JPH0714224U - 弾性軸継手 - Google Patents

弾性軸継手

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JPH0714224U
JPH0714224U JP5011793U JP5011793U JPH0714224U JP H0714224 U JPH0714224 U JP H0714224U JP 5011793 U JP5011793 U JP 5011793U JP 5011793 U JP5011793 U JP 5011793U JP H0714224 U JPH0714224 U JP H0714224U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
yoke
elastic
sleeve
shaft member
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Pending
Application number
JP5011793U
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English (en)
Inventor
健一 青田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP5011793U priority Critical patent/JPH0714224U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性軸継手としての機能を維持しながら、軽
量化を可能とした弾性軸継手を提供すること。 【構成】 一端側の腕部に十字軸連結孔を有するヨーク
と、一端部が弾性部材を介して上記ヨークの基部に嵌合
される軸部材と、上記ヨークの基部と上記軸部材間にこ
の両部材が回転方向に所定量のみ回転が許容される回転
隙間を有するストッパー部が設けられた弾性軸継手にお
いて、上記弾性部材の内周面にはスリーブが一体化され
るとともに、このスリーブは上記筒状軸部材の外周面に
嵌合固定され、上記スリーブと上記ヨークの基部が回転
方向に所定隙間を有する凹凸嵌合部を有し、この凹凸嵌
合部が上記ストッパー部を構成したことを特徴とする弾
性軸継手。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば自動車のステアリング用軸に使用される弾性軸継手に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7(実開昭64−31217号公報参照)に示すように、例えば自動 車のステアリング用軸には、操舵輪側の軸73の端部に固定したヨーク72とハ ンドル側の筒状の軸70の端部に固定したヨーク71とを、十字軸74で連結し た弾性軸継手75が設けられている。
【0003】 この弾性軸継手75は、一方のヨーク71の一端側の腕部80に十字軸74用 の連結孔71aが形成され、他端部側の基部81に軸方向の嵌合孔71bと、軸 直角方向のストッパー孔71cとが形成されている。
【0004】 上記ヨーク71の嵌合孔71bには、弾性部材76の外周面に焼き付けたスリ ーブ78が圧入されて固定されるとともに、この弾性部材76の挿通孔76aに 焼き付けたスリーブ79に上記軸70の端部が圧入されて固定される。この軸7 0の端部には、軸直角方向の圧入孔70aが設けられ、この圧入孔70aに上記 弾性部材76を貫通するストッパーピン77が圧入されている。このストッパー ピン77は、上記ヨーク71に設けたストッパー孔71cと回転方向へ所定隙間 を有している。
【0005】 上記弾性部材76は、自動車の振動をハンドルに伝わらせないために設けられ たもので、自動車の走行中の操舵等のような小トルク伝達時には、その弾力で軸 70とヨーク71間のトルク伝達を行う。また、自動車の停止中の操舵等のよう な大トルク伝達時には弾性部材76の変形によって、ストッパーピン77がヨー ク71に対して所定隙間分だけ回転し、ヨーク71のストッパー孔71cとスト ッパーピン77との係合によって、軸70とヨーク71間のトルク伝達を行う。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の弾性軸継手においては、部品点数が多いため重量が 重くなりやすい。さらに、筒状の軸70には自動車の衝突時に運転者を保護する ための衝撃吸収機構を配設した軸82が嵌挿固定されることがある。このような 場合、衝撃吸収機構が機能した際、軸82が上記筒状軸70内をヨーク71側に 収縮移動するが、上記ストッパーピン77があるため、この収縮による移動量S 1を大きくとれず、衝撃吸収性能を満足させることが難しい場合がある。
