JPH06183224A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH06183224A JPH06183224A JP34046592A JP34046592A JPH06183224A JP H06183224 A JPH06183224 A JP H06183224A JP 34046592 A JP34046592 A JP 34046592A JP 34046592 A JP34046592 A JP 34046592A JP H06183224 A JPH06183224 A JP H06183224A
- Authority
- JP
- Japan
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- layer
- tire
- carcass
- rubber
- vicinity
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
- B60C15/0603—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
- B60C15/0607—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイヤ断面の最大幅付近からコード補強層の
折り返し端末付近までのタイヤ内側領域におけるカーカ
ス層の耐セパレーション性を向上し、タイヤ寿命を長く
する重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供する。 【構成】 左右一対のビードコア２の間にカーカス層１
を装架し、該カーカス層１が装架されたビードコア２の
廻りにタイヤ内側と外側との両側に折り返されたコード
補強層４を配置し、タイヤ内側にブチルゴムからなるイ
ンナーライナー層６を設けた重荷重用空気入りラジアル
タイヤにおいて、前記カーカス層１とインナーライナー
層６との間のタイヤ断面の最大幅付近から前記コード補
強層４のタイヤ内側への折り返し端末４ｅ付近までの領
域に、前記ブチルゴムよりも高硬度で高モジュラスのゴ
ムからなり、かつ前記カーカス層１のカーカスコード１
ｃからの厚さが少なくとも１．３ｍｍのゴム層７を配置
する。
折り返し端末付近までのタイヤ内側領域におけるカーカ
ス層の耐セパレーション性を向上し、タイヤ寿命を長く
する重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供する。 【構成】 左右一対のビードコア２の間にカーカス層１
を装架し、該カーカス層１が装架されたビードコア２の
廻りにタイヤ内側と外側との両側に折り返されたコード
補強層４を配置し、タイヤ内側にブチルゴムからなるイ
ンナーライナー層６を設けた重荷重用空気入りラジアル
タイヤにおいて、前記カーカス層１とインナーライナー
層６との間のタイヤ断面の最大幅付近から前記コード補
強層４のタイヤ内側への折り返し端末４ｅ付近までの領
域に、前記ブチルゴムよりも高硬度で高モジュラスのゴ
ムからなり、かつ前記カーカス層１のカーカスコード１
ｃからの厚さが少なくとも１．３ｍｍのゴム層７を配置
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ寿命を向上した
重荷重用空気入りラジアルタイヤ、特にチューブレスラ
ジアルタイヤに関する。
重荷重用空気入りラジアルタイヤ、特にチューブレスラ
ジアルタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】トラック，バス等の重荷重用空気入りラ
ジアルタイヤは苛酷な条件で使用されるため、特にビー
ド部が損傷され易い。このため、ビード部はスチールコ
ード補強層によって補強され、トレッドが寿命まで摩耗
してもリトレッドすることにより同一タイヤを２回以上
にわたり再生使用するようになっている。
ジアルタイヤは苛酷な条件で使用されるため、特にビー
ド部が損傷され易い。このため、ビード部はスチールコ
ード補強層によって補強され、トレッドが寿命まで摩耗
してもリトレッドすることにより同一タイヤを２回以上
にわたり再生使用するようになっている。
【０００３】第３図は、従来の重荷重用空気入りラジア
ルタイヤのビード部の１例を示すもので、ビードコア２
の廻りにタイヤ内側から外側に折り返したカーカス層１
の外側にスチールコード補強層４をタイヤ内外に折り返
すように配置し、さらにタイヤ内側全面にインナーライ
ナー層６を設けた構成になっている。そのインナーライ
ナー層６には、通常、耐ガス透過性に優れたブチルゴム
が使用されている。
ルタイヤのビード部の１例を示すもので、ビードコア２
の廻りにタイヤ内側から外側に折り返したカーカス層１
の外側にスチールコード補強層４をタイヤ内外に折り返
すように配置し、さらにタイヤ内側全面にインナーライ
ナー層６を設けた構成になっている。そのインナーライ
