JPH07126913A - 難燃性ポリオレフイン系繊維及び不織布 - Google Patents
難燃性ポリオレフイン系繊維及び不織布Info
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- JPH07126913A JPH07126913A JP29610693A JP29610693A JPH07126913A JP H07126913 A JPH07126913 A JP H07126913A JP 29610693 A JP29610693 A JP 29610693A JP 29610693 A JP29610693 A JP 29610693A JP H07126913 A JPH07126913 A JP H07126913A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 難燃性及び高温における耐光性がともに優れ
ており、更には耐ガス変色性をも併せもつポリオレフイ
ン系繊維を得る。 【構成】 特定の含ハロゲン有機リン系難燃剤、三酸化
アンチモン等の難燃助剤、ヒンダードアミン系耐光剤等
を含有する、難燃性ポリオレフイン系繊維及びこの繊維
を用いた不織布。
ており、更には耐ガス変色性をも併せもつポリオレフイ
ン系繊維を得る。 【構成】 特定の含ハロゲン有機リン系難燃剤、三酸化
アンチモン等の難燃助剤、ヒンダードアミン系耐光剤等
を含有する、難燃性ポリオレフイン系繊維及びこの繊維
を用いた不織布。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性及び高温におけ
る耐光性がともに優れたポリオレフイン系繊維及びこの
繊維を用いた不織布、さらに詳しくは、耐ガス変色性を
も兼ね備えたポリオレフイン系繊維及びこの繊維を用い
た不織布に関する。
る耐光性がともに優れたポリオレフイン系繊維及びこの
繊維を用いた不織布、さらに詳しくは、耐ガス変色性を
も兼ね備えたポリオレフイン系繊維及びこの繊維を用い
た不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフイン系繊維は、優れた物理的
化学的性質を有し、しかも安価であるので、カーペツ
ト、ジオテキスタイル、油吸着材、フイルター等の素材
として多くの分野において使用されている。しかしこの
繊維は燃え易いため、車両や住宅等で使用する際には燃
焼速度が100mm/分以下である難燃性を付与するこ
とが要求される。また、耐光性についても、夏期屋外駐
車された車両中の温度が数十度にも達する高温中で充分
耐光性を発揮できること、つまりこのような条件下で1
60時間以上の耐光性を有することが要求される。ポリ
オレフイン系繊維の難燃化方法としては、繊維を難燃剤
で後処理する方法や原料ポリマーに難燃剤を混合する方
法が一般化している。
化学的性質を有し、しかも安価であるので、カーペツ
ト、ジオテキスタイル、油吸着材、フイルター等の素材
として多くの分野において使用されている。しかしこの
繊維は燃え易いため、車両や住宅等で使用する際には燃
焼速度が100mm/分以下である難燃性を付与するこ
とが要求される。また、耐光性についても、夏期屋外駐
車された車両中の温度が数十度にも達する高温中で充分
耐光性を発揮できること、つまりこのような条件下で1
60時間以上の耐光性を有することが要求される。ポリ
オレフイン系繊維の難燃化方法としては、繊維を難燃剤
で後処理する方法や原料ポリマーに難燃剤を混合する方
法が一般化している。
【0003】繊維を難燃剤で後処理したものとして、特
開昭48−13696号公報には、含リン有機ハロゲン
系難燃剤をコーティングしたポリオレフイン系繊維が開
示されている。この方法によれば、難燃剤を水等で希釈
した液を用いて、マツト等を含浸法やスプレー法で後処
理することで、繊維を容易に難燃化できるというもので
ある。しかし、乾燥を必要とするためにコストが上昇し
たり、処理後の繊維の表面に難燃剤が粉を吹いた状態に
なったり、あるいは繊維の表面にベタツキを与えたり、
さらには洗濯等で繊維にコーティングした難燃剤が簡単
に脱落したりするという問題があった。
開昭48−13696号公報には、含リン有機ハロゲン
系難燃剤をコーティングしたポリオレフイン系繊維が開
示されている。この方法によれば、難燃剤を水等で希釈
した液を用いて、マツト等を含浸法やスプレー法で後処
理することで、繊維を容易に難燃化できるというもので
ある。しかし、乾燥を必要とするためにコストが上昇し
たり、処理後の繊維の表面に難燃剤が粉を吹いた状態に
なったり、あるいは繊維の表面にベタツキを与えたり、
さらには洗濯等で繊維にコーティングした難燃剤が簡単
に脱落したりするという問題があった。
【0004】原料ポリマーに難燃剤を混合したものとし
て、特開昭58−156019号公報には、分解温度が
紡糸温度より100℃以上高く且つ微粒子である難燃剤
を、ポリオレフィン系樹脂に混合したポリオレフイン系
複合繊維が開示されている。しかし、ここで用いられて
いる有機ハロゲン系難燃剤には、繊維の耐光性を悪化さ
せるという問題があった。
て、特開昭58−156019号公報には、分解温度が
紡糸温度より100℃以上高く且つ微粒子である難燃剤
を、ポリオレフィン系樹脂に混合したポリオレフイン系
複合繊維が開示されている。しかし、ここで用いられて
いる有機ハロゲン系難燃剤には、繊維の耐光性を悪化さ
せるという問題があった。
【0005】難燃性と耐光性との両方を改良したものと
して、特開平4−333612号公報には、臭素系難燃
剤、アンチモン系難燃助剤、ヒンダードアミン系耐光剤
