JPH07133941A - 電装品ケース構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電装品ケース内への水の流入を防止すること
のできる電装品ケース構造を提供することである。 【構成】 室内熱交換器温度を検出する室内熱交換器温
度検出サーミスタ４が室内熱交換器２のＵベンド部21に
配設されたサーモ管３内に収納されるとともに、アース
部５が室内熱交換器エンドプレート22に設けられ、室内
ユニット１に支持された電装品ケース７内に電装品８が
設置され、室内熱交換器温度検出サーミスタ４に接続さ
れたワイヤ９及びアース部４に接続されたアース線10等
の配線が、室内熱交換器２から電装品ケース７内に導か
れて電装品８に接続されている。支持部材６に２組の配
線保持部11，12が設けられ、室内熱交換器温度検出サー
ミスタ４並びにアース部４と、電装品ケース７内の電装
品８との間で上記ワイヤ９、アース線10等の配線を一旦
下方に引回し、少なくとも電装品８より低い位置にある
下方屈曲部13を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機の室内ユニ
ットに設置される各種電装品を収納する電装品ケース構
造に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、空気調和機の室内ユニットは、
室内熱交換器、室内送風用ファン並びに送風ガイド等を
備えるとともに、制御用機器等の電装品が配設されてい
る。例えば、室内ユニットに設けられた室内熱交換器の
下方にドレンパンが設けられ、室内熱交換器温度を検出
する室内熱交換器温度検出サーミスタが室内熱交換器の
Ｕベンド部に配設されたサーモ管内に収納されるととも
に、アース部が室内熱交換器エンドプレートに設けられ
ている。また、室内ユニットに支持された電装品ケース
内に制御回路が組み込まれた基板等の電装品が設置され
ており、室内熱交換器温度検出サーミスタに接続された
ワイヤ及び上記アース部に接続されたアース線等の配線
が、室内熱交換器から電装品ケース内に導かれて電装品
に接続されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の室内ユニット構造においては、冷房運転或いは除湿
運転の際に室内熱交換器が蒸発器として作用し、室内温
度より低温になるため、室内熱交換器表面に結露するこ
とになり、この結露した水が上記配線を伝わって上記電
装品ケース内に流入して電装品に導かれて電装品を濡ら
すと、絶縁不良を発生させるという問題があった。特に
電装品が上記室内熱交換器温度検出サーミスタ（サーモ
管）並びにアース部よりも低い位置にある場合に発生し
やすいものである。

【０００４】本発明の目的は、上記問題点を解決し、電
装品ケース内への水の流入を防止することのできる電装
品ケース構造を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電装品ケース構造は、空気調和機の室内ユニ
ットに設置され、電装品を収納する電装品ケース構造で
あって、室内ユニットの室内熱交換器から電装品に接続
される配線を、電装品ケースの外部において一旦下方に
引き回して下方屈曲部を形成させるものである。

【０００６】

【作用】配線を、電装品ケースの外部において一旦下方
に引き回して下方屈曲部を形成させることにより、室内
熱交換器で結露した水が、ワイヤ、アース線等の配線を
伝わって流れると、下方屈曲部で水切りが行われ、電装
品ケースに流入して電装品を濡らす恐れがない。

【０００７】

【実施例】本発明の実施例を、図を参照して説明する。
図１において、室内ユニット１に設けられた室内熱交換
器２の下方にドレンパン３が設けられ、室内熱交換器温
度を検出する室内熱交換器温度検出サーミスタ４が、フ
ィン20を有する室内熱交換器２のＵベンド部21に配設さ
れたサーモ管41内に収納されるとともに、アース部５が
室内熱交換器エンドプレート22に設けられている。ま
た、電装品ケース７が支持部材６を介して室内ユニット
１に支持され、該電装品ケース７内に制御回路が組み込
まれた基板等の電装品８が設置されており、上記室内熱
交換器温度検出サーミスタ４に接続されたワイヤ９及び
上記アース部４に接続されたアース線10等の配線が、室
内熱交換器２から電装品ケース７内に導かれて電装品８
に接続されている。

