JP2565199Y2

JP2565199Y2 - 整髪練習用の人形首の取付台

Info

Publication number: JP2565199Y2
Application number: JP1989090430U
Authority: JP
Inventors: 慎兆石井
Original assignee: 慎兆石井
Priority date: 1989-08-02
Filing date: 1989-08-02
Publication date: 1998-03-11
Anticipated expiration: 2004-08-02
Also published as: JPH0331771U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は整髪練習用の人形首の取付台に関する。

整髪練習用の人形首の取付台は、人形首が直接装着さ
れる支持ヘツドを有した支持体を包有し、この支持体が
支持ケーシングに対し自在に傾斜を変化し得るように構
成されていて、机等に当該取付台を設置した上支持ヘツ
ドに人形首を装着せしめ、人形首を所望の方向に向けつ
つ整髪練習を実行できるから、美容あるいは理容の練習
に有効に供せられる。

（従来の技術）この種の人形首の取付台は例えば実公昭56−85611号
明細書に開示の如く支持ケーシング内において固定可能
に収容された球状部が一体化され、支持ケーシングの穴
部から上向きに突出した支持ヘツドを有する支持体を具
備してなり、支持ケーシング内で球状部を所望位置に位
置決めすることにより支持ヘツドを所望方向に向け得る
ように構成されている。

（考案が解決しようとする問題点）上述の実公昭56−85611号明細書に示された人形首の
取付台は支持ヘツドに人形首を装着せしめ、自在の方向
に向けた上、確実且つ簡便に固定でき、画期的な機能を
持つものではあるが、支持体を大きく傾けるとき支持ケ
ーシングの穴部周縁に支持ヘツドが当たる、換言すれば
支持体の傾斜度合は穴部周縁の拘束を受けることにな
り、例えば支持体を支持ハウジングに対し180度あるい
はそれ以上の回転角に亘つて支持体の支授ヘツド、延い
ては人形首の方向を変化させるめには問題があつた。

また汎用の人形首において支持体の支持ヘツドを嵌入
させる受容穴の口径が一種ではないため、人形首の受容
穴の口径に応じた取付台を各々準備する必要があり、経
済的な面での向上が望まれていた。

しかして本発明の目的は必要ならば180度を越える角
度に亘つて人形首の方向を自在に変化でき、且つ支持体
の支持ヘツドのみを交換するだけで口径の異なつた受容
穴を有する人形首を装着可能な、整髪練習用の人形首の
取付台を提供するにある。

（問題点を解決するための手段）本考案によれば、球状部（14）並びに人形首を装着可
能な支持ヘツド（13）を含んだ支持体（12）と、球状部
（14）より小径の丸穴（11）を有した収容ケーシング
（10）と、短ネジ（15a）が係入されると共に収容ケー
シング（10）内に上端部が配置された受部材（15）と、
受部材（15）上に配置され且つ受部材（15）に対し変位
可能に設けられた押上げ部材（16）と、受部材（15）に
螺通され上下動動作に伴い押上げ部材（16）を変位せし
め、丸穴（11）の縁部と押上げ部材（16）との間に球状
部（14）を挾持・固定する押上げネジ（18）とを備えて
なり、支持体（12）は支持ヘツド（13）と一体に結合さ
れた第１連結体（31）と第１連結体（31）に対し揺動可
能に且つ着脱可能に連結される、球状部（14）と一体に
結合された第２連結体（32）を包有してなる、整髪練習
用の人形首の取付台が提供される。

（作用）上述の構成の人形首の取付台にあつては収容ケーシン
グ（10）に対し球状部（14）を有する第２連結体（32）
が傾斜自在である上、第２連結体（32）に対して第１連
結体（31）が揺動自在になるから、人形首の方向を180
度若しくはそれを越える角度に亘つて変化でき、一方支
持ヘツド（13）が一体化された第１連結体（31）が第２
連結体（32）に対して着脱可能に設けられているから、
第１連結体（31）を変換するだけで、異なつた受容穴を
有する人形首に対して適用できる。

（実施例）第１図並びに第２図を参照するに、人形首の取付台は
支承ケーシング（10）を包有しており、この支承ケーシ
ング（10）の上面に丸穴（11）が設けられている。この
丸穴（11）からは支持体（12）が延出され得、支持体
（12）には人形首を直接接着可能な支持ヘツド（13）並
びに丸穴（11）の径より僅かに径が大の球状部（14）が
具備される。球状部（14）は支承ケーシング（10）内に
上端部が突入され、短ネジ（15a）を介して支承ケーシ
ング（10）に固定された押上げ部材（16）と丸穴（11）
との間において強固に挾持されるように構成される。

