JP3708676B2 - 重荷重用ラジアルタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

重荷重用ラジアルタイヤ及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビード部の耐久性を改善しうる重荷重用ラジアルタイヤ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラック、バス等の大型車両に用いる重荷重用タイヤにあっては、図6に略示するように、走行時において、サイドウォール部s、ビード部bに繰返し大きな曲げ変形を受け、この曲げ変形によってカーカスcを構成するカーカスプライpの本体部c1に引張り応力が作用しかつ巻上げ部c2には圧縮応力が作用するとともに、該巻上げ部c2の端部hに歪の集中が起こり、該端部hに剥離が生じるなど、タイヤの耐久性を低下させている。
【0003】
このようなカーカスプライpの巻上げ部c2の破損を防止するため、従来、図7に示すように、ビード部bに位置するビードコアfから硬質ゴムからなるビードエーペックスeを厚肉かつ高く立上げるとともに、カーカスプライpの巻上げ部c2の端部hと本体部c1とをタイヤ軸方向に9〜20mm程度の距離dで離間させ、これによって、ビード部bの前記曲げ変形を小さくし巻上げ部c2の端部hへの歪の集中を抑えて、耐久性を確保している。なお、カーカスプライpの抜け出しを防ぐために、カーカスプライpの外面側に前記ビードコアfを囲むようにスチールフィラーgを配している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなビード部bを具えた重荷重用タイヤは、ビードエーペックスeのボリュームが大きいため、タイヤ重量を増しかつコストの上昇を招くという問題点がある。
【0005】
かかる問題点を解決するため、図8に示すように、曲げ変形の際、前記引張り応力、圧縮応力が作用しない線として容易に求められるビード部bの曲げ中立線u近傍に前記巻上げ部c2の外端部分を位置させることにより、ビードエーペックスeのボリュームを小さくしても、耐久性を維持しうる重荷重用タイヤが提案されている。なお、使用条件により、カーカスプライpの外面側に前記ビードコアfを囲むようにナイロン、ポリエステル等のテキスタイル又はスチールフィラーgを配設する場合もある。
【0006】
しかし、この構造の重荷重用タイヤを試作、生産するにつれて、以下のような問題点が判明した。
【0007】
つまり、前記カーカスプライpの本体部c1と巻上げ部c2とが近接する部分でゴムが完全に充填されず、特にビードエーペックスeの先端上方に空気が残る空気残留部iが形成され、該空気残留部iで本体部c1と巻上げ部c2との接着不良を招き、この接着不良箇所から巻上げ部c2が剥離するいわゆるプライ間剥離が生じやすく、実際のテストでは、前記空気残留部iの有る重荷重用タイヤは、無いタイヤの30%〜70%程度の耐久レベルしかないことが判った。
【0008】
このような問題点は、図7に示したタイヤでは、カーカスプライpの本体部c1と巻上げ部c2とが近接しないため発生しないが、図8に示したタイヤでは、図9に示す如く、ビードコアfの外周にビードエーペックスeを一体に設けたビードリングrを、成形ドラムに巻装されたカーカスプライpを囲んで配したのち、該カーカスプライpを巻上げる際に、
▲1▼カーカスプライpは、図10に誇張して示すように、スチールコードtをゴムvで被覆したものであるため、テキスタイルのようなしなやかさもなく、かつ表面に凹凸があることとも相まって、ビードエーペックスeの形状に沿わせにくく、また、密着もしにくい。
▲2▼ビードエーペックスe自体、硬質のゴム配合が要求されるため、加硫前においても形状が変化しにくく、粘着力も弱いことから、加硫成形の後、数時間経過すると、粘着していたカーカスプライpが該ビードエーペックスeから離間しやすい。
