JPH0712629U - 軸継手構造 - Google Patents

軸継手構造

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JPH0712629U
JPH0712629U JP4339793U JP4339793U JPH0712629U JP H0712629 U JPH0712629 U JP H0712629U JP 4339793 U JP4339793 U JP 4339793U JP 4339793 U JP4339793 U JP 4339793U JP H0712629 U JPH0712629 U JP H0712629U
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JP
Japan
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shaft
joint
shaft coupling
bolt
rotating shaft
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Application number
JP4339793U
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English (en)
Inventor
勇一 池田
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の回転軸を複数組のボルトおよびナット
により軸継手を介して相互に連結した慣性モーメントの
小さな軸継手構造を提供する。 【構成】 第一の回転軸12の連結端部と第二の回転軸
14の連結端部とを複数組のボルト18およびナット1
9により軸継手17を介して相互に連結した軸継手構造
であって、ボルト18の軸部18aの中央部分が中空部
18bとなり、その開口端部に栓23が一体的に装着す
ることにより、ボルト18の軽量化に伴うフライホイー
ル効果の低減、および中空部18b内への泥等の異物の
浸入防止を企図し得る信頼性の高い軸継手構造である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一対の回転軸を複数組のボルトおよびナットにより軸継手を介して 相互に連結した慣性モーメントの小さな軸継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たわみ軸継手は、一対の回転軸の間での傾きをある程度許容した状態で回転運 動の伝達を可能とした軸継手の一種であり、フックの継手等に代表される自在継 手等と比較すると、弾性体を介在させていることから回転むらを抑える効果があ ることに加え、製造コスト等の点でも有利であり、例えば実開昭62−8172 5号公報等に開示されている如く、自動車等における動力伝達経路の途中に組み 込まれることが多い。
【0003】 このような従来のたわみ軸継手の断面構造を図2に示す。すなわち、出力側回 転軸101の連結端部には、複数の出力側ヨークフランジ部102が放射状に突 設されている。また、この出力側回転軸101と同軸状に並ぶ中空の入力側回転 軸103の連結端には、入力側継手ブラケット104の基端部が摩擦溶接等によ り一体的に接合されており、この入力側継手ブラケット104には、出力側回転 軸101の出力側ヨークフランジ部102に対してそれぞれ位相をずらした複数 の入力側ヨークフランジ部105が放射状に突設されている。
【0004】 これらヨークフランジ部102, 105は、たわみ軸継手106を介して相互 に連結されている。このたわみ軸継手106は、それぞれボルト107およびナ ット108を介してヨークフランジ部102, 105に固定される円筒状のカラ ー109と、隣接する出力側ヨークフランジ部102と入力側ヨークフランジ部 105とに跨がるように、交互にこれらカラー109に両端部がそれぞれ差し込 まれる複数対のダンパリンク110, 111とで主要部が構成されている。そし て、出力側回転軸101の駆動力が出力側ヨークフランジ部102からダンパリ ンク110, 111を介して入力側ヨークフランジ部105により入力側回転軸 103側へ伝達されるようになっている。
【0005】 前記入力側継手ブラケット104の先端部には、調心ピン112が入力側回転 軸103と同軸一体に突設されており、この調心ピン112と対向する出力側回 転軸101の先端には、先端側がこの調心ピン112を囲む円筒状の調心スリー ブ113の基端部が圧入等により一定的に嵌着されている。そして、この調心ス リーブ113と前記調心ピン112との間には、球面軸受を構成する調心ブシュ 114が介装されており、これによって出力側回転軸101の軸心と入力側回転 軸103の軸心とが偏心しないように調心される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
