部を密閉し得る使 捨て式のシースを開示するスミスの米国特許第４６０１７１６号に明らかにされ る。これらの製品は適正に位置決めすることが困難であり、動きにより移動しや すくかつ陰茎が引っ込まないことが必要である。 近年、装着者の陰茎と陰嚢の両者を密閉する使捨て式ポーチの変更例が開発さ れた。かかる用具の一例がルーヤコースの米国特許第４６７５０１２号に明らか にされている。この特許は、全体的に三角形の開口を有するポーチであって、そ の三角形の１辺を上部生殖器域に平らにあてがい、三角形開口の他の２辺を股に 延ばし陰嚢の後方で合わせる男性器用の深い使捨て式ポーチを明らかにする。こ のポーチは、使捨て材料のシートの部分を折り固定することにより形成され、或 いは柔らかい発泡 シートを成型し又は変形させることにより形成することができる。 このため、確実に少量の尿を捕捉できかつ使用者の日常生活に与える拘束が最 小で製造の容易な男性用失禁用具が要求される。かかる製品は、非常に薄く、か つ貯蔵のための２次元的な構造と使用のために３次元的な構造との間で転換可能 であることが好ましい。発明の概要 液体透過性で身体に面する面、液体不透過性で下着に面する面、及びこれら２ 面間の吸収体構造を有し、軽度の失禁男性に有用な新規な男性用失禁用製品を考 案した。この製品は周囲部と内側部とを有し、周囲部は大きく広がらないように 固定され、内側部は、実質的に平らな構造と使用のための３次元的なコップ状構 造との間で関節運動ができるようにひだが付けられる。この製品は使用者の衣服 に製品を固定する手段を有することもできる。 上述の製品は、液体不透過性のバリヤ層と液体透過性のカバー層との間に配置 されかつこれらと流体の流動し得る状態にある吸収体層を有する複合吸収体構造 の連続ウェブにひだを付けることにより、これを形成することができる。連続ウ ェブは、幅寸法より相当に大きな長さ寸法を有することが好ましい。吸収体製品 の周囲部は、ひだが周囲部において大きく広がることを防ぐように、ひだの付け られた場所を処理することが好ましい。次いで、連続ウェブから、仕上がり吸収 体製品を取り出すことができる。別の実施例においては、個別のカバー、バリヤ 及び吸収体層は、複合構造に組み合わせられるより前にひだが付けられる。図面の簡単な説明 図１は実質的に平らな形状にある失禁用製品の身体に面する側の平面 図である。 図２は図１の失禁用製品の下着に面する側の平面図である。 図３は図２の線III-IIIに沿った断面図である。 図４は広がった形状における図１−３の失禁用製品の斜視図である。 図５は図１−３の失禁用製品に有用なひだ付け前の吸収体構造の平面図である 。 図６ａ及び６ｂは図１−３の失禁用製品の別の実施例の図３と同様な断面図で ある。 図７は実質的に平らな形状における失禁用製品の別の実施例の身体に面する側 の平面図である。 図８は図７の線VIII-VIIIに沿った断面図である。 図９は広がった形状における図７−８の失禁用製品の斜視図である。 図１０は実質的に平らな形状における失禁用製品の別の実施例の身体に面する 側の平面図である。 図１１は図１０の線XI-XIに沿った断面図である。 図１２は広がった形状における図１０−１１の失禁用製品の斜視図である。 図１３は広がった形状における失禁用製品の別の実施例の側面図である。 図１４は広がった形状における図１３の失禁用製品の側面図である。 図１５は実質的に平らな形状における失禁用製品の別の実施例の身体に面する 側の平面図である。 図１６は広がった形状における図１５の失禁用製品の側面図である。 図１７は実質的に平らな形状における失禁用製品の別の実施例の身体 に面する側の平面図である。 図１８は広がった形状における図１７の失禁用製品の側面図である。発明の詳細な説明 図１−４を参照し、液体透過性で身体に面している側１２及び液体不透過性の バリヤ層１４を有する男性用の失禁用製品１０が明らかにされる。この製品１０ は周囲部１６と内側部１８とを持つ。