及びニツケル系耐光剤を混合したポリオレフイン系繊維
が開示されている。この繊維には二種の耐光剤が併用さ
れているため、繊維の耐光性は向上するが、耐光剤とし
て使用されているニツケル系化合物が緑色であるため繊
維が緑色に着色したり、紡糸時にこれら耐光剤が酸化防
止剤等と反応を起こして繊維を着色させることがある等
の問題があった。
して、特開平4−333612号公報には、臭素系難燃
剤、アンチモン系難燃助剤、ヒンダードアミン系耐光剤
及びニツケル系耐光剤を混合したポリオレフイン系繊維
が開示されている。この繊維には二種の耐光剤が併用さ
れているため、繊維の耐光性は向上するが、耐光剤とし
て使用されているニツケル系化合物が緑色であるため繊
維が緑色に着色したり、紡糸時にこれら耐光剤が酸化防
止剤等と反応を起こして繊維を着色させることがある等
の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、難燃性
と高温における耐光性とがともに優れたポリオレフィン
系繊維について研究を進めた。その結果、ポリオレフイ
ン系樹脂に特定の含ハロゲン有機リン系難燃剤とアンチ
モン系難燃助剤と特定の耐光剤とを添加することにより
所期の目的を達成できるのみならず、また、アルキルホ
スフェート塩で表面処理することにより優れた耐ガス変
色性を有する繊維になることを見いだし、本発明を完成
した。以上の記載から明かな様に、本発明の目的は、難
燃性及び高温における耐光性がともに優れたポリオレフ
イン系繊維及びこの繊維を用いた不織布を提供すること
である。更には、耐ガス変色性をも兼ね備えたポリオレ
フイン系繊維及びこの繊維を用いた不織布を提供するこ
とである。
と高温における耐光性とがともに優れたポリオレフィン
系繊維について研究を進めた。その結果、ポリオレフイ
ン系樹脂に特定の含ハロゲン有機リン系難燃剤とアンチ
モン系難燃助剤と特定の耐光剤とを添加することにより
所期の目的を達成できるのみならず、また、アルキルホ
スフェート塩で表面処理することにより優れた耐ガス変
色性を有する繊維になることを見いだし、本発明を完成
した。以上の記載から明かな様に、本発明の目的は、難
燃性及び高温における耐光性がともに優れたポリオレフ
イン系繊維及びこの繊維を用いた不織布を提供すること
である。更には、耐ガス変色性をも兼ね備えたポリオレ
フイン系繊維及びこの繊維を用いた不織布を提供するこ
とである。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明は、(1)繊維全
体に対し、難燃剤としてトリス(トリブロモネオペンチ
ル)ホスフェートを0.7〜6重量%、難燃助剤として
アンチモン系化合物を0.35〜6重量%、耐光剤とし
てポリ〔[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ]〕を0.15〜
1.5重量%添加した難燃性ポリオレフイン系繊維、
(2)複合繊維である(1)に記載の難燃性ポリオレフ
イン系繊維、(3)耐光助剤としてリン系酸化防止剤を
0.05〜1重量%含有する(1)乃至(2)の何れか
に記載の難燃性ポリオレフイン系繊維、(4)耐光助剤
がビス(2,6−ジターシャリーブチル−4−メチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトである
(3)に記載の難燃性ポリオレフイン系繊維、(5)耐
光助剤が4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6
−ターシャリブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスフ
ァイトである(3)に記載の難燃性ポリオレフイン系繊
維、(6)表面処理剤としてアルキルホスフェート塩を
0.01〜1重量%付着させた(1)乃至(5)の何れ
かに記載の難燃性ポリオレフイン系繊維、(7)表面処
理剤が炭素数12〜18のアルキルホスフェート塩であ
る(6)に記載の難燃性ポリオレフイン系繊維、(8)
(1)乃至(7)の何れかに記載の難燃性ポリオレフイ
ン系繊維を用いた難燃性ポリオレフイン系不織布であ
る。
体に対し、難燃剤としてトリス(トリブロモネオペンチ
ル)ホスフェートを0.7〜6重量%、難燃助剤として
アンチモン系化合物を0.35〜6重量%、耐光剤とし
てポリ〔[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ]〕を0.15〜
1.5重量%添加した難燃性ポリオレフイン系繊維、
(2)複合繊維である(1)に記載の難燃性ポリオレフ
イン系繊維、(3)耐光助剤としてリン系酸化防止剤を
0.05〜1重量%含有する(1)乃至(2)の何れか
に記載の難燃性ポリオレフイン系繊維、(4)耐光助剤
がビス(2,6−ジターシャリーブチル−4−メチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトである
(3)に記載の難燃性ポリオレフイン系繊維、(5)耐
光助剤が4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6
−ターシャリブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスフ
ァイトである(3)に記載の難燃性ポリオレフイン系繊
維、(6)表面処理剤としてアルキルホスフェート塩を
0.01〜1重量%付着させた(1)乃至(5)の何れ
かに記載の難燃性ポリオレフイン系繊維、(7)表面処
理剤が炭素数12〜18のアルキルホスフェート塩であ
る(6)に記載の難燃性ポリオレフイン系繊維、(8)
