JP2003164520A - 排便器具 - Google Patents
排便器具Info
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- JP2003164520A JP2003164520A JP2001368098A JP2001368098A JP2003164520A JP 2003164520 A JP2003164520 A JP 2003164520A JP 2001368098 A JP2001368098 A JP 2001368098A JP 2001368098 A JP2001368098 A JP 2001368098A JP 2003164520 A JP2003164520 A JP 2003164520A
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- tube body
- tube
- defecation
- tubular body
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自力で排便できない人の便を体外に強制的に
排出させる器具であって、宿便の妨止により排便困難と
なった大腸側の軟便を宿便を処置することなく排出可能
にする。 【解決手段】 外周に膨縮可能な一対の弾性体２ａを所
定間隔をおいて設けた硬質の筒状体２に弾性変形可能な
チューブ体３を嵌挿し、チューブ体３の先端に便を取り
込む取込口と後部に取り込んだ便を排出する排出口３ｂ
を設け、同排出口３ｂに吸引力で便を回収する吸引装置
７を設け、チューブ体３内にモータで回動する細長のス
クリューを設けた。
排出させる器具であって、宿便の妨止により排便困難と
なった大腸側の軟便を宿便を処置することなく排出可能
にする。 【解決手段】 外周に膨縮可能な一対の弾性体２ａを所
定間隔をおいて設けた硬質の筒状体２に弾性変形可能な
チューブ体３を嵌挿し、チューブ体３の先端に便を取り
込む取込口と後部に取り込んだ便を排出する排出口３ｂ
を設け、同排出口３ｂに吸引力で便を回収する吸引装置
７を設け、チューブ体３内にモータで回動する細長のス
クリューを設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自力で排便できな
い人の便を体外に強制的に排出させる器具に関し、詳し
くは宿便の妨止により排便困難となった大腸側の軟便を
宿便を処置することなく排出可能にする技術に関する。
い人の便を体外に強制的に排出させる器具に関し、詳し
くは宿便の妨止により排便困難となった大腸側の軟便を
宿便を処置することなく排出可能にする技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自力で排便できない人の便は処置
者が直接指で掻き出すか、細長の破砕刃で破砕して掻き
出すことにより処置している。ところで、前記処置は完
全に行うことが難しく、処置しきれなかった残留便が徐
々に貯溜することにより硬くなって宿便となり、大腸側
の軟便を妨止して体に悪影響を与える問題があった。し
かしながら、一旦硬くなった宿便の処置は困難で時間を
要することから、被処置者の状態によっては軟便を先に
処置して宿便を後処置することが必要な場合があった。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたものである。
者が直接指で掻き出すか、細長の破砕刃で破砕して掻き
出すことにより処置している。ところで、前記処置は完
全に行うことが難しく、処置しきれなかった残留便が徐
々に貯溜することにより硬くなって宿便となり、大腸側
の軟便を妨止して体に悪影響を与える問題があった。し
かしながら、一旦硬くなった宿便の処置は困難で時間を
要することから、被処置者の状態によっては軟便を先に
処置して宿便を後処置することが必要な場合があった。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、自力で排
便できない人の便を体外に強制的に排出させる器具にお
いて、宿便の妨止により排便困難となった大腸側の軟便
を宿便を処置することなく排出可能にする排便器具を提
供することにある。
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、自力で排