周囲部１６は大きく広がることを防ぐよう に固定され、一方、内側部１８はこれを広がった形状（図４）に操作できるよう に自由に動き得るひだ２２を形成している複数の折り目２０を持つ。ひだ２２は 周囲部１６に広がり得るが、折り目２０は周囲部に固定され、この折り目が伸ば され広がることを防ぐ。周囲部１６は、これを失禁用製品１０の構成要素の広が ることに抵抗する有用な適宜の手段により処理することができる。有効な処理用 手段の代表的なものは、限定するものではないが、加熱接合、巻縮、ミシン縫、 接着、ステープル、及び同等作業が含まれる。周囲部１６は多少の限定された伸 びを許すように弾性手段（図示せず）を組み込むこともできる。弾性手段が周囲 部１６の大きな伸びを制限することは言うまでもない。周囲部１６は、その外側 の縁において固定し、或いは外側の縁から約１cm内で固定することができる。周 囲部１６は外側の縁から約５mm内で固定されることが好ましい。 液体透過性で身体に面している面１２は、これをカバーシートのような別の構 成要素とし、或いは失禁用製品１０の吸収体コア２４の露出面とすることができ る。カバーシートとして有用な材料には、限定するものではないが、編物、布、 不織布、穴空きのフィルムと織物、及び同等品が含まれる。カバーシートは、吸 収体コア２４の露出面に固定でき（例 えば、図３参照）、或いは単なるカバーとして吸収体コア２４を囲うことができ る（例えば、図６参照）。カバーシートを吸収体コア２４に固定する場合は、カ バーシートをこの面に所々で又は完全に取り付けることができる。この取付けは 、これをエンボシング、接着、加熱接着及び同等技術により形成することができ る。カバーシートが単に吸収体コア２４を包むだけの場合は、カバーシートは周 囲部１６においてのみ吸収体コア２４に取り付け、或いは吸収体コア２４に全く 取り付けないことができる。例えば、吸収体コア２４だけをバリヤ層１４に固定 することができる。 失禁用製品１０の液体不透過性のバリヤ層１４は、限定するものではないが、 プラスチックフィルム、不透過性の布、柔軟なポリマー発泡体のシェル及び同等 品とすることができる。バリヤ１４は、畳まれた２次元的構造と広げられた３次 元的構造との間を容易に動く柔軟な材料であることが好ましい。 吸収体コア２４は、予防衛生、婦人衛生、乳児用おむつ、又は成人用失禁用製 品に通常使用される適宜の吸収構造体とすることができる。吸収体コアは薄い吸 収体構造より形成され、この吸収体は、紡績時に結合し熔融し膨れカーディング し結合したステープルファイバーを含んだ合成繊維、及び木材パルプ、安定化木 材パルプ、超吸収剤を有する木材パルプ、ピートマスボード、テッシュペーパー 、巻縮ふとん綿のような繊維素繊維、及び同等品である。「薄い」吸収体構造は 、厚さが約５mm以下、好ましくは約３mm以下である。従って、３層の吸収体構造 を有するひだの付けられた吸収体コアは、総厚さが好ましくは約１.５cm以下、 より好ましくは約１cm以下である。折られた２次元形状と延ばされた３ 次元構造との間の関節運動中における製品の一体性を確保するために、吸収体構 造は少なくも約４.５４g（０.０１ポンド）の引張り強さを持つことが好ましい 。より特別には、引張り強さは少なくも約２２.７g（０.０５ポンド）である。 吸収体コアは、少なくも尿２０mlの容量を有することが好ましい。より特別に は、この容量は約２０から１００ml、そして最も好ましくは約２０から５０mlで ある。容量を増やすために、吸収体コア２４内に超吸収剤を入れることができる 。超越吸収剤には、限定するものではないが、ポリアクリレート、多糖類のよう な改質又は自然の再生ポリマー、ヒドロコロイド、架橋非イオンポリマー、イソ ブチレン−無水マレイン酸コポリマー、及び同等品が含まれる。超吸収材料は粉 末又は繊維状にすることができる。好ましくは超吸収材料は粉末又は繊維状にさ れたポリアクリレート超吸収剤である。 吸収体製品の構成要素及び複合構造は使捨て式とすることができ、或いは耐久 品、即ち数回の使用のための洗浄に耐え得るものとすることができる。