JP2570432Y2 - 吊り下げ用フック - Google Patents

吊り下げ用フック

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JP2570432Y2
JP2570432Y2 JP5101992U JP5101992U JP2570432Y2 JP 2570432 Y2 JP2570432 Y2 JP 2570432Y2 JP 5101992 U JP5101992 U JP 5101992U JP 5101992 U JP5101992 U JP 5101992U JP 2570432 Y2 JP2570432 Y2 JP 2570432Y2
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pedestal
hook
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圭介 一居
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Nitoms Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、柱や壁面などに取り
付けられ、フックに物品を吊るす吊り下げ用フックに関
し、特に詳しく言うと、取り付けた箇所の状態にかかわ
らず常に垂直に物品を吊り下げることができる吊り下げ
用フックに関する。
【従来の技術】フックにはいろいろな種類のものがあ
る。例えば、壁面や柱などにフック本体を直接固定し
て、フック本体が動かない状態で吊り下げるようにした
もの、フック本体を台座に支持させ、取付面に対して垂
直な方向に揺動自在にしたもの、フック本体を回転可能
に台座に支持させ、取付面に平行な方向に揺動自在にし
たもの、及び揺動方向を組み合わせたものなどである。
このうち上下左右などの位置を考慮することなく所望の
箇所に取り付けるように考慮されたものとして、実公昭
57ー46864公報に開示されたものがある。
【0002】この考案の掛吊具は、前面に枢着孔を有
し、裏面を取付面に接着可能にした台座と、枢着孔に対
応する枢着部を有し、側面にフック端部の挿入凹所を対
設し、凹所に隣接する側縁部位に切り欠きを対設した回
転部材と、弾性線材で形成されたフックとからなり、フ
ックはその端部が回転部剤の凹所に挿入されて回動可能
に挾着され、回転部材は台座に回転可能に装着されて構
成されている。そして、回転部材は枢着部によって台座
に関して回動可能に取り付けられ、フックは回転部材に
回動可能に挾着されているので、3方向に回動自在とな
り、これによりどのような取付面に取り付けても、取付
後にフックの位置を直すことによって垂直に吊り下げる
ことができるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術にあっては、回転部材は取付面に対してほぼ垂直
な方向から台座の枢着部に挿入し、当該枢着孔に回転可
能に装着されているが、回転部材の枢着部は台座の内部
で深く挿入された状態で保持されるため、フックに物品
を吊り下げたとき、物品によるモーメントが枢着部の例
えば後端を中心に加わる。このモーメントは台座の上部
を壁面から離す方向に作用するので、台座には壁面に平
行な力とこのモーメントによる合力が加わることにな
る。したがって、台座の取付面に対する取付状態は不安
定になっている。
【0004】また、枢着部と枢着孔との間の摩擦力も大
きいので、人為的に回転部材を回さないとフックは物品
を吊り下げる状態、すなわち、垂直な状態にならない。
【0005】この考案は、このような従来技術の実情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは取付面
に対する上記モーメントが小さく、台座を安定して取り
付けることができ、しかも、回転部材が容易に回転可能
な吊り下げ用フックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述目的を解決するた
め、この考案は、被取付部材に固定される台座と、この
台座に対して回転可能に支持される回転部材と、回転部
材に取り付けられたフックとを備え、当該フックに物品
を吊り下げて使用する吊り下げ用フックにおいて、中央
の突出部に被取付部材とほぼ平行に取付孔が形成された
台座と、中央部に台座の突出部が挿入される台座取付孔
が、外周部にフックを揺動自在に保持するフック保持部
がそれぞれ形成された回転部材と、取付孔に挿入され、
常時弾性付勢手段によって離間する方向に付勢される当
接部材を両端部に有するピン手段と、取付孔にピン手段
