JP2000014767A - 排糞装置 - Google Patents

排糞装置

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JP2000014767A
JP2000014767A JP10201108A JP20110898A JP2000014767A JP 2000014767 A JP2000014767 A JP 2000014767A JP 10201108 A JP10201108 A JP 10201108A JP 20110898 A JP20110898 A JP 20110898A JP 2000014767 A JP2000014767 A JP 2000014767A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糞を吸引する位置を自由に変えて確実に排糞
でき、直腸へ挿入される不快感を少なくし、処置する人
が楽で、十分な効果が得られる排糞装置を提供すること
にある。 【解決手段】 直腸挿入管2の内部に内管3を設け、内
管3を吸引装置に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排便能力が弱った
り、なくなってしまった老人や患者の腸内に停滞してい
る便を強制的に除去したり、便通を回復させるために腸
内に停滞している糞の一部を除去したり、宿便を除去し
たり、また、検査のために腸内の便を採取するのに用い
る排糞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長い日数便通のない状態になっている人
の腸内には、糞が停滞しており、たまった糞は大腸の働
きによって水分を失ってかたくなっている。従来におい
て、この治療には、直腸へ液状の薬剤を注入し、便意を
起こさせ、かたくなっている腸内へ停滞している糞を軟
らかくする方法がよく取られている。それでも便通がう
まく行かない場合や、老人や患者の状態によって、直腸
へ液状の薬剤を注入することができない場合などには、
医療用の手袋を付け、直接手の指を直腸に入れて、手で
掻き出す方法が取られていた。しかし、人の指が入るこ
とから患者の不快感が強く、また、指の長さに限界があ
ることから届かない場合があり、また指を長い時間動か
すことが痛くてできないため十分な効果を得られない場
合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は従来のこれらの問題を解消し、糞を吸引する
位置を自由に変えて確実に排糞でき、直腸へ挿入される
不快感を少なくし、処置する人が楽で、十分な効果が得
られる排糞装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 直腸内へ挿入できる直腸挿入管の内部に同直腸挿
入管の長手方向に進退する内管を設け、同内管を吸引装
置に接続し、前記内管を腸内の糞が停滞している位置ま
で進出させて糞を吸引して体外へ排出する排糞装置 2) 内管外周と直腸挿入管内周の空間を閉塞した前記
1)記載の排糞装置 3) 直腸内へ挿入できる直腸挿入管の内部に同直腸挿
入管の長手方向に進退する内管を設け、同内管を水・湯
又は薬剤を送り込む注入装置に接続し、直腸挿入管を吸
引装置に接続し、前記内管を腸内の糞が停滞している位
置まで進出させて水・湯又は薬剤を注入し、前記内管外
周と直腸挿入管内周の空間から糞を吸引して体外へ排出
する排糞装置 4) 直腸内へ挿入できる直腸挿入管の内部に同直腸挿
入管の長手方向に進退する内管を設け、同内管を吸引装
置に接続し、前記直腸挿入管を水・湯又は薬剤を送り込
む注入装置に接続し、前記内管外周と前記直腸挿入管内
周の空間から水・湯又は薬剤を注入し、前記内管を腸内
の糞が停滞している位置まで進出させて糞を吸引して体
外へ排出する排糞装置 5) 直腸内へ挿入できる直腸挿入管の内部に同直腸挿
入管の長手方向に進退する内管を設け、同内管と前記直
腸挿入管を吸引装置に接続し、前記内管を腸内の糞が停
滞している位置まで進出させて内管及び内管外周と直腸
挿入管内周の空間から糞を吸引して体外へ排出する排糞
