JPH0713391B2 - 屋根パネル取り付け構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は野地板の下面に垂木を一体に設けた屋根パネル
を母屋に取り付ける構造に関するものである。

［背景技術］ 従来の屋根パネルにあっては野地板１の下面に複数本の
垂木２を取着し、両端に配置した垂木２の側面と野地板
１の両端とを揃えて屋根パネルＡ′を形成してあった。
そして第３図に示すように母屋３上に複数枚の屋根パネ
ルＡ′を載置し、隣合う屋根パネルＡ′の端部の垂木２
同士を当接し、釘４を斜めに打つことにより隣合う屋根
パネルＡ′同士を連結してあった。しかしかかる従来例
にあっては釘４を斜めに打つことにより連結しているた
め釘４を打って施工する施工がしにくいという欠点があ
り、また釘４を斜めに打って連結するため連結の確実性
もなく、さらに垂木２や野地板１の寸法誤差や施工誤差
等により段差Ｄができたりするという欠点があり、さら
にまた連結部に平行に一対の垂木２が存在し、余分な垂
木２があって材料的に無駄ができるという欠点があっ
た。

［発明の目的］ 本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本発
明の目的とするところは嵌合突部と嵌合凹部とを嵌合し
て釘を真っ直ぐ打入して隣合う屋根パネルを連結できて
釘打ちがしやすいと共に確実に連結でき、しかも嵌合突
部と嵌合凹部との嵌合にて隣合う野地板が面一になって
従来のように段差が生じたりしなく、さらに隣合う屋根
パネルの連結部を強固にできる屋根パネル取り付け構造
を提供するにある。

［発明の開示］ 本発明屋根パネル取り付け構造は野地板１の下面に垂木
２を一体に装着して屋根パネルＡを形成し、野地板１の
一端部の下面に取着した補助材７より野地板１の一端を
突出させて嵌合突部５を形成すると共に野地板１の他端
部の下面に取着した垂木２より野地板１の他端を引っ込
めてこの垂木２の上面に嵌合凹部６を形成し、母屋３上
に複数枚の屋根パネルＡを載置し、隣合う屋根パネルＡ
の端部の垂木２と補助材７とを当接して嵌合突部５と嵌
合凹部６とを嵌合し、嵌合突部５から嵌合凹部６を介し
て垂木２に釘４を打入すると共に補助材７から垂木２に
釘４を打入して屋根パネルＡを連結して成ることを特徴
とするものであって、上述のように構成することにより
従来例の欠点を解決したものである。つまり屋根パネル
Ａに嵌合突部５と嵌合凹部６とを設け、隣合う屋根パネ
ルＡの嵌合突部５と嵌合凹部６とを嵌合して嵌合突部５
から嵌合凹部６に釘４を打って固定することにより隣合
う屋根パネルＡを連結できて釘４を真っ直ぐ打入して連
結することができて施工がしやすくなると共に連結も確
実になるものであり、しかも嵌合突部５と嵌合凹部６と
の嵌合にて隣合う野地板１に段差ができないように連結
できるようになり、さらに隣合う屋根パネルＡの連結部
で補助材７と垂木２を当接して補助材７から垂木２に釘
４を打入したことにより、補助材７から打入した釘４で
も連結できて連結部の強度を向上できると共に連結部を
補助材７で補強できるようになったものである。

以下本発明を実施例により詳述する。

第１図、第２図に示すように屋根パネルＡは野地板１の
下面に垂木２を取着して形成されている。本実施例の場
合２本の垂木２を中央と端部に取着してある。野地板１
の一端部の下面には補助材７を取着してあり、野地板１
の一端を補助材７より突出させて嵌合突部５を形成して
あり、野地板１の他端を垂木２の側面より引っ込めて垂
木２上に嵌合凹部６を形成してある。しかして屋根パネ
ルＡを母屋３上に施工するにあたっては次のように行
う。屋根パネルＡを母屋３上に載せ、釘４にて垂木２を
母屋３に固定することにより屋根パネルＡを母屋３に固
定し、この母屋３に固定した屋根パネルＡの隣に他の屋
根パネルＡを並べ、一方の屋根パネルＡの嵌合突部５を
他方の屋根パネルＡの嵌合凹部６に嵌合し、嵌合突部５
から嵌合凹部６に釘４を打入すると共に補助材７から垂
木４に釘４を打入して隣合う屋根パネルＡを連結し、並
べた屋根パネルＡの垂木２を釘４にて母屋３に固定す
る。なお、補助材７から垂木２に釘４を打入して隣合う
屋根パネルＡを連結するとき屋根上から行うことができ
ないため、小屋裏側に居る作業者が母屋３間の位置で釘
４を打つことにより行う。このようにして複数枚の屋根
パネルＡを連結しながら母屋３に固定する。このように
施工すると屋根パネルＡを連結するための釘４の打入が
真っ直ぐできて施工が容易にできると共に連結が確実に
でき、しかも嵌合突部５と嵌合凹部６との嵌合にて野地
板１に段差ができず、また連結部においては従来のよう
に一対の垂木２が存在せず、１本の垂木２と断面の小さ
な補助材７だけでよくて余分な材料を要しないようにな
る。

［発明の効果］ 本発明は叙述のように複数枚の屋根パネルを母屋上に載
せ、隣合う屋根パネルの嵌合突部と嵌合凹部とを嵌合
し、嵌合突部から嵌合凹部を介して垂木に釘を打ってい
るので釘を真っ直ぐ打って隣合う屋根パネルを連結でき
るものであって、釘の打入がしやすいものであると共に
釘にて確実に連結できるものであり、しかも野地板の端
部に設けた野地板と同じ厚さの嵌合突部と嵌合凹部とを
嵌合するので従来のように隣合う野地板間に段差ができ
たりしないものであり、さらに隣合う屋根パネルを連結
する部分では、嵌合突部から嵌合凹部を介して垂木に打
入する釘と、補助材から垂木に打入する釘で屋根パネル
同士が連結されるので、屋根パネル同士が強固に連結さ
れるものであり、しかも隣合う屋根パネルを連結する部
分に垂木と補助材が位置して連結部が補強されるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は同上の屋
根パネルの断面図、第３図は従来例の断面図であって、
１は野地板、２は垂木、３は母屋、４は釘、５は嵌合突
部、６は嵌合凹部、７は補助材である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】野地板の下面に垂木を一体に装着して屋根
   パネルを形成し、野地板の一端部の下面に取着した補助
   材より野地板の一端を突出させて嵌合突部を形成すると
   共に野地板の他端部の下面に取着した垂木より野地板の
   他端を引っ込めてこの垂木の上面に嵌合凹部を形成し、
   母屋上に複数枚の屋根パネルを載置し、隣合う屋根パネ
   ルの端部の垂木と補助材とを当接して嵌合突部と嵌合凹
   部とを嵌合し、嵌合突部から嵌合凹部を介して垂木に釘
   を打入すると共に補助材から垂木に釘を打入して屋根パ
   ネルを連結して成ることを特徴とする屋根パネル取り付
   け構造。