【0007】 そこで、この考案の目的は、上記のような技術課題を解決し、弾性軸継手とし ての機能を維持しながら、軽量化を図り、さらには、衝撃吸収機構を配設した軸 が使用された場合に、収縮移動量を十分に大きくとれる弾性軸継手を提供するこ とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、一端側の腕部に十字軸連結孔を有するヨークと、一 端部が弾性部材を介して上記ヨークの基部に嵌合される軸部材と、上記ヨークの 基部と上記軸部材間にこの両部材が回転方向に所定量のみ回転が許容される回転 隙間を有するストッパー部が設けられた弾性軸継手において、上記弾性部材の内 周面にはスリーブが一体化されるとともに、このスリーブは上記筒状軸部材の外 周面に嵌合固定され、上記スリーブと上記ヨークの基部が回転方向に所定隙間を 有する凹凸嵌合部を有し、この凹凸嵌合部が上記ストッパー部を構成したことを 特徴としている。 また、上記軸部材は筒状とされるとともに、この筒状軸部材の他端部に軸が挿 入され、この軸と上記筒状軸部材とは、回転方向には一体であるが、一定の軸方 向荷重作用時に軸方向に相対移動可能とされた衝撃吸収機構にて連結されている ことを特徴としている。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、ストッパー部をスリーブとヨークの基部との凹凸嵌合部に て構成したため、従来例のようなストッパーピンが存在せず、従って部品点数が 少なくなって軽量化が図れ、しかもヨークの基部内部が全くの空間となるため、 衝撃吸収機構を配設した筒状軸部材とそれに嵌合された軸との間の相対的な収縮 移動量が大きくなる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の具体的実施例について図面を参照して説明する。
【0011】 図1及び図2にこの考案の弾性軸継手の実施例を示す。例えば自動車のステア リング用軸に使用される場合には、操舵輪側またはハンドル側のいずれか一方側 の軸2の端部に固定したヨーク1と操舵輪側またはハンドル側のいずれか他方側 の筒状軸部材7の端部に固定したヨーク3とを、十字軸6で連結している。この 連結は、周知のように、一方のヨーク3の一端側の腕部4に形成した連結孔4a に十字軸6が嵌合されて行われる。他方のヨーク1についても同様構成にて十字 軸6が連結されている。
【0012】 9は弾性部材で、円筒状のゴムダンパーであり、その外周面9bには軸方向に 突出する外筒11が焼き付けまたは圧入により固定されている。さらに、上記弾 性部材9の内周面9aにはスリーブ10が焼き付けまたは圧入にて固定されてい る。上記外筒11は、ヨーク3の基部5の外周面に溶接等にて固定されており、 また上記スリーブ10は筒状軸部材7の外周面に嵌合して固定されている。
【0013】 上記スリーブ10の内周面10aにはセレーションまたはスプラインが形成さ れ、上記スリーブ10が嵌合される筒状軸部材7の外周面7aにもセレーション またはスプラインが形成され、セレーションまたはスプラインの圧入嵌合により 、上記スリーブ10と筒状軸部材7との軸方向の抜けが防止されているとともに 、回転方向に空回りしないように考慮されている。
【0014】 上記スリーブ10には、図3及び図4を参照すればよく判るように、180度 対向位置の2箇所において軸方向に突出する凸部13が形成されている。また上 記ヨーク3の基部5には、図5及び図6を参照すればよく判るように、上記スリ ーブ10の凸部13と対向するよう、180度対向位置の2箇所において軸方向 の切り欠き凹部12が形成されている。上部凸部13と凹部12とは互いに嵌合 され、かつ回転方向に所定隙間tを有している。この回転方向の所定隙間tの作 用は、図7の従来構造の説明にて既に詳述した作用と全く同一である。これによ り、上記凹凸嵌合部がヨーク3とスリーブ10すなわち筒状軸部材7との間の回 転方向のストッパー部とされている。なお、上記凹凸嵌合においては、上記構成 に限定されるものではなく、スリーブ10に凹部を形成し、ヨーク3の基部5側 に形成した凸部を嵌合させてもよいし、また凹凸嵌合部の数も任意に変更できる ものである。
【0015】 また、上記外筒11は、上記ヨーク3の基部5の凹部12を完全に覆う状態で 、すなわち、上記スリーブ10とヨーク3の基部5との凹凸嵌合部を完全に覆う 状態で、上記基部5に固定されている。これにより、ストッパー部である凹凸嵌 合部の隙間に泥等の異物が侵入し固着することを防止できるため、凹凸嵌合部の 回転方向の所定隙間tが常に維持でき、上記弾性部材9のダンパー機能を確実に 維持できる。
【0016】 また図1において、上記筒状軸部材7の内周面にはスプライン7bが形成され 、軸8に形成したスプライン15とルーズに嵌合され、筒状軸部材7と軸8とが 回転方向に一体とされており、さらに筒状軸部材7に形成した径方向の合成樹脂 インジェクション孔14を通じて、合成樹脂にて上記筒状軸部材7と軸8間を固 定している。上記スプライン嵌合部および合成樹脂インジェクション部にて後述 の説明のように衝撃吸収機構が構成されている。