を装着し、ピン手段の当接部材を後退させた状態で突出
部を台座取付孔に挿入し、当接部材を進出させて台座取
付孔の内面に弾性的に当接したときに、当該当接部材の
台座取付孔内の円周方向の回動を許容した状態で当該ピ
ン手段を台座取付孔内で保持させる保持手段とを備えた
構成になっている。
【0007】
【作用】上述した構成では、回転部材は台座の突出部の
外周に挿入され、取付孔に装着されたピン手段によって
台座取付孔の内側で突っ張った状態で連結される。した
がってピン手段と回転部材との間の接触は点接触となっ
て回転手段は弱い力でも回転が可能となる。
【0008】また、回転手段と台座の突出部との連結箇
所、言い換えれば両者の間で力が加わる位置が回転手段
の背後の端部よりもさらに前面側に寄った位置になるの
で、フックから回転部材に生じる取付面に対して垂直な
方向のモーメントが小さくなり、台座の取り付けがより
安定する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照し、この考案の好適な実施
例について説明する。
【0010】この実施例に係る吊り下げ用フック1は、
図1の要部を断面した平面図に示すように台座2と、回
転部材3と、ピン4と、フック5と、キャップ6とから
基本的に構成されている。
【0011】台座2は、背面側に吸盤7を備え、前面側
の中央に突出部8が一体的に突設されている。突出部8
には突出方向と垂直に、言い換えれば図示しない取り付
け面と平行にピン取付孔9が形成されている。
【0012】回転部材3は中央部に台座2に外挿可能な
台座取付孔10が設けられ、ほぼ円筒形に形成されてい
る。また、台座取付孔10の一端部の開口縁に沿って外
側に開いた形状の傾斜を有する突条11が突設され、そ
の開口径は台座取付孔10の内径よりも小さくなるよう
に設定されている。さらにこの台座取付孔10の反突条
形成側には、キャップ6の係合用の凹部12が設けられ
ている。回転部材3の外周部にはフック5の一端を係止
するための係止溝13が設けられている。この係止溝1
3は、モーメントの関係で回転部材3のほぼ中央部もし
くはさらに突条形成側に寄った個所に設けることが望ま
しい。
【0013】ピン4は、図2の内部構造を示す斜視図か
らわかるように支持筒体14と、支持筒体14の円筒孔
15内に摺動可能に装着された一対の当接部材16と、
これらの当接部材16を互いに離間する方向に弾性付勢
するコイルスプリング17とからなっている。当接部材
16は、特に図示はしていないが、コイルスプリング1
7を挾んで円筒孔15内に装着したときに、コイルスプ
リング17の弾性力によって離脱しないようになってい
る。この離脱しないようにする手段としては、突起と凹
部との組み合わせなどの公知の構造が適用される。ま
た、ピン4を弾性合成樹脂で構成した場合にはコイルス
プリング17も一体的に形成することができる。更に、
コイルスプリング17に代えて、ファンホルド式に折り
曲げたり、複数本の線状材をたわませて弾性を持たせる
ようにしてもよい。
【0014】フック5は、図3の使用状態を示す斜視図
からもわかるように両端に係止孔13に係止する係止部
18と、中央部に物品を吊り下げるための吊り下げ部1
9とを一本の線材を折り曲げて形成したもので、係止部
18は係止溝13に弾性的に係合し、係止される。
【0015】上述のように各部が形成された吊り下げ用
フック1は、台座2の突出部8のピン取付孔9にピン4
を装着し、突出部8の前面側からフック5を取り付けた
回転部材3の突条形成側を押し込む。これによりピン4
の当接部材16の先端部が突条11の傾斜面に当たり、
傾斜面の傾斜に沿ってコイルスプリング17の弾性力に
対して内側に押し込まれる。そして、突条11の先端部
を通り過ぎるとコイルスプリング17の弾性力によって
押し戻され、突条11の内側で台座取付孔10の内面に
突っ張った状態になり、回転部材3は突出部8に離脱不
能に取り付けられる。なお、回転部材3は、突出部8の
軸方向において突条11がピン4の当接部材16と台座
2の外縁との間で若干移動はできるが、外れることこと
はなく、また回転部材3は突出部8の外周に沿って回転
自在となる。この場合、回転が容易に行なえるように、
当接部16の先端部は丸く形成され、摩擦力が小さくな
るように意図されている。このようにして、回転部材3
を台座2に装着した後、キャップ6を台座取付孔10の
前面から嵌め込んで台座取付孔10の開口部を覆い隠す
ことによって吊り下げ用フック1が組立られる。
【0016】なお、ピン4はコイルスプリング17を使
用しなくとも、当接部材16を離間するような方向に弾