(1)乃至(7)の何れかに記載の難燃性ポリオレフイ
ン系繊維を用いた難燃性ポリオレフイン系不織布であ
る。
【0008】本発明の難燃性ポリオレフィン系繊維は、
燃焼速度が100mm/分以下、高温における耐光性が
160時間以上と、難燃性及び耐光性がともに優れたも
のである。本発明における難燃性ポリオレフイン系繊維
は、特定の含ハロゲン有機リン系難燃剤と特定の耐光剤
等とを含有したポリオレフイン系樹脂を、各種の溶融紡
糸法、例えば、レギュラー紡糸法、複合紡糸法、スパン
ボンド法、メルトブロー法等で紡糸し、必要により延
伸、捲縮等を付与することにより製造できる。この繊維
の繊度は、ステープルやマルチフイラメントの場合、約
0.5〜1000d/f、モノフイラメントの場合約5
0〜5000d/fとすることができる。
燃焼速度が100mm/分以下、高温における耐光性が
160時間以上と、難燃性及び耐光性がともに優れたも
のである。本発明における難燃性ポリオレフイン系繊維
は、特定の含ハロゲン有機リン系難燃剤と特定の耐光剤
等とを含有したポリオレフイン系樹脂を、各種の溶融紡
糸法、例えば、レギュラー紡糸法、複合紡糸法、スパン
ボンド法、メルトブロー法等で紡糸し、必要により延
伸、捲縮等を付与することにより製造できる。この繊維
の繊度は、ステープルやマルチフイラメントの場合、約
0.5〜1000d/f、モノフイラメントの場合約5
0〜5000d/fとすることができる。
【0009】本発明に使用できるポリオレフイン系樹脂
としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン
−1、ポリ−4−メチルペンテン−1等のαオレフイン
単独重合体、プロピレンとプロピレン以外のαオレフイ
ンとの二元又は三元共重合体およびこれらの重合体の混
合物等が例示できる。これらのポリオレフイン系樹脂
は、紡糸性やカード通過性等の観点から、融点が約11
5℃以上でかつ結晶性であるものが好ましい。
としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン
−1、ポリ−4−メチルペンテン−1等のαオレフイン
単独重合体、プロピレンとプロピレン以外のαオレフイ
ンとの二元又は三元共重合体およびこれらの重合体の混
合物等が例示できる。これらのポリオレフイン系樹脂
は、紡糸性やカード通過性等の観点から、融点が約11
5℃以上でかつ結晶性であるものが好ましい。
【0010】本発明で使用する難燃剤は、トリス(トリ
ブロモネオペンチル)ホスフェートである。この難燃剤
は、融点が約183℃、分解温度が約320℃である。
この難燃剤を、繊維全体に対して0.7〜6重量%混合
する。0.7重量%未満では難燃効果が得られず、6重
量%を超えると繊維の紡糸性が悪化して細繊度繊維が得
られず、しかも耐光性が悪化し好ましくない。また、繊
維の繊度における難燃剤の好ましい混合量は、繊維全体
に対し、繊度が約1〜20d/fの場合約0.7〜4重
量%、繊度が約21d/f以上の場合約1〜6重量%で
ある。
ブロモネオペンチル)ホスフェートである。この難燃剤
は、融点が約183℃、分解温度が約320℃である。
この難燃剤を、繊維全体に対して0.7〜6重量%混合
する。0.7重量%未満では難燃効果が得られず、6重
量%を超えると繊維の紡糸性が悪化して細繊度繊維が得
られず、しかも耐光性が悪化し好ましくない。また、繊
維の繊度における難燃剤の好ましい混合量は、繊維全体
に対し、繊度が約1〜20d/fの場合約0.7〜4重
量%、繊度が約21d/f以上の場合約1〜6重量%で
ある。
【0011】本発明で難燃助剤として使用するアンチモ
ン系化合物はアンチモンの酸化物であり、好ましくは三
酸化アンチモンあるいは五酸化アンチモンである。この
難燃助剤の混合量は、繊維全体に対して0.35〜6重
量%である。混合量が0.35重量%未満であったり、
6重量%を越えると、前記難燃剤の場合と同様に、難燃
性及び紡糸性の何れかが悪化することになり好ましくな
い。
ン系化合物はアンチモンの酸化物であり、好ましくは三
酸化アンチモンあるいは五酸化アンチモンである。この
難燃助剤の混合量は、繊維全体に対して0.35〜6重
量%である。混合量が0.35重量%未満であったり、
6重量%を越えると、前記難燃剤の場合と同様に、難燃
性及び紡糸性の何れかが悪化することになり好ましくな
い。
【0012】本発明で使用する耐光剤は、ポリ〔[6−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキ
サメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)イミノ]〕である。この耐光剤を、繊維全体
に対し0.15〜1.5重量%混合する。この耐光剤の
混合量が0.15重量%未満の場合、高温における耐光
性が向上せず、また、1.5重量%を超えると耐光性が
飽和に達してしまうので、それ以上添加しても意味はな
い。また本発明では、この耐光剤と、難燃性や繊維の着
色等に悪影響を及ぼさないような他の耐光剤、例えば、
2−ハイドロオキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン、2−(2’−ハイドロオキシ−3’,5’−ジター
シャリーブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、(2,2’,6,6’−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート等とを併用することができる。