当業者は 上に揚げた大部分の構成要素が、使捨て式製品及び耐久製品の双方に有用である ことを認めるであろう。 失禁用製品は、カバーシート１２である第１の層、吸収体コア２４である第２ の層、及びバリヤ材料１４である第３の層を有する複合吸収材料の連続ウェブを 形成することにより作ることができる。この複合ウェブは、連続ウェブが自動製 造方法に有用であるので、幅寸法より実質的に大きな長さ寸法を有することが好 ましい。。この材料は、例えば、これを型により切断し、図５に示されたような ブランク材２６を形成する。次いで、このブランク材２６は、図１−３に示され る失禁用製品１０と なるように折り線２０に沿ってひだが付けられる。このとき、製品１０の操作中 にひだ２２が大きく広がることを防ぐために周囲部１６が処理される。この処理 は、ひだを完全に固定し、或いは弾性体のような広がり得る手段を使用すること ができる。この材料は、ブランク材に切断されるより前にひだ付けできることは 勿論であり、実際上、一連の製品を材料から型抜きし又は切断するより前に供給 材料にひだ付けすることができる。これらのひだは、幾つかの切り出された製品 のひだを形成する少なくも１個の長手方向のひだの形とすることができ、或いは 一連の横断方向のひだであって少なくもその１個が各製品に置かれる形式とする ことができる。 この製品を作る別の方法は、カバーシート１２、吸収体コア２４、及びバリヤ 材料１４を別々に切断し、ひだを付けることである。これら材料をこのように別 々に作ることにより、図６ａ及び６ｂに示されるような製品の変更が可能である 。この実施例においては、カバーシート１２は４個だけの折り目２０ａを有し、 一方、吸収体コア幅８個の折り目２０ｂを有し、そしてバリヤは１２個の多い折 り目２０ｃを持つ。各材料における折り目２０の数の増加により、製品の各側に 使用される材料の量を変えることができる。従って、製品の身体に面する凹の側 １２は、下着に面する凸の側１４のように多くの材料を使用しない。更に、この 実施例は、製品のカバーシート１２と周囲部１６のバリヤ材１４との間の接合部 に固定されない吸収体コア２４の使用を示す。この場合も、製品を形成する種々 の層は、層状の供給材料を形成するように組み合わせる前にこれらにひだを付け ることができる。次いで、この層状にされ折られた供給品から製品を切り出し、 又は型抜きすることができる。 本発明の別の実施例が図７−９に明らかにされる。この実施例は図１−４の実 施例と同様ではあるが、かなり多くの折り目とひだとがある。特に、失禁用製品 ７０は、これも身体に面する側７２、及び吸収体コア７６を囲み下着に面する側 ７４を持つ。この実施例においても周囲部７８は固定され、かつ製品の内側部８ ４にはひだ８２を形成している複数の折り目８０がある。このとき、製品は、図 ７及び８に示されたような２次元的構造と図９に示された３次元的構造との間で 操作することができる。 本発明のなお別の実施例が図１０−１２に明らかにされる。この場合も、製品 １００は、身体に面する側１０２、下着に面する側１０４、及び吸収体コア１０ ６を持つ。製品１００の周囲部１０８は固定され、内側部１１０はひだ１１４を 形成している複数の折り目１１２を持つ。折り目１１２は実質的に互いに平行に 配置され、かつこれらは一般に三角形の失禁用製品１００の左右の辺の輪郭に従 ったＵ字形にされる。折り目１１２及びひだ１１４は、貯蔵のために製品が本質 的に２次元的な形状に潰されたとき、身体に面する面１００が本質的に平らにな るように配置される。 更に別の実施例が図１３及び１４に示される。製品１３０は身体に面する側１ ３２、下着に面する側１３４、及び吸収体コア（図示せず）を持つ。製品１３０ の周囲部１３６は固定され、内側部１３８はひだ１４２を形成している複数の折 り目１４０を持つ。折り目１４０は本質的に互いに平行に配置され、かつこれら は本質的に三角形の失禁用製品１３０の左右の辺の輪郭に従ったＵ字形にされる 。