JPH0713486Y2

JPH0713486Y2 - マルチ装置

Info

Publication number: JPH0713486Y2
Application number: JP1989101207U
Authority: JP
Inventors: 新一宇野; 俊吾松本
Original assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date: 1989-08-30
Filing date: 1989-08-30
Publication date: 1995-04-05
Anticipated expiration: 2004-08-30
Also published as: JPH0341552U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は高畝や平畝の畝立てと同時にマルチフィルムを
敷設するマルチ装置の改良技術に関するものである。

（ロ）従来技術従来からマルチ装置に関する技術は公知となっており、
例えば、特公昭62−4081号公報や、実開昭60−51965号
公報の技術が公知となっているのである。

（ハ）考案が解決しようとする問題点前記の特公昭62−4081号公報に記載の技術においては、
成形装置を、２組を平行して配置したタンデム位置と、
成形装置が１組のみのオフセット位置に変更自在とする
ものであり、該変更の操作においても、セットボルトを
弛めて、摺動部分をオペレーターが腕力により摺動する
構成となっているのである。

また、実開昭60−51965号公報に記載のマルチ装置は作
物により畝の大きさが決められ、その畝の大きさに合わ
せてマルチフィルムの幅が決められていたのであるが、
マルチ装置はこの畝及びマルチフィルムの幅に合わせる
必要があり、畝幅の調整は畝成形板を長孔に沿って摺動
させてボルトにより固定したり、畝成形板を固設したパ
イプを取付横杆に外嵌して摺動させピンやボルト等によ
り固定して位置を合わせていたのである。更に、マルチ
フィルム両側を押さえる抑え輪や覆土輪を装着した支持
杆の基部パイプを左右に摺動させて位置調整が行われて
いたのである。

しかし、畝の幅や高さ及びマルチフィルムの幅に合わせ
て、畝成形板の位置や抑え輪及び覆土輪の位置をセット
する場合、左右均等に合わせないとマルチフィルムの幅
が短くなったり、マルチフィルム両側への覆土量が少な
くマルチフィルムが捲くれたりし、また、基部パイプを
摺動して位置調整する場合には、支持アームを後方に重
心が位置しているので、横方向への摺動は大変重く、土
が噛んだり、錆があると更に微調節は大変難しかったの
である。

（ニ）問題点を解決するための手段本考案はこのような点に鑑み、容易に位置調整ができる
ように次の如く構成したものである。

畝成形装置を前部に、マルチフィルム敷設装置を後部に
備えたマルチ装置において、畝成形装置の後端に固定さ
れた取付横杆20の外周に、畝成形板５を固設した調節パ
イプ16を進行方向内側に嵌装し、抑え輪46及び覆土輪47
の支持アーム30を固設した支持パイプ31を進行方向外側
に並べて嵌装し、該調節パイプ16と支持パイプ31は連結
と非連結を可能とし、該取付横杆20の側端部に回転ハン
ドル26を設け、該回転ハンドル26の回動により、調節パ
イプ16のみ、又は調節パイプ16と支持パイプ31の両方を
摺動可能に構成し、畝成形板５のみ、又は畝成形板５と
抑え輪46の両方を、取付横杆20に対して位置調整可能と
したものである。

（ホ）考案の作用次に作用を説明する。

畝成形板を固設した調節パイプと、抑え輪及び覆土輪の
支持アームを固設した支持パイプを回転ハンドル26の操
作に連結しので、回転ハンドル26を回動するだけで畝成
形板、抑え輪及び覆土輪を同時に、又は別々に左右移動
調節できるようになった。

また、回転ハンドル26を回動して畝成形板のみ、または
畝成形板５と抑え輪及び覆土輪を同時に摺動させるの
で、簡単で正確に、畝成形板５だけ、または畝成形板５
と抑え輪46と覆土輪47を一体化した状態で、位置調整が
できるようになった。

また、平畝や高畝等高さや形状が異なる場合であっても
抑え輪や覆土輪等を交換することなく、回転ハンドル26
の回転操作のみにより位置調節できるようになった。

（ヘ）実施例本考案の目的・構成は以上の如くであり、添付の図面に
示した実施例の構成を説明する。

第１図は本考案の位置調節機構を有するマルチ装置全体
側面図、第２図はフィルム抑えを外した状態のマルチ装
置後面図、第３図は位置調節部斜視図、第４図は本考案
の位置調節部正面断面図、第５図は同じく側面図であ
る。