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキ
サメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)イミノ]〕である。この耐光剤を、繊維全体
に対し0.15〜1.5重量%混合する。この耐光剤の
混合量が0.15重量%未満の場合、高温における耐光
性が向上せず、また、1.5重量%を超えると耐光性が
飽和に達してしまうので、それ以上添加しても意味はな
い。また本発明では、この耐光剤と、難燃性や繊維の着
色等に悪影響を及ぼさないような他の耐光剤、例えば、
2−ハイドロオキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン、2−(2’−ハイドロオキシ−3’,5’−ジター
シャリーブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、(2,2’,6,6’−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート等とを併用することができる。
【0013】本発明では、前記耐光剤とともに、通常繊
維の酸化防止剤として用いられるリン系化合物を耐光助
剤として併用する事により、高温における耐光性が一段
と向上した難燃性ポリオレフィン系繊維を得ることがで
きる。そのような耐光助剤としては、トリラウリルトリ
チオホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−
メチル−6−ターシャリーブチルフェニル−ジ−トリデ
シル)ホスファイト、ビス(p−オクチル)フェニル−
ビス[2−ターシャリーブチル−5−メチル−α−(3
−ターシャリーブチル−6−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル]1,6−ヘキサンジオールジフォスファイト脂
肪酸モノカルボン酸亜鉛、ビス(2,6−ジターシャリ
ーブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイト、ジ−ステアリル−ペンタエリスリトー
ル−ジホスファイト、トリス(ジ−ノニルフェニル)ホ
スファイト等が例示できる。この耐光助剤の混合量は、
繊維全体に対して0.05〜1重量%である。混合量が
0.05重量%未満では、耐光性の向上効果が認められ
ず、1重量%を超えると可紡性の悪化を引き起こす。ま
た、この耐光助剤の混合量のより好ましい範囲は、繊維
全体に対して約0.07〜0.8重量%である。
維の酸化防止剤として用いられるリン系化合物を耐光助
剤として併用する事により、高温における耐光性が一段
と向上した難燃性ポリオレフィン系繊維を得ることがで
きる。そのような耐光助剤としては、トリラウリルトリ
チオホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−
メチル−6−ターシャリーブチルフェニル−ジ−トリデ
シル)ホスファイト、ビス(p−オクチル)フェニル−
ビス[2−ターシャリーブチル−5−メチル−α−(3
−ターシャリーブチル−6−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル]1,6−ヘキサンジオールジフォスファイト脂
肪酸モノカルボン酸亜鉛、ビス(2,6−ジターシャリ
ーブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイト、ジ−ステアリル−ペンタエリスリトー
ル−ジホスファイト、トリス(ジ−ノニルフェニル)ホ
スファイト等が例示できる。この耐光助剤の混合量は、
繊維全体に対して0.05〜1重量%である。混合量が
0.05重量%未満では、耐光性の向上効果が認められ
ず、1重量%を超えると可紡性の悪化を引き起こす。ま
た、この耐光助剤の混合量のより好ましい範囲は、繊維
全体に対して約0.07〜0.8重量%である。
【0014】本発明では、表面処理剤としてアルキルホ
スフェート塩を用いることにより、耐ガス変色性に優れ
た難燃性ポリプロピレン系繊維を得ることができる。こ
の表面処理剤としては、炭素数12〜18のアルキルホ
スフェート塩、例えば、ラウリルホスフェートカリウ
ム、ミリスチルホスフェートカリウム、セチルホスフェ
ートカリウム、ステアリルホスフェートカリウム、また
は、上記アルキルホスフェートのナトリウム塩等があげ
られる。この表面処理剤は繊維全体に対し0.01〜1
重量%付着させる。付着量が0.01重量%未満では耐
ガス変色性の効果が十分でなく、1重量%を超えると繊
維が粘着性をもつようになるので好ましくない。
スフェート塩を用いることにより、耐ガス変色性に優れ
た難燃性ポリプロピレン系繊維を得ることができる。こ
の表面処理剤としては、炭素数12〜18のアルキルホ
スフェート塩、例えば、ラウリルホスフェートカリウ
ム、ミリスチルホスフェートカリウム、セチルホスフェ
ートカリウム、ステアリルホスフェートカリウム、また
は、上記アルキルホスフェートのナトリウム塩等があげ
られる。この表面処理剤は繊維全体に対し0.01〜1
重量%付着させる。付着量が0.01重量%未満では耐
ガス変色性の効果が十分でなく、1重量%を超えると繊
維が粘着性をもつようになるので好ましくない。
【0015】本発明の難燃性ポリオレフイン系繊維が複
合繊維である場合、鞘芯型、並列型、海島型、多分割型
等の複合型が例示できる。前記各種添加剤は、複合の各
成分に同量ずつ混合することもできるし、成分ごとに添
加剤の混合量をそれぞれ変えることもできる。また、複
合の成分の何れか若しくは全てに、艶消し剤、帯電防止