しかし、この実施例においては、折り目１４０とひだ１４２とはアコーディオ ン状に配置される。 失禁用製品１３０が使用前の貯蔵のために潰されたときは、この本質的に２次元 的な形状は、製品１３０の頂部１４４から底部１４６に向かってその厚さが増加 している。 別の実施例が図１５及び１６に示される。製品１５０は身体に面する側１５２ 、下着に面する側１５４、及び吸収体コア（図示せず）を持つ。製品１５０の周 囲部１５６は固定され、内側部１５８はひだ１６２を形成している複数の折り目 １６０を持つ。折り目１６０は本質的に互いに平行に同心状に配置される。折り 目１６０は、男性器を快適に保持するように実質的にピラミッド状に広がるよう に配置される。特に、折り目１６０は、その形状が実質的に三角形である。この 場合も、失禁用製品１５０は、使用前は、これを本質的に２次元的な形状で貯蔵 するために潰すことができる。 最後の実施例が図１７及び１８に示される。製品１７０は、身体に面する側１ ７２、下着に面する側１７４、及び吸収体コア（図示せず）を持つ。周囲部１７ ６は固定され、内側部１７８はひだ１８２を形成している複数の折り目１８０を 持つ。折り目１８０は、ほぼ中央に置かれた円盤１８４から曲線的に放射するよ うに配置され形作られる。従って、製品１７０は、中央円盤１８４を旋回させる ことにより、使用前の本質的に平らな２次元的形状から使用のための３次元的な コップ状の容器に操作することができる。 上述の明細及び図面は、ここに明らかにされる本発明の完全かつ限定するもの ではない理解を支援するために与えられた。本発明の精神及び範囲から離れるこ となく本発明の多くの変更及び具体例が可能であり、本発明は以下の請求項に帰 する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年７月２４日 【補正内容】 尿漏れは一般に次の２条件下で生ずる。第１に、これは排尿後に発生すること が多い。前立腺に至る尿道末端部分が排尿中に空になり、そして直後に尿がゆっ くりと滴下する。この現象は排尿後滴下として知られている。第２に、セキ、ク シャミ及び同様なときに発生することがある。これは女性の緊張性失禁と類似し ている。いずれにしても、数時間にわたり５０ml以上漏れることは稀である。 特許及び販売文書に説明された幾つかの失禁用製品がある。男性用失禁用具の 一つの部類は外部カテーテル式である。この種類は、一般にドレナージバッグ内 に空けられるゴムのコンドームを備える。ドレナージバッグは、通常は脚に括り 付けられる。しかし、尿漏れが少量である大多数の活動的な男性にとっては、こ の形式の失禁用具は不必要に拘束的でありかつ過剰な防護を提供する。これは、 装着者がその袋を適正に空にすることを妨げ、親しい関係を妨害し、かつ陰茎の 皮膚が常に尿に浸るため皮膚に障害を与えるという現実の危険性が存在する。加 えて、ドレナージバッグは衣服の下でかさばり、かつ頻繁な衣類の洗濯又は交換 を必要とする。 男性用失禁用具の２番目の部類は、少なくも陰茎の尖端部を入れるようにデザ インされた使捨て式のポーチである。この形式の用具の例は、かかるポーチを図 解するラーコの米国特許Des.２６３１６９号とＦＲ−Ａ−２５３０３２３号、及 び陰茎の尖端部を密閉し得る使捨て式のシースを開示するスミスの米国特許第４ ６０１７１６号に明らかにされる。これらの製品は適正に位置決めすることが困 難であり、動きにより移動しやすくかつ陰茎が引っ込まないことが必要である。 近年、装着者の陰茎と陰嚢の両者を密閉する使捨て式ポーチの変更例 が開発された。かかる用具の一例がルーヤコースの米国特許第４６７５０１２号 に明らかにされている。この特許は、全体的に三角形の開口を有するポーチであ って、その三角形の１辺を上部生殖器域に平らにあてがい、三角形開口の他の２ 辺を股に延ばし陰嚢の後方で合わせる男性器用の深い使捨て式ポーチを明らかに する。このポーチは、使捨て材料のシートの部分を折り固定することにより形成 され、或いは柔らかい発泡シートを成型し又は変形させることにより形成するこ とができる。