JPH07137155A - ラジアルタイヤ貫通傷の修理方法及び修理パッチ - Google Patents
ラジアルタイヤ貫通傷の修理方法及び修理パッチInfo
- Publication number
- JPH07137155A JPH07137155A JP5283702A JP28370293A JPH07137155A JP H07137155 A JPH07137155 A JP H07137155A JP 5283702 A JP5283702 A JP 5283702A JP 28370293 A JP28370293 A JP 28370293A JP H07137155 A JPH07137155 A JP H07137155A
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- repairing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイヤ踏面部の貫通傷を完全に補強修理する
と共に、タイヤショルダ−部プライコ−ド被覆ゴムの亀
裂故障を防止する重荷重用ラジアルタイヤの踏面部貫通
傷修理方法及び修理用パッチを提供する。 【構成】 踏面部の貫通傷穴をタイヤの内面側から被覆
して補強すると同時にタイヤのベルト補強層の端部から
タイヤフレックスゾ−ンに至る範囲のタイヤ内面側を被
覆補強する踏面部貫通傷の修理方法、及び貫通傷穴の両
サイドのプライコ−ド数本をカバ−する幅で且つ踏面部
からフレックスゾ−ンの下部まで伸びる長さを持つ修理
用パッチ。
と共に、タイヤショルダ−部プライコ−ド被覆ゴムの亀
裂故障を防止する重荷重用ラジアルタイヤの踏面部貫通
傷修理方法及び修理用パッチを提供する。 【構成】 踏面部の貫通傷穴をタイヤの内面側から被覆
して補強すると同時にタイヤのベルト補強層の端部から
タイヤフレックスゾ−ンに至る範囲のタイヤ内面側を被
覆補強する踏面部貫通傷の修理方法、及び貫通傷穴の両
サイドのプライコ−ド数本をカバ−する幅で且つ踏面部
からフレックスゾ−ンの下部まで伸びる長さを持つ修理
用パッチ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】トラックやバス等の大型車両に使
用されるラジアルタイヤの踏面部貫通傷を修理する修理
方法及び修理用補強部材である修理パッチに関する。
用されるラジアルタイヤの踏面部貫通傷を修理する修理
方法及び修理用補強部材である修理パッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックやバスなどの重荷重用の
ラジアルタイヤが使用中にボルトや鋭利な採石などによ
ってその踏面部からタイヤの内面部に貫通する外傷を受
けプライコ−ドが切断された場合は、該貫通傷穴を所定
の埋めゴムで充填して表面を平滑に均らしその上にゴム
被覆した有機繊維コ−ド又は金属コ−ドから成る補強層
を内蔵した修理用ゴム製パッチをタイヤ内面に貼り付け
て修理している。この場合パッチを貼り付ける範囲は、
タイヤ内面の貫通傷穴とパッチの中心を合わせて貼り付
けることを基本とした傷穴周辺の補強のみを考慮してい
る為に、貫通傷の周辺に限定されていた。又使用される
パッチの大きさも傷穴で切断されたプライコ−ドの本数
と傷穴の大きさにより踏面部の補強のみを考慮して経験
的に選択されていた。
ラジアルタイヤが使用中にボルトや鋭利な採石などによ
ってその踏面部からタイヤの内面部に貫通する外傷を受
けプライコ−ドが切断された場合は、該貫通傷穴を所定
の埋めゴムで充填して表面を平滑に均らしその上にゴム
被覆した有機繊維コ−ド又は金属コ−ドから成る補強層
を内蔵した修理用ゴム製パッチをタイヤ内面に貼り付け
て修理している。この場合パッチを貼り付ける範囲は、
タイヤ内面の貫通傷穴とパッチの中心を合わせて貼り付
けることを基本とした傷穴周辺の補強のみを考慮してい
る為に、貫通傷の周辺に限定されていた。又使用される
パッチの大きさも傷穴で切断されたプライコ−ドの本数
と傷穴の大きさにより踏面部の補強のみを考慮して経験
的に選択されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者はこのような従
