JPH0629525Y2 - 樹脂製クリップ - Google Patents
樹脂製クリップInfo
- Publication number
- JPH0629525Y2 JPH0629525Y2 JP1990120641U JP12064190U JPH0629525Y2 JP H0629525 Y2 JPH0629525 Y2 JP H0629525Y2 JP 1990120641 U JP1990120641 U JP 1990120641U JP 12064190 U JP12064190 U JP 12064190U JP H0629525 Y2 JPH0629525 Y2 JP H0629525Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam body
- sandwiching
- claws
- claw
- closed
- Prior art date
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- Clamps And Clips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、衣類を吊下げて保管、運搬、あるいは展示
する場合、もしくは、紙やシート類を挟みとじる場合な
どに利用できる樹脂製クリップの改良に関する。
する場合、もしくは、紙やシート類を挟みとじる場合な
どに利用できる樹脂製クリップの改良に関する。
従来、上記した用途に供される樹脂製クリップとして
は、次のようなものが提案されている。
は、次のようなものが提案されている。
実開昭48-38794号に示されるように、基板に薄肉フラ
ンジを介して揺動開閉可能な左右一対の挟み爪を連設
し、この挟み爪から延長連設連設した係合部の先端を、
基板の形成した鋸歯状の溝状に係合させて、両挟み爪の
閉じ姿勢を保持するよう構成したもの。
ンジを介して揺動開閉可能な左右一対の挟み爪を連設
し、この挟み爪から延長連設連設した係合部の先端を、
基板の形成した鋸歯状の溝状に係合させて、両挟み爪の
閉じ姿勢を保持するよう構成したもの。
実開昭58-67106号に示されるように、逆U字状につな
がった左右一対の挟み爪を、この挟み爪から連設した逆
U字状の帯状片の上下操作によって、その中央連結部の
弾性変形によって揺動開閉するよう構成するとともに、
帯状片を押し下げて挟み爪を閉じ操作した状態で帯状片
の復帰を係合阻止して、両挟み爪の閉じ姿勢を保持する
よう構成したもの。
がった左右一対の挟み爪を、この挟み爪から連設した逆
U字状の帯状片の上下操作によって、その中央連結部の
弾性変形によって揺動開閉するよう構成するとともに、
帯状片を押し下げて挟み爪を閉じ操作した状態で帯状片
の復帰を係合阻止して、両挟み爪の閉じ姿勢を保持する
よう構成したもの。
実開昭64-45012号に示されるように、一対の挟み爪を
揺動開閉可能に枢支連結した支持体に、爪枢支軸心と直
交する軸心周りに回動操作可能なカムを装備し、このカ
ムを回動して挟み爪を強制的に押圧揺動させて閉じ状態
に維持するよう構成したもの。
揺動開閉可能に枢支連結した支持体に、爪枢支軸心と直
交する軸心周りに回動操作可能なカムを装備し、このカ
ムを回動して挟み爪を強制的に押圧揺動させて閉じ状態
に維持するよう構成したもの。
しかし、上記した従来のクリップにはそれぞれ次のよう
な問題点があり、改良の余地があるものであった。すな
わち、 従来例(実開昭48-38794号)のものは、一体成形でき
るので安価に製作できる利点を有しているのであるが、
挟み爪延長部の先鋭端を支持部に備えた鋸歯状の溝条に
弾性係合させて挟み爪を閉じ姿勢に保持する構成を採用
しているので、挟み爪の閉じ姿勢保持作用は挟み爪延長
部の先鋭端と溝条との係合作用に依存することになり、
以下のような不具合点が生じる。
な問題点があり、改良の余地があるものであった。すな
わち、 従来例(実開昭48-38794号)のものは、一体成形でき
るので安価に製作できる利点を有しているのであるが、
挟み爪延長部の先鋭端を支持部に備えた鋸歯状の溝条に