剤、導電剤、顔料等の各種改質剤を混合することもでき
る。複合繊維である場合の各種添加剤の混合量は、複合
成分に混合した各々の添加剤の合計が、繊維全体に対し
て前記の範囲内にする。
合繊維である場合、鞘芯型、並列型、海島型、多分割型
等の複合型が例示できる。前記各種添加剤は、複合の各
成分に同量ずつ混合することもできるし、成分ごとに添
加剤の混合量をそれぞれ変えることもできる。また、複
合の成分の何れか若しくは全てに、艶消し剤、帯電防止
剤、導電剤、顔料等の各種改質剤を混合することもでき
る。複合繊維である場合の各種添加剤の混合量は、複合
成分に混合した各々の添加剤の合計が、繊維全体に対し
て前記の範囲内にする。
【0016】本発明の難燃性ポリオレフイン繊維を用い
て、ニードルパンチ方法によって得られる不織布、タフ
テイング法によって得られるタフテッドカーペットは、
燃焼速度が100mm/分以下、耐光性が160時間以
上のものであるため、車両用内装材、住宅やビル等の敷
物等に使用できる。
て、ニードルパンチ方法によって得られる不織布、タフ
テイング法によって得られるタフテッドカーペットは、
燃焼速度が100mm/分以下、耐光性が160時間以
上のものであるため、車両用内装材、住宅やビル等の敷
物等に使用できる。
【0017】以下本発明を実施例で詳細に説明する。な
お各例における物性等の評価は以下の方法で行った。
お各例における物性等の評価は以下の方法で行った。
【0018】難燃性:FMVSS−302(「内装材料
の燃焼性」)に準じた方法で目付け300g/m2 のニ
ードルパンチ不織布の燃焼速度(mm/分)を測定し、
この燃焼速度より、難燃性を以下のように判定した。1
種類の試料について6検体の試験を行った。試験用炎を
取り除いた後、燃焼距離が50mm以下でかつ60秒以
内に6個全部が自己消火した場合、自消性(SE)と
し、難燃性合格と判定した。また、6検体を試験し、試
験用炎を取り除いた後、燃焼距離が50mm以下でかつ
60秒以内に自己消火したもの以外のすべてのものにつ
いての平均燃焼速度(mm/分)を求め、この平均燃焼
速度が100mm/分以下である場合を難燃性合格と判
定し、100mm/分以上である場合を不合格と判定し
た。
の燃焼性」)に準じた方法で目付け300g/m2 のニ
ードルパンチ不織布の燃焼速度(mm/分)を測定し、
この燃焼速度より、難燃性を以下のように判定した。1
種類の試料について6検体の試験を行った。試験用炎を
取り除いた後、燃焼距離が50mm以下でかつ60秒以
内に6個全部が自己消火した場合、自消性(SE)と
し、難燃性合格と判定した。また、6検体を試験し、試
験用炎を取り除いた後、燃焼距離が50mm以下でかつ
60秒以内に自己消火したもの以外のすべてのものにつ
いての平均燃焼速度(mm/分)を求め、この平均燃焼
速度が100mm/分以下である場合を難燃性合格と判
定し、100mm/分以上である場合を不合格と判定し
た。
【0019】耐光性:目付け300g/m2 のニードル
パンチ不織布を、カーボンアーク型の耐光試験器を使用
し、温度83℃のもとで紫外線を照射した。20時間毎
に繊維の表面を爪で軽く引っかき、繊維が容易に粉末状
になるまでの照射時間を測定した。
パンチ不織布を、カーボンアーク型の耐光試験器を使用
し、温度83℃のもとで紫外線を照射した。20時間毎
に繊維の表面を爪で軽く引っかき、繊維が容易に粉末状
になるまでの照射時間を測定した。
【0020】耐ガス変色性:目付け300g/m2 のニ
ードルパンチ不織布を40×40cmの大きさに切断
し、車両の通行が多い道路に面した倉庫の机上に置い
た。150日後、この不織布の変色具合いを、JIS−
L0805規定の汚染用グレースケ−ル(1級:汚染が
大〜5級:汚染が小)で判定した。なお、すべての試料
は同時に試験を行ったものである。
ードルパンチ不織布を40×40cmの大きさに切断
し、車両の通行が多い道路に面した倉庫の机上に置い
た。150日後、この不織布の変色具合いを、JIS−
L0805規定の汚染用グレースケ−ル(1級:汚染が
大〜5級:汚染が小)で判定した。なお、すべての試料
は同時に試験を行ったものである。
【0021】実施例1〜4,比較例1,2 メルトフロレートが21(230℃、10分)、融点が
163℃であるポリプロピレン粉末に、難燃剤としてト
リス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートを、難燃
助剤として三酸化アンチモンを、耐光剤としてポリ
〔[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ]〕を、それぞれ表1に
示すような重量比で混合し、コンパウンド全体で100
重量%になるように調合し、ペレタイズした。このペレ
ツトを、孔径が1.5mm、孔数が60の紡糸口金を用
い、吐出量180g/分、紡糸速度500m/分、温度
230℃で溶融紡糸し、未延伸糸を得た。なお、これら
には、何れも表面仕上剤としてラウリルホスフェートカ
リウムを0.2重量%付着させた。この未延伸糸を、温
度80℃において延伸倍率3.0倍で延伸し、クリンパ
ーで捲縮数約12山/25mmの捲縮を与え、繊維長が
51mmにカットして、単糸繊度が18.0d/fであ
るステ−プルを得た。カード機を用いてこのステープル
を梳綿してウェブを得、更にニードルパンチ方法により
目付け300g/m2 の不織布を得た。これら不織布の
難燃性、耐光性、耐ガス変色性の評価結果を表1に示し
た。
163℃であるポリプロピレン粉末に、難燃剤としてト
リス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートを、難燃