この形式の用具の別の例がＦＲ−Ａ−２５２７９２３号に見いださ れ、これは長方形で綿毛のようなパルプを充填した衛生失禁用製品を明らかにし ている。 このため、確実に少量の尿を捕捉できかつ使用者の日常生活に与える拘束が最 小で製造の容易な男性用失禁用具が要求される。かかる製品は、非常に薄く、か つ貯蔵のための２次元的な構造と使用のために３次元的な構造との間で転換可能 であることが好ましい。発明の概要 液体透過性で身体に面する面、液体不透過性で下着に面する面、及びこれら２ 面間の吸収体構造を有し、軽度の失禁男性に有用な新規な男性用失禁用製品を考 案した。この製品は周囲部と内側部とを有し、周囲部は大きく広がらないように 固定され、内側部は、実質的に平らな構造と使用のための３次元的なコップ状構 造との間で関節運動ができるようにひだが付けられる。この製品は使用者の衣服 に製品を固定する手段を有することもできる。 上述の製品は、液体不透過性のバリヤ層と液体透過性のカバー層との間に配置 されかつこれらと流体の流動し得る状態にある吸収体層を有す る複合吸収体構造の連続ウェブにひだを付けることにより、これを形成すること ができる。連続ウェブは、幅寸法より相当に大きな長さ寸法を有することが好ま しい。吸収体製品の周囲部は、ひだが周囲部において大きく広がることを防ぐよ うに、ひだの付けられた場所を処理することが好ましい。次いで、連続ウェブか ら、仕上がり吸収体製品を取り出すことができる。別の実施例においては、個別 のカバー、バリヤ及び吸収体層は、複合構造に組み合わせられるより前にひだが 付けられる。 吸収体コア２４は、予防衛生、婦人衛生、乳児用おむつ、又は成人用失禁用製 品に通常使用される適宜の吸収構造体とすることができる。吸収体コアは薄い吸 収体構造より形成され、この吸収体は、紡績時に結合し熔融し膨れカーディング し結合したステープルファイバーを含んだ合成繊維、及び木材パルプ、安定化木 材パルプ、超吸収剤を有する木材パルプ、ピートマスボード、テッシュペーパー 、巻縮ふとん綿のような繊維素繊維、及び同等品である。「薄い」吸収体構造は 、厚さが約５mm以下、好ましくは約３mm以下である。従って、３層の吸収体構造 を有するひだの付けられた吸収体コアは、総厚さが好ましくは約１.５cm以下、 より好ましくは約１cm以下である。折られた２次元形状と延ばされた３次元構造 との間の関節運動中における製品の一体性を確保するために、吸収体構造は少な くも約０.０２N/幅cm（０.０１ポンド/幅インチ）の引張り強さを持つことが好 ましい。より特別には、引張り強さは少なくも約０.０９N/幅cm（０.０５ポンド /幅インチ）である。 吸収体コアは、少なくも尿２０mlの容量を有することが好ましい。より特別に は、この容量は約２０から１００ml、そして最も好ましくは約２０から５０mlで ある。容量を増やすために、吸収体コア２４内に超吸収剤を入れることができる 。超越吸収剤には、限定するものではないが、ポリアクリレート、多糖類のよう な改質又は自然の再生ポリマー、ヒドロコロイド、橋かけ結合の非イオンポリマ ー、イソブチレン−無水マレイン酸のコポリマー、及び同等品が含まれる。超吸 収材料は粉末又は繊維状にすることができる。好ましくは超吸収材料は粉末又は 繊維状にされたポリアクリレート超吸収剤である。 吸収体製品の構成要素及び複合構造は使捨て式とすることができ、或 いは耐久品、即ち数回の使用のための洗浄に耐え得るものとすることができる。 当業者は上に揚げた大部分の構成要素が、使捨て式製品及び耐久製品の双方に有 用であることを認めるであろう。 最後の実施例が図１７及び１８に示される。製品１７０は、身体に面する側１ ７２、下着に面する側１７４、及び吸収体コア（図示せず）を持つ。周囲部１７ ６は固定され、内側部１７８はひだ１８２を形成している複数の折り目１８０を 持つ。折り目１８０は、ほぼ中央に置かれた円盤１８４から曲線的に放射するよ うに配置され形作られる。