装置 6) 直腸挿入管より進出させた内管の先端部を屈曲さ
せる手段を設け、内管の先端開口の向きを変えられるよ
うにした前記1)〜5)いずれかに記載の排糞装置 7) 内管の先端を屈曲させる手段として、内管先端の
多方向に複数の線材を結着し、同線材を引いて内管が屈
曲する構造とした前記6)記載の排糞装置 8) 内管の先端に糞を細かくして吸引しやすいように
する破砕装置を設けた前記1)〜7)いずれかに記載の
排糞装置 9) 破砕装置として、弾性板に複数の硬質板を所定の
間隔で貼着し、弾性板又は硬質板の先端部に線材を結着
し、同線材を直腸挿入管から外に引き出し、同線材を外
部で操作して弾性体を屈曲させて糞を掻くようにした構
造とした前記8)記載の排糞装置 10) 直腸挿入管の外周壁に膨縮自在なバルーンを設
けた前記1)〜9)いずれかに記載の排糞装置 11) 吸引装置として、直腸挿入管又は内管に接続さ
れる吸引チューブを備えた汚物収納容器に負圧発生装置
を接続し、汚物収納容器の上方空間を負圧にして糞を吸
引チューブを介して吸引できるようにした前記1)〜1
0)いずれかに記載の排糞装置にある。
【0005】
【作用】本発明では、直腸挿入管を直腸へ挿入し、同直
腸挿入管の長手方向に進退する内管を直腸挿入管より突
出させ、内管の先端を直腸内で停滞している糞のすぐ近
傍に位置させる。次に吸引装置によって内管の先端開口
より糞を吸引し、体外へ排出する。内管外周と直腸挿入
管内周の空間を閉塞したものは、内管と直腸挿入管の間
から糞が洩れるのを防ぐ。内管及び内管外周と直腸挿入
管内周の空間のどちらかを注入装置に接続し、残りを吸
引装置に接続したものは、内管及び内管外周と直腸挿入
管内周の空間のどちらか一つより腸内へ水・湯又は薬剤
を注入して腸内に停滞している糞を軟らかくし、残りの
吸引装置に接続した方で軟らかくなった糞を吸引して体
外へ排出する。内管及び直腸挿入管と吸引装置を接続し
たものは、吸引する開口部の面積を広くして強く糞を吸
引する。直腸挿入管より進出させた内管の先端を屈曲さ
せる手段を設けたものは、糞を吸引する内管の開口先端
の位置と向きを変えてより広範囲の糞を吸引する。内管
の先端を屈曲させる手段として、内管先端の多方向に複
数の線材を結着し、同線材を引いて内管が屈曲する構造
としたものは、内管を屈曲させる方向の線材を引いて内
管を屈曲させて、内管の開口先端の位置と向きを変えて
より広範囲の糞を吸引する。内管の先端に破砕装置を設
けたものは、腸内で大腸の働きによってかたくなった糞
を細かく破砕して吸引しやすくする。破砕装置として、
弾性板に複数の硬質板を所定の間隔で貼着し、弾性板又
は硬質板に線材を結着したものは、線材を外部の後方で
引いて、硬質板の間の弾性板の部分が段階的に曲がるこ
とによって、人の指を曲げるのと同じ動きをさせて、糞
を掻き取るようにして細かくして吸引しやすくする。直
腸挿入管の外周壁に膨縮自在なバルーンを設けたもの
は、直腸挿入管を直腸へ挿入し、バルーンを膨らませ
て、痛みを感じさせることなく直腸挿入管を人体へ固定
する。吸引装置として、汚物収納容器と負圧発生装置を
用いたものは、負圧発生装置によって汚物収納容器の上
方空間を負圧雰囲気にして、腸内との圧力差によって糞
を体外へ排出する。
【0006】
【発明の実施の形態】内管は複数でもよく、また内管の
内部に複数の注入路又は排出路を設けてもよい。内管の
径は太くても細くてもよく用途に応じて選ばれる。内管
は大きな力で腸壁に当った場合に腸壁を傷つけないよう
に曲がる弾性を持ち直腸挿入管より直線的に進退できる
適度な強度を持ったものが好ましい。直腸挿入管は直腸
へ挿入するため、ある程度の剛性が必要だが、腸の内壁
等を傷つけないよう軟らかいものが好ましい。また先端
は丸みのある形状にして腸の内壁等を傷つけないものが
好ましい。線材には、鋼線、樹脂線などがあり、強度が
あり腐触しにくものが好ましい。弾性板や硬質板は腐食
しにくいものが好ましい。
【0007】
【実施例】本発明の各実施例について図面を参照して具
体的に説明する。 実施例1(図1〜6参照) 図1〜6に示す実施例1は、内管と直腸挿入管の間を閉
塞し、内管を吸引装置に接続し、吸引装置として汚物収