便できない人の便を体外に強制的に排出させる器具にお
いて、宿便の妨止により排便困難となった大腸側の軟便
を宿便を処置することなく排出可能にする排便器具を提
供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 １） 肛門に挿入して腸内の便を強制的に体外に排出さ
せる排便器具であって、剛性を有する筒状体内に弾性変
形可能なチューブ体を嵌挿し、チューブ体の先端を開口
して便を取り込む取込口を設け、チューブ体の後部の一
部を開口して取り込まれた便を排出する排出口を設け、
同排出口に便を吸引力で排出させる吸引装置を接続し、
チューブ体を弾性変形させて宿便を迂回させることによ
り大腸側の軟便を体外に強制的に排出できるようにした
排便器具 ２） チューブ体内に同チューブ体の弾性変形に追随可
能な細長のスクリューを設け、同スクリューの後端にモ
ータの出力軸を接続して電動で回動可能にし、吸引力を
補助して軟便をチューブ体内に効率良く取り込めるよう
にした前記１）記載の排便器具 ３） チューブ体の取込口に先端を略十字状に切欠した
コーン状のキャップを設け、直腸内に円滑に挿入してス
クリューを保護しながら軟便を取り込めるようにした前
記２）記載の排便器具 ４） 筒状体の前端部にコーン状のキャップを放射状に
開放可能に設け、同キャップを閉状態で筒状体を肛門に
挿入し、便取込時にチューブ体の押出力で開放できるよ
うにした前記１）〜３）いずれか記載の排便器具 ５） チューブ体の後部の一部を開口して便溶解液を注
入する注入口を設け、同注入口から取込口に渡って便溶
解液を直腸内に送給する細長の送給管を設け、チューブ
体の取込口から便溶解液を注出することにより便を溶解
させて容易に取り込めるようにした前記１）〜４）いず
れか記載の排便器具 ６） 筒状体の後端とチューブ体の途中の間に筒状体と
チューブ体の間からの軟便の漏出を防止するカバー体を
前後に伸縮可能に設けた前記１）〜５）いずれか記載の
排便器具 ７） 筒状体の外周に肛門挿入後のズレを防止する膨縮
可能な一対のリング状の弾性体を所定間隔おいて設けた
前記１）〜６）いずれか記載の排便器具 にある。
発明の構成は、 １） 肛門に挿入して腸内の便を強制的に体外に排出さ
せる排便器具であって、剛性を有する筒状体内に弾性変
形可能なチューブ体を嵌挿し、チューブ体の先端を開口
して便を取り込む取込口を設け、チューブ体の後部の一
部を開口して取り込まれた便を排出する排出口を設け、
同排出口に便を吸引力で排出させる吸引装置を接続し、
チューブ体を弾性変形させて宿便を迂回させることによ
り大腸側の軟便を体外に強制的に排出できるようにした
排便器具 ２） チューブ体内に同チューブ体の弾性変形に追随可
能な細長のスクリューを設け、同スクリューの後端にモ
ータの出力軸を接続して電動で回動可能にし、吸引力を
補助して軟便をチューブ体内に効率良く取り込めるよう
にした前記１）記載の排便器具 ３） チューブ体の取込口に先端を略十字状に切欠した
コーン状のキャップを設け、直腸内に円滑に挿入してス
クリューを保護しながら軟便を取り込めるようにした前
記２）記載の排便器具 ４） 筒状体の前端部にコーン状のキャップを放射状に
開放可能に設け、同キャップを閉状態で筒状体を肛門に
挿入し、便取込時にチューブ体の押出力で開放できるよ
うにした前記１）〜３）いずれか記載の排便器具 ５） チューブ体の後部の一部を開口して便溶解液を注
入する注入口を設け、同注入口から取込口に渡って便溶
解液を直腸内に送給する細長の送給管を設け、チューブ
体の取込口から便溶解液を注出することにより便を溶解
させて容易に取り込めるようにした前記１）〜４）いず
れか記載の排便器具 ６） 筒状体の後端とチューブ体の途中の間に筒状体と
チューブ体の間からの軟便の漏出を防止するカバー体を
前後に伸縮可能に設けた前記１）〜５）いずれか記載の
排便器具 ７） 筒状体の外周に肛門挿入後のズレを防止する膨縮
可能な一対のリング状の弾性体を所定間隔おいて設けた
前記１）〜６）いずれか記載の排便器具 にある。
【０００５】
【作用】本発明によれば、排便器具を肛門に挿入して筒
状体を肛門部分で保持し、後方からチューブ体を押し込
んで宿便に当接させると、チューブ体が弾性変形しなが