弾性係合させて挟み爪を閉じ姿勢に保持する構成を採用
しているので、挟み爪の閉じ姿勢保持作用は挟み爪延長
部の先鋭端と溝条との係合作用に依存することになり、
以下のような不具合点が生じる。
すなわち、閉じ姿勢保持作用を強くするためには係合を
深くしたり、挟み爪延長部の先鋭端を厚くする、等して
係合作用を強くする必要がある。しかし、このように係
合作用を強くすることは、挟み爪を閉じ操作する際に、
挟み爪延長部の先鋭端を鋸歯状溝条を乗り越え係合させ
るのに大きい操作力を必要とするとともに、挟み爪を開
き操作する際にも大きい操作力を必要とすることにな
り、取扱い性が低下する。逆に、取扱い性を優先させる
と、上記係合作用を犠牲にする必要があり、閉じ姿勢保
持作用が低下する結果、不用意に係合が外れてしまうお
それがある。
深くしたり、挟み爪延長部の先鋭端を厚くする、等して
係合作用を強くする必要がある。しかし、このように係
合作用を強くすることは、挟み爪を閉じ操作する際に、
挟み爪延長部の先鋭端を鋸歯状溝条を乗り越え係合させ
るのに大きい操作力を必要とするとともに、挟み爪を開
き操作する際にも大きい操作力を必要とすることにな
り、取扱い性が低下する。逆に、取扱い性を優先させる
と、上記係合作用を犠牲にする必要があり、閉じ姿勢保
持作用が低下する結果、不用意に係合が外れてしまうお
それがある。
また、挟み爪延長部の先鋭端は損傷あるいは損耗しやす
く、耐久性の面でも問題がある。
く、耐久性の面でも問題がある。
従来例(実開昭58-67106号)のものも、一体成形で安
価に製作できる利点を有しているのであるが、挟み爪の
閉じ姿勢保持作用は、逆U字状の帯状片の中央部位に形
成した係合部と、逆U字状の挟み爪における中央連結部
位との係合作用に依存することになるために、前例と同
様に、閉じ姿勢保持作用を強くすると、乗り越え係合さ
せるのに大きい操作力を必要として取扱い性が低下し、
逆に、取扱い性を優先させると係合作用が低下して、不
用意に係合が外れて挟み爪が開いてしまうおそれが生じ
やすくなる。
価に製作できる利点を有しているのであるが、挟み爪の
閉じ姿勢保持作用は、逆U字状の帯状片の中央部位に形
成した係合部と、逆U字状の挟み爪における中央連結部
位との係合作用に依存することになるために、前例と同
様に、閉じ姿勢保持作用を強くすると、乗り越え係合さ
せるのに大きい操作力を必要として取扱い性が低下し、
逆に、取扱い性を優先させると係合作用が低下して、不
用意に係合が外れて挟み爪が開いてしまうおそれが生じ
やすくなる。
従来例(実開昭64-45012号)のものは、挟み爪の枢支
軸心と直交する軸心周りで回動されるカムで挟み爪を強
制閉じ揺動させるので、意識的にカムを回動操作しない
限り挟み爪が不用意に開くおそれがなく、閉じ状態を係
合に依存している上記2例に比較して挟み爪の閉じ姿勢
保持作用が高く、かつ、操作性にも優れている。
軸心と直交する軸心周りで回動されるカムで挟み爪を強
制閉じ揺動させるので、意識的にカムを回動操作しない
限り挟み爪が不用意に開くおそれがなく、閉じ状態を係
合に依存している上記2例に比較して挟み爪の閉じ姿勢
保持作用が高く、かつ、操作性にも優れている。
しかし、この従来例は、一対の挟み爪、カム、およ
び、支持体を別体に構成してピン等を用いて組上げたも
のであるために、部品点数および組立工数が多いため
に、生産性が低くなるとともに部品コストおよび組立コ
ストが高くなるものである。
び、支持体を別体に構成してピン等を用いて組上げたも
のであるために、部品点数および組立工数が多いため
に、生産性が低くなるとともに部品コストおよび組立コ
ストが高くなるものである。
また、従来例では、カムを360°任意に回動操作で
きるので、無造作に操作すると回し過ぎるおそれがあ
り、操作には注意を要するものであった。
きるので、無造作に操作すると回し過ぎるおそれがあ
り、操作には注意を要するものであった。
本考案は、このような従来構造の不具合点を解消するた
めになされたものであって、一体成形した単一部品とし
て安価に製作できるととに、挟み爪の閉じ姿勢保持作用