ナー層６には、通常、耐ガス透過性に優れたブチルゴム
が使用されている。
【０００４】しかし、このような重荷重用ラジアルタイ
ヤは高荷重下で走行すると、ビード部内側にタイヤ径方
向の圧縮力が繰り返し作用するため、タイヤ断面最大幅
付近からコード補強層４の折り返し端末付近までのタイ
ヤ内側領域に圧縮応力が集中し、しかも、インナーライ
ナー層を構成するブチルゴムは接着性が低いため、カー
カス層が剥離（セパレーション）するという問題があっ
た。また、タイヤ内部の空気は経時的に僅かずつインナ
ーライナー層を透過し、カーカス層のコートゴムやカー
カスコードを酸化劣化するため、一層カーカス層１を剥
離し易くすることがあった。このため、これらが原因と
なって更生により繰り返し使用される重荷重用空気入り
ラジアルタイヤの第２次寿命や第３次寿命を短かくする
という問題があった。
ヤは高荷重下で走行すると、ビード部内側にタイヤ径方
向の圧縮力が繰り返し作用するため、タイヤ断面最大幅
付近からコード補強層４の折り返し端末付近までのタイ
ヤ内側領域に圧縮応力が集中し、しかも、インナーライ
ナー層を構成するブチルゴムは接着性が低いため、カー
カス層が剥離（セパレーション）するという問題があっ
た。また、タイヤ内部の空気は経時的に僅かずつインナ
ーライナー層を透過し、カーカス層のコートゴムやカー
カスコードを酸化劣化するため、一層カーカス層１を剥
離し易くすることがあった。このため、これらが原因と
なって更生により繰り返し使用される重荷重用空気入り
ラジアルタイヤの第２次寿命や第３次寿命を短かくする
という問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
したタイヤ断面の最大幅付近からコード補強層の折り返
し端末付近までのタイヤ内側領域におけるカーカス層の
耐セパレーション性を向上し、タイヤ寿命を長くする重
荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
したタイヤ断面の最大幅付近からコード補強層の折り返
し端末付近までのタイヤ内側領域におけるカーカス層の
耐セパレーション性を向上し、タイヤ寿命を長くする重
荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
は、左右一対のビードコアの間にカーカス層を装架し、
該カーカス層が装架されたビードコアの廻りにタイヤ内
側と外側との両側に折り返されたコード補強層を配置
し、タイヤ内側にブチルゴムからなるインナーライナー
層を設けた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記カーカス層とインナーライナー層との間のタイヤ断
面の最大幅付近から前記コード補強層のタイヤ内側への
折り返し端末付近までの領域に、前記ブチルゴムよりも
高硬度で高モジュラスのゴムからなり、かつ前記カーカ
ス層のカーカスコードからの厚さが少なくとも１．３ｍ
ｍのゴム層を配置したことにより達成することができ
る。
は、左右一対のビードコアの間にカーカス層を装架し、
該カーカス層が装架されたビードコアの廻りにタイヤ内
側と外側との両側に折り返されたコード補強層を配置
し、タイヤ内側にブチルゴムからなるインナーライナー
層を設けた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記カーカス層とインナーライナー層との間のタイヤ断
面の最大幅付近から前記コード補強層のタイヤ内側への
折り返し端末付近までの領域に、前記ブチルゴムよりも
高硬度で高モジュラスのゴムからなり、かつ前記カーカ
ス層のカーカスコードからの厚さが少なくとも１．３ｍ
ｍのゴム層を配置したことにより達成することができ
る。
【０００７】このようにタイヤ断面最大幅付近からコー
ド補強層のタイヤ内側折り返し端末付近までの激しく圧
縮変形するタイヤ内側領域に、ブチルゴムよりも高硬度
で高モジュラスのゴム層を配置し、かつその厚さを少な
くとも１．３ｍｍにすることにより、前記タイヤ内側領
域に対する圧縮応力の集中を小さくし、カーカス層のセ
パレーションを抑制することができる。また、上記ゴム
層がインナーライナー層から僅かずつリークする空気に
よってカーカス層の劣化が進行するのを抑制するため、
更生タイヤの寿命を向上することができる。
ド補強層のタイヤ内側折り返し端末付近までの激しく圧
縮変形するタイヤ内側領域に、ブチルゴムよりも高硬度
で高モジュラスのゴム層を配置し、かつその厚さを少な
くとも１．３ｍｍにすることにより、前記タイヤ内側領
域に対する圧縮応力の集中を小さくし、カーカス層のセ
パレーションを抑制することができる。また、上記ゴム
層がインナーライナー層から僅かずつリークする空気に
よってカーカス層の劣化が進行するのを抑制するため、
更生タイヤの寿命を向上することができる。
【０００８】以下、図面を参照して本発明を具体的に説
明する。本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤのビ
ード部を示す図１において、１はカーカス層、２はビー
ドコア、３はビードフィラー、４はコード補強層、５は
エッジカバー層、６はインナーライナー層である。カー
カス層１はビードコア２の廻りにタイヤ内側から外側に
折り返され、このカーカス層１の外側にスチールコード
からなるコード補強層４がタイヤ内側と外側とに折り返
されるように配置されている。タイヤ外側への折り返し
端末４ｅ’とカーカス層１の巻き上げ端末１ｅとは繊維
コードからなるエッジカバー層５で被覆されている。さ
らにタイヤ内側全体を覆うように、ブチルゴムからなる
インナーライナー層６が設けられている。
明する。本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤのビ
ード部を示す図１において、１はカーカス層、２はビー
ドコア、３はビードフィラー、４はコード補強層、５は
エッジカバー層、６はインナーライナー層である。カー
カス層１はビードコア２の廻りにタイヤ内側から外側に
折り返され、このカーカス層１の外側にスチールコード
からなるコード補強層４がタイヤ内側と外側とに折り返
されるように配置されている。タイヤ外側への折り返し
端末４ｅ’とカーカス層１の巻き上げ端末１ｅとは繊維
コードからなるエッジカバー層５で被覆されている。さ
らにタイヤ内側全体を覆うように、ブチルゴムからなる
インナーライナー層６が設けられている。
【０００９】図２の拡大図に示すように、カーカス層１
とインナーライナー層６との間にゴム層７が設けられて
いる。このゴム層７はインナーライナー層６のブチルゴ
ムよりも高硬度で高モジュラスのゴムからなり、その厚
さａ、すなわち、インナーライナー層６とカーカスコー
ド１ｃ表面との間の距離が少なくとも１．３ｍｍ以上に
なっている。
とインナーライナー層６との間にゴム層７が設けられて
いる。このゴム層７はインナーライナー層６のブチルゴ
ムよりも高硬度で高モジュラスのゴムからなり、その厚
さａ、すなわち、インナーライナー層６とカーカスコー
ド１ｃ表面との間の距離が少なくとも１．３ｍｍ以上に
なっている。
【００１０】本発明において、上記ゴム層７の厚さａは
１．３ｍｍ以上、好ましくは１．３〜３．０ｍｍになる
ようにする。このゴム層７の厚さａを１．３ｍｍ以上に
することにより、その硬度とモジュラスをインナーライ
ナー層６のブチルゴムよりも大きくしたこととの相乗効
果により、タイヤ断面最大幅付近からコード補強層４の
タイヤ内側折り返し端末４ｅ付近までの領域の圧縮応力
の集中を小さくし、カーカス層１のセパレーションを抑
制することができる。また、ゴム層７を厚くしたため、
インナーライナー層６をリークした空気によるカーカス
層の劣化の進行を抑制する。したがって、これらの作用
の総合結果として更生タイヤの第２次、第３次寿命を向
上することができる。このゴム層７の厚さａが厚くなり
すぎると、蓄熱による劣化が増大するので、望ましくは
上限を３．０ｍｍにするとよい。
１．３ｍｍ以上、好ましくは１．３〜３．０ｍｍになる
ようにする。このゴム層７の厚さａを１．３ｍｍ以上に
することにより、その硬度とモジュラスをインナーライ
ナー層６のブチルゴムよりも大きくしたこととの相乗効
果により、タイヤ断面最大幅付近からコード補強層４の
タイヤ内側折り返し端末４ｅ付近までの領域の圧縮応力
の集中を小さくし、カーカス層１のセパレーションを抑
制することができる。また、ゴム層７を厚くしたため、
インナーライナー層６をリークした空気によるカーカス
層の劣化の進行を抑制する。したがって、これらの作用
の総合結果として更生タイヤの第２次、第３次寿命を向
上することができる。このゴム層７の厚さａが厚くなり
すぎると、蓄熱による劣化が増大するので、望ましくは
上限を３．０ｍｍにするとよい。
【００１１】また、本発明において、ゴム層７を構成す
るゴムの硬度とモジュラスは、インナーライナー層６の
ブチルゴムよりも大きくなるようにする。このゴムの硬
度とモジュラスがインナーライナー層のブチルゴムより
も小さくては、上述したカーカス層のセパレーションを
抑制することができなくなる。好ましくはＪＩＳ−Ａ硬
度が６０〜８０、１０％伸長時モジュラスが１０〜３０
ｋｇｆ／ｃｍ2 であることが望ましい。
るゴムの硬度とモジュラスは、インナーライナー層６の
ブチルゴムよりも大きくなるようにする。このゴムの硬
度とモジュラスがインナーライナー層のブチルゴムより
も小さくては、上述したカーカス層のセパレーションを
抑制することができなくなる。好ましくはＪＩＳ−Ａ硬
度が６０〜８０、１０％伸長時モジュラスが１０〜３０
ｋｇｆ／ｃｍ2 であることが望ましい。
【００１２】このような高硬度で高モジュラスの原料ゴ
ムとしては、天然ゴム，合成ポリイソプレンゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合体ごむ（ＳＢＲ）、ポリブタジ
エンゴム（ＢＲ）及びそれらをブレンドしたもの等があ
る。これら原料ゴムには、カーボンブラック，酸化亜
