JPS6214070B2

JPS6214070B2 -

Info

Publication number: JPS6214070B2
Application number: JP57023106A
Authority: JP
Inventors: Shunsuke Oohara
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1982-02-13
Filing date: 1982-02-13
Publication date: 1987-03-31
Also published as: JPS58138935A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、本体ケーシング内に、圧縮機、凝縮
器、冷却器、送風機等を一体に内蔵し、工場等の
建屋の内部を局所的に冷房するスポツト式の空気
調和機に関し、特に冷却器の下方に配設されるド
レンパンの取付構造に関する。

従来この種の空気調和機は概略第１図に示すよ
うに構成されていた。これを簡単に説明すると、
図中符号１で示すものは鋼材などにより略角筒状
に形成された本体ケーシングで、その底部には移
動用キヤスタ２が設けられ、またその内部は三層
に仕切られている。３は台板４により仕切られた
下段スペース内に収容配置されたドレンタンク
で、また台板４上には圧縮機５、凝縮器６、エア
フイルタ７等が載置されるとともに、この中段ス
ペースにはその他電装品８、配管類９も収容され
ている。そして、前記エアフイルタ７は本体ケー
シング１の後部側に臨んでおり、このエアフイル
タ７および凝縮器６を通過した熱気を上段スペー
スの後端側に送る熱気流通路１０がこの中段スペ
ースに形成されている。なお、この中段スペース
を仕切る台板４の一部は略浅皿状に形成され、こ
の中段スペース内で生じるドレンをドレンタンク
３に回収できるように構成されている。また、図
中１１は凝縮器６の上端に設けられ、中段スペー
スと上段スペースを仕切る導風板である。

１２は本体ケーシング１の上段スペース内でそ
の前後を給気側風路１３と排気側風路１４とに仕
切る仕切板で、この仕切板１２は上段スペース内
でその上部中央から後方下部に向つて傾斜すると
ともに、その下端部が前方下部に向つて折曲され
てなる形状を呈し、またその前側面には断熱材が
貼着されている。そして、この上段スペース内で
仕切板１２の前方には、本体ケーシング１の前部
上方に臨む給気側のエアフイルタ１５と、このエ
アフイルタ１５の後側に位置する冷却器１６と、
この冷却器１６の下側に位置するドレンパン１７
と、前記冷却器１６の後側で前記仕切板１２の前
部に組付けられたフアンケーシング１８が配置さ
れている。また、前記仕切板１２の後部中央には
両軸モータ１９が配設されており、仕切板１３を
貫通して前方に突出する前方軸２０にはシロツコ
フアン２１が連結されている。なお、図中２２は
本体ケーシング１の上部に設けられた吹出ダクト
で、この吹出ダクト２２はフアンケーシング１８
と仕切板１２とによつて形成される通路の吐出口
に接続されている。そして、エアフイルタ１５か
ら冷却器１６、シロツコフアン２１を経由し、さ
らに吹出ダクト２２に至る一連の給気側風路１３
が構成されている。

一方、前記両軸モータ１９の後方軸２３にはプ
ロペラフアン２４が連結されており、このプロペ
ラフアン２４はその周囲を同心円状の保護枠を有
するベルマウス２５により囲繞され、本体ケーシ
ング１の後部上方に形成された背面排気孔２６に
臨んでいる。さらに、このプロペラフアン２４が
配置された上段スペースの後方空間は前記熱気流
通路１０となる中段スペースに接続されており、
これにより前記エアフイルタ７から凝縮器６、熱
気流通路１０、プロペラフアン２４、ベルマウス
２５を経て背面排気孔２６に至る一連の排気側風
路１４が構成されている。

そして、このような構成による空気調和機にお
いて、電装品８中の運転スイツチをオンし、送風
機用両軸モータ１９および圧縮機５を起動する
と、冷媒ガスが冷却器１６、圧縮機５、凝縮器６
を接続する冷媒循環径路内を流れ、周知の冷凍サ
イクルが構成される。このとき、冷却器１６を通
る給気側風路１３側では冷却作用を行ない、吹出
ダクト２２から冷風が吹出される一方、排気側風
路１４側では凝縮器６で熱を放出し、背面排気孔
２６から熱風が排気される。

ところで、上述した構成による空気調和機にお
いて、冷却器１６の下方に配設されるドレンパン
１７は、冷却器１６による冷却作用によりその外
側の放熱フインなどに付着するドレンを回収し、
ドレンタンク３に貯溜するために用いられるもの
で、この種装置において有用性は大であるが、そ
の取付けにあたつて若干の問題を生じている。

すなわち、従来のドレンパン１７は板金等によ
り略箱状に折曲げられ溶接されており、その底部
にはドレンタンク３との間を接続するドレンホー
ス２７用のパイプ部が突設され、またその外表面
は断熱材により被われている。そして、このよう
なドレンパン１７を取付けるにあたつて、従来は
冷却器１６の下方で本体ケーシング１の両側面パ
ネルから水平方向に突設した支持ブラケツトにて
その下部両端部を支持させるとともに、ドレンパ
ン１７の後部立上り部の取付穴にビス２８を差込
み、仕切板１２の前部折曲げ部に螺着して固定す
るものであつた。