来の貫通傷修理方法と修理用パッチによる修理タイヤの
耐久性能・安全性能を厳密に評価するため一定の条件に
管理された室内ドラム走行疲労試験を実施し走行後のタ
イヤを詳細に観察分析した結果次のような重大な故障現
象を発見した。
来の貫通傷修理方法と修理用パッチによる修理タイヤの
耐久性能・安全性能を厳密に評価するため一定の条件に
管理された室内ドラム走行疲労試験を実施し走行後のタ
イヤを詳細に観察分析した結果次のような重大な故障現
象を発見した。
【0004】従来の修理方法で修理したタイヤを実際の
使用条件に合わせて走行させると、タイヤの踏面部の傷
穴に対応するタイヤの内面は貼り付けた修理用のパッチ
によって補強され特に重大な故障の兆候は見出されない
が、タイヤ赤道面を中心にして前記貫通傷が存在する側
のタイヤショルダ−部分厳密には最大幅のベルト層の端
部からタイヤの最大幅の位置との間において、図2に示
す如く切断されたプライコ−ドの両側で該プライコ−ド
に隣接する数本のプライコ−ドの各々の被覆ゴムとコ−
ドとの境界面の近くでコ−ドの長手方向に沿ってゴム〜
ゴム間の亀裂破壊(クラック)が発生することが確認さ
れた。
使用条件に合わせて走行させると、タイヤの踏面部の傷
穴に対応するタイヤの内面は貼り付けた修理用のパッチ
によって補強され特に重大な故障の兆候は見出されない
が、タイヤ赤道面を中心にして前記貫通傷が存在する側
のタイヤショルダ−部分厳密には最大幅のベルト層の端
部からタイヤの最大幅の位置との間において、図2に示
す如く切断されたプライコ−ドの両側で該プライコ−ド
に隣接する数本のプライコ−ドの各々の被覆ゴムとコ−
ドとの境界面の近くでコ−ドの長手方向に沿ってゴム〜
ゴム間の亀裂破壊(クラック)が発生することが確認さ
れた。
【0005】このようなコ−ドの境界面近くのゴムの亀
裂破壊の発生の原因は、次の様に考察できる。前記踏面
部の貫通傷によって切断されたプライコ−ドが、使用時
にタイヤに充填される気体内圧とタイヤ転動時に接地部
で受ける車両荷重によるタイヤ撓みとによってタイヤの
ビ−ド方向に引き抜かれ、この為弛緩したコ−ド部分が
タイヤショルダ−部でタイヤ子午線断面の外側に膨出す
る。この時切断コ−ドに隣接するプライコ−ド部分は切
断コ−ド部分の前記外側への膨出によって生じた剪断応
力を繰り返し受けることになり応力集中度の高い被覆ゴ
ムとコ−ドとの境界面でゴム疲労の結果クラックが生じ
るものと推定される。
裂破壊の発生の原因は、次の様に考察できる。前記踏面
部の貫通傷によって切断されたプライコ−ドが、使用時
にタイヤに充填される気体内圧とタイヤ転動時に接地部
で受ける車両荷重によるタイヤ撓みとによってタイヤの
ビ−ド方向に引き抜かれ、この為弛緩したコ−ド部分が
タイヤショルダ−部でタイヤ子午線断面の外側に膨出す
る。この時切断コ−ドに隣接するプライコ−ド部分は切
断コ−ド部分の前記外側への膨出によって生じた剪断応
力を繰り返し受けることになり応力集中度の高い被覆ゴ
ムとコ−ドとの境界面でゴム疲労の結果クラックが生じ
るものと推定される。
【0006】本発明では、踏み面部の貫通傷を完全に補
強修理すると共に、上記ショルダ−部のプライコ−ド境
界面での被覆ゴムのクラックを防止する重荷重用ラジア
ルタイヤの踏面部貫通傷修理方法及び修理用補強パッチ
を提供することを目的にしている。
強修理すると共に、上記ショルダ−部のプライコ−ド境
界面での被覆ゴムのクラックを防止する重荷重用ラジア
ルタイヤの踏面部貫通傷修理方法及び修理用補強パッチ
を提供することを目的にしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の修理方法では、前記特許請求項1に記述の
如くタイヤ踏面部の貫通傷穴を修理用部材で充填し表面
を平らに均した上で、タイヤ内面の該貫通傷穴の上に修
理用パッチ材を貼り付けるタイヤ踏面部貫通傷修理方法
おいて、前記貫通傷穴周辺にパッチを貼り付け補強する
と共に、タイヤベルト補強層の端部からラジアル方向の
内方に少なくともタイヤのフレックスゾ−ンを越えるタ
イヤ内面の範囲にパッチ補強材を貼り付け補強する大型
ラジアルタイヤ貫通傷修理方法としている。又、本発明
になる修理用のパッチは、前記特許請求項2に記述の如