図2に示した従来の軸継手構造の場合、出力側回転軸101および入力側回転 軸103の回転軸心から離れた位置に、複数本のボルト107やナット108お よびダンパリンク110, 111等を配置する必要上、この軸継手部分の慣性モ ーメントが比較的大きくなってしまい、車両の加速性が損なわれる他、回転軸に 発生する撓み振動の減衰を遅らせる原因の一つとなる。
【0007】 かかる不具合は、図2に示した撓み軸継手106を用いた軸継手構造に限らず 、ボルトおよびナットを使用した軸継手によって一対の回転軸を連結した軸継手 構造一般に共通したものである。
【0008】
【考案の目的】
本考案は、一対の回転軸を複数組のボルトおよびナットにより軸継手を介して 相互に連結した慣性モーメントの小さな軸継手構造を提供することを目的とする 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案による軸継手構造は、第一の回転軸の連結端部と第二の回転軸の連結端 部とを複数組のボルトおよびナットにより軸継手を介して相互に連結した軸継手 構造であって、前記ボルトに中空部を形成し、その開口端部に栓が一体的に装着 されていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
第一の回転軸と第二の回転軸とは、軸継手を介して回転動力が伝達される。こ れら第一の回転軸および第二の回転軸の連結端部を軸継手を介して相互に連結す る複数組のボルトおよびナットのうち、各ボルトには中空部が形成されおり、通 常のボルトよりも慣性モーメントが小さい。また、これらボルトの中空部に泥等 が入り込まないように、各中空部の開口端部には栓が装着され、中空部の内部を 塞いだ状態となっている。
【0011】
【実施例】
本考案による軸継手構造を前部機関・後輪駆動形式の自動車の推進軸に応用し た一実施例の破断構造を図1に示す。すなわち、図示しない変速機出力軸に対し て摺動自在にスプライン嵌合するスプラインキー11を内周面に刻設した駆動ス プライン筒12の後端部には、複数の出力側ヨークフランジ部13が放射状に突 設されている。
【0012】 一方、駆動スプライン筒12と同軸状に並ぶ中空の推進軸14の先端には、入 力側継手ブラケット15の基端部が摩擦溶接等により一体的に接合されており、 この入力側継手ブラケット15には駆動スプライン筒12の出力側ヨークフラン ジ部13に対してそれぞれ位相をずらした複数の入力側ダンパ装着部16が放射 状に突設されている。
【0013】 これらヨークフランジ部13, 16は、たわみ軸継手17を介して相互に連結 されている。本実施例におけるたわみ軸継手17は、それぞれボルト18および ナット19を介してヨークフランジ部13, 16に固定される円筒状のカラー2 0と、隣接する出力側ヨークフランジ部13と入力側ヨークフランジ部16とに 跨がるように、交互にこれらカラー20に両端部がそれぞれ差し込まれる複数対 のダンパリンク21, 22とで主要部が構成され、駆動スプライン筒12の駆動 力が出力側ヨークフランジ部13からダンパリンク21, 22を介して入力側ヨ ークフランジ部16により推進軸14側へ伝達されるようになっている。
【0014】 ここで、ダンパリンク21, 22は駆動スプライン筒12及び推進軸14の回 転方向に弾性変形可能となってなっているため、駆動スプライン筒12の回転む らが吸収された状態で推進軸14側に伝達される。また、これらダンパリンク2 1, 22はボルト18の径方向(図1中、上下方向)およびその長手方向と平行 な方向(図1中、左右方向)にもそれぞれ弾性変形可能となっており、推進軸1 4に対する駆動スプライン筒12の相対的な傾きが許容された状態での動力伝達 が可能となる。
【0015】 本実施例におけるボルト18の軸部18aの中央には、その長手方向に沿った 中空部18bがそれぞれ形成されており、これに伴うボルト18の軽量化によっ て、たわみ軸継手17の部分の慣性モーメントを従来のものよりも小さくするこ とができ、フライホイール効果を低減させることが可能となる。具体的には、例 えば車両の加速応答性等を高めることができる。また、これら中空部18bの開 口端部には、本考案の栓として機能する鋼球23がそれぞれ圧入され、空隙部1 8b内を密封した状態に保持しているため、これら中空部18b内に泥等の異物 が溜まってしまうような不具合を未然に防止することができる。この場合、ナッ ト19をボルト18にねじ込んだ後、中空部18bの開口端部に鋼球23を圧入 することにより、ボルト18の軸部18aが径方向外側に押し広げられるため、 駆動スプライン筒12および推進軸14の回転に伴う振動等により、ボルト18 に対してナット19の緩み止めになっている。