【0017】 上記構成によれば、自動車の走行中の操舵等のような小トルク伝達時には、弾 性部材9の弾力で筒状軸部材7とヨーク3間のトルク伝達を行う。大トルク伝達 時には、弾性部材9の変形により凸部13がヨーク3に対して筒状軸部材7の軸 芯回りに所定隙間tだけ回転し、凸部13と凹部12の係合によりヨーク3と筒 状軸部材7との間のトルク伝達が行われる。
【0018】 また、自動車の衝突時により軸8の軸線方向に所定以上の荷重が作用した場合 、合成樹脂が切断されて筒状軸部材7内を軸8がスプライン部に沿ってヨーク3 側に収縮移動し、衝撃エネルギーを吸収するものである。この構成は従来より周 知である。また、上記軸8はヨーク3の基部5内が全くの空間であるため、軸8 の移動量S2は十分に大きく設定できる。
【0019】
【考案の効果】
以上から明らかなように、この考案の弾性軸継手は、ヨークの基部と筒状軸部 材7の外周面に固定したスリーブ10間の凹凸嵌合部を円周方向の回転のストッ パー部としたため、軽量化が図れる。また、ヨークの基部内は余計な部材のない 全くの空間であるため、衝撃吸収機構を配設した軸部材構成とした時には、筒状 軸部材内を移動する軸の移動量が大きく設定でき、衝撃吸収性能を十分に満足さ せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案弾性軸継手の実施例の一部断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面によるヨークと筒状軸部材
の連結断面図である。
【図3】この考案のスリーブの半断面図で図4のIII−I
II断面図である。
【図4】図3のスリーブの正面図である。
【図5】この考案のスリーブと凹凸嵌合する側のヨーク
の半断面側面図である。
【図6】図5のヨークの平面一部断面図である。
【図7】従来の弾性軸継手の断面図である。
【符号の説明】
3 ヨーク 4 腕部 5 基部 7 筒状軸部材 8 軸 9 弾性部材 10 スリーブ 12 凹部 13 凸部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側の腕部に十字軸連結孔を有するヨ
    ークと、一端部が弾性部材を介して上記ヨークの基部に
    嵌合される軸部材と、上記ヨークの基部と上記軸部材間
    にこの両部材が回転方向に所定量のみ回転が許容される
    回転隙間を有するストッパー部が設けられた弾性軸継手
    において、上記弾性部材の内周面にはスリーブが一体化
    されるとともに、このスリーブは上記筒状軸部材の外周
    面に嵌合固定され、上記スリーブと上記ヨークの基部が
    回転方向に所定隙間を有する凹凸嵌合部を有し、この凹
    凸嵌合部が上記ストッパー部を構成していることを特徴
    とする弾性軸継手。
  2. 【請求項2】 上記軸部材は筒状とされるとともに、こ
    の筒状軸部材の他端部に軸が挿入され、この軸と上記筒
    状軸部材とは、回転方向には一体であるが、一定の軸方
    向荷重作用時に軸方向に相対移動可能とされた衝撃吸収
    機構にて連結されていることを特徴とする請求項1に記
    載の弾性軸継手。
JP5011793U 1993-08-23 1993-08-23 弾性軸継手 Pending JPH0714224U (ja)

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JP5011793U JPH0714224U (ja) 1993-08-23 1993-08-23 弾性軸継手

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JP5011793U JPH0714224U (ja) 1993-08-23 1993-08-23 弾性軸継手

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JPH0714224U true JPH0714224U (ja) 1995-03-10

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ID=12850176

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JP5011793U Pending JPH0714224U (ja) 1993-08-23 1993-08-23 弾性軸継手

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100804188B1 (ko) * 2004-03-15 2008-02-18 주식회사 만도 유니버셜 조인트의 슬립조인트

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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