助剤として三酸化アンチモンを、耐光剤としてポリ
〔[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ]〕を、それぞれ表1に
示すような重量比で混合し、コンパウンド全体で100
重量%になるように調合し、ペレタイズした。このペレ
ツトを、孔径が1.5mm、孔数が60の紡糸口金を用
い、吐出量180g/分、紡糸速度500m/分、温度
230℃で溶融紡糸し、未延伸糸を得た。なお、これら
には、何れも表面仕上剤としてラウリルホスフェートカ
リウムを0.2重量%付着させた。この未延伸糸を、温
度80℃において延伸倍率3.0倍で延伸し、クリンパ
ーで捲縮数約12山/25mmの捲縮を与え、繊維長が
51mmにカットして、単糸繊度が18.0d/fであ
るステ−プルを得た。カード機を用いてこのステープル
を梳綿してウェブを得、更にニードルパンチ方法により
目付け300g/m2 の不織布を得た。これら不織布の
難燃性、耐光性、耐ガス変色性の評価結果を表1に示し
た。
【0022】難燃剤、耐光剤等として本願発明の規定の
ものを使用し、かつ混合量が本願発明の規定の範囲内に
ある実施例1〜4は何れも、難燃性がよくかつ耐光性も
160時間以上と、非常に優れたものであった。また、
これらは何れも、表面処理剤を付着してあるので耐ガス
変色性がよいものであった。
ものを使用し、かつ混合量が本願発明の規定の範囲内に
ある実施例1〜4は何れも、難燃性がよくかつ耐光性も
160時間以上と、非常に優れたものであった。また、
これらは何れも、表面処理剤を付着してあるので耐ガス
変色性がよいものであった。
【0023】一方、難燃剤の混合量が0.7重量%より
少なく、耐光剤の混合量も0.15重量%より少ない比
較例1は、耐ガス変色性がよいものではあったが、難燃
性、耐光性が何れも悪いものであった。また難燃剤の混
合量が6重量%を超える比較例2も、耐ガス変色性がよ
いものではあったが、耐光性が悪いものであった。
少なく、耐光剤の混合量も0.15重量%より少ない比
較例1は、耐ガス変色性がよいものではあったが、難燃
性、耐光性が何れも悪いものであった。また難燃剤の混
合量が6重量%を超える比較例2も、耐ガス変色性がよ
いものではあったが、耐光性が悪いものであった。
【0024】比較例3,4 難燃剤をデカブロモジフェニルオキサイドに代えた以外
は、実施例1と同じ添加剤を使用してポリプロピレンコ
ンパウンドを得た。このコンパウンドをペレタイズ後、
前記実施例1と同様な工程を施し、目付け300g/m
2 の不織布を得た(比較例3)。また、難燃剤をデカブ
ロモジフェニルオキサイドとし、更に耐光助剤として酸
化防止剤であるテトラキス[メチレン3−(3,5−ジ
ターシャリブチル−4−ヒドロキシ−ハイドロシンナメ
ート)]メタン0.22重量%添加した以外は、実施例
1と同じ添加剤を使用してポリプロピレンコンパウンド
を得た。このコンパウンドをそれぞれペレタイズ後、前
記実施例1と同様な工程を施し、目付け300g/m2
の不織布を得た(比較例4)。これら不織布の難燃性、
耐光性、耐ガス変色性の評価結果を表1に示した。比較
例3、4の繊維は、耐光性が劣るものであった。この結
果より、比較例4で用いた酸化防止剤であるテトラキス
[メチレン3−(3,5−ジターシャリブチル−4−ヒ
ドロキシ−ハイドロシンナメート)]メタンは耐光助剤
としての効果を発揮しないことが判明した。なおこの比
較例3、4の繊維は実施例1と同じ表面処理剤を0.2
0重量%付着しているが、比較例4の繊維にはガス変色
試験でピンク色の着色が認められた。
は、実施例1と同じ添加剤を使用してポリプロピレンコ
ンパウンドを得た。このコンパウンドをペレタイズ後、
前記実施例1と同様な工程を施し、目付け300g/m
2 の不織布を得た(比較例3)。また、難燃剤をデカブ
ロモジフェニルオキサイドとし、更に耐光助剤として酸
化防止剤であるテトラキス[メチレン3−(3,5−ジ
ターシャリブチル−4−ヒドロキシ−ハイドロシンナメ
ート)]メタン0.22重量%添加した以外は、実施例
1と同じ添加剤を使用してポリプロピレンコンパウンド
を得た。このコンパウンドをそれぞれペレタイズ後、前
記実施例1と同様な工程を施し、目付け300g/m2
の不織布を得た(比較例4)。これら不織布の難燃性、
耐光性、耐ガス変色性の評価結果を表1に示した。比較
例3、4の繊維は、耐光性が劣るものであった。この結
果より、比較例4で用いた酸化防止剤であるテトラキス
[メチレン3−(3,5−ジターシャリブチル−4−ヒ
ドロキシ−ハイドロシンナメート)]メタンは耐光助剤
としての効果を発揮しないことが判明した。なおこの比
較例3、4の繊維は実施例1と同じ表面処理剤を0.2
0重量%付着しているが、比較例4の繊維にはガス変色
試験でピンク色の着色が認められた。
【0025】実施例5,6 前記実施例1と同じ添加剤に加えて、更に耐光助剤とし
て酸化防止剤であるビス(2,6−ジタ−シャリーブチ
ル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイトを0.2重量%混合してポリプロピレンコンパ
ウンドを得た。このコンパウンドをペレタイズ後、前記
実施例1と同様な工程を施し、目付け300g/m2 の
不織布を得た(実施例5)。また、前記実施例1と同じ
添加剤に加えて、更に耐光助剤として酸化防止剤である
4,4’−ブチリデン−ビス(3メチル−6−ターシャ
リーブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイトと
2−エチルヘキソイン酸アミンの1対1の混合物を0.