等の理由から、どうしても前記空気残留部iが発生してしまい、なかには、多量の残留空気が存在するタイヤも確認できた。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決でき、ビードエーペックスのボリュームを小さくしながらも、ビード部の耐久性を確実に確保しうる重荷重用ラジアルタイヤ及びその製造方法の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1の発明は、ビード部のビードコアから半径方向外方にのびるビードエーペックスと、トレッド部からサイドウォール部をへてビードエーペックスのタイヤ軸方向内側を通りビードコアに至る本体部に、ビードエーペックスのタイヤ軸方向外側を通る巻上げ部を連設したラジアル配列のカーカスプライを用いたカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの外側に配されるベルト層とを具えるとともに、前記巻上げ部は、前記ビードエーペックスの先端を越えて延在し前記本体部と近接してのびる延長部を有し、かつ前記ビードエーペックスのタイヤ軸方向内側面と本体部との間、又は前記ビードエーペックスのタイヤ軸方向外側面と前記巻上げ部との間に配されるプライ・エーペックス間補強ゴム層と、前記本体部と巻上げ部の延長部との間に配されるプライ間補強ゴム層とを設けてなる重荷重用ラジアルタイヤである。
【0011】
又、本願請求項2の発明は、前記プライ・エーペックス間補強ゴム層が、ビードコアとカーカスプライとの間を起点として半径方向外方に延在し、かつその厚さTaを0.5〜1.0mmとしたことを特徴としている。
【0012】
又、本願請求項3の発明は、前記プライ間補強ゴム層が、ビードエーペックスの先端近傍を起点として半径方向外方に延在し、かつその厚さTbを1.0〜2.0mmとしたことを特徴としている。
【0013】
又、本願請求項4の発明は、前記プライ・エーペックス間補強ゴム層と前記プライ間補強ゴム層とが、連続体として形成されるとともに、プライ・エーペックス間補強ゴム層を、ビードエーペックスのタイヤ軸方向内側面又は外側面のいずれか一方に設けたことを特徴としている。
【0014】
又、本願請求項5の発明は、ビード部のビードコアから半径方向外方にのびるビードエーペックスと、トレッド部からサイドウォール部をへてビードエーペックスのタイヤ軸方向内側を通りビードコアに至る本体部に、ビードエーペックスのタイヤ軸方向外側を通る巻上げ部を連設したラジアル配列のカーカスプライを用いたカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの外側に配されるベルト層とを具える重荷重用空気入りラジアルタイヤの製造方法であって、
前記巻上げ部は、前記ビードエーペックスの先端を越えて延在し前記本体部と近接してのびる延長部を有するとともに
ビードコアの外周にビードエーペックスを一体に設けたビードリングを、成形ドラムに巻装されたカーカスプライを囲んで配し、
かつカーカスプライ上に、ビードリングの内周面側に一端を位置させるとともにビードリングのタイヤ軸方向外側面長さ又は内側面長さよりも15〜25mm 大きい巾の主部を有する補強ゴムシートを配したのち、カーカスプライを巻上げることにより、前記補強ゴムシートにより、カーカスプライとビードエーペックスとの間のプライ・エーペックス間補強ゴム層と、カーカスプライの本体部と前記巻上げ部の前記延長部との間のプライ間補強ゴム層とを形成することを特徴とする重荷重用ラジアルタイヤの製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の一例を図面に基づき説明する。
図において重荷重用ラジアルタイヤ1は、例えば15度テーパ付きのリムに装着されるトラック、バス用チューブレスタイヤであって、トレッド部2と、その両端から半径方向内方に向かってのびるサイドウォール部3、3と、これらのサイドウォール部3、3の半径方向内方にそれぞれ位置する一対のビード部4、4とを有する中空のトロイド状をなす。
【0016】
又、重荷重用ラジアルタイヤ1は、前記ビード部4に配されるビードコア5から半径方向外方にのびるビードエーペックス8と、前記トレッド部2からサイドウォール部3をへてビードエーペックス8のタイヤ軸方向内側を通りビードコア5に至る本体部6aに、ビードエーペックス8のタイヤ軸方向外側を通る巻上げ部6bを連設したラジアル配列の本例では1枚のカーカスプライ6Aを用いたカーカス6と、トレッド部2の内部かつカーカス6の外側に配されるベルト層7とを具えるとともに、前記巻上げ部6bは、前記ビードエーペックス8の先端8Aを越えて延在し前記本体部6aと近接してのびる延長部10を有する。なお、前記カーカスプライ6Aの外側に、単数枚又は複数枚のカーカスプライを重ね合わせてもよい。
【0017】