鉛，ステアリン酸，プロセス油，老化防止剤，硫黄、加
硫促進剤等の配合薬品を配合したゴム組成物として使用
される。
ムとしては、天然ゴム，合成ポリイソプレンゴム、スチ
レン−ブタジエン共重合体ごむ（ＳＢＲ）、ポリブタジ
エンゴム（ＢＲ）及びそれらをブレンドしたもの等があ
る。これら原料ゴムには、カーボンブラック，酸化亜
鉛，ステアリン酸，プロセス油，老化防止剤，硫黄、加
硫促進剤等の配合薬品を配合したゴム組成物として使用
される。
【００１３】上述したゴム層７は、カーカス層１のコー
トゴムとは独立のゴム層としてカーカス層１とインナー
ライナー層６との間に配置するようにしてもよいし、図
２に示すようにカーカス層１を構成するコートゴムを偏
肉にすることにより形成してもよい。
トゴムとは独立のゴム層としてカーカス層１とインナー
ライナー層６との間に配置するようにしてもよいし、図
２に示すようにカーカス層１を構成するコートゴムを偏
肉にすることにより形成してもよい。
【００１４】
【実施例】タイヤサイズ、カーカスコード、ゴム層を構
成するゴム組成物をそれぞれ下記の通り共通にし、ゴム
層の厚さａ（ｍｍ）だけを表２のごとく異にする本発明
タイヤ１〜３及び比較タイヤ１〜３をそれぞれ製作し
た。 タイヤサイズ：１１Ｒ２２．５ カーカスコード：３＋９＋１５（０．１７５）構造のス
チールコード ゴム層：表１に示す配合，ＪＩＳ−Ａ硬度，１０％モジ
ュラスのゴム組成物 表１中、老化防止剤はＮ−１，３−ジメチルブチル−
Ｎ’−フェニル−ｐ−フェニレンジアミン（６ＰＰ
Ｄ），加硫促進剤はＮ−ターシャリー−ブチル−２−ベ
ンゾチアゾールスルフェンアミド（ＴＢＢＳ）を使用。
成するゴム組成物をそれぞれ下記の通り共通にし、ゴム
層の厚さａ（ｍｍ）だけを表２のごとく異にする本発明
タイヤ１〜３及び比較タイヤ１〜３をそれぞれ製作し
た。 タイヤサイズ：１１Ｒ２２．５ カーカスコード：３＋９＋１５（０．１７５）構造のス
チールコード ゴム層：表１に示す配合，ＪＩＳ−Ａ硬度，１０％モジ
ュラスのゴム組成物 表１中、老化防止剤はＮ−１，３−ジメチルブチル−
Ｎ’−フェニル−ｐ−フェニレンジアミン（６ＰＰ
Ｄ），加硫促進剤はＮ−ターシャリー−ブチル−２−ベ
ンゾチアゾールスルフェンアミド（ＴＢＢＳ）を使用。
【００１５】これら６種類のタイヤについて、次の方法
により耐セパレーション性及び耐久性を評価した。結果
は表２に示す通りであった。耐セパレーション性 ：２２．５×７．５０のリムに組
み、７．００ｋｇｆ／ｃｍ2 の空気圧を充填したタイヤ
を平ボディータイプの車両に取り付け、２７２５ｋｇｆ
の荷重をかけて６０ｋｍ／ｈｒの速度で２０万ｋｍ走行
した後、リトレッドにより更生し、さらに同一条件下に
１０万ｋｍ走行した後、カーカス層に発生しているカー
カスコードとコートゴムとのセパレーションの有無を調
べた。耐久性 ：新品タイヤ及び上記耐セパレーション性と同一
条件下で走行したタイヤから、図４に示すように、カー
カスコード１ｃがゴムＲ中に埋設されている長さ２５．
４ｍｍのテストピースを切り出し、このテストピースの
カーカスコード１ｃをゴムＲの中から１０ｍｍ引き抜く
のに要する力を測定した。測定結果は比較タイヤ３の新
品時の値を基準（１００）とする指数で表示した。この
値が大きいほど耐久性が優れている。
により耐セパレーション性及び耐久性を評価した。結果
は表２に示す通りであった。耐セパレーション性 ：２２．５×７．５０のリムに組
み、７．００ｋｇｆ／ｃｍ2 の空気圧を充填したタイヤ
を平ボディータイプの車両に取り付け、２７２５ｋｇｆ
の荷重をかけて６０ｋｍ／ｈｒの速度で２０万ｋｍ走行
した後、リトレッドにより更生し、さらに同一条件下に
１０万ｋｍ走行した後、カーカス層に発生しているカー
カスコードとコートゴムとのセパレーションの有無を調
べた。耐久性 ：新品タイヤ及び上記耐セパレーション性と同一
条件下で走行したタイヤから、図４に示すように、カー
カスコード１ｃがゴムＲ中に埋設されている長さ２５．
４ｍｍのテストピースを切り出し、このテストピースの
カーカスコード１ｃをゴムＲの中から１０ｍｍ引き抜く
のに要する力を測定した。測定結果は比較タイヤ３の新
品時の値を基準（１００）とする指数で表示した。この
値が大きいほど耐久性が優れている。
【００１６】 表２から、本発明タイヤ１〜３は、比較タイヤ１〜３に
比べて耐セパレーション性と耐久性とが共に優れている
ことが判る。
比べて耐セパレーション性と耐久性とが共に優れている
ことが判る。
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、インナーライナー層と
カーカス層との間のタイヤ断面最大幅付近からコード補
強層のタイヤ内側折り返し端末付近までの領域にインナ
ーライナー層のブチルゴムよりも硬度とモジュラスが大
きく、かつ厚さａが１．３ｍｍ以上のゴム層を配置する
ことにより、前記タイヤ内側領域の圧縮応力の集中を低
減し、カーカス層のセパレーションを抑制することがで