が高く、かつ、取扱い性に優れた樹脂製クリップを提供
することを目的とするものである。
めになされたものであって、一体成形した単一部品とし
て安価に製作できるととに、挟み爪の閉じ姿勢保持作用
が高く、かつ、取扱い性に優れた樹脂製クリップを提供
することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本考案の樹脂製クリップは
次のような構成をとる。すなわち、本考案の樹脂製クリ
ップは、 開き姿勢の一対の挟み爪と、その間に位置する支持部
と、少なくとも一方の挟み爪を支持部に対して揺動開閉
自在に支持する薄肉フランジ、両挟み爪の基部から爪先
側と反対側へ延出した延長部と、両挟み爪の延長部の間
に位置するカム体と、このカム体と支持部とをつなぐ小
断面積のくびれ部とを、を合成樹脂材で一体形成し、 前記カム体をくびれ部の軸心周りのひねり変形によって
回動することで両延長部の間隔を強制拡開して、揺動開
閉可能な挟み爪を閉じ方向に強制揺動させるように構成
し、 かつ、成形時の姿勢から前記カム体が所定方向にのみ回
動されるのを許容するとともに所定方向への回動角度を
規制するストッパを支持部に一体形成してあることを特
徴とする。
次のような構成をとる。すなわち、本考案の樹脂製クリ
ップは、 開き姿勢の一対の挟み爪と、その間に位置する支持部
と、少なくとも一方の挟み爪を支持部に対して揺動開閉
自在に支持する薄肉フランジ、両挟み爪の基部から爪先
側と反対側へ延出した延長部と、両挟み爪の延長部の間
に位置するカム体と、このカム体と支持部とをつなぐ小
断面積のくびれ部とを、を合成樹脂材で一体形成し、 前記カム体をくびれ部の軸心周りのひねり変形によって
回動することで両延長部の間隔を強制拡開して、揺動開
閉可能な挟み爪を閉じ方向に強制揺動させるように構成
し、 かつ、成形時の姿勢から前記カム体が所定方向にのみ回
動されるのを許容するとともに所定方向への回動角度を
規制するストッパを支持部に一体形成してあることを特
徴とする。
上記構成によると、成形金型から取り出した状態でクリ
ップは完成品となっており、両挟み爪は開き姿勢となっ
ている。
ップは完成品となっており、両挟み爪は開き姿勢となっ
ている。
使用に際しては、開き姿勢にある両挟み爪間に物品を差
入れた後、くびれ部をその軸心周りにひねり変形させな
がらカム体を所定方向にストッパが作用する所定角度
(例えば90°)だけ回動すると、このカム体によって両
挟み爪の延長部が拡開操作されて両挟み爪が閉じられ
る。
入れた後、くびれ部をその軸心周りにひねり変形させな
がらカム体を所定方向にストッパが作用する所定角度
(例えば90°)だけ回動すると、このカム体によって両
挟み爪の延長部が拡開操作されて両挟み爪が閉じられ
る。
また、挟み爪を閉じ操作する場合、カム体を反対方向の
回動しようとしてもストッパによって阻止される。ま
た、所定方向への回動角度もストッパとの当接によって
規制され、カム体は挟み爪の延長部を正しく拡開した姿
勢となる。そして、挟み爪延長部を回動するカム体で強
制拡開することで挟み爪を強制的に閉じ操作するので、
カム体を復帰回動させない限り挟み爪が開くことはな
く、強力かつ安定した閉じ姿勢保持作用が得られる。
回動しようとしてもストッパによって阻止される。ま
た、所定方向への回動角度もストッパとの当接によって
規制され、カム体は挟み爪の延長部を正しく拡開した姿
勢となる。そして、挟み爪延長部を回動するカム体で強
制拡開することで挟み爪を強制的に閉じ操作するので、
カム体を復帰回動させない限り挟み爪が開くことはな
く、強力かつ安定した閉じ姿勢保持作用が得られる。
また、挟み爪の開放及び開放姿勢に維持がカム体と挟み
爪延長部との当接によるので、カム体と挟み爪延長部を
夫々充分な厚さのものに形成しておくことができ、互い
の当接部位が早期に損傷したり損耗することのない耐久
性の高いものに構成できるものである。
爪延長部との当接によるので、カム体と挟み爪延長部を
夫々充分な厚さのものに形成しておくことができ、互い
の当接部位が早期に損傷したり損耗することのない耐久
性の高いものに構成できるものである。
