JPH0558495U - 壁掛け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不使用時には他物との接触による障害を生じ
ないように壁面内に収容し、使用時には指先による挿入
で簡便に壁面から突出させ得るようにしたフックによる
壁掛け具を得ること。 【構成】 壁面に嵌入固着するケース１の凹部２内に、
中間を軸支して回動し、上部を凹部２から出没させ得る
フック３を設け、フック３は該軸支部４の下部に重心を
位置させることにより常態では凹部２内に垂直姿勢を保
持して収められ、使用時に上部を凹部２から突出させた
傾動状態を保持させるようにフック３の下部背側に作用
するストッパー５を凹部２内に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は壁面に着衣、帽子等を掛けるようにした主として車両客室内で使用す る壁掛け具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来車両客室内で使用されているこの種の掛け具は、フックを壁面から突出し た状態で固設するを一般とする。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の掛け具は、常に壁面から突出しているため他物に触れる機会が多く 、そのための障害を生じ、また外観体裁も悪かった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本願考案は上記に鑑み、使用時には随時指先によりフックを壁面から安易に突 出させ得るようにし、不使用時には自動的にフックを壁面内に没入させて、フッ クの突出による従来の不都合を排除するようにしたもので、本案による壁掛け具 は壁面に嵌入固着するケースに、前面を開放した凹部を形成し、該凹部内に中間 部を軸で回動自在に軸着して上部を凹部から出没させるフックを設け、該フック は下部に肉厚部を形成して軸支部の下方に重心を位置させることにより常態では 凹部内で垂直姿勢に保持させ、凹部内にフックの上部突出度を一定位置に制止す るストッパーを設けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案による壁掛け具は、実施例による図３で示すように、フック３は軸支部 ４の下部に重心を位置させたので、常態では図３で実線示のようにケース１の凹 部２内に垂直姿勢を保持して収容され、使用時には指先でフック３の下部を内方 に押せばフック３は同図仮線で示すように傾動して上部を凹部２内から突出し、 該突出したフック３に着衣、帽子等を掛ければフック３は下部背縁がストッパー ５に制止された状態で安定する。

【０００６】 尚、フック３から掛けた物を取り外せばフック３は自動的に実線示の垂直姿勢 に複動して凹部２内に収まる。

【０００７】

【実施例】

本考案による壁掛け具の実施例を図１乃至図４で説明する。

【０００８】 本考案による壁掛け具は前面に開放した凹部２を有するケース１と、該凹部２ 内に取付けるフック３とから成る。

【０００９】 ケース１は周縁にフランジ１ａを有し、該フランジ１ａを壁面ａに支持させて 壁内に嵌入し、例えばケース１の背板に設けた取付孔１ｂを通した止螺子１ｃで 壁内に固着する。

【００１０】 フック３はケース１の凹部２内において、中間部を軸４で回動自在に軸着し、 その回動でフック３の上部を凹部２内から出没させ得るようにし、フック３の上 部３ａは二又状に形成して着衣、帽子等を掛けるようにした。

【００１１】 またフック３の下部３ａには肉厚部を形成することによりフック３の重心を軸 支部４の下部に位置させ、従ってフック３は通常の軸支常態では図３で実線示の ようにケース１の凹部２内で自然に垂直状態を保持し、フック３の上部二又部３ ａをケース１の凹部２内に没入させて安定する。このときフック３の上部端は凹 部２の上部口縁段部２ａに当接支持されるようにした。

【００１２】 尚、フック３の下部肉厚部３ｂは図示例のようにフック３自体を肉厚とするこ となく、フック１の下部に別個の部材を一体に結着して肉厚部を形成してもよい 。

【００１３】 ケース１の内部にはフック３の傾動によって凹部２から突出するフック３の上 部二又部３ａの凹部２からの突出度を一定に制限し、該二又部３ａに物を掛けた とき、その重量でフック３が過度に傾動することを阻止するためのストッパー５ を設けた。

【００１４】 図示例ではケース１の背板に透孔６を設け、その上部口縁をストッパー５とし て図３で仮線で示すようにフック３の後部を制止させるようにしたが、ストッパ ー５の形成は他の任意構成を採用し得る。

【００１５】 以上の構成において、フック３の前面に目印として形成した凹所３ｃを指先で 押せば、フック３の下部３ｂは抵抗なく押込まれてフック３の上部３ａが凹部２ から突出するからこれに着衣等を掛ければよく、以後は掛けた物の重量でフック ３の下部３ｂがストッパー５で制止された状態で安定し、この状態からフック３ に掛けた物を取外せば、フック３は自然に垂直状態となって凹部２内に収まる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によるときは、常態においてフックはケースの凹部内に没入収容されて 壁面から突出しないため、他物との接触によって障害を生ずることなく、使用時 には単に指先でフックの下部を押込むことにより簡便にフックの上部を凹部内か ら突出させて、これに着衣、帽子等を掛ければ以後は、フック等掛けた品物の重 量とストッパーによってその状態で安定させて使用でき、フックに掛けた品物を 取外せば、フックはその重心位置によって自然に垂直状態に復帰してケースの凹 部内に収容され、復帰用としてバネ等を使用しないから構成は至極簡潔となり、 かつ取扱いも簡便である等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案による壁掛け具の実施例を示す正面図

【図２】 同上の背面図

【図３】 同上の中央部截断側面図

【図４】 使用状態の側面図

【符号の説明】

１ ケース ２ 凹部 ３ フック ４ 軸 ５ ストッパー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁面に嵌入固着するケースに、前面を開
   放した凹部を形成し、該凹部内に中間部を軸で回動自在
   に軸着して上部を凹部から出没させ得るフックを設け、
   該フックは下部に肉厚部を形成して軸支部の下方に重心
   を位置させることにより常態では凹部内で垂直姿勢に保
   持させ、凹部内にフックの上部突出度を一定位置に制止
   するストッパーを設けて成る壁掛け具。