ら宿便を迂回して大腸側に挿入され、吸引装置により大
腸側の軟便を吸引して体外に回収される。チューブ体内
にモータの駆動力で回動する細長のスクリューを設けた
ものは、吸引装置の吸引力を補助し、軟便が効率良くチ
ューブ体内に取り込まれて体外に排出される。チューブ
体の取込口に先端を略十字状に切欠したコーン状のキャ
ップを設けたものは、スクリューを保護しながら直腸内
に円滑に挿入して軟便が取り込まれる。筒状体の前端部
にコーン状のキャップを放射状に開放可能に設けたもの
は、挿入時にはキャップが閉状態で肛門に円滑に挿入さ
れて被処置者の痛みが軽減され、便取込時にはチューブ
体の押出力で開放されて使用可能となる。チューブ体の
後部に便溶解液を注入する注入口を設け、同注入口から
取込口に渡って便溶解液を直腸内に送給する送給管を設
けたものは、チューブ体の取込口から便溶解液を注出し
て便を溶解することにより詰まりなく容易に取り込まれ
る。筒状体の後端とチューブ体の途中の間に前後に伸縮
可能なカバー体を設けたものは、筒状体とチューブ体間
からの軟便の漏出が防止される。筒状体の外周に膨縮可
能な一対のリング状の弾性体を設けたものは、弾性体間
に肛門部分を嵌合させることにより挿入後の筒状体のズ
レが防止される。
状体を肛門部分で保持し、後方からチューブ体を押し込
んで宿便に当接させると、チューブ体が弾性変形しなが
ら宿便を迂回して大腸側に挿入され、吸引装置により大
腸側の軟便を吸引して体外に回収される。チューブ体内
にモータの駆動力で回動する細長のスクリューを設けた
ものは、吸引装置の吸引力を補助し、軟便が効率良くチ
ューブ体内に取り込まれて体外に排出される。チューブ
体の取込口に先端を略十字状に切欠したコーン状のキャ
ップを設けたものは、スクリューを保護しながら直腸内
に円滑に挿入して軟便が取り込まれる。筒状体の前端部
にコーン状のキャップを放射状に開放可能に設けたもの
は、挿入時にはキャップが閉状態で肛門に円滑に挿入さ
れて被処置者の痛みが軽減され、便取込時にはチューブ
体の押出力で開放されて使用可能となる。チューブ体の
後部に便溶解液を注入する注入口を設け、同注入口から
取込口に渡って便溶解液を直腸内に送給する送給管を設
けたものは、チューブ体の取込口から便溶解液を注出し
て便を溶解することにより詰まりなく容易に取り込まれ
る。筒状体の後端とチューブ体の途中の間に前後に伸縮
可能なカバー体を設けたものは、筒状体とチューブ体間
からの軟便の漏出が防止される。筒状体の外周に膨縮可
能な一対のリング状の弾性体を設けたものは、弾性体間
に肛門部分を嵌合させることにより挿入後の筒状体のズ
レが防止される。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の筒状体は、チューブ体が
直腸内に円滑に挿入されるように肛門を所定径に保持で
きる硬質のプラスチック製のものが用いられる。前端部
にはチューブ体の押出力で放射状に開放する閉状態がコ
ーン状のキャップを設けると、肛門に円滑に挿入されて
被処置者の痛みを軽減できるので好ましい。チューブ体
の外周には空気の導入により膨張可能なゴム等からなる
一対のリング状の弾性体を肛門部分が嵌合できる間隔を
おいて設け、挿入後のズレを防止できるようにするのが
望ましく、空気は各弾性体に極細の空気管を設けて例え
ば注射器等の器具に接続して導入する。チューブ体とし
ては、弾性変形可能で且つ外圧で潰れ難いシリコンゴム
等の材質が用いられる。前端部には先端を切欠したコー
ン状のキャップを設けると、直腸内に円滑に挿入してス
クリューを保護しながら軟便を取り込めるので好まし
い。切欠は略十字状やその他放射状など軟便以外を取り
込まないようにする形状に形成される。チューブ体の内
部にはチューブ体の弾性変形に追随可能で適度な硬度を
有するプラスチック製からなる細長のスクリューをモー
タの駆動力で回動自在に設け、吸引力を補助して効率良
く軟便を取り込んで排出できるようにするのが望まし
い。スクリューとしては連続するスパイラル状や独立し
た羽根状等様々な形状のものが採用できる。チューブ体
の内側には取込口から後部に渡って外部から導入した食
塩水等からなる便溶解液を送給する送給管を設けると、
便を溶解してより多量に詰まりなく取り込むことができ
て好ましい。筒状体の後端とチューブ体の途中に前後に