きる。しかも、インナーライナー層を僅かずつリークす
る空気によるカーカス層の劣化の進行を抑制することが
可能になる。したがって、これら作用の総合により更生
タイヤの第２次，第３次寿命を向上することができる。
カーカス層との間のタイヤ断面最大幅付近からコード補
強層のタイヤ内側折り返し端末付近までの領域にインナ
ーライナー層のブチルゴムよりも硬度とモジュラスが大
きく、かつ厚さａが１．３ｍｍ以上のゴム層を配置する
ことにより、前記タイヤ内側領域の圧縮応力の集中を低
減し、カーカス層のセパレーションを抑制することがで
きる。しかも、インナーライナー層を僅かずつリークす
る空気によるカーカス層の劣化の進行を抑制することが
可能になる。したがって、これら作用の総合により更生
タイヤの第２次，第３次寿命を向上することができる。
【図１】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤのビ
ード部構造の１例を示す断面図である。
ード部構造の１例を示す断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線の部分拡大断面図である。
【図３】従来の重荷重用空気入りラジアルタイヤのビー
ド部構造の断面図である。
ド部構造の断面図である。
【図４】耐久性評価に使用するテストピースの斜視説明
図である。
図である。
１ カーカス層 １ｃ カーカスコード ４ コード補強層 ４ｅ 折り返し端末 ６ インナーライナー層 ７ ゴム層 ａ ゴム層の厚さ
Claims (1)
- 【請求項１】 左右一対のビードコアの間にカーカス層
を装架し、該カーカス層が装架されたビードコアの廻り
にタイヤ内側と外側との両側に折り返されたコード補強
層を配置し、タイヤ内側にブチルゴムからなるインナー
ライナー層を設けた重荷重用空気入りラジアルタイヤに
おいて、前記カーカス層とインナーライナー層との間の
タイヤ断面の最大幅付近から前記コード補強層のタイヤ
内側への折り返し端末付近までの領域に、前記ブチルゴ
ムよりも高硬度で高モジュラスのゴムからなり、かつ前
記カーカス層のカーカスコードからの厚さが少なくとも
１．３ｍｍのゴム層を配置した重荷重用空気入りラジア
ルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34046592A JPH06183224A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34046592A JPH06183224A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06183224A true JPH06183224A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18337228
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34046592A Pending JPH06183224A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06183224A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11170825A (ja) * | 1997-12-09 | 1999-06-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重荷重用タイヤ及びその製造方法 |
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| JP2000158919A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-13 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| US6352090B1 (en) * | 1997-05-20 | 2002-03-05 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Tire with reversed carcass ply turnup configuration |
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| CN102616091A (zh) * | 2011-01-26 | 2012-08-01 | 东洋橡胶工业株式会社 | 充气子午线轮胎 |
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-
1992
- 1992-12-21 JP JP34046592A patent/JPH06183224A/ja active Pending
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