第１図，第２図において、マルチ装置は管理機Ｋのビー
ム１後端に装着され、耕耘ケース２下部に横設した耕耘
爪軸３には耕耘爪４が植設され、該耕耘爪４の回転によ
り左右両側の溝部の土壌を中央に盛り上げ、畝成形板
５、上部畝成形板６により高畝が成形される。

該畝成形板５、上部畝成形板６にはそれぞれ土が付着し
ないように撥土板7,8が付設され、上部畝成形板６には
畝成形板５上に設けた嵌合体10,10に向かってステー9,9
を突設し、該嵌合体10,10にステー9,9を挿入してワンタ
ッチ係止具11にて係止して両者を一体的に固定できるよ
うにし、かつ、容易に脱着可能としてる。そして、上部
畝成形板６を外した状態では平畝を成形できるようにし
ている。

また、畝成形板５の進行方向に対して直角に設けた前板
5aの後面にステー15を介して接地輪支持杆12を固設し、
該接地輪支持杆12下端に接地輪13が設けられ、該接地輪
13は接地輪支持杆12の上端に設けたハンドル14を回動す
ることにより上下動され畝成形板５の高さを調節するこ
とができるようにしている。

該畝成形板５の上端及び前記ステー15の上端は調節パイ
プ16に固設され、該調節パイプ16は管理機Ｋの後端に設
けたヒッチ17に固定された取付横杆20に嵌合され、本考
案の要部である位置調節機構により左右位置調整可能と
しているのである。

即ち、第３図〜第５図に示すように、取付横杆20は角形
（本実施例では六角形であるが、四角形や五角形等であ
ってもよい）に形成され、該取付横杆20に調節パイプ16
が外嵌され、内側には摺動パイプ21が内嵌され、取付横
杆20の上下面には畝成形板５を調節する範囲の長さの長
孔20aが開口されている。

該長孔20a及び調節パイプ16、摺動パイプ21にはピン22
が貫通されて調節パイプ16と摺動パイプ21が固定されて
一体的に摺動するようにし、該摺動パイプ21他端には内
面がタップ加工されたパイプ23が固設され、該パイプ23
にネジ杆24が螺装され、該ネジ杆24の他側には取付横杆
20の端部に固設した支持プレート25に枢支され、ネジ杆
24端部は回転ハンドル26の基部26aが外嵌されて、スナ
ップピン27にて基部26a及びネジ杆24に貫通されて固定
されているのである。

よって、回転ハンドル26を回動すると摺動パイプ21が取
付横杆20内を摺動し、同時にピン22により固定した調節
パイプ16が長孔20aの範囲内で摺動され、該調節パイプ1
6に固設した畝成形板５の幅が調節されるのである。

また、第３図に示すように、取付横杆20上には支持アー
ム30を固設した支持パイプ31が外嵌され、該支持パイプ
31と前記調節パイプ16上には連結ステー32,33が立設さ
れ、一方の連結ステーを他方の連結ステーを他方の連結
ステー側に延設して、連結ステー32,33の重複部分にそ
れぞれピン孔を開口してピン34を貫通し、支持パイプ31
と調節パイプ16を連結し、ピン34は抜けないようにスナ
ップピン35にて係止される。

故に、支持パイプ31と調節パイプ16は回転ハンドル26の
回動により一体的に摺動し、同時に位置調整が可能とな
るのである。36,37は支持パイプ31、調節パイプ16を固
定するための固定ボルトであり、前記ピン34を外してそ
れぞれ別々に位置調整することも可能とし、弛み止め、
ガタ防止の役目も果たしている。

前記支持アーム30には第１図〜第３図に示すように、支
持アーム30の中途部に嵌挿パイプ40を固設し、該嵌挿パ
イプ40に左右位置調節可能に調節杆41が挿入され、該調
節杆41の外側には縦パイプ41aが固設され、該縦パイプ4
1aにマルチフィルム19を巻いた筒を取り付けるための取
付杆42が高さ調節可能に嵌挿されている。