尚、挟み持った物品の厚さに応じて挟み爪が弾性変形し
て、その弾性復元力によって物品が挟み持たれる。
て、その弾性復元力によって物品が挟み持たれる。
物品を取外す時にはカム体を逆に回動して元の姿勢に戻
すことで両延長部の強制拡開作用は解除され、挟み爪は
成形時の開き姿勢に復元する。
すことで両延長部の強制拡開作用は解除され、挟み爪は
成形時の開き姿勢に復元する。
〔実施例1〕 第1図ないし第7図に本考案の第1の実施例が示されて
いる。
いる。
ここで例示したクリップは衣類の吊下げ用としてとして
使用するもので、基本的には従来のこの種クリップと同
様に一対の挟み爪(1),(1)とフック(2)とを合成樹脂材
で一体成形したものとなっている。
使用するもので、基本的には従来のこの種クリップと同
様に一対の挟み爪(1),(1)とフック(2)とを合成樹脂材
で一体成形したものとなっている。
第1図及び第2図は金型から取出した状態を示してお
り、このまま完成品として使用できる。
り、このまま完成品として使用できる。
両挟み爪(1),(1)はその基端(上端)側において厚肉角
片状に形勢した支持部(3)の対向する側辺に夫々幅広の
薄肉フランジ(4),(4)を介して連設されるとともに、こ
の薄肉フランジ(4),(4)より上方に延びる延長部(1a),
(1a)を夫々備え、かつ、両挟み爪(1),(1)は図示する開
き姿勢で成形される。
片状に形勢した支持部(3)の対向する側辺に夫々幅広の
薄肉フランジ(4),(4)を介して連設されるとともに、こ
の薄肉フランジ(4),(4)より上方に延びる延長部(1a),
(1a)を夫々備え、かつ、両挟み爪(1),(1)は図示する開
き姿勢で成形される。
フック(2)の下端には、支持部(3)と平面形状が略同一で
支持部(3)に対して90°位相を異ならせた厚肉角片状の
基部(5)が連設されるとともに、この基部(5)の下面に、
支持部(3)の長手方向に沿う細長形状に形勢された角形
突起状のカム体(6)が備えられ、かつ、このカム体(6)の
中心下面と支持部(3)の上面とが、横断面形状が円形に
形成された小径のくびれ部(7)を介して連結されてい
る。このくびれ部(7)は、90°のひねり変形によっても
損傷することがなく、かつ、吊下げた衣類の重さにも充
分耐えるだけの断面積が与えられている。
支持部(3)に対して90°位相を異ならせた厚肉角片状の
基部(5)が連設されるとともに、この基部(5)の下面に、
支持部(3)の長手方向に沿う細長形状に形勢された角形
突起状のカム体(6)が備えられ、かつ、このカム体(6)の
中心下面と支持部(3)の上面とが、横断面形状が円形に
形成された小径のくびれ部(7)を介して連結されてい
る。このくびれ部(7)は、90°のひねり変形によっても
損傷することがなく、かつ、吊下げた衣類の重さにも充
分耐えるだけの断面積が与えられている。
以上のように成形されたクリップの開閉は次のようにし
て行う。
て行う。
まず、フック(2)を持って時計回りに回転操作すると、
くびれ部(7)がその縦軸心(P)周りにひねり変形されてカ
ム体(6)が90°回動される。このカム体(6)の回動によっ
て両側の挟み爪延長部(1a),(1a)が外方に強制拡開さ
れ、第4図、第5図及び第7図に示すように、両挟み爪
(1),(1)が薄肉フランジ(4)、(4)を中心に互いに接近揺
動して閉じられる。又、フック(2)を逆に90°戻せばカ
ム体(6)による押圧が解除された挟み爪(1),(1)は自ら
の弾性復元力で成形時の開き姿勢に戻る。
くびれ部(7)がその縦軸心(P)周りにひねり変形されてカ
ム体(6)が90°回動される。このカム体(6)の回動によっ
て両側の挟み爪延長部(1a),(1a)が外方に強制拡開さ
れ、第4図、第5図及び第7図に示すように、両挟み爪
(1),(1)が薄肉フランジ(4)、(4)を中心に互いに接近揺
動して閉じられる。又、フック(2)を逆に90°戻せばカ
ム体(6)による押圧が解除された挟み爪(1),(1)は自ら
の弾性復元力で成形時の開き姿勢に戻る。
また、前記くびれ部(7)はあまり大きくひねり回される
と切断してしまうので、次のようにしてねじり方向とひ