くタイヤ踏面部の貫通傷穴周辺をタイヤ内面側から被覆
する踏面領域補強部と、貫通傷穴を挟んでタイヤ周方向
左右で穴と隣接する数本のプライコ−ドをタイヤ内面側
から被覆できる幅を持ち、而も、長手方向はタイヤベル
ト補強層の端部から少なくともタイヤのフレックスゾ−
ンに亙るタイヤ内面の範囲を被覆して、タイヤラジアル
方向内方の端末がフレックスゾ−ンの下方を越えた位置
となるスパンを持ったタイヤショルダ−領域補強部とで
構成される大型ラジアルタイヤ修理パッチとしている。
尚、ここで、フレックスゾ−ンとはタイヤが転動時接地
域で大きな屈曲を繰り返し受けるタイヤサイド部分であ
って一般にはタイヤ最大幅の上下付近を指すが、本発明
ではタイヤ最大幅から下のフレックスゾーンの領域をビ
−ド部の補強部材(例えば、チェ−ファ−コ−ドやエペ
ックスゴム等)の上方末端とタイヤ最大幅位置との間の
部分として、この領域を越えて前記ショルダ−領域補強
部の末端がビ−ド側にある様にする。又、上記踏面領域
補強部とショルダ−領域補強部とは通常は同一の構造材
料とするが必要によっては両者を異なった構造材料とし
てもよい。
に、本発明の修理方法では、前記特許請求項1に記述の
如くタイヤ踏面部の貫通傷穴を修理用部材で充填し表面
を平らに均した上で、タイヤ内面の該貫通傷穴の上に修
理用パッチ材を貼り付けるタイヤ踏面部貫通傷修理方法
おいて、前記貫通傷穴周辺にパッチを貼り付け補強する
と共に、タイヤベルト補強層の端部からラジアル方向の
内方に少なくともタイヤのフレックスゾ−ンを越えるタ
イヤ内面の範囲にパッチ補強材を貼り付け補強する大型
ラジアルタイヤ貫通傷修理方法としている。又、本発明
になる修理用のパッチは、前記特許請求項2に記述の如
くタイヤ踏面部の貫通傷穴周辺をタイヤ内面側から被覆
する踏面領域補強部と、貫通傷穴を挟んでタイヤ周方向
左右で穴と隣接する数本のプライコ−ドをタイヤ内面側
から被覆できる幅を持ち、而も、長手方向はタイヤベル
ト補強層の端部から少なくともタイヤのフレックスゾ−
ンに亙るタイヤ内面の範囲を被覆して、タイヤラジアル
方向内方の端末がフレックスゾ−ンの下方を越えた位置
となるスパンを持ったタイヤショルダ−領域補強部とで
構成される大型ラジアルタイヤ修理パッチとしている。
尚、ここで、フレックスゾ−ンとはタイヤが転動時接地
域で大きな屈曲を繰り返し受けるタイヤサイド部分であ
って一般にはタイヤ最大幅の上下付近を指すが、本発明
ではタイヤ最大幅から下のフレックスゾーンの領域をビ
−ド部の補強部材(例えば、チェ−ファ−コ−ドやエペ
ックスゴム等)の上方末端とタイヤ最大幅位置との間の
部分として、この領域を越えて前記ショルダ−領域補強
部の末端がビ−ド側にある様にする。又、上記踏面領域
補強部とショルダ−領域補強部とは通常は同一の構造材
料とするが必要によっては両者を異なった構造材料とし
てもよい。
【0008】
【作用】本発明によれば貫通傷を受けたタイヤは、貫通
傷のある踏面部が従来の修理方法とパッチにより補強修
理されると同時に、最大幅のベルト層の端末からフレッ
クスゾ−ンの下方部分までが追加補強されるので前述切
断コ−ドの膨出に起因するショルダ−部プライコ−ドの
境界面応力の誘発を抑制することが出来従って被覆ゴム
の前記クラックの発生が完全に防止される。又、パッチ
の前記ショルダ−領域補強部の末端がタイヤフレックス
ゾ−ンの領域から外れてビ−ド領域の方向に伸びている
為、タイヤ転動時の屈曲歪みが小さくパッチの末端から
パッチがめくれて剥れるトラブルが起こり難い。
傷のある踏面部が従来の修理方法とパッチにより補強修
理されると同時に、最大幅のベルト層の端末からフレッ
クスゾ−ンの下方部分までが追加補強されるので前述切
断コ−ドの膨出に起因するショルダ−部プライコ−ドの
境界面応力の誘発を抑制することが出来従って被覆ゴム
の前記クラックの発生が完全に防止される。又、パッチ
の前記ショルダ−領域補強部の末端がタイヤフレックス
ゾ−ンの領域から外れてビ−ド領域の方向に伸びている
為、タイヤ転動時の屈曲歪みが小さくパッチの末端から
パッチがめくれて剥れるトラブルが起こり難い。
【0009】パッチの幅は、踏み面部においては従来通
り貫通傷穴の大きさ(例えば穴の外径)を基準にその倍
