JP2502863Y2 - 播種装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案はトラクターに装着されたロータリー耕耘装置
に付設する播種装置の構成に関するものである。

（ロ）従来技術 従来からトラクターに装着したロータリー耕耘装置に
播種機を付設する技術は公知となっているのである。例
えば、同一出願人による実願昭63-133738号の技術であ
る。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 しかし、従来の播種機において角度調節はボルトを回
動して調節する構成であったために工具を必要とし、上
下調節も同様に工具を必要としていたので、調節作業が
大変面倒であったのである。また、ホッパーや繰出装置
の位置がリンクに挟まれていたので、種子の補給や繰出
ロールの交換等がやり難かったのである。

（ニ）問題を解決するための手段 本考案はこのような点を解消するために、次の如く構
成したものである。

ロータリー耕耘装置に装着するロータリーヒッチ１上
に支持プレート７を固設し、該支持プレート７に調節ヒ
ッチ９を回動調節可能に連結し、該調節ヒッチ９にバー
取付体17を上下調節可能に連結し、該バー取付体17に横
設した取付バー21に播種機Ａの嵌合体23を嵌挿し、該嵌
合体23に平行リンク25・25を介して取付フレーム26と枢
結し、該取付フレーム26に固設した播種フレーム31をＬ
字状に構成して、前端に駆動ローラー30、後端部に鎮圧
ローラー33、中央部に繰出装置35、作条爪36を配置した
ものである。

（ホ）実施例 本考案の目的・構成は以上の如くであり、添付の図面
に示した実施例の構成を説明すると。

第１図は本考案の播種機を装着した状態の斜視図、第
２図は同じく側面図、第３図は上下調節及び角度調節部
斜視図、第４図は角度調節ハンドルを逆向きに固定した
状態の側面図である。

本考案の播種機の装着構成は前端にコ字形のロータリ
ーヒッチ１を配置し、該ロータリーヒッチ１がロータリ
ー耕耘装置のデプスフレーム２に嵌入されてピン３にて
固定されるのである。この時デプスフレーム２に対して
ガタが生じないように、デプスフレーム２とロータリー
ヒッチ１の間にスペーサ４が内側下面に配設され、当接
板５が後面に配設され、該当接板５はボルト６にて後側
から締め付けられるようにしている。

前記ロータリーヒッチ１上面には支持プレート７が立
設され、該支持プレート７下部にはピン８にて調節ヒッ
チ９を枢支し、該調節ヒッチ９の上端と前記支持プレー
ト７の上端にそれぞれピン11・12を枢支し、ピン11にハ
ンドル10のネジ部10aを枢支し、ピン12にネジ部10aを螺
装し、該ハンドル10を回動することにより、調節ヒッチ
９がピン８を中心に回動可能とし、後述する播種機Ａの
接地角度を調節可能としているのである。

該ハンドル10は第４図に示すように、ボルト13を弛め
ることにより外して逆向きに装着することができ、前方
に障害物等があって邪魔になるときには逆向きに装着し
て回避することができるようにしている。

前記調節ヒッチ９後端両側にはガイド杆14・14が垂設
され、調節ヒッチ９後部中央にはネジ杆15が回動自在に
枢支され、該ネジ杆15の上端にはハンドル16が設けら
れ、下端はバー取付体17に螺装されている。該バー取付
体17前両側に前記ガイド杆14・14を挿入するパイプ19・
19が固設され、前記ハンドル16の回動によりパイプ19・
19にガイドされて播種機Ａが昇降できるようにしている
のである。20はロックボルトである。

前記バー取付体17後端には取付バー21を挿入するため
の嵌合部17aが設けられ、取付バー21上の目盛に合わせ
て中央にセットした後、取付金具22を合わせてボルトに
て固定できるようにしている。

該取付バー21には所望の条数分の播種機Ａが装着され
るものであり、該取付バー21に播種機Ａの嵌合体23が挿
入され、フックネジ24にて左右位置調節可能に固定され
る。該嵌合体23下部には平行リンク25・25が左右一対枢
支され、該平行リンク25・25の他端は取付フレーム26に
枢結されている。そして、水平側の対角線上の枢支ピン
27・28間にスプリング29が介装され、該スプリング29は
両側に設けられており、付勢力が強過ぎる場合には片方
を外してバネ力を調節するようにしている。

前記取付フレーム26下端両側には側面視略Ｌ字状に構
成された播種フレーム31の前上端が固設され、該播種フ
レーム31前端に駆動ローラー30が軸支され、後端にロー
ラーフレーム32を介して鎮圧ローラー33が軸支され、中
央に取付板34を架設し、該取付板34に繰出装置35が固設
されている。

該取付板34前端は駆動ローラー30のスクレパーとして
構成され、取付板34中央に取付パイプを立設して作条爪
36の支持杆37を挿入し、上下調節可能に固定されてい
る。該作条爪36後端に覆土板38が配設されている。

前記繰出装置35上にはホッパー40が載置され、該繰出
装置35の中央には駆動軸41が軸架され、繰出装置35内の
駆動軸41上に繰出ロールが固設されている。そして、駆
動軸41の一端にスプロケットが固設され、前記駆動ロー
ラー30の駆動軸30aに固設したスプロケットから播種フ
レーム31側面に固設したチェーンケース42内のチェー
ン、スプロケットを介して前記駆動軸41が駆動されるの
である。

このような構成により、播種機Ａは平行リンク25・25
により平行に昇降できるようになり、播種深さは作条爪
36の支持杆37の高さを調節することにより調節でき、ま
た、ハンドル10を回動することにより駆動ローラー30と
鎮圧ローラー33が均一に圃場面に接するように角度を調
節することができ、ハンドル16を回動することにより、
播種機Ａが平行リンク25・25による上下動の中程で作業
を行えるように調節して、圃場面の凹凸に対応できるよ
うになしているのである。

（ヘ）考案の効果 以上のような構成により、本考案は次のような効果が
得られるのである。

第１に、播種機の支持部が前方に配設されているの
で、繰出装置、ホッパー周辺にリンク等がなくなり、繰
出装置の調節や種子の補充等が容易に行えるようになっ
たのである。

第２に、播種機の前後の角度、高さ調整がハンドルに
より容易に行え、平行リンクにより平行に上下動できる
ようになったので、播種精度を高くすることができたの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の播種機を装着した状態の斜視図、第２
図は同じく側面図、第３図は上下調節及び角度調節部斜
視図、第４図は角度調節ハンドルを逆向きに固定した状
態の側面図である。 Ａ……播種機 １……ロータリーヒッチ ７……支持プレート ９……調節ヒッチ 17……バー取付体 21……取付バー 23……嵌合体 25……平行リンク 26……取付フレーム 30……駆動ローラー 31……播種フレーム 33……鎮圧ローラー 35……繰出装置 36……作条爪

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ロータリー耕耘装置に装着するロータリー
   ヒッチ１上に支持プレート７を固設し、該支持プレート
   ７に調節ヒッチ９を回動調節可能に連結し、該調節ヒッ
   チ９にバー取付体17を上下調節可能に連結し、該バー取
   付体17に横設した取付バー21に播種機Ａの嵌合体23を嵌
   挿し、該嵌合体23に平行リンク25・25を介して取付フレ
   ーム26と枢結し、該取付フレーム26に固設した播種フレ
   ーム31をＬ字状に構成して、前端に駆動ローラー30、後
   端部に鎮圧ローラー33、中央部に繰出装置35、作条爪36
   を配置したことを特徴とする播種装置。