22重量%(リン系酸化防止剤として0.11重量%)
混合してポリプロピレンコンパウンドを得た。このコン
パウンドをペレタイズ後、前記実施例1と同様な工程を
施し、目付け300g/m2 の不織布を得た(実施例
6)。この不織布の難燃性、耐光性、耐ガス変色性の評
価結果を表1に示した。実施例5,6で得られた繊維
は、耐光剤にリン系酸化防止剤を耐光助剤として併用す
ることにより、耐光性が格段に優れたものであり、難燃
性、耐ガス変色性もよいものであった。また、ここで用
いた酸化防止剤は耐光助剤として有効であった。
て酸化防止剤であるビス(2,6−ジタ−シャリーブチ
ル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイトを0.2重量%混合してポリプロピレンコンパ
ウンドを得た。このコンパウンドをペレタイズ後、前記
実施例1と同様な工程を施し、目付け300g/m2 の
不織布を得た(実施例5)。また、前記実施例1と同じ
添加剤に加えて、更に耐光助剤として酸化防止剤である
4,4’−ブチリデン−ビス(3メチル−6−ターシャ
リーブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイトと
2−エチルヘキソイン酸アミンの1対1の混合物を0.
22重量%(リン系酸化防止剤として0.11重量%)
混合してポリプロピレンコンパウンドを得た。このコン
パウンドをペレタイズ後、前記実施例1と同様な工程を
施し、目付け300g/m2 の不織布を得た(実施例
6)。この不織布の難燃性、耐光性、耐ガス変色性の評
価結果を表1に示した。実施例5,6で得られた繊維
は、耐光剤にリン系酸化防止剤を耐光助剤として併用す
ることにより、耐光性が格段に優れたものであり、難燃
性、耐ガス変色性もよいものであった。また、ここで用
いた酸化防止剤は耐光助剤として有効であった。
【0026】実施例7 ポリプロピレンに代えて、メルトインデツクスが22
(190℃、10分)、融点が134℃である高密度ポ
リエチレンパウダ−を用いた以外は、前記実施例1と同
様の添加剤を混合し、ペレタイズした。孔径が0.8m
m、孔数が100である鞘芯型複合紡糸口金を使用し、
前記コンパウンドを鞘側に、実施例2で用いたコンパウ
ンドを芯側に用い、複合比を1対1(重量)として、鞘
芯ともに吐出量180g/分、紡糸速度852.3m/
分、温度250℃で溶融紡糸し、鞘芯型複合繊維を得
た。この未延伸糸を温度90℃で延伸倍率2.6倍で延
伸し、クリンパーで捲縮数約14山/25mmの捲縮を
与え、繊維長が64mmになるようにカットして、単糸
繊度が7.2d/fであるステープルを得た。このステ
ープルをカード機を用いて梳綿してウェブを得、更にニ
ードルパンチ方法により目付け300g/m2 の不織布
を得た。繊維の交点が熱融着するように、この不織布
を、熱風ドライヤーにより温度145℃で4分間熱処理
した。この不織布の難燃性、耐光性、耐ガス変色性の評
価結果を表2に示した。この不織布は、難燃性が自消性
(SE)で、耐光性が420時間、ガス変色性が4級で
あった。この不織布は、裏面にポリエチレンや発泡ポリ
ウレタン等をラミネートし、若しくはラミネートなし
で、車両や住宅用の敷物等に使用できた。またこの不織
布は、加熱後圧縮成型する事により、車両の凹凸に適合
するように成型できた。
(190℃、10分)、融点が134℃である高密度ポ
リエチレンパウダ−を用いた以外は、前記実施例1と同
様の添加剤を混合し、ペレタイズした。孔径が0.8m
m、孔数が100である鞘芯型複合紡糸口金を使用し、
前記コンパウンドを鞘側に、実施例2で用いたコンパウ
ンドを芯側に用い、複合比を1対1(重量)として、鞘
芯ともに吐出量180g/分、紡糸速度852.3m/
分、温度250℃で溶融紡糸し、鞘芯型複合繊維を得
た。この未延伸糸を温度90℃で延伸倍率2.6倍で延
伸し、クリンパーで捲縮数約14山/25mmの捲縮を
与え、繊維長が64mmになるようにカットして、単糸
繊度が7.2d/fであるステープルを得た。このステ
ープルをカード機を用いて梳綿してウェブを得、更にニ
ードルパンチ方法により目付け300g/m2 の不織布
を得た。繊維の交点が熱融着するように、この不織布
を、熱風ドライヤーにより温度145℃で4分間熱処理
した。この不織布の難燃性、耐光性、耐ガス変色性の評
価結果を表2に示した。この不織布は、難燃性が自消性
(SE)で、耐光性が420時間、ガス変色性が4級で
あった。この不織布は、裏面にポリエチレンや発泡ポリ
ウレタン等をラミネートし、若しくはラミネートなし
で、車両や住宅用の敷物等に使用できた。またこの不織
布は、加熱後圧縮成型する事により、車両の凹凸に適合
するように成型できた。
【0027】比較例5 前記実施例2と同じ添加剤を使用してポリプロピレンコ
ンパウンドを得、これをペレタイズ後、実施例1に準拠
して溶融紡糸し、延伸、捲縮を付与し、繊維長が51m
mになるようにカットして、単糸繊度が18.0d/f
であるステープルを得た。但しこれには、表面仕上剤と
してソルビタンモノオレートとステアリン酸ジエタノー
ルアミドとの1対1(重量)混合物を0.20重量%付
着させた。カード機を用いてこのステープルを梳綿して
ウェブを得、更にニードルパンチ方法により目付け30
0g/m2 の不織布を得た。この不織布の難燃性、耐光
性、耐ガス変色性を評価し、表1に示す。この繊維は難
燃性が自消性(SE)、耐光性が460時間であつた
が、耐ガス変色性が1.5級であった。
ンパウンドを得、これをペレタイズ後、実施例1に準拠
して溶融紡糸し、延伸、捲縮を付与し、繊維長が51m
mになるようにカットして、単糸繊度が18.0d/f
であるステープルを得た。但しこれには、表面仕上剤と
してソルビタンモノオレートとステアリン酸ジエタノー
ルアミドとの1対1(重量)混合物を0.20重量%付
着させた。カード機を用いてこのステープルを梳綿して
ウェブを得、更にニードルパンチ方法により目付け30
0g/m2 の不織布を得た。この不織布の難燃性、耐光
性、耐ガス変色性を評価し、表1に示す。この繊維は難
燃性が自消性(SE)、耐光性が460時間であつた
が、耐ガス変色性が1.5級であった。
【0028】比較例6 耐光剤以外の添加剤等は前記実施例1と同じ物を使用
し、これに耐光剤として2−ヒドロキシ−4−n−オク
トキシベンゾフェノン0.75重量%と3,5−ターシ
ャリーブチル−4−ヒドロキシ安息香酸0.75重量%
とを混合したポリプロピレンコンパウンド得た。このコ
ンパウンドをペレタイズ後、前記実施例1同様と同様な
工程を施し、目付け300g/m2 の不織布を得た。こ
の不織布の難燃性、耐光性、耐ガス変色性の評価結果を
表1に示した。比較例6の繊維の耐光性は目標をクリア
しているが、繊維に耐光剤による着色が認められた。
し、これに耐光剤として2−ヒドロキシ−4−n−オク
トキシベンゾフェノン0.75重量%と3,5−ターシ