数(例えば穴の外径×整数倍)としてよいが、ショルダ
−部においては発明者の実験結果より、貫通傷穴の周方
向両側の領域各々において少なくとも7本のプライコ−
ドをカバ−出来る幅を持つようにする。6本未満でしか
カバ−出来ない幅であると内圧の高い重荷重用のラジア
ルタイヤでは前記のショルダ−部の膨出に起因するコ−
ド被覆ゴムの応力を抑制出来ない。
り貫通傷穴の大きさ(例えば穴の外径)を基準にその倍
数(例えば穴の外径×整数倍)としてよいが、ショルダ
−部においては発明者の実験結果より、貫通傷穴の周方
向両側の領域各々において少なくとも7本のプライコ−
ドをカバ−出来る幅を持つようにする。6本未満でしか
カバ−出来ない幅であると内圧の高い重荷重用のラジア
ルタイヤでは前記のショルダ−部の膨出に起因するコ−
ド被覆ゴムの応力を抑制出来ない。
【0010】
【実施例】図1は本発明を適用した修理方法及び修理パ
ッチによる重荷重用ラジアルタイヤ1000R20の修
理例を示すタイヤ子午線断面展開図とそれをタイヤの内
面側から見た図である。タイヤ(1)はゴム被覆された
スチ−ルからなる4層のベルト(2)と一層のプライコ
−ド層(3)とから構成されている。最大幅を持つベル
ト層は第二ベルトとなっている。踏面部(4)には使用
時に受けた貫通傷穴(5)がありプライコ−ド(6)が
3本切断されている。貫通傷穴は所定の埋めゴム(7)
によって充填され、タイヤ内面側には本発明になる修理
パッチ(8)が貫通穴部分からタイヤフレックスゾ−ン
領域(9)を越えてビ−ドエペックス(10)の上端ま
でを一枚でカバ−して貼り付けられている。修理パッチ
の幅は貫通穴の周方向両サイドに配列するスチ−ルコ−
ドをタイヤショルダ−部において各々7本カバ−する幅
(W)としている。パッチの貼り付け接着はタイヤの更
生加硫(摩耗した踏面部の更生)と同時にタイヤ更生用
金型を用いて加硫して実施した。又、パッチは上下のゴ
ム層の間にタイヤラジアル方向に配列したコ−ドからな
る3枚の補強層を内蔵した従来一般に用いられている構
造及び材料としている。
ッチによる重荷重用ラジアルタイヤ1000R20の修
理例を示すタイヤ子午線断面展開図とそれをタイヤの内
面側から見た図である。タイヤ(1)はゴム被覆された
スチ−ルからなる4層のベルト(2)と一層のプライコ
−ド層(3)とから構成されている。最大幅を持つベル
ト層は第二ベルトとなっている。踏面部(4)には使用
時に受けた貫通傷穴(5)がありプライコ−ド(6)が
3本切断されている。貫通傷穴は所定の埋めゴム(7)
によって充填され、タイヤ内面側には本発明になる修理
パッチ(8)が貫通穴部分からタイヤフレックスゾ−ン
領域(9)を越えてビ−ドエペックス(10)の上端ま
でを一枚でカバ−して貼り付けられている。修理パッチ
の幅は貫通穴の周方向両サイドに配列するスチ−ルコ−
ドをタイヤショルダ−部において各々7本カバ−する幅
(W)としている。パッチの貼り付け接着はタイヤの更
生加硫(摩耗した踏面部の更生)と同時にタイヤ更生用
金型を用いて加硫して実施した。又、パッチは上下のゴ
ム層の間にタイヤラジアル方向に配列したコ−ドからな
る3枚の補強層を内蔵した従来一般に用いられている構
造及び材料としている。
【0011】次に、このようにして修理した本発明にな
る重荷重用ラジアルタイヤと従来の修理方法になる踏面
部のみにパッチをあてがった重荷重用ラジアルタイヤと
についてドラム走行疲労試験を行った。5千KM走行後
タイヤを解剖し特にタイヤショルダ−部分を詳細に観察
した結果、本発明の修理方法を課したタイヤではショル
ダ−部のプライコ−ド間の被覆ゴムに何らの亀裂発生を
見なかったが、踏面貫通傷穴周辺のみにパッチを貼り付
ける従来の修理方法によるタイヤではショルダ−部のプ
ライコ−ド間被覆ゴムに前記のクラックの発生が貫通穴
の周方向の両サイドで散見された。
る重荷重用ラジアルタイヤと従来の修理方法になる踏面
部のみにパッチをあてがった重荷重用ラジアルタイヤと
についてドラム走行疲労試験を行った。5千KM走行後
タイヤを解剖し特にタイヤショルダ−部分を詳細に観察
した結果、本発明の修理方法を課したタイヤではショル
ダ−部のプライコ−ド間の被覆ゴムに何らの亀裂発生を
見なかったが、踏面貫通傷穴周辺のみにパッチを貼り付