ねり角度を制限している。
と切断してしまうので、次のようにしてねじり方向とひ
ねり角度を制限している。
つまり、支持部(3)の上面には縦リブ状のストッパ(8)が
立設されていて、挟み爪(1),(1)が拡開された常態では
第3図に示すように、カム体(6)の側部に近接して位置
している。従って、このストッパ(8)がカム体(6)と干渉
することで、第3図においてカム体(6)の反時計回りの
回動を阻止する。又、カム体(6)が時計回りに90°回動
されると、第6図に示すように、ストッパ(8)の内側端
面にカム体(6)の側面が接当してそれ以上の回動を阻止
する。
立設されていて、挟み爪(1),(1)が拡開された常態では
第3図に示すように、カム体(6)の側部に近接して位置
している。従って、このストッパ(8)がカム体(6)と干渉
することで、第3図においてカム体(6)の反時計回りの
回動を阻止する。又、カム体(6)が時計回りに90°回動
されると、第6図に示すように、ストッパ(8)の内側端
面にカム体(6)の側面が接当してそれ以上の回動を阻止
する。
第6図に示すように、閉じ状態ではカム体(6)の偏平端
面(6a),(6a)が挟み爪延長部(1a),(1a)の内面に面当り
するために、この姿勢が一応安定しているが、ハンガー
バー等にクリップを介して吊下げられた衣類に外力が作
用して、フック(2)に対して挟み爪(1),(1)が振り回さ
れ、相対的にカム体(6)が逆に回されて挟み爪(1),(1)
が開かれてしまったりすることがないように、一方の挟
み爪延長部(1a)の内面にカム体(6)の角部に引掛かる低
い横筋状の突起(9)が形成されている。そして、意識的
に加えられる強い開放回動力がカム体(6)に与えられる
と突起(9)を乗り越えることができるようになってい
る。
面(6a),(6a)が挟み爪延長部(1a),(1a)の内面に面当り
するために、この姿勢が一応安定しているが、ハンガー
バー等にクリップを介して吊下げられた衣類に外力が作
用して、フック(2)に対して挟み爪(1),(1)が振り回さ
れ、相対的にカム体(6)が逆に回されて挟み爪(1),(1)
が開かれてしまったりすることがないように、一方の挟
み爪延長部(1a)の内面にカム体(6)の角部に引掛かる低
い横筋状の突起(9)が形成されている。そして、意識的
に加えられる強い開放回動力がカム体(6)に与えられる
と突起(9)を乗り越えることができるようになってい
る。
そして、第1図ないし第3図から判るように、この開放
姿勢のクリップは、前後(第1図では紙面表裏方向)に
分割される金型を用いて一体成形できるように各部の形
状が設定されている。
姿勢のクリップは、前後(第1図では紙面表裏方向)に
分割される金型を用いて一体成形できるように各部の形
状が設定されている。
尚、実施例では前記くびれ部(7)を横断面形状が円形の
ものを示しているが、縦向きの薄板状やその他の形状の
ものでも実施できる。又、閉じ状態の安定用に用いる突
起(9)を点状の小突起としてもよく、この場合は金型か
ら小突起を無理抜きして成形することになる。
ものを示しているが、縦向きの薄板状やその他の形状の
ものでも実施できる。又、閉じ状態の安定用に用いる突
起(9)を点状の小突起としてもよく、この場合は金型か
ら小突起を無理抜きして成形することになる。
〔実施例2〕 第8図ないし第11図に本考案の第2の実施例が示され
る。
る。
ここに示したクリップは、紙はさみをはじめとする汎用
のクリップとして用いるものであり、一対の挟み爪
(1),(1)が支持部(3)の両脇に薄肉フランジ(4),(4)を
介して揺動開閉自在に一体成形されるとともに、支持部
(3)の上面に小径のくびれ部(7)を介して角ブロック状の
カム体(6)が一体連結され、かつ、この角ブロック状の
カム体(6)には操作部(10)が連結され、型抜きされた常
態で、第8図及び第10図に示すように、両挟み爪
(1),(1)が開かれ、カム体(6)が挟み爪延長部(1a),(1
a)から外れた姿勢にある。
のクリップとして用いるものであり、一対の挟み爪
(1),(1)が支持部(3)の両脇に薄肉フランジ(4),(4)を