納容器に負圧発生装置を接続し、内管の先端に破砕装置
を設け、破砕装置として弾性板に複数の硬質板を所定の
間隔で貼着し、弾性板又は硬質板に線材を結着し、直腸
挿入管の外周壁に膨縮自在なバルーンを設けた排糞装置
の例である。図1は実施例1の排糞装置の説明図であ
る。図2は実施例1の排糞装置の側面図である。図3は
図2のA−A断面図である。図4は実施例1の排糞装置
の概略図である。図5は実施例1の排糞装置を使用して
いる状態を示す説明図である。図6は実施例1の排糞装
置を使用している状態を示す説明図である。図中、1は
排糞装置、2は直腸挿入管、3は内管、4は破砕装置、
4aは弾性板、4bは硬質板、4cは支持部、5は線
材、6は保護チューブ、7は樹脂フィルム、8はバルー
ン、9はバルーン用空気注入管、10は空気ポンプ、1
1はOリング、12は汚物収納容器、13は負圧発生装
置、C1は直腸、C2は直腸に停滞している糞である。実
施例1では図1〜6に示すように直腸挿入管2の内側の
先端近くに溝を設け、その中にOリング11を設ける。
次に直腸挿入管の内径より小さな外側の内管3を設け
る。Oリング11は、直腸挿入管2の内周と内管3の外
周によって圧縮変形され、その反力で直腸挿入管内周と
内管外周の空間を閉塞する。内管3の先端開口に弾性板
4aを突出するようにして取り付ける。弾性板4aの内
側に支持部3cを取り付ける。次に3つの硬質板4bを
図1に示すように間隔をあけて弾性板4aの内径側に取
り付ける。先端の硬質板4bは弾性板4aより突出する
ようにして弾性板4aに取り付ける。この先端の硬質板
4bの先端には図1に示すように丸みがつけられてい
て、この部分が腸の内壁に当たった場合に腸を傷つけな
いようにしている。次に弾性板3aの先端に取り付けた
硬質板4bの先端付近に線材5を取り付け、先端より下
方の硬質板4bの内側に保護チューブ6を取り付け、線
材5を保護チューブ6の穴に貫通させるようにして破砕
装置に沿うように取り付け、排出管3の内部を通って排
出管3の途中より外部に出るように取り付ける。次に下
方の線材4を保護チューブ6の穴に貫通させるようにし
て、保護チューブ6を取り付ける。本実施例1では、こ
の支持部4c、弾性板4a、線材5、硬質板4bで破砕
装置4を構成する。次にこの破砕装置4を樹脂フィルム
7で覆う。このように破砕装置4を樹脂フィルム7で覆
うことによって破砕装置4に水分や汚れが付着して腐触
が進まないようにし、また汚れがひどくなったら樹脂フ
ィルム7を交換すれば長期間使用でき、また長期間、清
潔に使用できる。弾性板4aの硬質板4b同士が取り付
けられている間には穴が貫通させてあるので、この部分
で両側の樹脂フィルム7同士を接触させ、接着する。次
に図2,3に示すように直腸挿入管2の外周に2つのバ
ルーン8を設ける。次にバルーン8に各々バルーン用空
気注入管9を取り付け、バルーン用空気注入管9の後端
を空気ポンプ10に取り付ける。次に汚物収納容器12
を設けて、内管3の後端を取り付ける。次に、汚物収納
容器12に別の排出チューブを取り付け、排出チューブ
のもう一方に負圧発生装置13を取り付ける。また、保
護チューブ6で覆った線材5は、内管3の途中で外へ取
り出されていて、保護チューブ6と内管3の間は弾性と
密閉性のある接着剤で取り付けられている。また、内管
3の途中で取り出された線材5を覆った保護チューブ6
の端には、線材5と保護チューブ6の間を密閉し、か
つ、線材5が摺動可能なようにゴムキャップが取り付け
られている。また、線材5の内管3の途中より取り出し
た端には取手が取り付けられている。また、直腸挿入管
2の内側にはOリング11が設けられており、内管3と
直腸挿入管2の間をシールし、かつ、内管3を摺動でき
るように支持する。この実施例1の排糞装置を使用する
には、まず、バルーン8を膨らませない状態で、直腸挿
入管を直腸へ挿入する。この際には、2つのバルーン8
で肛門を直腸内と体外から挟むように位置させる。次に
空気ポンプ10により空気をバルーン8に送って、バル
ーン8を膨らませる。2つのバルーン8の片方が直腸
内、片方が体外で膨んで、2つのバルーン8によって肛
門をはさむようにして直腸挿入管2を人体に固定する。