【0016】 前記入力側継手ブラケット15の先端部には、調心ピン24が推進軸14と同 軸一体に突設されており、この調心ピン24と対向する駆動スプライン筒12の 先端には、先端側がこの調心ピン24を囲む円筒状の調心スリーブ25の基端部 が圧入等により一体的に嵌着されている。そして、この調心スリーブ25と前記 調心ピン24との間には、球面軸受を構成する調心ブシュ26が介装されており 、これによって駆動スプライン筒12の軸心と推進軸14の軸心とが偏心しない ように調心される。
【0017】 前記推進軸14の後端部には、後端側が図示しない後輪差動装置に接続する図 示しない駆動ピニオン軸に連結される自在継手27のボールヨーク28が摩擦溶 接等により一体的に嵌着されており、これによって駆動スプライン筒12側から の駆動力が、たわみ軸継手17, 推進軸14, 自在継手27を介して後輪差動装 置により左右の後輪に伝達される。
【0018】 なお、上述したたわみ軸継手17自体の構造は、本実施例以外に、例えば実開 平4−128533号公報等の如き従来から周知の構造のものを採用することが できる。また、本実施例ではたわみ軸継手17を駆動スプライン筒12と推進軸 14とを相互に連結する軸継手として採用したが、ボルトおよびナットを用いて 一対の回転軸を連結する形式の軸継手であれば、本実施例以外の構造の軸継手を 採用することも当然可能である。さらに、本実施例では栓として鋼球23を採用 したが、円錐台状の栓部材を中空部18bの開口端部に圧入したり、あるいは樹 脂や接着剤等を中空部18b内に充填するようにしても同様な効果を得ることが できる。
【0019】
【考案の効果】
本考案の軸継手構造によると、ボルトに中空部を形成して軽量化した結果、慣 性モーメントを従来のものよりも小さくすることが可能であり、フライホイール 効果の少ない応答性の良好な軸継手構造を得ることができる。また、中空部の開 口端部に栓を装着したので、中空部内に泥等の異物が溜まってしまうような不具 合を未然に防止することができる上、ナットの緩み止めとしても機能させること が可能となり、信頼性の高い軸継手構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による軸継手構造をたわみ軸継手を用い
て前部機関・後輪駆動形式の自動車の推進軸に応用した
一実施例の破断図である。
【図2】たわみ軸継手を用いた従来の軸継手構造の一例
を表す破断図である。
【符号の説明】
11 スプラインキー 12 駆動スプライン筒 13 出力側ヨークフランジ部 14 推進軸 15 入力側継手ブラケット 16 入力側A部 17 たわみ軸継手 18 ボルト 18a 軸部 18b 中空部 19 ナット 20 カラー 21, 22 ダンパリング 23 鋼球 24 調心ピン 25 調心スリーブ 26 調心ブシュ 27 自在継手 28 ボールヨーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の回転軸の連結端部と第二の回転軸
    の連結端部とを複数組のボルトおよびナットにより軸継
    手を介して相互に連結した軸継手構造であって、 前記ボルトに中空部を形成し、その開口端部に栓が一体
    的に装着されていることを特徴とする軸継手構造。
JP4339793U 1993-08-06 1993-08-06 軸継手構造 Pending JPH0712629U (ja)

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JP4339793U JPH0712629U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 軸継手構造

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JP4339793U JPH0712629U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 軸継手構造

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JPH0712629U true JPH0712629U (ja) 1995-03-03

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ID=12662655

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JP4339793U Pending JPH0712629U (ja) 1993-08-06 1993-08-06 軸継手構造

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