JPH07136188A - 根面板および根面板に固定されるキーパ - Google Patents

根面板および根面板に固定されるキーパ

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JPH07136188A
JPH07136188A JP29106593A JP29106593A JPH07136188A JP H07136188 A JPH07136188 A JP H07136188A JP 29106593 A JP29106593 A JP 29106593A JP 29106593 A JP29106593 A JP 29106593A JP H07136188 A JPH07136188 A JP H07136188A
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JP
Japan
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keeper
root plate
root
fixed
case
Prior art date
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Pending
Application number
JP29106593A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Takanobu Tanaka
貴信 田中
Kazuo Arai
一生 荒井
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 根面板より磁性体で形成されたキーパの取り
出しが容易な根面板およびキーパを提供する。 【構成】 根面板1は、歯根2に埋め込まれた非磁性材
料で形成された根面板本体4と磁石と磁気回路を形成し
根面板本体4の頂部に固定された磁性材料で形成された
キーパ5とからなる。この根面板本体4はキーパ5を着
脱自在に保持する凹部41を有し、キーパ5はこの凹部
41に保持され根面板本体4とキーパ5とは凹部41の
開口端のみで固定されている。根面板本体4とキーパ5
との境界部分のみを削除することによりキーパ5を根面
板本体4より容易に取り出すことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁石を利用する義歯アタ
ッチメントの根面板および根面板に固定されるキーパに
関する。
【0002】
【従来の技術】義歯アタッチメントは、一般に磁石を持
つ義歯と歯根側に埋め込まれるキーパとで構成されてい
る。そして義歯側に埋め込まれる磁石と、歯根側に埋め
込まれるキーパーとで磁気回路を形成し、磁力で義歯を
歯根に固着している。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】磁石を利用する義歯ア
タッチメントの根面板は歯根側に固定される。この根面
板には磁気回路を形成し、磁石を持つ義歯を吸着固定す
るキーパが埋設されている。このキーパは、MRI(核
磁気共鳴)による脳等の診断の際、キーパー自体が磁性
合金で形成されているため、MRIで得られる測定に影
響を及ぼし例えばMRIの画像を変形させる可能性があ
る。従来のキーパーは、根面板に隙間なく密着固定され
ており、かつ一般に使用されているキーパ用の合金と根
面板用の合金とは同一色のため、歯科の専門家でさえ根
面板よりキーパーのみを取り外すことは困難である,本
発明は、MRI診断時に根面板よりキーパを容易に取り
外せる根面板およびキーパを提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は根面板の頂部
に固定されるキーパの固定をキーパの上端の周縁部に限
り他の部分を着脱自在にすることによりキーパを根面板
より容易に取り出すことができることに思い至り本発明
を完成したものである。即ち、本発明の根面板は、歯根
部に埋設される非磁性材料で形成された根面板本体と、
義歯に固定された磁石と磁気回路を形成し該根面板本体
の頂部に固定された磁性材料で形成されたキーパとから
なる根面板であって、該根面板本体は該キーパを着脱自
在に保持する凹部を有し、該キーパは該凹部に保持され
かつ該根面板本体と該キーパとは該凹部の開口端のみで
固定されていることを特徴とする。また、本発明のキー
パは、歯根部に埋設される根面板本体の頂部に固定され
該頂部に開口端が開口するケースと該ケース内に着脱自
在に保持され該ケースの開口端のみで固定されかつ義歯
に固定された磁石と磁気回路を形成する磁性材料で形成
されたキーパ本体とからなることを特徴とする。
【0005】根面板は歯根部の頂面を覆う板状の頭部と
この頭部の裏面中央から突出し歯根部に埋設される支柱
部とからなる。磁力により吸着固定される義歯アタッチ
メントに使用される根面板には、この板状の頭部の上面
側にキーパが一体的に固定されている。本発明の根面板
は根面板本体とキーパとで構成されている。この根面板
本体は従来の根面板と同じ外形をもち、その頭部の上面
にキーパを保持固定する凹部をもつ。この凹部はその開
口端の周縁部を除くとキーパが着脱自在となるよう常に
開口側が底側に対して等しいかもしくは広く形成されて
いる。なお、キーパを着脱自在に保持するこの凹部は予