従って、製品１７０は、中央円盤１８４を旋回させる ことにより、使用前の本質的に平らな２次元的形状から使用のための３次元的な コップ状の容器に操作することができる。 請求の範囲 １．男性用失禁用具として有用な吸収体製品であって、表面が身体に面してい る流体透過物（１２；７２；１０２；１３２；１５２；１７２）、液体不透過性 の面（１４；７４；１０４；１３４；１５４；１７４）、及びこれらの間の少な くも約０.０２N/幅cm（０.０１ポンド/幅インチ）の引張り強さを有する薄い吸 収体構造（２４；７６；１０６）を備え、（Ａ）本製品は周囲部（１６；７８； １０８；１３６；１５６；１７６）と内側部（１８；８４；１１０；１３８；１ ５８；１７８）とを有し、（Ｂ）身体に面する面（１２；７２；１０２；１３２ ；１５２；１７２）と液体不透過性面（１４；７４；１０４；１３４；１５４； １７４）とが吸収体構造（２４；７６；１０６）を実質的に囲み、（Ｃ）製品は 、内側部（１８；８４；１１０；１３８；１５８；１７８）が折り畳まれた形状 から広げられた形状に広がり得るように少なくも１個のひだ（２２；８２；１１ ４；１４２；１６２；１８２）を有し、（Ｄ）製品の周囲部（１６；７８；１０ ８；１３６；１５６；１７６）は男性の恥骨に相当しかつ大きく広がることに抵 抗するように全体的に三角の形状に配列され形作られ、更に製品を実質的に２次 元的な平坦な構造と使用のための３次元的なコップ状構造との間で関節運動させ ることができる 吸収体製品。 ２．複数のひだ（２２；８２；１１４；１４２；１６２；１８２）を有する請 求項１の製品。 ３．ひだ（２２；８２；１１４；１４２；１６２）が実質的に平行である請求 項２の製品。 ４．ひだ（１６２）が実質的に同心状である請求項２の製品。 ５．ひだ（２２；８２；１１４；１４２；１６２；１８２）が実質的に等間隔 である請求項２の製品。 ６．ひだ（１８２）が内側部（１７８）の中心部分から周囲部（１７６）に向 かって放射状に伸びる請求項２の製品。 ７．少なくも１個のひだ（２２；８２；１１４；１４２；１８２）が内側部（ １８；８４；１１０；１３８；１５８；１７８）を横切って周囲部（１６；７８ ；１０８；１３６；１５６；１７６）に伸び、かつ少なくも１個のひだ（２２； ８２；１１４；１４２；１８２）が大きく広がることに抵抗するために周囲部（ １６；７８；１０８；１３６；１５６；１７６）において拘束される請求項１の 製品。 ８．製品が最大幅寸法より小さくない最大長さ寸法を有する請求項１の製品。 ９．製品が長手方向軸線まわりに実質的に対称であり、かつ長手方向軸線が長 さ寸法と一致す請求項８の製品。 １０．少なく１個のひだ（２２；８２）が長手方向軸線と実質的に直角である 請求項９の製品。 １１．少なく１個のひだ（２２；８２；１１４；１４２；１６２；１８２）が 長手方向軸線と実質的平行である請求項９の製品。 １２．吸収体構造（２４；７６；１０６）が超吸収材料を備える請求項１の製 品。 １３．周囲部（１６；７８；１０８；１３６；１５６；１７６）が接着密閉さ れる請求項１の製品。 １４．周囲部（１６；７８；１０８；１３６；１５６；１７６）が弾性手段を 備える請求項７の製品。 １５．少なく１個のひだ（２２；８２）が製品の第１の縁から製品の内側部（ １８；８４）を横切り、製品の第２の縁に伸びる請求項１の製品。 １６．少なくも１個のひだ（２２；８２）が広がりを防ぐように製品の第１の 縁に固定され、製品の内側部（１８；８４）を横切る広がりを許すように固定さ れず、更に製品の第２の縁に固定される請求項１５の製品。 １７．尿約１００mlより少ない吸収容量を有する請求項１の製品。 １８．男性用失禁用製品として有用な吸収体製品の製造方法であって、 ａ）液体不透過性のバリヤ層と液体透過性のカバー層との間に配置されかつこ れらと流体の流動し得る吸収体層を備えた複合吸収体構造の連続ウェブにひだを 付け、この連続ウェブは幅寸法より実質的に大きな長さ寸法を有し、 ｂ）吸収体製品の周囲部を定め、 ｃ）ひだを付けられた場所が大きく広がることに抵抗するように吸収体製品の 周囲部を処理し、 ｄ）連続ウェブから吸収体製品を取り出す 諸段階を含んだ方法。 １９．吸収体製品の周囲部を定める段階がひだ付け段階より前に行われる請求 項１８の方法。 ２０．吸収体製品の周囲部を定める段階がひだ付け段階の後で行われる請求項 １８の方法。 ２１．吸収体製品の周囲部を定める段階が周囲部の少なくも一部の高密度化を 含む請求項１８の方法。 ２２．吸収体製品が連続ウェブの長手方向寸法と実質的に直角な主軸を有する 請求項１８の方法。 ２３．吸収体製品が連続ウェブの長手方向寸法と実質的に平行な主軸を有する 請求項１８の方法。 ２４．だ付け段階が連続ウェブにおける少なくも１個の長手方向のひだの形成 を含む請求項１８の方法。 ２５．ひだ付け段階が連続ウェブにおける少なくも１個の横断方向のひだの形 成を含む請求項１８の方法。 ２６．男性用失禁用具として有用な吸収体製品を作る方法であって、 ａ）液体透過性のカバー層の連続ウェブにひだを付け、カバー層の連続ウェブ は幅寸法より実質的に大きな長さ寸法を有し、 ｂ）液体不透過性のバリヤ層の連続ウェブにひだを付け、バリヤ層の連続ウェ ブは幅寸法より実質的に大きな長さ寸法を有し、 ｃ）吸収体層の連続ウェブにひだを付け、吸収体層の連続ウェブは幅寸法より 実質的に大きな長さ寸法を有し、 ｄ）吸収体層を液体不透過性のバリヤ層とカバー層との間に配置しかつこれら と流体の流動し得る状態で、ひだの付けられた連続ウェブを複合構造に組み合わ せ、 ｅ）吸収体製品の周囲部を定め、 ｆ）ひだを付けられた場所が大きく広がることに抵抗するように吸収体製品の 周囲部を処理し、 ｇ）連続ウェブから吸収体製品を取り出す 諸段階を含んだ方法。 ２７．吸収体製品の周囲部を定める段階が周囲部の少なくも一部の高 密度化を含む請求項２６の方法。 ２８．ひだ付け段階が連続ウェブに少なくも１個の長手方向のひだの形成を含 む請求項２６の方法。 ２９．ひだ付け段階が連続ウェブに少なくも１個の横断方向のひだの形成を含 む請求項２６の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．男性用失禁用具として有用な吸収体製品であって、表面が身体に面してい る流体透過物、液体不透過性の面、及びこれらの間で幅２５．４mm（１インチ） 当たり少なくも約４.５４g（０.０１ポンド）の引っ張り強さを有する薄い吸収 体構造を備え、（１）本製品は周囲部と内側部とを有し、（２）身体に面する面 と液体不透過性面とが吸収体構造を実質的に囲み、（３）製品は、内側部が折り 畳まれた形状から広げられた形状に広がり得るように製品の内側部に置かれた少 なくも１個のひだを有し、（４）製品の周囲部は大きく広がることに抵抗するよ うに配列され形作られ、これにより製品を実質的に２次元的な平坦な構造と使用 のための３次元的なコップ状構造との間で関節運動させることができる吸収体製 品。 ２．複数のひだを有する請求項１の製品。 ３．ひだが実質的に平行である請求項２の製品。 ４．ひだが実質的に同心状である請求項２の製品。 ５．ひだが実質的に等間隔である請求項２の製品。 ６．ひだが内側部の中心部分から周囲部に向かって放射状に伸びる請求項２の 製品。 ７．少なくも１個のひだが内側部を横切って周囲部に伸びかつ周囲部において 拘束される請求項１の製品。 ８．製品が最大幅寸法より小さくない最大長さ寸法を有する請求項１の製品。 ９．製品が長手方向軸線まわりに実質的に対称であり、かつ長手方向軸線が長 さ寸法と一致す請求項８の製品。 １０．少なく１個のひだが長手方向軸線と実質的に直角である請求項９の製品 。 １１．少なく１個のひだが長手方向軸線と実質的平行である請求項９の製品。 １２．男性の恥骨と一致するように一般に三角の形状を有する請求項８の製品 。 １３．吸収体構造が超吸収材料を備える請求項１の製品。 １４．周囲部が接着密閉される請求項１の製品。 １５．周囲部が大きく広がることに抵抗するように拘束され弾性手段を備える 請求項１の製品。 １６．