前記嵌挿パイプ40の取付部の後部に支持ピン43が横設さ
れ、該支持ピン43にサポート杆44が枢支され、そしてス
プリング45が係止されており、前記支持アーム30の後端
に覆土輪支持杆49の前端が枢支され、該覆土輪支持杆49
後端に覆土輪47を左右、上下、角度調節可能に設けられ
ている。48は覆土輪47を上下調節するためのハンドルで
ある。

また、覆土輪支持杆49前端から前下方に抑え輪支持杆50
を突設し、該抑え輪支持杆50下端に揺動ステージ51の一
端を枢支し、該揺動ステージ51の中央に抑え輪46を枢支
し、他端に支持ロッド52を枢支し、該支持ロッド52にス
プリングを外嵌して他端を覆土輪支持杆49に係止し、抑
え輪46を下方に付勢している。

そして、覆土輪支持杆49中途部にピン53を固設し、前記
サポート杆44下端の切欠部44a及びスプリング45下端を
係止している。故に、抑え輪46及び覆土輪47はスプリン
グ45により常に前方に付勢され切欠部44a内の範囲で前
後動可能であり付加に対応でき、また、サポート杆44及
びスプリング45をピン53から外して覆土輪支持杆49、抑
え輪支持杆50を上方へ回動して再びサポート杆44及びス
プリング45をピン53に係止すれば、第１図の二点鎖線で
示すように、抑え輪46及び覆土輪47を上方に上げた状態
で維持することができ、非作業時に収納しておくことが
できるのである。

前記取付横杆20の中央から上方に突出したマルチ取付杆
54はヒッチ17に挿入され、該マルチ取付杆54にはローラ
ー支持杆55が固設されて後方に突出され、該ローラー支
持杆55後端に高さ調節可能にローラー取付フレーム56が
固定され、該ローラー取付フレーム56にフィルム抑えロ
ーラー57が回転自在に軸支されている。

該フィルム抑えローラー57は複数の単位ローラーがフレ
キシブル軸により連結され、ローラー取付フレーム56の
フィルム抑えローラー57両側の支持板はバネ鋼により構
成され、高畝であっても平畝であってもその形状に合わ
せた形に変形できるように構成され、畝形状が変更され
てもフィルム抑えローラーは取り替える必要がないよう
にしている。

（ト）考案の効果以上のような構成により、本考案は次のような効果を奏
するものである。

第１に、畝成形板を固設した調節パイプと、抑え輪及び
覆土輪の支持アームを固設した支持パイプを回転ハンド
ル26の操作に連結したので、回転ハンドル26を回動する
だけで畝成形板、抑え輪及び覆土輪を同時に、又は別々
に左右移動調節できるようになったのである。

第２に、回転ハンドル26を回動して畝成形板のみ、また
は畝成形板５と抑え輪及び覆土輪を同時に摺動させるの
で、簡単で正確に、畝成形板５だけ、または畝成形板５
と抑え輪46と覆土輪47を一体化した状態で、位置調整が
できるようになったのである。

第３に、平畝や高畝等高さや形状が異なる場合であって
も抑え輪や覆土輪等を交換することなく、回転ハンドル
26の回転操作のみにより位置調整できるようになったの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の位置調節機構を有するマルチ装置全体
側面図、第２図はフィルム抑えを外した状態のマルチ装
置後面図、第３図は位置調節部斜視図、第４図は本考案
の位置調節部正面断面図、第５図は同じく側面図であ
る。５……畝成形板、16……調節パイプ 20……取付横杆、26……回転ハンドル 30……支持アーム、31……支持パイプ 46……抑え輪、47……覆土輪

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】畝成形装置を前部に、マルチフィルム敷設
装置を後部に備えたマルチ装置において、畝成形装置の
後端に固定された取付横杆20の外周に、畝成形板５を固
設した調節パイプ16を進行方向内側に嵌装し、抑え輪46
及び覆土輪47の支持アーム30を固設した支持パイプ31を
進行方向外側に並べて嵌装し、該調節パイプ16と支持パ
イプ31は連結と非連結を可能とし、該取付横杆20の側端
部に回転ハンドル26を設け、該回転ハンドル26の回動に
より、調節パイプ16のみ、又は調節パイプ16と支持パイ
プ31の両方を摺動可能に構成し、畝成形板５のみ、又は
畝成形板５と抑え輪46の両方を、取付横杆20に対して位
置調整可能としたことを特徴とするマルチ装置。