又、重荷重用ラジアルタイヤ1は、前記ビードエーペックス8のタイヤ軸方向内側面8aと前記本体部6aとの間、又はビードエーペックス8のタイヤ軸方向外側面8bと前記巻上げ部6bとの間、本例では、該内側面8aと本体部6aとの間にのみ配されるプライ・エーペックス間補強ゴム層11と、前記本体部6aと巻上げ部6bの前記延長部10との間に配されるプライ間補強ゴム層12とが設けられ、本例では、該プライ・エーペックス間補強ゴム層11とプライ間補強ゴム層12とは、連続体13として形成され一体の補強ゴム層Aをなす。
【0018】
又、前記ベルト層7は、ナイロン、レーヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維、又はスチールコードをタイヤ赤道Cに対して10〜40度の角度で傾けて配した複数枚、本例では3枚のベルトプライからなる。
【0019】
前記ビードエーペックス8は、JISA硬度が50〜65度の硬質ゴムからなるとともに、断面略三角形状を呈する。
【0020】
前記カーカス6のカーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して85〜90°の角度でラジアル配列されかつスチールからなるカーカスコードを、トッピングゴムで被覆してなる。なお、該トッピングゴムは、良好な粘着性、耐セパレーション、低発熱性が要求され、例えばNR、IRを主体としてSBR、BR等がブレンドされる。
【0021】
又、図2、3に示すように、ビードコア5の外周にビードエーペックス8を一体に設けたビードリング14を、成形ドラムに巻装されたカーカスプライ6Aを囲んで配し、かつカーカスプライ6A上に、ビードリング14の内周面側かつタイヤ軸方向内側に一端を位置させるとともにビードリング14のタイヤ軸方向内側面長さL1よりも15〜25mm程度大きい巾L2の主部16を有する補強ゴムシート15を貼付けて配したのち、カーカスプライ6Aを巻上げしかも他のタイヤ構成部材を取付けて加硫することにより、前記補強ゴムシート15により、前記プライ・エーペックス間補強ゴム層11と、前記プライ間補強ゴム層12との連続体13である前記補強ゴム層Aが形成される。
【0022】
なお、「ビードリング14のタイヤ軸方向内側面長さL1」とは、本例では、ビードコア5の半径方向内端からビードエーペックス8の先端8Aまで該ビードコア5、ビードエーペックス8のタイヤ軸方向内側面に沿って測定した長さとして定義する。
【0023】
前記補強ゴムシート15は、加硫前の生ゴム時において、加硫前の前記ビードエーペックス8、カーカスプライ6Aの前記トッピングゴムとの良好な粘着性が要求され、例えば該トッピングゴムと類似のゴム配合が好ましい。
【0024】
又、図3に示した状態から前記カーカスプライ6Aを巻上げると、前記補強ゴムシート15の表面がスムーズで粘着力も高く、しかもビードエーペックス8の下方、つまり本例ではビードコア5のタイヤ軸方向内側面下端部近傍から上に順次、該補強ゴムシート15がビードエーペックス8、巻上げ部6bに接着するため、空気が半径方向外方に押出されて排出され、補強ゴムシート15は該ビードエーペックス8、巻上げ部6bに良く密着し、ビードエーペックス8の先端8A上方における空気の残留を効果的に防止できる。
【0025】
さらに、前記補強ゴムシート15は、良好な粘着性を具えるため、この補強ゴムシート15の両面双方の接着部分での空気の残留を低減でき、前記本体部6aと巻上げ部6bとの間の接着力を強化し、巻上げ部6bが前記本体部6aと近接する前記延長部10を有することと相まって、タイヤ走行中の撓みに起因した剪断力によるプライ間剥離を防止しうる。
【0026】
なお、「本体部6aと近接してのびる延長部10」とは、本体部6aと延長部10との間隔が0〜2.0mm程度であることを言い、前記プライ間補強ゴム層12の半径方向外方で実質的に本体部6aに接する、即ち該間隔が0〜1.0mmである当接部分10Aを有する。該当接部分10Aは、本体部6aに密着又は接着していてもよいが、この当接部分10Aを含む前記プライ間補強ゴム層12の半径方向外方にビードエーペックス8とはゴム硬度を違えたクッションゴムを介在させることにより、前記プライ間剥離の防止効果を更に高めうる。
【0027】
又、前記補強ゴムシート15の主部16の半径方向内端部分、つまり前記プライ・エーペックス間補強ゴム層11の半径方向内端部分に、カーカスプライ6Aとビードコア5とに挟着される内側延長部19を形成しているため、カーカス6を巻上げた際の補強ゴムシート15の位置ズレを防ぎうるとともに、完成タイヤにおいて、補強ゴム層Aのプライ・エーペックス間補強ゴム層11の移動及びそれに起因した破損を阻止しうる。
