JP3006775U - 歯科用可撤式磁性アタッチメント - Google Patents
歯科用可撤式磁性アタッチメントInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 維持安定の良い、より自然的で違和感のない
清潔な補錣物を提供する。 【構成】 磁性合金3を天然歯根5、人工歯根6に装着
し、それに磁石構造体2を内包した冠を装着できるよう
にした。支台の形態は任意の方法が多数あり、可撤方式
は回転方式や垂直方式、その複合方式等がある。可撤式
のため、修理、清掃が容易であり、生体側と補綴側の両
方を磁性アタッチメントにしたため、維持安定性がよ
い。
清潔な補錣物を提供する。 【構成】 磁性合金3を天然歯根5、人工歯根6に装着
し、それに磁石構造体2を内包した冠を装着できるよう
にした。支台の形態は任意の方法が多数あり、可撤方式
は回転方式や垂直方式、その複合方式等がある。可撤式
のため、修理、清掃が容易であり、生体側と補綴側の両
方を磁性アタッチメントにしたため、維持安定性がよ
い。
Description
【0001】
人口の高齢化社会の中で、歯科補錣物の需要は、増々たかまりつつある。80 20運動を例にとるまでもなく、歯をいかに長く保存するか、あるいは失われた 歯に、いかに快適な補錣物を作るかが、より高いクオリティブライフを保つため に求められているのが現状である。そのため、維持安定の良い、より自然的で違 和感のない清潔な補錣物の進歩発展が望まれている。
【0002】
天然歯や人工歯根に磁石を永久固定した物と義歯などの補錣物内に磁石を埋め 込んだ磁石の磁力によって補錣物の維持安定を図る歯科補錣物が従来より存在し ている。 しかしこの方法だと、磁石が生体に固定されるので、つぎのような問題がある 。すなわち、近年診断治療において、数多くのME機器が使用される機会が増加 し、それらの相互作用、影響が問題となる。なかでも普及率の高いMRI画像に 与える影響やMKG画像に与える等の問題が顕著なものであり、心臓ペースメー カーや赤血球等の磁気分離等に対しても、すぐ対処できないという問題がある。 また、磁石を固定する方式だと比較的大きな形となり、使用できる範囲も一部 の限られたものとなる。 また、上記の方式では設計上の範囲が限られてしまい、応用範囲が狭く、さら に、固定式のため、プラーク等の清掃性の面で比較的不潔になる傾向がある。
【0003】
本考案は上記の事情に鑑み、つぎの〜の諸条件を満足する歯科用可撤式磁 性アタッチメントを提供することを目的とする。 ME機器に対する相互作用の回避 歯科補錣の応用範囲を広げる。 安定性を高める。 清掃性が良く、長期のメンテナンスが楽である。 破折等のトラブルや患者の信頼感、術者の安心感がある。
【0004】
本考案の歯科用可撤式磁性アタッチメントは、磁性合金を可撤式に加工し、そ れを人工歯根、天然歯、義歯等補錣物に対して、可撤式に固定し、対する可撤可 能な硬質磁性体(磁石構造体)との磁力によって、これを含む補錣物、あるいは 歯牙との間に維持力を持たせることを特徴とする。 可撤式の方式は、次のような幾多の方式が考えられる。すなわち、ネジ式(ス クリュー型)、スライド鉗入ロック式、ロック式、スライド式、つめ入れ式、鉗 入式、抵抗型、ホック型、スプリングはさみこみ式、またはこれらの複合型方式 等である。
【0005】
【作用】 可撤式であるため、ME機器との相互作用を回避することや緊急の場合の除 去を容易にできることとなる。 磁性合金を種々の形に可撤式に加工し、磁石構造体と磁性合金をうまく可撤 式で組み合わすことにより補綴修復物の応用範囲を拡げることができる。 生体側と補綴側の両方を磁性材料の可撤式磁性体アタッチメントにしたため に、補綴修復物の安定の強化を図ることができた。 着脱可能のため、清掃が行届きやすく、メンテナンス等に対しても、拡がり を持つことができた。 可撤式のため、規格的製品を多量に作ることも可能になり、もしもいずれか の所が破折等が起きたとき、すぐに修理、代品ができることとなった。
【0006】
つぎに、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 本考案のアタッチメントは、種々の形に加工し、あるいは複合的に形成するこ とができるので、人工歯根のほとんど、あらゆる形式に用いることが可能であり 、また、天然歯、義歯、冠、加工義歯等のあらゆる歯科口腔関係物に応用可能で ある。
【0007】 図1は、可撤式磁性アタッチメントの幾何学的作図で、条件設定して具体的に 数値を入れることができる。たとえば、L1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 ,L6 , L7 ,L8 の長さは0mm〜15mmの間で可変である。また、φ1 ,φ2 ,φ3 の直 径は0mm〜15mmの間で可変である。さらに、θ1 ,θ2 ,θ3 の角度は0〜90° の間で可変である。また、k1 ,k2 ,k3 の曲率部のカーブは0〜∞の間で可 変である。
【0008】 各数値L,φ,θ,kの値を設定した場合、図2のごとく、いろいろな形態に 作ることができる。例えば、図2(a)は支台本体可撤式、図2(b)は支台歯 冠部可撤式、図2(c)は支台本体可撤式(支台歯頚部拡張型)、図2(d)は 支台歯冠部固定式(支台歯根接合部可撤式)である。
【0009】 図2(b)は、L1 =1mm,L2 ,L3 =0,θ1 =3mm,θ2 ,θ3 =3mm 、k2 曲率∞で条件設定すると、天然歯またはインプラントの支台に可撤式に入 れることのできる小型の磁性合金を示す。
【0010】 図2(c)の基底部が膨らんだ形はインプラントの上部構造体に相当すること ができ、 Fixtureのφ径の小ささに対処すべく歯根支台接合部でスムーズに側方 に膨らみをもたすことにより、清掃に対処すると併せて、支台上部の磁性合金と 冠部の磁石構造体の接触面積を確保できるようにし、θ1 角を大きくすることで 、Br等の平行性にも対処できる。