ャリーブチル−4−ヒドロキシ安息香酸0.75重量%
とを混合したポリプロピレンコンパウンド得た。このコ
ンパウンドをペレタイズ後、前記実施例1同様と同様な
工程を施し、目付け300g/m2 の不織布を得た。こ
の不織布の難燃性、耐光性、耐ガス変色性の評価結果を
表1に示した。比較例6の繊維の耐光性は目標をクリア
しているが、繊維に耐光剤による着色が認められた。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明の難燃性ポリオレフイン系繊維及
びこの繊維を用いた不織布は、燃焼速度が100mm/
分以下、高温における耐光性が160時間以上と、難燃
性及び耐光性がともに優れているので車両や住宅等の敷
物等として使用できた。また、表面処理剤が付着された
ものは、耐ガス変色性に優れたものであった。
びこの繊維を用いた不織布は、燃焼速度が100mm/
分以下、高温における耐光性が160時間以上と、難燃
性及び耐光性がともに優れているので車両や住宅等の敷
物等として使用できた。また、表面処理剤が付着された
ものは、耐ガス変色性に優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 13/292 // C08K 5/34 C08L 23/00 KFB D06M 101:20
Claims (8)
- 【請求項1】 繊維全体に対し、難燃剤としてトリス
(トリブロモネオペンチル)ホスフェートを0.7〜6
重量%、難燃助剤としてアンチモン系化合物を0.35
〜6重量%、耐光剤としてポリ〔[6−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリア
ジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]〕を0.15〜1.5重量%含有した難燃性ポ
リオレフイン系繊維。 - 【請求項2】 複合繊維であることを特徴とする請求項
1に記載の難燃性ポリオレフイン系繊維。 - 【請求項3】 耐光助剤としてリン系酸化防止剤を0.
05〜1重量%含有する請求項1乃至2の何れかに記載
の難燃性ポリオレフイン系繊維。 - 【請求項4】 耐光助剤がビス(2,6−ジターシャリ
ーブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイトである請求項3に記載の難燃性ポリオレ
フイン系繊維。 - 【請求項5】 耐光助剤が4,4’−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−ターシャリブチルフェニル−ジ−ト
リデシル)ホスファイトである請求項3に記載の難燃性
ポリオレフイン系繊維。 - 【請求項6】 表面処理剤としてアルキルホスフェート
塩を0.01〜1重量%付着させた請求項1乃至5の何
れかに記載の難燃性ポリオレフイン系繊維。 - 【請求項7】 表面処理剤が炭素数12〜18のアルキ
ルホスフェート塩である請求項6に記載の難燃性ポリオ
レフイン系繊維。 - 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載の難燃性
ポリオレフイン系繊維を用いた難燃性ポリオレフイン系
不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29610693A JP3269228B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 難燃性ポリオレフイン系繊維及び不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29610693A JP3269228B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 難燃性ポリオレフイン系繊維及び不織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07126913A true JPH07126913A (ja) | 1995-05-16 |
JP3269228B2 JP3269228B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=17829218
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29610693A Expired - Fee Related JP3269228B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 難燃性ポリオレフイン系繊維及び不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3269228B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2001081675A (ja) * | 1999-07-12 | 2001-03-27 | Toray Ind Inc | 防汚性繊維構造物 |
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KR20020048670A (ko) * | 2000-12-18 | 2002-06-24 | 유현식 | 난연성 폴리올레핀 수지조성물 |
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WO2006070859A1 (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-06 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | ポリプロピレン難燃繊維およびこれを用いた織編物並びに繊維製品 |
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JPWO2020066650A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2021-09-30 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性複合繊維 |
CN114059188A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-02-18 | 上海力道新材料科技股份有限公司 | 一种阻燃聚丙烯纤维及其制备方法 |
-
1993
- 1993-11-01 JP JP29610693A patent/JP3269228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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