しかしながら、このような従来構造では、冷却
器１６の下端とドレンパン１７の前部立上り部と
のわずかな隙間からビス２８を差込み、ドレンパ
ン１７の後部立上り部の取付穴と仕切板１２側の
ねじ穴とを合わせてねじ止めするため、作業性が
悪く、また誤まつてビス２８をドレンパン１７内
に落とすと拾うことが不可能であるといつた品質
上の不具合があり、さらに給気側風路１３におい
て吹込空気が冷却器１６の下端をバイパスして通
り、フアンケーシング１８や内壁部の結露する等
の欠点があつた。

本発明はこのような従来の欠点を除去するため
になされたものであり、ドレンパンを両側面パネ
ルに突設したブラケツトにて支持するとともに、
その上方から冷却器の下端部にて押付けて固定す
るという簡単な構成によつて、従来のような面倒
なビス止め作業を不用としてドレンパンを簡単か
つ確実に取付け固定できるばかりでなく、吹込空
気が冷却器をバイパスするといつた不具合をなく
すことが可能な空気調和機を提供するものであ
る。

以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。

第２図および第３図は本発明に係る空気調和機
の一実施例を示すものであり、これらの図におい
て、第１図と同一部分あるいは相当する部分には
同一符号を付してその説明は省略する。

さて、本発明によれば、冷却器１６の下側に配
設されるドレンパン１７は、ドレンを回収し得る
ように容器状を呈するプラスチツク成形品にて形
成されている。そして、このドレンパン１７は、
その上端縁より一段低く形成された一端部寄りの
段部３０に、冷却器１６に接続される冷媒循環配
管３１用の貫通孔３２を有し、かつこの段部３０
よりもさらに一段低く形成された幅方向に沿う平
坦面３３には後述するように冷却器１６の下端に
設けられた放熱フインが当接される。なお、この
ドレンパン１７の底部はドレンホース２７が接続
されるパイプ部突設面３４に至る傾斜面にて形成
され、ドレンが円滑に流れるように配慮されてい
る。また、このドレンパン１７の上端面を除く外
表面は断熱材３５にて被われている。

そして、このような構成によるドレンパン１７
は次のようにして本体ケーシング１内に取付けら
れる。

すなわち、このドレンパン１７の下部両端部
を、本体ケーシング１を構成する左右両側面パネ
ル３６内側面に水平方向に突設された支持ブラケ
ツト３７上に支持させるようにして組込む。そし
て、このとき、ドレンパン１７の前部両端部を、
両側面パネル３６の前部折曲げ部３８内面に当接
させるとともに、左、右両側部を両側面パネル３
６の内側面に貼着された断熱材３９に当接させ、
位置決めを行なう。次で、上方から冷却器１６の
配管３１をドレンパン１７の貫通孔３２に挿入し
ながら冷却器１６を下降させ、その下端の放熱フ
インがドレンパン１７の平坦面３３に当接した位
置で止める。そして、この冷却器１６を両側面パ
ネル３６のブラケツト（図示せず）に固定する。
さらに、このドレンパン１７の後部に、仕切板１
２の前端部４０を当接させるようにして仕切板１
２を両側面パネル３６に固定する。なお、冷却器
１６の上端部は本体ケーシング１の上部パネル内
面の断熱材４１に当接している。

そして、このようにして取付けられたドレンパ
ン１７はその周囲の部材、両側面パネル３６と仕
切板１２によつて位置決めされた状態で、支持ブ
ラケツト３７と冷却器１６に挾持されて固定され
ることになる。

以上説明したように、本発明に係る空気調和機
によれば、冷却器下方に配設されるドレンパン
を、その周縁を位置決めした状態で両側面パネル
に突設した支持ブラケツトに支持するとともに、
その上方から冷却器下端にて押え込んで固定する
ようにしたので、簡単な構造で、何ら工具、部品
等を用いることなく周囲部品によりドレンパンを
確実に固定することができ、従来のように面倒で
しかも複雑なビスの締付け作業を廃止できるほ
か、吹込空気が冷却器下端をバイパスしてフアン
ケーシングや内壁部に結露するといつた欠点を除
去することができる等の種々優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機の一例を示す側部断
面図、第２図および第３図は本発明に係る空気調
和機の一実施例を示す側部断面図および前部断面
図である。１……本体ケーシング、３……ドレンタンク、
５……圧縮機、６……凝縮器、１２……仕切板、
１３……給気側風路、１４……排気側風路、１６
……冷却器、１７……ドレンパン、２７……ドレ
ンホース、３３……平坦面、３５……断熱材、３
６……左、右両側面パネル、３７……支持ブラケ
ツト、３８……前部折曲げ部、３９……断熱材、
４０……仕切板前端部、４１……断熱材。

Claims

【特許請求の範囲】

１冷却器の下側に配設されドレンを受けるドレ
ンパンを備え、このドレンパンは、その下部両端
部を機器本体の左、右両側面パネルに突設された
支持ブラケツトにて支持されるとともに、その前
部両端部が前記左、右両側面パネルの前部折曲げ
部に、その後部が前記冷却器を含む給気側風路を
排気側風路から画成する仕切板の前端部に、両側
部が前記両側面パネルに貼着された断熱材にそれ
ぞれ当接することによつて位置決めされ、かつ上
部に前記冷却器の下端を当接させることにより固
定されていることを特徴とする空気調和機。