介して揺動開閉自在に一体成形されるとともに、支持部
(3)の上面に小径のくびれ部(7)を介して角ブロック状の
カム体(6)が一体連結され、かつ、この角ブロック状の
カム体(6)には操作部(10)が連結され、型抜きされた常
態で、第8図及び第10図に示すように、両挟み爪
(1),(1)が開かれ、カム体(6)が挟み爪延長部(1a),(1
a)から外れた姿勢にある。
このクリップの使用方法は先例と同様であり、操作部(1
0)をくびれ部(7)の軸心(P)を中心に時計回りにストッパ
(8)に当たるまで回動して、挟み爪延長部(1a),(1a)を
カム体(6)で拡開し、両挟み爪(1),(1)を薄肉フランジ
(4),(4)を介して揺動閉じ作動させる。又、操作部(10)
を逆に90°戻すことで挟み爪(1),(1)を弾性復元開放さ
せる。
0)をくびれ部(7)の軸心(P)を中心に時計回りにストッパ
(8)に当たるまで回動して、挟み爪延長部(1a),(1a)を
カム体(6)で拡開し、両挟み爪(1),(1)を薄肉フランジ
(4),(4)を介して揺動閉じ作動させる。又、操作部(10)
を逆に90°戻すことで挟み爪(1),(1)を弾性復元開放さ
せる。
尚、このクリップでは、先例のものほど強く閉じ状態を
維持する必要はないので、カム体(6)に引掛かる突起(9)
は省略してもよい。
維持する必要はないので、カム体(6)に引掛かる突起(9)
は省略してもよい。
又、上記両実施例では一対の挟み爪(1),(1)を共に薄肉
フランジ(4)を介して揺動開閉可能な場合を示したが、
一方の挟み爪(1)を支持部(3)に対して変形不能な固定爪
に構成し、他方の挟み爪(1)のみを開閉する形態で実施
することも可能である。
フランジ(4)を介して揺動開閉可能な場合を示したが、
一方の挟み爪(1)を支持部(3)に対して変形不能な固定爪
に構成し、他方の挟み爪(1)のみを開閉する形態で実施
することも可能である。
以上の説明から明らかなように、本考案のクリップは以
下のような実用上の効果をもたらす。
下のような実用上の効果をもたらす。
(1)挟み爪を薄肉フランジを介して揺動開閉可能にする
とともに、挟み爪の開閉を行うカム体をくびれ部のひね
り変形で回動するように構成したので、カム体を回動さ
せる形態の利点である高い操作性、および、高い爪閉じ
保持作用を充分発揮させながら、部品組立工数が不要な
一体成形品として安価に製作することができるようにな
った。
とともに、挟み爪の開閉を行うカム体をくびれ部のひね
り変形で回動するように構成したので、カム体を回動さ
せる形態の利点である高い操作性、および、高い爪閉じ
保持作用を充分発揮させながら、部品組立工数が不要な
一体成形品として安価に製作することができるようにな
った。
(2)カム体の回動を許容するくびれ部を小断面積にして
ひねり変形を容易に行えるようにしながらも、ストッパ
を導入することによって、このくびれ部が連続して同方
向にひねり回されて引きちぎられてしまうことを未然に
回避して、耐久性を高めて繰り返し使用が可能となる。
ひねり変形を容易に行えるようにしながらも、ストッパ
を導入することによって、このくびれ部が連続して同方
向にひねり回されて引きちぎられてしまうことを未然に
回避して、耐久性を高めて繰り返し使用が可能となる。
(3)また、ストッパは、カム体の回動限界を規制して、
最適の爪閉じ姿勢を確保するので、無造作に操作しても
カム体を回し過ぎることがなく、取扱い性が一層高いも
のとなっている。
最適の爪閉じ姿勢を確保するので、無造作に操作しても
カム体を回し過ぎることがなく、取扱い性が一層高いも
のとなっている。
第1図ないし第7図は本考案を衣類吊下げ用クリップに
適用した第1の実施例を示し、第1図は開き状態の側面
図、第2図はその一部切り欠き斜視図、第3図は第1図
におけるA−A線断面図、第4図は閉じ状態の側面図、
第5図はその正面図、第6図は第4図におけるB−B線
断面図、第7図は閉じ状態の斜視図である。第8図ない
し第11図は本考案を汎用クリップに適用した第2の実
施例を示し、第8図は開き状態の側面図、第9図は閉じ