伸縮可能なカバー体を設けると、便取込時に筒状体とチ
ューブ体の隙間からの軟便の漏出を防止できるので好ま
しい。カバー体は軟質ゴム等からなる蛇腹状のものが一
般的に用いられるが、その他チューブ体の進退を阻害し
ない材質のものであれば採用できる。
直腸内に円滑に挿入されるように肛門を所定径に保持で
きる硬質のプラスチック製のものが用いられる。前端部
にはチューブ体の押出力で放射状に開放する閉状態がコ
ーン状のキャップを設けると、肛門に円滑に挿入されて
被処置者の痛みを軽減できるので好ましい。チューブ体
の外周には空気の導入により膨張可能なゴム等からなる
一対のリング状の弾性体を肛門部分が嵌合できる間隔を
おいて設け、挿入後のズレを防止できるようにするのが
望ましく、空気は各弾性体に極細の空気管を設けて例え
ば注射器等の器具に接続して導入する。チューブ体とし
ては、弾性変形可能で且つ外圧で潰れ難いシリコンゴム
等の材質が用いられる。前端部には先端を切欠したコー
ン状のキャップを設けると、直腸内に円滑に挿入してス
クリューを保護しながら軟便を取り込めるので好まし
い。切欠は略十字状やその他放射状など軟便以外を取り
込まないようにする形状に形成される。チューブ体の内
部にはチューブ体の弾性変形に追随可能で適度な硬度を
有するプラスチック製からなる細長のスクリューをモー
タの駆動力で回動自在に設け、吸引力を補助して効率良
く軟便を取り込んで排出できるようにするのが望まし
い。スクリューとしては連続するスパイラル状や独立し
た羽根状等様々な形状のものが採用できる。チューブ体
の内側には取込口から後部に渡って外部から導入した食
塩水等からなる便溶解液を送給する送給管を設けると、
便を溶解してより多量に詰まりなく取り込むことができ
て好ましい。筒状体の後端とチューブ体の途中に前後に
伸縮可能なカバー体を設けると、便取込時に筒状体とチ
ューブ体の隙間からの軟便の漏出を防止できるので好ま
しい。カバー体は軟質ゴム等からなる蛇腹状のものが一
般的に用いられるが、その他チューブ体の進退を阻害し
ない材質のものであれば採用できる。
【０００７】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。
体的に説明する。
【０００８】
【実施例】図１〜７に示す実施例は、チューブ体内にモ
ータの駆動力で回動する細長のスクリューを挿通し、注
入口から取込口に渡って送給管を形成して取込口から便
溶解液を注出可能にした排便器具の例である。図１は、
実施例の排便器具の斜視図である。図２は、図１のＡ−
Ａ断面図である。図３は、図１のＢ−Ｂ断面図である。
図４は、実施例のチューブ体の正面図である。図５は、
実施例の筒状体とチューブ体の説明図である。図６は、
実施例の排便器具の使用状態を示す説明図である。図７
は、実施例の排便器具の使用状態を示す説明図である。
ータの駆動力で回動する細長のスクリューを挿通し、注
入口から取込口に渡って送給管を形成して取込口から便
溶解液を注出可能にした排便器具の例である。図１は、
実施例の排便器具の斜視図である。図２は、図１のＡ−
Ａ断面図である。図３は、図１のＢ−Ｂ断面図である。
図４は、実施例のチューブ体の正面図である。図５は、
実施例の筒状体とチューブ体の説明図である。図６は、
実施例の排便器具の使用状態を示す説明図である。図７
は、実施例の排便器具の使用状態を示す説明図である。
【０００９】図中、１は排便器具である。２は、筒状体
であって、内径２５ｍｍ、長さ４０ｍｍの硬質プラスチ
ックからなり、外周には挿入後のズレを防止する軟質ゴ
ムからなる弾性体２ａを２０ｍｍ間隔をおいて２箇所設
け、空気管２ｃをそれぞれ介して注射器からなる空気供
給装置２ｄを接続し、各弾性体２ａに空気を供給して膨
縮可能に構成している。前端部には閉鎖時がコーン状と
なる四方に開放可能なプラスチック製のキャップ２ｂを
設けている。３はチューブであって、外径２４ｍｍ、長
さ２０ｃｍで変形時に潰れ難いシリコンゴムからなり、
前端には便を取り込む取込口３ａを設け、後部の一部を
開口して取り込んだ便を排出する排出口３ｂを設け、取
込口３ａには先端を略十字状に切欠して切欠部３ｄを形
成したコーン状のプラスチックからなるキャップ３ｃを
設けている。また、排出口３ｂの近傍に便を溶解させる
食塩水からなる便溶解液を注入するための注入口３ｅを