【0028】
又、補強ゴムシート15の前記主部16に加えて、前記ビードコア5の半径方向内面に配される補強ゴムシートを該主部16と一体又は別体に設けても良く、更に、ビードエーペックス8のタイヤ軸方向外側面8bと前記巻上げ部6aとの間に配されるプライ・エーペックス間補強ゴム層を、前記補強ゴムシート15と一体又は別体の補強ゴムシートを用いて形成することも出来る。
【0029】
更に、図4、5に示すように、前記ビードエーペックス8のタイヤ軸方向外側面8bと前記巻上げ部6bとの間のみにプライ・エーペックス間補強ゴム層11を配し、該プライ・エーペックス間補強ゴム層11に、前記本体部6aと巻上げ部6bの前記延長部10との間に配されたプライ間補強ゴム層12を一体に設けた連続体13とした補強ゴム層Aとしてもよく、又、プライ・エーペックス間補強ゴム層11とプライ間補強ゴム層12とを別体としてもよい。
【0030】
なお、該補強ゴム層Aは、図5に示す如く、ビードリング14のタイヤ軸方向内周面長さL3よりも15〜25mm程度大きい巾L2の主部16を有する補強ゴムシート15を、その一端をビードリング14の内周面側かつタイヤ軸方向外側に位置させて成形ドラムに巻装されたカーカスプライ6A上に貼付け、しかる後、カーカスプライ6Aを巻上げることにより、該補強ゴムシート15により形成される。
【0031】
又、完成した重荷重用ラジアルタイヤ1において、前記プライ・エーペックス間補強ゴム層11は、ビードコア5とカーカスプライ6Aとの間を起点として半径方向外方に延在し、かつその厚さTa(カーカスプライ6Aとビードエーペックス8との間での測定値)を0.5mm以上かつ1.0mm以下とするとともに、前記プライ間補強ゴム層12は、ビードエーペックス8の先端近傍を起点として半径方向外方に延在し、かつその厚さTb(ビードエーペックス8の先端8Aから半径方向に5〜15mm外方の外方点Bでの測定値)を1.0mm以上かつ2.0mmとするのが好ましい。
【0032】
前記厚さTa、Tbの値が上記規制値よりも小さいと、プライ・エーペックス間補強ゴム層11、プライ間補強ゴム層12の厚さが過小となり、十分な空気排出効果が得られにくく、かつ該ゴム層11、12の耐久性を低下させがちとなる一方、規制値よりも大きいと、巻上げ部6bに大きな段差が生じ、歪の集中による破損が発生しやすい。
【0033】
又、前記プライ・エーペックス間補強ゴム層11とプライ間補強ゴム層12とを連続体13としているため、成形性が良く、かつ耐久性を高めうるが、本発明は、別体のものを除外するものではない。
【0034】
【実施例】
タイヤサイズ11R 22.5でありかつ図1、2に示す構成を有するタイヤについて表1の仕様により試作する(実施例1〜6)とともに、その性能をテストした。なお図7、図8の構成を有するタイヤ(比較例1、2)についても併せてテストを行い性能を比較した。なお実施例、比較例とも、カーカスは、スチールコードを85〜90°(対タイヤ赤道)の角度で配列した1枚のカーカスプライからなり、かつベルト層は、スチールコードを内から外へ50°/18°/18°/18°(対タイヤ赤道)の角度で配列した4枚のベルトプライからなる。
【0035】
テストの方法は次の通り。
(i) 耐久性
各テストタイヤを8.25×22.5のリムに装着しかつ8.44kgf/cm2 の内圧と規格最大荷重の2.0倍の荷重を加え、ドラム試験機を用いて20km/hの速度のもとで走行テストを実施するとともに、カーカスの巻上げ部に剥離が発生するまでの時間を、実施例1を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好であることを示す。
(ii)タイヤ重量
各テストタイヤの重量を、実施例1を100とする指数で表示した。数値が大きいほど重いことを示す。
テスト結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
Figure 0003708676
【0037】
テストの結果、実施例のものは比較例2に比べて、タイヤ重量をほとんど増すことなく、耐久性を高め得たことを確認出来た。
【0038】
【発明の効果】
叙上の如く本発明の重荷重用ラジアルタイヤは、前記構成を具えることにより、ビードエーペックスのボリュームを小さくしながらも、カーカスの巻上げ部に生じがちであった剥離を防止でき、ビード部の耐久性を高めうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すタイヤ右半分断面図である。