状態の側面図、第10図は開き状態の斜視図、第11図は
閉じ状態の斜視図である。 (1)……挟み爪 (1a)……延長部 (3)……支持部 (6)……カム体 (7)……くびれ部 (8)……ストッパ
適用した第1の実施例を示し、第1図は開き状態の側面
図、第2図はその一部切り欠き斜視図、第3図は第1図
におけるA−A線断面図、第4図は閉じ状態の側面図、
第5図はその正面図、第6図は第4図におけるB−B線
断面図、第7図は閉じ状態の斜視図である。第8図ない
し第11図は本考案を汎用クリップに適用した第2の実
施例を示し、第8図は開き状態の側面図、第9図は閉じ
状態の側面図、第10図は開き状態の斜視図、第11図は
閉じ状態の斜視図である。 (1)……挟み爪 (1a)……延長部 (3)……支持部 (6)……カム体 (7)……くびれ部 (8)……ストッパ
Claims (1)
- 【請求項1】開き姿勢の一対の挟み爪(1),(1)と、その
間に位置する支持部(3)と、少なくとも一方の挟み爪(1)
を支持部(3)に対して揺動開閉自在に支持する薄肉フラ
ンジ(4)と、両挟み爪(1),(1)の基部から爪先側と反対
側へ延出した延長部(1a),(1a)と、両挟み爪(1),(1)の
延長部(1a),(1a)の間に位置するカム体(6)と、このカ
ム体(6)と支持部(3)とをつなぐ小断面積のくびれ部(6)
とを、合成樹脂材で一体形成し、 前記カム体(6)をくびれ部(6)の軸心周りのひねり変形に
よって回動することで両延長部(1a),(1a)の間隔を強制
拡開して、揺動開閉可能な挟み爪(1)を閉じ方向に強制
揺動させるように構成し、 かつ、成形時の姿勢から前記カム体(6)が所定方向にの
み回動されるのを許容するとともに所定方向への回動角
度を規制するストッパ(8)を支持部(3)に一体形成してあ
ることを特徴とする樹脂製クリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990120641U JPH0629525Y2 (ja) | 1990-11-17 | 1990-11-17 | 樹脂製クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990120641U JPH0629525Y2 (ja) | 1990-11-17 | 1990-11-17 | 樹脂製クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0477010U JPH0477010U (ja) | 1992-07-06 |
JPH0629525Y2 true JPH0629525Y2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=31868539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990120641U Expired - Lifetime JPH0629525Y2 (ja) | 1990-11-17 | 1990-11-17 | 樹脂製クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629525Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS514619Y2 (ja) * | 1971-09-10 | 1976-02-09 | ||
JPS5867106U (ja) * | 1981-10-30 | 1983-05-07 | 北村 「よし」徳 | クリツプ |
JPS6445012U (ja) * | 1987-09-16 | 1989-03-17 |
-
1990
- 1990-11-17 JP JP1990120641U patent/JPH0629525Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0477010U (ja) | 1992-07-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |