JPH0713571Y2

JPH0713571Y2 - ハンガ−

Info

Publication number: JPH0713571Y2
Application number: JP1987122969U
Authority: JP
Inventors: 亘中山
Original assignee: 株式会社岐阜千代田商会
Priority date: 1987-08-11
Filing date: 1987-08-11
Publication date: 1995-04-05
Anticipated expiration: 2002-08-11
Also published as: JPS6428162U

Description

【考案の詳細な説明】考案の目的（産業上の利用分野）この考案はハンガーに関するものであり、特に衣服の縫
製及び搬送時に使用するハンガーに関するものである。

（従来の技術）従来、上記のようなハンガーでは衣服を掛装した状態で
効率的に梱包するために、例えば実開昭53−30934号公
報に記載されたハンガーのように、そのフック部を前後
に起伏可能とし、梱包時にはフック部を折畳むことによ
り梱包スペースを節約可能としたものが実用化されてい
る。

（考案が解決しようとする問題点）ところが、上記のようなハンガーではフック部を折畳ん
だ状態ではハンガー自身の厚みが増大することとなり、
特に衣服を掛装した状態ではハンガーの厚みに衣服の厚
みが加わり、その厚み方向の梱包スペースが増大すると
いう問題点があった。

上記問題点に鑑み、実開昭55−58125号公報に記載され
たハンガーのように、ハンガーのフック部をハンガー本
体の長手方向に沿って回動可能に支持したものが提案さ
れているが、このハンガーは、フック部下端に球状部を
設けたり、各所に突出部等を設ける必要があり、その製
作が容易ではなかった。

考案の構成（問題点を解決するための手段）この考案は上記問題点を解決するために、衣服等を吊り
下げ可能な左右両腕部の中央に上方へ突出する吊り下げ
部２を形成するとともに、該吊り下げ部２の上部に支持
孔３を前後方向に貫通形成し、前記吊り下げ部２に装着
される鉤状のフック部４の下部に円板状の連結部５を一
体形成するとともに、該連結部５に円筒部６を突出形成
して該円筒部６を前記支持孔３に回動可能に挿通し、前
記連結部５には、前記円筒部６と同方向へ突出する回動
規制部７を一体形成し、フック部４が直立した使用位置
にて前記回動規制部７の一端が前記吊り下げ部２に当接
したフック部４の鉤状先端側と反対側への回動を規制
し、フック部４がその鉤状先端側へ所定角度回動した折
畳位置にて前記回動規制部７の他端が前記吊り下げ部２
に当接してフック部４の鉤状先端側への回動を規制し、
さらに、前記支持孔３を挟んで連結部５と対向する側に
は円板状の係止板８を配設するとともに、該係止板８に
は嵌着部９を突出形成して前記円筒部６の内面に嵌着し
たものである。

（作用）上記手段により、ハンガー本体１の吊り下げ部２に設け
た支持孔３に対しフック部４の円筒部６を挿通し、係止
板８の嵌着部９を前記円筒部６の内面に嵌着することに
より、フック部４が支持孔３に対し回動可能に支持され
る。この円筒部６の内面に嵌着部９を嵌着する構成によ
り、極めて簡単な構成であるにもかかわらずハンガーの
厚みを大きくすることがない。更に、回動規制部７によ
りフック部４を立設した使用位置とフック部４をその鉤
状先端側へ所定角度回動させた折畳位置との間のみの回
動を許容するため、必要に応じて適宜フック部４を位置
切換えすることが可能である。

（実施例）以下、この考案を具体化した一実施例を図面に従って説
明すると、第２図に示すように、ハンガー本体１はその
長手方向中央部に上方へ山型に突出する吊り下げ部２が
形成され、第１図に示すようにその吊り下げ部２の上端
には支持孔３が形成されている。

フック部４は鉤状に形成されている。そして、その下部
に円板状の連結部５が形成され、その連結部５の中央部
には前記支持孔３に対し回動可能に嵌合する軸支部とし
ての円筒部６が形成され、連結部５の外周縁一部には回
動規制部７が形成されている。そして、回動規制部７は
その両端のいずれか一方が吊り下げ部２に当接する範囲
内で円筒部６を支点とする同連結部５の回動角を所定角
度に規制し、この回動規制部７の作用によりフック部４
は第３図に示す直立状態からその鉤状先端側へ第４図に
示す状態まで回動するようになっている。