【０００８】支持部材６には、配線導入口61が切り欠き
形成され、該配線導入口61を通してワイヤ９、アース線
10等の配線が支持部材６の背面側から正面側に引き出さ
れ、電装品ケース７の正面開口部71から電装品８に接続
される。この支持部材６により、 室内熱交換器２のＵ
ベンド部21等から滴下する結露水が飛散して飛沫が電装
品ケース７内の電装品８に飛ぶことを防止している。ま
た、支持部材６に、一対の突起から成り、該突起の間に
ワイヤ９、アース線10等の配線を挟持する２組の配線保
持部11，12が設けられており、室内熱交換器温度検出サ
ーミスタ４並びにアース部４と、電装品ケース７内の電
装品８との間でワイヤ９、アース線10等の配線を一旦下
方に引回し、少なくとも電装品８より低い位置にある下
方屈曲部13を形成する。

【０００９】この構成により、室内熱交換器２で結露し
た水が、ワイヤ９、アース線10等の配線を伝わって流れ
ると、上記下方屈曲部13でドレンパン３に滴下して水切
りが行われ、電装品ケース６に流入して電装品８を濡ら
す恐れがない。また、配線に下方屈曲部13即ち弛みが形
成されるから、配管施工時等に室内熱交換器２を浮かせ
ることが可能になって配管作業を容易にするとともに、
修理、点検時に電装品８を前に引き出す際、弛み分だけ
大きく引き出すことができ、修理或いは点検作業が容易
になる。

【００１０】異なる実施例を図２について説明すると、
電装品８を収納する電装品ケース７を支持する支持部材
６に開設された配線導入口62を電装品８より低い位置と
し、該配線導入口62の上端に斜め下方に延びて配線導入
口62を覆い、下方に開口63を形成する庇状のガイド64を
設けることにより、室内熱交換器温度検出サーミスタ並
びにアース部と、電装品ケース７内の電装品８との間で
ワイヤ、アース線等の配線を一旦下方に引回し、少なく
とも電装品８より低い位置にある下方屈曲部13を形成す
る。

【００１１】さらに異なる実施例を図３について説明す
ると、支持部材６に開設された配線導入口62を電装品ケ
ース７内の電装品８より低い位置に開口し、該配線導入
口62の上端に断面略Ｌ字形のガイド65を設けて下方に開
口63を形成することにより、室内熱交換器温度検出サー
ミスタ並びにアース部と、電装品８との間でワイヤ、ア
ース線等の配線を一旦下方に引回し、少なくとも電装品
８より低い位置にある下方屈曲部13を形成する。

【００１２】

【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
から次に述べる効果を奏する。配線を、電装品ケースの
外部において一旦下方に引き回して下方屈曲部を形成さ
せることにより、室内熱交換器で結露した水が、ワイ
ヤ、アース線等の配線を伝わって流れると、下方屈曲部
で水切りが行われ、電装品ケースに流入して電装品を濡
らす恐れがない。また、配線に下方屈曲部即ち弛みが形
成されるから、配管施工時等に室内熱交換器を浮かせる
ことが可能になって配管作業を容易にするとともに、修
理、点検時に電装品を前に引き出す際、弛み分だけ大き
く引き出すことができ、修理或いは点検作業が容易にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例を示す斜視図である。

【図２】 異なる実施例を示す断面図である。

【図３】 さらに異なる実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 室内ユニット、２ 室内熱交換器、３ ドレンパン ４ 室内熱交換器温度検出サーミスタ、５ アース部、
６ 支持部材 ７ 電装品ケース ８ 電装品、９ ワイヤ、10 アー
ス線 11，12 配線保持部、13 下方屈曲部

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１１月１６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

【図１】

【図２】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 和弘 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 小深田 明生 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 橋本 幸和 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式会 社ノーリツ内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気調和機の室内ユニットに設置され、
   電装品を収納する電装品ケース構造であって、室内ユニ
   ットの室内熱交換器から電装品に接続される配線を、電
   装品ケースの外部において一旦下方に引き回して下方屈
   曲部を形成させることを特徴とする電装品ケース構造。