ける従来の修理方法によるタイヤではショルダ−部のプ
ライコ−ド間被覆ゴムに前記のクラックの発生が貫通穴
の周方向の両サイドで散見された。
【0012】尚、上記のドラム走行疲労試験のテスト条
件としては、室温38±3度、タイヤ内圧6.85kg
/cm2 、タイヤ荷重はJIS75%荷重から規定時間
毎に所定量の荷重を追加するStepLoad方式と
し、速度は65km/Hを用いた。
件としては、室温38±3度、タイヤ内圧6.85kg
/cm2 、タイヤ荷重はJIS75%荷重から規定時間
毎に所定量の荷重を追加するStepLoad方式と
し、速度は65km/Hを用いた。
【0013】
【発明の効果】上述の如く、本発明による修理方法及び
修理用パッチを採用することによって高内圧高荷重で使
用されることが多いトラック・バス用ラジアルタイヤの
貫通傷修理の耐久性・安全性が大幅に向上し、更に貫通
傷修理の機会が多い更生タイヤの寿命向上をもたらし大
きな経済的効果を生じる。
修理用パッチを採用することによって高内圧高荷重で使
用されることが多いトラック・バス用ラジアルタイヤの
貫通傷修理の耐久性・安全性が大幅に向上し、更に貫通
傷修理の機会が多い更生タイヤの寿命向上をもたらし大
きな経済的効果を生じる。
【図1】本発明を適用した修理方法及び修理パッチによ
る重荷重用ラジアルタイヤ1000R20の修理例であ
る。
る重荷重用ラジアルタイヤ1000R20の修理例であ
る。
【図2】従来の修理方法による修理タイヤの子午線断面
図と、ドラム走行後の故障状況を示す。
図と、ドラム走行後の故障状況を示す。
1 タイヤ 2 ベルト 3 プライコ−ド層 4 踏面部 5 貫通傷穴 6 プライコ−ド 7 埋めゴム 8 修理パッチ 9 タイヤフレックスゾ−ン 10 ビ−ドエペックス W 修理パッチの幅
Claims (2)
- 【請求項1】 タイヤ踏面部の貫通傷穴を修理用部材で
充填し表面を平らに均した上で、タイヤ内面の該貫通傷
穴の上に修理用パッチ材を貼り付けるタイヤ踏面部貫通
傷修理方法おいて、前記貫通傷穴周辺にパッチを貼り付
け補強すると共に、タイヤベルト補強層の端部からラジ
アル方向の内方に少なくともタイヤのフレックスゾ−ン
を越えるタイヤ内面の範囲にパッチ補強材を貼り付け補
強する大型ラジアルタイヤ貫通傷修理方法。 - 【請求項2】 タイヤ踏面部の貫通傷穴周辺をタイヤ内
面側から被覆する踏面領域補強部と、貫通傷穴を挟んで
タイヤ周方向左右で穴と隣接する数本のプライコ−ドを
タイヤ内面側から被覆できる幅を持ち、而も、長手方向
はタイヤベルト補強層の端部から少なくともタイヤのフ
レックスゾ−ンに亙るタイヤ内面の範囲を被覆して、タ
イヤラジアル方向内方の端末がフレックスゾ−ンの下方
を越えた位置となるスパンを持ったタイヤショルダ−領
域補強部とで構成される大型ラジアルタイヤ修理パッ
チ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283702A JPH07137155A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ラジアルタイヤ貫通傷の修理方法及び修理パッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283702A JPH07137155A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ラジアルタイヤ貫通傷の修理方法及び修理パッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07137155A true JPH07137155A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17668977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5283702A Pending JPH07137155A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ラジアルタイヤ貫通傷の修理方法及び修理パッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07137155A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110162772A1 (en) * | 2008-09-10 | 2011-07-07 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Integrated reinforcement patch |