【図2】そのビード部を拡大して示す断面図である。
【図3】その製造方法を説明するための線図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の例を示すビード部のを拡大断面図である。
【図5】その製造方法を説明するための線図である。
【図6】従来技術を説明するための線図である。
【図7】従来タイヤのビード部を拡大して示す断面図である。
【図8】従来タイヤのビード部を拡大して示す断面図である。
【図9】その製造方法を説明するための線図である。
【図10】カーカスプライの表面形状を誇張して示す断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a 本体部
6b 巻上げ部
9 ビード補強層
7 ベルト層
8 ビードエーペックス
10 延長部
11 プライ・エーペックス間補強ゴム層
12 プライ間補強ゴム層
13 連続体
14 ビードリング
15 補強ゴムシート
16 主部

Claims (5)

  1. ビード部のビードコアから半径方向外方にのびるビードエーペックスと、トレッド部からサイドウォール部をへてビードエーペックスのタイヤ軸方向内側を通りビードコアに至る本体部に、ビードエーペックスのタイヤ軸方向外側を通る巻上げ部を連設したラジアル配列のカーカスプライを用いたカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの外側に配されるベルト層とを具えるとともに、
    前記巻上げ部は、前記ビードエーペックスの先端を越えて延在し前記本体部と近接してのびる延長部を有し、
    かつ前記ビードエーペックスのタイヤ軸方向内側面と本体部との間、又は前記ビードエーペックスのタイヤ軸方向外側面と前記巻上げ部との間に配されるプライ・エーペックス間補強ゴム層と、前記本体部と巻上げ部の延長部との間に配されるプライ間補強ゴム層とを設けてなる重荷重用ラジアルタイヤ。
  2. 前記プライ・エーペックス間補強ゴム層は、ビードコアとカーカスプライとの間を起点として半径方向外方に延在し、かつその厚さTaが0.5〜1.0mmであることを特徴とする請求項1記載の重荷重用ラジアルタイヤ。
  3. 前記プライ間補強ゴム層は、ビードエーペックスの先端近傍を起点として半径方向外方に延在し、かつその厚さTbが1.0〜2.0mmであることを特徴とする請求項1記載の重荷重用ラジアルタイヤ。
  4. 前記プライ・エーペックス間補強ゴム層と前記プライ間補強ゴム層とは、連続体として形成されるとともに、プライ・エーペックス間補強ゴム層は、ビードエーペックスのタイヤ軸方向内側面又は外側面のいずれか一方に設けられたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の重荷重用ラジアルタイヤ。
  5. ビード部のビードコアから半径方向外方にのびるビードエーペックスと、トレッド部からサイドウォール部をへてビードエーペックスのタイヤ軸方向内側を通りビードコアに至る本体部に、ビードエーペックスのタイヤ軸方向外側を通る巻上げ部を連設したラジアル配列のカーカスプライを用いたカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの外側に配されるベルト層とを具える重荷重用空気入りラジアルタイヤの製造方法であって、
    前記巻上げ部は、前記ビードエーペックスの先端を越えて延在し前記本体部と近接してのびる延長部を有するとともに
    ビードコアの外周にビードエーペックスを一体に設けたビードリングを、成形ドラムに巻装されたカーカスプライを囲んで配し、
    かつカーカスプライ上に、ビードリングの内周面側に一端を位置させるとともにビードリングのタイヤ軸方向外側面長さ又は内側面長さよりも15〜25mm 大きい巾の主部を有する補強ゴムシートを配したのち、カーカスプライを巻上げることにより、前記補強ゴムシートにより、カーカスプライとビードエーペックスとの間のプライ・エーペックス間補強ゴム層と、カーカスプライの本体部と前記巻上げ部の前記延長部との間のプライ間補強ゴム層とを形成することを特徴とする重荷重用ラジアルタイヤの製造方法。
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