少なく１個のひだが製品の第１の縁から製品の内側部を横切り、製品の 第２の縁に伸びる請求項１の製品。 １７．少なくも１個のひだが広がりを防ぐように製品の第１の縁に固定され、 製品の内側部を横切る広がりを許すように固定されず、更に製品の第２の縁に固 定される請求項１５の製品。 １８．薄い吸収体構造が少なくも１個のひだを有する請求項１の製品。 １９．尿約１００mlより少ない吸収容量を有する請求項１の製品。 ２０．薄い吸収体構造は、３次元構造に関節運動したとき、用具を本質的に完 全に満たす請求項１の製品。 ２１．男性用失禁用具として有用な吸収体製品であって、身体に面している液 体透過物、液体不透過性の面、及びこれらの間で幅２５.４mm（１インチ）当た り少なくも４.５４g（０.０１ポンド）の引っ張り強さと約１００mlより少ない 尿の吸収能力を有する薄くてひだの付けられた吸収体構造を備え、（１）本製品 は本質的に三角形状の周囲部と内側 部とを有し、（２）身体に面する面と液体不透過性面とが吸収体構造を実質的に 囲み、（３）製品は、内側部が折り畳まれた形状から広げられた形状に広がり得 るように製品の内側部に置かれた少なくも１個のひだを有し、（４）製品の周囲 部は大きく広がることに抵抗するように配列され形作られ、これにより製品は実 質的に２次元的な平坦な構造と使用のための３次元的なコップ状構造との間で関 節運動ができ、更に（５）３次元的構造に関節運動されたときに薄い吸収体構造 が用具を完全に満たす 吸収体製品。 ２２．男性用失禁用製品として有用な吸収体製品の製造方法であって、 ａ）液体不透過性のバリヤ層と液体透過性のカバー層との間に配置されかつこ れらと流体の流動し得る吸収体層を備えた複合吸収体構造の連続ウェブにひだを 付け、この連続ウェブは幅寸法よりかなり大きな長さ寸法を有し、 ｂ）吸収体製品の周囲部を定め、 ｃ）ひだを付けられた場所が大きく広がることに抵抗するように吸収体製品の 周囲部を処理し、 ｄ）連続ウェブから吸収体製品を取り出す 諸段階を含んだ方法。 ２３．吸収体製品の周囲部を定める段階がひだ付け段階より前に行われる請求 項２２の方法。 ２４．吸収体製品の周囲部を定める段階がひだ付け段階の後で行われる請求項 ２２の方法。 ２５．吸収体製品の周囲部を定める段階が周囲部の少なくも一部の高 密度化を含む請求項２２の方法。 ２６．吸収体製品が連続ウェブの長手方向寸法と実質的に直角な主軸を有する 請求項２２の方法。 ２７．吸収体製品が連続ウェブの長手方向寸法と実質的に平行な主軸を有する 請求項２２の方法。 ２８．ひだ付け段階が連続ウェブにおける少なくも１個の長手方向のひだの形 成を含む請求項２２の方法。 ２９．ひだ付け段階が連続ウェブにおける少なくも１個の横断方向のひだの形 成を含む請求項２２の方法。 ３０．請求項２２の方法により作られる吸収体製品。 ３１．男性用失禁用具として有用な吸収体製品を作る方法であって、 ａ）液体透過性のカバー層の連続ウェブにひだを付け、カバー層の連続ウェブ は幅寸法よりかなり大きな長さ寸法を有し、 ｂ）液体不透過性のバリヤ層の連続ウェブにひだを付け、バリヤ層の連続ウェ ブは幅寸法よりかなり大きな長さ寸法を有し、 ｃ）吸収体層の連続ウェブにひだを付け、吸収体層の連続ウェブは幅寸法より かなり大きな長さ寸法を有し、 ｄ）吸収体層を液体不透過性のバリヤ層とカバー層との間に配置しかつこれら と流体の流動し得る状態で、ひだの付けられた連続ウェブを複合構造に組み合わ せ、 ｅ）吸収体製品の周囲部を定め、 ｆ）ひだを付けられた場所が大きく広がることに抵抗するように吸収体製品の 周囲部を処理し、 ｇ）連続ウェブから吸収体製品を取り出す 諸段階を含んだ方法。 ３２．吸収体製品の周囲部を定める段階が周囲部の少なくも一部の高密度化を 含む請求項３１の方法。 ３３．ひだ付け段階が連続ウェブに少なくも１個の長手方向のひだの形成を含 む請求項３１の方法。 ３４．ひだ付け段階が連続ウェブに少なくも１個の横断方向のひだの形成を含 む請求項３１の方法。 ３５．請求項３１の方法により作られた吸収体製品。