JP2011524829A (ja) * | 2008-06-27 | 2011-09-08 | ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム | 互い違いの端部を備えた補強材を有するパッチ |
US8714219B2 (en) | 2008-06-27 | 2014-05-06 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Integrated tire section repair |
US8784588B2 (en) | 2008-06-27 | 2014-07-22 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Damaged reinforcement ending preparation for tire repairs |
US10035313B2 (en) | 2007-11-29 | 2018-07-31 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Tire repair patch |
CN111284047A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-06-16 | 毛丹辉 | 一种绿色环保融除轮胎破疵强固轮胎安全的技术方法 |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP5283702A patent/JPH07137155A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10035313B2 (en) | 2007-11-29 | 2018-07-31 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Tire repair patch |
JP2011524829A (ja) * | 2008-06-27 | 2011-09-08 | ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム | 互い違いの端部を備えた補強材を有するパッチ |
US8714219B2 (en) | 2008-06-27 | 2014-05-06 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Integrated tire section repair |
US8720510B2 (en) | 2008-06-27 | 2014-05-13 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Patch having reinforcements with staggered ends |
US8784588B2 (en) | 2008-06-27 | 2014-07-22 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Damaged reinforcement ending preparation for tire repairs |
US20110162772A1 (en) * | 2008-09-10 | 2011-07-07 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Integrated reinforcement patch |
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