め形成した後キーパが装着されるものでも、キーパをイ
ンサートして鋳込む時にキーパの外形に倣った形状とし
て形成されるものでもよい。かかるインサートして鋳込
む場合には、キーパは上面側が下面側より常に等しいか
もしくは広く形成されている必要がある。また、キーパ
と鋳込んで形成される根面板本体は開口端の周縁部を除
いて溶着されていないことも必要となる。溶着を防ぐ手
段としては、例えば、キーパの外周面に離型材の層を形
成する手段を採用できる。
【0006】根面板本体とキーパとは上面側の両者の境
界部分で固定されている。固定の手段としては溶接、根
面板本体の開口部分を狭く形成する方法等がある。根面
板本体の開口部分を狭く形成する方法としては、根面板
本体の開口部分をキーパ方向にかしめる方法、キーパの
上側周縁部を上側に向かって傾斜となるように成形する
方法がある。
【0007】なお、根面板よりキーパの除去をより容易
にするため、根面板本体とキーパとの間に視覚上区別で
きる手段を用いるのが好ましい。かかる手段としては、
根面板本体とキーパとで色が異なる材質のものを選択す
るとか、着色剤により異なった色に染められる等の手段
が考えられる。また、キーパの外面に例えば金メッキを
施す等で異なった色を持つ被覆層を形成してもよい。
【0008】本発明のキーパは開口を有するケースとこ
のケース内に着脱自在に保持されこのケースの開口端の
みで固定されたキーパ本体とからなる。このキーパは根
面板を鋳込んで形成される時にインーサートとして使用
される。鋳込み時にケースは根面板本体と一体化され
る。しかしケースとキーパ本体とは開口の周縁部のみで
固定されているのみであるため周縁部の固定を除去する
ことによりキーパ本体はケースすなわち、このケースと
一体化した根面板本体より容易に取り出すことができ
る。
【0009】このケースで区画される内部空間が前記根
面板本体の凹部空間に該当する。したがってケースの内
部空間と根面板本体の凹部空間とは基本的に同一のもの
で、根面板本体の凹部空間で説明した事柄はそのままケ
ースの内部空間に当てはまる。なお、ケースの構成部分
の一部に前記した離型層を採用することができる。即
ち、ケースの開口部分のみを金属製としその他の部分を
離型層としてキーパ本体を包むようにしてもよい。
【0010】ケースとキーパ本体との開口端部分での固
定手段は前記した根面板本体とキーパとの固定手段をそ
のまま使用できる。ケースを形成する材料はキーパ本体
の除去操作を容易とするため根面板本体を形成する材料
と異なる色を持つものが好ましい。根面板本体は非磁性
材料で形成される。かかる材料として歯科用の鋳造合金
一般、チタン合金、非磁性ステンレススチール、セラミ
ツクスが使用できる。
【0011】キーパ、およびキーパ本体は磁性材料で作
られる。かかる磁性材料として13000G以上の飽和
磁束密度、3000以上の透磁率を有する歯科用の耐食
性磁性材料を使用できる。具体的には、クロムモリブデ
ン合金等の軟磁性合金を使用できる。キーパを1300
0G以上の飽和磁束密度、3000以上の透磁率を有す
るクロムモリブデン合金で形成し、義歯に固定される磁
石としてネオジム−鉄−ボロン系、サマリウム−鉄系等
の希土類磁石を使用する場合には、義歯とインプラント
との間に500gf以上の高吸着力が得られる。
【0012】ケースは非磁性材料で形成する。
【0013】
【作用および効果】本発明の根面板およびキーパは、根
面板を構成する根面板本体とキーパおよびキーパを構成
するケースと根面板本体とがそれぞれ開口周縁部のみで
固定されている。このためMRI撮影等で、磁性材料で
形成されたキーパを根面板本体より取り出す必要がある
時、開口周縁部のみをグラインダー等で削除することに
より根面板本体からキーパを、ケースからキーパ本体を
取り出すことができる。そして再び歯根部に残された根
面板本体にキーパを取り付けることができる。したがっ
て本発明の根面板あるいはキーパを使用することによ
り、将来のMRI撮影等にも容易に対処できる。
【0014】
【実施例】本実施例の根面板1を口腔内の歯根2に固定
した模式図を図1に示す。なお、歯根2の両側に描かれ
ているのは歯肉3である。この根面板1は、根面板本体
4とキーパ5とからなる。この根面板本体4はその頂部
に凹部41をもち、この凹部41にキーパ5が保持され
ている。凹部41の開口周縁部は開口に向かって開口面
積が少なくなるように逆テーパ状となっている。この開
口周縁部の逆テーパによりキーパ5は根面板本体4の凹
部41に固定される。なお、この根面板本体4はチタン
合金で形成されている。
【0015】キーパ5は、その拡大縦断面図を図2その
平面図を図3に示すように、キーパ本体51とケース5
2とから構成されている。キーパ本体51は、図3に示
すように角を丸めた長方形状である。また、厚さ方向に
は、図2に示すように上側の周縁部は上方向に向かうに
つれ狭くなる台形状となっている。一方、中央部分およ
び下側の周縁部は下方向に向かうにつれ狭くなる逆台形
状となっている。このキーパ本体51は磁性材料を切削
して調製した。
【0016】ケース52はこのキーパ本体51の上面を
除く底面および側面を覆っている。このケース52は比
較的厚い金箔で形成したトレーおよび筒を形成しキーパ
本体を覆うように取り付けかつトレーおよび筒を溶接し
て一体化するとともに上側周縁部をかしめて絞ったもの