このようにして直腸挿入管2を固定することによって、
直腸挿入管が動いて痛みを感じさせたり、肛門等を傷つ
けたりすることがないようにする。次に、体外に出てい
る直腸挿入管2の後端より突出している内管3を直腸挿
入管2の後端に押し込むことによって、肛門に固定した
直腸挿入管2より内管を突出させて行く。処置を行う人
が感触を確めながら、図5,6に示すように内管3の先
端に設けている破砕装置4が腸内に停滞している糞に当
たるまで内管3を伸ばす。次に、負圧発生装置13を作
動させ、線材5の後方端に取り付けた取手を引く。する
と破砕装置4の弾性板4aの先端に取り付けた硬質板4
bが直腸挿入管2側へ引かれる。先端の硬質板4bが直
腸挿入管2側へ引かれることにより、硬質板4bと一体
となっている弾性板4aが曲がっていく。この際、3つ
の硬質板4bが弾性板4aに取り付けられているため、
弾性板4aは硬質板4b同士の間が曲がってあたかも人
が指を曲げたような動きをする。この動きによって掻き
取り体4が腸に停滞している糞を掻き取って直腸挿入管
2の先端から突出した内管3の先端開口へ誘導する。ま
た、線材5は破砕装置4に沿って取り付けられているの
で、線材5が破砕を邪魔しないようにする。内管3の先
端開口は、後方に設けられた負圧発生装置13に連結さ
れているため、破砕装置4によって内管3の先端開口へ
誘導された糞は内管3の内へ吸引され、体外の汚物収納
容器12へ送られ、集められる。この処置中に便通が回
復しても、2つのバルーン8が直腸挿入管2と肛門の間
を密閉し、かつOリング11が直腸挿入管2と内管3の
間を密閉するので、便は内管3を通って汚物収納容器1
2へ排出される。よって清潔で、場所を選ばず容易に使
用できる。また、後処理も簡単である。もし、腸内のか
たくなってしまった糞が多く深く停滞している場合に
は、さらに内管3を突出し、破砕装置4で糞を破砕し
て、内管3で吸引させれば便通を確実に回復させること
ができる。このように腸内の糞を吸引する位置を自由に
変えて腸内に停滞している糞を排出すれば、確実に排糞
でき、人の指を直接患者の直腸に入れる必要がなくなっ
て患者の不快感が少なくなり、人の指よりも奥の腸内深
くまで挿入させることができ、処置する人は患者の状態
に気を配りつつ、線材5と内管3を外部から操作すれば
よいので、比較的長い時間、この処置を行っても指で行
うのに比べてかなり疲れることが少ない。また直腸挿入
管2の内管3からお湯や薬剤を腸内へ注入し、排便をさ
せやすくしてもよい。このように本実施例1の排糞装置
を用いれば、便通を回復させるのに十分な効果をあげる
ことができる。 実施例2(図7,8参照) 図7,8に示す実施例2は、内管を吸引装置に接続し、
直腸挿入管を薬剤注入装置に接続し、内管の先端を屈曲
できる手段として、内管先端の多方向に複数の線材を結
着し、同線材を引いて内管が屈曲する排糞装置の例であ
る。図7は実施例2の排糞装置の側面図である。図8は
図7のB−B断面図である。図中、15は回転盤、16
は線材、19は注入装置である。実施例2では図7,8
に示すように、内管3の先端の四方に線材16を結着
し、線材16を直線的に張った状態で、直腸挿入管2を
貫通して後方まで延長し、上下、左右の線材を各々回転
盤15の上下、左右の円周上に取り付ける。また、線材
16を直腸挿入管2より外部に引き出す部分は、糞が外
部に洩れることがないよう隙間にゴム材を取り付ける。
また、図8に示すように直腸挿入管2内周と内管3外周
の空間を薬剤の注入路として用いる。直腸挿入管2の終
端にゴム材を取り付け、直腸挿入管2の終端より引き出
した内管3がゴム材を圧縮して内管3と直腸挿入管2の
間を密閉している。直腸挿入管の終端部分には注入チュ
ーブを設け注入装置19を接続する。実施例2の排糞装
置は直腸挿入管2を直腸に挿入して固定した後、注入装
置19によって薬剤を送り込む。薬剤は直腸挿入管2内
周と内管3外周の空間を通って、直腸挿入管の先端から
直腸へ挿入される。薬剤によって直腸内で停滞してかた
くなっている糞が軟らかくなる。本実施例2では糞を軟
らかくして吸引することによって非常に効果的に排糞を
行う。薬剤によって糞を軟らかくしたならば、吸引装置