性付勢できるような構造であればよく、ピン取付孔9で
支持筒体14を代用することも可能である。また、台座
2の吸盤7を板状材に置換してネジや接着剤、あるいは
図4の他の実施例に示すように粘着テープ20などによ
って取付面に取り付けるようにすることもできる。な
お、図4に示した他の実施例の各部には、前述の実施例
と同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0017】上述のように構成された吊り下げ用フック
1は、台座2の吸盤7を取付面に押しけて取り付ける。
そして、フック5をおおよそ下方に位置させ、物品をフ
ック5に掛けると、物品の重量によってフック5は垂直
な方向に回転する。この場合、フック5は係止溝13に
係止しているだけなので、図3矢印aで示すように前後
方向に揺動可能であり、同図矢印bで示すように回転部
材3の台座2に平行な方向の回転との組み合わせによっ
て、台座2の取付面の状態にかかわらず、フック5は常
に垂直な形となって物品を吊り下げることができる。な
お、水平な面に台座を固定した場合には図4に示すよう
な形になり、この場合もフック5は垂直になる。
【0018】また、図1からもわかるように当接部材1
6と突条11との当接部と、力が加わるフック1の係止
溝13との間の距離を非常に小さくすることができるの
で、フック1から突出部8に加わる取付面に対して垂直
な方向のモーメントも小さくなり、これによって台座2
も安定して取付面に保持される。
【0019】
【考案の効果】これまでの説明で明らかなように、上述
のように構成されたこの考案によれば、ピン手段による
摩擦力が小さくなるので回転部材が容易に回転でき、こ
れによって取付面の状態に関わらず、フックは常に垂直
な状態で物品を吊り下げることができる。また、回転部
材の台座に対する前後方向のモーメントを小さくするこ
とができるので、台座の取付面に対する取付状態を安定
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る吊り下げ用フックの
一部を断面した平面図である。
【図2】そのピンの内部構造を示す斜視図である。
【図3】この実施例に係る吊り下げ用フックの使用状態
を示す斜視図である。
【図4】他の実施例に係る吊り下げ用フックの使用状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 吊り下げ用フック 2 台座 3 回転部材 4 ピン 5 フック 6 キャップ 7 吸盤 8 突出部 9 ピン取付孔 10 台座取付孔 11 突条 13 係止溝 16 当接部材 17 コイルスプリング 20 粘着テープ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材に固定される台座と、この台
    座に対して回転可能に支持される回転部材と、回転部材
    に取付けられたフックとを備え、当該フックに物品を吊
    り下げて使用する吊り下げ用フックにおいて、 中央の突出部に被取付部材とほぼ平行な取付孔が形成さ
    れた台座と、 中央部に前記台座の突出部が挿入される台座取付孔が、
    外周部にフックを揺動自在に保持するフック保持部がそ
    れぞれ形成された回転部材と、 前記取付孔に挿入され、常時弾性付勢手段によって離間
    する方向に付勢される当接部材を両端部に有するピン手
    段と、 前記取付孔にピン手段を装着し、ピン手段の当接部材を
    後退させた状態で突出部を台座取付孔に挿入し、前記当
    接部材を進出させて台座取付孔の内面に弾性的に当接し
    たときに、当該当接部材の台座取付孔内の円周方向の回
    動を許容した状態で当該ピン手段を台座取付孔内で保持
    させる保持手段と、を備えていることを特徴とする吊り
    下げ用フック。
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JPH0743053U JPH0743053U (ja) 1995-08-18
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JP4674668B2 (ja) * 2005-09-21 2011-04-20 コクヨ株式会社 構造体及び掛吊具
JP2008054868A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Paramount Bed Co Ltd 採尿バッグの取り付け装置

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