設け、同注入口３ｅから取込口３ａに渡って便溶解液を
送給する細長の送給管３ｆを設け、取込口３ａから注出
できるようにしている。４はスクリューであって、適度
な硬度を有し且つチューブ体３の弾性変形に追随できる
長さ２０ｃｍの細長のプラスチックからなり、チューブ
体３内に挿通して回動自在に設け、後端はチューブ体３
から突出させてモータの出力軸に接続するカプラー４ａ
を取り付けている。５はカバー体であって、前後に伸縮
自在の蛇腹状で、筒状体２後端とチューブ体３後部を接
続してチューブ体３の進退に追随できるようにし、筒状
体２とチューブ体３との間からの軟便の漏出を防止でき
るようにしている。６は駆動部であって、前方にチュー
ブ体３後端を挿着する挿着口６ａを設け、内部に減速器
６ｃを具備したモータ６ｂを配置し、モータ６ｂの出力
軸６ｄをスクリュー４のカプラー４ａに連結してモータ
６ｂの駆動力でスクリュー４を回動できるようにしてい
る。７は吸引装置であって、吸引管７ａをチューブ体３
の排出口３ｂに接続して取り込んだ軟便を吸引力で回収
できるようにしている。８は溶解液注入装置であって、
送給管８ａをチューブ体３の注入口３ｅに接続して食塩
水からなる便溶解液を注入し、送給管３ｆを通じて取込
口３ａから注出できるようにしている。Ａは肛門、Ｂは
宿便である。
であって、内径２５ｍｍ、長さ４０ｍｍの硬質プラスチ
ックからなり、外周には挿入後のズレを防止する軟質ゴ
ムからなる弾性体２ａを２０ｍｍ間隔をおいて２箇所設
け、空気管２ｃをそれぞれ介して注射器からなる空気供
給装置２ｄを接続し、各弾性体２ａに空気を供給して膨
縮可能に構成している。前端部には閉鎖時がコーン状と
なる四方に開放可能なプラスチック製のキャップ２ｂを
設けている。３はチューブであって、外径２４ｍｍ、長
さ２０ｃｍで変形時に潰れ難いシリコンゴムからなり、
前端には便を取り込む取込口３ａを設け、後部の一部を
開口して取り込んだ便を排出する排出口３ｂを設け、取
込口３ａには先端を略十字状に切欠して切欠部３ｄを形
成したコーン状のプラスチックからなるキャップ３ｃを
設けている。また、排出口３ｂの近傍に便を溶解させる
食塩水からなる便溶解液を注入するための注入口３ｅを
設け、同注入口３ｅから取込口３ａに渡って便溶解液を
送給する細長の送給管３ｆを設け、取込口３ａから注出
できるようにしている。４はスクリューであって、適度
な硬度を有し且つチューブ体３の弾性変形に追随できる
長さ２０ｃｍの細長のプラスチックからなり、チューブ
体３内に挿通して回動自在に設け、後端はチューブ体３
から突出させてモータの出力軸に接続するカプラー４ａ
を取り付けている。５はカバー体であって、前後に伸縮
自在の蛇腹状で、筒状体２後端とチューブ体３後部を接
続してチューブ体３の進退に追随できるようにし、筒状
体２とチューブ体３との間からの軟便の漏出を防止でき
るようにしている。６は駆動部であって、前方にチュー
ブ体３後端を挿着する挿着口６ａを設け、内部に減速器
６ｃを具備したモータ６ｂを配置し、モータ６ｂの出力
軸６ｄをスクリュー４のカプラー４ａに連結してモータ
６ｂの駆動力でスクリュー４を回動できるようにしてい
る。７は吸引装置であって、吸引管７ａをチューブ体３
の排出口３ｂに接続して取り込んだ軟便を吸引力で回収
できるようにしている。８は溶解液注入装置であって、
送給管８ａをチューブ体３の注入口３ｅに接続して食塩
水からなる便溶解液を注入し、送給管３ｆを通じて取込
口３ａから注出できるようにしている。Ａは肛門、Ｂは
宿便である。
【００１０】本実施例では、まずチューブ体３の後端に
駆動部６を挿着してモータ６ｂの出力軸６ｄをスクリュ
ー４のカプラー４ａに連結し、吸引装置７の吸引管７ａ
と溶解液注入装置８の送給管８ａをチューブ体３の排出
口３ｂと注入口３ｅにそれぞれ接続する。次に、図６
（ａ）に示すように筒状体２のキャップ２ｂを閉鎖して
肛門Ａに挿入し、筒状体２の各弾性体２ａ間に肛門Ａを
嵌合させ、各弾性体２ａに空気をそれぞれ送給すること
により膨張させてズレを防止する。次に、図６（ｂ）に
示すようにチューブ体３を後方から押し込むと前端とキ
ャップ３ｃが筒状体２のキャップ２ｂを開放させてチュ
ーブ体３が直腸内に押し出される。ここで、図６（ｃ）
に示すようにチューブ体３をさらに押し込むと肛門Ａ付
近の宿便Ｂに衝突するが、弾性変形することにより宿便
Ｂを迂回して大腸側に挿入される。同時に便溶解液をチ
ューブ体３の取込口２ａから注出すると、宿便Ｂを溶解
してより円滑に挿入できる。そして、図７に示すように
吸引装置７を作動させると宿便Ｂの後方（大腸側）の軟
便が吸引力でチューブ体３内部に取り込まれて、体外に
回収されることとなる。このとき、同時に駆動部６のモ
ータ６ｂでスクリュー４を回動させると、軟便が短時間
に効率良く取り込まれて回収される。さらに便溶解液を
注出すると便を溶解してより多量に詰まりなく取り込ま
れて回収される。
駆動部６を挿着してモータ６ｂの出力軸６ｄをスクリュ
ー４のカプラー４ａに連結し、吸引装置７の吸引管７ａ
と溶解液注入装置８の送給管８ａをチューブ体３の排出
口３ｂと注入口３ｅにそれぞれ接続する。次に、図６
（ａ）に示すように筒状体２のキャップ２ｂを閉鎖して
肛門Ａに挿入し、筒状体２の各弾性体２ａ間に肛門Ａを
嵌合させ、各弾性体２ａに空気をそれぞれ送給すること
により膨張させてズレを防止する。次に、図６（ｂ）に
示すようにチューブ体３を後方から押し込むと前端とキ
ャップ３ｃが筒状体２のキャップ２ｂを開放させてチュ
ーブ体３が直腸内に押し出される。ここで、図６（ｃ）
に示すようにチューブ体３をさらに押し込むと肛門Ａ付
近の宿便Ｂに衝突するが、弾性変形することにより宿便
Ｂを迂回して大腸側に挿入される。同時に便溶解液をチ
ューブ体３の取込口２ａから注出すると、宿便Ｂを溶解
してより円滑に挿入できる。そして、図７に示すように
吸引装置７を作動させると宿便Ｂの後方（大腸側）の軟
便が吸引力でチューブ体３内部に取り込まれて、体外に
回収されることとなる。このとき、同時に駆動部６のモ
ータ６ｂでスクリュー４を回動させると、軟便が短時間
に効率良く取り込まれて回収される。さらに便溶解液を
注出すると便を溶解してより多量に詰まりなく取り込ま
れて回収される。
【００１１】本実施例ではこのように構成したから、チ
ューブ体が弾性変形することにより宿便を迂回して大腸
側に円滑に挿入されるので、宿便の妨止で排便困難とな
っていた大腸側の軟便を宿便を処置することなく容易に
排出でき、被処置者の体への悪影響を軽減させることが
できた。
ューブ体が弾性変形することにより宿便を迂回して大腸
側に円滑に挿入されるので、宿便の妨止で排便困難とな
っていた大腸側の軟便を宿便を処置することなく容易に
排出でき、被処置者の体への悪影響を軽減させることが
できた。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば宿
便の妨止により排便困難となった大腸側の軟便を宿便を
処置することなく容易に排出させることができる排便器
具を提供できる。
便の妨止により排便困難となった大腸側の軟便を宿便を
処置することなく容易に排出させることができる排便器
具を提供できる。
【図１】実施例の排便器具の斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図４】実施例のチューブ体の正面図である。
【図５】実施例の筒状体とチューブ体の説明図である。
【図６】実施例の排便器具の使用状態を示す説明図であ
る。
る。
【図７】実施例の排便器具の使用状態を示す説明図であ
る。
る。
１ 排便器具
２ 筒状体
２ａ 弾性体
２ｂ キャップ
２ｃ 空気管
２ｄ 空気供給装置
３ チューブ体
３ａ 取込口
３ｂ 排出口
３ｃ キャップ
３ｄ 切欠部
３ｅ 注入口
３ｆ 送給管
４ スクリュー
４ａ カプラー
５ カバー体
６ 駆動部
６ａ 挿着口
６ｂ モータ
６ｃ 減速器
６ｄ 出力軸
７ 吸引装置
７ａ 吸引管
８ 溶解液注入装置
８ａ 送給管
Ａ 肛門
Ｂ 宿便
Claims (7)
- 【請求項１】 肛門に挿入して腸内の便を強制的に体外
に排出させる排便器具であって、剛性を有する筒状体内
に弾性変形可能なチューブ体を嵌挿し、チューブ体の先
端を開口して便を取り込む取込口を設け、チューブ体の
後部の一部を開口して取り込まれた便を排出する排出口
を設け、同排出口に便を吸引力で排出させる吸引装置を
接続し、チューブ体を弾性変形させて宿便を迂回させる
ことにより大腸側の軟便を体外に強制的に排出できるよ
うにした排便器具。 - 【請求項２】 チューブ体内に同チューブ体の弾性変形
に追随可能な細長のスクリューを設け、同スクリューの