この押上部材（16）は受部材（15）に螺入され且つ締
付けハンドル（17）の回動に伴い上下動する押上げネジ
（18）によつて変位可能に設けられ、これにより人形首
を支持ヘツド（13）に装着して所望位置に置いたとき球
状部（14）、延いては支持体（12）を強固に固定でき
る。一方受部材（15）にはコ字状の締付けアーム（19）
が延設され、締付けアーム（19）の下端にはハンドル
（20）の回動によつて上下動する締付けロツド（21）が
螺入される。このとき受部材（15）の下部と締付ロッド
（21）の上端部との間に机等の板状部を位置させ、この
板状部に対し受部材（15）の下部と締付けロツド（21）
の上端部とを挾持・固定することにより、人形首の取付
台を机等に固定できることになる。

更に支持体（12）は第３図〜第５図に示すような支持
ヘツド（13）と一体化された第１連結体（31）と第６図
〜第８図に示すような球状部（14）と一体化された第２
連結体（32）とからなる。第１連結体（31）は有底で且
つ浅い円筒形をなす、即ち断面がコ字形をなしていて円
筒形の周部若しくはコ字形の一辺において支持ヘツド
（13）の基部に一体化される。また当該有底円筒形の底
面には透孔（33）が設けられ、且つこの有底円筒形の開
放端には好ましくは回転角で約180度の範囲において複
数個の係入凹部（34）が形成されている。一方第２連結
部（32）は断面がＬ字形をなしていて、Ｌ字形の水平辺
が球状部（14）に一体化される。またこのＬ字形の垂直
辺の内面にはボス部（35）が付設されると共に第１連結
体（31）の透孔（33）を貫通するような連結ボルト（3
6）が固設され、且つＬ字形の水平辺と垂直辺との折曲
部内面には第１連結体（31）の係入凹所（34）に係入可
能な係合突起（37）が突設されている。

しかして支持体（12）の第２連結体（32）の連結ボル
ト（36）を第１連結体（31）の透孔（33）に挿通させる
と共に、第２連結体（32）の係合突起（37）を第１連結
体（31）の係入凹所（34）の一に係合した状態で好まし
くは蝶ナツト（38）を連結ボルト（36）に螺合し、第１
連結体（31）の有底円筒形の底外面に締付ければ、第２
連結体（32）延いては支持体（12）に対し、第１連結体
（31）延いては人形首を固定できる。また必要に応じ蝶
ナツト（38）を緩め、第２連結体（32）に対して第１連
結体（31）を所望の角度揺動させ係合突起（37）を別の
係入凹所（34）に係合せしめた上、再び蝶ナツト（38）
を締込めば第1,第２連結体（31），（32）を相連結でき
る。

一方人形首の受容穴に応じて所望の支持ヘツド（13）
を持つ第１連結体（31）を選択した上、第２連結体（3
2）に連結すれば単一の取付台で多種の人形首に対応さ
せることができる。

（考案の効果）上述のように構成された本考案による整髪練習用の人
形首の取付台によれば、必要ならば180度以上の角度に
亘つて方向変換させ得るから使い勝手が良好となり、且
つ第１連結体を複数準備するだけで単一の取付台により
多種の人形首に使用でき汎用性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による整髪練習用の人形首の取付台の正
面図、第２図は同断面図、第３図は同部分断面図、第４
図は同部分背面図、第５図は同部分正面図、第６図は同
部分断面図、第７図は同部分背面図、第８図は同部分正
面図である。 10……支承ケーシング、11……丸穴、12……支持体、13
……支持ヘツド、14……球状部、15……受部材、16……
押上げ部材、17……締付けハンドル、18……押上げネ
ジ、19……締付アーム、20……ハンドル、21……締付ロ
ツド、31……第１連結体、32……第２連結体、33……透
孔、34……係入凹部、35……ボス部、36……連結ボル
ト、37……係合突起、38……蝶ナツト

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】球状部（14）並びに人形首を装着可能な支
持ヘッド（13）を含んだ支持体（12）と、球状部（14）
より小径の丸穴（11）を有した収容ハウジング（10）
と、短ネジ（15a）が係入されると共に収容ケーシング
（10）内に上端部が配置された受部材（15）と、受部材
（15）上に配置され且つ受部材（15）に対し変位可能に
設けられた押上げ部材（16）と、受部材（15）に螺通さ
れ、上下動動作に伴い押上げ部材（16）を変位せしめ、
丸穴（11）の縁部と押上げ部材（16）との間に球状部
（14）を挟持・固定する押上げネジ（18）とを備えてな
り、支持体（12）は支持ヘッド（13）と一体に結合され
た第１連結体（31）と第１連結体（31）に対し揺動可能
に且つ着脱可能に連結される、球状部（14）と一体に結
合された第２連結体（32）と包有し、且つ第１連結体
（31）は有底円筒形で、支持ヘッド（13）が周部に一体
化されると共に底面に透孔（33）が具備され且つ開放端
に複数個の係入凹部（34）が具備され、第２連結体（3
2）はＬ字形で水平辺が球状部（14）に一体化されると
共に垂直辺内面に透孔（33）を貫通する連結ボルト（3
6）が固設され、且つ水平辺と垂直辺との折曲部内面に
は第１連結体（31）の係入凹部（34）に係入可能な係合
突起（37）が突設されてなる整髪練習用の人形首の取付
台。