を駆動させる。吸引装置は内管3に接続されているの
で、内管3の先端開口より軟らかくなった糞を吸引す
る。さらに線材16の取り付けられた回転盤15を回す
と、一方の線材が引っ張られ、一方の線材が緩む。よっ
て内管3の先端の一方が引っ張られ、対向している内管
3の一方が緩むことによって、図7に示すように直腸挿
入管より突出した内管3は多方向に屈曲する。吸引させ
ながら内管3の先端を多方向に屈曲させることによっ
て、広い範囲の糞を排除することができる。よって確実
に排糞できるようになる。さらに、直腸挿入管の人体へ
の入れ替えなしに直腸への薬剤への注入と糞の排出が行
えるので短時間で処置でき、患者の負担を減らすことが
できる。その他符号、構成、作用、使い方は実施例1と
同じである。 実施例3(図9参照) 図9に示す実施例3は内管を注入装置に接続し、直腸挿
入管を吸引装置に接続した排糞装置の例である。図9は
実施例3の排糞装置を使用している状態を示す説明図で
ある。実施例3では図9に示すように内管を注入装置に
接続し、直腸挿入管の吸引装置に接続して、内管を腸内
の糞が停滞している位置まで進出させて、内管より腸内
へ薬剤を注入し、直腸挿入管内周と内管外周の空間から
糞を吸引する。このような構成にして、直腸への薬剤注
入と糞の吸引を直腸挿入管の人体への入れ替えなしに行
えるようにすれば、非常に効果的に、また短時間で処置
できるので患者の負担の少ない排糞装置にできる。その
他、符号、構成、作用、使い方は実施例1と同じであ
る。 実施例4(図10参照) 図10に示す実施例4は内管と直腸挿入管を吸引装置に
接続した排糞装置の例である。図10は実施例4の排糞
装置を使用している状態を示す説明図である。実施例4
では図10に示すように内管と直腸挿入管を吸引装置に
接続している。このように内管及び内管外周と直腸挿入
管内周の空間から腸内の糞を吸引できるようにして、吸
引する開口部の面積を広くして強く吸引して効果的に排
糞できるようにしてもよい。その他、符号、構成、作
用、使い方は実施例1と同じである。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、糞を吸引する位置を自
由に替えて確実に排糞でき、直腸へ挿入される不快感を
少なくし、処置する人が楽で、十分な効果が得られる排
糞装置を提供することができる。内管と直腸挿入管の間
を閉塞したものは、内管と直腸挿入管の間から糞が漏れ
るのを防いで、清潔で容易に使用できる排糞装置とな
る。内管及び内管外周と直腸挿入管内周の空間のどちら
かを注入装置に接続し、残りを吸引装置に接続したもの
は、腸内へ水・湯又は薬剤を注入して腸内に停滞してい
る糞を軟らかくして、吸引して排出することによって、
非常に効果的に、また直腸挿入管の人体への入れ替えな
しに直腸への水・湯又は薬剤の注入と糞の排出が行える
ので短時間で処置でき、患者の負担を減らすことができ
る。内管及び直腸挿入管と吸引装置を接続したものは、
広い開口面積で吸引して効果的に排糞できるようにす
る。内管の先端に屈曲できる手段を設けたものと、屈曲
できる手段として内管先端の多方向に複数の線材を結着
したものは、内管の開口先端の位置と向きを変えてより
広範囲の糞を吸引するようにして確実に排糞できるよう
にする。内管の先端に破砕装置を設けたものと、破砕装
置として弾性板に複数の硬質板を所定の間隔で貼着し、
弾性板又は硬質板に線材を結着したものは、糞を細く破
砕して吸引しやすくして確実に腸内の糞を排除する。直
腸挿入管の外周壁に膨縮自在なバルーンを設けたもの
は、患者に痛みを感じさせたり、肛門等を傷つけないよ
うにし、また糞が体外に漏れないようにして清潔に使用
できるようにする。吸引装置として、汚物収納容器と負
圧発生装置を用いたものは、排除した糞を汚物収納容器
に集めるようにして、後処理を簡単に行えるようにす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の排糞装置の説明図である。
【図2】実施例1の排糞装置の側面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】実施例1の排糞装置の概略図である。