【0011】 図2(d)は、磁性合金を支台装置の上面に溶着、接着、鋳造等の方式で固定 し、支台装置をその下部いずれかの場所で可撤することにより、図3に示すごと く、可撤式なアタッチメントとすることができる。
【0012】 図3は、支台装置の歯冠側から歯根内までの間で、どの部位で支台装置を可撤 することが考えられるかを考案したものであり、この可撤線(α,β,γ)より も上方に磁性合金を載せることになり、磁性合金を歯根から可撤可能となること を示す。
【0013】 図4は、磁性合金の支台の可撤方式のうち凸型を示す。その挿入方式は、(イ )回転式(すなわち、ねじのように回転して入れるもの)、(ハ)垂直式(すな わち、シリンダーのように上下に着脱するもの)、あるいは(ロ)垂直回転混合 型(すなわち、垂直に入れたあと、回転して止める形式)等に分類され、具体的 構成は図示のとおりである。また、挿入形態を凹型にすることにより、インプラ ントのブレードタイプにも応用することができる。その挿入形態を図5に示す。 その挿入方式は、(イ)回転式、(ロ)垂直回転混合型、(ハ)垂直式であり、 具体的構成は図示のとおりである。
【0014】 図6は、可撤方式の違いが支台形態におよぼす影響と着脱の手段を示しており 、支台接合部が回転式可撤方式の場合(A)は円型となり、着脱手段用のドライ バーは、図のような形が考えられる。支台接合部が垂直式可撤方式の場合(B) は接合部辺縁と同一型となり、プライヤー等で着脱する(天然歯等の横断面の歪 な形にも対応できる)。
【0015】 図7は、磁石構造体を歯冠部に入れ、磁性合金を支台部に入れる場合と、歯冠 部に磁性合金を入れ、支台部に磁石構造体を入れる場合を示す。また、互いに逆 方式とすることも可能である。 図8は、本考案の種々の実施態様を示す。同図において、(A)はネジ式、( B)は支台本体可撤式、(C)は支台回転防止鉗入ネジ止め式、(D)は支台歯 冠部ネジ式可撤式、(E)は支台本体可撤式、(F)は支台可撤式であり、磁性 合金は支台鋳造体に固定したものである。なお、各図において、1は冠、2は磁 石構造体、3は磁性合金、4は支台装置、5は天然歯根、6は人工歯根、7は歯 根膜、8は歯槽骨、9は歯肉、10は可撤部、11は固定部、12は接合部、13は溶融 物質形成体(鋳造物、レジン)、14は可撤手段、15は義歯、16は支台装置歯根固 定の為の可撤式ネジである。
【0016】
【考案の効果】 可撤式であるため、ME危機との相互作用を回避することや緊急の場合の除 去を容易にできることとなる。 磁性合金を種々の形に可撤式に加工し、磁石構造体と磁性合金をうまく可撤 式で組み合わすことにより修復補錣物の応用範囲を広げることができる。 生体側と補錣側の両方に自製材料の可撤式磁性体アタッチメントにしたため に、補錣修復物の安定の強化を図ることができた。 着脱可能のため、清掃が行届きやすく、メンテナンス等に対しても拡がりを 持つことができた。
【図1】歯科用可撤式磁性アタッチメントの縦断面図お
よび平面図である。
よび平面図である。
【図2】本考案のアタッチメントの説明図である。
【図3】可撤可能な部分の説明図である。
【図4】可撤方式の説明図である。
【図5】可撤方式の説明図である。
【図6】着脱手段の説明図である。
【図7】本考案のアタッチメントの説明図である。
【図8】本考案のアタッチメントの実施態様の説明図で
ある。
ある。
1 冠 2 磁石構造体 3
磁性合金 4 支台装置 5 天然歯根 6
人工歯根
磁性合金 4 支台装置 5 天然歯根 6
人工歯根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小野 廣 香川県丸亀市城東町2−12−22 ゾンネン ハイム丸亀211号
Claims (2)
- 【請求項1】磁性合金を可撤式に加工し、それを人工歯
根、天然歯、義歯等補錣物に対して、可撤式に固定し、
対する可撤可能な硬質磁性体(磁石構造体)との磁力に
よって、これを含む補錣物、あるいは歯牙との間に維持
力を持たせることができる歯科用可撤式磁性アタッチメ
ント。 - 【請求項2】前記可撤式の固定方法が、ネジ式(スクリ
ュー型)、スライド鉗入ロック式、ロック式、スライド
式、つめ入れ式、鉗入式、抵抗型、ホック型、スプリン
グはさみこみ式、またはこれらの複合方式である請求項
1記載の歯科用可撤式磁性アタッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009114U JP3006775U (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 歯科用可撤式磁性アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009114U JP3006775U (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 歯科用可撤式磁性アタッチメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3006775U true JP3006775U (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=43142632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009114U Expired - Lifetime JP3006775U (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 歯科用可撤式磁性アタッチメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006775U (ja) |
-
1994
- 1994-07-04 JP JP1994009114U patent/JP3006775U/ja not_active Expired - Lifetime
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