後端にモータの出力軸を接続して電動で回動可能にし、
吸引力を補助して軟便をチューブ体内に効率良く取り込
めるようにした請求項１記載の排便器具。 - 【請求項３】 チューブ体の取込口に先端を略十字状に
切欠したコーン状のキャップを設け、直腸内に円滑に挿
入してスクリューを保護しながら軟便を取り込めるよう
にした請求項２記載の排便器具。 - 【請求項４】 筒状体の前端部にコーン状のキャップを
放射状に開放可能に設け、同キャップを閉状態で筒状体
を肛門に挿入し、便取込時にチューブ体の押出力で開放
できるようにした請求項１〜３いずれか記載の排便器
具。 - 【請求項５】 チューブ体の後部の一部を開口して便溶
解液を注入する注入口を設け、同注入口から取込口に渡
って便溶解液を直腸内に送給する細長の送給管を設け、
チューブ体の取込口から便溶解液を注出することにより
便を溶解させて容易に取り込めるようにした請求項１〜
４いずれか記載の排便器具。 - 【請求項６】 筒状体の後端とチューブ体の途中の間に
筒状体とチューブ体の間からの軟便の漏出を防止するカ
バー体を前後に伸縮可能に設けた請求項１〜５いずれか
記載の排便器具。 - 【請求項７】 筒状体の外周に肛門挿入後のズレを防止
する膨縮可能な一対のリング状の弾性体を所定間隔おい
て設けた請求項１〜６いずれか記載の排便器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001368098A JP2003164520A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 排便器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001368098A JP2003164520A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 排便器具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003164520A true JP2003164520A (ja) | 2003-06-10 |
Family
ID=19177740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001368098A Pending JP2003164520A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 排便器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003164520A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102579150A (zh) * | 2011-01-14 | 2012-07-18 | 谭大伦 | 动物粪便抽吸装置 |
| JP2016193171A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 国立研究開発法人国立がん研究センター | 経肛門ドレーン装置 |
| CN107260254A (zh) * | 2017-08-10 | 2017-10-20 | 吕心雨 | 一种用于失能患者及幼童的大便取出器及其使用方法 |
| KR200491828Y1 (ko) * | 2018-12-12 | 2020-06-11 | 대한민국 | 암소 직장용 분변제거장치 |
| CN114305587A (zh) * | 2022-02-09 | 2022-04-12 | 宁波能丹电器有限公司 | 助便器 |
-
2001
- 2001-12-03 JP JP2001368098A patent/JP2003164520A/ja active Pending
Cited By (6)
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|---|---|---|---|---|
| CN102579150A (zh) * | 2011-01-14 | 2012-07-18 | 谭大伦 | 动物粪便抽吸装置 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080306 |