である。したがってケース52とキーパ本体51とは単
に接触しているのみで、何ら接合されていない。
【0017】根面板1はこのキーパ5をインサートし、
根面板本体を非磁性合金で鋳込んで成形したものであ
る。そして根面板1を歯根に固定したものである。この
根面板1は、その根面板本体4の凹部41の開口が開口
端に向かうにつれ狭くなっている。一方キーパ5の上側
部分は下に向かうにつれ広がる台形状である。このため
キーパ5は根面板本体4の凹部41の開口より抜け出る
ことなく固定保持される。
【0018】MRI撮影等で歯根に固定された根面板1
より磁性材料で形成されたキーパ5を取り除く必要があ
ると、クラインダー等で根面板1の上面に表出するケー
ス52の外周側を削除する。そしてケース52の上側の
台形状に下側に向かって広がっている部分を表出させ
る。これによりキーパ本体51を固定するものが無くな
り、キーパ本体51はケース52および根面板本体4よ
り取り出すことができる。
【0019】このように比較的容易に磁性体で形成され
たキーパ本体51を取り出せるのでMRI撮影等に大き
な障害となることはない。本実施例のキーパとして表1
に示すA、BおよびCの3種類のケースおよびキーパ本
体の形状およびケースの材質の異なるキーパを調製し
た。表1で縦および横はキーパ本体3の平面形状におけ
る縦、横をいう。 これら3種類のキーパを根面板本体に固定した3種類の
根面板を用い、義歯に固定される磁石として図4に示す
磁石構造体20を用い、根面板1と磁石構造体20とか
らなる3種類の簡易義歯アタッチメントを構成し、それ
らの吸引力、耐食性、取り外し性を測定した。
【0020】また、上記磁石構造体20は、図4に示す
ように、非磁性材料で形成された容器21とこの容器2
1の両側に設けられた軟磁性材料で形成されたヨーク2
2、22と、これらヨーク22、22の間で容器21の
底に固定された希土類磁石23とこの希土類磁石23を
覆う非磁性材料で形成されたスペーサ24とから構成さ
れている。
【0021】吸引力は磁石構造体をキーパ上面に吸着固
定した時の磁気吸引力(gf)を測定した。また、耐食
性は、磁石構造体を吸着固定した状態でキーパを37℃
の人工唾液中に、1000時間浸漬した後の変色度で評
価した。表2中、○は変色なしで優秀であることを示
す。取り外し性については、義歯モデルに装着後、歯科
用ハンドドリルで短時間で取り外せるかを調査した。○
は取り外しができたもの、×は取り外しができなかった
ものである。
【0022】測定された吸引力、耐蝕性および取り外し
性を表2に示す。第2表より知られるごとく、吸引力に
ついては、本発明にかかるキーパーは従来のものと比べ
ほとんどその低下はみられない。また耐食性について
は、No.A〜Dのキーパーのいずれも腐食は見られ
ず、優れている。さらに取り外し性については、本発明
にかかるNo.A〜Cのキーパーが取り外すことがで
き、取り外し性に優れているが、従来例No.Dは外す
ことができなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の根面板を歯根に固定した状態を示す断
面図
【図2】図1の根面板に使用したキーパの拡大縦断面図
【図3】図1の根面板に使用したキーパの平面図
【図4】キーパが吸着固定する磁石構造体の拡大縦断面
【図5】参考例として示す根面板を歯根に固定し、義歯
が吸着される状態を模式的に示す断面図
【符号の説明】
図中、1は根面板、2は歯根、3は歯肉、4は根面板本
体、5はキーパ、41は凹部、51はキーパ本体、52
はケースを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯根部に埋設される非磁性材料で形成さ
    れた根面板本体と義歯に固定された磁石と磁気回路を形
    成し該根面板本体の頂部に固定された磁性材料で形成さ
    れたキーパとからなる根面板であって、 該根面板本体は該キーパを着脱自在に保持する凹部を有
    し、該キーパは該凹部に保持されかつ該根面板本体と該
    キーパとは該凹部の開口端のみで固定されていることを
    特徴とする根面板。
  2. 【請求項2】歯根部に埋設される根面板本体の頂部に固
    定され該頂部に開口端が開口するケースと該ケース内に
    着脱自在に保持され該ケースの開口端のみで固定されか
    つ義歯に固定された磁石と磁気回路を形成する磁性材料
    で形成されたキーパ本体とからなることを特徴とするキ
    ーパ。
JP29106593A 1993-11-19 1993-11-19 根面板および根面板に固定されるキーパ Pending JPH07136188A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081700A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Neomax Co Ltd 磁性アタッチメント
EP2556805A1 (en) * 2011-08-10 2013-02-13 GC Corporation A keeper tray corresponding to a removable keeper

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