連結部５を支持孔３に支持するための係止部材としての
係止板８は円板状に形成され、その一側中央部に前記円
筒部６内に嵌着する嵌着筒９が形成されている。そし
て、支持孔３に嵌合された円筒部６に対し嵌着筒９を嵌
着すれば、支持孔３からの連結部５の抜けが防止され、
フック部４が吊り下げ部２上端の支持孔３に回動可能に
支持される。

さて、このように構成されたハンガーは第４図に示すよ
うにフック部４を回動させて折畳んだ状態とすれば、そ
の上下方向の梱包スペースを節約することができるとと
もに、ハンガー自身の厚みが大きくなることもなく、従
って衣服を掛けた状態でフック部４を折畳んでもその衣
服の厚みでハンガーの厚みが大きくなることもないの
で、厚み方向の梱包スペースも節約することができる。

また、フック部４はその鉤状先端側に折畳む構造である
ので、折畳んだ状態ではそのフック部４の他の物品への
不用意な引掛かりを抑制することができる。さらに、係
止板８表面は平板状であるので、その表面にサイズ識別
シールを貼ることにより掛けられた衣服のサイズを表示
することができるとともに、係止板８自身の色彩を適宜
に変更することによりその色彩でサイズを表示すること
もできる。

さらに、ハンガー本体１に対しフック部４を回動可能と
するための構成が、上記のとおり、ハンガー本体１側に
は支持孔３を形成し、フック部４側にはその支持孔３に
挿通される円筒部６を形成し、さらに、その円筒部６に
嵌着される嵌着筒を備えた係止板８を設けるのみである
ことにより、各部材の製造が非常に簡単であるととも
に、その組付けも非常に容易なものとなるので、フック
部が回動可能となったハンガーを安価に提供することが
できる。

考案の効果以上詳述したように、この考案によれば、ハンガー本体
１の吊り下げ部２に設けた支持孔３に対しフック部４の
円筒部６を貫通し、係止板８の嵌着部９を前記円筒部６
の内面に嵌着することにより、フック部４が支持孔３に
対し回動可能に支持されるので、部品点数を少なくして
確実かつ容易に組付けることができるとともに、ハンガ
ーの厚みを大きくすることがなく、更に、フック部４の
回動操作を極めて円滑に行なうことができるという優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化したハンガーのフック部を示
す分解斜視図、第２図はそのハンガーの正面図、第３図
及び第４図はフック部の動作を示す正面図である。ハンガー本体１、吊り下げ部２、支持孔３、フック部
４、連結部５、円筒部６、回動規制部７、係止板８、嵌
着部９。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開昭49−94830（ＪＰ，Ｕ) 実開昭55−58125（ＪＰ，Ｕ) 実開昭54−113628（ＪＰ，Ｕ) 実開昭51−156794（ＪＰ，Ｕ) 実開昭56−62735（ＪＰ，Ｕ) 実公昭45−33551（ＪＰ，Ｙ１)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】衣服等を吊り下げ可能な左右両腕部の中央
に上方へ突出する吊り下げ部（２）を形成するととも
に、該吊り下げ部（２）の上部に支持孔（３）を前後方
向に貫通形成し、前記吊り下げ部（２）に装着される鉤
状のフック部（４）の下部に円板状の連結部（５）を一
体形成するとともに、該連結部（５）に円筒部（６）を
突出形成して該円筒部（６）を前記支持孔（３）に回動
可能に挿通し、前記連結部（５）には、前記円筒部
（６）と同方向へ突出する回動規制部（７）を一体形成
し、フック部（４）が直立した使用位置にて前記回動規
制部（７）の一端が前記吊り下げ部（２）に当接してフ
ック部（４）の鉤状先端側と反対側への回動を規制し、
フック部（４）がその鉤状先端側へ所定角度回動した折
畳位置にて前記回動規制部（７）の他端が前記吊り下げ
部（２）に当接してフック部（４）の鉤状先端側への回
動を規制し、さらに、前記支持孔（３）を挟んで連結部
（５）と対向する側には円板状の係止板（８）を配設す
るとともに、該係止板（８）には嵌着部（９）を突出形
成して前記円筒部（６）の内面に嵌着したことを特徴と
するハンガー。