【図5】実施例1の排糞装置を使用している状態を示す
説明図である。
【図6】実施例1の排糞装置を使用している状態を示す
説明図である。
【図7】実施例2の排糞装置の側面図である。
【図8】図7のB−B断面図である。
【図9】実施例3の排糞装置を使用している状態を示す
説明図である。
【図10】実施例4の排糞装置を使用している状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 排糞装置 2 直腸挿入管 3 内管 4 破砕装置 4a 弾性板 4b 硬質板 4c 支持部 5 線材 6 保護チューブ 7 樹脂フィルム 8 バルーン 9 バルーン用空気注入管 10 空気ポンプ 11 Oリング 12 汚物収納容器 13 負圧発生装置 15 回転盤 16 線材 19 注入装置 C1 直腸 C2 直腸に停滞している糞

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直腸内へ挿入できる直腸挿入管の内部に
    同直腸挿入管の長手方向に進退する内管を設け、同内管
    を吸引装置に接続し、前記内管を腸内の糞が停滞してい
    る位置まで進出させて糞を吸引して体外へ排出する排糞
    装置。
  2. 【請求項2】 内管外周と直腸挿入管内周の空間を閉塞
    した請求項1記載の排糞装置。
  3. 【請求項3】 直腸内へ挿入できる直腸挿入管の内部に
    同直腸挿入管の長手方向に進退する内管を設け、同内管
    を水・湯又は薬剤を送り込む注入装置に接続し、直腸挿
    入管を吸引装置に接続し、前記内管を腸内の糞が停滞し
    ている位置まで進出させて水・湯又は薬剤を注入し、前
    記内管外周と直腸挿入管内周の空間から糞を吸引して体
    外へ排出する排糞装置。
  4. 【請求項4】 直腸内へ挿入できる直腸挿入管の内部に
    同直腸挿入管の長手方向に進退する内管を設け、同内管
    を吸引装置に接続し、前記直腸挿入管を水・湯又は薬剤
    を送り込む注入装置に接続し、前記内管外周と前記直腸
    挿入管内周の空間から水・湯又は薬剤を注入し、前記内
    管を腸内の糞が停滞している位置まで進出させて糞を吸
    引して体外へ排出する排糞装置。
  5. 【請求項5】 直腸内へ挿入できる直腸挿入管の内部に
    同直腸挿入管の長手方向に進退する内管を設け、同内管
    と前記直腸挿入管を吸引装置に接続し、前記内管を腸内
    の糞が停滞している位置まで進出させて内管及び内管外
    周と直腸挿入管内周の空間から糞を吸引して体外へ排出
    する排糞装置。
  6. 【請求項6】 直腸挿入管より進出させた内管の先端部
    を屈曲させる手段を設け、内管の先端開口の向きを変え
    られるようにした請求項1〜5いずれかに記載の排糞装
    置。
  7. 【請求項7】 内管の先端を屈曲させる手段として、内
    管先端の多方向に複数の線材を結着し、同線材を引いて
    内管が屈曲する構造とした請求項6記載の排糞装置。
  8. 【請求項8】 内管の先端に糞を細かくして吸引しやす
    いようにする破砕装置を設けた請求項1〜7いずれかに
    記載の排糞装置。
  9. 【請求項9】 破砕装置として、弾性板に複数の硬質板
    を所定の間隔で貼着し、弾性板又は硬質板の先端部に線
    材を結着し、同線材を直腸挿入管から外に引き出し、同
    線材を外部で操作して弾性体を屈曲させて糞を掻くよう
    にした構造とした請求項8記載の排糞装置。
  10. 【請求項10】 直腸挿入管の外周壁に膨縮自在なバル
    ーンを設けた請求項1〜9いずれかに記載の排糞装置。
  11. 【請求項11】 吸引装置として、直腸挿入管又は内管
    に接続される吸引チューブを備えた汚物収納容器に負圧
    発生装置を接続し、汚物収納容器の上方空間を負圧にし
    て糞を吸引チューブを介して吸引できるようにした請求
    項1〜10いずれかに記載の排糞装置。
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